ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる【改訂版】   作:月日は花客

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☆24:ゴーティスの戴天

 

 愉快な愉快な遊海です!

 伏黒くんにボックスがあると言われ、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!

 《次元の裂け目》で飛んできましたよっと。

 お相手は特級呪霊一体、他の雑魚の気配は伏黒くんたちに任せよう。

 

「まぁ待てよ、お前の相手はこの俺だぜ」

「────」

 

 ケタケタと笑う特級。はぁ、呪霊っていつもそう、いつもそうやって馬鹿にしたような笑い方をする。

 人を人だと思ってないのだ。アイツらにとってはただの獲物。だから侮る。余裕ぶる。

 

「それが致命的だって気づかんのかね。……決闘!」

 

 デュエルディスクがガシャガシャとデッキをシャッフルし、モンスター、魔法罠ゾーンを形成する。

 相手が油断してるうちに、展開決めちゃいますかっと!

 

 《氷水帝エジル・ラーン》を《氷水のアクティ》を捨てて特殊召喚。氷水トークンを召喚。

 さてさて、シンクロ先は誰にする?

 まぁ安定を狙うか、《氷水啼エジル・ギュミル》!

 さらに通常召喚、《ゴーティスの灯ペイシス》、ペイシスの効果で《ゴーティスの朧キーフ》を特殊召喚。

 

「さーて、特級はみんな効果が同じなのかね?」

 

 呪霊調教師の特級呪霊は効果の対象にならないか、無効みたいな効果持ってたからな〜。

 効果の確認したいぜ。ジャッジ、これどうにかなりませんか? ジャッジキルできませんか?

「うーん、対象に取られない方向性で考えてみるか」

 

 特級でもピンキリって五条が言ってたし、あまり《特級》テーマ内で全て効果が同じとは考えないほうがいいのかも。

 じゃあ、相手ターンだが……。

 

「────」

「ケタケタ笑いやがって、舐めプか? 決闘者に一秒でも隙を与えたらダメだって、親に教わらなかったのか?」

 

 こちらにすぐターンが渡ってきた。エジル出された時点で危機に気づけよ。対象に取られないからって馬鹿にしやがって。水属性の汎用もうちょっと欲しいよな。クリアウィングのせいで風属性強化があんまり来ないって叫ばれてる風属性もあるし、属性に汎用が偏ってるのいくない。

 クリアウィングもね〜、クリアウィング使いの友達が「汎用風属性新規はよ」って叫んでたからなぁ。俺もゴーティス新規はよと叫んでいたわけだが。

 決闘者は皆自分のテーマの新規を待ち望んでいるのだなぁ……。

 

「それはそれとして、ペイシスを除外から特殊召喚。キーフとペイシスで《灯魚(フィッシュランプ)》! そして二体目のキーフを通常召喚して、シンクロ召喚、《ゴーティスの大蛇アリオンポス》」

 

 対象に取られないってなかなか面倒な効果だよなぁ。初心者に優しくないし。伏黒くんに説明する時苦労したわ。

 

 アリオンポスの効果で《ゴーティスの妖精シフ》を除外し、ターンを終了する。

 すると、ついに特級呪霊が動き出した!

 その白と黒の手を握り込み、エジル・ギュミルに殴りかかったのだ。

 エジルもその身で受けるが、打点で負けているのだろう、破壊されてしまった。

 

「3000以上は確定……っふー、減った感じ500程度上か。この前のより打点はマシだな」

 

 前のは5000オーバーしてたからなぁ。あの呪霊調教師の呪霊たちは強化されていたんだろうか。

 

「笑ってんじゃねぇよ。そのニヤケ面、すぐに吠え面に変えてやるからな」

「────!」

 

 アリオンポスが吠える。自分を、主人である俺を舐めているのに怒っているのだ。数十メートルの巨蛇が轟く様は迫力があり、なんとも神的だ。俺のゴーティスマジ神々しい。

 損害軽微、まだまだいけるぜ。

 

「除外していたシフを特殊召喚、そしてアリオンポスとシフで《ゴーティスの死棘グオグリム》を特殊召喚」

 

 さてさて、対象に取られないからって油断してると……

 

「こうなるぞ! グオグリムと戦闘を行うダメージステップ開始時、相手を除外する!!」

 

