黄金世代の白雪姫   作:サリエリキキ

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 09e16さん、ブックマンさん、古代文明さん、イレブンさん、カニ漁船さん、微笑三太郎さん、夢路さん、評価付けありがとうございます。
 感想、ここすき、皆さんありがとうございます。

 皆さんアンケート300票ありがとうございます。
 趣味で書いているのに、あまりのキングヘイロー関連のしつこさに嫌になってしまい続きが書けていない状況です。なので、アンケートのお礼として短いですが黄金世代が去った後を少し書きます。
 もし、このまま嫌になったままならプロットだけ載せて終わりに致します。

 今回のあれこれで、低評価する方はブロックしたほうが良いと分かったので、これからは低評価を付けてくる方をブロックします。


〇〇〇〇〇は誰だ!

「はいドトちゃん」

 

 ひん(ありがとうですぅ♪ わあっ♪ おぃしぃですぅ♪)

 

 メイショウドトウは至福の中に居た。人間の子供が来てくれると貰えるニンジンクッキー。おいしい。美味しすぎる。言葉遣いが変なものになってしまうくらい。

 

「相変わらずドトウは可愛いなあ」

「本当にねえ。オペラオーは会いに行けないから残念だわ」

「遠くから見ることは出来ても餌やりも触れ合いも乗ることも出来ないからな」

「そんな、オペラオーにドトウは、な」

 

 人間の皆から悲しい気配がする

 

「優しい馬で強いんだけどね。ドットさん。でもオペラオー」

「ああ、オペラオー」

 

 何時もお世話してくれるみんなと同じだ。悲しい時に人間はオペラオーと呼ぶのだ。

 

「ほんとうにオペラオーは、ね」

「大好きなんだけどねオペラオーも」

「うん、それでもねえ」

 

 人間の言葉は分からないがニュアンスは分かる。

 オペラオーとはだれかを指しており、そのオペラオーという存在が皆を悲しませているのだ

 

 ひん(酷い酷すぎる)

 

 オペラオー、一体なにものなんだろ。こんなにみんなを悲しませるなんてどんな酷くて悪い奴なんだ。

 きっと、ごはんもくれずブラッシングもしてくれず撫でてくれず優しく乗ってくれず好きに走らせてくれず鞭でビシビシ打ってくるような悪の権化なのだろう。

 

 ひん(でも、誰だろ?)

 

 厩舎の他の馬に聞いても誰も知らなかった。だから、他の馬にも聞いてみよう。一番他の馬に会う所が良いな

 

 

 

 

 

 そういうわけで、人が沢山集まり他の馬と会える所(競馬場)の馬房で聞いてみた。

 

 ひィィィーん!!!??? (そんな悪い奴がいるのぉっ!!!???)

 

 何時も一緒にレースを走る親友の栗毛のオペくんが驚愕し戦慄する。

 

 ひんっ(うん、誰なのか知らない?)

 ひんっ(ううん、知らない。オペラオーなんて聞いたことない)

 

 色々な所に行っているオペくんも知らないのか、なにものなんだオペラオー。

 

 ひん(オペラオーか。そんな悪くて酷い奴がいるなんて)

 

 オペくんは凄いのだ。僕の相棒さんとは違う下手すぎる上の人乗せているのに何時も勝つのだ。

 だって

 

 ひひっ(リュージは大丈夫かな。リュージはぼくが居ないと駄目なのに。そんな悪くて酷い奴に苛められてないかな)

 

 リュージという人が大好きなのだから。その人の為にオペくんは勝つのだ。

 

「お、オペ、相変わらずドトウと仲良いな」

 

 リュージ? さんが現れた。

 何時もオペくんを世話してくれる優しい厩務員さんだ。

 オペくんが全力で走ろうとしているのに、気付かずビシビシ必要の無い鞭を打つオペくんに乗る上の人とは違う。優しい人だ。

 もちろん、ぼくのおーさんは違う。ぼくが走りたがるとおーさんはスイっと前に進めるのだ。鞭なんてほとんど使わない。

 上に乗る騎手の差って残酷だな。と何時も何時もオペくんに同情しているが、オペくんは絶対にくじけない。

 

 ひん(うん、仲良いよ。ご飯は)

 

 リュージ? さんに何時もオペくんはこんな風に澄ました態度を取る。

 いつもお世話してくれる人のために勝っているのにそんな素振りを見せようとしない。

 デレデレしないのだ。

 オペくんは誇り高いのだ。

 

