ダンジョンに初代ロトの勇者がいるのは間違っているだろうか。   作:ドラクエ11激推し侍

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いつもありがとうございます。
評価、感想等、有難き幸せ。ここ好きとかも待ってます。

本作には原作改変の要素が多く含まれます。
ご理解頂けると助かります。



2024/19:45

『修正箇所』
イレブンのスキルの名称等


リヴィラ殺人未遂事件

 

 

 

 

 

 

 

 ダンジョン18階層。

 通称『迷宮の楽園(アンダー・リゾート)』と呼ばれている。

 

 モンスターが出現しない安全階層(セーフティポイント)の一つだが、別の階層からモンスターがやって来るので本当に安全とは言い難い。

 階層全体に水晶が生えており、迷宮内であるにも関わらず朝と夜が存在する。

 水浴びができる綺麗な湖、人間も食べられる雲菓子(ハニークラウド)水晶飴(クリスタルドロップ)などがあったりと、下層や深層に遠征する冒険者達は18階層で一度大きな休憩を取ることが多かった。

 

 そのため、この階層には冒険者達によって作られた街がある。

 過去三百回もモンスターによって滅ぼされ、その度に復興したという街は、『リヴィラの街』と名付けられた。

 別名『世界で最も美しいならず者の街(ローグタウン)』。

 

 長期の遠征ともなれば物資が足りなくなることも少なくないため、途中で補給できるというのは誰にとっても有難いことだろう。

 例え少しばかり割高だとしても、需要があるので商売が成立する。

 地上では取り扱いが禁止されているアイテムなども売られおり、迷宮内なのに宿屋まであるのだ。

 冒険者とは、実に逞しい人種だった。

 

 話は変わるが、冒険者とは命懸けの職業だ。

 中層以下になると、一瞬の油断が命取りになってしまう。

 高レベルの冒険者でも油断すれば死にかねないのが、ダンジョンの恐ろしさである。

 

 ところで、人間に限らず生物は、命の危機を感じると子孫を残そうという欲求が強くなるものということは知っているだろうか。

 これは誰に恥じることもない生物的な本能であり、生理的な反応を抑制するのは難しい。

 三大欲求に数えられるのは伊達ではないということだ。

 

 今日も、一人の男が女を伴って宿にやって来た。

 

 

「ちっ……」

 

 

 宿の主人は心底妬ましそうに舌を打つ。

 女連れかよ、という悪態が言外に聞こえてくるようだった。

 チラリと男女を見るが、外套で全身を隠しているだけでなくフードも被っているから人相も分からない。

 とはいえ、客の事情に踏み込み過ぎて厄介ごとに巻き込まれるのは主人にとっても御免だったので、訝しむだけで素性は問わなかった。

 

 すると、男が拳大の麻袋を取り出して受付カウンターに置いた。

 重い音が鳴り、主人が眉根を歪める。

 明らかに宿泊料金よりも遥かに多くの魔石が入っていることが分かり、面倒そうに頭を掻いた。

 

 

「兄ちゃん、どういうつもりだ?」

「宿を貸し切りたい。これで足りるか?確認してくれ」

「貸し切りだぁ……?ったく、羨ましいこって」

 

 

 じゃらじゃらと、袋の中身を出して確認していく。

 調べてみれば、通常の宿泊料金と比較して十倍近い価値の魔石が入っていた。

 部屋数は八つあるが満室になることは滅多にないし、宿を貸し切る対価としては大幅に黒字だ。

 特に断る理由はなかったが、そこまでするとなれば主人としても俄然女の顔が気になってきてしまった。

 

 

「アンタらの事情にとやかく言うつもりはねえがよ。俺の宿で面倒ごとを起こされても困るんだよなぁ。どっちか片方でいいが…………そうだな、そっちの姉ちゃん、顔見せろや」

「………………いいだろう」

 

 

 少しの沈黙のあと、フードの下から現れた美貌に主人は釘付けになった。

 赤髪に鋭い目付き。如何にも冒険者をやっていそうな気の強そうな美女がそこにいた。

 何処の誰だか知らないが本当に羨ましい、と内心で罵倒の限りを尽くしながら中身を袋の中に戻して懐に仕舞う。

 

