ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる【改訂版】   作:月日は花客

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☆11:ゴーティスの宝玉獣②

 

「《宝玉の絆》を発動、《宝玉獣サファイア・ペガサス》をデッキから手札に。そして《エメラルド・タートル》を永続魔法扱いで置く」

「《ゴーティスの妖精シフ》の効果発動、《ゴーティスの兆イグジープ》とチューニング。シンクロ召喚《ゴーティスの大蛇アリオンポス》」

「はい」

「アリオンポスの効果で《ゴーティスの紅玉ゼップ》を除外、そして特殊召喚。二匹でチューニング《ゴーティスの双角アスカーン》」

「おお……」

「アスカーンの効果でアスカーンとエメラルドタートルを除外だ」

「うっ……つらい」

 

 今日も元気な遊海です。

 伏黒くんの修行がまたステップアップしまして、今回は妨害が加わりました。

 今までシンクロを抜いてたり、展開途中に発動する妨害札を抜いてたんだけど、これからはガンガンシンクロして妨害していくよ。流石にバロネスとか汎用強シンクロは入れてないけど……。

 

「えっと……」

「墓地のイグジープを除外してアスカーンを特殊召喚。これ以上は妨害しないから、頑張って動いてみろ」

「はい、《虹の架け橋》で……」

 

 やはり宝玉獣は頭を使う。小学生が回すにはかなりの習熟が必要そうだ。

 伏黒くんの宝玉獣も限りなく純正に近い、展開サポートくらいしか汎用を入れてないデッキのため、現代デュエルから少し離れたゆっくりめのデュエルスピードになっている。

 空中戦や効果破壊が飛び交う現代遊戯王はまだ伏黒くんには早い! 急にぶち込まれたら心が折れてしまう。

 というかうららや増Gは流石に何枚も集まっていないのだ。手札誘発は入れるならピンではなく2枚以上派のため、中々他デッキに入れづらい。

 カドショにあったら数百円で買えるんだけどなぁ。

 

「玉犬や鵺を融合……? 墓地リソースの変化……リンク……」

 

 ボソボソと考えながら、伏黒くんはデッキを回す。

 因みに、俺はしばらく伏黒家にお邪魔している。久しぶりに他人の家に泊まって、なかなか新鮮だ。

 津美紀ちゃんも良い子だし、五条が頻繁に来ること以外とても良い家である。

 五条は俺の修行をいまいちよく理解していない。まぁ遊戯王知らないしな。

 ただカードに呪力が込められていることはわかるからか、小言を言われることはない。

 

「えーと、玉犬」

「お、どうした?」

 

 伏黒くんが急に玉犬二体を出した。玉犬達もなぜ呼び出されたのかよくわかっていないようで、パタパタと尻尾を振っている。

 白と黒、極端な色を持つ大型犬はなんとも雰囲気がある。遊戯王カードにいても不思議じゃない。

 

「融合、できるか?」

「お??」

 

 再度伏黒くんが手を犬の形にすると、二体の玉犬がぐにゃりと粘土のように歪み、混ざる。一度真っ黒な球のようになった玉犬は、やがて二色が混ざった人狼の姿を形どり、ひと鳴き吠えた。

 

「できた……!」

「え、なにこれ!? 進化!? 融合!?」

「ええと、本当はこの玉犬・渾は片方が破壊されないといけないんですが、融合の要領で、こう……混ぜれないかなって」

「破壊されたわけではない……ってことか? リリースと戦闘破壊は違うからな」

「そうです。そのイメージを強く念じてみたら、できました」

 

 モフモフ二体がでっかい一体のモフモフになっちゃった。

 伏黒くんが戻れと念じればまた二体に戻れるようだ。任意効果で融合素材に戻れる感じの効果に似ている。

 

「つまり、伏黒くんの術式がさらにパワーアップしたってことか!」

「はい、遊戯王で得た経験を活かせたおかげです」

「良いな、ここ数週間の集大成としてなかなか大きいんじゃないか? 五条に自慢できるぞ」

「ただ、念じるのに時間がかかってすぐには出せなさそうです」

 

 ふむふむ、そこはまぁ、何度もやっていけば自然と早くできるようになるだろう。回数の問題だ。

 伏黒くんも最初宝玉獣のデッキを使った時、モンスターを出すのに何分も掛かっていたが、今はその時間である程度展開ができるようになった。

 練習すれば、この玉犬・渾も普通の玉犬と同じ速度でだせるようになるさ。

 

「決闘でもそうだ。何を出すかちゃんと着地点を決め、イメージし、展開ルートを導き出す。自分が考えた道筋を辿る。そのためにも練習あるのみだな!」

「はい、遊海さんのおかげです」

「いやいや、伏黒くんが上手く術式に落とし込んだからさ」

 

 ぶっちゃけほぼ遊戯王してただけだし。

 俺の対人やりたい欲求に付き合ってもらっただけだし……。

 でも、よく考えると夏油君もなんか、「うずまき」? が楽に出せるようになったとか言ってたなぁ……コストを踏み倒せるようになったって。あれは術式のことだったんだろうか?

 うずまきとかソフトクリームしか知らないもんで……。

 夏油君には今度決闘仲間が増えたことを伝えるとして、明日には俺は任務に戻らなくてはいけない。

 つまり、今日が最終日なのだ。

 

「最後の最後に良いもの見れたよ。その調子で研鑽を忘れないようにな! たまには寄って、決闘してやるからさ」

「はい、短い間でしたが、とても勉強になりました。術式に関しては、五条さんより参考になりましたし」

「マジ? 五条に自慢しよ」

 

 伏黒くんからお前より参考になったって言われたぜピースピース。

 ……いや、ウザ絡みが前より悪化しそうだからやめておこう。

 アイツ割と鋼メンタルだし。

 

 その日は、俺が特製炒飯を作って伏黒くんの修行の成果を祝った。ベーコンに唐揚げも入ったボリューミーなやつだ。俺の得意料理でもある。

 こんな小さな子が、呪霊と戦うことを運命付けられているのは正直複雑だ。

 でも、避けられない運命なら、せめて死なないように鍛えてやりたい。

 ……五条もそんな思いだったのだろうか。









沢山の初めてのデッキコメントありがとうございます。
最近ふわんだりぃずを組んだんですが、インチキ効果過ぎて怖くなってきています。(MD)
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