クックックッ…愛です、愛ですよ! シロコ!   作:ゲマ

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※この話は、エデン条約の後に読んだ方が面白いと思います。
 また現在は構想が固まっていないため読みにくいです。

 待てる、という方は止まることを推奨します。









.10 約束であり、呪い

 

 

 

「──よく来てくださいました、黎明卿」

 

 

 

 眼の前には水色の透き通った髪を伸ばし、白い制服を身に纏った少女。

 キヴォトスにおいて”超人”と畏怖され、その名を轟かせている連邦生徒会長その人である。

 

 キヴォトスで暮らしていると、その凄さは身を持って体感することとなる。

 細かな部分で見れば不満などはあるのかもしれないが、広い視野を持ち必要な業務は必ず成功させている。特にそのスピードには目を見張る者がある。

 流石、学園都市キヴォトスの実質的なトップと言ったところだろう。

 

 それで、何でこうして一対一で話さないといけないんですかね……? 

 勘弁してください。

 

 いや、理由はよく分かっている。

 ──単純に動きすぎたのだ。

 ”ボンドルド”というブルーアーカイブには登場するはずがない人物が存在し、様々な活動をしているのだ。それは様々な世界線を認知している連邦生徒会長からすれば、非常に分かりやすい異分子だったのだろう。

 

 どうして失敗したのか。油断、慢心……

 単純に動かなければ仕込みをすることすら出来ず、眺めているしかなかったためだが、その塩梅を間違えてしまったのだろう。

 此方の考えが間違えている可能性もあるため、しらばっくれさせてもらうが。

 

 

「まさか呼ばれるとは思っていませんでしたが……」

「こうしてご足労頂いたのは、少し話したいことがあったからです」

「おやおや、話したいことですか?」

 

 

 全てを見透かすかのような瞳、此方の思考を読まれているような気すらしてくる。

 明星ヒマリといい、雷帝といい、頭の良い連中は中々やり辛さを感じる。

 

 

 

「──私は、もうすぐ居なくなります」

 

 

 

 知っている。それがブルーアーカイブの始まりだからだ。

 

 推測でしかないが、連邦生徒会長が失踪した理由は先生をキヴォトスへと呼ぶためだろう。

 要するに、”先生”という異物を呼ぶことは物語(ストーリー)からも設定(テキスト)からも逸脱した行為であり、その代償として彼女は失踪という形になったのだろう。

 ”先生”がキヴォトスに来たからこそ、ブルーアーカイブは始まる。それまでの物語(ストーリー)を淘汰して。

 

 

「……それは驚きですが、それを私に話してどうしたいのですか?」

 

 

 だが、それを私に話す理由が見当たらない。

 いや強いていうのならば、私という異分子への期待なのだろうか。

 だがそれは成功する確率が余りにも低く、ギャンブルのようなものでしかない。そんな悪手を連邦生徒会長(超人)が行うとは到底思えないのだ。

 

 

「貴方になら、この後起こり得ることも託すことが出来ると思ったからです」

「おや、それは嬉しいですが……」

「──それは間違いではないか、ですか?」

 

 

 此方の考えは当然連邦生徒会長も分かっているらしい。

 今まで関わりが無かったというのに信用をされているというのにも引っ掛かるし、彼女がその選択を取ることにも引っ掛かる。私が連邦生徒会長の立場ならば不確定要素は潰すのだが……

 

 

「ゲヘナでの雷帝問題の処理、ミレニアムでの外部講師、──梔子ユメ、砂狼シロコの保護」

「……………」

「この捻れて歪んでしまった世界を、どうか……」

 

「──貴方にも託したいのです」

 

 

 過小評価していたのかもしれない。

 

 ああ、異常だ。何故隠している情報まで知っているのか。

 超人などという理由で片付けたくはないほどの異常性だ。

 シロコの保護は分かるとしても、梔子ユメの保護まで知っているのはおかしいとしか言いようがない。

 

 何処まで情報を手に入れているのやら。

 大方の情報は既に手に入れているのだろう。情報戦を仕掛けたところで全て看破されると見てもいいだろう。此方としては連邦生徒会長について不確定のことが多すぎるため何とも言えない。

 

 

「……素晴らしい」

 

 

 想定外。

 

