しがない一転生者の徒然   作:ふなぐち又兵衛

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一人称の書き方も三人称の書き方も思い出せねえと呻きつつ、初投稿です。
2026.04.04追記、マカーブルさんからFAをいただきました!
一応のネタバレ防止ということで、後書きの方に掲載させていただきます。


しがない黒札たちの雑談〜福島支部の日常小咄〜

「こないだのガイ連福島支部婦人会の剣舞見た?」

「見た見た」「パッと見はシキガミ顔負けの美少女しかいねーのが草」

「ドカルトニキの嫁さんやキアラネキは『少』が抜けんじゃね?」「「それはそう」」

「んでSICKHACKは美少女なのか美女なのか」

「ガールズバンドだから美少女でいんじゃね、たぶん」

「きくりネキたち抜きでもばーちゃんふたりとおばちゃんが4…3人まざってるけどな」

「ところでおばちゃん4人って誰よ? 言ってみ?

 豆柴ニキのママン、クロアネキのママン、草神ネキはわかる、残り1人は?」

「…………キアラネキ」

「やめてさしあげろ」

「学生時代のあだ名が『マダム』とか『ママ』だったらしいけどな藤村さん」

「お労しや きあ上」「いやドカルトニキの娘さん……」「「あっ」」

「「「…………」」」

「……そ、それはそうと、舞いが終わった後のきあ上と豆柴ニキのママンが、

 羞じらいとカラダ動かした火照り…高揚感で顔赤らめながら笑ってたのはイイね!

 そのふたりとは対照的に余裕そうな顔したドカルトニキの娘さんとか、

 こっそり旦那さんにウインクとかしてたクロアネキのママンもいいけど!」

「「……それな!」」

「そーいや、顔赤らめてたといえば、おばあちゃんふたりが、

『わだすぁ孫もいんのにハア振袖着ねばなんねっちぇ思わねかったんだけんじょな』

 って口を揃えてぼやいてたのが忘れられん……ふたりともナイス赤面だった、

 何よりウチのシキガミみたいに肌も髪も白くて血の気が映えるしな」

「ノロケ乙。

 そんなことより、だいじょうぶ、

 貴女たちの見た目なら中学生か高校生で通るからって面と向かって伝えたい、

 それやったら旦那や孫にぶっとばされそうだけど!!」

「「それな!」」

「まあいい、次はフラダンスでおなしゃす」

「ちょくちょくやってる草神ネキ主導での奉納舞でもいいぞ、

 やるなら是非とも福島支部の黒札金札のきれいどころ全員で舞ってくれ、

 今回は演奏側だったSICKHACKの3人も込みで」

「ナマモノネキの同人誌かよ、まー俺もどっちも見たいけどな。

 んで今回の参加者、非処女通り越して経産婦は何人いたっけ?」

「シキガミと金札とで計6人?」「訊いといてなんだけど即答すんなし!」

「えーとドカルトニキの妻子2人、草神ネキ主従が2人、

 豆柴ニキの母と祖母と嫁シキガミと本人で4人、

 クロアネキ母娘と嫁シキガミとで3人の、

 キアラネキとビビアンちゃんとでシメて13人、

 あと剣舞には直接参加せず背景で演奏してたSICKHACKの3人、か。

 まあヒノエばーちゃんは経産婦の人妻どころか未亡人なんだが」「「やめれ」」

「ただ、黒札金札問わず、大多数が制服着たら高校生で通るよねあの人ら」

「まあな」「んだんだ」

「そう、草神ネキと豆柴ニキなんて、ランドセル背負わせたら、

 もうドカルトニキの孫娘ちゃんと並んでも違和感無いしな。

 イヤむしろその3人でフリフリの服着て媚びっ媚びの踊り踊ってくれ頼むから、

 金髪の孫娘ちゃん、銀白髪の草神ネキ、黒髪の豆柴ニキでバランスもいいし……」

「「黙れロリコン」」

「豆柴ニキんとこの赤ちゃんに言及しなかっただけマシと言ってくれや」

「「くたばれペド」」

「くそっ、みんな無理解でツラい……!」

「シキガミのガワが【お赤飯前】なのはちょっと……」

「オメーんとこのシキガミちゃん、こないだヒノエばーちゃん相手に、

 草神ネキのやってる居酒屋でくだ巻いてたぞ、

『マスターが草神ネキやあなたやドカルトニキのお孫さんに、

 果ては女装した豆柴ニキにまで色目を使うのがツラいんです!』って」

「ゴフッ」

「あとでちゃんとベッドで慰めてやれ、な?

