入試から数ヶ月後、私は再び雄英高校に向かっています。
試験から1週間後に結果は届いた。無事首席で合格し、今日から学校生活だ。
当分ドクターとの研究は難しいだろう。
慣れない制服を着て、学校へ向かう。
きっと今年はあいつ…最高傑作、轟焦凍もいるのだろう。
私が雄英に来てどんな顔をするか気にはなるが願わくば違うクラスが良い。いくらでも言いようはあるが、あいつの認識では私は無個性ということになっているのだ。何度も突っかかってくると流石に面倒。いや、むしろ関わってこないか。正体を隠すこともできたが、バレた時めんどくさい、髪や瞳の色などはいくらでも変えようがあるが、顔や声は難しい、幻惑でできないこともないがずっと使用し続けるのは大変だからだ。それならいっそ初めからバラしておいた方が楽だ。
そんなことを考えているうちに到着した。
「私は…1-Aか」
1-Aの扉を開けると紅白色の髪が目に入った。向こうも気づいたらしい。少し驚いた顔をしたが少しこちらを睨んでいる。
まだ早いのか、あまり人は来ていない。
同じクラス…ハズレか。
私は自分の席に荷物を置いていると、焦凍がこちらに来ていた。
「おいお前、灯里か!?どうしてここにいる?」
「朝から早々どうしたの?ここにいちゃ、何かまずいの?」
何事もないように話す。焦凍はイライラしているようだ。
そんなに私がいるのが嫌なのか?
「お前がいなくなって、どれだけ迷惑をかけていたのか知っているのか?」
「いなくなった?追い出したの間違いじゃない?それにここで言い争っても変に注目するだけだよ、自分の席に戻ったら?」
「チッ」
焦凍は舌打ちをして自分の席に帰っていった。あいつバカなのか?変に注目するしやめてほしい。
久しぶりに会った。何か感じるのかと思っていたが、思うより感じなかった。ただ焦凍か…と思うぐらいだった。
その後、続々と席が埋まっていった。
そして見覚えのあるメガネ君が話しかけてきた。
「おはよう!!俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ!!」
「これはご丁寧に、おはよう、私は橘灯里だよ。よろしく」
「橘君だな、よろしく!!」
飯田君は挨拶をして席に戻ろうとするが、1人の生徒が目に入る。
そしてその瞬間に思考が怒りに染まるのを感じた。
「君!」
飯田君は机に足をかけている、不良らしき生徒に話しかけた。
「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか!?」
「思わねーよ、てめーどこ中だよ端役が!」
はぁ、喧嘩が始まってしまった…
あの不良野郎、自分の嫌いなタイプだなぁ
そう思いながらも私は2人の元へ行き話しかける。
「二人共、入学初日から争い?」
「ああん、なんだお前、誰だよ」
「私は橘灯里、よろしく、君の名前は?」
「はぁー?誰が端役なんかに教えるか、クソが!」
相当口が悪いらしい、本当にヒーロー志望?
そう疑いながら爆破頭君を見ていると、飯田君はちょうど教室に入って来たモサモサ君の所へ行ってしまった。
しかたなく私も自分の席に戻ると…
「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け」
そう声が聞こえた。
「ここは…ヒーロー科だぞ」
教室の入り口には寝袋に入り、ゼリー飲料を一気に飲み干すくたびれた不審者っぽい人がいた。
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました、時間は有限君たちは合理性に欠くね……担任の相澤消太だよろしくね」
どうやらこの不審者が担任らしい
「早速だが、体操服来てグラウンドに出ろ」
こういうのは普通なのか?まぁ周りの様子から普通ではないことがわかるが……そう思いながらも着替えるため更衣室に向かう。
「ねえねえ、試験の時0P破壊してた人だよね、私、葉隠透!個性は見ての通り”透明”」
どうやら入試試験で私を見ていたらしい。
「私は橘灯里、よろしく…」
女子更衣室では自己紹介が行われた。
お互いに名前を教え合い、わいわいと賑やかだ。
そして着替えを済まし外に出る。
「「個性把握…テストォ!?」」
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ」
その考えは理解できる、ヴィランの私が言うのもなんだけど、相澤先生の言うとおりお友達ごっこがしたいのかと思うよ。私はまともに学校行けてないから他がどんな感じなのか知らないんだけどね。
相澤先生曰く雄英は自由が売り文句らしい
「一般入試のトップは橘だったな、中学のソフトボール投げ、何メートルだ?」
「すいません、私は家庭事情であまり学校に行けてなかったのでやったことがないです…」
「そうか、それはすまない、個性を使ってやってみてくれ。円から出なきゃ何をしてもいい、思いっきりな」
全力でボールを投げた直後、個性を使い炎を凝縮し1匹の蝶を作る。そして投げたボールに向け蝶を飛ばす。蝶がボールに触れた直後
BOOOM!!
