勇者王は偉大なる英雄《ヒーロー》   作:しらすの番人

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UAが十万を突破しました!桁が増えるのはとても嬉しい

皆様の感想、高評価がとてもモチベに繋がります!これからも本作をよろしくです


ジェットコースターのような緩急

 

「仕事・・・・・・仕事・・・・・・」

「なァ、まだかよ?早く行こうぜ!」

「時期尚早、今日は下見だって言われたでしょ」

「リストから二人取れたら即撤退なんだっけか?全員取ろうぜ!!

「派手なことはしなくていいって霧のヤツ言ってなかったか?」

「そうだな、今回はあくまで狼煙だ」

 

「嘘で血塗られた英雄たちが地に落ちる・・・・・・輝かしい未来の為の」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「いただきます!」」」」」

 

「うむ、美味い!」

「自分達で作ったからかな」

「んー?チーズって材料にあったっけー?」

「美味、故に些事は切り捨てるべし・・・・・・」

 

 流石にオレが冷蔵庫からあったチーズを拝借してきたとは言えんな・・・・・・

 冷蔵庫にあったのだから使っても何も言われんよな??

 というよりカレーの材料に牛乳があったのだし乳アレルギーの心配はいらんか

 

 

「さて・・・・・・」

 

 質感の確認・・・・・・ぷるぷるとしていて問題ナシ、味はオレが作ったのだから大丈夫

 後はスプーンを乗せラップをし・・・・・・

 

「行くか」

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・チッ」

 

 何であんなに楽しそうにしてるんだよ、ヒーローのクセに、ヒーローのくせに・・・・・・!

 ヒーローなんか・・・・・・!ヒーロー、なんか・・・・・・!!

 

「洸汰くん!!」

「少年」

 

「!」

 

「カレー持ってきたよ!!」

「プリンは食べれるか?」

 

 

 

 

 

 

 

「む、オマエは・・・・・・」

 

「カマソッソ!どうもです!!」

 

「通形ミリオ、何でカレーを持っているのだ?」

 

「それいったらカマソッソもプリン持ってるでしょ」

 

「・・・・・・」

 

「もしかして、カマソッソもこっちです?」

 

「そうだな」

 

「アッハハ!考えてることは同じですか!じゃあ一緒に行きましょう!!」

 

「・・・・・・そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

「!てめェら・・・・・・何でここが!」

 

「足跡追ってきた」

「昼に空中で確認した」

 

 

「少年、オマエご飯食べていないだろう。美味しく、食べやすいようにとプリンを作ってきた」

 

「・・・・・・いらない」

 

 

「ヒーローとつるむ気はない・・・・・・居場所から出てけ」

 

「洸汰くん、そんなこと言わず食べようよ!すごく美味しいよ!」

 

「うるさい!」

 

「むぅ・・・・・・」

 

 ・・・・・・この歳で相当捻くれてるな。通形ミリオは底抜けに明るいが、それが逆効果となってしまっているのか?

 

 

「”個性”を伸ばすなんて言って・・・・・・”個性”があるからっ・・・・・。気持ち悪い、そんなに力を見せびらかしたいのかよ」

 

「洸汰くん?」

 

「皆、頭イカレてるよ・・・・・・」

 

 洸汰はヒーローの親をヴィランに殺されたらしいが、そのせいでヒーローどころか個性まで恨んでいるのか

 過去は変えられないが、洸汰の親はヒーローだった。普通なら、親に憧れてヒーローを目指す未来もあっただろう。

 だが、今はヒーローという言葉を聞いただけでこうだ・・・・・・いくらなんでも、もう『ヒーローにならない』と、今決めてしまうのは余りにも悲しすぎる・・・・・・ならば

 

 

「もう用はないだろ、とっとと帰れよ!」

 

「少年、いや洸汰。オマエの両親、『ウォーターホース』。調べたが・・・・・・残念な事件だった」

 

「それ・・・・・・ッ!マンダレイか!?」

 

「聞いたのはな。洸汰・・・・・・オレはな、つい最近まで”個性”が無かった」

 

「は・・・・・・?」

「カマソッソ?それ本当ですか?」

 

 

「本当だ、公開していないだけでな・・・・・・俺は努力した。無個性でも『ヒーロー』になるために。走った、転んだ、嘆いた上で・・・・・・更に努力した。ヒーローになるんだと、無個性でも夢は叶うんだと・・・・・・一回諦めたがな」

 

「・・・・・・」

 

「こうして後天的に個性が発現したから、オレは今ヒーローをやってるんだがな」

 

「洸汰、”個性”に対して色々思う所はあるのだろう。考えた上で否定するならまだ良い」

 

「だが、まだ幼いのに『ヒーロー』を否定しては・・・・・・オマエが辛いだけ、道が狭まるだけだ。まだ、諦める時でも、見限る時でもないのだ」

 

 

「・・・・・・・・・・・・ッ」

 

「そうだ、最近文書で見た良い言葉をオマエに教えておこう。『待て、しかして希望せよ』」

 

「・・・・・・うるさい」

 

「む?」

 

「うるさいんだよズケズケと!!出てけよ!!」

 

「・・・・・・すまない」

 

 

「・・・・・・通形ミリオ、行くか」

 

「あっ・・・・・・うす、洸汰君!そのカレーとプリン、良かったら食べてね!」

 

 

 

 

