【リメイク版】不遇な朝田詩乃に寄り添いたい。 作:ヤン詩乃ちゃん( _´ω`)_
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1月4日19:50
俺とシノンちゃんは酒場【フェリード】に来ていた。
「シュウさん、シノンさん!」
既にペイルライダーは来ていて、先に席に座っていた。しかし、俺達を見るなり立ち上がってこちらに走ってきた。
「おぉおぉどうしましたか。」
「すみませんでしたァ!!!」
「はぁ?」
俺が困惑の声を出すのとほぼ同時に、ペイルライダーが頭を下げた。その姿を見て、シノンちゃんが疑問の声を出す。謝られる理由は分かるが、ここまで直接的な手段で来るとは。スライディング土下座とかされたらそれはそれで困るけどさぁ……でも笑っちゃう。
「メールでお話した通り、去年の出会いは最悪でした……本当に申し訳ありません。」
「まぁ……そうね。とりあえず座りましょう。」
3人で4人がけのテーブルに座る。ペイルライダーは以前のような強気な性格はなりを潜め、今はしょんぼり顔になっている。しっかりと反省はしてくれたようだ。しかし具体的に聞かなければ。
「それで?」
「はい……その、少しリアルの話にはなるのですが、私はこれでも小さいですが会社を経営しておりまして……」
「会社を経営してる人とは思えない対応だったけど。」
「すみません……それで、いつもは会社の部下とGGOをしているのですが、良くも悪くも身内だけというか……私が1番立場が上の状態で狩りをする事が多く、あまり対等な関係をネットで持った事がなくて。」
「つまりは単純にネットと対人の経験値不足か……」
「その結論に至ります……」
「注意してくれる人居なかったの?」
「恥ずかしい事に、部下はイエスマンばかりで疑問に思ったこともありませんでした。そもそも立場上言い辛いと思いますし……」
「それもそうだ。でもなんでGGO始めたんだ?部下から誘われたのか?」
「始めた理由はそうです。でも元々の趣味と銃の魅力に引き込まれ、部下達と狩りをするだけでなくソロでも活動するようになり、B.o.Bへの参加も腕試しでやってみたら……って感じです。」
ふぅん。確かにペイルライダーのプレイヤースキルは目を見張る物がある。あそこまでの三次元立体機動はそうそうお目にかかれるものじゃない*1。B.o.B本戦出場も納得だ。死銃さえ居なければそれなりに楽しく戦えただろう。もちろん負ける気はしないが。
「大体分かった。その上で、自分の行動や発言をどう思った?」
「……粗暴過ぎたと思います。」
「リアルでもあんななのか?」
「基本的には素はあんな感じです……20歳の頃に起業し、それから年上部下を多く従えて生きてきたので、いつしか他者を敬う気持ちを忘れていたんだと思います。以前シュウさんに言われた通り、ネット向きの性格では無いのでしょう。」
「今更だが、無理して敬語使わなくていいぞ。デリカシーが無かっただけで、口調は人それぞれだからな。俺達だって敬語使わないし。アバターの外見年齢と実年齢が違うなんてMMOにはよくある事だ。」
「そう、か。わかった。」
「んでまぁ、元の話に戻るが、スクワッド・ジャムについて話そうか。」
「あぁ。」
とは言っても、俺もシノンちゃんも告知でスクワッド・ジャムの事は把握している。
「簡単なルール把握するぞ。
その1、【1チーム2〜6人の
その2、【
「え!?私!?」
「発起人だろ。チームリーダーはペイルライダー、次にパスト、シノンちゃん、俺、エンフォーサーかな。
その3、【サテライト・スキャンはB.o.B準拠。しかし時間は15分ごとではなく10分ごと。】
その4、【回復アイテムはリジェネ式の物が配布される。】これはB.o.Bには無かったな。回復アイテムなんてあるのか。チーム戦だし、あった方が楽しめるな。
その5、【
こんなもんか。しっかし3人以下と4人以上だと戦力がダンチだな。それをまとめられるぐらいの人が居ないと困るのが難点か?ペイルライダー、狩りをする時は誰が指揮をするんだ?」
「私かもう1人だな。基本的には私だが、指揮役は2人居たほうが良い。」
チームプレイが出来ない訳じゃないらしいな……ん?
