ポー…ん?   作:mi-ta

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明日のやたからすさん、評価ありがとうございます!


私たちはどこかで…

 

道すがら聞いた話によればここはヴェルムントという国らしく、隣にはバタルという国があるらしい。

 

最も国交は途絶えており、結局俺たちが何処にいたかの手がかりは掴めなかった。

 

途中でゴブリンが屯しており襲撃があったものの少女もジャスティンも危うげ無く戦っており、俺は後ろから弓をペチペチ撃っていただけであったが。

 

そしてそんな俺たちが兵士に連れられてきたのは山間に作られた簡素な駐屯地、国境を監視する為の砦だそうであるがその入り口に屯する集団。

 

「ようこそ覚者様、貴方のご到着を心より歓迎します」

 

その中の先頭の女性はそう言うと右手を掲げそのまま跪くと、後ろの集団も一斉にそれに倣った。

 

「どういう事だ?ポーン共が…

ポーンがあんなに跪くなんて…まさかおっさん、あんたが覚者だって言うのか?」

 

そう言って驚いたようにこちらを見るジャスティンに慌てて首を振れば

 

「じゃあそっちの嬢ちゃんが覚者だってのか?」

 

そう少女に聞くジャスティンだったが少女は首をかしげるのみ。

 

「リムストーンをお探しなのでしょう?さあ、どうぞこちらへ…」

 

跪いていた女性の言葉にまぁとりあえずは従っておこうとそのまま後に続くと連れてこられたのは何らかの石碑の前。

 

「これは"リム"と呼ばれるもの、我々ポーンの民を現世に渡らせる"門"の役割を持つ石です」

 

なるほどポーンとやらは異世界人だったか、となるとあの採掘場は異世界人だらけだったのか?…じゃ無くてルークが言ってた"リム"とやらはこれか、と納得する。

 

たしかになんか渦巻き模様に光ってるしファンタジー感ある代物だし、何か特別な機能があるのだろう。

 

「まずは貴方のポーンをお呼びしましょう。

思い描いて下さい、貴方に従う忠実なる者の姿を…」

 

その言葉に少女がこちらをチラリと見るとそのまま瞑目、しばらくした所で

 

「あっつ!?えっ何!?」

 

突如に右手に走る熱さにそちらを見れば手のひらに走る3本の光跡。

 

更には以前にも感じた衝動が心の奥底から湧き上がると共に走る軽い頭痛。

 

「ぐっ…、何だってんだちくしょう…」

 

そして痛みが治る頃には全く覚えの無い知識が同居しており、これには周りの人間も驚いたような顔をしていた。

 

知識によると先程門の前で話しかけてきた女性を筆頭にした集団は"ポーン"、漂白の民と呼ばれ異界を旅する存在であるらしい。

 

人の外観を持った人ならざる存在であり、扱いやすい戦力として軍隊や旅の護衛に重宝されているものの、自発的な意志や感情を持たないことから、人間社会においては異端の存在として忌避するものもいるらしい。

 

そして"覚者"、ドラゴンに選ばれし者とも呼ばれ、ドラゴンに心臓を奪われた者の総称らしく、強靭な肉体を得て、不老となった存在らしい。

 

そしてその覚者はこのリムとやらを通じて、ポーン達を従える資格を与えられるらしい…、要するに"コレ"を通じて自身の配下としてポーンを呼び出す事が出来るのはこの世界で覚者ただ一人、本来はポーンを呼び出すんだろうが…

 

「こんな事が…驚きました、確かに変な感覚はありましたが貴方はポーンだったのですか?」

 

その言葉にブンブンと首を振る、刻一刻と証拠が出揃ってきているものの、流石に人間を辞めたつまりは無い。

 

…こいつ、後で話を聞く必要があるな。

 

と横で少し得意げにしている少女に対して軽く決意するのだった。

 

 

 

 





始まりの地

ジャスティンに戦い方を学び、ゴブリンを倒した。

リムストーンに触れ専従のポーンを得た。

国境監視団宿営地の宿屋に泊まった。

やはり自身こそが"覚者"…。
その証左たる専従のポーンに、自身を助けてくれたポーンが変化した。
これより長き旅路の闇を照らす、一条の光となるだろう。

ルクサ「まずは貴方のポーンをお呼びしましょう。
思い描いて下さい、貴方に従う忠実なる者の姿を…」

覚者ちゃん『従う?…助けてくれる人、頼りになりそうな人…助けてくれた人、頼りになる人…』

結果、バグった。


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