 

「けっ、今日はまだ客が入ってねえからな、部屋は好きなところを使いやがれ」

「悪いな。ところで、寝具が大きいのはどの部屋だ?」

「これとこれだ。それとあんまり部屋汚すんじゃねえぞ。余りにも酷けりゃ追加料金払ってもらうからな」

「ああ、分かってる」

 

 

 男は素直に首肯して、先程教えられた部屋の鍵の一つを手に取り、連れ立って二階へと上がっていく。

 それをやはり舌打ちと共に見送った主人は金目の物をまとめて荷物に仕舞い、扉に満室と書かれた掛札を吊るして、自棄酒をするために酒場へと足を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌朝。

 宿に戻った主人は仰天した。

 

 

「なんっじゃこりゃぁあああああっっ!?!?」

 

 

 リヴィラの街に、野太い叫び声が響き渡る。

 宿の主人の眼前には自らの経営している宿屋が()()()()()()になっていたのだ。

 二階のうち半分近くが屋根ごと吹き飛んで大穴が空いており、支柱が歪んだのか宿自体が少し傾いている始末。

 特に二階が酷い。何があればああなるのだろうか。

 

 

「どうなってやがるんだよ、ふざけんなぁっ!あの兄ちゃん逃げてねえだろうなッ!!」

 

 

 ドタバタと足音を鳴らしながら主人が半壊した二階に駆け上がると、そこには仰向けに倒れ伏した男が一人いた。

 近づいてみれば額からの出血が多くて人相が分からない。右腕も肘が内側に折れ曲がって骨が飛び出しており、かなりの重傷だった。

 しかし、それでもまだ息はあった。

 意識は失っているが、浅く呼吸はしている。高等回復薬(ハイポーション)を使えば、今ならギリギリ間に合いそうだと冒険者としての勘で分かった。

 

 

「くそったれ!死人なんて出したら俺の宿が潰れちまうだろうが!あとで全部利子つけて返してもらうからなっ、持ってけ泥棒っっ!!」

 

 

 ヤケクソで常備していた高等回復薬(ハイポーション)をぶっかける。

 目に見えて傷が癒えていき、呼吸も深く落ち着いてきた。折れた腕までは治らないが、死ぬわけではないからいいだろう。

 なんとか間に合ったことが分かると、次に男が何処の誰だか気になった。

 身許さえ知っていれば金の要求も面倒がないし、女を連れ込んで返り討ちに遭ったというのは、それ以降も強請(ゆす)るネタとして使えるかもしれない。

 

 顔の血は乾いているためか洗い流すのは時間が掛かる。

 そもそも野郎の顔面を代わりに洗ってやる義理なんてないし、起きたあとに自分でやらせればいいことだ。

 何よりもこういう時に都合の良いアイテムが街にあることを主人は知っていた。

 

 

「くくっ、この街で無防備を晒したてめえの間抜けを恨みな」

 

 

 騒動を察してぞろぞろと集まってきた人々の中に、リヴィラの街の元締めであるボールスがいるのを確認してニヤリと笑った。

 

 

 

 

 

 ◆◇◆

 

 

 

 

 

 ベル・クラネルとの邂逅から翌日、イレブンはダンジョン18階層まで来ていた。

 同行者はエマとルキ他モンスター部隊の一部、ロキ・ファミリアからアイズ、レフィーヤ、リヴェリアの五人+一匹+αという構成である。

 

 どうしてこの面子が連れ立っているかと言えば、話は怪物祭(モンスター・フィリア)の当日まで遡る必要があった。

 とはいえ、特に込み入った事情があるわけではない。

 アナーヒター・ファミリアの遠征からロキ・ファミリアの遠征と続き、しばらく一緒に探索できていなかったから行きたい、とアイズに頼まれたのが発端だった。

 

