闇に咲く火種   作:五時葵

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ギリギリまで悩みましたが、A組21人やと難しかったので、佐藤君すまん…



7話 戦闘訓練

翌日から通常の授業が始まった。

ヒーローと過ごすのは気に入らなかったが、冥にとって学校生活は初めてなので何もかも新鮮だった。

2日目も情報収集を怠らずに時間が過ぎていった。

 

そして午後…

 

「わーたーしーがー!!」

 

「普通にドアから来た!!!」

 

オールマイト…お父様に大怪我を負わしたナンバーワンヒーロー、お父様曰くかなり弱っているらしい。

しかしそれでもお父様が負ける相手、弱っているとはいえ私が勝てるかはわからない。

憎い……が、ここで殺意がバレて警戒されるわけにもいかない。冥は憎悪をなんとか抑えるのであった。

 

「ヒーローの素地をつくる為様々な訓練を行う科目だ!!

 ………早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」

 

今日は戦闘訓練をするらしい、それに伴い戦闘服をもらった。

 

受け取った戦闘服に着替えるため、皆と更衣室に移動する。

 

出来上がったものは耐火性能を備えた、白を基調とした和袖のシャツに袴風のスカートを合わせたものとなっておりスカートの裾には赤のグラデーションが入っているデザインだ。和袖にしたのは動きを大きくすることで動きを予測しづらくし、袖内で極小の蝶を作り、近距離で扱うこともできる。

 

着てみたが、軽く動きやすいが、丈夫で良いものだ。

 

「橘さんの戦闘服、可愛いね」

「そうかな?皆の方がよく似合ってると思うけどね」

「要望ちゃんと書けばよかった、ピチピチスーツなった…」

「百ちゃん大胆だね」

「これでも要望より布面積が増えてるのですが…」

「葉隠さん、戦闘服って裸…?」

「本気を出す時は手袋もブーツも脱ぐよ!」

 

 

そんな感じでわいわいと更衣室は賑やかだった。

 

「戦闘訓練のお時間だ!!!」

「先生!ここは入試の演習場ですがまた市街地演習を行うのでしょうか!?」

「いいや!もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!!」

 

どうやら2対2の屋内戦を行うらしい。

私は…葉隠さんとか。

 

「よろしく、葉隠さん」

「灯里ちゃんよろしくね」

 

初戦のヒーローチーム緑谷&麗日と敵チーム爆豪&飯田以外がモニタールームに移動した。

モニター越しに観戦していたが爆豪は私怨丸出しで暴走しているのが目立っていた。緑谷は個性を使用せず爆豪に食らいついていたが、最後の最後で個性を使い大規模攻撃をしてしまった。怪我した緑谷はそのまま保健室に連れて行かれた。

 

次は…私か、相手は焦凍…

私たちは敵側か

 

「灯里ちゃん、私本気出すわ、手袋もブーツも脱ぐわ」

「……」

 

葉隠さん裸だけどいいのかな?

 

まぁいいか、確か障子君だっけ?手とか複製できるはずだよね、そして焦凍、個性把握テストから考察するに炎は使わないらしい。

今回炎を使うかわからないけど、観察した感じ氷の方はかなり使えこなせるとみた。ならおそらく…

始まるまでどう動くのか少しだけ作戦会議をした。

 

そしてスタートした…

 

始まった瞬間、葉隠さんを持ち上げた。

 

 

「灯里ちゃん!?」

 

葉隠さんを抱き抱える。あれだけ使いこなせるなら、初めはおそらく建物ごと凍らせてくる…

 

案の定、建物が一瞬にして凍りついた。

 

「寒!!」

 

「葉隠さん…はいブーツ履いて」

 

蝶を出し、周囲の氷を溶かす。

 

「じゃぁ予定通り、葉隠さんは透明を生かして奇襲を頼むよ」

 

私は予定通り、2人を制圧しに向かう。

 

そして建物の通路で焦凍達と対峙する。

相手は来るのがわかっていたようだ、見る感じ耳を複製し音を感知していたのか…

 

「全く、あれで終わると思ったの?一応炎系の個性なんだけど」 

 

「お前、無個性のはずだろ、どういうことだ!!」

「遅咲きといえばいいのかな?命の危機を感じて開花した感じだよ」

 

蝶を飛ばし攻撃する。焦凍は氷結の壁を作り防ぐが…

 

「獄蝶」

 

