20XX年、世界は東西に分裂され第三次世界大戦が始まった。欧州が主戦場となったため日本に対する負担は想定よりも軽かったが日本国内では戦火を逃れてハワイや南アメリカへの移住が増加、人口は6000万人まで減少した。
戦争開始から11ヶ月程経った時、新たな敵が東西両軍に立ちはだかった、宇宙からの侵略だ。欧州北部、アラスカ、マダガスカル島を侵略した奴らは基地を建設し人類との戦争のために橋頭堡を築き上げた。しかし彼らが運用する兵器は巨砲を搭載した戦艦、レシプロエンジンの航空機、傾斜装甲や大口径の砲を装備した戦車など、どれも第二次世界大戦までに使用された兵器であり人類にとって非常に見覚えのあるのもだった。襲来当初は初の異星人とのコンタクト、初の地球外生命体との戦闘、といった点から非常に警戒されていたが敵が昔の兵器をコピーして戦闘を行おうとしている事が判明すると警戒されていた異星人達は『stupid alien(馬鹿な宇宙人)』と揶揄され、現代兵器によって早急な制圧ができると考えていた、だがその考えは甘かった。巨大な戦艦も、レシプロエンジンの航空機もそして戦車も全く攻撃が通用しなかったのだ、装甲の概念とは別に強力なシールドのような物に守られているのだ、さらに調べるとそれらを動かしているのは生物ではなく自立AIを備えているアンドロイドだった。
異星人からの侵略に対応するために西側諸国の重鎮が集結し協議を行っていた時、突如会議室の隅に白いモヤが発生した。そのモヤからは真っ白なマネキンのような人物が現れた各国SPを呼びつけようとしたが白いマネキンが片手を前に出すと皆何をしようとしたか忘れたように無線から手を離した。マネキンは口を開かずに言葉を発し始めた。
「私は貴様らを助けるために現れた『神』である。あの化け物に対抗する手段を授けに来た。」
無神論者で有名なD国の首相が『神など存在するわけが無い!』と神を目の前に叫んだが尽く無視された。
「奴らの目的はこの星への侵略では無い、人類の歴史、兵器、軍事学、戦略を学ぶことだ。」
「そんなことを学んでどうすると言うんだ。」
大国の国防大臣が神を前にして理性的に問いかける。
「奴らは多くの星を潰して周り、学び続けている。面白いのは奴らも侵略の理由を見いだせていないということだ。」
敵の全貌に唖然としている
「だがそんな理不尽な侵略を止めるために私はここへ来たのだ。奴らの力…まぁ神秘とでも呼ぼうか。奴らにも神は居るだろうからな。これを打ち破る方法を二つ提示する。」
その言葉を聞いて室内の重苦しかった空気が一転する。
「一つ、世界中の少年少女一万名に奴らの神秘を打ち破る力を授ける、そして同時に戦い方を教える。二つ、私が全身全霊で奴らの根幹に負荷を掛け、神秘の守りを弱める。だがこれをすると私は動くことも、この様に皆の前に姿を現すこともできなくなってしまう。だがしかし、常に奴らの力を弱めることで通常兵器の攻撃もある程度は通るようになるだろうがこれ以上の戦力増強の支援は行えない。」
全員が息を飲み、理解した。神は我々の為に、我々の存続のために動いてくれていると。そこに居た者は皆、神の力添えに応えなければいけないという使命感に駆られた。神もそれを察したのか。
「いい覚悟だ、では私は私の戦いへ赴く。私を失望させるなよ。」
そう言い放つと誰も気付かず、静かに、誰にも悟られずに部屋から消えた。
追記すると東側諸国の会議にも同じような人物が現れ寸分違わぬ事を言い放ったそうだ。
その一言を言い放つと誰も気づかないうちに『神』を名乗る人物は部屋から消えていた。その後神の力を帯びた子供達は世界各地から発見され、大した時間もかからずかなりの数が揃った。しかし少年少女へ教えられた戦い方とは、驚くべきことに現代兵器の運用方法や戦術ではなく、異星人の使う兵器と同じような大昔の兵器の使い方だった。その中でもパイロットに選ばれた者は高い戦闘能力と航空機の特性である破壊目標を選ばない点からこの異星人との戦いで鍵を握るとされ、彼らは日本では『天空のレジスタンス』と呼ばれている。異星人も呼び方を統一され『stupid alien』から『星の官軍』に統一された。こうしてこうして人類による反抗が始まるのだ。
現状、2章までは完成しているのですぐにでも投稿できますがその後は不定期となりますので気長にお待ちください<(_ _)>