もうタイトル全部この形でいいと思うの。
塩梅間違えた瞬間に原作への侮辱になるのと、ストーリー矛盾しないかでビクビクしてます。
意図した矛盾とごっちゃになりそうです。
エデン条約すら読み切ってないのに書く内容ではない。
今 回 は や け く そ
消す可能性もあるので、適当に読んでいただければ。
アリウススクワッドやシロコと何処へ行くか、というのは一つの議題である。
例えば海や山などの自然豊かな場所に行くのも良い。
例えばカフェや食堂などの都会の場所へ行くのも良い。
様々な場所がアリウススクワッドにとっては未知であり、初めてに値する。
だが、こういった経験は今すべきではないのかもしれない。
全てが終わり、ハッピーエンドを迎えた先に初めて経験することでやっと終わりを認識出来る。
その機会は取っておいたほうがいいだろう。
ならば位置は限定されていく。
「──ブラックマーケットへ行きましょう」
原作では錠前サオリが自分探しの際にブラックマーケットなどを活用していた。
今の時点でブラックマーケットについて知っておいて損はないだろう。
「「「「「……ブラックマーケット?」」」」」
「クックックッ、法外の取引なども行っている大きな闇市です」
UNOを辞め、此方を見てくる六人。
アリウススクワッドやシロコはブラックマーケットという場所に興味があるのかもしれない。
適正あり、ですかね。
「如何です? 知っておいて損はないと思いますが」
「……ん、行く」
シロコの言葉にアリウススクワッドの面々も頷く。
よし、行こう。
◇
「着きました、ここがブラックマーケットです」
ブラックマーケットに行くのは自分の立場的には変装が良いのだろうが、別に大丈夫だろう。
七人という大所帯でブラックマーケットに行くというのは初めての経験である。
アリウススクワッドやシロコも心なしかウキウキとしているように思える。
「おい、黎明卿がいるぞ…!」
「全員呼んでこい!」
面倒事確定。典型的な展開だ。
「おやおや、面倒なことになりましたね。やはり変装が良かったでしょうか」
「……どういうことだ?」
「自分で言うのもなんですが、それなりに知名度はあるのでね」
会社、というよりは個人事業に近いが、研究成果などは発表していっている。
勿論、世の中に出て支障がない範囲ではあるが。
ぞろぞろと集まり、周囲を囲まれていく。
スケバンやヘルメット団など、一部傭兵の可能性もあるかもしれない。
カイザーコーポレーションから回された仕事である可能性が高い。
一部の不良は単純な身代金などといった所だろうか。
「まあ、これもブラックマーケットということです」
「「「「「…………」」」」」
少しジト目が痛いな。
変装はしておいたほうが良いかもしれないが、こういった際の戦闘には必要だ。
「では、戦闘になりますので、好きにお願いします」
「……ん、わかった」
『
現在は複眼を使用していないため、意識出来る対象が少ないが、半分はいけるので十分だろう。
戦闘指示をすることはない。それは先生のすることであり、私ではない。
実際先生の指揮がどのようなものなのかは気になるが、自分では体験することは出来ないだろう。自分が”生徒“になれば可能かもしれないが、それは恐らくストーリー中ではあり得ない。
アリウススクワッドやシロコも適時相手を撃破していく。
「………ふむ」
シロコは原作と比較しての戦闘経験が不安ではあったが、今までアジト内のジムなどで運動していたせいか運動能力などには全く不安はない。
アリウススクワッドなどの戦闘集団とも戦えるだけの実力は持っている。
そんなことを考えている間に戦闘は終わった。
自分がそこまで手を出さなかったのにも関わらずこの速度ならば問題はない。
彼女達にはストーリー進行上である程度の戦闘能力は必要となる。
「素晴らしい、お見事でした」
「……何なんだこいつらは?」
錠前サオリ、やはり知識はなし。あるに越したことはない。
「端的に言うと私を捕まえることで金を取ろうという考えです」
「それは成功するのか…?」
「無理でしょうね、ただの捨て駒というわけです。契約金も恐らくぼったくりですね」
知らないものは搾取される、それがこの世の理であることに変わりはない。
だからこそ、“大人”は契約を拡大解釈や縮小解釈し、捏造し変更し、自らにとって最大の利益となるように手を加えていく。それは私も例外ではない。
「クックックッ、サオリさんはこうならないように気をつけてくださいね」
「…そのためにこの戦闘を?」
「授業料、ということにしておきましょう」
話を聞いていた槌永ヒヨリが「うわあああぁぁん、虚しいです!」と叫んでいる。
実際、成していたことが無意味だった場合は酷く虚しいだろう。