 メキメキと、特級呪霊がカードの形に変わっていく。それは、俺の勝利を示していた。

 特級呪霊の表情が驚愕に呑まれる。が、もう遅い。

 ニヤニヤケタケタ笑ってた分、伏黒くんたちを怖がらせた分の報いはたっぷり受けてもらうぜ。

 俺は後輩を傷つけられるのが嫌いでね。

 

「舐めてっからだよ、バーカ」

 

 トン、と1BOXが地面に落ちる。

 俺はそれを拾い上げると、リュックに入れた。

 

「あれ? 二個落ちてんじゃん。ラッキー」

 

 *

 

「と言うわけで、お疲れ様開封会〜!」

「す、すげぇ。あの呪霊を簡単に倒しちゃったんだ、遊海さん」

「すごいっしょ〜虎杖くん? 俺にかかればこんなもんよ!」

 

 あの後、釘崎ちゃんを救出した伏黒くんたちと合流。手当てを済ませ、無事に高専に帰って来ました。

 特級に一年生を行かせるなんて、大人は馬鹿か? と怒りたかったが、まずはBOX開封が先だ。それで怒りを落ち着かせてから改めて直訴に行こう。

 

「釘崎ちゃんや虎杖くんにも遊戯王をぜひ触ってもらいたい! というわけで、二人はあっちにテーマデッキを並べてあるから、自由に一個選びなよ」

「エグい数あるんだけど」

「あんたらは何すんのよ?」

「ふふふ……なんと、さっきの特級呪霊からBOXが二個でちゃったからね! 伏黒くん一個あげるよ」

「え、良いんですか?」

 

 良い良い。特級相手に死なずに帰って来ただけでも勲章ものだもんね。

 と、渡そうとしたのだが……。

 

「あれ、なんかこれ軽い? カラカラ言ってる……」

「中に何が?」

「……うわっ指!?」

 

 開けてみたら、出て来たのはキモい指だ。なんだこれ、と机に置こうとした瞬間、ひょいと上から伸びて来た手に取られる。

 

「これは僕預かり。というわけで悠仁も借りてくよん」

「え? 五条、なに?」

「あの特級、宿儺の指を飲んでたのか……」

「わり、遊海さん、あとでね」

 

 ああ、虎杖くんが行ってしまった……なんだったんだ。

 仕方がない、1BOXを二人で分け合って、虎杖くんのデッキはお預けにしておこう。

 

「ごめんね、伏黒くん」

「別に良いですよ」

「ところで、よく特級呪霊から逃げられたね。どうやったの?」

「脱兎に、『他の式神が墓地または魔法罠ゾーンに置かれている時、任意の数トークンを特殊召喚する』効果を付けたんです。脱兎トークンは『破壊された時、その数に応じたレベルのモンスター一体をEXデッキから特殊召喚する』効果も持ちます」

「バケモンじゃねぇか」

 

 とんでもない強強効果だ。爆速で制限されそう。

 そうか、伏黒くんの術式には運営や大会が無いから、規制も何もないのか。でも、ある程度縛りを設けないと効果が弱まるか付けれない……とかそう言う感じなのかな?

 俺も呪術世界の縛りについてなんとなく理解して来たぞ。

 

「決めたわ、私これにする!」

「お、なになに〜?」

 

 と、ここで釘崎ちゃんがデッキを決めたようだ。

 見せてもらうと、それは十六夜アキのテーマでもある《ブラック・ローズ》。薔薇のイメージがある釘崎ちゃんにぴったりのテーマだ。《フルール》も似合いと思ってたけどね。

 

「いいじゃん! 汎用にもよく採用されてて、絵柄や効果の強さもあって人気なカードだよ。薔薇の名前もイメージに合ってるし」

「私に似合う美しいカードでしょ? じゃ、やり方教えなさい」

「ほいほい、複雑だからよく聞いてろよ〜」

 

 虎杖くんが選べなかったのは残念だけど、また高専に決闘者が一人増えたぞ!

 やったね遊海ちゃん、仲間が増えるよ!









あけましておめでとうございます。
今年で完結を目指して、頑張って更新していきますよ〜。
クリアウィング使いの友達の名前は遊透 翼くんです。
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