テイルズオブベルセリア 〜"災禍"の乙女を救う"大空"〜 作:raphel
※キャラ崩壊あり
※サブタイトル修正しました 第3.5話→第4話
「ごちそうさまでした!」
クラウ家の夕食に同席したツナは、セリカとベルベットが用意した『ウリボアの肉たっぷり、なのにさっぱりシチュー』をご馳走になり、丁度食べ終えたところであった。
最初は先程戦ったウリボアの肉が使われていることに内心抵抗を感じていたツナであったが、実際口にしてみたら大変美味で、気付いた頃にはペロリとシチューを完食し、満面の笑みを浮かべていた。
そんなツナをアーサーとセリカは微笑ましそうに見ていた。
「ふふふ、お口に合ったみたいで良かったわ」
「ははは、確かに。良い食べっぷりだったな」
「あ、すみません、あまりに美味しかったから、ついがっついちゃって……///」
「良いのよ。そんなに美味しく食べて貰えたなら、料理人冥利に限るわ」
「セリカ姉さんのシチュー、美味しかったでしょ? あたしもがんばって手伝いました!」
「うん、ベルベットもありがとう」
「えへへ〜♡///」
因みにツナの隣に座っていたベルベットは自分の分のシチューを食べ終わって食器を片付けた後、すぐさま先程のように椅子に座るツナの上に乗っかって抱き着いていた。
そして現在彼女は大好きなツナに頭を撫でられてご満悦な様子で、彼の胸板に顔をくっつけてすりすりと頬ずりをしていた(笑)
「〜♪///」
「あ、あははは……///」
「あらあら、ベルベットったらすっかりツナ君に甘えん坊さんね」
「ああ、まるで飼い主に甘える子猫みたいだな」
「もう、アーサー義兄さん! あたしが猫アレルギーで猫がダメなのは知ってるでしょ!? 一緒にしないで!///」
「すまんすまん、そうだったな」
(ベルベットって、猫アレルギーなんだ……ここにナッツがいたら触らせてあげたかったなぁって思ったけど、今回ばかりは過去の世界に帰るタイミングで良かったかな……?)
ベルベットが猫アレルギーであることを聞いたツナは、自身のボックスアニマルであるナッツがこの場にいなくて良かったと苦笑する。
ボックスアニマルで小さいとは言え、ナッツはライオン……ネコ科の動物と変わりないので、猫アレルギーのベルベットと相性が悪いのは確かだ。
とは言え、ツナに甘えるベルベットはアーサーの言う通り、飼い主に甘える子猫そのものにしか見えないのも確かだが……そんなことを言ったらベルベットが怒るのが目に見えてるので、ツナは苦笑しながら彼女の頭を撫でていると……
「じー……///」
ベルベットの実の弟である幼い少年ーー『ライフィセット・クラウ』が頬を赤らめ、ツナをじっと見ていた。
ツナは夕食前にベルベット達にライフィセットを紹介されたのだが……その時からライフィセットは何故かツナから目を離さないのだ。
「え、ええと……(ベルベット、俺はあの子……ライフィセット君の気に触るようなことしちゃったかな……?)」
(え? そんなことないと思うけど……ラフィ、どうしたんだろ?)
