ロード・エルメロイII世の事件簿-護りし者- 作:SEEDに出会えてよかった
更新が遅れて大変申し訳ない。
スレイブの小説に集中していて手が回りませんでした。
あと39度の高熱出して死んでたのもあります。
就職して環境に体が追いついてないっぽいですね。
それと、事件簿の漫画を購入したので、更新は比較的早くなると思います。
ただアニメとストーリーが違ったりしてるので、そこはご愛嬌で。
そして、アニメにおける2話を書こうとしたのですが、マンガだと全然別のエピソードになっていたので、前回の次回予告の文を消しました。
グレイとオウガは、ロードから頼まれた買い物の帰り道だった。
オウガ「なあ、グレイ。」
グレイ「どうしたの?」
オウガ「寄り道していかない?」
グレイ「もう、ダメだよ?師匠が待ってるんだから。」
オウガ「いや、俺たち買い物を頼まれた側だよ?息抜きするくらい良いじゃんかぁ。」
グレイ「もうすぐ着くし、着いたら一緒にお菓子食べよ?」
オウガ「………オプションでグレイのあーんは?」
グレイ「っ!///もうっ…いいよ…///」
オウガ「よし帰ろう。すぐ帰ろう。全て薙ぎ倒して帰ろう。」
グレイの恥じらう顔を見て、オウガはあからさまに歩くスピードを上げた。
グレイ「あっ、ま、待ってよ!」
ザルバ(この色ボケ魔戒騎士が…)
ザルバは、相棒の色ボケっぷりに呆れていた。
一方その頃、ロードの元には、義理の妹であるライネスが訪ねて来ていた。
ライネス「……これが我が兄とは、情け無い。来客にスコーンの一つも出せないとは。」
ロード「今弟子とその恋人のバカに買いに行かせてる。」
ライネス「ミ・ル・ク・は?」
ロード「そ・れ・も・だ。」
ライネスと話すロードのその姿は、髪を束ねてシャツを着ているという、なんともラフな私服姿だった。
ロード「……そろそろ本題に入らないか?安物の紅茶を飲みに来たのではあるまい。」
ライネス「トリムマウ。」
ライネスは自身の水銀のメイド型
『
自立人形はそう返答する。
オウガ「着いたぁ…!けど階段上がるのめんどくさいし…跳んで窓から入るか。」
グレイ「ダメだよオウガ。ちゃんと師匠に頼まれたものを届けてからじゃなきゃ。」
オウガ「わかったよぉ〜…」
グレイにそう言われて、グレイと共にオウガは渋々階段を上がる。
ロード「ふざけるな!」
すると、突然ロードの声が響く。
グレイ「師匠?」
オウガ「うわぁ…めんどくさくなりそ〜…」
ライネス「…これでも真剣に考えた結果なのだよ。」
ライネスは悪戯っぽく笑って言う。
ロード「お前もあの城が厄介なことはわかっているだろうが!しかも遺言だと!どうしてそんな案件に手をあげた!真剣に考えてどうしてこんな結論になるんだ…私の希望だと…」
ライネス「例えばだよ?この案件がうまく片付いたなら、君が『どうしても
それを聞き、ロードは心底呆れた顔で言う。
ロード「……お前は悪魔か」
ライネス「君の愛しい愛しい
ライネスはラリった様な笑顔で言う。
ライネス「なあ我が兄よ。これでも私は気を遣っているつもりなのだよ?」
ロード「どの辺りがだ。」
ライネス「…例えば、君が我が屋敷では無く、わざわざアパートに住みたいとか言うのを認めたあたりさ。大体ここはエルメロイ家が所有するアパートなんだから、わざわざ家賃を払って住むなんて無駄にも程があるだろう。」
ロード「逆だ。私が家賃をそのままエルメロイの借金返済に使えるんだから、これ以上効率的な事はない。」
ライネス「ふむ。その考え方は美しいが、砂漠から毎月一握りの砂を持ち去って砂漠を消し去ろうと言うくらいには
ロード「気分の問題だ。とにかく、エルメロイの資産に頼るつもりはない。」
辺りには、ロードがつけっぱなしにしたテレビから流れる音楽が響く。