「だからこそ、虚しくならないように学習し、強くなっていくんですよ」
「………」
人生の一部を過ごしたその先を見出す。
それが最も有意義であり、価値を感じるのかもしれない。
「──さて、何か買いたいものはありますか?」
そんな哲学的な話は今ではない。
今すべきは解釈ではなく、楽しむことなのだから。
「ん、軍需品見たい」
「私もそれに賛成」
「……何でも」
「ひぃぃぃ!! …後々対価を要求するつもりなんですか!?」
槌永ヒヨリに先ほどの話は逆効果だったのかもしれない。
「どうせなら弾薬を補充しますよぉ……!!」こいつ。
取り敢えずは軍需品でも見るか。
アリウススクワッドはあの環境で育ったからだが、シロコが軍需品を買おうとするのは完全に自分のためである。流石、これが美少女GTAメインヒロインの風格。
アリウススクワッドの軍需品が枯渇しているようには思えない。
ベアトリーチェが自らの欲望と戦争のために管理しているのだ。そんなアホみたいな真似をしているのならばそもそも管理なんて出来ないだろう。
だからこそこれは、思考が狭まっているということでもある。
別に多くを言うわけではないが、様々な視野は持っておいてほしいという願望がある。
「……黒服は銃持ってないの?」
そんなことを戒野ミサキが聞いてくる。
「持っていないわけではないですよ」
「そうなんだ……」
戦闘スタイルが技術頼りとはいえ銃は一応持っている。
裸で歩いている人間よりも希少種になったつもりはない。
戦闘で使用することはないが、持っているに越したことはない。
勿論、異分子という意味では唯一なのだろう。
「……どんなの持ってるの?」
今度は「ん、私気になります」とばかりにシロコが訪ねてくる。
そういえば銃はシロコにも見せたことがなかったかもしれない。
懐から一丁の拳銃を取り出す。
「これが……?」
「ええ、お粗末なものでしょう」
使い勝手が悪く、この世界において使用者はほとんど居ない。
この世界ではアサルトライフルなどの弾数があり、使い勝手が良いものか、スナイパーのように一撃が非常に重いものがよく使用されている。
だが、決して使えないわけではない。
時には脅しの道具として使えることもあるかもしれない。
使ったことはないが。
「……
「それだけあれば事足りますからね」
もし銃を使うような事態になっていたら、その時点で戦闘ではほとんど負けである。
あくまでポーズとして持ち歩いているだけだ。
「使う日が来るまではきっと弾数が変わることはありませんよ」
「……ん、」
アリウススクワッドは軍需品を見ては色々考えているようだ。
ブルアカ内では銃もデコレーションされており、ファッションの一部のように考えられていることが多いが、アリウススクワッドは全くそういうことをしない。いや、知らないのだろう。
少しばかり別のものを見せても良いかもしれない。
視野を広げる上で大切なことは何事も経験することである。
「──アズサさん、ミサキさん、アツコさん。少し移動しましょうか」
◇
「……これは?」
「クックックッ、どうです興味はありますか?」
トリ、と言われればそう見えなくはない。
カバ、と言われればそう見えなくはない。
動物、と言われればそう見えなくはない。
それらを人は『モモフレンズ』という。
「……っ!」
白洲アズサは原作通りの反応を示す。連れてきた甲斐があったものだ。
モモフレンズは自称普通の女子高生などのように熱狂的なファンが極稀にいる…らしい。
だからこそこうしてブラックマーケットで流通しているのだ。
転売ヤーと同じようなものだと思ったらいいかもしれない。
「……可愛い!!!」
「クックックッ、おきに召していただけたようでなにより」
自分には分からなかったが、わかるものにはわかるらしい。
実は戒野ミサキも少し目を輝かせている。
それを発露させる必要性はないとしても、その感受性を忘れないようにしてもらうことが大切ではある。
他のメンツは分からないといった表情である。まあ、当然か。
「どうです、どれか買っていきましょうか」
「…いいの?」
「ええ、勿論。買うためにブラックマーケットにやってきたのですから」
目を輝かせる白洲アズサに少しだけ苦笑する。
やっぱりあの環境で育ったとは到底思えない。ある種の才能だろう。
秤アツコはそれを理解出来ないように見つめている。
モモフレンズに対してではなく、可愛いと思うその心についてだ。
だからこそ、だ。
「アツコさんにはこれをあげましょう」
ブラックマーケットの端の端。
その店頭に咲いていた一輪の花を、枯れないように施したものである。
「……………」
変わらず秤アツコは理解出来ないように見つめている。
彼女は少々自己犠牲の精神が強い。それは原作でもわかることだ。
