大型アップデート
ALO事件から約二ヶ月が経過した日ナイトはアップデートで実装された新エリアに来ていた。
ナイト「いい景色だ・・・」
浮遊している小島の一つで絶景ともいえる景色を眺めてると
?「兄さん!」
ナイト「カレンか・・・少し早く来すぎたか?」
カレン「まったくもう!先にログインするなんてどれだけ待ちきれないのよ・・・」
ナイト「すまない」
ナイトは肩をすくめて苦笑いする。カレンと向き合い笑い合うと
カレン「しょうがないんだから・・・まったくもう!でも、ついにこの時が来たんだね」
ナイト「そうだ。本来アインクラッドより前から実装が決まっていた新エリア・・・光と闇の神々が住まう伝説の浮島大陸<スヴァルト・アールヴヘイム>・・・」
カレン「今日は口数も多いね。それだけ楽しみにしてたの?」
ナイト「ああ。どうせキリトとリーファも似たような会話をしているだろう」
カレンも似たようなことを考えていたらしく、少し噴き出すと翅を広げ宙に浮く。
カレン「さあ兄さん!新しいエリアに出発だよ!」
カレンはナイトの手を引き小島から浮遊大陸へと飛び出すのであった。
ナイトとカレンが着陸した場所は草原の端っこだった。
ナイト「着いたな」
カレン「ここが<スヴァルト・アールヴヘイム>なのね・・・」
ナイトとカレンが周りを見渡していると、ナイトの胸ポケットから何かが飛び出してくる。
?「ぷはーっ!ようやく出てこられましたマスター。あれ?今日はお二人だけですか?」
出てきたのは、ナビゲーションピクシーの姿をしたアルだった。
ナイト「いいや、この後合流する予定だ」
アル「そうなんですね」
カレン「アルちゃん、ここは新エリアのどこ?」
アル「ここは新エリアの入口。浮遊大陸の最初の島<浮遊草原ヴォークリンデ>です。ここら一つずつ島を攻略していき、移動範囲を拡大していく・・・という仕組みです」
カレン「なるほど〜ありがとうアルちゃん!」
少し無愛想ともいえる返事にカレンは慣れたように気分を悪くすることなくお礼を口にした。
ナイト「そろそろ街に行くぞ」
カレン「わっ!待ってよ兄さん」
カレンは先に行くナイトを慌てて追いかけて横に並ぶのだった。
街に着くと既にそこは人で溢れかえっていた。
ナイト「ここが<スヴァルト・アールヴヘイム>の街か・・・」
カレン「やっぱり初めての街はワクワクするよね!」
アル「宿屋や商店などの基本的な施設はもちろん、酒場や闘技場などもあるようです」
ナイトの肩に座っていたアルが頭に乗り移ると、向かい側の道に見覚えのある顔が目に入る。
ナイト「向こうにキリトとリーファがいる。合流しよう」
キリト達の方へと歩き出すとキリトも気づいたのか立ち止まっていた。
キリト「よおナイト!お前もやっぱり早めにきていたのか!」
ナイト「やはりそっちも早めだな」
キリト「待ちきれなかったんだよな・・・」
カレン「キリトさん、リーファ、やっほー!」
リーファ「やっほー、カレン!」
カレン達も挨拶を済ませた後少し雑談していると
?「キリトくーん!」
キリト「おお、アスナ達が到着したな」
ナイトとカレンは後ろを向くとアスナ、リズベット、シリカ、フィリア、ランがいた。
リズベット「やっぱりあんた達、待ち合わせ時間より先に来てる!」
シリカ「仕方ないですよ、リズさん。キリトさんとナイトさんが待ちきれるわけないじゃないですか〜」
ラン「ホント、欲望に忠実と言うのか・・・まあ、それがナイト達らしいと思いうが」
アスナ「ふふ・・・ここ数日キリト君、ずっとそわそわしてたもんね。ナイト君はキリト君ほとわかりやすくなかったけど明らかに口数が増えてたもんね。それほど楽しみだったってことでしょ」
