「わたしのプロデューサーは、友達が少ない。
少なくともわたしの見ている範囲で、『友達』と呼べるのは二人。
そのうちの一人は、同じプロデューサー科の男の人。
わたしの目から見ても、仲が良い。時々ご飯を食べに行っているみたい。
わたしのプロデューサーと同じくらい、優秀。一年生の担当アイドルを『H.I.F』本戦に出場させる事が出来るくらいには。わたしも何回か会った事がある。最初はわたしの事を、『親友を寝取った女』みたいな目で見てきたけど、最近はそれもなくなった。
うん。愛が重いと思う。
だけど、担当アイドルの事も考えれば、類は友を呼ぶんだって、思う。
まあ、
二人目は、プロデューサー科の先生。
さらに先生とは時々、お昼ご飯を一緒に食べているらしい。この前はお弁当交換をしてたのを見たって、
先生は、
そう、わたしのプロデューサーは
親友の男の人が居ない時、プロデューサー科棟の中ではだいたいひとりで居るらしい。
ふふ。わたしのプロデューサーは変な人だから、それもしかたがない、ね。
話を戻す。
『友達』じゃないけれど、わたしのプロデューサーにはお世話になっている人がいる。『先輩』と、わたしのプロデューサーは呼んでいる。時々、わたしのプロデューサーはその『先輩』の指示で動いている。プロデューサーとしての仕事も、一緒にしてるみたい。
わたしのプロデューサーは『先輩』の事を『腹黒悪辣冷酷無情』って、この前言ってた。絶対に敵には回したくない、とも。
そんな『先輩』と関わっているから、周りから敬遠されて、わたしのプロデューサーは益々
わたしのプロデューサーは、臆病な人。
頭が良いから、沢山の事に気が付いて、考えて、思い悩んで、それで雁字搦めになって、傷付いちゃう。
だけど、一度決めたら絶対に譲らないで、頑固になる。その強さがある。
わたしのプロデューサーは、変な人。
この前は、おじいちゃんと、しゃちょうさんと、ご飯を食べに行ってた。
おじいちゃんはまだ分かる。わたしもよく遊びに行くから。
だけど、しゃちょうさんとどこで知り合ったのか、わたしも詳しくは知らない。あるアイドルのライブで席が隣同士だったって、言ってたけど。
それで仲良くなって、この前はしゃちょうさんから、初星学園を卒業したら100プロダクションに来ないかって、誘われたらしい。すぐに断ったって、言ってたけど。ふふっ、何でかな。だけど、しょうがないね。だって、
わたしのプロデューサーは、意地悪。
この前は、わたしがアイドルを目指すようになった『憧れの人』に突然会わせてきた。緊張で上手くしゃべれなかったわたしを、わたしのプロデューサーはニヤニヤとみてた。
意地悪はこれだけじゃない。
『憧れの人』のライブ中、ゲスト出演でそのまま一曲披露してこい、って言われた。鬼かと思った。悪魔かと思った。魔王かと思った。だから、その前日までのレッスンはいつも以上にハードだったんだって、納得もした。ライブは、成功した。わたしは、レベルアップした。頑張ったご褒美に、『憧れの人』からサインも貰っちゃった。あの時見た『光景』を、わたしは忘れないと思う。とても、楽しかったな。
わたしのプロデューサーは、介護者。
プロデューサーだけど、介護者。
この前は介護の専門書を数冊買ってたし、実際に、介護施設へ研修に行ってた。この先絶対に必要になるから、って言ってた。介助する時の身体の使い方を教わったみたい。何だったら卒業したら、『うちで働かないか?』って誘われたみたい。すぐに断ったって、社交辞令だったって言っていたけど、それは勘違いじゃないと思う。
そして。
わたしのプロデューサーは、わたしの事が好き。
口では冷たくしているけど、わたしの事をとてもよくみてくれている。道路を歩く時は必ず車道を歩いてくれるし、パパとママに、挨拶にも行ってくれた。パパとはまだ仲良くなっていないけど、ママはわたしのプロデューサーの事を気に入ったみたい。わたしのプロデューサーは昔のパパに似ているって、この前ママがこっそり教えてくれた。びっくり。今度は隠れてわたしが挨拶に行く予定。ひとりでの旅行、楽しみ」
「——終わり」と、広が言う。話し過ぎて顎が痛い。喉もカラカラとする。
水分補給をしようと思い——それから、広はおや? と思った。
そんなクラスメイトたちが今に至るまで何も
頭の回転の早い広はそう結論付けると、事態の把握に努めるべく教室を見回した。
まず、教壇。担任教師は真顔だった。とても怖い。
次に、クラスメイト。例外なく、とても赤らんだ顔をしている。怒っている、訳ではなさそうだ。
それじゃあ、何故?