 結果こうして小遠征が組まれた。

 最初はイレブンとアイズだけの予定だったが、気が付けばパーティ一つ分くらいの人数になっている。

 エマは元々今日がダンジョン探索兼モンスター部隊の餌である魔石集めをする日だったので、折角だからとルキと一緒についてきた。

 リヴェリアとレフィーヤは成り行きらしく、アイズもよく分かってなさそうだった。

 

 そんな彼等にとって上層・中層のモンスターは敵ではなく、あっという間に18階層まで到達したのだが……。

 何やらリヴィラの街の様子がおかしいことに、イレブン達は気が付いた。

 

 

「……妙だな。人気(ひとけ)が少ない」

「ねえ、イレブン。あっちの方が騒がしいけど、今日何かあったっけ?」

「どうだろう。少し気になるし、行ってみようか」

「うん」

「は、はい!分かりました!」

「ワンッ!」

 

 

 いつもはもう少し活気があるのに、今日は妙に人気がなかった。

 冒険者の街なので騒動が絶えないのは常のことではあるが、それにしても空気が緊張している気がしてならない。

 何か事件でもあったのかもしれないと、イレブン達は大勢の人の気配を感じる場所まで向かった。

 

 しばらく歩いて開けた場所に出ると、そこにはリヴィラの街の住人達が集まっていた。

 バタバタと慌ただしく動いている者や野次を飛ばしている者もいる。

 だが、やはりというか緊迫した空気が漂っており、彼等の中心にいる街の顔役であるボールスは元から厳しい顔を更に険しくしていた。

 子供なら泣いて逃げるような形相だが、イレブン達は平然と近づいて声を掛ける。

 

 

「ボールス。随分と物々しいけど、どうかした?」

「ああん?今忙しい……って、我等が『勇者』じゃねえかっ!!良いところに来てくれたな!」

「『大樹の勇者(セフィロト)』が来た!勝ったなガハハ!」

「しかも『剣姫』と『犬母』も一緒にいるぜ!三人がいるなら、もう何が起きても怖くねえなぁ!」

 

 

 鬼の形相で振り向いたボールス・エルダーだったが、イレブンの顔を見た途端に掌を返して表情を明るくさせた。

 周囲の冒険者達も含めて調子の良いことを言いながら、一気に歓迎ムードを作る。

 リヴィラの街の冒険者達は本来排他的な性質をしているが、何故こうもイレブンとエマとアイズの三人に対して友好的かと言うと、過去のとある出来事が原因だった。

 

 

 

 

 

 まだイレブンがLv.4、アイズがLv.3、エマがLv.1だった頃のこと。

 その時の彼等は予定が合った三人で下層に行こうとダンジョンに潜っていて、リヴィラの街には休憩で訪れていた。

 ジャガ丸くんを手に街をぶらぶらと歩いていた時、突如として18階層が揺れたかと思えば、天井の巨大水晶の中から()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 一瞬にして、リヴィラの街は壊滅した。

 その漆黒のアンフィス・バエナは、通常種よりも遥かに強力になっていた。

 元がLv.5相当とギルドから認定されて、水場であればLv.6にも届くと言われる怪物が更に強くなっている。

 更に、通常種にはない驚異的な再生能力まで保有していた。

 総じてLv.7にさえ匹敵するのではないかという、恐るべきアンフィス・バエナの特殊個体に、リヴィラの街は為す術なく蹂躙されていく。

 Lv.4がイレブンしかいない状況では、到底勝てるわけもなく誰もが絶望していた…………()()()()()

 

 イレブン、アイズ、エマは僅かたりとも諦めていなかった。

 最前線で誰よりも傷付きながら、イレブンは決して倒れることなく勝利を疑わずに冒険者達を癒して、アンフィス・バエナを雷光で灼いて仲間を鼓舞する。

 憎悪の対象を想起させる()()に、アイズは怯む素振りも見せずに()()()が混ざることなく重なった風を纏って奮戦する。

 最も非力であることを嘆いていたエマは精神疲弊(マインドダウン)覚悟で第二魔法を発動した。

 

 エマの精神力(マインド)と引き換えにして顕現した『大地の精霊ルビス』は、()()()()()()()()()()()に一時的な加護を与えた。

 まるでランクアップでもしたかのような絶大な強化に誰もが驚くも、勝機を見逃す馬鹿はいなかった。

 

