機動戦士ガンダム スタァライト   作:星龜

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スペーストレーラーからモビルスーツが出てきたので、海賊達は驚いた。

 

《ロ…ロガさん!!

モビルスーツです!!〉

と、慌てふためく部下Aに

 

「見りゃわかるッ!!」

と怒鳴るロガ。

 

《ど…どうしますか?〉

と訊いてくる部下Bに

 

「うろたえるなッ!!

相手は1機だけ…

しかも、見たところ、新型機みたいだし、なにより

丸腰

だ☆

生け捕りにすりゃ、ボスから褒美がもらえるぞッ☆」

と言うロガ。

 

《ホントだ☆

アイツ、武器持ってねぇや☆〉

と、立ち直る部下A。

 

「銃は使うなッ!!

無傷で捕らえるんだッ!!」

と部下に指示を出し、ロガはガンダムの捕獲を試みた―。

 

 

ガンダムのレーダーが、向かってくる3機のザルクを捉えた情報が、ショーゴの脳内に伝達される。

 

《データ照合…

ディオン皇国軍のモビルスーツ、ザルクです。〉

と言うガンダムのAI。

 

『すでにディオン軍から退役している、旧型のモビルスーツだ。

君の性能なら、負ける相手じゃないよ。』

と言う、ショーゴの意識。

 

《はい。

私とザルクのスペックを比較しましたが、全ての項目において、私の方が優っています。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

この時のガンダムの言い方が、なんだか自慢しているように聞こえたのは、気のせいだろうか?

 

『よし

撃退

するよ。

使える武器はあるかい?』

と訊く、ショーゴの意識。

 

《現在、使用可能な火器は

頭部プラズマバルカン

腕部プラズマグレネード

です。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

『プラズマグレネード?

それは、どんな武器なんだ?』

と訊く、ショーゴの意識。

 

プラズマエネルギーを圧縮、凝縮して、半固形エネルギー実体弾として発射する火器

です。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

(何だって…!?

そんなの

戦艦の主砲と同じ構造

じゃないか…!!

そんなのを、モビルスーツサイズで…!?)

と驚くショーゴ。

 

《敵モビルスーツを射程圏内に捉えました。〉

と言ってくる、ガンダムのAI。

 

『プラズマグレネードを使う!!』

と言う、ショーゴの意識。

 

《了解。

プラズマグレネード、起動。

プラズマエネルギー、送入開始。

発射準備完了まで0.7秒。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

まもなく、ガンダムのレーダーが戦闘モードに移行し、ショーゴがかぶるヘルメット内側のモニターに、ターゲットサイトが表示された。

 

向かって左のザルクに、ロックオンカーソルを合わせる。

 

『照準修正。

右腕を狙う。』

と言う、ショーゴの意識。

 

《警告します。

そこはアンデッドポイントです。

そのような場所を攻撃しても、敵は撃墜できません。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

『撃墜するんじゃない。

敵の戦闘能力を無力化して撃退する

んだ。』

と言う、ショーゴの意識。

 

《私の戦術ドクトリンには無い行動パターンです。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

『なら、登録するんだ。

これは

今後の全ての戦闘状況における最優先行動

だ。』

と言う、ショーゴの意識。

 

《了解。

戦闘プログラムの更新を行います。〉

と言うガンダムのAIに

 

『それはあとにしろ。

今は戦闘に集中しろ!!』

と言う、ショーゴの意識。

 

《了解。

ターゲットロックオン。

目標、ザルクの右腕。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

『プラズマグレネード、発射!!』

と叫ぶ、ショーゴの意識。

 

《プラズマグレネード、発射。〉

と、ガンダムのAIが復唱し…

 

ガンダムの右腕に装備されているプラズマグレネードの砲口から、青白い、半固形エネルギー実体弾が射出された。

 

射出された半固形エネルギー実体弾は、ザルク([部下A])の右肩に命中し、右腕を爆散させた―!!

 

《命中しました。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

『よくやったぞ☆

次は左腕だ☆』

と言う、ショーゴの意識。

 

再び、プラズマグレネードを発射するガンダム。

 

射出された半固形エネルギー実体弾は、ザルク([部下A])の左腕の肘関節に命中し、左腕の下腕部を爆散させた。

 

両腕を失ったザルク([部下A])は撤退していった…。

 

 

ぅがぁッ!!

と、謎のモビルスーツ(ガンダム)からの攻撃により、ザルクの両腕を破壊されて、悲鳴をあげる部下A。

 

「ロ…ロガさん…

やられました…!!」

と叫ぶ部下A。

 

《お前は戻れッ!!〉

とロガに言われたので、撤退していく部下A…。

 

 

「どうやら、無傷で手に入れるのは難しいみたいだ…。

ならば、せめて、あの両腕だけでも破壊するぞッ!!

