ガチャ転生~SAO編~   作:気まぐれ荘

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シヴァタの策略

sideシヴァタ

 

タイチ「少々予定外だ。まあいい、ならば次の ー シヴァタか。来ると思っていたよ。そもそも<一軍>は全員出払っているはずの状況でお前とリーテンだけはあえて残っていたんだろう。 ー こういうことが起こると予想して」

 

リーテン、シヴァタの恋人で<アインクラッド解放隊>通称<ALF>の幹部。25層で壊滅したが、ALFのリーダーであるキバオウが戻って来ることを信じ今もALFに残り続けている。

 

タイチ「お前に怪しまれていることはわかっていた。疑う素振りなど見せていないつもりだったようだが丸わかりだったよ。

幹部になる以上、そうした技術なども身につけておけと何度も言っていたはずだが、もっとも、そのおかげで裏をかけた ー 」

 

物陰からタイチの仲間と思わしきプレイヤー達がリーテンを囲み、捕まえる。

 

リーテン「・・・っ!・・・いや・・・放して!」

 

リーテンは振りほどこうとするが上手く力をいなされ抜け出すことが出来ないようだ。

 

シヴァタ「・・・っ!やめろ!リっちゃんには手を出すな!」

 

タイチ「お前がやってくると思い気づかないフリをしていた。ついでに、こちらも仲間を呼んでおいたよ。彼等も<二軍>だが、DKBのそれとはレベルが違う」

 

オレンジプレイヤーA「フルプレ女のほうはオレがいただくぜ。他の連中はお前らで分けろよ。知ってっか?この部屋にはトラップがあってよ、その落とし穴はもっと地下につながってんだ。

そのゾーンはモンスターとトラップにまみれたド鬼畜な仕様らしいからな、そこにブチ込むってのはどうだ?」

 

その言葉を聞いたリーテンは顔を青ざめさせる。

 

リーテン「いや・・・!助けて・・・シバ・・・助けてぇ!」

 

シヴァタ「待ってろ、リッちゃん!こんな連中、すぐにとっちめて ー」

 

タイチ「先程は<二軍>とはいったがな、この連中はお前が手加減したまま倒せる相手じゃない。やるなら、殺すつもりでかかることだ」

 

シヴァタ「くっ・・・!」

 

タイチ「どうする?殺しを躊躇(ためら)って恋人を地下に落とすか?そちらでまともな戦力はお前だけだシヴァタ。お前がどうするかでリーテンの行く末が決まる。

お前も仲間を連れてきたようだが、所詮は<二軍>デスゲームにあってすら見た目で装備を選ぶような実利無視のコスプレ連中など、あてにしないことだ」

 

シヴァタ「やって・・・やるよ・・・!リッちゃん以上に大切なものなんて・・・ない!そのためだったら、俺は・・・」

 

タイチ「勇ましいことだ。だが、その割には随分と腰が重いようだな」

 

シヴァタ「やって・・・やる・・・やって・・・やるよ」

 

タイチ「ー 時間切れだ。次は恋人を殺されないようせめてソードスキルよりも隠し事の練習をするといい ー やれ」

 

オレンジプレイヤーA「おうよ。オラッ!鬼畜ゾーンにご案 ー」

 

トラップを起動させる直前オレンジプレイヤーAの腕になにかがとんで来る。

 

オレンジプレイヤーA「ぐあっ・・・!腕が・・・オレの腕が動かねぇ・・・ッ!?なんだってんだ・・・この・・・針はァッ・・・!?」

 

派手な鉄針使い「やれやれ・・・実利無視のコスプレ連中とは、これまたひどい言われようだな。あの鉄針ギャルには同情しちゃうよ」

 

グレートヘルムの体術使い「その通りだ。人のプレイスタイルを頭ごなしに否定するなんて、褒められたものではない。・・・まあ、コスプレ趣味は私もよく分からないがな」

 

鉄針使い「何言ってんだよ。夏の海っぽい十二層でも紅のロングコートを着てたようなやつがよくいうね。あれだって世間様から見れば十分コスプレだよ」

 

体術使い「ふむ、そうなのか。まあ、とにかく今はこのオレンジ共を片付けるとしよう」

 

