いい加減あっちも進めろと思うかもしれません。
あっちはゆっくりやります。
こちらですか?
さぁ…?
「やばいやばい…!明日埋の小学校で遠足があるのか…!早く言って欲しかったな…!」
一人、夜の闇が満ちている空の下を駆けている。
それは人間の男。
ウィィィン(自動ドアが閉じる音)
<アリガトウゴザイマシター
「よし、これぐらいでいいかな…喜んでくれるといいんだけど…」(それにしても寒いな…早く帰ろう…)
その男は、最愛なる妹のために買い物をしに行っていたのだ。時刻はまもなく23時。雪が降りそうな雲がすこし遠くにちらほらと見える。
そんな何の変哲もない夜の道。その闇の中、引いては光が指さないような影の中、男は気づかず通りすぎたが何かが蠢いていた。でかいトカゲか虫のような、どちらともが合わさったキメラか宇宙人のような、そんな何かが蠢いていた。
∴
「今日も寒いわね…いつ雪が降ってもおかしくない気温…」
一人、夜の闇が満ちている空の下で街を見下ろしている。
それは銀髪でドレスを纏った少女。
「ふぅぅ…手が冷えるわ...………。…………そんなこと言ってたら…出てきたみたいね…」
少女の手にはいつの間にか巨大な鎌が握られていて
その刀身、引いては少女から翠に燃える炎が出てきていた。
それは、少女にとっては何の変哲もない夜。その闇の中、一人の男が駆けていく。おそらく狙いはその男。
「さてと…今日も始めましょうか。悪魔退治を…」
その少女は空を舞った。翠に空を染めながら。
∴
グチャ………………ズチャ……………グチャ………ズチャ……グチャ…
ズザザザッ……ズザザザッ…
「…?なんだ今の音…?なにか引きずってる...?しかもこっちに...?」
男は何かの音を聴いた。引きずるような音を聴いた。同時に何かの足音のような音も聴いた。それはこちらに少しづつ近づいてきているようだ。
「あの路地裏からか…?戻ってみよう…。一体なに……………が...…………」
男は驚愕した。音が聴こえてきたような路地裏まで戻って見てみるとそこにはナニカがいた。暗くて全容を把握しきれないが、生物が混じったような見た目でタールのような分泌物が滴り落ちている。さらにそれが咥えて?いるのはどう見ても人間の死体にしかみえない。
「は...…………?えっ…………?なんだ…こいつ…………」ドサッ
男は腰が抜けた。当たり前だろう。未知の化け物というところでさえ恐怖するのにそれがおそらく人間を喰らうというのだ。
グチャ ズチャ ヌチャ ズチャ ズチャ グチャ
化け物はこちらに気づいたのかにじり寄ってくる。男は逃げたしたいが、腰が抜け、足も震えているためかうまくたてない。
「ハァ…!ハァ…!く、くるな...!こっちくんなぁ!」
声を荒げるがそんなものお構い無しに近づいてくる。
足先に化け物に触れた。
足先から激痛が走る。
足先から徐々に下腿部に上ってくる。
その度に激痛が走る。
下半身が全て覆われた。
痛みで意識の浮上と降下を繰り返す。
「ぃや...だ…………しにた…く...…………な...…………ぃ…」
視界がぼやけてきた。
そうか...しぬのか………。
ごめん、埋。お兄ちゃん帰れなかった。
埋を一人にしちゃう。
ごめん。本当にごめん。
もう一回抱き締めたかったな...。
もう一回一緒に寝たかったな…。
もう一回...…………せめてもう一回...………。
埋に会いたかったな………………………。
∴
「…⁉不味い…………襲われてる……………!」
少女は焦っていた。その化け物は今、人をまた喰らおうとしていた。
「死なせない…!絶対に……………!」ボォォォ!
