一通りポーンの女性から話を聞くと今度は兵士達への対応である。
「マジかよ…、じゃあ嬢ちゃんが覚者だってのか?
あれ、でも変だな…覚者は今、城都に…」
驚いたように言うジャスティンだったが
「何だ、覚者ってのは何人かいるものなのか?」
「どうなんだ?覚者ってのは世界に一人だと…
クソ、おれにはよく分からん…」
今一知識が不足している様子だった。
「とりあえずその城都とやらにも覚者がいるって事か」
「詳しいのは団長なんだが…生憎、今は留守にしてるもんでな。
とりあえずアンタらに話を聞くのは団長が戻ってからにしよう、それまでは自由にしてていいぞ」
「団長ねぇ…それに話と言ってもこっちの嬢ちゃんは記憶がねぇみたいなんだよなぁ」
「なに?記憶がないって?覚者が?」
「あぁ、俺は俺で長い事奴隷として囚われてきたのを逃げ出してきただけだしな」
その言葉にジャスティンは少し考える。
「むぅ…、となるとメルヴェに行ってみるのはどうだ?
少し前にドラゴンに襲われた村でな、覚者はドラゴンと深い関わりがあると聞くし、本物の覚者なら何か思い出せるかもしれんぞ?」
「メルヴェ…、遠いのか?」
「いや、道なりに進んでいけば直ぐに着くさ」
「そうか、情報はありがたく貰っておく。
…ってお前の事だぞ嬢ちゃん、何で俺が話聞いてるんだ?」
有用そうな情報に少し考え込むも、直ぐに隣でジッと話を聞いている少女頭をグワシと掴むも
「…任せた」
その言葉のみで応えた様子は全く無い。
「丁度いい、嬢ちゃんにも色々話を聞きたかったんだ。
ジャスティン…だったか?落ち着いて話ができる場所は無いか?」
「あぁ、それなら宿舎の方を使えばいい、疲れてるなら少しくらい休んでいってもいいぞ?」
「助かる、って事でちょっと覚者サマを借りるぞ」
ポーンを率いていた女性のポーンにそう声をかけるも
「貴方は…本当にポーンですか?それにしては…いえ、でも微かですが気配は間違い無い…」
考え込んでいるようなのでそのままリムストーンを後にし、ジャスティンの指差した宿舎へ向かう。
元々ここは駐屯地と言えどそこまでの規模では無く、所々が岩場に囲まれた広場を木製の柵で覆った簡易的な拠点である。
宿舎とやらはすぐ見つかりそのまま中へ、テーブルに腰掛けると少女も隣へと腰をかける。
「話すのに隣ってのも何だかなぁ…」
テーブルには長椅子が一つしか無かったので木箱を借りてそのまま、反対側へ腰掛ける。
「とりあえず聞きたい事は色々あるしな、知ってる事は洗いざらい吐いてもらうぞ?」
最初が肝心とばかりに机の上で手を組み、そう凄んで見せたものの
こちらのその言葉に少女は軽く首を傾げるだけであったが。
国境監視団宿営地:、オープニングでグリフォンに乗った後に始めて行くことになる拠点。
グリフォンが撃ち落とされてから"群青の滝"から始まるのでそのままジャスティンに着いていけば到着。
小規模ながらも商店や宿屋もあり、サブクエストも何件かある模様。