前回、リムルがゴブリンたちに名付けをしようと言いました。
けどそれを聞いた魔物たちは騒ぎ始めて…?
リムルが名付けをし始めた、まず最初に名前をつけられたのはゴブリンの村長とその息子、そしてリムルは村長の息子に死んでしまった兄の名だった「リグル」を名付け、そして村長にはそれに一文字加えた「リグルド」の名前が与えられた。村長とその息子の名付けも終わって、次は列を作って待つ村のゴブリンたちだ。
(しかしまぁ…名前が、「ゴブタ」「ゴブテ」「ゴブツ」って簡単過ぎないかリムル…?)
(けどまぁみんな喜んではいるしいいんだろうな…)
「にゃにゃ!改めてよろしくにゃ〜ゴブタ!」
「はいっす!」
こうして特に何かが起きることはなくリムルによるゴブリンたちの名付けは終わった。
ここまで何も無いと逆に怖くなってくるけど僕の杞憂だったら良いな…。
そんなことを考えつつも、次に名がつけられる牙狼族たちが列を作る様子を横目に僕はゴブリンたちの村長「リグルド」の方へトテトテと歩いてく。
「リグルド〜」
「おおケディ様、どうされましたか?」
「ちょっと聞いてみたいことがあって」
「聞きたいこと?」
「その…さ、あんまり言いたくはないんだけど…」
「牙狼族たちを仲間に迎えて良かったの?」
「…」
牙狼族たちはここゴブリン村に危害を加えていた奴らだ、ましてやリグルドとリグルは牙狼族に兄息子を殺された、つまりは仇だ、それでもし良く思っていない奴がいて両種族に今までよりも深い亀裂ができたら…。
そうなったらまずいということで聞いてみた。結果は…。
「お優しいですなケディ様…貴方様が私たちを気遣ってくださりありがたい限りです…」
「ですが心配をしなくと私たちはリムル様とケディ様の意のままに異論はありませぬ」
「えっ、そうなの?」
「その通りだ、ネコの主よ」
「あっ、牙狼族のボスさん」
「我ら魔物は「弱肉強食」なのだからな強者には服従のみだ」
「…なるほど」
「だから我も
「そっか、ありがとう教えてくれて!」
「いえいえ…こちらこそ私たちを気に掛けて下ださり感謝の限りです」
「ふん、済んだのなら良い…」
「にゃにゃ!三人とも何を話してるにゃ?」
「キャイ…!?」
「おっ?ネコとタンクネコじゃん、どうしたの?」
僕たちが話しているの聞こえて気になったのかネコとタンクネコが歩いてきた。
けどネコたちを見て牙狼族ボスが固まって震えているからボスからはちょっと離してしゃべることにした。
「それでどうしたの?」
「ケディが何を話しているか気になるにゃ!我輩とタンクも混ぜるにゃ!」
「にゃ〜」
「えっと、少し難しい話をしていたかな」
「うへぇ…難しいのはめんどいにゃ…」
「にゃ〜ボクもあんま難しいのはごめんにゃ」
僕が少し難しいと言ったら聞く気を無くしたのか、ネコとタンクネコはジリジリ後ろに下がって行って、ガオたちのところへ戻って行ってしまった。
「あっ、行っちゃった…」
「そうですなぁ…」
それにしても「弱肉強食」かあ…。
確かにこの世界力がないと平気で轢き潰されそうだもんね、現に昨日のゴブリン村だってそうだったし…。
そう考えると僕とリムルが
「…あとで色々労っておかないとな」
「?」
「あいや、ただの独り言だよ」
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少しして…
「ね、ねぇケディおにいちゃん、こんどはどんなおはなし?」
「オレもまぁ、気になるかな…」
「それじゃあ、今度は「浦島太郎」を話そうかな〜」
「にゃにゃ!浦島太郎!」
「では三匹とも拙者の膝に乗るがいい」
「悪いにゃあ、じゃあ遠慮にゃく…」
あれからいくらか経ったけどリムルの名付けはまだ終わってない、様子を見ているととかなり大変そうだから何か手伝えないかとリムルに聞いてみたら「じゃあお前のにゃんこたちを相手してくれないか?向こうのやつが木を幹ごと殴り倒そうとしてるから…」って言われた、うん、ごめんね…うちの巨神ネコが…。
とりあえず、みんなを集めておいたはいいけど正直言って何をすればいいのか悩んだけど、真田から昔話をしてはどうかと提案してくれた。
それで提案通り昔話やってみた結果、昔話は成功だった、みんな聞き入ってくれてるしガオとガルも目を輝かせて聞いてくれたし喋ったかいがある。
ちなみに名付けが終わったゴブリンの子供達もこれに参加している。
「ありがとう真田、おかげでみんな聞き入ってってくれてるよ!」
「うむ、うまく行ったようで何よりであるな」
「それにしても不思議にゃ、玉手箱を開けたら浦島がしわしわのおじいちゃんになるなんてにゃ!」
「そうだね…!けどどうしてお姫さまは玉手箱をわたしたんだろう?」
「たしかに…何でだ?」
ネコたちがそんな疑問を口にすると他のみんなもどうしてそうしたのかと色々と憶測が飛んできた、けどどれもみんなが納得できるものじゃなかったらしい。
確かに僕もよく分からないままそういうもんだって考えてたなぁ…僕も気になってきたぞ?