ライネス「資産に頼るつもりは無いが、借金だけは返すというのも、随分捻くれた思考の様に思えるがね。ところで…」
ライネスは流れてくる音楽を聴く。
ライネス「テレビから流れてくる音楽、
確か
ロード「余計な話はいい。」
ロードはタバコに火をつけ、一息吸って吐き出す。
ロード「……条件がある。」
ライネス「ほう。」
ロード「この件はひとまず私だけで預かる。……レディ、君の介入は認めない。」
ライネス「……ふむん、ここが私どころか。……トリムマウ。」
オウガ「はぁ〜…この無駄に長い階段なんとかならないのかぁ…?」
ザルバ『お前は口を開けば文句しか言わないな。』
グレイ「ほら、あとは師匠に物を届けて終わりなんだから。」
オウガ「へぇ〜い。」
そう言ってオウガがロードのいる部屋の扉を開けようとするが、突然扉が開き、中からライネスの自立人形が現れた。
オウガ「うおっ…」
グレイ「わっ…」
2人は思わず驚く。
そして後からライネスも出てくる。
ライネス「了解了解。では我が兄よ、後はよろしく。」
『ライネス・エルメロイ・アーチゾルテ』
ロードの義妹にしてエルメロイ家次期当主。
第四次聖杯戦争にて先代が死んだことで、エルメロイの源流刻印はほとんど失われてしまった。
その責任の一端がロードにあるため、エルメロイ家が抱える借金返済を命じられた。
ライネス「おや、今戻ったのかい?」
オウガ「まあな。また先生に無理難題な依頼を押し付けにきたのか?」
ライネス「押し付けに来たとは人聞きが悪いなぁ。これも兄を思う妹心さ。それで、弟子生活はどうかな?陰険師匠にいびられてないか?」
グレイ「その…田舎での生活に比べたら、ずっと楽です。それに…」
そう言って、グレイはオウガの手を恋人繋ぎで握る。
グレイ「好きな人も…居ますから。」
オウガはその手を優しく握り返す。
オウガ「俺もだ。まあ俺は、グレイよりかはいびられてるかもだけど。」
ライネス「なんともお熱いね〜。しかし、幸せそうで何よりだ。我が兄の生活は知っての通りの有り様だ。ある意味で君ら2人が最終防衛ラインなんだよ。うん、責任は重大だよ?」
そしてライネスは階段に向かって歩く。
ライネス「君はそのフードを外せば、もっと可愛いのに。」
そう言い残すと、鼻歌を歌いながら階段を降りていく。
オウガ「はぁ…全く。」
そして2人は部屋に入り、ロードに声をかける。
グレイ「失礼します。あの、師匠?」
しかしロードは、ソファに突っ伏して死んだ様に寝ていた。
グレイ「弟子の、グレイですが…?」
オウガ「本当に死んでんじゃねぇか?」
グレイ「縁起でもないこと言わないで。きっと、疲れてるだけだよ。」
オウガ「とりあえず、買ったものしまうか。」
2人はロードとライナスが茶を嗜んでいた部屋に入る。
そこには一つのテーブルがあり、その上にはいくつかの紙が置いてあった。
そこには、いくつかの輪に天使の様な白い羽が生えた、奇妙なものが映っていた。
オウガ「ザルバ、こんなホラー知ってるか?」
ザルバ『さあな。画像だけでは、気配が分からないから一概にホラーとも言えん。』
グレイ「これは、車輪の怪物…?」
ロード「…詩的に表現しろとは言わないが、もう少しマシな形容はないのかね。」
グレイ「あ、師匠。」
ロード「仮にも魔術師の弟子なら、それを安直に怪物とか言わないでほしい。典型的な天使の一つだよ。」
グレイ「天使って…これのどこがです?」
オウガ「ああ。こんなんじゃ、御伽話に出てくる化け物だ。」