 連邦生徒会長が絡んでくる際は敵対しか残されていないと思っていたのだが、彼女はその選択を取らなかった。きっとこれは最善択ではない。

 彼女のこれまでの行動は全て最適解を踏んでおり、だからこそ超人だと評された。

 だが、今回の選択は運任せとも言えるほどの不確定要素ばかりが盛り込まれており、超人と評される彼女らしくない選択だと言えるのだろう。

 

 酷く安直で、酷く他人頼り。

 

 いや、原作においても先生に頼ってはいた。

 だが、それは”先生”だからこそだったのだ。何故私も信用するようになったのかはわからないが、彼女には彼女なりの世界の解釈があるのだろう。

 

 私と同等以上にこの世界のことを知っているであろう彼女が私を信用するか。

 いや、隠していた情報すらも知り得ているという異常性から見るに、私とは”知っている”のベクトルが違うのかもしれないが、それはまた別の話となってきてしまう。

 

 

「素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい」

「…………」

 

 

 これはテキスト外行動に当てはまるのか。中々興味深い。

 可能性自体が変化したというわけではなく、自分自身に変化を加えたと解釈するほうが正しいのだろう。それは不可能だと思っていたのだが、連邦生徒会長だからこそ可能だったのか、それとも私の勘違いなのか、是非調べてみたい。

 まずは眼の前のことから対応する必要があるか。

 

 

「それは私と契約するわけでもなく?」

「ええ、そうです」

「……嗚呼、素晴らしい」

 

 

 彼女らしくない、と断言出来るほど彼女を理解しているわけではないが、連邦生徒会長らしくはない選択だと断言することは出来る。

 契約によって縛り付けるということもしない。

 胡散臭さすら感じるほどの信頼。それは何処から生まれたのかというのは聞いてみたいが、答えることはないだろう。

 

 言いようのない違和感は感じるが。

 

 あくまで推測でしかないが、私の原作知識(チート)を知っているのかもしれない。いや、その可能性が高いと見ても良いかもしれない。

 

 もしそうならば、私を信用するという突拍子もない行動も理解が出来るというものだ。

 連邦生徒会長自体が原作知識を保有しているようなものなのだ。此方も同じであると考えていても不思議ではない。

 これまでの行動から読み取られた可能性はある。

 

 

「分かりました。此方としても貴女の信用に応えられるように行動しましょう」

「……ありがとうございます」

 

 

 元からハッピーエンドに向けて動いているが、ここで彼女からの信用をも得たのだ。より一層責任が大きくなるが、やらなければならないことに変わりはない。

 

 だが、拍子抜けではある。

 

 正直ここに来るまで戦闘についてばかり頭を巡らせていたくらい警戒していたのだが、連邦生徒会長の呼び出しの理由がただ信用したと託すだけなのだろうか。

 彼女の行動としては余りにも浅いように思える。

 自分がキヴォトスからいなくなることへの焦りから取った行動だというのならば説明はつくかもしれないが、彼女がその程度で焦るとも思えず、焦ったところで変化は対して起こらないだろう。

 

 

「──『理解できないものを通じて、私たちは理解を得ることが出来るのか』」

「2つ目の古則ですか?」

「ええ、黎明卿はどのような言葉を当てはめますか?」

 

 

 理解できないもの、と一概にいっても様々なものがある。

 例えば、恐怖の例として挙げていた死や深淵などは理解することが出来ない。神秘もまた理解できないからこそ神秘なのであり、崇高も世界の解釈によって形が変わる。

 だからこそ、この命題は面白いのだろう。

 

 私が全容を掴めないものといえば、キヴォトス……いや、この世界だろうか。

 私という異分子が混ざり込んだことにより発生した歪みや、世界の絶対的な法則。

 この世界は原作から歪められた歪な創作(二次創作)でしかないのか。

 

 だが、理解出来ないものである世界の法則や神秘を当てはめたところで、なんの理解を得られるのかはわからない。理解出来ないものを理解しようとして、理解出来ないものの理解を得る。

 だとするとこれらはこの命題に相応しくないのかもしれない。

 

 ならば敢えて、

 

 

「『理解できないもの(他人)を通じて、(互い)の理解を得ることが出来るのか』」

「それはリンちゃんの…………」

「他人を理解出来ないと定義しておきながら、己の理解を求める。……可愛いですよね」

 

