あやかしライダー   作:chika6号型256番

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ターボババァ?バイクのが速くて当然じゃんね。

 

「まじかぁ。あのアニメ好きだったけど内容全然覚えてないぞ…」

この世界の真実に気づいてしまった俺はこの先どう生きていくか悩んでいた。

正直、俺はノータッチがベストではある。あの子たちが妖怪を倒したのって結構ギリギリだったはずだから変に俺が関わるとそのギリギリが崩れる可能性がある。ただそもそもこの世界があのアニメの通りに進むかも怪しい。もしどっかであの二人が負ける様だったらかなりまずい気がする。アニメだと世界滅亡的な規模感の事は起きてなかったと思うが、あれ確かジャンプ漫画だろ?規模はどんどんデカくなっていくよな…

 

「よし、あの二人の様子見しながらやばかったら手助けって感じでやってこう」

俺は生きる方針を決めた。正直、好き放題走り回れなくなったのは残念だが、あのアニメ自体は割と好きだったし楽しみでもある。てか様子見にあの子の家もっかい行ってみるか。

 

数日後に俺は後悔と反省をする事になる…

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

綾瀬桃side

あのバイク乗りの青年に送ってもらってから一日経ってオカルンのトイレに付き合ってた。

「屈辱的だ…今まで未知の体験に憧れてました…宇宙人に誘拐されたいとか」

「まじィ?」

「でもこれはあんまりだ、はやく呪いから解放されたいっす」

ウチだってこんな事したくないっての。さっさとトイレ終われよ。

「桃、おめぇ超能力が目覚めたとき無敵状態だったって言ってたな。多分それがおめぇの本来の力だ」

「なにそれちょいかっこいいじゃん」

「めんどくせぇんだよ。そういうのはどれくらい修行したら全部解放されるかわかんねぇ。ま、小僧の肉体改造に時間がかかりそうだから一先ずは良いんだけどよ」

「当分トイレ見られながらってことですか!?」

「こっちのセリフ…!?婆ちゃん!ターボババアが出た!婆ちゃん!?」

トイレの小部屋にどでかいターボババアの顔があった。めっちゃ呼んでるのに婆ちゃんもオカルンも動かない!?ババァが何かしやがったんだ!

 

「テメェ!婆ちゃんに何しやがった!」

「心臓発作か脳梗塞か、死因を選ばせてやるってんだよォ…ワシの呪いは感染する。このガキが見た人間は全員呪い殺せるのさ。ワシを舐めるんじゃねぇぜェ…テメェに時間なんかやらねぇ。今夜トンネルに来い。でなきゃこのガキ使ってそこら辺の奴ら全員呪い殺す!あの首無し野郎なんかにくれてたまるかよォ。今夜だ…分かったな?」

 

クソ、今のウチにはコイツを睨みつける事しかできない…扉がゆっくりと閉まっていく

バタン!

「うわ!…鼻血?」

「ハッ、婆ちゃん!」

「あ?なんだこりゃ」

2人とも何が起きていたのか分からないって顔してる。ババァの言葉が頭をよぎる。何ともなさそうな顔してるけど体の中はわからない。

「耳からも血出てるし!頭とか痛くない?」

「桃、何があったのか聞こうじゃねぇか」

 

 

 

 

婆ちゃんに何があったのか一言一句違わずに伝えた。

「なるほどな、ババァの言ってた首無し野郎ってのが気になるな」

 

ババァに会ってから妖怪らしい妖怪には一人も会ってないはずなんだけど、一応オカルンにも確認とっておこう

「ウチ心当たりないよ?首の無い奴になんて会ってないし。ねオカルン」

「はい。僕達バイク乗りのお兄さん以外に誰とも…」

「バイク乗りぃ?おい聞いてねぇぞ桃!」

なぜか婆ちゃんは過剰に反応した。なんで?別に普通の人だったと思うけど。なんならチョー親切だったし

「えぇ?だって別に普通の親切な人だったけど…」

「首無しライダーって知ってるか?」

「首無しライダー?なにそれ?オカルン知ってる?」

「僕も何も知らないっす」

婆ちゃんは溜息ついてやれやれって感じの反応した。ちょっとムカつくちょっと知らなかったくらいで何その呆れ方。

 

「40年くらい前に現れた首の無いライダーが峠道で走り屋にレースを吹っ掛けて乗ってきたやつを事故死させるっていう近代妖怪だ。ターボババア程古い存在じゃねえが野郎はバイクだからな、スピードはターボババア以上だ。本来は走り屋に絡むはずなんだがなぜかオメェら恐らくそいつにも呪われてる。何しでかした?」

「何もしてねぇよ!」

オカルンも首ブンブン横に振ってる。そもそもあいつはたまたま通りがかった風だったしあそこがテリトリーだったとか言われても無理だろ!