でも調べられないんだよな、前世なら検索で一発だったのに!
…そう言えばみんな元気かな?
「よし!それならケディたちに聞いてみたらいいにゃ!」
「ケディ、どうしてお姫様は玉手箱を渡したにゃ?」
「ん?えっ!?」
僕が前世のことにちょっと思いふけてると、ネコからどうしてお姫様は浦島に玉手箱をあげたのか聞かれてしまった。
ごめんな、それは僕も知らないんだよ!どうしよう…僕も知らないんだっていうしかないか…。
うぅ…みんなの視線が痛い…!
「えーと…ごめんね僕はそれはよく…「リムル様!!」!?」
「!?」
「な、なんだ!?」
「にゃ!?どうしたんにゃ!?」
「あっー!?リムル様が溶けてるっす!!」
「嘘でしょ!どうして!?」
何でリムルが急に溶けた!?さっきまで声は聞こえてたよ!?
僕とネコたちは急いでリムルに向かうと、そこにはきゅうきゅうと鳴いて心配そうに見ている牙狼族たちと切り株から体が垂れて地面に落ちてしまったリムルの姿だった。
「ほ、本当に溶けて垂れ落ちてる…」
「リムルお兄ちゃん!しっかりして!!」
「お、おい!大丈夫かよ!?」
「反応がないにゃあ…」
「ケディ様!」
リムルに必死に呼びかけていると僕を読んだ声が聞こえた、振り向くといたのは額に星模様をした牙狼族が見ている、たしかあれはボスの息子だったよね…?
「君ってたしか…牙狼族のボスの息子だよね?」
「はい、リムル様から「
「にゃあ!「ランガ」かっこいいにゃ!」
「それでランガ、どうしてこうなったの?」
「それは…」
ボスの息子、改めランガによる説明だとリムルはランガに名前をつけた直後に気絶、原因は魔力切れとのこと、なんでも名付けは名付け主の魔素を名付けされた魔物に一部を与える危険な行為らしく、本来は相当信頼している者にのみ「名前」は与えるものだった。
つまりリムルは自分の魔力をゴブリン村のゴブリン+ランガの大人数に魔素を分けてしまい、魔素が枯渇してああなったのか…。
「リ、リムルお兄ちゃんはだいじょうぶ?めざめてくれる?」
「その点に関しては心配いらん、あくまで気を失っているだけだ数日経てば覚める」
「オヤジ殿!」
「ボスさん!良かった…おっ死んでたらどうしようかと…」
「まぁしばらくはケディ、貴様がスライムの主の代わりもしなくてはな」
「いやぁそうだね…ところでボスさんって名前はもらったっけ?」
「まだだ」
「にゃ?どうしてにゃ?」
「オヤジ殿は名前をもらう順を私に譲らせてくれたのだ、感謝しなくては」
「にゃるほど!そう言うことだったのかにゃ!なるほどにゃ〜」
「でもあの牙狼は名前をもらえぬじまいだぜ?それはどうするんだよ」
「それはスライムの主が目覚めてからでも良いであろう」
「あれほどの殀気、目覚めてすぐに名付けをしたとしても余裕はあるだろうからな」
そう言ったボスさんはチラッとゴブリンたちに運ばれていくリムルを見て、鼻を鳴らし「この話は終いだ」と離れて行った。
その後僕はリムルの代わりに村の指揮をしてゴブリンには食用の草と果実狩りに火おこしを、牙狼族には一部のゴブリンと警備をし残りは肉の調達を任せた、それとにゃんこたちには半分をゴブリンと牙狼族への手伝いに回し後は僕と一緒ににゃんこ城へ行き数時間も日本侵略をしていった…。
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数時間後…にゃんこ城
「みんなー!お疲れ様!」
「にゃあ…酷いにゃ巨神…前に見たクマ先生のワンコ投げが強そうだからって我輩を投げるだにゃんて…」
「ごめんにゃあ筋肉に免じて水に流してほしいにゃ、それにあれで今回の福岡県も侵略完了したから許してにゃ」
