原作から乖離しない?あいつは死んだよ。
ちなみにゲームはストーリーヒエロニムスで詰みました。
伸びが割と凄くてモチベになってます!
これは赤バー・お気に入り1000を目指すしかない。
「……私、来る際は事前連絡を頼みましたよね」
「ひぃん、すみませ〜ん」
そう言い泣きべそをかいている少女、梔子ユメ。
こんな風貌の男が年頃の少女を泣かせている図など端から見れば異常、犯罪や恫喝現場と見られてもおかしくないだろう。悪いのは自分ではないはずなのだが。
実際、シロコからは奇異なものを見る目線を送られている。
勘弁してくれ。
「ユメさん、流石にそれくらいはしてください。契約の条項に追加しましょうか?」
「うぅ…黒服さんがホシノちゃん見たいなこと言ってくるー!!」
「……それは地雷ですよ。本当にやめてくださいね」
ライン超え、これは世間は許してくれない。
「?????」
ああ、シロコが状況についていけなくてダウンしてしまった。
当然といえば当然。
全く知らない少女が突然アジトへと入り込み、自分と会話をしているのだ。
「シロコがダウンしました。どうしてくれるんですか、ユメさん」
「ええ! 私!?」
「……本当に元気ですね」
その元気は何処からやってきたというのか。いや、
原作では死んでいるというのに。
梔子ユメを助けたことは、これまでの行動の中で1,2を争うほどの原作改変である。
本来ならば梔子ユメは小鳥遊ホシノと険悪になった後、迷子となり脱水症状で死ぬはずだったのだが、それは流石に阻止をした。
総合的に判断すれば、メリットのほうが大きいからである。
バッドエンドルートの一つの可能性として、『暁のホルス』の顕現というものがある。
それは小鳥遊ホシノの中に潜む梔子ユメへの罪悪感などの負の感情をあのアホが爆発させた結果、『恐怖』へと反転し、どうしようもない状況へと追い込まれていったのだ。
ならば、その原因である梔子ユメを救うことはバッドエンド回避にも繋がる。
勿論、デメリットも大きい。
梔子ユメが生きていた場合の世界線などは知らないため、原作知識というチートが使えない可能性が生まれてくるからである。
それに、助けた後の行動ですら原作変化の可能性があるのだ。迂闊な行動は駄目である。
だが、バッドエンドを一つ潰せることは非常に大きいと判断した。それだけである。
「……それでどうしたんですか?」
「えぇっと、生活用品が減ってきてまして……」
「最初からそう連絡してくれば良かったのでは?」
「うっ、返す言葉もございません」
こいつ、ほんま。
「……『報連相』って知ってますか?」
「あ、あの、笑顔が怖いですよ…?」
「
「ひぇぇ……」
アホ毛も自然と項垂れているように見える。
そんなに気にするのならば最初から失敗するな、という話ではあるが。
「………誰?」
そんなやり取りを繰り広げている間に、シロコが復活をしたらしい。
シロコからすると、完全な初対面であるため、知らないことも無理はない。
其処まで警戒はしていないように見えるのは、梔子ユメの人間性故だろう。
「黒服さん、あの子は誰ですか?」
「以前拾った砂狼シロコ、貴女の3つ下です」
「後輩ちゃんか〜」
少しだけ情報を確認した梔子ユメは砂狼シロコに近づいていく。
その足取りは軽やかであり、これから自己紹介でもしにいくのだということがわかる。
これが陽キャか。
「初めまして、私は梔子ユメと言います! よろしくね〜」
「……ん、よろしくユメ」
「呼び捨て!?」
もうそれでいいよ。
しかし、ここで梔子ユメと砂狼シロコが知り合ってしまったのは少し不味いかもしれない。
もしアビドス本編などで小鳥遊ホシノが梔子ユメについて言及した際に、
「ん、生きてる」なんてバラされた場合は全てが狂い、再び計画を練らなければならない。
いや、それを防ぐ方法は思いついているため杞憂かもしれないが。
そんなことを考えている内に、シロコが疑問を浮かべる。
「ボンドルド、黒服って何?」
やっべ。
これは詰む可能性が生まれてしまったのでは?