広はこてん、と首を傾げる。
「みんな、どうしたの——?」
「大惚気だァあああああああああああああッ!」
広の声は掻き消され、その代わり、友人の
「確認じゃけど。お主ら、付き合ってないよネ?」
放課後。
「付き合って——」
「付き合ってません」
広が最後まで言い切る前に、プロデューサー——『彼』が言葉を被せた
広が隣で頬を膨らませていると、それを見た学園長は、「ふむ」と思案顔になる。
「プロデューサーとアイドルの間に、認識の齟齬があるようじゃが? じゃが?」
普段の好々爺然とした姿が、そこにはなかった。鋭い視線が広——否、『彼』に刺さる。
その
しかし、『彼』は違った。
「学園長もご存知でしょう。うちの担当アイドルは変人なんです。あまり真に受けないで頂きたい。せめて学園長は正しい認識をして頂かないとこちらも困ってしまいます」
はあ、と『彼』が溜息する。
「えっ。儂今
学園長が呆然としている中、『彼』は「そうだ、学園長」と何かを思い出したように言った。
「こちら以前気になると仰っていたお饅頭です。ちょうど良かった。お渡しします」
そう言いながら、『彼』は懐から一つの紙箱を取り出した。広はそれに見覚えがあった。広島県で仕事をした後に、『彼』が珍しく無理を言って広を連れ出して、長蛇の列に並んで買ったお土産だ。
途端、学園長が目を輝かせる。
「おおっ! これ、手に入れるの苦労したじゃろう?」
実際、三時間は並んだ。
とはいえ、それでも広は楽しかったが。何せ、待っている間は『彼』が甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたのだ。最高だった。是非、もう一度やりたい。
『彼』は澄まし顔で答える。
「いえ。寄った時はたまたま空いている時間帯だったようで、すんなりと。期限が近いので、早めにお召し上がり下さい」
「わざわざすまんのう。それにしてもお主は気が利くわい。
愚痴を零す学園長を、『彼』はやんわりと窘める。
「学生の自分は自由ですが、十王社長はお忙しいですから。100プロの発展の為、精力的に活動されているんです」
「しかしのう……」
納得しない、学園長。どうやら余程不満が溜まっているようだ。
『彼』はぬるりと近付くと、小声で耳打ちする。
「……実はここだけの話、義理の父親である学園長に何かサプライズしたいと、つい先日、相談を受けまして。お孫さんのプロデューサーと一緒に、豪華な催しを考えてるのだとか。もしかしたらそれ関係かもしれませんね」
「何!? それはまことかッ!?」と、目を見開く学園長。『彼』は頷いた。
「ほほぅ、あやつらがか! そうか、そうか。二人とも冷血男だとばかり思っておったし、愛娘と孫娘の男の趣味を疑っていたものじゃが——うむ、奴らにも赤い血が流れていたんじゃな。安心した。隠れて楽しみにしていよう!」
気を良くした学園長は、鼻歌を歌い始める。初星学園の効果だ。
タイミングを見計らって、『彼』が学園長へ声を掛ける。
「それでは、学園長。お話はもう宜しいでしょうか?」
「うむ。良い良い。そうじゃ。せっかくじゃ、皆でこの饅頭を食べよう!」
「私は構いませんが……篠澤さんはどう思いますか?」
その質問に、広は即答した。
「わたしも、食べたい」
「おおっ、さようか。実はのう、つい昨日、名産の茶葉が手に入ったんじゃ。これと一緒に食べよう!」
「そうだ、せっかくです。茶道室を使いましょう。ちょうど今日はたまたま、部活は休みのようです。僭越ながら、私が淹れさせて頂きます」
「お主、何でも出来るのう。篠澤くんが羨ましいわい」
「ふふっ。ドヤっ」