氷壁を破壊し近接に持っていく。焦凍もそれに気付き私を殴りかかる。

 

鳳華の環(ほうかのわ)

 

周囲に炎が花のように広がり、それを防ぐ。当然氷で消しにくるが、これは凝縮した炎を花として扱っているのだ。氷が一方的に溶け、花は咲き続ける。

 

「っ!?」

「その程度の氷で消せるとでも?これが最高傑作…弱くない?」

 

火力は足りない、判断能力も遅い、氷ばかりにこだわる。

腹が立つ、どんなに強いのか期待していた。きっと私が圧倒されるくらい強ければ納得できた。

思い出さないように蓋をした記憶が鮮明に思い出される。

あいつはこれのために私たちを失敗作として扱ったの?なんでこんなに弱いの?最高傑作じゃないの?意味がわからない…

 

「ふざけるなよ」

 

焦凍の腹を殴ると同時に袖内で作っていた獄蝶をぶつけて飛ばす。

 

「轟大丈夫か…」

「はぁはぁ、すまねえ、助かった」

 

飛ばされた焦凍は壁にぶつかることはなく、障子君がフォローする。

 

「いけないいけない、感情的だった…もっと冷静にしないとね」

 

炎華を発動し、蝶で焦凍たちを囲む。視界を防ぎ、獄蝶を少し混ぜることで音をかき消し、お互いに硬直状態を作る。

そして炎を凝縮させ、大きめの蝶を作る。

向こうは警戒そして反撃の準備……

 

「確保!!」

「な!?」

 

葉隠さんが障子君を確保した。相手が感知に優れてるなら錯乱させればいい…

音など感知できないなら相手にとって葉隠さんを見つけるのは容易ではないだろう。

 

少し隙を見せた焦凍、それを見逃さず接近し、投げ技を決める。

そして即座に確保し私たちの勝利となった。

 

その後モニタールームに戻り講評が行われた。

 

「今回のベストは橘少女だが…何故かわかる人はいるかな?」

 

先程同様八百万さんが手を挙げた。

 

「まず橘さん。初めの轟さんの攻撃を読み、爆発を混ぜることで障子さんの感知能力を防ぐといったことがお見事です。ただ、途中で私怨が混ざっているように見えました。あそこまで近づき攻撃できたのなら確保することも可能と思います。その部分が減点と思います。」

 

「次に葉隠さん。気配を消した潜伏と橘さんが作った隙を見逃さず障子さんを確保した点が素晴らしいと思います。減点に関しては初手何が来るかわからない状態でブーツまで脱ぎ無防備になったことです。橘さんのフォローがなければあの時点でやられていました。」

 

「障子さんは、2人の居場所の把握や轟さんの攻撃を避けたことの察知やフォローが素晴らしかったです。しかし後半、橘さんの妨害がありましたが、葉隠さんの警戒が薄くなっていたと思われます。警戒を続けていれば簡単に確保されなかったはずです。」

 

「そして轟さん。橘さんがいなければ初撃で決まったと思われる氷撃、ヴィランの確保・行動制限できる点は素晴らしいものです。減点は初撃での気の緩みを感じれます。戦闘中、氷結で防げたという確信から攻撃の反応に遅れたと感じます。」

 

八百万さんがすらすらと講評を行い、オールマイトは「また全て言われた」というような顔をしていた。

 

「せ、正解だよっ……」

 

その後もスムーズに授業は進み無事戦闘訓練が終わるのだった。

 

──────────

 

〔冥のメモ〕

 

・緑谷出久

個性:超パワー…オールマイト級のパワー、個性により自傷する

よく解析してる、ヒーローに詳しい

 

・爆豪勝己

個性:爆破…掌から爆発を起こす

戦闘センス高い、暴言酷い

 

・轟焦凍

個性:半冷半熱…右半身で凍らせ、左半身で燃やす、炎は使ってない

氷の範囲がでかい(平然とビル凍らせる)

 

・八百万百

個性:創造…生物以外なんでも創る

分析能力がすごい、お嬢様

 

etc…




冥(灯里)は適応の恩恵もありますが、個性なしで増強系とやり合える程度強いです
恩恵についてはまた紹介します。

《技説明》
・鳳華の環
凝縮した炎を花の形にし展開する防御兼攻撃技。
範囲:基本自信を中心に範囲1〜2m、より広範囲にも可能
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