ダンガンロンパ -希望と絶望の少女-   作:beatrice

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プロローグ~希望ヶ峰学園神浜分校設立~②

 再びスモークが噴射されてモノべえは姿を消した。体育館には静寂だけが残っている。 

 

 塩屋は呟いた。「あの~、魔法少女というのはなんなのでしょうか?」

 

 「それは私が説明するわ」

 みたまが言葉を引き継ぎ神浜で起きたあらましや魔法少女と魔女の関係、キュゥべえの目的を明らかにしていく。自分の知らないところで争いが起きていたことに塩屋は絶句していた。

 

 アリナが声を張り上げた。

 「そんな事はどうでもいいワケ!アリナは帰らせてもらうから」

 

 結菜がそれを遮る。

「勝手なことしないでくれるぅ?」

 

 「こんなところ1秒だっていたくないんですケド。それともアナタが殺されてくれるワケ?」

 アリナは変身して結菜に武器を向けた。

 

 「殺したいのはこっちの方よぉ。でも何が起きるか分からない以上は下手に動くべきじゃないわぁ」

 

 正しく戦闘が起きかねない状況にラビが割って入る。

「お二人ともそこまでです。今は状況整理に時間を使うべきでは?」

 

 みたまもそれに加勢する。

 「彼女の言う通りよ。アイツの目的が分からない以上は争っている場合じゃないわ」

 

 「ならアリナは部屋に籠ってるから勝手にしてヨネ」

 アリナは変身を解き体育館を後にする。

 

 「アリナさんはうちらに任せて!」

 「皆さんはこれからどうするかをお願いするでございます!」

  天音姉妹がアリナを追いかけていく。

 

 ひなのが溜息を吐きながら言葉を漏らす。

 「アリナは二人に任せるしかないな」

 「

 そうね。わたし達はこれからどうすべきかを考えましょう」

 結菜が続く。

 「校舎内は自由に見ていいみたいだし情報収集に行くというのはどうかしらぁ?」

 

 確かにこのまま手をこまねいているよりかはマシだろう。誰もがそう思っていたのだが異を唱える者がいた。

 

 「探索はあなた達に任せるわ」

 「ちょ、まさら!?」

 

 感情を感じさせない声で言うとこのはがそれに続いた。

「そうね。全員で一つの行動をとるよりも外の魔法少女に呼びかける役も必要じゃないかしら」

 

 「確かに役割分担するのは良いかもしれませんね!」

 いつもはそそっかしい彼女も同意を示す。

 

 「ではサイコロを振って決めるのはどうでしょう?奇数なら探索、偶数なら呼掛けということで」

 ゆきかがポケットからサイコロを取り出した。

 

 「どうしてそんなものを持ち歩いているんだ」ひなのが呆れたように言う。

 「ギャンブラーの嗜みですよ」

 

 サイコロを振った結果、以下のように組が分かれた。

 探索:八雲みたま

    青葉ちか

    加賀見まさら

    江利あいみ

    七瀬ゆきか

    竜城明日香

 

 呼掛け:栗栖アレクサンドラ

     静海このは

     紅晴結菜

     氷室ラビ

     由比鶴乃

     都ひなの

 

魔法少女ではない塩屋は戦闘が出来ない為体育館内の探索を担当することとなった。

【呼掛け組】

(葉月、あやめ聞こえる!?)

 

(樹里、アオ、ひかる聞こえるかしらぁ)

 

(那由他さま聞こえませんか?)

 

(ひめちゃーん聞こえませんかー?)

 

(やちよ~フェリシア~聞こえないの?)

 

 黙り込む4人を見て塩屋がひなのに問いかける。

 「皆さんは何をしているのですか?」

 

 「魔法少女はテレバシーが使えるんだ。近くに誰かがいたら繋がるかもしれない」

 

 「テレパシーですか。それが使えたら便利ですね」

 

 「魔法少女なんていいものじゃないぞ。命懸けの毎日だしな」

 

 「・・・・・・そうですか」

 

 (・・・る・・の?)

 

 「あれ?もしかして繋がった!?」

 

 (鶴乃!?あなた今どこにいるのよ!)

 

 (やちよ~!今変な学校に閉じ込められてるんだよ!)

 

 (変な学校?それってこの希望ヶ峰学園とかいうところ?)

 

 (そう、そこ!)

 

 (そっちはいまどういう状況なの?)

 

 (うん、それがね・・・)

 

 『こらー!!勝手に外と連絡取っちゃダメじゃないか!!』

 

 (この声誰よ!?)