ロード「人間の姿で翼が生えて、というイメージが絵画として定着したのは四世紀ごろ。ギリシャ神話における『勝利の女神 ニケ』から大きく影響を受けた物だがね。…天使には別の系統もある。この場合、後から天使として解釈されたものというべきか。もとは神話上の生き物だったものが、天使として再解釈されたパターン。はたまた主の権能だったものが、天使として独立したパターン。いくつも仮説はあるが、君らが見ている
グレイ「運ぶから、車輪なんですか?」
オウガ「ってよりは、車輪だったから主の力を運ぶと解釈された、って感じじゃないか?」
ロード「その通りだ。聖書を読んでみるといい。エゼキエルという預言者の幻視では、『緑柱石のように輝いていて、車輪の一面に目がつけられている』という記述でね。変わったところでは、実は
グレイ「天使がUFO?」
オウガ「ピンクレディー?」
ロード「黙れ色ボケ剣士。」
オウガ「俺にキツくない?」
ロード「話を戻すが、十二世紀には、何でもUFOに結びつけようとする一派があってね。キリストの洗礼でもエジプトの壁画でも、片っ端からUFOが発見されたものさ。さしたる意味がある訳でもないが、車輪というのは色々なロマンや想像力が掻き立てられるんだろう。もっとも、彼らの一部はヒッピーたちと一緒に幻覚性の麻薬をやって実際に
それを聞き、グレイは少し顔を歪めた。
うんざりした様な顔をしたのだ。
ロード「…どうしてうんざりした様な顔をしてる。」
グレイ「…いえ、師匠と同じ様な方が世界にたくさんいらっしゃるのだなと思って。」
ロード「一緒にするな。時に強引な推理は必要だが、主観だけのつぎはぎで魔術が紡げるか。大体この程度は、魔術師どうこうじゃなくて一般教養の問題だ。」
そして、ロードは自室で身だしなみを整え、仕事着であるスーツに着替えた。
ロード「それでは始めようか。」
グレイ「そういえば、ライネスさんの屋敷に住むつもりは無いんですか?」
ロード「あんな悪魔と一緒に住めるか。3日で私の胃が壊れる。いや壊れた。」
オウガ「俺だったら1日保たないね。」
ロード「とはいえ、引き受けると言ったからには、最低限の措置はとらないとな。」
グレイ「はあ…」
ロード「そうだ、君らは天使をどう思う?」
オウガ「何であれ、ホラーと変わらない様なら俺は問答無用で斬る。」
グレイ「ええと…主の恵みを人間に届けるため使い…ですか?昔地元の教会で、よく神父様が仰ってました。」
ロード「いや…そういう一般的な話ではなく、魔術的な意見を問うているのだが。」
すると、辺りにアッドの不気味な声が響く。
アッド『イッヒヒヒ!!そんな事言ったってコイツに分かるわけないだろ!?頭悪いんだからさ!』
グレイ「…拙が頭悪いのは…嘘じゃ無いですけど…」
ロード「そういう問題では…」
オウガ「そういう問題じゃねぇよ。」
オウガは徐に立ち上がり、グレイからアッドを取る。
オウガ「俺の彼女を侮辱したんだ。相当の罰は受けてもらうぞ。俺はなぁ?グレイをバカにされんのが何より気に入らねえんだよぉぉぉ!!」
そう言って、オウガはアッドの入っているカゴを思い切り振る。
オウガ「プロテインを振るので鍛えた俺のシェイク技術舐めんなぁぁぁ!」
アッド『やめっ!お、おい!やめろ!痛えし気持ち悪い!!』
オウガ「うるせえ!バターにしてやる!!」
グレイ「オ、オウガ!もうその辺で…」
オウガ「……グレイがそういうなら。」
ロード「全く…では、改めて抗議しよう。まず君が言ったような、主の恵みを届ける使いとしての、天使の
グレイ「再発明?天使がですか?」
ロード「ああ。四大元素については知っているだろう。地・水・火・風。錬金術における四大と根本は同じだ。今でもそうして扱われることが殆どだろう。」
グレイ「ええと…拙は地だと言われました。」
オウガ「俺は火だったな。」
ロード「ああ。この場合の属性は、おおよそ才能の向き不向きぐらいの話だ。結果として、二重属性や
