夢特典は皇帝竜の魔法? 作:流星群
逮捕されたり、その他諸々です。
朝起きる。
ベッドにはナツとハッピー、ソファにはルーシィが寝ている。
朝食を作る。
「あ、出来てる!!」
「リン、朝飯出来たか〜?」
「おいらの魚焼いたー?」
「ん?朝食作ってんのか?。」
2人と一匹が起きてきた。
ん?1人多くね?
「よ、良い部屋だな。」
「グレイ!?」
何故か上裸の青年がいた。
いや、鍵かかってるのに何処から入って来るんだよ。
さては造形魔法で鍵を複製したな?
慌てて1人分作る。
皆で朝食を摂る。
「よっしゃあ!!パワー全かーい!!
絶対に負けねえぞー!!」
「わ、何?何なの!!?」
朝食を食べ終えたナツが吠える。
ルーシィがびっくりしている。
そういえば今日は…
「ナツがエルザさんと戦う日だっけ…」
決闘の日だった。
4人と一匹でギルドに向かう。
そこにはエルザさんが待っていた。
「ナツ、来たか。」
「おうよ、今回は俺が勝つ!!」
ナツが気合いを入れる中、グレイが俺に耳打ちする。
「よお、どっちが勝つと思う?」
「う〜ん、ナツには悪いけど、何となくエルザさんかな?」
「おいおい見る目あるじゃねえか。」
「やっぱりエルザさん強いの?」
「当然だ。あのクソ炎がエルザに勝つには十年早い。」
周りを見ると賭けが行われてる。
エルザさんに賭ける人が多い。
エルザさんとナツの間には幾らかの実力差があるようだ。
ルーシィが慌てた様子で声を出す。
「ねえ、最強の3人の内2人がぶつかっちゃうなんてヤバいんじゃない?」
「ん?誰だそれ?」
「あんたとナツとエルザの3人でしょ!!!
ギルド内最強チームだって言ってたじゃない!!」
「最強チーム?誰だ?そんな事言った奴。」
泣き出す人が1人。
「あ、…ミラちゃんだった…」
「泣いてる?」
本当に泣いてた。
嘘泣きかと思った。
「私は只、ナツ達が相性良いって思っただけよ。」
ミラジェーンさんが泣いていると後ろから漢が出てきた。
「確かにナツの男気は認めるが最強候補は他にいる。」
「最強の女魔導士はエルザで違えねえけどな。」
「リン、お前もかなり強いと思うぞ。」
そうこうしてると、ナツとエルザの戦いが始まった。
エルザさんは対炎属性の鎧を纏っている。
炎の拳を振るったり、剣を振るったり。
中々互角?の勝負を繰り広げていた。
まあ2人とも本気を出していないみたいだけれど。
パチンッ!!!
急に両手を叩く音がした。
「そこまでだ。全員動くな。」
カエル?が来ていた。
「先日の鉄の森事件の器物損壊、更には煉獄砕破の発射の件について…被告人、リン・フユノを逮捕する!!!」
「え…」
「「「「「「「な、何ー!!!!!!」」」」」」」
そう言う訳で俺は捕まった。
評議院ERA
「……」
どうもリンです。
逮捕されました。
という訳で今裁判室の前に来ました。
扉の前に誰かいます。
青髪で左眼に刺繍のある特徴的なイケメンがいますね。
「お前が、リン・フユノか。」
俺の方に近づいて来ました。
「そう身構えるな。これは形だけの裁判さ。
俺は思念体。扉の向こうにいるジジイ共も皆思念体さ。」
「……」
形だけの裁判?
「お前の行動、
ああ、なるほどね~。
そう言えば禁忌の魔法撃ったような気がする。
表向きの裁判か。つまり罰は受けないと言うことか。
「それはさて置き。」
刺繍イケメンは俺の目を見据える。
「お前は何者だ?」
「……」
何者って言われても…。転生者だなんて言えない…。
「禁忌の魔法、
「……」
「ふっ、答えないか。1つ警告しておく、俺の邪魔はするな」
刺繍イケメンはそう言うと背を向けて扉の方へ行った。
青年の言う通り形だけの逮捕であり、俺はその日中に帰された。ギルドに戻ると扉を空けてルーシィが出てきて「大丈夫だった?」と手を握って来た。「何も問題ない」と言うとホッとしたように崩れた。
奥からエルザさんが出て来た。
「やはり形だけの逮捕だったか、無事で何よりだ」
「どうも…もしかして知ってたんですか?」
「ふっ、これでも世間体についてはそれなりに知識がある。皆には私の方から説明しておいた。感謝はいらない」
どうやらギルドメンバーの中にはルーシィとナツを含めた少数だが評議院に殴り込みに行こうとした者がいたらしい。エルザさんはそれを抑えてくれたみたいだ。助かった…。
あ、そう言えば…
「あの、エルザさん」
「何だ」
「その、評議員に変な人っていますか?」
「評議員は大半が碌で無しだ。自分達は現場の仕事に行かず、その癖仕事をしているギルドの魔道士達に厳しく当たる奴らが多い。それがどうかしたか」