己が道具であると認識しているがゆえの自己犠牲の精神であり、虚無を感じる心であり、家族への愛情でもある。
「クックックッ、今はわからなくてもいいのです」
「……………」
「いつかきっと分かる日がやってくると
だが、それをするのは自分ではない。
それは先生の仕事であり、
自分が過干渉すると歪みが発生しかねない。
買うモモフレンズを選んでいる白洲アズサを遠くから眺めている戒野ミサキへ目をやる。
あるのは羨望、傍観。中々難しい少女だ。
アリウススクワッドの中でも彼女は特に危険である。キヴォトス人であるというのに、普通の人間が行うような方法で自殺を図り、幾度となく失敗する。
最も環境を理解しており、それゆえ虚無を感じている。
自殺の原因の主だった理由は”弱い体から開放されたいから”。
これだけならば肉体改造を施すなりすれば自殺癖は少しはマシになりそうなものだが、改造のリスクが高い。彼女達の肉体は一つしかないのだから。
ここで好きなものを買ってくれば良い、というのは簡単だ。
だが彼女は自己表現が苦手であり、自分に対するプライドが案外高い。可愛いものが好きではあるが、買っている姿などは余り見られたくないだろう。
「ミサキさん、あちらにクレーンゲームがありますが如何でしょうか」
「……?」
「見ているだけ、というのも退屈なのではと思いまして」
クレーンゲームは一応ある。ブラックマーケットの治安を考えると金を取られかねないが、ここは端なのでその確率は比較的低くなっている。
ぬいぐるみなどもあるので問題はないだろう。
「……わかった」
そういい、トボトボと、それで何処か嬉しそうにクレーンゲームへ向かっていく。
小遣いを貰った子供のように見えた。
一安心、だろうか。
アリウススクワッドに関して関わる目的は各々で違う。
錠前サオリには虚無という概念についてと負う責任について、秤アツコには考えと花を、戒野ミサキには娯楽を、白洲アズサには一つのきっかけを、槌永ヒヨリには……食べ物?
ある程度の下準備は完成した。これでストーリーには対策が出来る。
──そんな時、
「モモフレンズ好きなんですか!?」
大きな声が白洲アズサの方向から聞こえてきた。
原作改変、知識の欠陥、知的好奇心、ありとあらゆるものが湧き上がってくる感覚。
まっずい。
◇
あれはそう、ミレニアムに講師として行った時だ。
『素人質問で恐縮ですが──』
『技術的観点からみると──』
あの時ほどプレッシャーを感じ、自分の研究成果に疑問を持ったことは無いかもしれない。何とか乗り越えられたものの、割とトラウマレベルにはなっている。
その時ほどのプレッシャーが今襲いかかっている。
「ペロロ様、可愛いですよね〜!」
「うん、可愛い」
「ウェーブキャットさんやMr.ニコライさんもオススメですよ!!」
阿慈谷ヒフミ、自称一般のトリニティ生徒。
彼女がそこにいる。
「あ、突然割り込んでしまってすみません……」
「いや、大丈夫」
不味いな。本当に不味い。
ここでアリウススクワッドとの関わりが出来てしまうとエデン条約にて原作との乖離が発生する可能性が非常に高まる。補習授業部が無くなる、ということはないが乖離することは間違いない。
だが、ここで出ていってしまうとそれも問題になる。
自分とトリニティとの関わりは未だ薄いため、ここで出会ったと阿慈谷ヒフミが発言すると、それを理由に無理やり関わりを作られる可能性がある。そうなると計画が変わる。
「私は阿慈谷ヒフミといいます!」
彼女は現時点では中学3年生だ。
なんで彼女がブラックマーケットにいるのかは分かりきっているためさておき、トリニティとの関係性のほうを見なければならない。
トリニティに入学することは間違いないとしても、流石に桐藤ナギサとは関わっていないはず。
ならば、ここで自分が出ていくほうを選択するほうが良いだろう。
「私は白洲アズサ。アリ──」
「おやおや、こんな所に人がいるのは珍しいですね」
危ない。絶対今アリウスの名前を出そうとしていた。
「え………」
「ここにはモモフレンズを買いに来たんですか?」
阿慈谷ヒフミは口をパクパクとさせながら此方を見ている。
知られてなかったらな、なんていう淡い希望は消え失せてしまったらしい。
今度からは変装をしてこよう。そう決心した。
「え、えっと……はい」
「そうですか、アズサは初めて来たので分からないことが多いと思います」
「可愛いことはわかる」
ともあれ、だ。
最善択を選ぶのならば此処からすぐに立ち去るのだろうが、少しは面識を作っておいたほうが後々使える機会が生まれるかもしれない。……使われる機会も生まれるのだろうが。
「アズサ、何か買いたいものは決まりましたか?」
「……これがいい」
白洲アズサが取り出してきたのはクチバシに銃口を突っ込んでいるペロロ。