シロコが“黒服“という名前を認知した場合、アビドス本編で本当に不味いことになる。
小鳥遊ホシノが「黒服っ!!」なんていった際に、「ん、知り合い」と返すかもしれないのだ。
シロコがアビドス内で敵対視される可能性がある。
想定外。背後から刺されたな。
ここで嘘をついて、シロコからの信用が落ちるというのも避けなければならない。
二者択一。中途半端では全てが駄目になる。
「クックックッ、私のことをそう呼ぶ人もいるのですよ」
「……そう」
少しだけシロコが膨れっ面になる。
これでは反応がよくわからないのだが……
「私には教えてくれなかったのに」
あかん、罪悪感が。
これがメインヒロインの風格ということか?
「おやおや、可愛いですね」
「………ん」
「ちなみにこうなったのはユメさん、貴女のせいですよ」
「私ですか!? ひぃん……」
梔子ユメの行動は予測が出来ない。
それは原作で彼女が死亡しており、情報が少ないということもそうではある。
だが、それ以上にバカなのだ。
流石、とても頼りない人、無鉄砲で校内随一のバカ、全く持ってバカの異名を得るだけある。
正直、行動が予測できないことは厄介で仕方がない。
恐らくこういうタイプの人間は“理解”しても、行動予測までは可能ではない。
原作を掻き乱す可能性がある存在だと言えるだろう。
だが、それでも助けるという判断をしたのならば、後悔するわけにはいかない。
バッドエンドを減らせること、よりよいハッピーエンドを目指せること。
それらは彼女を助けなければ始まらないのである。
「……どうやってボンドルドと出会ったの?」
……回答を差し控えさせていただきたい。
梔子ユメを助けるか、助けないか。
この判断は非常に迷った。
助けることによるメリットはバッドエンドルートの減少、小鳥遊ホシノの安定化、アビドスの戦力強化、神秘の研究対象。デメリットは原作との決定的な乖離である。
当初としては助けない方針で進めようとは思っていたものの、時期が近づくにつれ不安になる。
そこで考えるようにしたのが、梔子ユメを助けないで迎えたハッピーエンドである。
自分という異分子がいるものの、恐らく原作と対して差はないエンドを迎えることになるだろう。先生は先生の責任を果たし、生徒との協力によりエンドを迎える。
綺麗な終わり方である。
──ここで引っ掛かった存在が、小鳥遊ホシノだ。
彼女は先生を信用するようになったものの、まだ何処か不安定な様子があった。
先生を信用しているものの、頼り切っていない。そんな歪さ。
だからこそ、ニート小生に操作され、テラー化をしていったのだ。
それは避けなければならない。安全に越したことはないのだから。
ならば、その元凶を取り除かなければならない。
彼女の歪さの原因は、自分が理由で死亡してしまった梔子ユメである。
カレンダーを破いたり、水筒を拒否したりなどのことが積み重なり、結果的に梔子ユメは脱水症状で死亡。小鳥遊ホシノは罪の意識に囚われることとなる。
小鳥遊ホシノはキヴォトストップクラスの実力を持っているため、完全体にしておきたい。
梔子ユメが死亡していると、小鳥遊ホシノにとってビターエンドかもしれない。
ならば助けよう。そう決断した。
といっても、梔子ユメが死亡した正確な時期というものは原作では分かっていない。
小鳥遊ホシノが1年時の中盤ごろだろうという推測くらいである。
だからこそ、アビドス砂漠に徹底的に情報網を敷いた。
砂塵で使い物にならなくなったカメラなどもあったが、情報さえ得られれば十分である。
……ストーカーというのは否定が出来ない。
◇
「おや、おやおやおやおや、大丈夫ですか?」
砂塵が辺りに吹き荒れ、砂に風景が独占される場所で、パワードスーツを纏った男がいた。
その眼前には、脱水症状が現れ、今にも倒れてしまいそうな少女。
ボンドルドと梔子ユメの出会いである。
「……脱水症状ですか」
なんて言っているが、この男は梔子ユメが脱水症状になるまで待機していたのである。そもそも、男がビナーを撃退していれば砂嵐は酷くなっていなかった。完全に計画犯である。
男にとって必要なことは梔子ユメの保護であり、アビドスへ帰すことではない。
研究対象としても必要になるため、恩を売っておいて損はない。
