OUGI〜転生伝〜   作:ジャックマン二

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伍話(裏)

 

さて、毎度の事ながら俺から始めさせてもらおうか。

当主を継いだあの日から書類書類書類書類書類そしてたまに膿の排除と、禪院を変えると意気込んだは良いがやることが多すぎてちと手に余るな。

目下の問題は俺と扇の結婚だな。

 

喜ばしいやら嘆かわしいやら、呪術界で俺は最年少で当主の座を手にした実力者で扇は当主を継がなかった実力者と言う扱いだ。

此処での問題は扇が「継げなかった」ではなく「継がなかった」だから頭が痛い。

 

言い換えれば当主になる資格も力も持っているがあえて当主にならなかった男。

もしその男の嫁になれば、俺に何か有ればすぐに当主の座が扇に移ると見てか禪院派の呪術師家系が多数扇との見合いを求めているのだ。

 

だがなぁ〜‥‥‥

 

「扇の嫁問題か」

 

「直毘人様、茶をどうぞ」

 

「すまんな」

 

俺に茶を差し出したのは誾千代と言う小間使いだ。

あの時、扇の言葉を聞き才ある者を小間使いにしてみたがそりゃ助かるの何のだ。

一息入れようとしたら茶や菓子を用意し、書類の山が来るなり仕分けと、この仕事の半数は誾千代のお陰で滞りなく進めてると言っても過言ではないな。

 

かつての禪院なら呪力だ術式だで埋もれていた才、こうやって間近で体感してみるとつくづくなんと愚かな奴等だったのかとひしひしと思うな。

 

「扇の嫁‥‥‥誰が良いと思う?」

 

「扇様ですか?」

 

「あぁ、女として弟と共に歩める女性はどれ程の人物か目安がしりたい」

 

そう言うと誾千代は少し苦笑いを浮かべ、淡々と話してくれた。

 

「扇様は言葉が足りないのでそれを個性と見てくださる事が必須

また非常に呪霊討祓に力を入れておられるので待つことが苦ではないことも必須

後、扇様は愛情深いお方ですがいかんせん口が下手なのでそれを理解出来る事も必須かと」

 

「最早エスパーだな、ソ連の軍事基地にでも行って連れて来なければならんか」

 

「それか‥‥‥扇様を好いている幼子に三点の教育を施し行く行くはしか無いかと」

 

うぅむ、誇れる弟では有るが‥‥‥しかし扇が早く結婚しなければこのお見合い地獄からも開放されん。

だがあの弟を支えられる人物なぞなぁ〜

 

大きくため息を吐くと襖が開き、噂の扇が入ってきた。

 

「すまぬ兄上」

 

「どうした扇?」

 

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

コレが問題なんだ。

あまり喋らないや無口を越えて何か別の者になってないかと思うが、まぁ扇だしで禪院もわりと流してるんだよな。

 

「‥‥‥戦闘部隊が必要だ」

 

「何故だ?」

 

「敵が‥‥‥来る」

 

穏やかな話では無いな。

俺は茶を飲み干し見合い写真を退かそうとするが既に誾千代が片付けてくれており、二人で向かい合って話せる。

 

「敵‥‥‥とは?」

 

「平安の術師だ」

 

平安、呪術全盛期の術師が?

馬鹿馬鹿しい話だがあの扇が言うので簡単には切り捨てられない大事な話しだな。

 

「ふむ‥‥‥それが真実なら何故知っているのだ?」

 

「‥‥‥‥‥‥‥‥平安の術師の一人が‥‥‥‥‥平和を望む者が‥‥‥‥‥‥教えてくれた」

 

「ふむ」

 

「‥‥‥‥‥‥けんさくと言う術師が企んでいる‥‥‥そうだ」

 

具体的な名前まで出すか。

いよいよ信憑性が増してきたな。

 

「そうか、ならば其奴が企むとして何か証拠となる物は無いだろうか?」

 

「加茂憲倫‥‥‥」

 

加茂憲倫、其奴は我等禪院と並ぶ呪術界御三家が一つ加茂家の当主であった男。

外道とも言える事を行い、加茂の汚点と言われる程の人物だ。

 

「‥‥‥奴は平安の者に唆され‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥道を踏み外した‥‥‥‥‥‥‥」

 

「道を‥‥‥か」

 

あぁ、確かにな。

文献を調べれば当主になるまでの奴はそこそこの人物であり、とてもでは無いがあの様な下劣な事を行うとは考えられない人物だ。

だが、そこに扇の言う平安の術師とやらが関わっていれば話が変わってくる。

コレは‥‥‥中々に厄介な問題だな。

 

「言いたい事は解った、そして敵の規模と戦力の最低限も見えた

こうなると禪院だけの戦力では対処が難しいかもしれん

総監部に持ち込み日本呪術界による大規模部隊の案を提出してみる

事が事だ、緊急で会議を開くので早ければ今夜にでも答えを聞かせられるだろう」

 

「すまない‥‥‥」

 

扇は頭を下げ、そして部屋から出ていく。

平安の術師、そして加茂を狂わせた鬼か。

 

「ちと手に余りすぎる」

 

弟が遠くを見つめてた理由はわかったが、流石に俺の様な凡人の手ではな‥‥‥

俺はすぐさま総監部に議題として持ち込み、緊急招集をかけさせた。

 

夜、俺は扇と向かい合っていた。

 

「扇よ‥‥‥連合の件、認められなかった」

 

「‥‥‥っ!?」

 

「頭の硬い老害では平安の術師なぞ存在せんと一蹴してきたのだ」

 

だが、俺は扇の言葉を『信じてる』ので代案は考えてきた。

総監部が認めないのはあくまでも日本呪術界を巻き込んだ大規模部隊だ。

ならば禪院だけで選定し作り上げた部隊なら口を出す事は出来んだろ。

いやさせん、なんと言おうがあくまでも禪院の見直しの一環で押し通す。

 

「そうか‥‥‥‥‥‥成る程‥‥‥‥‥‥すまない兄上‥‥‥‥」

 

「いや、此方こそあまり力になれなくてすまん

詫びと言っては何だが‥‥‥扇の眼鏡に叶った者を部隊に引き込め、文句は言わせんよ」

 

それを聞くと小さく頷き、部屋を出ていった。

平安の術師よ、昭和の術師を舐めるなよ!




護廷十三隊(?)
呪術界の護廷十三隊っぽいポジションの何か
多分あるだろうで扇が作ろうとしている
あくまでもコレは仮名なので流石にマンマ使う事は無い‥‥‥と思う

扇さん嫁問題

  • メロンパンを嫁にしてみない?
  • メロンパンに呪われたロリだろ!
  • 梅ちゃん扇推しじゃん
  • そこに天元がおるじゃろ、女じゃろ
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