「というか、スクワッド・ジャムは部下と参加すればよかったんじゃないか?なんでペイルライダーはメンバーを探してたんだ?」
「あぁ、それは単純にB.o.Bを経て部下以外のプレイヤーとスクワッドを組んでみたいと思っていたんだ。私もゲーマーだしな。B.o.B本戦でシュウ達と会った時は腹立たしく思っていたが、酒場でマスクとキリトが戦っているのを見て心が踊った。そこにシュウ達が何でもしてくれると言ったのはタイミング的に僥倖だった。」
「なるほど。」
インベントリを開き、エンフォーサーとパストにメッセージを飛ばす。パストはアメリカ人なので時差があるから、もしかしたらまだ仕事中だろうか……なんて思っていたら、ほぼ同時に両名からメッセージが来た。早っ!
まずはエンフォーサーから。
『タイトル:参加について。
両名とペイルライダー氏が参加する旨了解しました!是非私もお呼ばれしましょう!』
調子良いなぁ。逃げる気満々だったくせに!次はパスト!
『タイトル:は?
まずスクワッド・ジャムってなんだ。』
あっそっか。スクワッド・ジャムはあくまでも日本国内での大会。海外サーバーのパストは知る由もない。告知内容ももちろん日本語だし、日本サーバーでしか発表されていない。パストは日本語も堪能なので、スクワッド・ジャムの告知URLをメッセージに貼り付けて送る。返信は直ぐに来た。
『タイトル:ほう。
日本人は面白い大会を開くなぁ。ペイルライダーとやらは知らんが、貴様とシノンと組んで大会に出るのも面白いだろう。エンフォーサーについては考えたくないな。』
パストとエンフォーサーはお互い顔見知りだが、パスト→エンフォーサーは【知り合い】程度でエンフォーサー→パストは【友人】だと思っているらしい。別に嫌いあっている訳では無いし、仲が悪い訳でもない。しかし逆に言えば、仲が良い訳でも無い。1つ言えるのは、パストとエンフォーサーは反りが合わない。お互いGGOのトッププレイヤーなのは共通しているが、どちらもチームプレイには向かないプレイスタイルなのだ。パストは1人で大体なんとかなると思って突っ走りがちだし、エンフォーサーも名前の通り我が強い*2。簡単に言えば2人ともソロが性にもプレイスタイルにも合うのだ。
『タイトル:参加するか?
さっき連絡あったが、エンフォーサーは参加するらしい。これで俺、シノンちゃん、エンフォーサー、ペイルライダーの参加は確定。パストはどうする?』
「さて、エンフォーサーは参加するらしい。」
「そういえばなんでエンフォーサーは来なかったんだ?」
「……そりゃ、お前。同族嫌悪だろ。言わせんなよ。」
ペイルライダーの疑問もわかるけどね。新年初め頃にログインしてたのは確認していたし、昨年の12月中頃〜末までログインしなかった理由は分からないが、俺達のようにペイルライダーに気分を悪くしていたのか、それとも単純にリアルの事情か。アイツなら「気分ですね!」とか言うのが目に見えている。気分屋だし。
おっ、パストから返信来たな。
『タイトル:ふむ。
良いだろう。参加してやる。2月1日は丁度暇だしな。但し、それより前にまずペイルライダーと顔合わせがしたい。B.o.B本戦を見て実力を疑う訳じゃないが……どちらにせよ、1度全員で戦力確認した方が良いだろう。貴様やシノンの腕は疑っていないが。』
っしゃァ!!勝ったァ!!!