 それはさておき、さすがにSICKHACKとかキアラネキには、

 ブレザーとかセーラー服と、プリーツミニスカは、ねえ……」

「……イメクラ?」「言うなや濁してたんだから!」

「いやナナコさんともども教師枠かOGだろそのひとらは」

「うわキツ美人ってイイよね!!」

「うわキツなカッコした赤面涙目美人はサイコーだが、

 お粗末なもん膨らませてんじゃねーぞ変態」

「その罵声は俺ら全員に刺さるからやめれ」

「そっそそそ粗チンちゃうわ!!

 まー、山梨や福島の支部の人気の無いとこで、壁に手をついたナナさん相手に、

 ヘコヘコ腰振ってビクンビクンしてたゆーちゃんよりはマシだけどさー」

「ゆーちゃんの外見年齢は中学生になるやならずなんですがそれは」

「思春期から【皮】を使い過ぎたんやな悲劇やな、

 まあ俺もなんだが……粗チンちゃうて言うてるやろ怒るで?」

「マイシキガミにお風呂とベッドで毎晩【脱皮】させてもらってるから結果オーライ!

『ちゃんとキレイキレイしましょうねー♪』ってニヤニヤ顔しゅき……」

「それな」

「それな、せやけど粗チンちゃうで」

「ハイハイご立派様ご立派様……ところでさー」「んだよ?」「どした?」

「今回の剣舞って福島支部の婦人会……女性陣の主催だったじゃん、

 舞う側に当然の権利のように死んだ目の豆柴ニキがまざってたのはなんでなん?」

「……お約束?」

「クロアネキに訊いてみたんだが、ナナコさんマシロちゃんと、

 ドカルトニキのお孫ちゃんとで、一緒になって言ったらしいぞ、

『お前はこっちや(意訳)』って」

「お孫ちゃんとマシロちゃんはともかく、

 あっちゃんのニヤけ顔とかナナさんのメス顔とかが目に浮かんでくるんだが」

「それな」「それな……」

「息子が孫が自分と同じく矢絣の振袖と袴着て、

 死んだ目ながらキレッキレで舞ってた有希ママンとヒノエグランマの感想を訊きたい」

「やめてやれ、と北斗パパンの代わりに言ってやる」

「とりあえず、外野としては、

 みんなポニテやまとめ髪で、うなじが眩しくて新鮮でよかったなと。

 普段が三つ編みのきくりネキと、クロアネキ母娘なんて特に」

「ポニうないいよね……」「いい……」

「次があったら、豆柴組の女性陣とか、手羽先ニキ主従とか、

 地味子ネキとかも込みで、チ…フラダンスでオナシャス」

「オイ今なんて言おうとした」

「チ◯媚びダンス?」

「チアダンスだよ!」

「どっちもやめてやれ、

 さすがに金札のおんばさま(おばさん)ばっつぁま(ばあちゃん)と草神ネキとキアラネキに申し訳ないから。

 あと、クロアネキ主従の【松茸】がポロリしそうとか、

 豆柴ニキと手羽先ニキのポークビッ…じゃねーや、

 たけのこの里がチラリしそうなのもちょっと……」

「たけのこの里て……ところで振袖と袴での剣舞はいいのかよ?」

「肌の露出が少ねーもん、馬車道の制服みてーだったけどさ」

「ファミレスの制服といえば、

 俺アンミラとかブロンズパロットのを着てほしいんだよねー、

 クロアネキとあんずママンと、おまけにマシロちゃんに。

 酒びたりのきくりネキといい合法ロリの草神ネキといい、

 ドカルトニキの家族といい、豆柴ニキとその家族といい、

 軒並みほっそりしてるんだもん、

 もっと乳! 尻! ふともも! って()ってくれてもいいのよ?」

「それな」

「いやいや、ドカルトニキの妻子とか、

 きくりネキ以外のふたりとかは、案外着痩せするタイプじゃね?*1

 確かにクロアネキ母娘はわかりやすくむっちりしてるけどなー」

「あとビビアンちゃんもか……そーいや、ビビアンちゃんとヒノエばーちゃんが、

 剣舞の時に『雷ノ乙女(トニトリア)白薔薇(アルバローザ)だけでなく聖母候補がこんなにも福島の地に!?』

 ってトチ狂ったこと吐かしてた過激派の迎撃に、

 愛媛支部から来てた人誅ニキに、『人誅ニキ様!』『縁さん!』って(なつ)いてて、

『俺はアイドルとかじゃないんだがナ』なーんて感じにニキが困惑してて草」

「クソメシアン嫌い穢教鳥嫌いの類友やんけ! ……まあ好きな奴はいないか」

「いねーよ、なんにしても、これには人誅ニキと福島支部を仲介した沖縄の銀剣ニキも、

 愛媛とはアースムーバーのライセンス生産で繋がりのある、ドカルトニキも苦笑い」

「真人ニキも『今度手合わせしない? 新選組のおふたりもまじえてさ』

 って歓迎してたしね、銀剣ニキと人誅ニキの両方に」

「『まあまた来るヨ、ただ男衆は胡散臭いニヤニヤ笑いトカ、

 バカみたいにデカい笑い声は、もう少し抑えた方がいいゾ?