 

 『あー七海やちよ、それと和泉十七夜だね?校内に入ったら中にいる子はミナゴロシだから注意するように』

 

 「貴様は誰だ?」

 

 『ボク?ボクはモノべえ。この学校の学園長なのだ!』

 

 「モノ・・・べぇ?キュゥべえじゃないの?」

 

 『あんな旧式の体に興味なんてないよ』

 

 『旧式とは失礼だな。警戒心を解かせるには最適なデザインだよ』

 

 同じ声が会話をしていることに誰も理解が及ばない。

 

 『とりあえず邪魔をしないように。それと外部の魔法少女にテレパシーを使ったら校則違反だからね!』

 

 【校則が追加されました】

 ⑧外部と連絡を取り合うことを禁ずる。

 

 「これからどうする?」

 

 ひなのの問いに鶴乃が答える。

 

 「どうするって・・・。どうしようか?」

 

 場には再び沈黙が訪れる。

 

 「都さん、塩屋さんはどこに行ったんですか?」

  

 空気を和らげるようなサーシャの声がした。

 

 「ああ、体育倉庫を調べてくると言ってたぞ」

 

 「私たちも見に行ってみませんか?」

 

 「そうだな。探索組が戻ってくるまでまだかかりそうだしな」

 

 呼掛け組は体育倉庫へと向かう。

 

 「塩屋さん何かありましたか?」

 

 「あっ、サーシャさん。電子生徒手帳が落ちていたのですがわたしより前に入られた方はいないですよね?」

 

 「生徒手帳が配られたのはモノべぇが出てきたあとですからね。わたし達の物ではない筈です」

 

 「ですよね。ではこれは一体誰のものなのでしょう?」

 

 「電源は入らないのぉ?」

 

 「充電が切れているみたいなんです」

 

 「充電器を探すしかないようねぇ」

 

 「みんな~どこにいるの~?」

 

 みたまの声が響く。どうやら探索組が戻ってきたようだ。

 

【探索組】

 探索途中にみたまが皆に尋ねる。

「ねぇねぇ、みんなは最初気が付いたときはどこにいたのぉ?」

 

 「わたしとまさらは屋外プールに倒れていました」

 

 「プール?」

 

 「えぇ。わたしが水泳部だからでしょうか?」まさらが答える。

 

 「うーん、電子手帳の才能と同じだけど意味があるのかしらぁ?」

 

 【校庭俯瞰図】

 

【挿絵表示】

 

 

 「わたしは飼育小屋の前です」

 

 「動物は何かいたのぉ?」

 

 「えっと、山羊さんが2頭と鶏さんが5羽いましたよ」

 

 「そう。動物のお世話もしなければいけないのかしら」

 

 「ほったらかしは可哀そうです」

 

 

 「明日香ちゃんは?」

 

 「わたしは最初から体育館にいました」

 

 「そうなのぉ?他には誰かいた?」

 

 「月咲さんと紅晴さんが一緒でしたよ」

 

 

 「わたしは娯楽室です。ビリヤード台やスロットがありました。こんな状況でなければ楽しめたのに残念です」

 

 「ゆきかちゃんらしいわねぇ」

 

 「今回もわたしのトラブル体質のせいなのでしょうか?」

 

 「うーん、なにか違うような気がするのよねぇ」

 

 「みたまさん、階段があるけどどっちに行く?」

 

 「このまま真っすぐ行っても玄関しかないから昇りましょ」

 

 「玄関!?外には出られないの?」

 

 「それがねぇ、鎖と電子錠があってダメなのよぉ」

 

 「えーっ!それじゃあ本当に出られないの!?」

 

 「落ち着いて、あいみ。きっと外に出る方法はあるわ」

 

 「そ、そうだよね!こころや伊勢崎くんにもう会えないなんて絶対嫌だし!」

 

 「ええ、だからみんなで乗り切りましょ」

 

 先頭を行くちかが皆に言う。

 

 「そろそろ2階に着くみたいですよ」

 

 階段近くには地図が張り出されている。

 

 「えーっと2階は実技教室があるのねぇ」

 

 2階地図

 

【挿絵表示】

 

 

 「3階への階段は別にあるみたいですね」

 

 ちかが地図に描かれた階段を指差したその時。

 

 

 『こらー!!勝手に外と連絡取っちゃダメじゃないか!!』

 

 「えっ、何?何?」

 

 「テレパシーが繋がったのかもしれないわね」

 

 モノべえの言葉を聞くとやちよや十七夜が近くにいることが分かる。

 

 「一度戻りましょうか」

 

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