シャドウ様を殺りたくて!   作:海老天 進司

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こんばんは。海老進です。前書きで書くようなことがなくなってきた今日この頃って感じですね。


第8話 ストレス発散、教団爆散

一昨日はシェリーとカフェに行ったりと思いのほか有意義な時間を過ごせたのだが……。言ってしまえば退屈だ。

 

カナデとの学園生活が別に不満と言ったわけではない。だが、圧倒的に戦闘が足らないのだ。学園では実力を出すこともできない。

 

課題が多いため、盗賊を狩りになんて行ってしまった日には不眠で学園に行く羽目になってしまう。

 

ただ、今日は違う。今日は先生の機嫌がかなり良かったため課題を免除してくれたのだ。

 

最近クロアがいないせいで貯蓄に変化がないどころか日常で最低限は使ってしまうため総量は減ってしまっている。由々しき事態だ。

 

盗賊を襲いに行くとしよう。少し試したいものもあることだ。そうと決まればさっさと郊外の方に向かうとしよう。

 

「いない……」

 

盗賊狩りの欠点は私が考えるに2つある。

 

1つ、盗賊は基本的に弱い。ちょっと強くても所詮は盗賊なのだ。

 

もう1つ、意外といない。いや、いるはずなのだ。だが、見つからない。

 

ある程度の範囲の気配ならば感じることはできる。だが、いかんせん範囲が広い。

 

このままではただ郊外に行って帰ってきただけで時間を浪費したことになってしまう。それだけは避けねば。

 

どうすればいいだろうかと思案しつつ、森を駆け回っていると違和感を感じた。

 

何事かと、木の上に登ってみれば遠くの方で煙が上がっているではないか。つまりは何かが起きたということに他ならない。

 

近づいていくと死体が炎で焼けているのだろう異臭が漂ってきた。いや、まだ息があるのかもしれないが。

 

とにかく人を焼いている臭いが漂ってくる。それは暗に何かしらの戦闘に近いことが起きたことを示している。

 

ふと覗き込んでみれば……。遺跡……?なんだろうか、建物というべきか洞穴というべきか、そこはなんとも形容し難い場所であった。

 

周囲に村があったようだが木造の家屋が炎に包まれている。異臭の正体はこれだったか。

 

気配からしてかろうじて息がある人は1人だけか。ふむ。

 

別に助ける必要もない。だが、このことを思い出して明日からの飯が不味くなっては困る。

 

仕方なく、さながら龍が舞を踊っているような炎の中に飛び込む。

 

気配を頼りに瓦礫をどかしていくとそこには絶望と苦痛に歪んだ表情をして全身に大火傷をしている少女が倒れていた。

 

可哀想だと思うと共にその表情が思いのほか可愛くて、ニヤついてしまった。

 

「あな……た……は……?」

 

喉が焼けているだろうにかろうじて出せた声で私に問いかけてくる。

 

「通りすがりのちょっとした盗賊を狩る悪党さんよ」

 

「あく……と……」

 

「いいわ。喋らないで。そのままだと声が一生出せなくなるわよ」

 

「ッ!」

 

驚愕の表情を浮かべる。

 

早く治療しなければ死んでしまうだろう……。ならばやるべきことは一つ。

 

「リラックスして。力を抜いて」

 

そっと魔力を流していく。じんわりと傷がところどころ塞がっていく。

 

これで一命は取り留めただろう。

 

「じゃあね。私は悪い人だから同じ悪い人が嫌いなの。殺してくるわ」

 

「え……?」

 

本当に理解できないと言ったような表情の少女の元を離れ、何かしらの儀式?を行なっている連中の元へと向かう。

 

「ごきげんよう。今宵の月の姿もまた麗しい」

 

「「なっ!?」」

 

挨拶がわりに一番近くにいた黒装束の男を切り捨てる。

 

それと同時に一気に戦闘体制に入る。全員平均的にレベルが高い。2人だけ周りより結構強い奴がいるという感じだ。

 

「お前ら行け!」

 

1人の合図で皆が一気に斬りかかってくる。

 

近くからの2人はすっと刀を振るだけで物言わぬ肉になった。

 

だが、油断してはいけない。動きが直線的で分かりやすいとはいえ、相手は大人数。警戒をするに越したことはない。

 

基本的には後ろを取られないように立ち回りながら、応戦する。

 

1人、またと1人斬りふせる。私が刀を振り終わった瞬間を狙って斬りかかってくる。普通の剣士ならば対処するのは難しかったことだろう。

 

だが私は体術も得意なのだ。一気に腰を捻って回し蹴り。男は近くの壁にぶつかってなんとも凄惨な状態になった。

 

奥の2人が一気に警戒心を強めた。のんびりしている暇はなさそうだ。

 

残っている雑魚はあと3人。一息で殺す。

 

すっと間合いを潰して一太刀。

 

そして、3人仲良く胴体が亡き別れとなった。

 

そのしゅんかんには 奥の2人が間合いを詰めてきていた。

 

一気にバックステップで間合いをはずす。

 

「あら、レディに対して酷い仕打ちじゃないかしら?」

 

「2ndをいとも容易く虐殺した女が今更何言ってやがる」

 

「クソが。お前のせいで始末書書くはめになるじゃねぇか」

 

「ふふっ。そうかもしれないわね」

 

会話をしながらもお互いに牽制し合う。位置は正面に2人となっている。背後を取られてはいけない。

 

取られてもなんとかなるにはなるのだが、それでは練習にならない……。

 

いや?そうか。

 

「きなさいな」

 

「「いわれなくともなあ!」」

 

2人はお互いに私の対処しにくい方向からの斬撃。

 

1人を避けつつ、すっと低姿勢で腹に肘打ち。

 

()()()()の配置になってくれた。

 

斬りかかってくる2人の斬撃を跳躍で回避しつつ、真上から反転して彼等の方に剣先を向ける。

 

『アトミック ザ リトル』

 

剣先から放たれた魔力が爆ぜた。

 

魔力というものは基本的に体から離れると基本的に操作をすることができない。

 

いや、できないわけではないのだが、いかんせん難易度が高すぎる。それこそ人間離れの卓越した魔力操作ができれば可能なのだが。

 

今の私にできることではない。そこで私は一つの仮説を立てた。近くに放つだけならば操作できるのではないか?と。

 

現に剣先から濃縮した魔力の塊を放ち一気に爆発させることに成功しただ。

 

背後からの挟み撃ちにさせることで前後の威力の差を知ることができる。早速確認したいところなのだが……。

 

そんな余裕はなさそうだ。

 

「久しぶりクロア。しばらくの間見なかったから心配したのよ?」

 

なぜなら目の前にはクロア達がいたからだ。




ストーリーに関係のない日常回の予定だったんだけどなぁ…。
話は変わりますがこの私、海老進は感想が欲しいわけなんですよ。文字で評価されるというのは非常にモチベーションにつながるわけなんですね。感想の多い小説を見ていると皆さん返信されていることに気づいたわけですよ。
なので本日から頂いた感想に返信をさせていただきます。
みなさん何卒感想のほど、よろしくお願いします。
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