 

 他人という理解できないものの解釈によって(互い)を理解するのか、他人を理解することによって比較するように(互い)を理解していくのか。

 これは”理解”そのものを定義すると分かりやすいものかもしれない。

 

 ”理解する”という行為には前提として自分自身に対する理解が必要なのだ。

 自分自身への理解というのは、自分の行動や感情、判断や選択などを『外部のもの』と区別し、自分を外界から乖離させて考える必要があるのだ。

 何事にも影響されず、自分自身によって生み出し、決定する。それらを認識し、可能となった時初めて自分自身への理解と成るのだろう。

 

 だが、自分自身を外界から乖離させる行動というのは、外界の事物を受け入れるというための前提となっているのだ。

 これは非常に興味深い解釈である。

 要するに、自分自身を理解するために他者との関わりを断つということは、他者の行動を受け入れ肯定するのと同義であり、ある意味他者の行動を受け入れ肯定したからこそ、自分自身の理解へと繋がることがあるのだ。

 

 

「きっと我々は互いを理解することは永遠に出来ず、道も交わることがないでしょう」

「……私は黎明卿にとっても不可解な存在ですか?」

「ええ、それは他人という意味でも、人物(キャラクター)という意味でも」

 

 

 連邦生徒会長の詳細は良くわからない。

 超人であり、失踪し、メインOSとなり……始発点にて先生を待っている。

 彼女がどういったテクストを持ち得ているのかは推測でしか語ることが出来ない。

 私という異分子を相手に信用を向けるという考えも良くわからない。

 

 遍く奇跡の始発点を目指す、という意味では私と似た人間なのだろうが……

 

 

「何も貴女だけを理解出来ないわけではありません」

「…………」

「他人を理解することが出来ない、というのは結局覆ることがないのでしょう」

 

 

 ──それが、世界の真意なのだから。

 

 人物(キャラクター)として理解しようとも、それは結局物語上の限られた一場面だけから読み取っただけであり、今生きている世界において理解をしたわけではない。

 生あるものへの理解というものは難しい。何処まで言っても非科学的だ。

 

 自分自身を理解すると言うだけでも難しいのだ。

 自分自身のことは自分が一番分かっている、とはよく言うが、それも完璧に理解しているわけではなく、大まかなものでしかない。

 自分自身をも理解していないのに、他人を理解出来るのかと言われると難しいだろう。

 

 

「私もシロコのことを完璧に理解しているというわけではありません」

「そうなんですか……?」

「ええ、残念なことではありますが」

 

 

 理解することを諦めたというわけではないが、厳しいだろう。

 人物(キャラクター)として砂狼シロコがどのような行動をするかは予測がつくが、シロコという人間自体を理解したとは到底言い難い。

 だがしかし、である。

 

 

シロコ(他者)を通じて、(互い)の理解を深めること自体は可能でした」

「それはどのように……?」

 

 

「──愛です、愛ですよ」

 

 

 シロコによって齎された解釈は(互い)を理解する上で非常に役立った。

 では解釈がどのように齎されたかというと、愛だろう。

 

 

「連邦生徒会長、私と貴女の視点は恐らく類似したものでしょう」

「………………」

「出来事を要因(ファクター)として認識し、生命を人物(キャラクター)として認識し、物語(ストーリー)を歪め修正し、より良い結末を目指して因果を繰り返していく。そうでしょう、連邦生徒会長」

 

「それは、黎明卿………貴方が持っている知識が故のものでしょうか」

 

 

 嗚呼、やはり。

 

 何故知っているのかというと様々な推論ばかりが飛び交うが、今はそれはどうでもいい。

 彼女は失踪するのだから、彼女自身が消しに来ない限り支障にはならない。

 

 

「ええ、持ち得ている知識(チート)があったからこそ、私も貴女と同じような解釈をしていたのですよ」

「………………」

「ですが、シロコとの出会いによって変化しました」

 

 

 シロコとの出会いは私の考えを変える要因であり、起こり得なかったイレギュラーでもある。

 だが、人生において”それ()”は奇跡と呼んでも差し支えないものではないのだろうか。

 

 