少女の気持ちに答えるように炎の勢いが増していく。直線距離距離はおよそ二十メートル。
「…!せやぁぁ…………!」ジャキッ
少女は化け物に向けて鎌を振るった...。
∴
ぼやける視界の中、一瞬綺麗な緑の光に視界が満たされたかと思うと
『グシュゥァァァァァァァァァァァャャャャャ!?』
目の前にまで迫った化け物が悲鳴のような声を上げて吹き飛び斬られ燃え上がっていた。
男と化け物の間、そこには一人の少女が緑に燃える鎌をかまえ、男を守るようにたっていた。
ぼやけていた視界ももはやはっきりしてきた。
「…大丈夫?怪我は…………してるわね…。ごめんなさい、すぐに助けられなくて...」
と、少女は言った。
足の感覚があまりない。先ほどの化け物のせいだろう。
「まってて…アレをすぐに片付けて、早急に治療するから………」ガチャ ジャキ ボォゥ
少女は鎌を構え直した。炎の勢いが強まる。悪魔と呼ばれていた化け物は逃げ出そうとしているが、先ほど斬られていたからか、うまく動けないようだ。
「…………時に潜む悪魔よ…………我が姓はリーパー、名はグリム。貴様ら悪魔をこの世から一片も遺さず、燃やし、斬り刻み、散らしつくす。それが我ら、死神の命義であり、魂の刻み込まれ、これからも刻み続ける宿命なり……………。悪魔、御前はかなり人を喰らっているようね…………ここで死んでもらうわ...………」
何かボツボツと喋ったかと思うと、化け物に死を宣告していた。と認識する前に…
グシャァァ!ズシュァァァァ!ギュシュァァァ!
と、不快な音と共に化け物は斬られ、燃やされいた。
「さぁ…大人しく還りなさい。魂の輪廻へ...」シャキッ…
と、少女が言うと化け物は燃え上がっていた。もはや断末魔も聴こえないぐらいに一瞬で終わった。
「えぇ…………?一体どうなって...…………ッ!痛い…!んぐっ…!」
化け物が死んだからか、男は徐々に痛みを感じてきていた。足をよく見ると、意味のわからない折れ方をしていて、血に濡れていた。
「ふぅ…………悪魔討伐を確認…………それより…!………あなた…………治療するから動かないで……」
「えっ…?あっ...はい...………!」
少女に言われた通りに男はなんとか動きを止めた。かなりの激痛が走り、今すぐにでも踠きたい。
「かなりひどい...………少し痛くなりそうだから我慢して...」
少女がそう言うと、男の足に向けて手をかざし、先ほどのような緑の炎を放出した。
「!?………あつ………!…くない?」
炎は熱くなかった。とても暖かい。眠りについてしまいそうな心地よい暖かさだ。痛みが少しづつ和らいでいく。足の感覚が戻ってくる。骨の違和感がやはりまだあるが、それも少しずつ戻ってくる。
「あなた…すごいわね…こんなに治療が進むなんて………で…
すこ……む……てい………………」
いしきがぼんやりしてきた。たいりょくをかなりつかったからかな。
あ…もう…ねむ…いしき…おち……………
∴
「…あ...寝ちゃったみたい...………それにしても…この人凄いなぁ…………この怪我もこんなすぐに直るとは…………でも、この感じ...………体の中に...………」
『縺?o繧擾シ√□繧√□繧?シ∫ァ√?縺薙?蟄仙ョ医▲縺ヲ繧九°繧会シ∽サ雁屓螳医l縺ェ縺九▲縺溘¢縺ゥ?√□縺九i菴薙°繧芽ソス縺?鴛繧上↑縺?〒?』
「!?…………なにこの声...?」
私は直感的に、これは今の私が手をつけてはいけないことだと悟った。とにかく、この人を近くの病院につれていかないと……………?あれは…………
「これ……………お菓子...?色々入ってる…財布も落としてる...…………」
人の財布の中を見るなんてダメかもしれないが、一応見ておく。
「この写真…………この人は妹がいるのかしら…?」
写真にはこの人によく似た中学生の男子と一歳か二歳の女の子、二人の親であろう男女が写っていた。
「きっと遠足のためにお菓子を買いにいっていたのね…………それで帰りに悪魔に襲われた…………ってことかしら...このお菓子ももとに戻しておかないと…………」ボォゥ…
少女はまた炎をだし、今度はぐしゃぐしゃになったお菓子をもとに戻した。
「よし...じゃあ病院まで持っていこう…………?誰かくる…?身を隠しておこう……………」サッサッ…
後方にあったゴミ箱の後ろに身を隠した。
「なんか凄い音がしたけど…!?ちょっと君!?大丈夫か!?と、とりあえず救急車…!」
「親切な人間...あんな人が増えたらいいのにな…」