 

「はぁ…まぁいい取り敢えずはターボババァだ。そっちが何とかなったら首無し野郎もおいおいどうにかする」

婆ちゃんはそう言って作戦について話始めた……

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

デュラハンside

 

うーんどうすっかなぁ下手に神越市に入って例の婆さんに出会ったら流石に問答無用で祓われるよなぁ。流石にそれは嫌だしなぁ

悩んでたら辺りは暗くなっていた

「やべっ!確か今日の夜だったよな妖怪と戦うの!急いで正能市に向かわねぇと!」

大急ぎでバイクを走らせた。

着いた頃には遠くで建物が壊れてる音が聞こえる。

「もう始まってんのか!何事もなく進めよ…!」

全速力で走ってるんだが今がもう終盤で無事に終わってんなら良いんだが…くそ、思い出せ!俺に記憶を保管する脳はねぇ!てことは記憶は別のとこでしてるはずだ!肉体の劣化がねぇ俺の肉体において物忘れはありえねぇ!膨大な記憶の山から掘り起こせ!!

思い出せ…思い出せ!

「そうだ!電車だ!!電車に乗ってそれでババァごと電車で結界を通り抜けて倒すんだ!」

思い出すと空に巨大な手で作った羽根のようなものが見えた。

クソかなり終盤だ電車が来なきゃあのまま食われて終わっちまう!

 

急いで向かうと化け物と二人が向き合ってた。線路を様子を伺うと電車の音はしない…まさかまじで来ないのか?遅延?こんな時に?

行くか、行くしかねぇか?流れを変えたくはねぇ…だが結果が変わるのはもっとごめんだ。

 

「サノバビッチだぜぇ。ほれ食ってやるから逃げろや。あとちょっとで正能市からでられるんだからよぉ」

(ちょっと!電車が来ない!オカルンは動けないしこれじゃ絶体絶命じゃん!) 

「オラ!何とか言ってみやがれ!クソだらぁ」

襲われる直前にバイクで間に入り阻止する。

「悪いな婆さん。この二人はあんたにゃやれねぇよ」

「あんた!こないだの!」

「てめぇ首無し野郎…ガキ2人連れてこのワシから逃られるつもりか?」

冷や汗が出てるような気持ちになるぜ。まともに悪霊と戦うのは初めてだ。

「へッ婆さんがコイツに敵うってか?無理すんなよ婆さん」

俺はコンコンと手の甲で叩いてやるとコイツも随分と久しぶりのかけっこだ。やる気全開みたいでエンジン音が響く。

 

影でサイドカーとタンデム出来るようにシートを拡張して生み出しオカルンを乗せて桃を後ろに乗っけた。

「スピード出すからなしっかりつかまっとけよ」

「待てやゴラァぁ!」

フルスロットルで駆け出す。こいつはただのバイクじゃねぇ!本来なら出せてもMAX80馬力、だがこいつは俺の能力で顕現してるんだ。外見はトライアンフだが性能レーシングバイク級、200馬力は出るぜ!幾らか速ぇだけのババァに追いつかれる程遅かねぇ!

「どこに向かえば良い?お前達の計画を教えてくれ!」

「え?えっと元々は電車に引っ付いて高架線にある結界で倒す予定だった!」

俺の記憶と一緒だ。だがババァを引きずって行っても俺も結界に祓われちまう。どうするべきだ?俺にあんな馬鹿でかいのを一瞬で殺せる自身はない。恐らくババァには逃げられる。神越市に入っても同じだ。俺がいる分卑怯だなんだと言われて逃げられる可能性がある。そうなると結界を利用するべきか?

 

それに啖呵切ったの良いが現実はそんなに甘くねぇ。いつまでも逃げ続けられねぇ。俺はこの街の道を把握してねぇし、直線は俺のほうが速くても曲がりは圧倒的にあっちのが速い、ここは町中、正能市をでられねぇ中で道を間違えればいつ捕まってもおかしくない状況、対向車を気にしてると全速力は流石に出せねぇ

…覚悟決めるか。賭けだ。ギリギリまでババァを引っ張って結界に近付く。んで俺の影と桃の超能力で無理矢理結界に放り込む。俺の頭じゃこれくらいしか思いつかねぇ!