ロードは魔術を行使し、タバコの煙を一点に集め始める。
ロード「つまるところ、元は便利な分類法だったら
グレイ「新たな意味?」
ロード「そうだ。多くの人々が信じる、『力の器』だ。」
眩い光を放ちながら、煙が一点に集まっていく。
ロード「魔術は秘されねばならないものだが、その一方、概念は多くの人々の信仰によってその在り方を安定させる。同じオカルト思想にかぶれたボードレールやアルチュール・ランボー…W・B・イエイツと言った詩人たちの筆も、それに拍車をかけたのだろう。」
そう言い、煙を辺りに広げる。
ロード「『神殿のようだ』、とでも思ったか?」
グレイはその美しさに見惚れる。
ロード「驚くことじゃ無い。そもそも、そう思わせる様に誘導したし、君の判断は極めて正しい。今、私はこの部屋を神殿に変えているんだから。」
オウガ「そういうことね。」
グレイ「え?」
オウガ「ちょっと変わった雰囲気に感じただろ?それが
グレイ「ええと…ひょっとして、曖昧な魔力に天使という名前を与えることで、魔術に利用しているんですか?」
ロード「
ロードは葉巻の灰を灰皿に落とす。
ロード「ある意味で現代の魔術師とは、天使を蒐集する職業だと言ってもいい。」
ロードは2人に1枚の画像を見せる。
ロード「で、問題はこの城だ。」
グレイ「えと…天使のような、お城ですか?」
ロード「私の愛しい愛しい天使の様な義妹からの託宣だ。いつもの
グレイ「はあ…」
オウガ「面倒な案件持ってくる天才かよあの女…」
ロード「この城の主から、エルメロイ宛に招待状が届いた。何でも、遺産運用について遺言を公開するらしい。時計塔との関係は不明だが、その辺りも含めて調査しろとのことだ。」
グレイ「……っ、まさか。」
オウガ「そのまさからしいな。」
ロード「すまない、2人とも。明日には出かけるんだが、君たちもついてきてもらえないだろうか。」
グレイ「分かりました、師匠。」
オウガ「断る理由はない。」
ロード「それと、オウガ。お前に番犬所から指令が来ていた。」
ロードはオウガに指令書を渡す。
オウガ「えぇ〜?今からまたぁ〜?テキトーにフラット辺りに丸投げしようかな…」
グレイ「もう…私も一緒に行くから、頑張ろ?」
オウガ「はぁ…グレイにそう言われたら、だらしなくするわけにもな…行くか。」
そう言ってオウガは、懐からライターを取り出して指令書を燃やす。
すると空中に、文字が浮かぶ。
『災いの兆しあり。
人間の傲慢が生みしホラーの陰我、
夜闇に紛れ、直ちに断ち切るべし。』
オウガ「相変わらず何の面白みもない文章だなぁ。イラストの一枚でも入れたらどうだ。てな訳でザルバ、仕事の時間だ。」
ザルバ『少しくらい休みたかったぜ。』
オウガ「悪いな。じゃあ、さっさと行くか。」
オウガはグレイと手を繋ぎ、外へと向かった。
オウガ「はてさて、一体どこにいるのやら。」
グレイ「大丈夫?疲れてない?」
オウガ「大丈夫大丈夫。可愛い彼女が隣にいれば、疲れも吹っ飛ぶさ。」
グレイ「っ///もう…///」
ザルバ『おい、オウガ。』
オウガ「なんだ?」
ザルバ『ここから匂うぜ、ホラーの気配だ。』
ザルバは反応を示したのは、家電を販売している店だった。
オウガ「ここに紛れてやがるのか。」
グレイ「どうするの?」
オウガ「一旦夜になってからここに来る。そこから楽しい仕事の始まりだ。」
2人はその後、オウガの部屋に戻り、夜になるまで待っていた。
2人はソファに座り、雑談をしたり紅茶を飲んだりしていた。
オウガ「ふぅ〜…」
グレイ「……」
そんな時、グレイはライネスに言われたことを思い出していた。
『君はそのフードを外せば、もっと可愛いのに。』
グレイ(オウガは…気に入ってくれるかな…ここは、思い切って…!)