広は渾身のドヤ顔を浮かべた。
そして、広は『彼』と学園長と一緒に学園長室をあとにしようと——。
「ちょっと待って!?」
した所で、呼び止められた。
広たち三人は一体なんだと発生源に顔を向ける。
「あっ、星南」
そこに居たのは、初星学園三年生、
「『あっ、星南』って何!? 私、ずっとこの部屋に居たのだけれど!? まるで今気付いたみたいな言い方じゃない!?」
「ごめん。居たのには気づいていた、けど。何も話してこなかった、から」
「私が口を開く前に、話がトントン拍子で進んでいったからよ!」
その強い主張に、広は「ごめん、ね」と謝った。
「あっ、いえ、謝って欲しい訳じゃ……」
「まあ、落ち着くのじゃ」
「おじい様!?」
星南は、普段の凛とした佇まいからは想像出来ない程狼狽えていた。
そんな孫娘に、学園長は言う。
「ぶっちゃけた話。星南よ。儂はお主の存在をすっかりと忘れておった。すまん」
「やっぱり!?」
「というか、この二人を呼んだそもそもの用件すら忘れかけておったわ」
「学園長!?」
愕然とする生徒会長に、学園長は豪快に笑いながら「儂も歳かのう」と髭を摩る。
「それで本来の用件とは何でしょうか? 私はてっきり、うちの担当アイドルが仕出かした事に対する指導だとばかり思っていたのですが……」
「うむ。まあ、それも多少はある。じゃがなあ、お主たちに今更言っても、のぅ?」
篠澤広とそのプロデューサーが学園長直々から校内放送で呼び出しをされるのは、初星学園の名物と化していた。
尚、広が所属属している一年二組から賞賛され、隣の一年一組からはドン引きされている。
「私は平穏な学園生活を送りたいのですが、うちの担当アイドルが突拍子のない事を散々仕出かすものですから、困ったものです」
肩を竦める『彼』に、広は渾身のドヤ顔を披露した。それを見た星南が「ぐっ、可愛いわね」と悔しそうに呻く。
「まあ、一線は越えておらぬようだし、そこは儂も安心しておる。さらにぶっちゃけた話、『そういう意味』で一番心配してるのは別にあるからのぅ」
「
「さて——夏の『H.I.F』は、ここに居る十王星南が『
「ええ、実に見事なライブでした。正直な所、驚きましたね」
「
首を傾げる星南に、『彼』は答える。
「まず一つ。俺が出ない以上、俺の親友が担当しているアイドルがその座には座るものだとばかり思っていました。あるいは、俺のお世話になっている先輩の担当アイドルかのどちらかと」
「つまり、私は候補にすら挙がっていなかったと?」
「ええ、そうですね。無論、本戦には出てくると思っていましたが」
「なるほど。確かに今出てきた二人は強敵だったわ。あと一年違ったら、もっと危なかったわね。——だけど、プロデューサー。あなたの物言いではもっと別の理由があるように聞こえるのだけれど? 聞かせてくれるかしら?」
「それと、星南で良いわよ」と、星南が『彼』に言う。学園長と紛らわしくなるかもしれないという星南なりの配慮だったが、『彼』はそれに応えなかった。
『彼』は言う。
「失礼ながら申し上げます。十王さんにはこれ以上、アイドルとしての展望はないと思っていました。少なくとも、俺はそう判断していましたし、実際、あなたをスカウトする気はなかったです」
三連覇という偉業を成し遂げてみせた
星南が目線で、話の続きを促す。
「これは俺の推測ですが、あなたは『アイドル』をやめようとしていたのでは?」
「……何故、そう思うのかしら?」
「一つは、『アイドル』としての活動が減っていた事。昔からアイドルになっていたあなたには、その知名度と実力からして、沢山の仕事のオファーがある筈です。ましてや、二連覇を成し遂げたのなら尚更。しかしあなたは、冬の『H.I.F』を終えてから、却って、仕事を減らしていました。違いますか?」