いや、恩を売るためにここまで待ったといっても過言ではない。
自らの良心を痛めつけながら、それを人生経験と大義で封殺していたことは言うまでもない。
「水をどうぞ」
梔子ユメは喋ることすらままならない様子であり、水を飲むことも一苦労である。
後頭部を優しく持ち上げ、今までたんまりと準備しておいた水を流し込む。
ここで失敗してしまうと、何の意味も無くなってしまうからだ。
「………中々興味深いですが、そうも言ってられないですね」
男は神秘の研究者である。ともなれば性ともいうべき興味が湧いてくる。
”ヘイローという神秘を持つことによって病状の変化は現れるのか。“
神秘は肉体の強度を増強させる効果があることは周知の事実である。
弾丸が身体に当たろうとも、”痛い”で終わらせ、巡航ミサイルを受けようと血が流れる程度だ。
原作において、錠前サオリが言及していたように殺し方というのは多岐にわたる。
無酸素空間に閉じ込める、どうしようもないほど出血させるなどだ。
では、病気はどうなのか。
例えば、明星ヒマリは病弱であるとされるが、虚弱ではない。
つまり生まれつきの病気はあるかもしれないが、病気にかかることは少ないのだろう。
病気に対する抗体がヘイローによって生成されるのか。
気になる。男はそちらに意識を持っていかれかけた。
だが、今はそんなことを考えている暇はない。
後で自分で試してみようとは思ったが。
「この後は一先ず運搬ですかね……」
自身のアジトへと運ぶ。予定通りである。
梔子ユメは脱水症状の影響か意識が朦朧としており、全く周囲を認識出来ていない。
一先ず水を飲ませることによって一時的に処置を施したが、完全な健康体へと戻るためにはよりよい処置で、安静に暮らす必要があるのである。
運ぶ方法は出来るだけ揺らさないことが望ましい。
最初こそ尻尾で運搬しようと考えたが、それでは不安部分が大きい。
おんぶという形を取ることを決意する。
だが、一つだけやっておかなければならないことがある。
”IRON HORUS"の放置と仕込み。
これはしておかなければ、小鳥遊ホシノが原作よりも酷い状況へとなりかねない。
尻尾や装備品を駆使し、梔子ユメを守りながら、仕込みを終え、近くのアジトへと向かった。
おんぶは少しだけ難しかった。
「────ここは…?」
梔子ユメは目をゆっくりと開ける。
目に入ってきた景色は最後の記憶にあった砂塵に包まれた砂漠地帯ではなく、屋内だと思われるもので周りには観葉植物や医療用器具と思われるものがあった。
(誰かが病院に運んでくれたのかな…?)
なんて思考がよぎった時、全身に黒スーツを纏い、頭がひび割れている男が目に入る。
大人であり、男であり、それ以上に異形。
「ええぇ!?」
「……いきなり人の顔を見て叫ぶのは失礼なのでは?」
「す、すみませぇん……」
男は気を取り直したのか、意識を変え、梔子ユメを見る。
現在はアジト内の医療施設を用いているため、容態に問題はない。
顔色も戻ってきており、ここから死亡することはないだろう。
「良いですか? 落ち着いて聞いて下さい。貴女は砂漠で迷子になり、3日ほど眠ったままでした」
「え……」
「でも心配しないでください。現在の容態は安定しています」
突然告げられた内容に、梔子ユメは少し動きを停止する。
確かに砂漠で迷子になり、眠いとは思ったがそこまでだったとは……
思えば、身体に管が付けられており、今も少し動きにくいように感じる。
「アビドスは砂嵐が酷いですからね。脱水症状は笑えませんよ」
「ぇ……そ、そうですね」
男はジト目で梔子ユメを見る。冷や汗をかいており、少し焦っているように思える。
自分が脱水症状だとわかっていなかったのでは…? という推測が出てくる。
真実である。
「た、助けてくれてありがとうございます!」
「……いえいえ」
男の良心が痛む。
対処が出来た砂嵐の原因を放置し、梔子ユメの脱水症状が悪化するまで放置していたのだ。
男のせいで今の状況が生まれたと言えないこともないのである。
それなのに純真無垢で真っ直ぐな感謝を向けられているのだ。
これからしようと思っていることを考えると、より良心が痛む。
「──単刀直入に言いましょう。貴女に契約を結んでいただきたい」
男の言葉に梔子ユメはわからないといった表情を浮かべる。