次々と倒れていくオレンジプレイヤー。その姿を見たタイチはシヴァタの顔を慌て見る。

 

タイチ「・・・なっ!?ハメたのか・・・お前が・・・ッ!シヴァタ・・・お前が仕組んでいたのかッ・・・!そんな素振り・・・カケラほども・・・なかったッ!」

 

シヴァタ「俺じゃない・・・俺は知らない。ましてや仕組んでもないよ。お前の言う通り、俺・・・隠し事や疑うのとかそんなの上手くできねえから・・・だから・・・逆に、ただ<信じる>だけにしたんだ。

同じギルドだからとか、利害関係があるとかそういうの関係無しに、本当に信じられる友達にただ・・・グチっただけだ。

「仲間を疑わなきゃいけないなんて」ってグチってあとは・・・信じただけだよ。コイツらならきっと俺の思いもよらない方法でなんとかしてくれるって」

 

鉄針使いと体術使いは装備を元の装備に変える。その下に現れた顔は

アルゴと紅のローブを着た長身の女性だった。

 

アルゴ「ランは楽でいいよな、こっちは声を変えたりして大変だったんだぞ?」

 

ラン、鼠のアルゴの相棒とされ、その特徴的な紅の髪と装備から<紅の戦姫>と呼ばれている。その実力は戦姫の名に相応しいほど強く、攻略組の中でも上位に位置する。

 

ラン「そう言うな、こっちはこっちで視界が制限されて大変なんだ」

 

タイチ「バカなっ!ギルドに加入する奴の名前とレベルは確認したはずだ・・・ッ!ここに突入する直前に入れ替わって・・・ッ!」

 

ラン「メインウエポンや服装のデザインで個人を判別する ー この世界ではよくやりがちなことだ」

 

アルゴ「装備や装飾にばっか目がいくようなカッコだと案外、相手のカオって見てるようで見てないもんサ。目立つトコロに目を引っ張られちゃうからネ」

 

ラン「シヴァタから聞いて準備はしてたからな。怪しいやつ ー あんたが起こした騒ぎに乗じて二人に頼み込んですり替ったってわけだ。今頃本人達は安全な場所で過ごしてるはずさ」

 

タイチは二人の顔に驚きながら慌てて転移結晶を準備する。

 

タイチ「・・・ッ!転移 ー 」

 

アルゴ「させないヨ!」

 

タイチはアルゴに結晶が弾かれたと分かるとトラップを起動させ、自ら落とし穴に落ちていった。

 

シヴァタ「結晶を弾かれたからって・・・自分から落とし穴に・・・!とにかく・・・とっ捕まえねえと・・・!」

 

ラン「待て!深追いは危険だ!それより今はクライン達と合流するのが先だ」

 

リーテン「なにかあった時は一旦ボス部屋前で合流する事になってます。アルゴさん、ランさん行きましょう」

 

ラン「わかった。さっき倒した連中を黒鉄宮に送ったらすぐに行くよ」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

sideナイト

 

ナイト「全員無事だな。・・・後はシヴァタ達だな」

 

ボス部屋に着いたナイト達はシヴァタ達が来るのを待ちつつ休憩をしていた。シヴァタ達と合流するのは直ぐだった。

 

ナイト「アルゴ、変装を解いたのか。ランもいたのか、気づかなかったな。まあ、無事でよかった」

 

ラン「そっちも無事でよかったぞナイト。こっちで起こったことを簡潔に話すと ー 」

 

クライン「なんだ、そうだったのか!全然分からなかったぜ!キリの字はともかくアルゴもな!」

 

アルゴ「ニャハハハ!みんな髭のペイントに目がいって誰もオイラの素顔を見たことがないからナ。別のペイントを派手にすればもう分からないヨ」

 

ナイト「確かに、アルゴとはそこそこ長いが素顔を見たことはないな」

 

アルゴ「ん?じゃあ見てみるカ?オネーサン、ナー坊にだけなら見せてもいいヨ。じャ、後で二人っきりになった時に ー」

 

ナイト「別にいい」

 

アルゴ「・・・なーぼうのいくじなし」

 

ナイト「さて、ここまで来たんだこの勢いでボスを倒す。ちょうど信頼出来るプレイヤーも揃ってるしな」

 