やはり評議院は腐ってるみたいだ。
まあ俺が知りたい事とは関係無いが。話しを続ける。
「実は評議員の1人に絡まれたんです」
「ほう、そいつの名前は?」
「分からないです。けど、エルザさんと同年齢くらいの見た目で青髪で片目に刺繍があって」
「ジークレインだっ!!お前、何かされなかったか!?」
急に俺の両肩を掴むエルザさん。どうしたんだろう。
「いえ、何かされた訳ではないのですが、何者なのか聞かれた上に、俺の邪魔をするなと言われました」
「……」
「だ、大丈夫です。思念体でした。危害は加えられてません」
「そうか…なら良いが」
エルザさんは俺の肩を放した。その顔には焦りと、怒りすら見える。彼女とジークレインという青年の間に何かあったんだろうか。
「その、ジークレインはどういう人なのですか?」
「っ…あいつはっ…いや、お前には関係無い。兎に角ジークレインには関わるな」
そう言って背を向けた。気になるがこれ以上は聞けないようだ。
「おいっ、そう言えばナツ、エルザとの勝負はどうなったんだよ」
誰かが空気を変える為にナツをエルザさんにけしかける。「そうだったっ、エルザ〜勝負だ〜」とナツが炎を纏って殴り掛かって行く。エルザさんは何かを考えてるみたいで飛び掛かって来たナツの方も見ずに裏拳で一撃を食らわせた。ナツはそれで気絶してしまった。
周りはそれを見て騒いでいるが俺にはエルザさんが気になって仕方が無い。カウンター席からチラチラ見てしまう。隣のルーシィから肩を叩かれた。「気になるのは分かるけど今はそっとしておいた方が良いと思うよ」と彼女は呟いた。
そうしていると周りの皆が眠そうにし始めた。
「奴が来たぞい」
そう言うマスターも眠そうにしている。俺の隣にいるルーシィもカウンターに突っ伏した。エルザさんも寝ている。俺にも眠気が襲ってきたが取り敢えず耐えた。マスターと俺以外は皆寝ている。
ギルドの扉が開きソコから変な格好の男が歩いてくる。顔を帽子とマスクで隠し、背中に何本も杖を背負っている。
一瞬俺の方を見た。俺が起きてるのを見て「見ない顔だな」と呟いたが直ぐに依頼書のある掲示板に歩く。1枚の依頼書を取ると「マスター、この依頼に行ってきます」と依頼書を差し出した。「これ、眠りの魔法を解かんかい」と呟くマスター。マスクの男は5秒数えながらギルドの外へと出て行った。
男がギルドの外に出ると同時に催眠魔法の効果も消えた。
皆起き出す。「ミストガンだ」「えっ、誰?」「最強候補の一角だぜ」と言う会話が聞こえてくる。
「ミストガンはギルドに来る時は皆を眠らせるからな、マスター以外誰もその顔を見たことが無いんだ」
「いや、俺は見たことあるぜ」
2階からそんな声が聞こえてきた。金髪で雷のマークが顔についてる大柄な男が2階に立っていた。
「ラクサスっ」「帰ってたのかっ」「ラクサスっ、俺と勝負しろっ」と皆騒ぎ立てる。
彼の名はラクサスと言うらしい。
「ミストガンはシャイだからな。あまり詮索してやるなよ」と本心では何とも思って無いかのように言う。ナツが「俺と勝負しろっ」と騒いでいる。
「よせ、エルザ如きに勝てない奴が俺に勝てる訳ねえ」
「どういう意味だ」
ラクサスの言葉にエルザさんがキレて立ち上がる。「俺が最強って事さ」と返すラクサス。仲悪いのかな?
「ラクサス、降りてこいっ」
「お前が上がって来いよ」
「上等だこの野郎っ」
ナツは2階に飛び上がろうとするがマスターの拳で潰される。「2階に上がってはならん。まだな」と言うマスター。それを見て高笑いするラクサス。一体どういう意味だろう。
一頻りギルドメンバーを見下すような笑い方をしたラクサスはふと俺を見た。
「テメエ新人か?」
「あ、はい、そうですが…」
「名前を言え」
「リン・フユノです」
「リンか。噂は聞いてるぜ。ゼレフ書の悪魔に
「ど、どうも…」
なんかよく分からないけど認められた。
「くくくっ…、いい腕してるじゃねえか。どうだ、エルザ如きに媚びてねえで俺と組まねえか?」
「ラクサス、お前って奴はっ」
「黙ってろよエルザ、俺は雑魚に興味ねえんだ」
「なんだとっ」
再び険悪になるエルザさんとラクサス。取り敢えず何か言わねえと…
「あ、いえ…俺、チーム組んでいるんで大丈夫っす」
「くははははっ、誰と組んでるんだ?ナツか?エルザか?それともそこの新人の女か?どれにせよ雑魚共と組むとはな。だがテメエは直ぐに飽きる、そん時は俺の所に来いや、俺ならテメエを上手く使ってやる」
そう言うと2階から降りてギルドを出る。
「
去り際にそう言って出て行った。
久しぶり(1年ぶり)だから書きにくいな。