そんなライフィセットからの視線をツナは気付いており、ベルベットにライフィセットの気に触るようなことをしてしまったかどうか小声で聞いてみるも、聞かれたベルベットも思い当たる節が無く困惑していた。
「ライフィセット、気持ちはわかるがツナヨシ君にそんな視線を向けるのはやめなさい」
「そうよ、いくら大好きなお姉ちゃんを取られたからって……」
アーサーやセリカも当然ライフィセットのその様子に気付いており、2人はライフィセットが大好きな姉であるベルベットが取られてツナに嫉妬していると思い、そう注意するが……
「……い……///」
「「「「?」」」」
「……ずるい……おねえちゃんばっかり、その"おねえさん"にくっついてずるい! ぼくも、おねえさんにだっこされたい!!///」
「「「そっちーーー!?」」」
「って言うか、お姉さんって俺のことーーー!? 俺、男なんだけどーーー!?」
「(ガーンッ!?)ええええッ!? そ、そんな、うそだ〜〜〜!!?」
ライフィセットが嫉妬していたのはツナでは無くベルベットの方で、その理由がライフィセットはツナのことを"女"だと思い込んでいた上に惚れていたらしく、ツナを独占するベルベットに内心怒っていた様だ(笑)
予想外の展開にベルベット・アーサー・セリカは揃って驚き、ツナに至っては生まれて初めて女と間違えられたことにショック受けながらも、ライフィセットに自身が男であることを主張する。
ツナが男であることを聞いたライフィセットはショックを受け、涙目になっていた(笑)
「もう、ラフィったら! どう見たら、ツナを女の人だって勘違いするの!?///」
「だ、だって……だって……ツナさん、セリカおねえちゃんみたいにあたたかくて、やさしそうだし、それに……かわいいかおしてるもん!! だから、ぜったいおんなのひとだよ!!///」
「ガーーンッ!?」
「「ライフィセット!!」」
どうやらライフィセットはツナに姉のセリカに似たものを感じたらしく、さらにはツナ自身が母親の『沢田奈々』に似て女性に近い童顔であることから雰囲気で女性だと勘違いし、一目惚れしてしまったらしい……ツナ本人にとっては非常にショックなことではあるが(笑)
「た、確かにツナは可愛いけど……だからって、女の人には見えないでしょ!? セリカ姉さんもそう思うよね!?///」
「そ、そうね、ツナ君は確かに男の子にしては可愛い顔してるけど、流石に女の子と間違えるのは無理があると思うわ……」
「……」
「セリカ、ベルベット……さりげなくツナヨシ君にダメージを与えてどうする? 男は可愛いと言われて喜ぶものではない。見ろ、本人は可愛いと言われたショックで涙目になっているぞ?」
「「あ……ご、ごめんなさい……///」」
「イ、イエ……ダ、ダイジョウブ、デス……アハハハ……グスン」
(大丈夫じゃないな、あれは……可哀想に)
ライフィセットだけでなく、ベルベットやセリカにまで可愛いと言われ、男としてのプライドを激しく傷付けられたツナの心中を察したアーサーは同情するのだった(笑)
「あ、そうだ! せかいにはおとこのひとをおんなのひとにかえる"せいてんかん(性転換)"って言うのがあるんだ! それでツナさんをおんなのひとにかえちゃえばいいんだ!///」
「ちょっ、ライフィセット!?」
「何処でそんな言葉を覚えたんだ!?」
「そんなのダメええええッ!! ツナは……ツナは、あたしの"旦那さん"になる人なんだから!! そんな変なのでツナを女の人に変えるなんて、絶対にダメなんだから!!///」
「ベルベットおねえちゃんのバカ!! ぼくがおんなのひとになったツナさんとけっこんするもん!!///」
「バカはラフィの方でしょ!? ツナと結婚するのは、あたし!///」
「ぼく!///」
「あたし!///」
「ぼく!///」
「あたし!///」
「ぼく!///」
「あたし!!///」
「ぼく!!///」
「ベルベット! ライフィセット! 2人ともいい加減にしなさい!!///」
「…………」
「つ、ツナヨシ君? ツナヨシ君、大丈夫か!? しっかりするんだ!! ツナヨシくーーーん!!」
ツナを巡るベルベットとライフィセットのあまりにカオス過ぎる姉弟喧嘩はセリカの仲裁で何とか鎮火したが、姉弟喧嘩の最大の被害者であるツナは現実逃避から気絶してしまい、そんなツナの介抱にアーサーが苦労したのは言うまでもない(笑)
To Be Continue……