 最初にアイズが最大出力の必殺技、リル・ラファーガによって頭を一つ破壊した。

 続けて、片方の頭を潰された痛みで硬直した隙をついてリヴィラの冒険者達が力を合わせてもう一つの頭を粉砕した。

 けれど、それでも死なない怪物は頭を再生させようとする。

 みんなが決死の思いで作り出した絶好の好機に、イレブンは奥の手を二つ同時に切った。

 

 

 

始まりの勇者(ロト)

 ・能動的行動に対するチャージ実行権

 ・受動的行動時、『直感』『反撃』を一時発現

 

英勇特権(ブレイブハート)

 ・三分間、全能力値(アビリティ)超々域強化

 ・一定以下の攻撃及び状態異常、呪詛を無効化

 ・勇気の丈により効果向上

 ・起動鍵(スペルキー):【英転(レボル)

 

 

 

 そして、まさしく『勇者の一撃』と呼ぶに相応しい雷光を纏った一閃が放たれて────アンフィス・バエナの巨体は魔石諸共に両断された。

 

 

 

 

 

 こうした経緯から、イレブン達は当時からリヴィラの街にいる冒険者達から絶大な支持を受けていた。

 ならず者だからこそ、命の恩義には義理堅い。

 以降、イレブンとエマとアイズのみはこの街で個人的にアイテムなどを購入する場合に限り、地上と同じ価格で取引してもらえるようになった。

 その他が軒並み倍以上と考えれば、かなりの恩恵だと言えるだろう。

 

 そんなわけで、現在は持ちつ持たれつと言った関係にある。

 イレブンとしては困っているなら見過ごせない。

 仲間達に視線で確認を取れば頷いてくれたので、ひとまず話を聞くことになった。

 

 

「僕で良ければ力を貸すけど、相手は冒険者?」

 

 

 ()()()()()()を見ながら、イレブンが真剣な眼差しでボールスを見る。

 その視線に、Lv.4のボールスも一瞬怯んだ。

 当時の事件の頃と全く変わらない澄んだ真っ直ぐな瞳にらしくもなく嬉しさを感じながら、事のあらましを説明した。

 

 昨夜に一組の男女が宿を貸し切ったこと。

 翌朝宿の主人が来てみれば、昨夜の男が高等回復薬(ハイポーション)を使わなければならないほどの重傷を負っていたこと。

 痴情の縺れにしては規模が大きく、私怨にしては推定被害者の男は死んでいない。荷物を弄った形跡はあるが、その割に何も持っていって無さそうなので強盗の線も薄いこと。

 推定犯人と思しき女は赤髪に鋭い目付きの美女であるということ。

 等々の説明を受けて、イレブン達は首を捻った。

 

 

「えっと、お客様の名前は知らないの?」

「すいません、『犬母』の姉御。リヴィラの街では(いたずら)に身許を詮索するのは御法度なんだ」

「……じゃあ、被害者の男性は?今なら顔を見れる」

「『剣姫』の姉御の言うことも分かるんだが、乾いた血を洗い流すのは時間が掛かるんでな。もっと手っ取り早い方法を使うことに…………って、言ってるうちに来たぜ!」

 

 

 ボールスが指差した先から一人の男が走ってきた。

 手には何かを持っていて、イレブン達もそのアイテムが何なのかは知っていた。

 

 

「ボールスさんっ、開錠薬(ステイタス・シーフ)を持ってきやしたぜ!」

 

 

 山賊みたいな顔付きの男、Lv.3の冒険者モルド・ラトローがイレブン達の存在に驚きながらもボールスにそれを手渡した。

 他人の『神の恩恵(ファルナ)』を暴くという、地上では禁制のアイテムとして取り締まられている代物だ。

 リヴェリアが視線を鋭くするが、彼女が怒鳴りつける前にイレブンが視線で制した。

 それでも何か言おうとしたリヴェリアにこう告げた。

 

 

