あれから次の日あいつらは三人でトンネルにお参りに行くらしい。俺は流石に妖怪だからな。行かないことにした。バイクで三人は流石に乗せれないしな。
俺は一先ずこの家に置いて貰えるらしい。ただまぁ監視の意味を込めてって事だろう。
俺は知らない間に首無しライダーっていう有名な妖怪になってたらしい。俺的には日本に来てからレースなんてしてないし、呪いも放ってないんだけど特徴は俺だし、それに俺ウキウキで走ってたから人に見られてたかどうかなんて意識してなかったし…ま、なんか尾ひれ付きまくってんだ。うん、そう思おう。
さーてひとっ走りしてくるか〜
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綾瀬side
お参りしてこれから買い物して帰るってとこで聞きたいことがあった。首無しの事だ。
「ねぇ婆ちゃん。あの首無しどうすんの?」
「あぁあいつか…一先ず様子見だあいつが本気で抵抗したらワシじゃ祓えねぇ」
「え゙、あの人そんなに強いんですか?」
衝撃的な事を聞いたまさかウチの婆ちゃんが自分のテリトリー内で祓えないなんていうと思わなかったからだ
「え!?あいつそんな強いの?ターボババアとやり合ったときはそんな感じしなかったけど…」
「あいつから感じる霊力は膨大だ。あいつ自身がどういうつもりかは分からねぇが。ただもんじゃねぇな」
人は見かけによらねぇな〜なんて他人事じゃいられない。しばらく同居する存在が妖怪でしかもちょー強いって正直勘弁って感じなんだけど身から出た錆だししょうがないっかー
「蟹パーティの材料と酒、買いに行くぞ」
「はーい」
「あんなの見たのに蟹パーティってまじっすか?」
「何言ってんのあんなでっかい蟹見たから蟹食いたくなったに決まってんじゃん」
オカルンは心底信じられないみたいな顔してるけど当然じゃん。心配事を他所にウチらは買い物に向かっていった。
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デュラハンside
いやー気持ちよく走れたぜー。久々の峠は最高だな。こないだは道が潰れててお預けになっちまったからな。ぼちぼち家着くな。
今夜は蟹パーティするって星子さんが言ってたからな。俺も食っていいらしいし楽しみだな。前世ぶりの食事だ。今生はそういうには近づけなかったからなー
「てめぇカニ食いすぎだろ!バカ殿のDVD全部焼くぞ!」
「あんだとー、んなことしてみろ、てめぇの健さんのグッズ全部捨ててやったらな!」
「てっめ、健さん人質に取るなんて卑怯だぞ!」
仲のいいことで、俺もカニ食いたいからなわざわざ止めたりしねぇ。2人で争ってくれりゃ蟹が減るのは遅くなる。つまり俺も食えるってことだ。最高だね。
「この首無し野郎!てめぇ何黙々と食ってんだ!これはウチのカニだぞ!」
あいつ!食ってるカニを横から奪い取りやがった。
「何すんだよ!ざけんな!」
そうして俺もカニ戦争に巻き込まれたのだ。オカルンはあんな目に遭ったばかりだからな食欲がないらしい。そんな奴のカニは一瞬で奪い去られ新たなち◯こあるかないか戦争へ移っていった…
食い終わって酒を楽しんでるとオカルンが帰るらしい。
「色々お世話になりました」
「夜遅いから気をつけてね」
「この家よりは安全だと思います」
随分と恨めしそうな声を出すもんだ。ま、女の人に自分のムスコ見せんのはまぁ嫌だわな。
「次は逃さねぇ」
「ぜってー見せねぇ」
星子さんのあの硬い意志は何なんだろうな。
「気にしないでよ。オカルンカニ食べないし元気づけようと思ったんだと思うよ」
「それは気を使わせちゃってすいません…なん言うかぁ!」
「くくく面白いなお前ら。送ってってやろうか?」
漫才を楽しませてもらったお礼だ。せっかく俺がいるんだし送っていってやろう。酒であったまったからだ冷やすのにも丁度いい
「嫌ですよ。酔っ払いのバイクに乗るの」
「何言ってんだよ。妖怪に酔うとかあるわけないだろ。そもそも俺は乗り物に乗る妖怪なんだぜ。事故なんてするわけないだろ」
馬鹿なこと言うぜ。俺が酔ってるなんてよ。そもそも俺は人乗せてるのに事故るような運転しねぇよ。
「でも線路で吹っ飛んだじゃないですか…」
「うるせぇな。早く乗れよ」
オカルンはほんとに嫌そうに乗ってきた。事故んねぇよ…
「じゃあ行くぜ」
「あ、オカルンバイバイ」
「あはい、さよなら」
なんだコイツら、青春かよ…ホントに言いたい言葉はサヨナラじゃないだろうに…しょうがねぇ待ってやっか。
「オカルン!また明日!
「…はい!」
「ハァ…行くぜ」
俺みたいなおっさんにはちょいと眩しすぎるな…