「一先ず今回の件を”貸し1”として、別件で手伝っていただきたいことがあるのですが…」
ようやく飲み込めてきた。要するに男は何か手伝ってもらいたいことがあるのである。
それならば、助けられたという恩もあり、吝かではない。
アビドスについての対応も考えなければならないが、目の前のことを見るのである。
「勿論いいですよ〜」
「クックックッ、それはありがたい」
「手伝ってもらいたいことは──研究です」
え、という声が梔子ユメから漏れる。
当然梔子ユメにとって研究とは自分から縁遠いものであり、どのようなものか想像が出来ない。
だが、こういった場面になって思い浮かんでくるのはどれも悪いものばかり。
特に男の風貌が怪しいことも原因である。
「じ、人体実験ですか…?」
「……やっぱり失礼ですよね」
「ひぃん……すみません」
違ったようだ。
だが、それ以上の研究についての知識は梔子ユメにはない。
わからないことを察したのか、男が説明口調で口を開く。
「ただ単に運動や日常生活でのデータを取るだけです」
「あ、えっと……それで何を研究するんですか?」
「神秘についてですよ」
男は迷わずに答えた。それこそが生きがいであるかのように。
だが、これは真実であり、真実ではない。
男の狙いは神秘の研究とともに、梔子ユメをアビドスから隔離することである。
小鳥遊ホシノには原作通り”おじさん”になってもらわなければならない。
「如何です?」
「あのぉ、期間はどれくらいですか…?」
「……クックックッ」
梔子ユメは契約における重要点を口に出す。
梔子ユメはアビドスを元に戻さなければならないという強い義務感がある。
そのため、契約期間というものは非常に重要なのだ。
研究、ということは高校に通いながらということは不可能である可能性がある。
男は契約期間について話さずに契約をしようと思っていたものの、これで不可能になった。
……実際梔子ユメは深くまで考えてはいないのだが、口に出した。
「──契約期間は2年間です」
目の前が真っ暗になったような気がした。
2年間、ということは後輩であるホシノが三年生になっている位である。
その期間に出来ることは様々あるだろう。
だが、梔子ユメは男に助けてもらったという大きすぎる
それは絶対に返さなければならない。
「脱水症状の療養も兼ねてで、如何でしょうか?」
「むむむ………」
男は嘘をついてはいない。
実際、療養をしなければならないというのは事実である。
だが、梔子ユメは迷う。
アビドスについて、自らの後輩について、砂嵐について。
「クックックッ、貴女の考えていることはわかりますよ」
「ぇ……」
「アビドスを何とかしたい。そうですよね?」
男は梔子ユメの考えを的確に当てていく。
「クックックッ、どうしてわかったのか、ですか?」
「……はい」
「アビドス生徒会の動きは私も把握しています。そこから予想などは容易でしょう」
実際は原作知識と照らし合わせながら行ったのだが、それを知る由もないない。
梔子ユメは自分の考えが読まれていることに困惑と少しばかりの喜びを感じる。
自分達の行動は無駄ではなく、人から認知されていたのだと。
だが、同時にそれを口に出してどうしたいのか、という疑問も生まれる。
「梔子ユメさん、貴女が協力してくださるなら、私が借金の半分を肩代わりしましょう」
「えぇ!?」
借金は約10億、その半分である。
「如何です? 貴女にとっても悪くない条件だと思うのですが」
「ひぃん……何だか貰いすぎて悪いような気が」
「クックックッ、良好な関係を築いていきたいですからね」
条件で言えば、梔子ユメは圧倒的に利益が大きい。
2年間アビドスから離れることにはなるが、研究を手伝うと半分は肩代わりしてもらえる。
研究内容も神秘について、というよく分からないものではあるが、危険なものではない。
それだけ、神秘の研究が男にとって重要なものなのだと解釈した。
「わ…かりました」
「クックックッ、では契約成立ということで」
それが悪魔の契約なのか、梔子ユメにはわからない。
だが、恩を返すためにも、アビドスのためにも契約は結ぶ。
「…そういえば、お名前は?」
「そうですね……黒服、と呼んでいただければ」