「身元が分からない以上、最悪は闇派閥(イヴィルス)の残党の可能性もある。意識がないうちに確認するのは悪いことじゃないよ」

「…………一理ある、か。その手段として違法アイテムを使うことに物申したいが、被害者の男性が善良な人物であれば私からも正式に謝罪するとしよう」

「それはもちろん。本人には直接謝罪するし、場合によっては相手のファミリアの主神とも交渉するよ。だからここは任せて」

 

 

 イレブンとリヴェリアの間で一瞬だけ険悪な空気が流れ掛けたことで、アイズが間でおろおろしていたのは、さておき。

 ボールスの後について、半壊した宿屋に入っていく。

 そこには横向きに寝かされた顔面血塗れの男がいて、レフィーヤが小さく悲鳴を上げた。

 ボールスが大股で近づいて、服を捲って背中を露出させる。

 

 

「じゃあ、お披露目といこうか」

 

 

 ニヤリと厳つい顔で笑って、開錠薬(ステイタス・シーフ)を使用した。

 その場にいた獣人の小男が『ステイタス』を刻まれた背中に淀みなく指を走らせていき、神々の(ロック)解錠(ピッキング)できるアイテムを使う。

 すると露わになった背中に『神聖文字(ヒエログリフ)』が浮かび上がった。

 

 

「……『神聖文字(ヒエログリフ)』が読めねえ。なあ、『勇者』の旦那。アンタなら読めたりしねえか?って、流石に無理か。悪いな、変なこと言っ────」

「いや、僕は読めるよ」

「『神聖文字(ヒエログリフ)』なら私は里で習った」

「私もリヴェリアに教えてもらった」

「イレブンほどじゃないけど、少しだけなら」

「……………………えっ?この中で読めないの私だけ!?リヴェリア様とアイズさんはとにかく、他の方はどうして読めるんですか!?」

 

 

 レフィーヤが混乱する姿をボールス達が憐れむように眺める中、イレブン達は『神聖文字(ヒエログリフ)』を解読して『ステイタス』を確認していた。

 そして、男の素性を知って意識を切り替えた。

 

 

「ハシャーナ・ドルリア…………確かに怪物祭(モンスター・フィリア)後の宴会では途中でいなくなってたけど」

「なるほど。ガネーシャ・ファミリア、か」

「…………L()v().()()。力と耐久が高い、強いよ」

「『剛拳闘士』、第一級冒険者だね」

 

 

 エマ、リヴェリア、アイズ、イレブンの順に並べ立てられた言葉を聞いて、リヴィラの街の冒険者達が顔を青くする。

 ボールスも頭が痛そうにしながら、呻くようにして声を上げた。

 

 

「おいおいっ、つまり、そいつをぶちのめしたイカれた女がこの街に潜んでるってことだろ!?ふざけんな、冗談じゃねえぞ!」

 

「街を封鎖しろ!それでも外に出ようとしたやつが犯人だ!いいなっ!?行けッ!!」

 

 

 怒りに震えるボールスの号令により、リヴィラの街は封鎖された。

 力と耐久はLv.6にも通用するというガネーシャ・ファミリアの『剛拳闘士』ハシャーナを殺し掛けた正体不明の女。

 平和なリヴィラの街に、暗い影が忍び寄ってきていた。

 

 

 

 

 

 

 





ハシャーナ生存。
気の良い兄ちゃんだから長生きしてくれ。

それにしても、なんかどいつもこいつもランクアップしてますね。
ちなみに、本作でもガネーシャ・ファミリアは原作と変わらず第一級冒険者が最も多いファミリアです。
最近フレイヤとかロキのところで連続ランクアップがありましたが、それを含めてもなおガネーシャ・ファミリアが一番多いという。
流石ガネーシャ!ガネーシャすごいぞ!格好良いぞガネーシャ!『群衆の主』は伊達じゃないぞガネーシャ!!

