Re:レイヨリトリツク異世界生活 作:キジユツニトリツク存在
頑張って書いていきます。
加熱する終わり①
___あぁ、寒い。
___寒い。誰か助けて。
___オレは…死にたくない。
そんな、誰にも聞こえそうにもない小さな声を。
『お、おい?お前大丈夫!?』
見つけ、保護してくれた奴がいた。
___あぁ、温かいなぁ…。
『おい!しっかりしろ!』
___眠くなって…きた…。
『ッ!今おれが助けてやるからな___!』
これが、オレが3歳の時に起こった、義兄___菜月昴との出会い。
寒く、寒く、暗い。
そんな一日、雪が降る冬の日に出会った…一つの運命である。
この運命が後の彼の運命を大きく変えるなどとは…誰が思おうか?
少なくとも、オレは全くと言って良いほど思いもしなかった。
まさかこんなにも大きく変えてるなんて___。
…カチャカチャと音がする。
その音で目が覚めて、時計を見ると6:30。かなり早い時間に目覚めてしまったようだ。
(…そろそろか)
そんなことを思いながら、オレは背伸びをすると、ベットから降りて、外出用の装いに姿を変える。
机の上には、私達家族の写真が飾られていた。
「…スバル」
義兄の名前を呟く。
今、彼はこの家にはいない。
かれこれ数日、帰ってきていない。
…あぁ、泣きたくなるほど寂しい。だが。
そうも言ってはいられない事情をオレは持っている。
「…下に行こうか」
そう言って十特ナイフとモデルガンをポケットに入れ、帽子を被り、一階に降りて行く。
そこでは、酷く憔悴した様子の母がいた。
「…お母さん」
「…おはよう。
「…また、寝れなかったの?」
「…えぇ」
「…そっか。…スバルが『行方不明』になって、心配なのはわかるけど。でもお義母さん、ちゃんと寝てね。スバルは絶対生きてるし…それにお義兄が帰ってきた時、あの人一番心配するだろうから……」
「そうね…お母さん、今日はしっかり寝てみるわ…」
居間に暗い雰囲気が漂う。
___約5日前のことだ。うちの義兄、菜月昴は、コンビニに行くと言って…その後行方不明になってしまった。
当然、探したとも。森の隅々まで。
けど見つかりはしなかった。
警察にも頼んだ。けれどコンビニに出た後は姿さえ消えていた。
正にお手上げ状態。ある時なんかは『事件に巻き込まれて死んでしまった』なんて話も出た時があった。
けど、オレはとある二つの理由からスバルが生きてることを信じ、探し続けた。
その二つの理由はおいおい語るとしよう。
「…さてと、そろそろいかなきゃ」
「…行くのね?」
「うん」
「わかったわ…気をつけて行くのよ」
「わかってるよ。…それじゃスバルを迎えに行ってくる」
「いってらっしゃい」
「うん、行ってきます」
そう言って、お義母さんが作ってくれてたであろう机の上に置いてある二人分の弁当を持って家から出て、そのまま玄関に置いてある肩掛けリュックを背負い、靴を履き、家を出た___所から少し先でオレは足を止めた。
「…やっぱり行くんだな?」
後ろから長年慣れ親しんだ一人の男性の声が問いかけてくる。
「勿論。お義母さんにはもう…昨日の夜に話してきた」
振り返らずに問いかけに返す。
心配されてるのは、わかる。
けど、ここで引いたらダメだと思ってるから。
「そうか……俺はここで『行くな』とも、ここに『一緒にくれ』とも言わねぇ。それは大見栄を切ったお前の覚悟を踏みじることになるからな。だからこそ、俺からお前にかける言葉は二つだけだ。『俺たちはいつまでも待ってる』、そして、『アイツを見つけたら頼んだぞ』。それだけだ」
「…ありがとう。お義父さん」
「礼はいいさ…さ、行ってこい」
「うん、行ってきます」
そう言ってまっすぐ進み始める。
ただ、彼がいるであろう場所にまっすぐ___。
向かう先は?
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リンガ売りのおっちゃんの所
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ラインハルト氏の元
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ロズワールド邸