日本編の2章が終わり3章へと入ったにゃんこ軍団、その福岡県で「統率力」が尽きてしまい今日の侵略は終わりになった、みんなが続々ポータルから帰ってきて伸びをしたり欠伸したりと疲れた様相だった。
「しかし見事であったぞヴァルキリー嬢、其方の槍捌きは美麗そのものであった」
「そうお褒めいただけるとは嬉しいです真田さま」
そして2章が終わったことでクリア報酬のネコヴァルキリーも加入、今回の侵略で真田と共にメイン火力を張ってくれた。
うん、久しぶりに使ったけどやっぱりこの時期のネコヴァルキリーは強いね、取り回しがいい大型だし日本編だと大助かりだよ。
「みんにゃ〜!お疲れ様〜!」
「「もねこちゃん!?」」
「どうしたにゃもねこちゃん!わざわざ来てくれたのかにゃ!?」
「うん!わたしお仕事が終わったみんなを労おうと思ってきたんだ」
「にゃー!優しいにゃ〜もねこちゃんは!」
「えへへ…ありがとう勇者ネコさん!」
ヴァルキリーたちの向こう側はもねこ(第2形態)がにゃんこたちを労っている、にゃんこたちはかなり嬉しそうにもねこちゃんと話してて楽しそうにしてた。
そんな緩やかな空気の中僕たちはにゃんこ城の出入り口のドアを開けて村へと戻って行く、そろそろ夕飯の準備もできたはずだしね。
「リグルド!準備はもう済んだ?」
「はいケディ様、皆、準備は出来ておりまする」
「にゃ!お肉があるにゃ!」
「それに色のいい果実もありますね」
「うむ、それでは拙者らは席に就こうぞ」
「ありがとうリグルド、席に行ってくるね!」
「わかりましたケディ様」
村に戻ってくるとリグルドが出迎えてくれた、そしてリグルドの後ろにはコップに隣は葉っぱの皿に盛られた焼かれた肉と生の果実、そしてその後ろには魔物たちが待っている。
久しぶりに見た焼かれた肉に心躍りながら僕はにゃんこと一緒に自分たちに用意された席につく。
昨日の勝利と新しい仲間、そして魔物たちの名付けを記念して盛り上げるぞ〜!!
「よし!みんな、ここまで本当にお疲れ様!それじゃ新たな村を祝ってかんぱ…い?」
僕がコップを持ち今後を祝おうと乾杯をしようとしたけど、何か変だな?
にゃんこたちはコップを持って乾杯しようとしているけど、魔物のみんなが不思議そうに見てくる。
するとリグルドから「ケディ様、「かんぱい」とは何でございましょうか?」と魔物のみんなはなんとまさかの「乾杯」を知らなかったのだ!
僕はだいぶ深いカルチャーショックを受けながらも、「乾杯」は何かしらを祝う時に飲み物を掲げたり、他の者の器を軽くぶつけてやる動きだって説明したらすんなりとみんなわかったらしく、すぐにみんな乾杯をしてくれた。(牙狼族は掴む手もコップもないから代わりに遠吠えをして代用してたけど)
予想外なことが起こりつつもその後の宴は賑やかに進み、みんな大満足になっていた。
「はぁ…美味かったな、塩すらも無かったけど果実と合わせたらかなり美味かった!」
「そうだにゃ〜!ケディも必死にがっついていたしにゃ!」
「しょうがないだろこの体だから犬…いや猫喰いしか出来ないし」
「それもそうにゃ…ふわぁ〜…眠たくなってきたにゃ」
「ネコさん…いっしょにねよ…?」
「まぁ俺も…寝ようかな?」
(三匹とも寝床に行っちゃったな、まぁみんなあくび多くなったし仕方ないな)
(ヴァルキリーは真田といっしょに談笑してるしこのままでいい「やっほー!ケディくんこんにちはー神様で〜す!!」)「うおおぉ!?」
「ケディ様!?どうなされましたか?!」
「ケディ殿?」
「ケディさま…!?」
「おいどうした?」
いきなり脳内に響いたナルシストそうな声、この声は…神さま!?いやどうして!?なんでいきなり!?
