ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる【改訂版】   作:月日は花客

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ましゅまろにて頂いたリクエストその1。
天元と遊海です。本編から数百年後の話。






リクエスト番外編:天元と遊海

 

 いっけなーい! 決闘決闘!

 どうも遊海です。

 五条悟や虎杖くんが寿命でこの世を去ってもう何百年と経ちました。俺は今だに元気に生きながらえてます。ゴーティスのおかげ、やったね!

 はてさて、俺は今どこにいるでしょうか?

 

 それは……、天元様のお膝元でーす!!

 

「今日のお茶菓子は喜久福よ〜」

「ああ……いいね、五条のやつが好きだったやつだろう」

「今や懐かし老舗の銘菓……入手するのも大変大変。で、今日は決闘はします?」

「これを食べ終わったらやろう。カードがずんだで汚れてはいけない」

 

 俺と天元様は呪術界ご長寿コンビとしてなかなかに仲良くやってます。

 何より嬉しいのは、天元様が遊戯王始めてくれたことだよね!!!!

 嬉しや嬉しや……。

 因みに使うデッキは《氷結界》。あとたまに《粛声》。

 長生きしてきただけに老獪な手を使う、あと割と暇してるのでよく決闘してくれる良い決闘者なのだ!

 これを言うと補助監督の人とかに「不敬」って気絶されるぞ、気をつけろ。

 

 まぁ俺としては? 呪術界で結構な重鎮になっている俺だし?

 天元様に喜久福持ってける立場の人だし?? 別にいーじゃんねと思ってるんだけどね。

 歴代遊戯王主人公には上下関係があるが、ただの一般決闘者にはそんなもの無いので。

 

「いつも思うが、お前さんが一般決闘者と言うには無理があるぞ」

「えー? こっちはただのゴーティス大好き一般通過決闘者ですって〜」

「一般的な決闘者はそう特級を何体も狩れないし不老でもない」

 

 決闘者として魂をデッキに移し不老となるものは、どうやら術式持ちである俺にしか適用されないようだった。どうやら普通の人間には、たとえ特級術師だろうと魂を移すと言う行為に耐えられないらしい。

 生得術式として遊戯王を持つ才能を持っていた俺だからできたこと、らしい。

 だから七海君や伏黒君、夏油君もみんな老いていって、俺の身体年齢をあっという間に追い越して去って行ってしまった。

 それが寂しいとは否定できないが、新しく今年も高専に新入生が入ってきた。だから俺は別に孤独じゃない。

 

 今や呪術界においてデッキは必須装備! 入学時にデッキを選ぶ式もあるほどよ! ふはははは、見たか羂索! 遊戯王は日本を変えるのだよ!!!!

 

「あれからデカい異変もそう起きてませんしね〜平和で良いですわ〜。あ、チェーンあります」

「そう言っていられるのも今のうちかもしれん、警戒は未だ必要だ。《ゴーティスの双角アスカーン》を破壊」

 

 のんびりこうして決闘しながら、ぽつぽつと情報交換したりくだらない事を駄弁るのが俺と天元様があった時にする事だ。

 不死の天元様に不老の俺。不老不死コンビイェ〜と笑っていたら、この前それを聞いていた一部補助監督が泡を吹いて倒れたから注意しようね。

 

「今やこの日本はお前と私がいるから成り立っているようなもの。不注意で死ぬようなことはないように。速攻魔法発動」

「はいはい、あ、チェーンないです」

「ブリューナクでダイレクトアタック」

「ぐえー負けたぁ〜」

 

 天元様も現には手を出さないとか言いながらなんだかんだ暇なのか、決闘の腕はかなり高い。

 そもそも俺と会ったのが200年だか前で、その時からずっと決闘に付き合ってくれてるんだから腕が上がるのも当たり前である。

 こうして生き死にが関係ない遊びは本人にも良い影響になっているのか、割とノリノリで相手してくれる。楽しい茶飲み友達だ。

 

「いやー、もっかい! もっかい! 次はかーつ!」

「私にも言えることだがよく決闘に飽きないな」

「? そりゃ毎回違う結果、違う選択肢があるんだし、なにより楽しいから飽きない!!」

 

 決闘者にとって、何百年単位だろうと決闘は飽きないものなのさ。

 破滅を呼ぶことになっても、大切な人が去っても、辛い過去があっても、遊戯王からは逃れられない。

 それが決闘者って存在だから。

 

「あそこでなー、もうちょっと早くチェーンしてたら戦況変わってたのになー」

「その前に喜久福をもう一つ食べたい」

「好きなだけどーぞ、決闘したら頭使うから甘いもの食べたくなりますよねー」

 

 天元様はわりと物を食べるので、喜久福も箱で買ってきております。今や高級和菓子。でも俺のお給料なら問題ナッシング。

 

 今の俺は呪術師「遊海宙」として独立し、完全フリーで仕事をしている。実のところその力は御三家……禪院家は途中で没落したし、五条家は五条悟がいなくなってから大人しくなった。加茂家はもともとそこまで強力な力を持っているわけではなかった。……というわけで、実質的な呪術界の頂点のようなものに立っていた。

 俺としては堅っ苦しい挨拶や式典より、全てを決闘大会にしたいところなんだけどね。

 

 ちなみに禪院家は真希ちゃんがボコボコにして、真依ちゃんや伏黒くんも巻き込んで強制没落って感じだった。いやーあれは笑った。

 渋谷事変で見た禪院甚爾の動きを完璧にコピーすることに成功した真希ちゃんが、今までの恨みはらさでおくべきかと屋敷中暴れ回って全部壊したのだ。

 原因の一つに禪院家にいつまでも縛られていた真依ちゃんの涙があったと言えよう。あの時の真希ちゃんは正しく破戒モンスターだった。

 

「明日からまた任務任務任務かぁ〜」

「逆によく1日休みが取れたな」

「天元様にお会いするって言ったら一発☆ 仕事は果たしてるから心配しないで」

「なんだかお前……五条の坊に似てきているよな」

「嘘。最悪。絶対嫌。真面目になります」

 

 最終的に五条もなかなかうまいプレイングをする決闘者になっていたのだけれど……まぁ経験値がね、うん、ね。

 っていうか伊知地くんの《ジャンク》が五条の《純青眼》倒した時の歓声ったら凄かったね。そもそもベガ立ちしてる観客がめちゃ多かったから。

 いつも迷惑かけてるから負けて当たり前やぁ! と叫ばれた時の五条の顔は見ものだった。

 数百年たった今でもはっきり思い出せる。

 

 今はそんな彼らの子孫を俺が面倒見てたりするわけだけどね。

 高専で臨時教師やったりするよ。

 

「まぁ何はともあれ……また次の星奬体護衛は頼んだぞ」

「それは星奬体本人の思い次第……ってね」

 

 さて、そろそろ喜久福がなくなる頃だ。

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