戦士として、とか言い出しそうだな。
「そ、それは限定ペロロ様…!!」
「そうなのか?」
「ええ、希少価値が高く、流通も余りしていない代物です!」
初めて知った。
ペロロは何故かブラックマーケットで転売もされる。理解が出来ない。
神秘よりも理解が出来ない代物かもしれない。
「君もこれを買いに来たのですか?」
「はい! といっても諸々合わせるとお金が足りるかどうか……」
「あはは…」と言いながら少し気まずそうにしている。
限定ペロロは案外高い。現役中学生が簡単に手を出せるような金額ではないことは確かだ。
といっても、彼女ならば何等かの方法で買うのだろうが。
私が金を出して恩を売っておくのもありだ。
使う機会は余り思い浮かばないが、保険という意味では信用出来る。
そう口に出そうとした時、
「──ん、銀行強盗するべき」
ん、察した。
振り返ると覆面を付けたシロコと、何処かワクワクしていそうな錠前サオリと槌永ヒヨリの姿。
秤アツコと戒野ミサキも準備を始めている。
不味い。色々と不味い。
「えぇ!!銀行強盗ですか!?」
「緊急で金が必要な時に効率よく金を集める方法だから」
「不味いですよぉ…!」
不味いよ、本当に。
何が不味いかをわかりやすく表してみる。
・現時点でシロコと阿慈谷ヒフミに関わりが出来た。
・アリウススクワッドと阿慈谷ヒフミに関わりが出来た。
・銀行強盗の場合、私が関わるとお尋ね者になりかねない。
・阿慈谷ヒフミの遍歴に傷がつく可能性。
銀行強盗自体は別に構わない。常習的にならないように多少教育をすれば変にはならない。
それにアリウススクワッドの面々も乗り気なのだ。それを否定したくはない。
「……どうするんだ黒服」
小さな声で錠前サオリが尋ねてくる。
こちらの事情を少しだけ理解しているのだろう
「クックックッ、こうなってしまった以上、否定するのは良くないですからね」
「………」
「……やりましょうか」
苦渋の決断。仕方がない。
「ん、許可も出たし、これが計画案」
「緻密に考えられている……」
いつの間に考えたんだよ。パパ知りません。
対象はカイザー系列の銀行だ。ストーリーに関わりそう。
「えへへへ……虚しいですよね、必至に貯めたお金が強盗で消えていくなんて」
「え、本当にやるの?」
「閃光弾と手榴弾の用意は完了してある」
「……………」
流石アリウススクワッド、準備が早い。
正直、戦力から考えると余裕で銀行強盗は成功すると見てもいいだろう。シロコにアリウススクワッド、阿慈谷ヒフミ。戦力的な問題は一つも見当たらない。
ポジティブに考えるのならば、これはカイザーへの報復兼攻撃だと考えればいい。
何れにせよ、計画上カイザーとの闘争は免れないため、先に攻撃しておくのもいいだろう。
その方法が銀行強盗だとは思っていなかったが。
「私は立場があるので参加出来ませんが、頑張ってください…」
「……ん、成功させる」
「ああ、あと顔は絶対バレないようにしてください」
「覆面は全員分用意してある」
そっかぁ……完璧だね。
「え、あ、あの……え?」
阿慈谷ヒフミには同情しておこう。ファウストのファースト犯罪ってな、ハハッ。
正直、シロコがゲヘナに入学していたらどうなっていたのかは非常に気になる。頭ゲヘナが行動も肯定された世界線、中々にゲヘナだな。
「ヒフミさんも私達に出会ったことは内密にして貰えると」
「え、ああ、はいぃ……」
確実な方法は記憶処理だろうが、そこまで手を出す気はない。
此処から先はもう自分は干渉することが出来ない。もう運任せだ。
捕まらなかったらokです。
Q.もし捕まったら?
A.(罪悪感と今後の展開の胃痛で)死んだんじゃないの~
すまん、手綱を握ることは無理だったよ。
背後にあった銀行が爆発し、警報が鳴り響く様を、何処か遠い目で見つめていた。
金はそこそこ取れたらしく、阿慈谷ヒフミの料金にも足りたらしいが、結局彼女は自分で出したらしい。うーん、ペロロ以外には常識人。
余った金はカイザーに投げ返した。
締めは適当でした。今後の展開との関係性とか考えてません。
この話は今後邪魔になったら消すかもしれません。
銀行強盗もシロコに言わせたかっただけなので。
このペースで行くとエタりそうなのですっ飛ばしていきます。
黒服が銃を持ってるのは解釈違いですが必要なので苦渋の決断でした。
この作品は日間ランキング上位にちょくちょくと入らせてもらっているようで非常に嬉しいです。是非今後とも読んでいただければ。
戦闘描写
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省け(サクサク)
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書け(それっぽい)