やばいさっきの悲鳴のせいでみんな心配してる!神さまは後で問いただすとしてまずこの状況をなんとかしないと…。
「だ、大丈夫!ちょっと虫が突っ込んできてたからビビって…」
「そ、そうでしたか…」
「ケディ殿、もしよければ隣で虫を払って差し上げますが…?」
「いや、大丈夫だよ」
「左様か…ではまた見かけた時は言ってくれたまえ」
真田がそう言うとネコヴァルキリーも僕の方に向けた顔を双方に向き直る、リグルドたちも心配そうにしながらも食事へと戻っていった。
よし、なんとかなったか…そしたら次は神さまだな。
(神さま!なんで唐突に通信をしてきたの!?もうしばらくは声を聞かないだろうなって思ったのにどうやって?)
「いやーそれがさ、適当に空間をゴロゴロしてたら運良く時空の綻びを見つけちゃって〜」
「「もしかしたら行けるかも?」って空間をこじ開けてみたら繋がっちゃった♡」
いや「繋がっちゃった♡」ちゃうのよ、でも神さまだからなぁ…出来てもおかしくなさそうなのが酷いよ。
肉球で自分の額を抑えつつも僕は神さまと念話を続ける。
(それで神さま、ただ話したいってだけで繋げたわけじゃなさそうだよね?何かあるの?)
「あぁそうだったそうだった、えっとね今魔物たちのほとんどってリムルに名付け終わってるでしょ?」
(そうだけど…なんで知ってるの?)
「僕神様だよ?異世界の把握くらい楽勝さ、それでね話を戻すと…」
「ケディくんってさ今は、自分で名付けたのいないでしょ?」
(まぁ、そうだね…)
「欲しくない?自分で名付けた仲間」
(……)
(神さま…僕を魔力を枯らすつもりなの…?あとそれで「危ないことをすんなよ!?」ってリムルに言われない?)
「んーそれならさぁ、リムルに名前の案を言っておけば良いんじゃない?」
「それにそんな魔素不足に怯えなくても、あの牙狼族のボスくらいは大丈夫だと思うよ?」
「足りない分はXPとかネコカンから差し引けば良いし」
(えっ!?あれって魔素に変換出来たの!?)
「今回だけだよ〜それじゃあまた!」
「あっちょ!?切れちゃった…」
…ま、まぁ考えるだけなら何も無いし、リムルが目覚めるまで色々考えようかな…。
そう思いつつ僕は月に当てられて座りこんでいたランガの父親の隣に座る。
「…どうした?」
「良い月だなぁって…」
「…そうか」
にしても名前かぁ…ランガの父親だろ?ちょっと考えてみるか。
うーん、ランガの親でしょ…?そうだボスさん前の抗争の時走ってきて雷みたいに速かったしジグザグに走ってたっけ…。
なら、大体決まったな。
「
「むっ?」
自分でも良い名前が出来たと思いボスさんの目の前で「雷牙」の名前を叫んだ。
するとどうしたのか急に自分の中から何か大事な物がどんどん抜ける感覚が襲ってきた!
「ふぐぅ!?う、うげぇ……!?」
「お、おい!!この感覚は…まさかお前「名付け」をしたのか!?」
「な、なんで…?ただ叫んだだけなのに…」
「ケディ殿!?(さま!?)」
「ああ、ケディ様!?」
一気に襲ってくる倦怠感や不快感にふらつき、猫が毛玉を吐く時のケポケポが止まらないままみんなが寄ってくる。
けどそれと同時にその不快感もだんだん和らいでいく、ああ…ネコカンが…XPが…。
その日僕は名をもらった雷牙に小言を言われながらもリムルのいる家に送られ、ネコたちを布団にして一日を終えた…。
感想、お気に入りありがとうございます!
現在のステータス
名前:ケディ=テンペスト(レベル5)
種族:殻被の幼猫
加護:暴風の紋章
称号:魔物を守りネコを統べし者
魔法:無し
ユニークスキル「猫之軍団」
エクストラスキル「魔力感知」
コモンスキル「念話」
属性効果:無し
能力
範囲攻撃
次のガチャ加入キャラは?
-
伝説のネコルガ族
-
超激ダイナマイツ
-
ウルトラソウルズ
-
ダークヒーローズ
-
ギガントゼウス
-
ギャラクシーギャルズ
-
エレメンタルピクシーズ
-
戦国バサラーズ
-
ドラゴンエンペラーズ
-
ギャルズモンスターズ