Re:レイヨリトリツク異世界生活   作:キジユツニトリツク存在

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主人公の能力、少し盛り過ぎたかなと思いつつ、でもこれくらいないとリゼロじゃきついなとも思ったのでそのままにして投下。
ラインハルトやら大罪司教やらパックやらロズワールやら魔女やらいるんだし、これくらいやっても怒られない…筈。

ではどうぞ。


繰り返される日々
『再開を目指して』①


「___さてと、こんなものか?」

 

そう言ってオレは十五匹程の、既に生き絶えたうさぎっぽい生物を木に吊るし、月を見上げて腰を落ち着ける。

 

「にしてもいやぁ、取り放題とはまさにあの事だったな」

 

 

思い返すのは数時間前のこと。

当時、私は街から恐らく普通に徒歩で歩けば8時間は掛かろうかというところにいた。

狙いは美味しそうなお肉である。

 

で、だ。そんな時に見つけたのが。

 

『ん?あれは…兎…いや、角生えてるから、正確にはアルミラージか。めちゃくちゃいるねぇ…』

 

角の生えた兎の大群であった。

恐らく数千以上は普通にいる。

 

『確か、凶暴な兎とか肉食獣だった気が…』

 

そんな目の前の、見た目は可愛いらしい姿の兎を眺めながら、記憶を呼び覚ます。

もしもだ、この目の前にいる兎がオレの持つ知識にある兎と同じ類で、すぐさま自分が非力な存在であったとするなら逃げねばならないのだろう。

 

 

……だがしかし。

私の目にはと。

 

『兎肉…うまそう…』

 

『大量に手に入る格好の肉』といった感じにしか見えてなかった。

これを聞いて、『いや、そうはならんやろ??』という方もいるだろう。

しかし、だ。

 

見る限り、脂の乗ったうまそうな兎で。

 

恐らく、予想してるものと同じならばどんだけ狩っても怒られない害獣で。

 

よく見ると、増殖しまくっており。

 

しかも、こちらには大量殺戮できる方法がいくつもある。

 

これで、そう思うなと言う方が無理である。

 

残念ながら、オレは。

 

『ほぼ全部殺してもいいよな…!』

 

現代社会に生きている存在としては異常な、有言実行できるだけの力があった。

 

もうここまで来れば言わなくてもわかるはずだ。

過程を飛ばして結論のみを言おう。

 

兎もどきは三度ほど絶滅の危機に陥り、残り三十くらいになり四度目の絶滅寸前へとなった瞬間に、十匹を置いて、文字通り脱兎の如く、逃げていった。

 

 

「___でも、まさか逃げるとは思わなかったけれどな」

 

そう呟きながら、兎の皮を剥ぎ取る。

正直な所、なんとなく逃げることはない筈だと思っていたために、こうして逃げられたとなると、驚きしか浮かび上がってこなかった所はある。

だが、その一方では、そりゃ当然かとも思った。

考えてみても欲しい。短時間で何度も自身を絶滅の危機にさせた相手が目の前にいるのだ。

とてもじゃないが獲物を狩るどころではなく、逃げの一手を打たなければ、いつ殺されるかわかったものではない。

 

なんならもっとわかりやすい関係で言うなら。

猫とネズミである。

無論、ネズミがどちらかなど…言うまでないだろう。

 

「…よし、解体できた」

 

とそうこうしている内に、うさぎの解体が終わる。

 

「…血抜きもバッチリ。いい出来だな」

 

サバイバルナイフをグルグル回し、そのまま腰のケースへとしまう。

そこにあったのは赤い宝石となった兎肉の山だった。

 

「あとは腐らないように急ぐか」

 

そう呟き…そこで気がつく。

 

(___誰か一人こちらをみてる奴がいるな)

 

こちらを伺う視線があるのだ。

 

野盗だろうか?

 

そう思い、エアガン___MP7A1と呼ばれる小型サブマシンガンを片手で一つだけ構え、右手には接近戦に対応できるように警棒を構え、警戒する。

 

「…そこにいるのは誰?いるはわかってる」

「……一応、これでもいることを察知できなくなる小石の加護を発動させていたんだけれどね。まさか気づかれるとは思っても見なかったよ」

 

そう言って声の主が木陰から出てくる。

出てきたのは、燃えるような赤髪に青空のような碧眼の美青年であった。

格好からして、恐らく貴族などに仕える剣士なのだろう。

白く上品な服を纏っていた。

 

「一体いつから見てたんだ?」

「君からあの大兎が逃げだした所からだね」

「…そうか」

 

そう言って、オレは警戒を少しだけ緩ませる。

恐らく、本当のことだろうとそう考えてのことだった。

 

「それにしても、君、かなり強いね。まさかあの大兎が逃げ出すなんて、思わなかったよ」

「まぁ…偶々相性が良かっただけだ。相手が違えば苦戦してただろうさ」

「それでも、だ。君の強さには素直に賞賛されるべきものだと思う。誇ってもいい筈だ」

「…そりゃドーモ」

 

目の前の相手から賛美になんとなく素直になれず、どこかにぶっきらぼうに返す。

正直なところ、こうして褒められるのはあまり慣れていなかった。

 

「あぁ、そうだ。僕の名前はラインハルト・ヴァン・アストレア。君の名前を教えてもらえると助かる」

 

その青年___ラインハルトの問いかけに少し悩んだ後、オレはこう答えることにした。

 

 

「そうだな…オレの名前はナツキ・ルナ。今、兄を探してる一騎当千の狩人だ。殺されたら七代先まで祟るつもりでいるからよろしく」

 

 




*ルナの強さについて。
時間と本人の状態、敵対したものとの相性にもよるが、大体リゼロキャラだと、ユリウスと同じか少し弱いくらい。
ただし、今回、ルナを相手にしたうさぎからすれば、非力すぎる相手がラインハルトに挑む並にめちゃくちゃ無謀で理不尽な相手だった。

うさぎ「な、何こいつ…私、殺される…!に、逃げなきゃ…!」

スバルとの合流時期

  • 屋敷での一週間《始めから》
  • 屋敷での一週間《3日目から》
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