ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる【改訂版】   作:月日は花客

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☆22:ゴーティスの受肉

 

「遊海〜!! 傑に勝てないんだけど」

「とうとう俺に泣きついてきやがった」

 

 五条め、何十回目かわからんけどボッコボコにされたな?

 それは俺の気もスッキリするからいいんだけど、こっちに縋りに来るのはやめて欲しいんだが。

 

「たぶんこのデッキが悪い。遊海、このデッキ弱くない?」

「あ゙? 俺が組んだデッキに細工してるっていいてぇのかオイ」

「恵は傑に勝ててるんでしょ?」

「勝手にデッキ取って行ってコイツ……」

 

 はー! まぁ五条が現状の決闘者カースト最下位なのはわかりきってるし、ちょっとアドバイスしてやるか。

 

「お前、二週に一度の『ストレージ漁り祭り〜高専のみんなもいるよ!〜』に参加してないだろ」

「マジでなにそれ」

「俺が初心者向けに組んだ、ほぼ妨害札ゼロエクストラ青眼縛りのデッキが、魔改造先史遺跡サイバーに簡単に勝てるわけないだろ」

「マジでどういう意味?」

 

 伏黒くんが高専に入ったので、不定期でやっていたストレージ漁りが恒例となりました。二年や、最近呪術界に復活した七海くん灰原くんもいるよ!

 七海くんは《ミレニアム》、灰原は《転生炎獣》だ。

 七海くん、最初は青眼を選んだんだけど、五条と同じだと聞いてめっちゃ嫌そうな顔をしたので、関連性のあるミレニアムを紹介させていただきました。

 エクゾディア軸でじいちゃん! のデッキに近くなりそうだ。

 灰原くんはめっちゃ迷ってた。《春化精》が「妹が好きそう」という理由で気になっていたようだけど、男の子が抑えきれずに転生炎獣に。

 俺としてはどっちもあげても良かったけど、公平性に問題がありそうなので一つだけにした。でもみんなもサブデッキとか好み爆発の混ぜ物デッキとか作ってみてもいいと思うんだけどね、まだ彼らはデッキ作成に慣れていないので……。

 夏油くんは他のテーマも気になる、特に《先史遺跡》を純構築で作ってみたいと言っていた。

 混ぜ物から派生するの遊戯王あるある。

 

 というわけで、高専の人たちと一緒にストレージ漁りをする事が多くなったのだな。

 パンダはベアルクティに《竜輝巧》や《ダイナミスト》を混ぜ始めていたし、狗巻君はいつのまにか《天霆號(ネガロギア)アーゼウス》と《オベリスクの巨神兵》が入っていた。どこから見つけてきた?

 真希ちゃんは破戒モンスター以外を入れる、というより妨害魔法罠に注目している様子。《激流葬》とかを持って行った記憶がある。

 乙骨くんは残念ながら現在海外です!! デッキは持って行ったみたいだけど、残念だなぁ……。

 伏黒くんはエクストラ中心に《彼岸の黒天使ケルビーニ》とか試し始めてるみたい。

 どんどん強カードを追加して、それによるコンボを試して行っているので、最初に俺が渡した初心者デッキとは変わり果てたものになっている。

 それに比べ、五条はろくにカードを漁ったり新戦略を考えていないから弱いのだ。

 

「いい加減初心者デッキから脱出しようぜ。ストレージにはまだまだカードあるし、相性の良いカードとか教えてやっから」

「カオスMAXが超融合されないカードが欲しい」

「お前どんだけ超融合されたの??」

 

 ピンポイントで欲しがるのがそれかい。魔法罠のカードどうにかして増やせ。今青眼サポートしか入れてないんだから。

 

「今伏黒くん仙台だからな〜、次会うのは……」

「待って遊海」

「あ?」

「よし、仙台行こう」

「は?」

 

 五条は唐突にそう言うと、俺のデッキと俺のパーカーのフードを掴んで、瞬間移動した。

 マジでそういう全てが急なところ、治せ。

 

 *

 

「さて、今どういう状況?」

「遊海さん! と、五条先生」

「僕ついで? 酷くない?」

 

 降り着いたのはどこかの学校の……屋上? なんだこれ。

 ていうか伏黒くんいるし、仙台に行くってマジだったのかよ。

 

「特級呪物無くしたってなると上層(うえ)がうるさくてさ〜、大変そうだから遊海も連れてきた」

「お前直前まで俺にデッキの相談してたやろがい」

 

 で、マジでどう言う状況なの? というのを伏黒くんと、なぜか半裸の男子に聞いてみた。

 特級呪物……ふむふむ、宿儺の指? 食べちゃった? 受肉? なるほどわからん。

 俺ってさ、呪術界にいるわりに呪術の知識無いよね。冥冥さんに教えてもらおうかな……いや、夏油くんのが早い?