するとグレイは、オウガに詰め寄った。
グレイ「ねぇ、オウガ。」
オウガ「ん?なんだ?」
そして顔を近づけた。
グレイ「私って…可愛い…?」
オウガ「な、なんだよ急に…ち、近いぞ?」
グレイ「答えて!」
オウガ「そ、そりゃあ可愛いに決まってるだろ…」
グレイ「っ〜///う、嬉しい………ねぇ…オウガ…」
オウガ「グ、グレイ?」
オウガは普段は静かなグレイの突然の行動に戸惑った。
グレイはオウガの顔に自身の顔を近づけていく。
そして、2人の距離がゼロになり、唇が重なろうとしたその時。
ザルバ『オウガ!ホラーの気配が強くなったぞ!』
オウガ「っ!グレイ、行こう!」
グレイ「う、うん…」
オウガはすぐに切り替え、グレイはあからさまに不完全燃焼と言う顔をしていた。
オウガ「あそこだ!」
2人は夜の闇の中を駆ける。
ザルバ『匂うぞ!昼間とは比べ物にならないほどに強い気配だ!』
グレイ「このまま行くの?」
オウガ「ああ、正面から突っ込む!」
そしてオウガは店の手前まで行くと、飛び跳ねて店の扉を蹴破った。
するとそこには、店の隅に追いやられた1人の女性と、女性の前に立つ1人の男が居た。
グレイ「あの女性、襲われてる…!」
オウガ「いや…」
オウガはライターを取り出して、炎を2人に向けて飛ばした。
すると、2人の目には不気味な文字が浮かび上がる。
ザルバ『なるほどな…2体で1体のホラーということか。あの両方を倒さなければ、片方を倒したとて蘇る。』
その時、2人の姿が異形の者に変わる。
腕には鋭く尖った3本の針、足はバッタの様に折れ曲がり、口元はスズメバチの様に、目は金属の様にギラギラと不気味な輝きを放っていた。
ザルバ『電光ホラー・レンデ。電力を取り込み、蓄え、力に変える厄介なホラーだ。』
オウガ「なるほどな。だから家電屋に居たわけか。」
「
オウガ「ああそうだ。お前らの薄汚え魂を、ズタズタに切り裂きに来た。」
「
2体は激昂し、腕の針から雷を放つ。
オウガ「フッ!」
オウガはその雷を剣で受け、剣を避雷針の代わりにし、逆に雷の斬撃として撃ち返す。
オウガ「オラァッ!」
「
グレイ「オウガ!」
オウガ「大丈夫だ!グレイは周りに人が居ないか見てきてくれ!」
グレイ「わかった!」
そう言って、グレイは駆け出す。
「
それを聞き、オウガの動きがピタリと止まる。
「
オウガ「おいクソホラー。テメェ…なんつった?」
次の瞬間には、ホラーの腹部に岩を落とされたと錯覚するほどの衝撃が走る。
ホラーは口から大量の血を吐いて、壁にめり込む。
オウガ「なあ?もう一回言ってみろよ。この汚ねえ臭え口でよ。」
オウガはホラーの上顎と下顎を掴み、無理やり外側に広げようとする。
ホラーは激痛のあまり血を吐きながら叫ぶが、オウガは無慈悲にも上顎と下顎を引き裂いた。
そしてダメ押しとばかりに、口の中に剣を突き刺し、炎を放って消滅させた。
オウガ「さて…残るはお前か。片割れ。」
「
ホラーはその光景に、思わず恐怖する。
そしてホラーの問いに、オウガは間髪入れず答える。
オウガ「我が名は牙狼。黄金騎士だ。」
そして、ついにオウガは切り札を召喚する。
頭上に円を描き、円の中から黄金の鎧が現れ、オウガはそれを纏う。
夜の暗闇に、日輪を思わせるほどの眩い光が広がる。
オウガ「貴様の陰我、この俺が断ち切る!」
「
ホラーは堪らず外へと逃げ出す。
オウガ「逃がさん!」
それを追い、オウガは走り出す。
グレイ「この辺りにも…人は居ないかな。」
グレイは、戦闘に巻き込まれないような人が居ないか探していた。
グレイ「オウガは…大丈夫だよね。」
その時
ドォォォォォン!!