「そうだけれど、こうも思わないかしら? 『H.I.F』で消耗した身体を労わっていた、と」
「その線もありましたが、決定打になったのはあなたの生徒会としての活動です。今期の生徒会、その実態は『十王星南をプロデューサーに見立てた、十王星南による
「……違わないわね」
確信を持った『彼』の言葉に、十王星南は目を見開いた。
「本人がアイドルをやめようとしていたんです。当然、アイドルとしての『先』がある筈もない」
「……本当に、驚いたわ。——広からは散々惚気と一緒に聞かされていたから知ってはいたけれど、正直な所、半信半疑だった。けれど、その認識は覆ったわ。あなた、本当に優秀なのね。プロデューサーとしての手腕だけなら、私の先輩と同じくらいかしら」
「あなたのプロデューサー程ではありません。それに、俺以外にも気付いている人はいます。現に、俺の親友や、お世話になっている先輩も俺と同じ答えを出していますよ」
星南がおもむろに、学園長へ顔を向けて言う。
「学園長の案に、私に異論はありません」
「そうじゃろう。篠澤君もアイドルとしての自力を得てきておるし、やはり、この二人しかおらん」
「ええ。そうですね」
学園長と星南の二人が頷き合う。
そして、学園長が本題に入る。
「冬の『H.I.F』が近付いてきておる。十王星南が三連覇という快挙を成し遂げ、『トップアイドル』になった事により、初星学園の『H.I.F』は大きくその在り方を変えた。単なる学園行事ではなく──すなわち、『H.I.Fの優勝者が事実上、トップアイドルになる』という祭典にじゃ」
「そうですね。学園としてはとても嬉しい事では?」
「うむ、それは実に喜ばしい事じゃ。儂を含めた学園上層部は、その為の準備をしておる。じゃが、その前に一つ、大きな課題が出てきてしまった」
「課題?」
聞き返す『彼』——プロデューサーに、学園長は尋ねる。
「『N.I.A』。この単語に、聞き覚えは?」
「無論、あります。複数のアイドル養成校が出資して開催する、合同行事ですよね」
「その通りじゃ。『N.I.A』の目的は幾つかあるが、そのうちの一つは『次世代の要となるアイドルを見出す』事。そして、『N.I.A』の知名度は、『H.I.F』と同等、或いは、それ以上のものじゃ。決して、軽視してはならん。『H.I.F』を間近に控えている今、我が校が出せるカードは極限られているんじゃ」
「——なるほど。話が見えてきました」「——わたし、も」
プロデューサーとアイドルは、全く同じタイミングで頷いた。
学園長のこれから続く言葉を、十王星南が引き継ぐ。
「——一年二組、篠澤広さん。そして、そのプロデューサー。あなたたちには初星学園を代表して『N.I.A』に出て、優勝してきて欲しいわ。そして見事依頼を達成したあかつきには、特別枠として冬の『H.I.F』本戦への出場参加資格を与えます」
その話に。
篠澤広と。
そのプロデューサーは。
やはり、全く同じタイミングで、全く同じ事を言った。
「──だが断る」「──だが断る、よ」
登場人物紹介
篠原広
『光景』『コントラスト』という2つの楽曲を経て、アイドル活動を楽しんでいる。現在、3曲目を修得中。尚、コネも実力がない広がこの段階でオリジナル楽曲を複数曲持っているのは異常である。
夏の『H.I.F』では月村手毬の前座として初めてアイドルデビューを果たす。月村手毬、倉本千奈と一時的に組んだユニットでは『仮装狂騒曲』を披露し、さらなるファンの獲得に成功する。
