遠い昔遥か彼方の銀河を生きた少女、今度は学園都市を生きる   作:LemoИ

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今回いつもより短めです
※主人公病み気味かも...まぁ、しゃーないよね

ちなみにだけど、改行多い?


嫌悪感を抱えながら新生活へ

そこからは、色んなことがトントン拍子に進んだ。

 

まず住む場所だ。住所()がブラックマーケットの裏路地と知った時の彼女の歪んだ表情はかなり印象的だった。

 

その日は日が段々傾いていたので、ブラックマーケットの外れにある部屋の比較的まともなホテルに2人で宿泊することにした。

約2ヶ月ぶりにお尻が痛くない睡眠だった。

 

翌日どこかに電話した後、彼女は私の腕を掴んでブラックマーケットの外に連れ出した。

今までの生活はブラックマーケットの中で完結していたため、その廃れた箱庭の外は新鮮だった。

 

正直、生に無頓着な私からすれば、これから決まった住処を作るなんてどうでも良かったけど、向こうにとっては由々しき問題だったようだ。

 

連邦生徒会が管理しているらしいD.U.という名前の地域の街並みは、ブラックマーケットよりも整っていて、銃声も全く無いわけではないが気持ち少ない気がした。

 

途中彼女は、若者向けの服屋に私を引き摺り込んだ。彼女は店員に私に似合うのをおまかせで見繕うように頼んでいた。

しかし、明るい色の可愛らしい服を選ぼうとしてたのを目にして、慌ててシックな黒のシャツとパンツ、そしてフード付きのロングコートを選んだ。

彼女は若干不服そうだったが、流石にこれは譲れなかった。

 

ちなみに、貴重な貯金から支払おうとしたが、店員に既に支払いは済んでいると言われてしまった。

ニコニコの店員に服の入った紙袋を渡され、私は彼女と共に店を後にした。

 

そして、暫く歩くと、1つのベージュに包まれた外観の建物の前に着いた。目の前にはブラックマーケットでも見慣れたタイプのドロイドが居て、彼女とやり取りをしている。

書類にサインをして、右手に何かを受け取っていた。

 

彼女は、振り返ってその手にあった特徴的な金属片を私の顔の前に掲げた。

それは、前前世の生活の中に当たり前のように存在していたので、ありがたいことに記憶に残っていた。

 

そして、私に告げた。

 

「今日からここがあなたの住む場所だよ!」と。

 

◇◇◇

 

「とりあえず私の名義でこの部屋は借りたから〜」

 

部屋の中に入ると彼女は歩き回って、あちこち確認している。

そう、先程彼女が私に見せつけてきたのはこの部屋の鍵だった。

 

そのアパートに似た建物には幾つか部屋があり、そのひとつが私の暮らす場所にされたらしい。

新築では無さそうだが、部屋の中も清潔で、ブラックマーケットの路地裏と比べたら楽園に見えた。

 

だがしかし…

 

「えっと…」

 

正直困惑しかない。

確かに雇用関係に近いものになったとはいえ、住む場所まで世話になっていいものかと。

 

「どうして知り合ったばかりの私にここまでしてくださるんですか?」

 

私のその質問に彼女は少し考え…

 

「うーん、なんて言ったらいんだろ…でも、少なくとも君にあの生活を続けてもらうのは違う気がしたんだ。私に協力してくれるなら尚更ね。」

 

「よく分からないですけど、今はそういうことにしておきます…色々買っていただいたお金はいずれお返しします。」

 

住む場所が決まった後は、彼女に連れられて最低限の家具を揃えることになった。

テーブルと椅子、後は洋服箪笥とベッド、後は冷蔵庫等の家電をまとめて購入した。

細かいのはまた今度買いに行こうと言われてしまった。

 

そして最後、帰り道に数日分の食料を購入し帰宅。

 

「うん、一先ず生活に必要なのはそろったかな?」

 

「……はい、恐らく。」

 

「じゃあ、今日はもう私は帰るね!また明日!!」

 

そう言って 軽く手を振って目の前の扉は小さな金属音を立てながら閉まった。

 

「はいまたあし……えっ??」

 

明日も来るってこと…?

 

◇◇◇

 

玄関からゆっくりとベッドの方へ歩いていき、そのまま体をマットレスに預けた

 

正直あの人のテンションについて行くのは結構疲れる。

 

本当に世話になったが、それでもいかにも怪しい私にここまで尽くしてくれることに対する疑問は尽きない。

切り札になって欲しい私に最低限の生活を送ってもらうため…?

 

ただ間違いないのは、こんなに誰かが私に親しく話しかけてくれたのは…

 

「共和国の頃以来か…」

 

少なくとも、帝国の時代、つまり尋問官になってから誰かと仲良くした記憶は全く無かった。

私は、ゆっくり起き上がって、新しく買ったパーカーのポケットにこっそり仕舞っていたカイバークリスタルを取り出した。

 

そして、ふたつのクリスタルを右手で優しく包み込む。

 

片方は、私が暗黒面に逸れたことを象徴するもの…しかしそれでも、今の私にとっては、あの世界で生きていたことの証だ。

そして、過去の己の誤ちを忘れるなと、思い出させるもの。

 

私はゆっくりと掌を広げてクリスタルをフォースで右手の上にフワフワと浮かび上がらせる。

 

そのままゆっくりと瞼を閉じ、身体の内に流れるフォースと別の何かを認識する。

最初は違和感のあったその混ざり合うのも段々と慣れてきた。

 

だけど、もうジェダイの頃のようには出来ない。

怒りと力に身を任せないあの感覚…あの戦い方は取り戻せていない。

今世での戦闘も尋問官の頃に近い。

 

あの頃のように瞑想しようとしても上手くいかない。

 

いや…もう私自身が諦めているんだと思う。

生きることも、今のこの肉体年齢の頃…つまりジェダイの頃の自分に戻ることーライトサイドに戻ることも諦めている。

あの人にこんなに世話になっているのに、真っ当な生活を送る気力すら湧かない。

 

そんな、尋問官の頃以下の今の自分の状態がとにかく醜く感じてしまう。

 

……やっぱりもう、嫌いだ。

 

私は再度ベッドに身体を預ける。

そしてカイバークリスタルを掌に再び仕舞って、右腕で目元を覆った。

 

 

 

本当に情けないな……

 

 

 

今のこの頑丈になってしまった肉体が煩わしくて堪らない。

 

 

 

 

「はぁ……」

 

 

 

 

マスターが今の私を見たらどう思うかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……いや違う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう私は...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな質問をする資格すらない……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は、ダークサイドに堕ちた、尋問官なんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無意識のうちに唇を噛み締めていた。

 

 

 

 

 

転生してからの食生活が荒んでいたせいで胃が縮んでしまったのか、食欲が湧くことはなく、何も食べずにその日は眠りについていた。

 

 

 

ありがたいことに、今世2度目の柔らかい寝床のおかげなのか、悪夢を見ることは無かった。




生き残るためにジェダイから尋問官になったとはいえ、暗黒面に呑まれずにいれるわけないですよね(多分)
最期のあの瞬間ベイダーに刃向かったとはいえ、転生した主人公...彼女は尋問官ファーストシスターであることから脱出は出来ていません。
彼女自身がライトサイドへと還る資格が無いと心の底から諦めているのが大きいですけどね。
尋問官としての自分をもう受け入れているかと思いきや、暗黒面に屈した自分への嫌悪感が溢れるとゆー不安定さ...

心理描写って戦闘描写並にムズいなおい...まぁ頑張りやす
感想とかも待ってますね

ほな〜

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