男は少しだけ考える素振りを見せた後、自らの名前を伝える。
原作展開について頭を巡らせたが、問題はないと判断したからだ。後に首を絞めるが。
「その……後輩ちゃんに連絡はしておきたいのですが」
「それならば此方で済ませておきますよ。此方が雇用主ですからその責任はあります」
「……はい」
これは契約であり、恩返しではない。
”貸し1“はまだ有効である。
◇
これは…梔子ユメが答えた場合不味いことになる可能性も生まれる。
自分が答えた方が無難な回答を出来るだろう。
梔子ユメは信用はしているが、信用すると痛い目にあうのである。
「クックックッ、砂漠で迷子になっていた所を私が保護したのですよ」
間違いではない。
これは間違いではない、が今考えると自分の良心が痛む。
「ボンドルドは砂漠にいたってこと?」
「ええ、そうですね」
「……なんで?」
アビドス砂漠は広大であり、最近は砂嵐も酷い。そんな場所にいるなどどうにかしている。
それは梔子ユメにも言えることなのだが、人柄上考えないようにしたのかもしれない。
さて、これはなんと答えるべきか。
実際の所はストーカー紛いのことをして梔子ユメを待っていたということが回答になる。
だが、それは駄目だ。
理由として的確なものは一つしか思い浮かばない。
「オーパーツを拾いに行っていたのですよ」
「……オーパーツ?」
「ええ、神秘の研究をする上で貴重な素材となりますからね」
嘘ではない。
これは嘘ではない。ついでで拾いにいっていたのは事実である。
「そこで黒服さんが拾ってくれた…ていうこと!」
「…わかった」
早くこの話題変わらないかな……
契約について触れられると、シロコの中のアビドスに関する視点が変化する可能性がある。
此方が何かを画策している場として認識してほしくはない。
契約内容の一つである借金の肩代わりは現在はしていない。
というのも、契約履行後の後払い契約であるという部分もそう。
アビドスと現在の関わりが薄いという部分もある。
だが、シロコがアビドスに入学すれば関係性に変化は生まれる予定である。
「あ、久々に黒服さんの料理が食べたいです」
「おやおや、私が作ったロボットによる物では駄目だったと?」
「人が作るものは違いますからね」
年齢的に考えれば彼女はもうすぐ大人なのではないだろうか……自炊くらいはさぁ…
いや、そこまで考えたら負けだということは身にしみて分かっている。
「む……」
そんな会話をしている際にシロコが此方を見てくる。何処か不満顔だ。
クックックッ、自分もシロコの表情から感情を読み取ることは得意だと自負している。
不満、期待…そういった感情である。
「クックックッ、シロコ、料理を手伝ってくれますか?」
「…ん、当たり前」
「そうですか、それは良かった」
パタパタと調理場へと駆けていく。なんだか娘を持ったような気分になる。
少しだけ困惑しながらも、現状が楽しいと感じていることも紛れもない事実である。
だが、だからこそ、ハッピーエンドを迎えなければならない。
現状の異分子は自分という存在、砂狼シロコの邂逅位置、梔子ユメの生存。
自分が見落としているだけであり、バタフライエフェクトが発生する可能性もある。
原作展開、もしくは自分の計画通りになるように手を加える必要があるだろう。
因みに夜ご飯はパスタだった。美味しい。
◇
「手を頭上に置き、武装を解除しろ」
背中に銃口を突きつけられながら、命令をされる。
敵の人数は恐らく5人
「おや、おやおやおやおやおやおやおや」
勘 弁 し て く れ
ボンドルド本物ルートではミーティ化か、目の前で精神隷属機の被害にあってもらいます。
今回の黒服は梔子ユメの善性を利用した感じですね。恩は返す、当たり前ですよ。
そのためにアビドスの借金だとかの話で意識を逸らした感じです。
しなくても結果は変わりませんが。話の展開は変わります。
良かったねホシノ!!ユメ先輩生きてるよ!!
自分が殺したっていう罪を感じなくて良いんだよ!!
戦闘描写
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省け(サクサク)
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書け(それっぽい)