憧れのアイドルと何の予告もなく初顔合わせした際は、プロデューサーに初めて怒った。「流石の広ちゃんもおこ、だよ。心臓が止まっちゃう。物理的に」と言った。その後、憧れのアイドルのライブにゲスト枠として出演させられ、情緒が激しくなる。「そういうところが、好き」と、手のひらを返した。
ファンからは「女神」として一種の信仰対象として見られている。その神秘的な容姿も前提にはあるが、最大の理由は、篠澤広が交流会に来たファンの顔と名前をほぼ完全に認識している事にある。
プロデューサーの事は、『自分が見付けた』と思っている。打算的に話を持ち掛けたが、すぐにそれは無くなった。
プロデューサーへのスキンシップは多い。腕に抱き着いたり、事務所のソファーベッドで並んで座るのがお気に入り。遠征の時、プロデューサーから甲斐甲斐しく世話を焼かれるのは、過保護だと思う一方、大事にされているのを感じる為満更でもない。
初星学園1年2組の中では、広がプロデューサー自慢するのは恒例行事となっている。行き過ぎた時には、1年生ながら何回かプロデューサー共々学園長室へ呼び出しを受けている。尚、それがなくても学園長室へは日頃から遊びに行っている。
プロデューサーの親友と直通話した事はあまりないが、初顔合わせした時は無言で牽制し合った。「今はもう、わたしの」との事。
プロデューサー
琥珀色の瞳に魅入られた者。
入学試験では首席。親友とは熾烈なトップ争いを繰り広げた。
夢は、『トップアイドルをこの手で育てる』事。
その、筈だった。
しかし何の因果か、篠澤広という入学試験ワースト2位の生徒と『プロデューサー契約』を結んだ際は、学園上層部の間で激震が走った。わずか半年でアイドル未満の生徒をアイドル以下にしたという実績は高く評価されている。その一方、勿体ないとも思われている。
同期で友人と呼べるのは、親友のみ。他の同期からは若干距離を置かれている。
しかし現在は月村手毬のプロデューサーをはじめとして、最近は学年が違うプロデューサー科の先輩たちと交流を持っている。
篠澤広という存在に、一目惚れさせられた。
『プロデューサー契約』を結んだ当初は精神が不安定であった。しかし生来の真面目な性格が災いし、契約の破棄を打診出来なかった。『お試し契約』というのも、本能が現実逃避として吐いた咄嗟の嘘である。
日々のプロデュースの中で篠澤広に次第に惹かれる一方で、親友との約束を守れない事や、足踏みしている現状に対して焦燥感を抱いていた。尚、この事は、本人は隠し通していたつもりだったが、その実、担当アイドルには最初期から看破されている。
夏の『H.I.F』直前、親友と大喧嘩をしている。
そして夏の『H.I.F』にて、担当アイドルが初めて課題を突破したのを機に、自分のプロデューサー人生を篠澤広に全賭けする事を決意する。
その後は担当アイドルと一緒に『ままならない日々』を過ごし、『趣味』に興じている。重責から解放され、年相応のはっちゃけた姿を見せる事もある。
ある時を境に、十王社長とは個人的に友人となる。時々、ご飯にも行く。
巨乳が性癖であったが、最近はそうでもなくなった。別の存在に脳が焼かれている。
今後の事を考え、介護の勉強をしている。
学業面での成績は緩やかに下降している。これは単に、担当アイドルのプロデュースで日々忙しくしている為である。また、月村手毬のプロデューサーからお使いを頼まれる事もある為。時間さえあれば下がった成績を戻に戻せる。周囲から期待されている事は承知しているが、だからと言って、担当アイドルとの契約を破棄する事は検討した事すらない。