「もしもし…!…はい、人が倒れていて...!…はい、息は...してます!…はい…はい…下半身に痣のようなものがたくさんあって...…………はい…………えっとここは…朝葉市の鏡花町です…近くにコンビニが一軒あって…住宅街です………はい...わかりました…!」
まもなくして救急車が来た。
「この人ですか?」
「はい!」
「わかりました、確かにひどい痣にみえますね…………意識は…無いようですね…………担架!」
「「はい!」」
「いくよ…!1、2、3...!」ガタン
「早く運ぶよ!」
「「はい!」」
「ご協力、ありがとうございました。」
「いえ!これくらいやらないと…それより、あの人は大丈夫そうですか...?」
「この場ではなんとも言えませんが、大丈夫だと思います。」
「よかった…」
「状況確認のために、救急車に乗ってもらいたいのですがよいでしょうか?」
「はい!わかりました!」
「では………」
通報した人と救急車から出てきた医者の人が救急車に乗り込むと、救急車は走り出した。
「…………よし、行ったかな…………ついていこう…」バッ
少女はゴミ箱の後ろから出てきた。救急車が行ったのを確認した後、建物の屋上までひとっ飛びで上がり、救急車を追いかけ始めた。
∴
「うーん……………ここ...は...………?」
目を覚ますと、そこは知らない場所だったがすぐにどこかわかった。
「ここ...病院か...」
いつの間にか病院にいた。頭を動かすと時計がみえた。時刻は朝の6時半。
「昨日見たのは一体なんだったんだろう...」
昨日起きた出来事。化け物に襲われ、死を覚悟したときに来た一人の少女。緑の炎が舞い散り、化け物を打ち倒していたあの少女。その炎で足を直したあの少女。
「夢...なんかじゃないよな…………足にまだ違和感あるし…」
足にはまだ違和感があった。包帯を巻いてあり、固定されていたが、そのような違和感ではない。足の内側に違和感があるのだ。
「はぁ...………でも、お菓子はぐしゃぐしゃになったし、埋は泣くだろうな……………………って、これは...昨日買ったお菓子...?しかも綺麗なままだ…………」
ベッド近くにあった机の上には昨日買ったお菓子が綺麗なままおかれていた。
「まぁ...よかったって思おう…!これで埋は泣かなくてすむからな…………!」
とりあえずポジティブに考えることにした。そんなこと考えていると
ガラガラ…
病室の扉が開き、
「!お兄ちゃん!お兄ちゃん!!」ダダダッ!ギュゥッ…
一人の女の子が走ってきて、抱きついてきた。
「埋!?なんでここに...………」ナデナデ
それは男の妹、埋だった。
「ヒグッ…お兄ちゃんのばかぁ!」ポカポカ
「ごめん…………寂しかったよな…」ナデナデ
「お兄ちゃんまでいなくなっだら…グスッ…私…わたしぃ…!」ポロポロ…
「…………本当にごめん…ごめんな...」ギュゥッ…ナデナデ
「グスッ……………ヒグッ……………」
∴
あるところに、ひとつの家族がありました。
その家族は毎日楽しく、平和に生きてきました。
ある日、お父さんとお母さんが死んでしまいました。
からだが真っ二つになって、死んだしまいました。
残ったのは高校生になったばかりの兄と幼い妹だけでした。
死んでしまった親を先に見つけたのは妹でした。
そこから妹は死が怖くなりました。
一人が嫌いになりました。
少しでも一人でいると、あの日の惨劇が目に浮かんで
怖くなってしまうようになりました。
兄はそんな妹を守るために努力しました。
妹を一人にしないようにいつも一緒いるようにしました。
寝るときも、お風呂も、ご飯も、登園するときもいつも一緒。
深夜、妹が寝たあとに勉強などをしていました。
妹には幸せになってほしいといつも思っていました。
でもたまに、妹を一人にして泣かせてしまいます。
どうしたら妹は、兄は幸せになるのでしょう?
∴
「すぅ……………すぅ……………」
「寝ちゃったか…………遠足も、行きたくなかったから言わなかったのかな…」
妹は泣きつかれて、兄の腕のなかで眠っていた。
「さぁて……………これからどうしようかな…」
男、兄は途方にくれていた。これからの暮らしがどうなるのか……………
∴
「この街…………まだ結構悪魔の気配が残ってる……………どれだけいるのかしら…………これはこの街数ヶ月いた方が良さそう...………あの人も無事か気になるし………」
少女は一人、川に掛かっている橋の支柱の上で佇んでいた。なにかを見据え、決意した目をしながら……………
プロローグはもうなにかけばいいかわからん...。書きすぎな気もする……………一体どうなんだろうか……………一次創作何てしたこと無いからわからねぇなぁ……………