「ペイルライダー、1人増えるが問題ないな?」
「1人?別に構わないが、誰だ?」
「パストって言うんだが……知ってるか?」
「生憎だが知らないな。私は元々人を深く調べるタチじゃない。」
「そうか。それで、1度ソイツ含めた5人で狩りに行きたいんだが、いいか?」
「構わん。元々ぶっつけ本番でやろうと思ってないしな。自分がしっかり身内以外でチームプレイが出来るのかも確かめたい。」
その日は俺とペイルライダーもフレンド登録して、それで解散した。去年の暮れは最悪の気分だったが、ペイルライダーも改心してくれたようで安心した。若くして偉い立場に立つと初心がないから忘れるや思い出す云々以前の問題なんだろうな。イエスマンばかり居ると尚更……
解散した後、ジープでアジトに帰っている途中、俺宛にエンフォーサーからメッセージが来た。隣に座るシノンちゃんに一声かけて路肩に止め、メッセージを確認する。
『タイトル:顔合わせについて。
ペイルライダー氏とパスト氏、シュウくんとシノンくんのご都合に合わせますが、出来れば1月後半がいいですね。ギリギリで申し訳ないですが。』
『タイトル:Re:顔合わせについて。
了解。ところで去年の暮れは全然GGO来なかったな。なんか理由あるのか?』
『タイトル:フッフッフ。
ALOの新生アインクラッド攻略に勤しんでおりました!更に最近になって《絶剣》なる強豪プレイヤーを見付けまして。私は魔法族なのでオリジナル
やっぱくだんねぇ理由だった。全然気分悪くなってるとかなかった。まぁキリトくんもクリスマスイブにボス戦したらしいし、エンフォーサーもどうせそこに居たんだろう。新生アインクラッドの攻略速度は異常だから、エンフォーサーもそれの一助になっていた筈。はぁ、心配して損した。
1月末頃、スクワッド・ジャムに参加する5人が集まっていた。
「初めまして、ペイルライダー。」
「あぁ、初めましてパスト殿……と呼んだ方がいいか?」
「好きに呼んでくれて構わない。」
そして、パストによる戦術訓練が始まる。この中で1番指揮能力が高いのは恐らくパストだ。次点でペイルライダー、そして俺。シノンちゃんも出来なくはない。エンフォーサーは論外。
大体2時間くらい5人で狩りをして、戦力を確認する。
「まぁ大体わかったが……その、なんだ。」
「どうしたパスト。言い淀むなんてお前らしくない。」
「いや…………分かっていた。分かっていたんだが、シュウとシノンのタッグプレイ以外、全員チームプレイに絶望的に向かないな。」
それを言っちゃあおしめぇよ。
「俺もアメリカでは使うより使われる方が多いし、ペイルライダーもチーム戦より個人の方が立体機動が活かせる。エンフォーサーはそもそもチームプレイ出来てないし、シュウとシノンはお互いを見過ぎだ。これは5人スコードロンだぞ。タッグじゃない。」
「うっ……」
思いつくところがあるのか、シノンちゃんが唸っている。かくいう俺も思い当たる節がある。わかる、わかるよ。俺はシノンちゃんに背中を預け過ぎで背中の警戒があまり出来ていないし、シノンちゃんはスナイパー特有の援護射撃で俺以外のカバーが出来ていない。
「
「いいのか?」
「シノン1人だと援護が足りない。シュウとペイルライダーは完全に前線タイプ。エンフォーサーは中〜遠距離。俺もどちらかと言うと前線タイプだが、アメリカ含め前線最強のシュウが居る時点で前線は過剰戦力だ。後ろに回せる人間が居るなら回した方がいい。しかし相性は悪くない。前線2人で中距離2人、後方支援が1人。通信機器も持ち込めるらしいし、各々がソロに特化している事もあり確実に戦術も組み立てられる上、判断力もある。問題はなかろう。今日はここまでにして、後は当日集合としよう。質問は?」
「ないな。」
「ないわ。」
「ありませんよ。」
「ない。」
「よし、当日は日本時間14:00に開催場所で。」
「了解。」
それから少し時間は流れ、2月1日。
SJ……スクワッド・ジャムの大会が開催された。
【小説情報】
次回から本格的にスクワッド・ジャム編です。メメント・モリの面々やSHINCの面々とも絡ませたいですし、色々考えてるのでお楽しみに!
ちなみに俺が1番モチベーション上がるのは感想だぞ!!ジョジョーーー!!!
SJオリキャラの武器悩んでます。候補からアンケ取ります。
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Thunder.50
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デザート・イーグル.50AE
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.500 S&W Magnum
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.460 S&W Magnum
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Raging Bull
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Magnum Research BFR
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