イレブンとリヴェリアのどちらに味方すればいいか分からなくておろおろしてるアイズはかわいい…………かわいくない?
そう思った方は高評価、お気に入り登録、感想、ここ好きなどして頂けると作者のモチベーションに繋がります。
それでは、また次回をお楽しみに。



【人物紹介】

・リヴェリア・リヨス・アールヴ
99歳。女性。翡翠色の長髪。絶世の美女。
ロキ・ファミリアの副団長。二つ名は『九魔姫(ナイン・ヘル)』。
原作開始から二年前、Lv.7に到達済み。
ダンまち原作とは大きく乖離はしていない。強いて言えば、娘のように想っているアイズに追い抜かされないように奮起していたり、同族以外に張り合いのある天才魔法少女(ベロニカ)に対抗心を抱いていたり、アイズから特定の異性として意識されているイレブンを認めつつも何処かムキになっているくらい。
生粋の魔導士だが、近接戦も弱いわけではない。特にフィン、ガレスとの連携は格上にも通用するほど神懸かったもの。
実は、イレブンにアイズを取られたような気がして悲しんでいる。少し当たりがキツいのはその所為かもしれない。ただアイズに相応しい相手ではあると認めているし、極めて優れた人格の持ち主であるとも理解している。心が二つある。

・レフィーヤ・ウィリディス
15歳。女性。山吹色のポニーテール。
ロキ・ファミリアの幹部候補。二つ名は『千の妖精(サウザンド・エルフ)』。
原作開始時点でLv.4にランクアップ可能だが、保留中。
ダンまち原作とは大きく乖離はしていない。強いて言えば、憧れのアイズの側にいるイレブンが羨ましいけど、他のエルフから色々と聞かされてるため何も言えず、草葉の陰でぐぬぬしている。その鬱憤晴らしで原作よりも少し『ステイタス』は高くなっている。
生粋の魔導士。師匠のリヴェリアと違って近接技能は皆無。最近は並行詠唱を練習し始めたが、まだ完成まで先は長そう。
実は、とある喧騒を嫌う方から逸材として目を付けられている。優れた才能を見抜かれたらしい。あと、義息子と相性が良さそうな気がしたとか。

・ボールス
オッサン。左目に眼帯を付けた破落戸。
所属ファミリア不明。二つ名も不明。リヴィラの街の元締め。
原作開始から七、八年前、Lv.4到達済み。
ダンまち原作とは大きく乖離はしていない。命の恩人であるイレブン、エマ、アイズにちょっとだけ優しい。あくまで本人は少しのつもり。
Lv.4中堅くらいの強さはある。魔法も使える戦士。
実は、イレブンから鍛冶を教わって『鍛冶』の発展アビリティが発現したらしい。態度が軟化した原因は不明である。ちなみに、愛剣として使っている漆黒の大剣は、昔アイズがウダイオスを単独討伐した時に得たドロップアイテムを自ら加工した物。態度が軟化した原因は不明である。あと、ソロで木竜と遭遇して死に掛けた時にエマの魔法で救けられたことがあったり。態度が軟化した原因は不明である。

・モルド
35歳。男性。山賊みたいな顔。
オグマ・ファミリア所属。二つ名は『噛犬(ルフィアン・ドッグ)』。
原作開始から七、八年前、Lv.3到達済み。
ダンまち原作とは大きく乖離はしていない。第一級冒険者への劣等感は変わらず、新進気鋭のルーキー達にも複雑な思いを抱いている。
Lv.3中堅くらいの強さはある。技や駆け引きなど、戦闘技術が少しお粗末。
実は、二つ名の影響か、エマの指示で動くと少しだけバフが入る。お前ヒューマンじゃねえのか?

・ハシャーナ
28歳(仮)。男性。気の良い兄ちゃん。
ガネーシャ・ファミリア所属。二つ名は『剛拳闘士』。
原作開始から三年前、Lv.5に到達済み。
ダンまち原作とは多少乖離している。周りの仲間や他派閥の急成長に釣られて自身も殻を破って第一級冒険者の仲間入りを果たした。そのお陰で死の運命を乗り越えることができた。
力と耐久に特化した『ステイタス』で、Lv.6にも通用するとか。多分二つ名的に拳を使ってそうだけど、なんか武器も使ってたらしい。
実は、ただのバタフライ効果で生存√を勝ち取った。特に伏線でも何でもない。
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