 ここの居心地は悪くないのに、誤解されて人が来にくくなるのは勿体無いからナ』

 なんて人誅ニキに言われてて、居合わせた地味子ネキともども、

『……ツンデレ?』ってぼやいた俺はきっと間違っちゃいない」

「「やめてやれ」」

「ただ、大使ニキとかキアラネキが、

 こっそり鏡の前で笑顔の練習してたのを見ちゃったのが忘れられないんだ」

「探偵ニキもドカルトニキも笑い声が悪役寄りだしなあ……」

「基本的にお人好しの趣味人しかいねんだけどな福島支部、

 きくりネキと草神ネキの真面目さを見込んだような、さ」

「お人好しはともかく、趣味人が過ぎて外面(そとヅラ)を取り繕うことを忘れがちなのが残念だぜ。

 あとリンボニキはある意味全力で外ヅラを活かそうとして文字通りスベってるんよ、

 いやスベらせてるんよ、アンタのスキンヘッドは会津猫魔のスキー場じゃねーんだぞ」

「外面を忘れがち、か……。

 だから豆柴ニキも野生に帰ってナナコさんとバチコン(お外で)キメるんですねわかります」

「「違う、そうじゃない」」

「しっかし、豆柴ニキがらみじゃないが、ヒノエばーちゃんはなあ……。

 志麻様は『お志麻さん』だし、宮城のようじょは『おリンさん』だし、

 【酪農プレロマ】のスキルカードを買いに来た救護ネキは『おミネさん』だし、

 ついでに埼玉から仙桃食いに来た地味子ネキは『お伽奈さん』呼びなのがうん、

 時代劇とかチャンバラ小説じゃねーんだぞ、とは言いたくなるかなあ……。

 *2常磐*3のムシムシランド覗きに来てた蟲キ…蟲姫ネキは『お千代さん』だったかな」

「豆柴ニキが『馴れ馴れしいばあちゃんですんません』ってイチイチ頭下げてて草。

 それはいいから*4丸焼きのおかわりくれとかスキルカード量産してくださいとか、

 もっと仙桃ちょーだい地元に贈るからとかってなってるネキたちにも草なんよ」

「大使ニキは金払いの良い千客万来で笑いが止まらんだろーな」「「それな」」

「シマもリンもミネもカナもチヨも響きが古めかしい名前ではあるからな、

 逆に沖縄の八男ニキが未だに『ベルさん』呼びになっちまって申し訳なさげなのは、

 ヒノエばーちゃんにも八男ニキにも悪いけど草生えるんよ」

「曾孫がいるギリ戦中生まれのアラ古希ばあばにVの発音を求めるのは酷だろ」

「セツニキは問題なく発音できてたんじゃね?」「「ありゃ例外側だろ」」

 

*1
……というわたくしめの願望というか妄想()

*2
福島県田村市

*3
町の昆虫館

*4
シャモの




だいったいこんな感じだと思ったんス、ガイア連合福島支部所属者とか、
出張仕事なり観光なり買い物なりに来た外部の黒札たちとかの日常って。

タマヤ与太郎さん、頓西南北さん、血涙鬼・彼岸さん、
名無しのレイさん、Lilyalaさんのカオ転三次より、
お子さんのお名前をお借りしました、ありがとうございました。

そしてこちらマカーブルさんよりいただいたFAとなります、
剣舞用の振袖と袴姿で髪をまとめたヒノエおばあちゃんです。


【挿絵表示】



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羞じらいのあまり、頬にのぼった血の気が、
白い肌に映えること映えること……。
白髪をまとめる赤い組紐も、白い振袖の袖口や半衿の赤さも、
いずれもコントラストがほんっとに眩しいです。

福島県の吾妻小富士という山では、
春先になると山肌に『雪うさぎ』と称される、
溶け残った雪と岩肌で形作られる『雪形』がよく見受けられるのですが、
この白振袖と黒袴なヒノエおばあちゃんは、
まさに雪うさぎの化身めいた可愛さだなあ、と()

マカーブルさん、重ねて、素敵なものをありがとうございました。
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