ある日、俺達は禪院本家の道場に呼び出された。
自分で言うのも何だが俺達は禪院の掃き溜めなんて呼ばれる松陰家の産まれ。
ましてや術式や呪力量がお眼鏡にも適わない無能って奴だ。
ちょっと前に当主が代替わりして実力主義って風潮にはなったが‥‥‥まぁ、そんなの聞いたら狙うだろ一攫千金って奴を。
歩兵以下の俺達にとっちゃ此処で認められりゃ成金に成れる最高の場所、となりゃやる気が出ねぇ訳ねぇよな!!!
だが、採用試験の試験官が現れた瞬間に俺達の欲望は絶望に変わった。
禪院の最強、呪霊殺しの蛮族、一日三食呪霊なんて比喩される怪物『禪院扇』が相手だからだ。
奴は無言で木刀を構え、態度で全員で挑んでこいと言ってくる。
舐めやがって‥‥‥
「ヒャッハー!!!殺っちまえテメェ等!!!」
「ヒャッハー!!!」
松陰三兄弟名物、地獄極楽巡りじゃい!!!
俺の術式『獣変法術』は体の一部だけだが獣のパーツに変えられる。
俺の呪力量は並以下だけど此奴は効率がかなり良いから俺でも十分使いこなせるんだよ!
「ヒャッハー!最初はゴリラだぁ!!!」
「む‥‥‥」
体を回して俺のゴリラアームの攻撃を避けるが、弟の二翔の攻撃が扇に迫る。
二翔は術式は持ってないが呪力操作に長けていてパチンコ玉とかに呪力を纏わせて強化した親指で発射だ!
「死ねやオラァ!」
「‥‥‥‥‥‥‥ほう‥‥‥‥‥‥」
だが扇の野郎は木刀をバットみたく持つとそれをフルスイングしてあらぬ方向に飛ばしやがった。
だが地獄極楽巡りの最後は更にキツイぞ!
三叉がドス型三級呪具『奴切り』を持って肉薄するが奴はかわす、でもよぉそりゃ悪手だぜ!!!
三叉の手にしてたドスが突然消えると今度は日本刀に変化、これが弟の術式『影蔵呪式』の効果だ!
自身の影に物を仕込める目茶苦茶便利な術式だ!
「ふむ‥‥‥‥‥‥‥うむ‥‥‥‥‥‥‥‥中々だ‥‥‥‥‥‥」
「あぁん?」
「まだまだ地獄は続くぜぇ!」
野郎は全部回避し、一旦距離をとると満足そうにそう言って木刀を構え直した。
「オメェ等!殺っちまえ!!!」
「「「「「「「「おぉ!!!」」」」」」」」
だが誰一人怯む気配は無く挑んでいった。
皆、夢の一攫千金を狙ってんだな。
そして十分後、木刀を教官みたく床に突いた野郎と床に倒れ伏してる俺達。
化け物だろ‥‥‥
「扇よ、眼鏡にかなう奴は居たか?」
突如として道場に入ってきたのは今代当主の禪院直毘人だ。
奴の言葉に全員がふらふらと立ち上がり、そして思いっきり睨んだ。
選べ‥‥‥選べって呪詛が聞こえてくる。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥全員だ‥‥‥‥‥‥」
「ほう」
「目がいい‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥コレなら勝てる‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「そうか、よし解った
此処に居る者全員に告げる、貴様等は皆この禪院扇率いる『護庭十三隊』の隊員として認められた!
扇を総隊長とし更なる研鑽、更なる発展の為に尽力せよ!」
その言葉に俺達は反応出来なかった。
俺達は全員が全員掃き溜めの存在、なのに‥‥‥全員を隊員として迎える?
しかも給料は並より圧倒的に多い。
それなのにそんな事言われたら‥‥‥戸惑うだろ。
「ふむ‥‥‥今の禪院は力有る者、才ある者こそが上に立つ実力主義だ
貴様達は扇の、禪院が誇る歴代最強が認めた才ある者達だ
ならばこの扱いは妥当だろ」
「―――!?」
才が有る、過去の禪院では絶対に聞けなかった言葉だ。
口を開けば俺達を落ちこぼれや掃き溜めなんて言ってきた本家本筋の奴等が‥‥‥俺達を‥‥‥
「所詮お前達が聞いてきたのは過去の老害の言葉、淘汰された弱者の言葉など忘れよ
お前達は強い、故に最強に認められたのだ」
デケェ‥‥‥この二人は禪院を本気で変えやがるデカさがある。
俺達は、このデカさに惚れた。
この日、この時、頭領『禪院扇』当主『禪院直毘人』に忠誠を誓う超武闘派組織『護庭十三隊』が出来るのだった。
鴨志田
扇の中の人の後輩
目茶苦茶早口でオタトークをかましてくるウザ系
ただモテそうではあるらしい(外見は)
扇さん嫁問題
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メロンパンを嫁にしてみない?
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メロンパンに呪われたロリだろ!
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梅ちゃん扇推しじゃん
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そこに天元がおるじゃろ、女じゃろ