それと皆様、新年明けましておめでとうございます
両面宿儺はあの世への道中、久しぶりの顔に出会った。
「ほう‥‥‥貴様が待っていたか禪院扇よ、恨み節でも伝えに来たか?」
彼は刀を鞘に納めると友が来たかのように優しい笑みを浮かべ腰を降ろした。
「いや‥‥‥邪魔者が居てな‥‥‥排除し終わったところだ‥‥‥して‥‥‥その‥‥‥」
「‥‥‥中々に面白かったぞ」
宿儺はあの時、数少ない甘美な時間を思い出し「ケヒッ」と笑い声を上げて笑みを浮かべた。
伏黒甚爾が自身を殺そうとざんぱくとう、と言う刀で命を狙ってきた事。
禪院真希が鞘消しで殺しに来たこと。
禪院真依が自殺銃で狙い澄まして来たこと。
全てが甘美だった‥‥‥あの嫌っていた小僧まであんなになるとは宿儺は全ての予想外に甘美を感じている。
「自慢の子達だ‥‥‥少し座れ、ゆっくり話そう」
扇はそばに現れた岩を指差し、座って欲しいと言った。
それは上に見えるからではない、ただ対等な友だからと思っての言葉だ。
「ふん‥‥‥俺を楽しませろよ、でなければ」
「安心せぇ友よ‥‥‥時は有る、互いに楽しめる話は多い」
さてこの友は孫が好きだったな、ではあの時ミスをして術式に振り回された時の話をしようか。
「恵君は‥‥‥昔‥‥‥誤って魔虚羅を召喚してしまってな」
「ほう興味深い、詳しく話せ」
「急かすな友よ‥‥‥なに、あの時の恵君は非術師家系の恵美さんに育てられてたからな‥‥‥術式に振り回されて魔虚羅を召喚してしまったのだ‥‥‥」
「ケヒヒヒヒ、貴様と良い伏黒甚爾と良い伏黒恵と良い随分と魅せてくれるな貴様の血筋は」
「恵君も甚爾も‥‥‥実の子ではない‥‥‥だが、そう言ってもらえると‥‥‥血よりも絆‥‥‥なのだな‥‥‥」
その言葉に宿儺は驚きを隠せなかった。
あんなにそっくりなのに親子では無い、いや禪院だから親子になれたのか。
全てを自己完結し、そして友の顔を初めて見た。
清々しいな、此奴の顔は。
「いい話だ『友』よ
他には何がある?」
「そうだな‥‥‥‥‥‥‥恵美さんと恵君に初めて会った時、俺が恵君に頭を下げた話はどうかな?」
「ケヒッ‥‥‥ケヒヒヒヒ、それは興味深いが友の話しを聞かせろ」
両面宿儺が両面宿儺として生きてきて、二人目の友の話しは‥‥‥甘美であった。
干した梅の様に酸味に満ち、塩海の如く怒りを滲ませ、苦瓜の様に拒絶してしまい、鷹の爪の様に惹かれてしまい、そして糖の様に甘い‥‥‥
「すまんな‥‥‥友よ‥‥‥時間が来てしまった‥‥‥」
「ふ‥‥‥友の人生、中々に美味だったぞ」
「なら‥‥‥良かった」
透明になっていく友を見て、もし自分の家族に居たら‥‥‥
(いや、裏梅が居たな)
欲しがりはしない。
自身にはあの少年が居たからな、宿儺はそう思うと消えた友の座っていた椅子を消し飛ばした。
「友よ‥‥‥お前は天国へ行けるだろうが俺は地獄だ‥‥‥地獄へは俺一人で―――」
「宿儺様」
「裏梅‥‥‥」
「鬼様はお逝きになりましたか」
「そうか‥‥‥勘づいていたか‥‥‥」
そう呟くと裏梅は頬を褒め、そして‥‥‥
「宿儺様は我が全てを捧げる方、ですが鬼様は‥‥‥言葉に出来ませんが」
「良い、お前が女の体を選んだのはそれが理由であろう」
「申し訳ございません」
「時を超えても友となるか‥‥‥ケヒッ‥‥‥ケヒヒヒヒ‥‥‥つくづく貴様は」
目の端に涙を浮かべた宿儺は裏梅の手を引き地獄へと向かうのだった。
友との‥‥‥千年ぶりの甘美な時間を思い出しながら。
ほんっと最終回しか思いつかないんすよね!
扇さんが死んだ時に雪菜が「は?いや先輩死ぬわけ無いじゃないすかメグミンったら〜」って取り乱して「巫山戯んなテメェ!先輩は‥‥‥先輩はな!僕を!!!」ってしたいんすよ!
普段オタク口調なのに突然の出来事に理解できなくて暴走するとか良くないすか?
扇さん嫁問題
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メロンパンを嫁にしてみない?
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メロンパンに呪われたロリだろ!
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梅ちゃん扇推しじゃん
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そこに天元がおるじゃろ、女じゃろ