ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる【改訂版】   作:月日は花客

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☆16:ゴーティスの特別授業③

 

「うに! 高菜!」

「あ? なんて?」

「《超弩級軍貫─うに型二番艦》で無効だってよ」

 

 わかんねぇよおにぎり語!!

 どうも遊海です。

 一年生達ね、い〜いかんじに上達してきましたよ。若者は覚えるのが早いね〜。

 伏黒くんほどじゃないけど、なかなか筋の良い手を打ちよる。

 カードゲームに慣れてない感じもあるけど、あと一名言語に致命的なデバフを抱えているけど、確実に強くなっている。

 今回、特別ルールとして一人の持ちタイムが100秒、のこり一桁までいったら次からは30秒という処置にしています。タイムオーバーしたらそのまま負け。プラスでお手付きというルールミスは3回まで!

 判断力と判断速度を鍛えるために、初心者にはちょいとキツめの条件でやっておりますわよ。

 マスターデュエルなら300秒〜とかいじれるけどね、まぁそこはスマホのタイマーでちょちょいとやってもろて。

 

「ええーと、《破戒雙王(そうおう)神ライゴウ》で……」

「のこり10秒」

「ああー! とにかくソイツを破壊してターンエンド!」

「真希さん……」

 

 真希ちゃんはカードゲームの考え方が苦手な様で、タイムアップ負けが何回かある。しかしルールは合っているし、選んだ手はほぼ最善を選べているから、こればっかりは慣れと覚え方だな。

 あとシャカパチはやめなさい。マナー違反ですよ。

 

「《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》〜、いえ〜い!」

「はいはい《氷結界の龍トリシューラ》《氷結界の龍トリシューラ》」

「は? 酷くない? 僕のカオスMAX消えちゃったんだけど」

「これがデュエルの世界」

 

 五条相手に手加減するわけないだろーが。その六眼でズルしようとしてんのバレてんぞ。

 俺は基本的に五条の相手をして、あとは生徒たち同士でやってもらっている。俺が相手するとどうしても流れが偏るし、生徒同士でやった方が相互理解を深められて良いだろう。

 伏黒くんの時と同じく、決闘が終わった時に反省や気づいたことをメモしてもらっている。

 今はデッキの回しやすさや本人の理解度の差で、狗巻君>パンダ>乙骨君≧真希ちゃんの順で勝率が高い。

 軍貫は結構気軽に回せるもんなぁ、乙骨君は《地縛戒隷 ジオグラシャ=ラボラス》を出すのに苦心しているようだし、パンダはデッキテーマにエクシーズメタが備わっている。

 真希ちゃんは単純にカードゲームに慣れていない。

 遊戯王の細かい文字や裁定は、上級者でも間違うからな。というか決まってないのあるし。《ポールポジション》とかさ。

 五条? あいつはカオスMAX出せば勝てると思ってる頭社長なので没です。

 その度にトリシューラやら《トポロジック・ゼロヴォロス》で除外している。まぁその前に止めるから早々出ないんだけどさ。

 五条は強カード一枚に頼る癖があるから、そこを直した方がいいと思うのだが……本人の無下限にも言えることだと気づくのはいつになることやら。

 

「だーかーらー、カオスMAX出した程度で勝ち誇るなっての!」

「でも遊海これに対処するのに一番苦戦するじゃん」

「それでも最終的に除去できてるだろーが」

「次は僕が勝つし」

 

 それと、五条は意外と負けず嫌いらしかった。あの飄々とした態度からは想像できなかったが、夏油君以外にも負けることは嫌らしい。

 なんだかんだ俺の手加減デッキに食らいついてきてるし、この調子ならバロネスや承影入れてもいいかな〜と思っている。

 遊戯王普及のための対話? 俺五条には厳しくって決めてるんだよね。

 

「ペイシスたちに謝ったらアドバイスしてやるよ」

「メンゴ」

「よーしバロネス入れっかぁ!!」

 

 *

 

「これにて俺の特別授業は終了となる。短い期間だったが、なにか一つでも力になっていたら幸いだ」

「ありがとうございました!」

「いくら!」

 

 こうして俺の教師週間は幕を閉じた。

 まぁほぼ全部遊戯王してただけだったけどな!

 デッキのアドバイスや回し方、咄嗟の判断の話はしたし、実際それで体術や訓練での動きが良くなったそうだから、ちゃんと力にはなったのだろうと思いたい。

 判断力の話は結構ガチでやったし。それ以外にも敵の裏をかく戦術や意識誘導の話をした。

 通したいやつの前に厄介な効果を発動して誘発を誘き出す、みたいなやつね。

 初動が細いデッキではそう言うの大事だよな〜。

 ふわんだりぃず使いの友人が「《ふわんだりぃず×ろびーな》を通すために命をかけている」とか話してたし。

 ゴーティスもそこまで超展開できるわけじゃないからなぁ、ヴェーラーつらんい。

 

「そして、最後に俺からプレゼントだ。今回使ってもらったデッキ……今まではレンタルとしてきたが、君たちに託そう!」

「えっいいのか!?」

「これって、遊海さんの呪具ですよね?」

「呪具……というがな、まぁ正直戦闘には俺の術式が無いとデッキとしてはほとんど使えないんだよ。だからほぼ遊ぶためのカードになっちゃうけど……。君たちは楽しく遊戯王を遊んでくれたし、カード達も君たちに持っていてもらったほうが幸せだと思う」

「しらうお……」

 

 狗巻くんなんて語彙に「うに」「しらうお」「赤シャリ」が追加されてるからね。思い入れがすごいな?

 なんだかんだ真希ちゃんや乙骨君もしっかり戦術を持って回せる様になっていたし、餞別の様なものだ。

 

「遊海さん、ありがとうございました。僕なりに、上手く術式に織り込んでみます」

「世話になったな」

「いつかベアルクティでゴーティスに勝ってやるからなー!」

「赤シャリー!」

 

 結局、誰も俺に勝てなかったもんなぁ。五条にはヒヤリとさせられることが多かったけど、伏黒くんの時ほど時間無かったし。俺も修行としてあんまり手加減しなかったから。

 でも、なかなか良い決闘者の瞳をするようになったじゃないか!

 

「うんうん、そのカードは一応、呪力を流せばモンスターの姿が浮かぶ。それで決闘を盛り上げてくれよな!」

「休み時間とかにやりたいなぁ、憂太」

「うん、ジオグラシャ=ラボラスを安定して出せるようになりたいよ」

 

 五条は今日は任務でいない。「絶対勝ってやるから、覚えといてよ!」と捨て台詞を吐いて高専を出て行った。デッキも持ってかれた。

 あの野郎シームレスに青眼デッキ取って行きやがった。まぁあげる気でいたけどさ。

 

 そろそろ冬になる頃、高専では熱い勝負がこれからも繰り広げられることだろう。








ふわんだりぃず使いの友人の名前は「遊鳥(ゆとり) 旅途(たびと)
いつか彼でもお話を書きたい。
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