非日常   作:Alza

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初投稿です。
温かい目で見守っていただけるとありがたいです。


第一章

朝、登校して来ると何やら騒がしい。

「おい、裕司知ってるか?今日転校生が来るらしいぞ?しかもかなりの美人!いや〜、いいねぇ!」

「大丈夫だ煇。お前は相手にされん。と言うかそんな情報どこから手に入れるんだ…」

話しかけてくるのは目坂煇。大体の女の情報はこいつが勝手に喋るため覚えてしまう。俺のたった一人の親友…いや、悪友だ。

「おいおいそりゃねぇぜ…まあ大正解だが。ちなみにルートは秘密だ。」

「ちっ…さっさと席もどれ。ホームルーム始まるぞ?」

「ちぇっ、せっかくいい情報持って来てやったのによ…」

実際役にたったことはないがな。

とぼとぼ歩く煇を尻目に念を押しておく。

「席に付けー。ホームルームを…おい、有原。大丈夫かお前?」

おい教師、教室入って来てからの第一声がそれか。

「何が大丈夫じゃないんでしょうかね、成績はまあまあだと思ってるんですが。」

「学年最下位のお前が何を言う。」

こんな茶番を繰り広げながらも笑ってくれてるクラスメイトよ、感謝する。

俺、有原裕司は成績最悪、容姿は…まあまあの普通の高校生だ。

「で、何が大丈夫じゃないんですか?」

さっきから気になっていたのだ。

「ああ、お前の頭の上に乗ってんのは何かと思ってな。気づいてない訳ないし、何かのネタか?」

「え、そんなの全然知らないんですけど…。てかこれ何…。」

白い液状の物体。…これはまさか…

「鳥の…フンか…」

まさかのまさかである。気づかなかった…。おい周りのクラスメイト!気づいてたんだろう!笑うんじゃない!

この世に生を受けて最大の失態…。

まあもっと酷いのはあるんだが。

…と言うかおい煇。気づいてるだろ。教えろよ!あの野郎!笑ってやがる!

「とにかく頭洗ってこい。ホームルーム始めるぞ。」

「ちくしょう…」

運は生まれながら悪いらしい。歩いてれば上からジョウロで水をかけられ、家にいればそこらのガキどもが遊んでいる野球ボールが飛んで来て窓を割るわ…。散々だ…。ちなみに今日は犬のフンを3回踏んだ。…不幸だ…。どうせ今日もいいことはないだろう。そもそもこの学校に期待はしていない。本職があるからな。

とにかく、早く頭を洗わなくてはならない。水道…ここ工事中かよ。つくづく運がない…。

「悪霊にでも祟られてんのかね…。」

小声で言ったせいか周りの奴らが逃げた。

…鳥のフンのせいだよね?ね?

「…さっさと戻ろう…。」

帰りは何もなかった。やっりぃ!運がいい!

教室に入ると見たことない奴がいた。

この女は、何と言うのだろう。黒髪が背中まで伸びていて制服にあっている。清楚。その言葉が最も合うのだろう。背は少し小さいぐらい。俺より10センチは下だろう。

正真正銘の美少女だった。

「えー…、おい有原。早く座れ。今日は転校生を紹介する。巡理夏弥さんだ。」

「巡理夏弥です。親の用事でロンドンから帰って来ました。よろしくお願いします。」

まあ美少女だからだろうか。質問がかなり投げられている。好きな食べ物、好きな本、英語はどれくらい喋れるか、何カップか…。おい最後。ダメだろ…と思ったが先生。ナイス殴り。ちなみに答えてなかった。

「まあこれから仲良くするように。席は…有原のとなりが空いてたな。巡理、気を付けとけよ。あいつはとことん運がないからな。」

「あ、あはは…。」

…苦笑いするなよ…仕方ないだろ!

しかし…巡理の歩き方はいかにもいいとこ育ちのお嬢様みたいな感じだ。何と言うか、近くで見ると余計美人に見える…。それは気のせいか…。

「巡理夏弥です。よろしくお願いします。」

「ああ、不運の有原裕司だ。よろしく頼む。」

「そんなに運が悪いのですか…?」

「ああ。さっきも鳥のフンが付いてた。」

…引かれた!?しかも苦笑いなんてやめて!




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