「”砂狼シロコ”という個人を見て、愛を注いだのです」

「…………」

「これはこの世界(ブルーアーカイブ)に向けた愛の中から捻出され、数多くのものへと向けられる無償の愛(アガペー)に過ぎないものかもしれませんが、大きな意味がありました」

 

 

 連邦生徒会長の世界線ループ。

 繰り返される因果の中で、失敗を繰り返す日々は精神を削り、最適化へと促していく。

 それは行動が最適化されるということでもあり、必要のないものを削るという意味でもある。

 

 大局を見すぎるが故、小さなことを見落とす。

 それは、仕方のないことでもあり、避けられた事象でもあったのだろう。

 

 

「絆と思い出、愛として成り立つそれらは奇跡なのでしょう。愛は可能性となり、奇跡となる」

「ええ、だからこそ──」

 

 

 ◇

 

 

 見落としてしまいそうな小さな関わりも、大局ばかりを見ていては気づくことが出来ない。

 きっと私も”前提である物語”という視点を持っていしまっているが故に、気がつくことが出来ない歪みも存在しているのだろう。

 だが、先生ならば見落とすことなく、眼の前にいる生徒から救うことが可能なのだ。

 

 ──あまねく奇跡の始発点(全ての奇跡がある場所)

 そこにたどり着いた時、きっと奇跡()はあり、古則の答えも出るのだろう。

 

 物語(ストーリー)から捻出され、人物(キャラクター)へと向けられたこの愛が、きっと意味を持つものとなる。

 そのために世界を捻り、歪めているのだ。

 ハッピーエンドという一つの到着点を目指すだけである。

 

 

 そのために連邦生徒会長が失踪するのは残念だが……………

 

 

 

 

 

 

 いや、待て。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 それが当然として思考が停止していたかのような錯覚すら受ける。

 

 過剰な原作との乖離を恐れたが故考えなかったのか──否、梔子ユメを助けている。

 連邦生徒会長のことを考えていなかったのか──否、知識としてある。

 博愛の対象に連邦生徒会長はいなかったのか──否、それはない。

 

 そう、言ってしまえば受け入れていたかのような感覚。

 当然のこととして受け入れていたため、脳内での思考から弾かれていたように思える。

 

 連邦生徒会長の失踪は真のハッピーエンドと言えるのだろうか。

 七神リンの苦悩や、失踪による様々な混乱。それらはバッドエンドへと繋がりかねない。

 

 だが、連邦生徒会長の失踪により、『ブルーアーカイブ』は始まりを告げる。

 

 だからこそ、なのだろうか。

『ブルーアーカイブ』が始まりを告げなければ物語は進行しない。 

 それを阻止することは即ち、文字通りの”原作崩壊”を意味するのではないのだろうか。

 

 

「連邦生徒会長、貴女は………………」

「何か?」

「いえ、何でも有りません」

 

 

 思考が活発化する。

 

 これは物語を始めるために必要な代償であり、確定事項だったのか。

 これを歪めることはどのようなことを意味するのか。

 今の思考は歪められた世界線(二次創作)だからこその視野を持てているのであり、原作においての世界線の視野とはきっと大きく隔絶している。連邦生徒会長の視野は原作に向けたものではあるが、(オリ主)ともまた別のものであり、定められた人物(キャラクター)の思考をしているのではないか。

 

 分からない。

 彼女が何処まで知っていて、何処までこの世界から逸脱しているのか。

 

 分からない。

 彼女を失踪することを当然として受け止めていた理由が。

 

 

 ”これは原作を始めるために必要不可欠な行動であり、歪められるものではない”

 

 

 思考の制限とも思えるそれ。

 ──『決定論』といっても過言ではない。

 

 連邦生徒会長が失踪することは絶対性を保っており、異分子では歪めることの出来ないものだ。

 だからこそ、思考は制限されていて行動も制限されていた。

 定められた運命を歪めることは私では出来ないのではないか。

 

 私の持っている知識についてもそうだ。

 

()()()()()()()()

 今まで一切気にしていなかったが、覚えているのは死んだことだけであり、他は忘れている。

 今まで気にかけていなかったことが、一気に思考へと加わってくる。

 

 

 だとすれば今まで縛られていたものはきっと────

 

 