 まぁともかく五条と宿儺? が対戦することになったらしい。

 

「遊海はそこで恵と喜久福守ってて」

「いつのまに買ったんだオメー!」

「はいはい」

 

 うぉっと! 投げるんじゃねぇよ、俺のデュエルマッスルで受け身とれたものをお前。

 

「伏黒くんこの前ぶり〜」

「すいません、五条先生が……」

「いや、まぁデッキ相談のってたら急に連れてこられたんだけどさ」

「デッキ相談? あの五条先生が?」

「夏油に負け過ぎたんだよ」

 

 そう言えば、ああ……と納得したように伏黒くんは頷いた。彼の強さは伏黒くんも知ってるもんな。

 向上心があるのは良いことなんだが……使い方が悪いんだよなぁ、初心者向けデッキとはいえちょっと考えれば搦手も使えるようにしたはずなんだけど。

 あの最強カード思考はかなり深く根付いたものなのか、なかなか取りきれない。

 

「ん、終わったみたいだな」

「五条先生、コイツは……」

「宿儺の器だ。さて、どうするべきだと思う?」

 

 へー、なんか知らんけど器なんだぁ。

 つまりあれか、宿儺はこう……ユベルとか、アストラルとか、もう一人のボクか!

 で、それがやべー奴……バクラみたいな感じか! 遊戯王履修してるからバッチリわかったぜ。

 これからそいつと友情を築いたり、正体を暴こうとしたりするんだろ? 知ってる知ってる。

 

「確かに、呪術規定に基けば死刑ですが……」

 

 死刑なの!?!?!?!?!?

 

「でも死なせたくありません。私情です」

 

 その言葉に、五条はニヤリと笑う。カッコつけようとしてるな? 俺には通じないぞ。

 破壊された校舎を眺めつつ、沙汰が収まるのを待つ。

 俺ってマジで今回来なくて良かったんじゃねぇの、と思いながら。

 

 *

 

「今日から高専一年生に入ることになりました〜、歓迎しよう!ドンドンパフパフ」

「虎杖悠仁です! おなしゃす!」

「釘崎野薔薇よ」

「おー、入学おめでとう。フリー呪術師、遊海宙です。よろしくね」

 

 傷を癒した伏黒くんと決闘中、新しく入った一年生が五条と挨拶に来た。

 おそらく、五条はこのまま居座って俺にこの前聞けなかったデッキのアドバイスを貰うつもりだろう。手に黒いデッキケースが見える。

 あと二人はほぼ初対面だ。宿儺の器らしい彼はとりあえず即死刑を免れたらしい。よかったよかった。

 

 

「何してんの? 伏黒たちは」

「遊戯王っていうカードゲームだ」

「遊戯王? 聞いたことねぇカードゲーム」

「遊海さんの術式だからな」

「へぇ?」

 

 さてさて盤面は……。

 俺の方に《ゴーティスの双角アリオンポス》、《氷水啼エジル・ギュミル》、《ゴーティスの陰影スノーピオス》。

 伏黒くんは《I:Pマスカレーナ》、《究極宝玉神レインボー・ドラゴン・オーバー・ドライブ》、《宝玉獣サファイア・ペガサス》だ。

 

「スタンバイフェイズ」

「《ゴーティスの灯ペイシス》《ゴーティスの妖精シフ》《ゴーティスの朧キーフ》を特殊召喚」

「メインフェイズ」

「ペイシスの効果」

「《宝玉の奇跡》でペガサスを破壊して無効。ペガサスの効果で魔法罠ゾーンへ」

「シフの効果で《最果てのゴーティス》。効果でフィールド全除外」

「《究極宝玉神レインボー・ドラゴン・オーバー・ドライブ》の効果で……」

「何やってんのか全くわからん」

「これが本当に術式なわけ?」

 

 まぁ、そう言うものだからさ……。

 その後、何度か「インチキ効果も大概にしろ!」という言葉を言い合い、俺が《最果てのゴーティス》による9000パンチで勝利したところで、ようやくまともに五条たちと向き合った。

 

「決闘中にすまんね、あらためまして、遊海宙です。フリーの呪術師だけど、よく高専に入り浸ってます」

「伏黒と仲良いんだ」

「決闘者仲間。あと俺が小学生の時からの付き合いなんだよ」

 

 カードが散らばる机を、虎杖くんは興味ありげな目線で。釘崎ちゃんは「男子って……」という目線で見ている。

 いかん、俺がカードゲームばかりで仕事をしない五条タイプだと思われている可能性がある。

 デッキを見て欲しそうな五条を放置して、俺は一年二人に目線を向けたのであった。








最近ふわんだりぃずばっかり触ってたのでゴーティスの動きを若干忘れています。
宝玉獣はマジでわかりません。助けて。
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