夜の街に轟音が響く。
グレイ「な、何!?」
すると音がした方から、何かが激しく交戦しながら向かってくるのを見る。
グレイ「もしかして…オウガ!?」
オウガ「チッ…!逃げ足がずいぶん早いな…!少し使ってみるか!『
オウガが呼ぶと、何処からともなく黄金の雄々しい馬が現れる。
オウガ「ハァッ!」
オウガは轟天に跨り、ホラーを追跡する。
ザルバ『マズいぞ!このままだと街中に出る!』
オウガ「その前にケリをつける!轟天!」
オウガは轟天の前側に跳び、轟天はオウガを前足で蹴り飛ばす。
それにより加速し、あっという間にホラーに追いつく。
オウガ「ハァッ!!」
ホラーの頭を地面に叩きつけ、その歩みを止めさせた。
「
ザルバ『オウガ!』
オウガ「ここで決める!轟天!」
オウガの呼び声に答えて、轟天は地面を踏み鳴らす。
すると衝撃波が広がり、オウガの持つ牙狼剣が巨大化し、斬馬剣となる。
「
ホラーはオウガに目一杯の電撃を放つ。
しかしオウガはそれを真正面から受け止める。
そして電撃を斬馬剣に纏わせ、そこにさらに緑色の炎を纏わせる。
オウガ「闇で穢れし貴様の魂…」
勝てないと踏んだホラーは、すぐに逃げ出そうとする。
だが逃がさないと言わんばかりに、オウガはホラーに電撃を飛ばす。
電撃を受けたホラーは動けず、その場に固定される。
オウガ「光を受けて闇へ還れ!!」
そう言い、オウガは一直線にホラーへと向かう。
そして剣を振るい、ホラーの体を一刀両断した。
オウガ「『
ホラーの肉体が完全に消滅したのを確認し、オウガは鎧を解除する。
ザルバ『オウガ、よくやつの弱点を見抜いたな。』
オウガ「まあな。最初にヤツからの電撃を返した時、吸収しなかったのを不審に思ってな。ありとあらゆる電撃を取り込めるなら、あれさえ取り込むはず。なのにそれをしなかったのは、それが出来ないからだ。つまり、アイツは一度体から出した電力を再度取り込むことはできない、って結論に行き着いたんだ。」
ザルバ『お前の戦闘面でのIQの高さにはいつも驚かされるぜ。』
グレイ「オウガ!」
そこへ、グレイが合流する。
オウガ「グレイ。大丈夫だったか?」
グレイ「こっちのセリフだよ!あんなめちゃくちゃな戦い方して…」
オウガ「俺はなんとも無い。あんな雑魚に負けるほど軟弱じゃ無いさ。」
グレイ「もう…」
オウガ「じゃあ帰るか。明日からは先生の依頼のお供しなきゃいけないし。」
グレイ「うん。帰って早く明日に備えなきゃ。」
2人はそう言って帰路に着く。
オウガ「あ、そうだ。グレイ。」
グレイ「なに?どうかし…」
オウガに呼ばれ、グレイが振り向くと
オウガ「んっ…」
グレイ「んっ…!?」
オウガが突然グレイの唇にキスをしたのだ。
オウガ「んっ…ちゅっ…んむっ…」
グレイ「まっ…んっ…オウ…ガぁ…んむぅ…」
舌を絡めるものでは無いが、長く、じっくりと続くキスだった。
オウガ「ぷはっ…よし!元気チャージ完了!帰ろうぜ!」
グレイ「も、もう…!///オウガの…ばかぁ…///」
グレイは思わず両手で顔を覆い、顔を真っ赤にした。
この夜、一つの陰我が断ち切られ、2人の愛はさらに深まった。
しかし、ロードの依頼では、更なる脅威が待ち受けていることを、2人はまだ知らない。
書けたァァァァァ!
専門用語の説明とか多過ぎて書くの大変なんだよぉ!?
長文だし!
けど好きな作品だからめっちゃ書きたい!
この複雑な気持ちをなんとかしたい…
ちなみに作者は、最近FGOの方で久しぶりのピックアップが来たのでガチャを引いたら山の翁を当てました。念願叶って当てた初代様、ストーリーを進めて、いつかグランドにできる様頑張ります!
読んでくださりありがとうございました!