 いや、まだ確定することは出来ないか。

 今私が思考しているものは、原作知識を知っている私だからこその考えであり、それら全てが適応されているとは考えづらい。

 だが、私が”黒服”という人物(キャラクター)に憑依したことを考えると納得が出来ることではある。

 これは今後証明しなければならない。

 

 私は異分子であり、異物ではない。だからこそ、歪められる幅が限られているのだろう。

 それは黒服に憑依したが故、ということでもあるのだろう。

 

 ──だが、先生は違う。

 

 ”先生”として生徒を導き、救済する奇跡の担い手。

 きっと先生は私よりも定められた物語を歪められる幅は大きく、生徒たちをハッピーエンドに導くことも出来る。それは異分子ではなく、異物だからだろう。

 先生という不可解な存在であり、物語の主人公であり、呼び寄せられた異物。

 

 先生は『()()()()()()()()()()()()()()()()』ということなのだ。

 

 嗚呼、惜しいな。

 私が先生ならば、連邦生徒会長の失踪すらも歪めることが出来るのだろう。

 だが、私にそれは出来ない。そこまで歪めることは出来ないのだ。

 

 それは既に『決定』されている。

 

 定められた物語(ストーリー)で、定められたテクスト(設定)で、定められたフィクションとなる。

 それが絶対性を持っていて、私という異分子では歪められる範囲が決まっているのだろう。

 まるでそれは、絶対性を持つ”神”のようである。

 

 

「私は貴女を尊敬しますよ、連邦生徒会長」

「……………」

 

 

 私は異物(先生)にも、超人にもなり得ない。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()を持つ存在。

 並行世界を認識し繰り返し、自己犠牲という形で物語を始める。

 私は蛇の知恵を持っていても、鷲の勇気は持ち得ていない。

 

 

「……素晴らしい、素晴らしい」

 

 

 悔しいとも思う。

 私という存在自体の限界値がある程度定められた。自分自身の可能性は期待出来ない。

 だが、彼女の選択を無碍にするような行動を取るわけには行かない。

 

 『理解できないものを通じて、私達は理解を得ることができるのか』

 

 もし、理解出来ないものに『運命』を当てはめるのならばそれは……

 

 

 

「──契約(約束)をしましょう。連邦生徒会長」

 

 

 

 これはきっと私にとって呪い(義務)となるのだろう。

 残された者は、去っていった者の意志を継ぐ必要がある。

 

 この呪いも、連邦生徒会長の失踪も、シロコの保護も活用しよう。

 

 

 夜明けを見届けるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……どうか、……どうか、この捻れて歪んでしまった世界の終着点を」

 

 

 連邦生徒会長は誰もいない一室で語る。

 ただ、希うように。

 

 

『クックックッ、必要なのは経験ではなく選択です。これもまた仕方のない選択であったのです』

 

『捻れて歪んだ先は、きっと誰も知り得ないものとなる。私ですらも……』

 

『……この失敗は貴女の責任ではない。これは義務を果たすことの出来なかった私の責任です』

 

『私にも、大人として背負うべき責任と成すべき義務がある。ただ、それだけですよ』

 

『不甲斐ないことこの上無いですが、きっと、きっと――』

 

 

 忘れることの出来ない記憶を、掛け替えのない過去の経験を。

 ただ、思い出に浸る。

 それはこの世界には存在しない記憶であり、彼女だけが覚えている記憶である。

 

 

「きっと貴方は無力を感じるでしょう。ですが、乗り越えられる筈です。」

 

「――私はそれを()()()()()()()()

 

 

 連邦生徒会長は全幅の信頼を寄せる。

 子供のために、世界のために行動する大人たちに。

 

 

 

 

 

「――どうか貴方達の旅路に、溢れんばかりの呪いと祝福を」

 

 

 

 

 

 

 

 






※深夜テンションで書いたため何書いたか覚えてないです。
 文章力も死亡。エデン条約後に書き直すかもしれません。




安易で低レベルな答え合わせですね、やった!!
ちなみにですが、これまでの行動の意味不明な点を全て補える理由(言い訳)が存在します。出てくるのはいつかはわかりませんが。


【祈手で育てるルート】
シロコは普通に成長しますが、祈手とも仲良くなるため……あとは察してください。
祈手!中からボンドルドが!!

戦闘描写

  • 省け(サクサク)
  • 書け(それっぽい)
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