フィリア「やっほー、ナイト!相変わらず元気そうだね!」
ナイト「むっ・・・そんなにわかり易かったのか?」
ナイトが少し反省しているとアスナ達の後ろから更に声が増える。
クライン「おいおい、さっきから俺達の事、忘れてないか!」
キリト「クライン!エギルも来てくれたんだな」
エギル「ネットでも話題になっていたアインクラッド以来の大型アップデートだぞ。ゲーマーなら公開直後のログインは基本だろう」
その後も約5分以上の雑談を終えると新エリア攻略に乗り出すのだった。
キリト「<スヴァルト・アールヴヘイム>!攻略開始!」
一同「おうっ!」
ナイト達はまず小手調べとして簡単なクエストを受注することにした。
シリカ「いろんなのがあるみたいですけど、なにかいいクエストはありますかね?」
リズベット「ふっふっふっ・・・それなら持って来いのやつがあるわよ!」
アスナ「うん、手軽にできそうだから、初クエストにはちょうどいいんじゃないかな」
クライン「そのクエストはどこに行けば受けられるんだ?」
ナイト「フィールドに出て北東にあるダンジョンと、もう一つあるみたいだ」
ラン「それほど強い敵もいなさそうだな。様子見としては十分ではないか?」
カレン「素材になるアイテムもあるらしいので、装備強化に使えるし、食材になる敵もいるらしいです!」
リーファ「装備が鍛えられる素材は魅力的ですね!」
アスナ「私も欲しい食材があるの。ふふっ、楽しみだなー」
キリト「それじゃあ決まりだな。二手に分かれてさっそくそのクエストをやってみるか!」
ナイトとキリトをリーダーに分かれる。ナイトのパーティーはナイト、フィリア、ラン、カレン。それとアルだった。
ナイト「俺達のパーティは北東にあるダンジョンが目的地だ」
フィリア「みんな準備はいい?それじゃあレッツゴー!」
ナイト達はフィールドに出ると北東に移動を始める。
ラン「やはり人が多いな・・・こんなに人が居ると狩場も混雑してるだろうな」
ランの言葉通りに人がフィールドに溢れていた。モンスターもポップすると同時に近くのプレイヤーに狩られて手持ち無沙汰のプレイヤーも多いようだ。
空を飛びながら辺りを観察していると、目的地のダンジョンに到着する。しかし扉が開かない
カレン「この扉は?」
フィリア「魔法で封印されてるみたいだね。封印されてるダンジョン!お宝が眠ってそうだね!」
ナイト「物理攻撃は効かないだろう。解除する仕掛けがあるはずだ」
ナイト達はダンジョンの扉周辺を探索する。数分もしない内に何かを発見する。
ラン「ナイト、こっちに不自然な穴がある。多分ここに何かをはめるんだろう」
フィリア「ナイト!こっちには文字があるよ」
カレン「・・・トールの耕地?確かさっき農場を見たような・・・?」
ナイト「ああ、この少し先に農場があった。そこに扉を開けるヒントがあるのだろう」
ナイト達が農場に到着すると同時にモンスターが大量にポップする。
ラン「これはまた大量だな・・・ナイト!私は左側を担当する」
ナイト「了解。カレン、ランの援護を頼む」
カレン「任せてよ!」
フィリア「私はナイトの前衛をするね」
ランはモンスターの群れに向かって突撃する。カレンはそれを見て慌てて魔法の準備をする。ナイトは弓を構えるとフィリアの援護を始めたのだった。時間をかけずにモンスターを全滅させると
ナイト「お疲れ様。いい動きだったぞ」
フィリア「ナイトこそ弓をよくあんなに当てられるよ」
ラン「ナイト、いつ武器を刀から弓に変えたんだ?」
