夢特典は皇帝竜の魔法?   作:流星群

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中々覚めない夢。


覚めたいのに…覚めない。








夢が覚めない

 

 

 

夢の続きだぜ。

 

例の女の子がとあるレストランに俺と桜色の少年、猫?を連れて入った。

 

どうやら奢ってくれるみたいだ。

 

夢の中だと綺麗な女の子が優しいなっ

 

 

 

 

それは良いんだが…

 

 

モグモグッ、バクバクッ、

 

 

「「……。」」

 

1人の少年と猫が食べ物を貪っていた。

その手前には困り顔の娘と食欲を無くした俺がいる。

 

「(もぐもぐ、)、奢りなら遠慮はいらねーぞー、ハッピー!!」

「あいさー、」

「あはは…、あたしのお金なんだけどね…」

 

馬鹿食いする少年と猫。色々飛んできてる。

汚い…

 

ガード出来ないかなコレ。

 

夢だし汚いのヤダ。

 

 

 

そう思って頭の中で意識を集中する…

 

「……。」

 

 

ブウウウウンッ…

 

ん?何か出てきた。暗く透明な膜が俺と隣にいる娘を包む。

 

 

「あ、ありがとう…」

「……。」

 

 

バクバクッ、

ヒュン、

 

ベチャッ、

 

膜に食べカスが命中。 

 

 

「「……。」」

 

 

いや、防御してても嫌なのだが…

 

 

ふとガラスを見る。

 

「……。」

 

 

結構なイケメンが映っていた。身体もかなり硬質で整った筋肉だった。綺麗だな〜、隣の娘と遜色無いくらいだ。

 

まあ、この娘の方が俺は好きだけどな!!!

 

 

夢だから、コレくらい無いとな。

 

 

それはそうと、

 

 

「ん、ねえ、リン君だっけ…」

「あ、そうだよ。」

 

女の子が膝を叩いて来た。

夢だから物怖じせずに返せたぜっ!!!

現実なら硬直だけどな!!!

 

 

「あのね、魔法ってのはね…」

 

 

そこから長い話が続いた。

何でもこの世界には魔法があって、魔力を保有する人間がいるんだって。

そう言った人達を魔導士と言い、彼らは魔法を使って様々な仕事をするそうだ。

 

彼女曰く、魔導士にはアイテムの魔法を駆使するホルダー系魔導士と自分の魔法を使う魔導士と2種類いるそうだ。

 

俺は後者のようだ。

 

どうでも良いが、夢だからな。

 

 

「それじゃ、ナツ君とハッピーだっけ?、ここは私が払って置くから、あたし、この人連れて帰るね。」

「おうっ、」

「あいっ、」

「ん?、えっ?」

 

 

女の子はそう言うと俺の手を取って席を立った。

…腕に柔らかい感触…

 

ん?、えっ、俺も行くのか?何で?

 

「あの、何で俺まで、」

「あたしと一緒に魔導士ギルド探そうっ、あたしの用心棒として雇ってあげるっ」

 

 

用心棒?俺が?

 

いや、夢だからもう覚めちゃうんじゃ。この娘綺麗だけどもったい無かったなー。

 

 

その後、少年と猫が店内で女の子に土下座をしたり、女の子がドン引きしてたりと色々あったが、詳しくは割愛。

 

 

 

 

女の子に連行されて俺は外のベンチにいた。

 

隣で雑誌?を広げて笑っている金髪ちゃん。

 

 

「あははははっ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士が時計塔を破壊したってー、何コレ〜、」

「……。」

 

その娘が持っている雑誌には他にもグラビアアイドル?みたいなのも写っていた。イケメンな男性のコーナーもある。

 

 

…銀髪の女の人綺麗だな。体型も良いし、特有の髪型で凄く色気があってタイプだ。

 

 

「……。」

「ん?、あーグラビアのミラジェーン・ストラウス見てるでしょー!!」

 

 

バレたっぽい。というか何だこの夢。

言葉は通じるけど、西洋風の魔法世界みたいだな。

 

 

「そうだ、でね、魔導士になるにはねっ…」

 

 

魔導士ギルドに入ってそこのマスターに認めて貰わないとならないんだと。それには沢山の場数を踏まないとならないんだって。

 

 

俺が聞くまでも無く色々教えてくれる金髪(ついでに巨乳)ちゃん。

 

 

 

そんな話をしていたら…

 

 

 

「へぇ、君魔導士になりたいんだって、」

「誰っ!!」

 

 

急に声がかかって

俺と女の子が後ろを振り返るとちょっと前に会ったサラマンダー?がいた。

 

 

「何の事?、パーティーならあたし行かないわよ。」

「いや、そう言うわけじゃないよ、ただ、君に伝える事があってね。」

 

 

俺の後ろに隠れて言い放つ女の子に青年は笑いかける。

 

俺の本能が怪しいと言っている。

夢なのに…

 

 

「フェアリーテイルって言ったら分かるかな?」

「!!!、嘘っ、」

 

 

急に跳ねる女の子。その反応にサラマンダーはキメ顔だ。目が一瞬笑った。

 

 

「今、特別に良い人材になりそうな人をスカウトしていてね、良かったら君、来ないかな?」

「あ、行くっ、行きますっ、

ていうかお兄さん、中々カッコいいじゃなーい」

「君、分かり易いね…」

 

 

急にサラマンダー?に媚びを売る女の子。

 

何だ?フェアリー?テイル?

 

 

「じゃあ、今日のパーティーで待ってるよ、あ、あと、誘うのは女の子だけだから、君は来ちゃ駄目だよ。」

「あ、ああ…」

 

 

 

そう言って去って行くサラマンダー。

 

 

怪しい…

 

俺の夢なのに、こんな奴いらねえぞ…

 

 

「やったー、フェアリーテイルに入れる!!」

「待て、怪し過ぎる。辞めておけ。」

 

 

喜んでいる女の子に俺は辞めるように言う。

 

俺の夢とは言え、怪し過ぎる。

 

 

「そんな事言って〜、誘われ無くて悔しいんでしょ〜、

待っててね、あたしが、有名な魔導士になったら最初にスカウトしてあげなくも無いわよ〜、」

「……。」

「それじゃ、また会ったらね〜、バイバイ〜♪」

 

そう言って去って行く女の子。

時計を見る。午後4時。夕方が近づく…

 

 

 

何だ、この胸騒ぎ…

 

夢だよな、放置したって覚めるはずだ。

 

 

時計の針が動く。夕焼けが辺りを照らす。

 

日が暮れて行く。

 

 

 

 

…駄目だ。あの娘を放置しちゃ、

危ない感じがする。

 

 

ここは俺の夢。何でも出来るんだ。

 

ならば、

 

 

 

「……確かめてやる。俺の夢の中で何をする気かをな…」

 

 

 

 

 

夜、俺は港を去って行く船を見つけた。

 

よし、飛ぶぞ…

 

 

 

「飛行魔法…」

 

 

背後に気合いを込める。背中に何かが集中する。さっきの感覚…

 

「ふ、」

 

 

カッと。辺りが暗く光る。

 

バッと俺の背中より、ドラゴンの翼のような薄い光を纏った翼の魔法が出てきた。

お、…流石俺の夢…

 

 

「行くぜ…」

 

 

夜の海の上を、俺は飛び立った。

 

夢だから何でも出来るはずだ、

 

 

 






夢なのにハード、いい夢見ようよ。





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