 

 

 

 

 

『メイショウドトウをかわした! オペラオーだ! オペラオーだ! オペラオーに文句なし! テイエムオペラオーに陰りなし!!!』

 

 また負けた。

 オペくんは本当に凄い。

 上に乗る騎手が追うタイミングずれてしまうような下手くそでもこんなに。

 

 

 

「なんで、完全な勝ちパターンに持ち込んでるのに伸びてくるんだよ。アイツを乗せてると違いすぎるな」

 

 進路塞いで荒れたコース走らせたり、和多騎手が追おうとしたタイミングで他の馬が妨害するように誘ったりと、審議に問われない様々な手段で勝ちに行った「大里エグすぎるやろ。若手の和多に対してやって良い騎乗やない……何で和多とテイエムオペラオーが勝ってんのや。丘部さんのトップロードたちも潰しに来とるんやぞ。普通は潰されるやろ」田柳調教師が戦慄するほどの悪魔の如き騎乗をした大里騎手は溜め息をつく。

 和多騎手を乗せたテイエムオペラオーの怪物っぷりに。

 

「アイツも腕上げて来てるしな。次はどうやって仕掛けるか」

 

 メイショウドトウの前ではリュージと呼ばないからドトウを混乱させている大里騎手は、次走に頭を悩ませるのだった。

 

 

 

 

 

「オペ、ごめんな、大里先生に良いようにされてばっかりで」

 

 自分がテイエムオペラオーの足を引っ張ってしまった事に気付けるだけの腕を持つ和多騎手は嘆く。負けるものかもっと腕を上げてやる、と闘志を燃やしながら。

 人間の言葉は分からないがニュアンスはわかるテイエムオペラオーは、優しく嘶く。

 

 ひーん♡♡♡(その意気だよリュージ。それに、前のレースよりずっと巧いよ。ううん、毎日巧くなってる。おかげで勝てた。ぼくに乗っているからだね。やっぱり、リュージはぼくが居ないと駄目だね♪ リュージが乗ってくれるなら、ぼくは無敵さ♡♡♡)

 

 努力と友情でぼくらは勝った♪ とスキップしてウイニングランするテイエムオペラオー。勿論、その言葉はメイショウドトウに聞こえる筈がない。デレデレとスキップしている姿を見られることもない。だから、リュージが騎手を指しているのだとドトウは気付かない。

 

 現役時、厩舎内では取材時も含めてオペと呼ばれていたテイエムオペラオー。

 内弁慶な所があるから、と一般公開も遠目ばかりなため、オペラオーと人間に面と向かって呼ばれたことが無いテイエムオペラオー。

 

 

 

 

 悪の権化オペラオーとは、一体なにものなのだろうか。

 

 

 

 

 

「「「はい、ドトちゃん」」」

 

 ひーん(美味しいですぅ♪)

 

「レース後直ぐには固形物食べるの難しいからリンゴやニンジンのすりおろしをファンに持って来て貰えるなんて、本当に、ドトウは人気あるよなぁ……オペラオーがなあ……黄金世代が道作ってくれたし、海外行ったほうがまだマシかもなぁ」

 

 ひん(オペラオー? はて? なにか探していたような?)

 

「ドットさんどうしたの?」

「ドトちゃん、食べないの?」

「ドットちゃん、何かあったの?」

 

 ひーん(何でもないですぅ♪ いただきますぅ♪)

 

「わー! ぷにぷにぃ♪」

「ハートだぁ♪」

「ドドちゃん毎日会いたいなぁ」

 

 お腹いっぱいになって周りの人間が悲しみながら口にしない限りオペラオーの件を思い出せない、そんな騎手が悪魔のような騎乗をするも馬の可愛さと愛嬌で緩和するメイショウドトウの日々は続く。

 

 

 

 

 

 

 個人的に日本競馬史上最強馬だと確信しています。

 イクイノックスやシンボリルドルフやアーモンドアイやディープインパクト。日本競馬史上において最強馬と呼ばれる馬は数多居れど、今の和○騎手ならともかく、あの頃の和○騎手乗せて「長距離は騎手で買え」とまで言われる中長距離をあれだけ勝つ事が出来るのは彼だけでしょう。

 なにものなんだオペラオー

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