爆発が起きボールは勢いよく飛んでいく。
「まずは自分の最大限を知る、それがヒーローの素地を合流する合理的手段だ。」
どうやら私の記録は820mらしい、まぁ加減したらこんなもんか。
「面白そう!」「個性思いっきり使えるのか、流石ヒーロー科!!」
このクラス、相澤先生の地雷踏みすぎじゃないか?面白そうはダメでしょ、明らかに相澤先生の雰囲気変わったし。
「面白そう…か、ヒーローになる為の三年間、そんな考えで過ごす気か?よしトータル成績最下位は見込みなしと判断し除籍処分としよう」
「生徒の如何は先生の自由、ようこそこれが雄英高校ヒーロー科だ!」
あーあ、最下位除籍になった、あれは本気の目だよ…でも言い分は理解できるんだよね。
そんなことで個性把握テストが始まった。
50m走、握力、立ち幅跳び、反復横跳びと、テンポよく進んでいった。
こちらとして初日からクラスの個性を把握できると思っていなかったのでありがたい。
ソフトボール投げ、モサモサ君…緑谷君だったか?
彼に特に目立った記録はない、精神干渉系?サポート系?それにしては基礎が弱く見える。入試方法が仮想敵を倒すものだった、救助ポイントがあるとしても、あの入試に向いていない個性ならもっと基礎的なところが鍛えられていてもおかしくない…
「……抹消ヒーローイレイザー・ヘッド!!!」
モサモサ君がなんかぶつぶつ言ってる…個性を消すか、
イレイザー・ヘッド…抹消、非常に厄介だ…今後お父様の邪魔となる可能性も………などと考えていると
「今」
SMASH
「まだ…動けます!」
!?記録は700m越え、自身を傷つけるほどの超パワー、指一本であの威力ならばオールマイトに匹敵するパワーと考えられる…
ん?爆豪君だけが異様に驚いている。彼は何か知っているのか…
「どーいうことだこら、ワケを言え、デクてめぇ!!」
爆豪君が緑谷君の元に怒りをあらわにして向かっている。無事相澤先生に止められたけどね。
「相澤先生、爆豪君がすみません。ほら爆豪君戻るよ、除籍にされちゃう」
爆豪君を連れ戻しに相澤の元へ行く
「爆豪君、どうしたんだい?彼とどんな関係かは知らないが、そんな怒るってことは何かあるんだろ。」
「うるせぇクソが…アイツは……ムコセイデ……」
う〜んダメだ、大人しく戻っていくが話は出来なさそう、しかし無個性?おそらくそういっただろう…無個性ねぇ
その後残りの競技を行い、個性把握テストは終わった。
「パパッと結果発表、口頭で説明するのは無駄なので一括開示する」
私は4位か、炎華は性質上あまり活用できなかったが、4位ならまぁいいだろう。
最下位は…緑谷君、まぁおそらく彼は除籍にはならないだろう。
「ちなみに除籍はウソな、君らの最大限を引き出す合理的虚偽」
「あんなの嘘に決まってるじゃない…ちょっと考えればわかりますわ…」
八百万さんはああ言っているが、相澤先生は途中まで本気だったと思うけどね。
彼に見込みがあると感じたからだろう…
初日から多くの情報を集めれた、十分だろう。
こうして冥の学校生活1日目が終わった。
冥の個性把握テストでは炎華はあまり向いてなかったです。
ボール投げ以外の競技50m走、立ち幅跳び、持久走は獄蝶の爆発で多少加速してますが、その他は素の力です。
個性使わなくてもてフィジカルは相当なものとなっています。