 

 

「良いか!俺の影で高架線に無理やり上がる!その結界にギリギリまで近付いてババァを結界に放り込むそん時に力を貸してくれ!」

「高架線上がる!?出来んのそんな事!」

「そんなの無理ですよ!高架線に上がる道なんてないんですよ!?」

「行くぜ。しっかりつかまれよ!」

これは決定事項だ。ほかに方法が思いつかねぇ。影で無理やり高架線まで坂道を作りそこを駆け上がる。

クソ。上がったは良いが道路じゃねぇから道が不安定で下手にアクセル回すと枕木に車体ごとふっ飛ばされそうでスピードが出せねぇ!

「ちょっとスピード落ちてんじゃん!追い着いてきてるよ!」

「うぶ。僕吐きそうなんですけど」

「うるせぇな!線路だぞ!道が不安定でフルスピード出せるかよ!神越市まであとちょいだ!準備しとけ掴んで無理やりぶち込むんだぞ!」

 

ババァの足音がデカくなってきた…クソもうすぐそこなんだ

タイヤから地面の感覚がなくなった。気付いたら車体ごと俺たちの体は宙に浮いてた。

(焦ってアクセルを回し過ぎちまった!)

咄嗟に2人を影で守りながら結界のギリギリまで吹っ飛んだ

 

「てめぇら…惜しかったなぁ神越市まであと一歩ってとこだ。クソだらぁ…このワシより速いだぁ?寝言は寝て言いやがれ!!」

「ハンッ目的地はここだよ婆さん」

影でババァの足を掴み持ち上げ、桃が身体を掴み持ち上げようとする。

「このクソだらぁがあぁあ!!このワシがそんな力技で倒せる思ってんのかアァア!」

両腕のハサミで両側の壁に掴まってるせいで持ち上がりきらねぇ!

 

「ねぇ!このままじゃ無理だよ!」

「いや、このままでいい見な」

電車の光が猛スピードで近づいてくる。電車で無理やり押し込めば俺たちの勝ちだ。

「このクソブタど腐れ野郎があ!離しやがれェ!」

「そりゃ無理な相談だ」

ババァがようやく中から出ようとするがもう間に合わねぇ。そのままふっとばされな

ババァは結界に押し込まれ青い炎に包まれた。炎の中から少女たちが現れた。あれを見ると何とも言えない気持ちになる。この世に恨みを持って悪霊となってしまった悲しい女の子たち…残念だが俺にできることはねぇ。

 

「これで一件落着か」

「助けてくれてありがと」

「気にすんなよ」

(正直打算ありきだしな。霊媒師に祓われないようにってのとこの物語が崩れないようにっていうのが目的だからな)

感謝されても素直に喜べないおれだった。

「ってあんた!ウチらの呪いとけよ!」

「呪い?」

正直言って心当たりないってのが本音なんだけど、うーん?

「あ」

コイツラ見覚えんなぁって思って無意識で呪っちまったのかも、だとしたらやっちまったぁ…目覚めてからあんま時間経ってなかったしバイク乗れてウキウキだったから能力の制御甘くなってたかも

 

「その反応心当たりあんじゃねぇか!早よ解けや!」

「悪かったって解く解く。すぐ解くから」

無意識とは言え死の呪いだ。申し訳ない限りだ。早速呪いに意識を向けて解除した。

 

「解除したぜ。さて、送ってくよ。今度はバイクでな」

「え?バイクさっき吹っ飛んでたじゃん」

影の中からバイクを取り出した。俺とバイクは一心同体、能力が使える限りバイクは決して壊れない。一度影にしまう必要性はあるが出し直せば完全に直せる。

 

「さ、乗りな。あいつは気絶してるから俺が運んで乗せるよ」 

気絶してたから近くに転がしといたオカルンを拾ってサイドカーに乗せて桃を後ろに乗っけ彼女の家へ向かった。

 

彼女の家の前に着いてバイクを降りてすぐ何かが飛んできた。

「うぉ!釘?」

釘が飛んできていたのだ俺は咄嗟にそれを避け飛んできた家の方を見る。

 

「なんでうちの孫はバケモンのクソ野郎ばっか連れてきやがるんだ?」

「ちょっとまってくれ話をッ」

また飛んできた。あの女確か結界術をよく使うはず、円に警戒しねぇと。

「婆ちゃん!そいつ妖怪だけど助けてくれたの!それに呪いも解いてくれたし!」

「あぁ?…ッたくなんかしたらただじゃおかねぇからな」

「ハァ、わかってるよ」

穏便に済んで助かった…長いことデュラハンやってるがこんなに命の危機を感じたのは随分久しぶりだ。命のやり取りは嫌だねぇ。

そうしてこの長い夜は終わったのだ

 

 

 




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ももちゃんの一人称よくあたしとウチで混同しちゃって確認する為にアニメ見直した!ももちゃんギャルって感じで可愛いよね
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