ナイト「俺達のパーティは大体前衛で、魔法や弓を使う後衛がほとんど居ないからな・・・最近熟練度を上げ始めたんだ」
カレン「兄さん!ちょっとこっちに来てくれる!?」
遠くからカレンの呼ぶ声が聞こえる。そちらに目を向けると小さな小屋の前にカレンが立っていた。
カレン「兄さん、上級者らしきプレイヤー達がこの小屋から出てきたの・・・だけど小屋の扉があかなくてね」
ナイト「どこかのギルドか?」
フィリア「ナイト私鍵を持ってるよ。開けてみる?」
ナイト「頼む」
ラン「私が開けよう。中にモンスターがいないとは限らないからな」
ランが鍵を使い扉を開くと中はこじんまりとした内装だった。モンスターは居ないようで、机の上に石版が置いてあった。
カレン「ん・・・?この石版随分小さくないですか?」
フィリア「うん、半分くらいの大きさだと思う。あと半分必要なんじゃないかな?」
ラン「ナイト、日記が置いてあったぞ」
その日記はだいぶ古びていて読めるが途中途中に読めない文字もあった。
フィリア「代々伝わる石版を割ってしまった!どうしよう・・・ワイバーンに▉▉れてしまった。この事は誰にも言えない・・・一生▉▉のまま▉▉だ!秘密を守ったまま生涯を終える事ができそうだ。でも本心では誰かに見つけてほしいんだ・・・
これで終わりみたい。誰かがこの石版を半分に割ってしまったみたい」
カレン「ワイバーンってモンスターの名前だよね?」
ナイト「ああ。そのワイバーンが石版の片割れを持ってるんだろう。アル、どこにいるかわかるか?」
アル「お任せ下さい。・・・ワイバーンはここから北にある浮島に生息しています」
ラン「これで次の目的地は決まった」
カレン「うん、次はその浮島に行ってみよう!」
日記に書いてあった浮島に到着するとワイバーンが上空から現れる。複数体のワイバーンの中の一匹に色と大きさが違うワイバーンがいた。
ナイト「あれがボスか・・・石版の片割れはあいつがもってるんだろう。みんな、行くぞ」
ワイバーン自体の戦闘能力は高くなかったが次から次へと現れた。しかし、ナイトがボスを倒すと追加のワイバーンが現れなくなる。
ラン「好機・・・!」
最後のワイバーンをランが倒すと石版が手に入る。
カレン「やったー!」
フィリア「やったね!みんなお疲れ!」
アル「みなさん、やりましたね!」
ラン「これで石版が揃った。やっとダンジョンに入れるってことね」
ダンジョンに向かって飛行を始める。そしてダンジョンに到着すると
フィリア「あそこにプレイヤーがいるね。別のパーティもいたんだね」
カレン「あれ・・・どこかで見たと思ったら、農場で見かけた人達だよ?」
プレイヤーA「ん?」
ナイト「お疲れ様。俺達も同じクエストをしている。そっちは順調か?」
プレイヤーA「ああ、順調さ。ワイバーンもお前達より先に倒したぞ。このクエストは先にクリアさせてもらうぜ」
ナイト「俺達だって負けないぜ」
プレイヤーB「お前達も精々頑張れよ。俺達に追いつけるとは思えないがな」
ナイト「随分な自身だ。どこかの有力ギルドに所属しているのか?」
プレイヤーA「ああ俺達は・・・」
プレイヤーB「おい、先を急ぐぞ」
プレイヤーA「あ、ああ・・・お前達、またな」
プレイヤー達はダンジョンの中に入っていくのだった。
ラン「自信に見合った実力がありそうだったな」
フィリア「別に敵対する気はないけど、負けるのはやっぱり悔しいよね!」
ナイト「そうだな」
カレン「まあ、気を取り直してダンジョンに行こう!」
ナイト達はダンジョンに足を踏み入るのだった。
何故か投稿を忘れていました(´ω`)トホホ…
次からは気をつけます。