ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる【改訂版】   作:月日は花客

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☆12:ゴーティスの五条

 

「最近さぁ、傑が訓練でめっちゃうずまき撃ってくるんだけど」

「ほーん、で?」

「いや、うずまきってバンバン撃てるもんじゃないからね? 極の番だからね?」

「ほーん、で?」

「聞いてる遊海??」

 

 夏油君を待ちながら教室でデッキの一人回しをしていると、なんでか五条が話しかけてきた。

 伏黒くんに修行をつけてから、更に絡まれる回数が増えた気がする。なぜだ。ちゃんと結果出しただろ。

 五条と夏油君は頻繁に訓練という名の小競り合いをしている。なにかと喧嘩が絶えないが、そこは仲良く喧嘩しな……というアレなのだろう。俺と五条は喧嘩はしないのでこう言う関係ではない。

 

「なんか消費する呪霊をリクルートできるようにしたって言ってたけどさぁ、これどう言う意味?」

「墓地か除外かなぁ」

「墓地? なに? これ遊海の仕業でしょ。恵もなんか拡張されてたし」

 

 そう言われてもなぁ。俺は遊戯王やってただけなんだよ。術式拡張とか言われてもよくわからんし。

 本人達の努力のが大きいと思うんだよね、ああいうのって。俺は閃きの材料を渡しただけとも言える。

 

「……」

「なんで遊海って僕には冷たいわけ〜? もう数年の付き合いじゃん、五条先生悲しいよ」

「お前が俺のモンスターをキモいって言ったことを謝るまで」

「そんな事言ったっけ……?」

「あーあーあー今好感度最低値割ったよお前」

 

 言われた側は覚えてるってこう言う事なんだな。

 多分あの時は本当に脳直で言ったんだろうな。そして速やかに忘れ去られた。そう言うところ本当に敵を作りやすいやつ〜。

 七海君とかに尊敬はされてないのその軽薄さが原因だと思う。灰原君は別として。

 

「えー、今はけっこうカワイイ? とは思ってるけど」

「雑魚とも言った」

「だって遊海の術式、色々混ざり過ぎてて噛み合って無い組み合わせもあってよくわかんねぇんだもん」

「そりゃカード全部が噛み合うわけねぇよ。デッキの中で噛み合ってりゃ十分なの」

「よくわかんねぇ〜」

「お前TCGとか知らんの?」

「あーなんか名前だけ」

 

 なるほど、コイツが俺の術式をどうやって認識しているのか知らないが、デッキ外の他カードも認識しているが故の感想だったのか。

 そりゃゴーティスに合わないカードは大量にあるしな。むしろそっちのが多いと言える。だから勘違いしたのだろう。

 

「いいかー? 俺が使ってんのはこのデッキだけ! いやサブデッキもあるけど……とにかく持ってるカードの中でこんだけしか使ってないの!」

「ふーん?」

「で、モンスター、魔法罠、エクストラとあってだな……」

 

 しゃーねーな、TCG童貞に俺が教えてやろうじゃねぇの。

 俺は遊戯王沼に引き込めるなら誰にでもこの話をするからな。決闘者は増えれば増えるほど良い。

 一般人は退いてたほうがいいぜ! 今日からこの高専は戦場と化すんだからよー!

 バトルシティ編を開催するためにも決闘者を増やさねばな。七海君と灰原君は今一般企業に行っちゃってるから布教できないが。

 この世界に来て4年。環境にも慣れてきたけれど、未だ何故俺が来ることになったのかはわからないまま。

 でもこの世界に来てからドロー運が良くなった気がする。手札事故がほぼ無い。今なら大会でもいい線いけそうだ。

 

「こいつらを組み合わせたのがデッキ! 俺はたくさんカード持ってるけど、むしろ使わないカードのが多いんだよ」

「たくさん入れればいいじゃん、選択肢増えるんだし」

「そういう考えで60枚入れるやつもいる! 夏油君はそっち派だった。だが確率的に40枚で作ったほうが良いんだ」

「100枚とかで作れば良いのに。同じカード何枚も入れてさ」

「それはダメだ。ルールだから」

「ルール? 縛りとか術式上の制限ってこと?」

 

 縛りは俺もよくわからない。指切りみたいなもん? 五条は遊戯王に詳しくないが、俺は呪術界に詳しくないのだ。高専で授業とかも受けてないし。

 

「へぇ〜、傑と遊海がここしばらくずっとやってんの、遊戯王って言うんだ」

「お前もやるか? まぁ五条ならすぐ覚えられるだろ」

「えー、遊海がどうしてもって言うなら遊んであげても良いよ」

「どうしてもだ」

「即答」

 

 遊戯王人口を増やすためなら嫌いな奴にも頭を下げるぞ俺は。遊戯王で対戦してる時はそこも気にならなくなるからな。対話拒否デッキ使われたらキレそうになるが。

 それに夏油君も五条とやれたら嬉しいだろう。訓練という名の取っ組み合いの喧嘩も少なくなるかもしれないし……?

 

「でも僕そろそろ任務に行かなきゃなんだよね」

「んだよ、時間作って遊戯王やれ」

「はいはい」

 

 笑いつつ、五条は行ってしまった。

 俺もだけど、特級や一級はそうそう休めない。俺と夏油君は頻繁に決闘をしているように思えるが、割と数ヶ月単位で期間が空いてたりする。

 ぶっちゃけあまり頻繁には会えてない。だからお互い時間がある時にガッツリ決闘するのだが……。

 死んだ目で呪霊を狩っている時が多いから、遊戯王できる時は活き活きしてしまう。伏黒くんの修行の時は天国だった。なんだかんだ数ヶ月一緒にいたしね。

 まぁその後ミッチミチに任務を入れられたわけだが……。

 

 五条も五条で息抜きできているのだろうか。甘いものを滅茶苦茶食べるらしいが、糖分足りてないのか、ストレスなのか。

 敵ながら心配になる。なんだかんだ俺より年下だし……。

 そういえば俺って歳取ってんのかな? 全然老けた気がしない。てか食事とか睡眠が要らない時点でなんか俺おかしいよな? 人外になってない? 呪霊ではなさそうだけど……。

 でも、遊戯王さえあれば命も安心だな〜って思えるから不思議だ。

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