「うるさい・・・・・・どいつも・・・・・・こいつもッ・・・・・・」

 

 

 

 

五日目 夜

 

 

 

「クラス対抗!肝試しの時間だよー!!!」

 

「「「「「キター!!!!!!」」」」」

 

 

「あ、補習組はこの時間で補修な」

 

「「嘘でしょう!?」」

 

「B組もだァァ!!!補習組は俺達の後ろにSTAND BY!!!」

 

「「「嘘だァー!!!」」」

 

 

 

「はい、ルール説明しまーす」

 

「「「「「(何事もなかったように・・・・・・)」」」」」

 

「脅かす側先攻はB組ね!A組は二人一組で三分置きに出発。ルートの真ん中に名前が書かれたお札があるからそれを持って帰ること!」

 

 

闇の祭宴(ダークネス・フェスティバル)・・・・・・!くくく・・・・・・」

「堕天君いつにも増してハイだね?」

「ミリオ・・・・・・」

「あ、そっかあいつ補習・・・・・・」

 

 

「脅かす側は直接接触禁止!”個性”を使って脅かして来るよ」

 

「より多くの失禁者を出したクラスが勝者だ!!」

 

「汚い!!」

 

 

 

「青春だねぇ」

 

「肝試しの何が怖いのだ・・・・・・オールマイト、オレ達は回ってきた生徒達を迎えるのだよな?」

 

「うん、私達も脅かす役をやったらどうだって意見もあったみたいなんだけど、大人の本気は怖いってことでNGになりました」

 

「なるほど・・・・・・?」

 

 

 

「はい、ペアを決めるくじ引きやるよー!!」

 

「よおおし!」

「あれ・・・・・・補習って何人いたっけ」

「三人」

「・・・・・・ん?」

 

 

「あれ、私余っちゃった」

 

「雪芽ちゃん私達と三人で回る・・・・・・?」

 

「うーん・・・・・・あ!いいこと考えた!トキごめんねー」

 

「雪芽ちゃん・・・・・・?」

 

 

 

「む?あれは・・・・・・涼原少女?」

 

「おーい、そ・・・・・・カマソッソさん!」

 

「雪芽?肝を試すのでは無かったのか?」

 

「うん、実はさ、補習組が抜けて人数が奇数になってさ、私一人になっちゃったの」

 

「それは災難だったな」

 

「それでカマソッソさん一緒に回ってくれない?」

 

「は?」

 

「そしたら私一人で回らないで済むし、二人一組だよ?」

 

「いやオレは」

 

「行ってきなさい」

 

「オールマイト?」

 

「行ってきなさい、少年少女」

 

「オールマイト??」

 

「だってさ!ほら、早く行こ!!」

 

「仕事・・・・・・」

 

「私がやっておくからさ、行ってきなさい、ほら」

 

「ありがとう、オールマイト!!」

 

「えぇ・・・・・・」

 

 

「鈍感なカマソッソ君、だが!青春、いや、アオハルじゃないか・・・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

「さて、次のペアも驚かすよー!」

「「おー!」」

 

「さっきの波動と天喰超おもろかったな、驚かしても波動は無表情だったのに天喰は「ヒイッ!」つって波動にくっついたのうら・・・じゃなくて、ホントおもしろかったね、うん」

「しかも波動はそれ見て「ノミジキだー」つって笑ってんのな」

 

「次は・・・・・・涼原さん一人か」

「いや、なんかカマソッソが付き添うんだってさ、スマホに連絡来てる」

「マジ?でも、あの人に怖がり顔・・・・・・ちょっと見たいかも」

 

「燃えてきた!二人ともマジで行くよ!」

「「おー!!」」

 

 

 

 

 

 

 

「雪芽・・・そんなにくっつかなくとも・・・・・・」

 

「いやー、わたしこわいのにがてでさー」

 

「そうか、ならばしょうがない・・・・・・か?」

 

ボッボッボッ・・・・・・ヌオッ

 

「きゃーこわーい」ガシッ

 

「・・・・・・?ただの白い服を着た女では?」

 

「きゃー」

 

「おい雪芽、先進むぞ。後腕を組むのを止めろ、あつい」

 

「ちぇー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何アレ、カップルか?」

「いや、流石にプロと生徒だぜ?あとなんか焦げ臭くね?」

「確かに、炎玉(えんぎょく)のさっきの炎とか?ねぇ炎玉?」

「・・・・・・・・・・・・」

「おい炎玉!?しっかりしろ!・・・・・・てかこの煙!!これ有毒だ!!」

「どうなってるの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何が・・・・・・起こってるんだ?」

 

ズラッ・・・・・・チャキ

 

「何故!!ここに!!ヴィランが!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい雪芽、そろそろ中間ではないか?」

 

「あ、もうそんなトコ?」

 

 

『皆!!!』

 

 

「・・・・・・マンダレイ?」

 

 

『ヴィラン十余名襲来!!!他にも複数いる可能性アリ!!!動ける者は直ちに宿へ!!会敵しても決して交戦せずに撤退を!!!』

 

 

 

「───は?」

「───え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、この四日間で生徒の皆さんもお疲れのはず・・・・・・『マキア』を出さずに終わらせたいですね」

 

 

「純粋なヴィランと民間傭兵集団から成る死柄木弔命名(ヴィラン)連合』。・・・・・・成果を期待しておくとしましょう」

 

 

 

 

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