あやかしライダー   作:chika6号型256番

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この作品は処女作です!誤字脱字の報告や批評はオブラートな感じで伝えていただけるとビビらず投稿できて私的には嬉しいので優しくしてください^^;


原作前
これ転生ってやつじゃんね


 

 

「盗んだバイクで走り出す〜」

連勤明けの休みに俺はお気に入りのバイクでウキウキで峠を走り込んでた。正直、バイクで峠を攻めるなんて時代錯誤だとは思うんだが…まぁ俺は風を感じながら猛スピードで山を駆け降りる快感!これがまたたまらないんだ。まぁこれが原因で事故ったり、速度違反で警察のお世話になった事も数回あるからとてもいい趣味とは言えないんだけども俺の唯一の楽しみだ。

 

「うわ、もうこんな時間か、流石に帰んねぇとな」

山を降りきって腕時計を確認すると時計の針はとっくに12時を通り過ぎていた。いくら熱中していたとはいえ流石にまずい。明日も仕事だ。

興奮で眠気に気が付かなかったが、頭の回転も鈍い気がする。ヘルメットを被り直し自宅へ向かった。

 

「いくら普段使われねぇつっても峠道だぞ流石に暗すぎねぇか?フルフェイスだと流石に怖えなぁ」

街灯の1本もなく暗い道がしばらく続く。いくら通い慣れているとは言えこの時間までいるのは稀だった。過去に事故を経験してる事もあってこの周りがはっきりと見えない暗闇が恐ろしい。

 

峠なんてカッコつけた言い方をしたがここの道路はしばらく修復されてないボロボロの道だ。道路は波打ってるし崖崩れの土砂も道路に散らばってたりする。なんで封鎖されてないのか不思議なくらいだ。そんな道を喜んで走る俺は変態なんだろうけど。

 

なんて考えながら走っていたせいか道路を遮るように架かっている縄に気が付かなかった。

「ヤバっ!」

パァン!なんて音が聞こえたような気がした。実際の音は違ったかもしれないがそんな事はどうでもいい。俺の首をその縄がちょん切ったんだ。即死確定の事故を起こし、薄くなっていく意識の中で俺のバイクが吹っ飛んでいくのが見えた。

(あぁ~俺のバイクがぐちゃぐちゃだよ。あんなふうに吹っ飛んだら修理できねぇなぁ…って俺ももう乗れねぇか。来世があんならまた気持ちよくバイクに乗りてぇなぁ…)

俺は自分の死に際はまるで現実味を感じられなくて世界がゆっくりに感じた。だからかどうでもいい事ばかり思ってしまって意識が消えるギリギリまで俺の最後の思いは「まだバイク乗りてぇ」だった。

 

 

 

 

「んあ?」

意識が戻った?んなわけない事故って俺は絶対死んでた。よくあるアニメとかみたいに神様に会って転生させてもらえたなんて都合のいいことは全くなかった。俺に何が起きた?

「えぇ?流石に首飛んでたしどうなっても無理だろ。」

最悪な気分を吹き飛ばそうとおもって軽い言葉が発したがあの命が消えていく寒気を夢って事には出来やしない。

死を言語化する事は出来ないがでも死ぬまでのあの瞬間。一瞬を何分にも何時間にも感じた。あのゆっくりと体が冷えていく感覚思い出したくもない。

 

「俺どうなったんだ?なんか体に違和感を感じるし」 

身体を見て触って傷を探した。見つからない。でも違和感は拭えない何かおかしい。そもそも生きている事自体がおかしいんだが、落ち着いて状況を認識しようと周りを見渡すと真っ暗な夜の森だ。俺は突然目覚めて森にいた事にも気付けない程に動揺していたようだ。

なにがなんだかという思いをたしなめようと首をさすろうとして手が首を通り過ぎた。

「は?」

何度も首を触ろうとして手が頭のある部分を通り過ぎた…理解出来ない頭が無い?色々な思考が巡るが生きてるのに頭が無いなんて事ありえない俺はどうなってる?鏡を探そうと思ったがあるわけないここは森だ。

「ブルルルル」

「うぉ!馬?」

真っ黒な馬が俺のそばへ寄ってきた。逞しい大きな馬だ。妖しい雰囲気を纏っている一目でただの馬じゃないって事が分かる

首がない、妖しげな馬、この共通点俺は一つの答えにたどり着いた。

「あ、これ俺デュラハンってやつなんじゃ…」

俺バケモンになってんじゃねぇか!!頭もないのに頭を抱えて内心でこの絶望を叫んだ。

 

 

 

「はぁ、こんなんじゃ街にでられねぇよ」

自分の現状を落ち着いて把握した。先ずは体、頭がない以外に問題は無い。寧ろ疲れとか体調不良は一切感じない。服装は黒づくめの紳士服って感じこんなの着てた記憶もなければ持ってすらいなかったと思うが、まぁ頭が無いってのが一番の問題であるし服装なんて頭が無いんだからどうせ街には出られないから関係ない。

 

次に馬だ。これはなんかよく分からんが自分の物だっていう感覚がある。もしかしたらデュラハンの能力の一部なのかもしれない。試しに乗ってみるとまるで自分の体の一部のように動かせた。こいつは生き物だけど自由自在に乗り回せるこいつはバイクを思い出す。森の中で走り回ったら結構スピードも出て楽しかった。しばらくは乗馬が趣味になるかも。

 

他はここがどこかってことなんだが…めちゃくちゃ広い森って事ぐらいしか分からなかった。この馬全力で走ると時速70km弱くらいは出てそうだったが森の出口は一向に見えなかった。もしかしたら方向感覚を失ってぐるぐる回ってるだけかもしれねぇけど

 

正直デュラハンってのがどんな存在なのかいまいち知識が無いせいでどんな事が出来るのかよく分からん。俺も男の子だからな。ファンタジーな事が出来ると思えばほんの少しワクワクもしたが一応試したけど魔法は使えるわけじゃないらしい。昔何かのアニメで死の呪いみたいなのが使ってるのを見たが、それ使えても別に嬉しくないし…

 

「はぁ…考えてもしょうがねぇ。取り敢えず太陽を目印に森の外を目指すか」

そうして森の外を目指して馬に乗り駆け始めたのだった。

 




読んでいただきありがとうございます!面白かったら是非感想をそして次回もお楽しみに!
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