目指せ完全週一更新…
俺は黒装束の手引きで、龍門の総督 ウェイ・イェンウと話す機会を得た。
先に俺が交渉を持ちかけた黒装束が説明をしに入って…俺は他の黒装束4人に見張られながらエントランスで待機してたんだが…呼ばれて部屋に入った時は流石にちょっと驚いたな。ウェイ…長官様からは黒装束以上の威圧感を感じたし…何より、色んな種族がいるとは聞いてたけど御伽話に出てくる龍までいるとか……でも、銃を使う天使なんてのもいるらしいし、受け入れていくしかないんだろうな。
交渉は事前に説明があったおかげか、結構スムーズに進んだな。もっと面倒なものになると思ってたんだけど。
まず"手袋"の効果の実践、これはすぐに済んだな。俺がちょっとデュランダルを取り出して見せた後、渡されたペンを収納してから、また取り出して見せただけで…アーツがどうのとか言ってたけど、分からない、ってことで流しておいた。
次に、俺がここに飛ばされた原因である本の確認、それと俺が"別の世界"からきたってことの説明、当たり前だけど、これが1番時間がかかったな。都市だとか図書館だとか…ややこしい説明は一旦抜きにして話したから、結構わかりにくい話だっただろうし。それでも受け入れて貰えたのは、やっぱり"本"の力が目の前で見られたからだろうな。目の前でいきなり文字が増えるなんてな…。
俺も特に調べる時間がなかったから分かってなかったけど、あの本には俺が聞いたこの世界の情報とか知識とかが書き足されるようになってるらしい。それも"俺が聞いてないこと"まで、だ。例えば、サンクタの守護銃ってのがラテラーノってところに申請して承認してもらえないと使えない、とかな。他にもレユニオンだとか龍門幣だとか色々書いてあったけど…白紙だったはずのページにずっしり文字が並んでるのを見た時は俺も流石に驚いたな。
そういう話を経てから俺が求めている情報と住居の提供と引き換えに、要請されたら仕事を引き受けるという約束を取り付けた。…ここの条件が結構曖昧なままで終わったんだけど…最後に、詳しい説明をするためにまた面会する予定を決めてから、交渉は終わった。
「はぁ…色々あったけど、やっと一息つけるな?」
交渉が終わった後、案内された部屋で軽く伸びをする。
ひとまずは落ち着ける場所ができたし、訳が分からない状況から動いた結果としては、上々だな。確認したい事は色々あるけど…まずはここの設備がどうなってるかだな。
机とか椅子とかの基本的な家具は置いてあるし、キッチンもあるみたいだな?普通に暮らすぶんには問題なさそうだ。…こっちにきてから結構経つけど特に空腹だ、って感じはしてないし、司書の時と変わってなさそうだから食事は必要なさそうだけど。
一通り確認し終えてから、黒装束に渡された袋に視線を移す。
中身は…ここの鍵と、龍門幣か。龍門幣…ここの通貨なのは分かったんだけど、眼とはちょっと違うみたいなんだよな。結構あるけど…これって幾らあるんだ?
…やっぱり本で色々確認した方が良さそうだな?いろんなことが書き足されてたし。でも新しく書き足されるってことなら…感染者と鉱石病、源石についての説明が最初見た時から書いてあったのがどういうことなのかが気になるけど…今考えても仕方ないだろうな。
大量に書かれてるから結構時間はかかるだろうけど…本の内容を確認するのには慣れてるし、一晩あれば全部読めそうだ。
特にやることもないし、今日はひたすら本を確認するとしましょうか…。
2時間ぐらい経った頃、黒装束が訪ねてきた。
「急になって悪いが、早速依頼させてもらおう。詳細は閣下が説明する故、先刻の応接室へ向かえ」
ドアを開けた瞬間、一方的に要件を伝えられる。
…かなり切羽詰まってるみたいだな?急だし…何かあったってことだろうか?
「はいはい、仰せのままにさせていただきますよ」
…先にアーツとか移動都市とか、重要そうな項目に目を通しておいて正解だったな。全部は確認できてないけど、内容はかなり確認できたし…とりあえずは何とかなりそうだな。
俺は荷物を纏めて…って言ってもまぁ貰った鍵と手袋ぐらいしかないんだけど…ウェイ長官のいる龍門アップタウンの行政長官オフィスへ向かった。
交渉(ダイジェスト)
やっと導入説明パートが終わった……気がする