いくぞッ!!」

と、ロガは部下Bとともに、謎のモビルスーツ(ガンダム)に立ち向かう―。

 

 

ショーゴがかぶるヘルメット内側のモニターに、向かってくる2機のザルクが映し出された。

 

『諦めの悪いやつらだ…。

よし…

さっきと同じ要領で、敵を戦闘不能にして撃退する!!』

と言う、ショーゴの意識。

 

《了解。〉

と、海賊Bが乗るザルクに照準を合わせるガンダム。

 

そして、両腕からプラズマグレネードを発射した。

 

射出された半固形エネルギー実体弾は、ザルク([部下B])の両腕の肘関節に命中し、両腕を爆散させた。

 

両腕を失ったザルク(部下B)は撤退していく…。

 

残るは、ロガのザルクのみ―。

 

 

ザル([ロガ])クがプラズマライフルを撃ってきた。

 

『回避するんだ!!』

と叫ぶショーゴの意識。

 

しかし

《必要ありません。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

本当に、ガンダムは回避行動をとることの無いまま…

 

ザル([ロガ])クが撃ったプラズマライフルのプラズマ光弾をくらってしまった…

 

…が…

 

なんと!!

 

ガンダムは無傷だった―!!

 

『なんでだ…!?』

と驚くショーゴに

 

《プラズマフィールドにより、プラズマ光弾は効きません。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

プラズマフィールド―。

 

スターライト号の船体を覆っている、プラズマエネルギーのバリアだ。

 

しかし、それも、船舶用の大型大出力プラズマリアクターでなければ、使うことはできない。

 

そもそも、プラズマフィールドを展開できるほどの大出力プラズマリアクターで、モビルスーツに積めるほどの小型のプラズマリアクターなんて、ショーゴは見たことも聞いたこともない。

 

(何なんだ、このモビルスーツは…!?

これじゃ、まるで

モビルスーツの姿をした戦艦

じゃないか…!!)

と、戦慄するショーゴ…。

 

 

一方、ザル([ロガ])クは…

 

(バカな…ッ!?

モビルスーツなのに、プラズマフィールドを…ッ!?)

と驚愕していた…。

 

(ならば…ッ!!)

と、腰の左のサイドアーマーにマウントされていたヒートアックスを右手に持ち、謎のモビルスーツ(ガンダム)に斬りかかる―。

 

 

ザル([ロガ])クがヒートアックスを持って斬りかかってくるのを見たショーゴの意識が

『来たぞ!!

接近戦用の武器はないのか!?』

と訊くが

 

《現在は装備されていません。〉

と答える、ガンダムのAI。

 

『ならば、頭部のプラズマバルカンだ!!

ヒートアックスを持っている右手を狙うんだ!!』

と指示するショーゴの意識。

 

《了解。〉

と、側頭部に装備されているプラズマバルカンを発射するガンダム。

 

連続射出される青白い光弾がザル([ロガ])クの右手に命中し、右拳が爆散した―。

 

 

「ちくしょうッ!!」

と、謎のモビルスーツ(ガンダム)の頭部から放たれたプラズマバルカンで、ザルクの右拳を破壊されたことを悔しがるロガ。

 

プラズマライフルは効かないし、ヒートアックスも破壊されて、もはや、謎のモビルスーツ(ガンダム)への対抗手段は無い…。

 

「おぼえていろ…ッ!!」

と捨て台詞を残し、ロガは撤退していった…。

 

 

《敵、逃走。

追撃しましょう。〉

と言ってくるガンダムのAIに

 

『その必要は無いよ。

戦闘終了だ。』

と言う、ショーゴの意識。

 

《了解。

戦闘モード、解除。〉

と、戦闘モードを解除するガンダムのAI―。

 

 

戦闘が終わって、ようやく、カラバ宇宙港の警備隊が到着した。

 

《カラバ共和国警備隊のモビルスーツ

メイガン

を確認しました。〉

と言う、ガンダムのAI。

 

『戦闘モードへの移行は禁止する。

彼らに投降するんだ。』

と指示する、ショーゴの意識。

 

《命令の意図を理解しかねます。〉

と、ショーゴの指示を拒否するガンダムのAI。

 

『僕の指示に従ってくれ…

いや、違うな…。

本来、僕は君に指示できる立場じゃない…。』

と言う、ショーゴの意識。

 

《命令の意図を理解しかねます。〉

と訊いてくる、ガンダムのAI。

 

『僕はね…

君を勝手に使ったんだよ…。』

と言って…

 

ショーゴはヘルメットをはずした。

 

これにより、ショーゴとガンダムとのマシン・シンクロニティが遮断された―。

 

 

ショーゴとのマシン・シンクロニティが切断されたことで、ガンダムは機能を停止した―。

 

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