ダンジョンボスはあっという間に倒してしまい語ることは何も無かった。ボスを倒し少しすると、シヴァタがおずおずと話を始める。

 

シヴァタ「・・・闘技場にはまだコインが残っている。きっと、聞いていた話の通りのとんでもない量だろう。その処遇についてだ。本来なら他の幹部やリンさんに許可を取らないといけないけど、あいにくここはダンジョンの中でメッセージが届かない。・・・だからこれは俺の判断だ。

DKBはあのコインを全部コルに替えて助けに来てくれた人達に分配する。もちろんDKBの取り分はなしだ、それに今回のことはまた起きたって不思議じゃないんだ!」

 

リーテン「どうして・・・こんな無茶をしたんですか?」

 

DKB二軍メンバーA「DKBにリソースを集中させることがSAOの早期クリアに繋がる。それが正しいことだと思ったからだ・・・!」

 

二軍メンバーB「多少悪質なプレイだとしても全プレイヤーを解放するためには仕方ない・・・クリアしなきゃ・・・リアルに・・・帰れないんだよ・・・」

 

二軍メンバーC「これだけあれば攻略資金には困らない。それに、大量に使えばアライメント回復もできるから、もしこれからどうしても犯罪者化が必要な時にも・・・」

 

シヴァタ「そんな・・・!そんなことのために・・・お前達は・・・!ユナさんに命を張らせて・・・っ!」

 

ユナ「・・・いいの。私はいいから・・・。きっと、この人達だって悪意だけでやったんじゃないよ。大切なもののために周りが見えなくなることだって、人だったら・・・たぶんあるんだと思う。

もしも、私になにかあったらノーくんやお父さん・・・本当はいい人達だって何かとんでもないことをしちゃうかもしれないし」

 

シヴァタ「ユナさん・・・。お前達をどうするかは帰ってリンさん達と話会って決める。ひとまず戻るぞ ー」

 

DKBのメンバー達は全員ダンジョンから帰還していき、残ったのはナイト達だけだった。

 

ラン「よかったのか?金貨の山っていうなかなか見られない風景を見られるかもしれないのに」

 

ナイト「興味無い」

 

ナイトがバッサリと言い切ったことにランは苦笑いをしながら視線をユナに向ける。

 

ラン「ユナは強いな。私達プレイヤーに必要なことをちゃんと持っている」

 

ナイト「当たり前だ。未来の歌姫だぞ?」

 

そんな雑談をしてるとユナがなにか見つけたのかナイト達を手招きする。

 

ユナ「・・・みんな見て!誰が・・・倒れてる!」

 

ノーチラス「・・・死んでる。このNPCは・・・もう・・・事切れてるんだ」

 

ユナ「・・・この人衛士さんかな?・・・!なにか握ってるよ!メモだ。えっと ー

「<怒れる者達>への内通者あり。内通者は意図的に情報を流し、あえて狙わせ邪魔となった者を始末している。これを見つ」 ー」

 

アルゴ「・・・おっ、<善行がための悪行>に使うキーアイテムってとこカ」

 

ユナ「知ってるんですか?」

 

アルゴ「情報屋としちゃア当然チェックしてるヨ。なにせ、今までありそうでなかった本格アドベンチャーゲームなクエストだからナ」

 

ラン「せっかくだからサービスだ。あのクエストは戦闘やダンジョンが多くない分恐ろしいトラップが仕掛けられている。推理物のクエストだから真犯人がいる。その真犯人に事件の核心に至る情報を持ってるって知られると一発アウトという話だ」

 

アルゴ「・・・死にやしないらしいケド、真犯人には証拠を全部隠滅されて逮捕できないままクエストは失敗ってことで終了になるんダ」

 

ラン「それに、エラッサというNPCとの出来事がある以上もう・・・何が起こっても不思議じゃないだろう」

 

アルゴ「じャ、オイラ達はここデ!またナ!」

 

アルゴ達もいなくなりここにはナイト、ノーチラス、ユナの三人だけになった。

 

ユナ「私達も行こう。あのメモを隊長さんに見せないと」

 




二人目のオリキャラとしてランさんを出しました。この人は転生者とかじゃなくて現地民です。死にかけた所をナイトに助けてもらいその後アルゴの相棒枠に
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