この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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10話目にして魔法VSポケモンの描写が書けた

今回人語を喋ってるポケモンは脳内CVを釘宮理恵さんをイメージして書いたので皆さんもご相談してください


この素晴らしい貧乏店主にポケモンを

『…………ナマ』

 

「…………フフ」

 

『リオリオ! リィオッ!』

 

「フフ♪」

 

『バケッ! バケッ!』

 

「うぅ~♪」

 

『アシッシッ~♪ アッシ~♪』

 

「フフン♪」

 

 

アクアがアシマリのイブをゲットしてから5日が経過、その間もカズマ達一行はポケモン探しに東西南北と様々なエリアに出向くも見つけたポケモンは僅か2体

 

コレでカズマ達が手持ちに加えた分を入れて10体、この世界に来たポケモンは100体なので約2週間程で1割集めたというハイペースなのかローペースなのか判断しづらいものだが着々と前には進んでいた

 

 

そして前に進んでいるのはポケモン探しの件だけでなく

 

 

 

「最初はラティアスに捧げる予定の俺の初めてを奪いやがってこの野郎、重いから首に巻き付くなって思ってたのによ」

 

『スピィ……スピィ……』

 

「なんか……愛着湧いちまった♪

 

寝てる時に俺の胸元に入ってくる仕草とか寝顔とか可愛いんだよな~なあナマケロ」

 

『スピィ……スピィ…』

 

「こらこら~ヨダレが足れてるぞ~♪」

 

 

 

 

『リィオッ!!! リオリオ!』

 

「見事な正拳付きだぞ」

 

『リッオ♪

 

リッオッ!! リオリオ!』

 

「今のも見事な蹴りだ

 

フフ、どんどん上達していくなリオル♪」

 

『リッオ♪

 

リィィオッ!!! リオリオ!』

 

「技を打つ度に私を呼んでくれる……可愛い♪」

 

 

 

 

「ちょむすけ バルスリン、次は帽子の隙間から私を見上げてくれませんか」

 

『バケッ!』

『ニャァァ~』

 

「うぅ……ちょむすけ、次はバルスリンにのし掛かってください

バルスリンはのんびりしてて良いですよ」

 

『ニャ? ニャァァ~』

『バケェ~』

 

「…………可愛い♪」

 

 

 

 

『アァシィ~♪ アシシィ~♪アァシィ~』

 

「天使……天使の歌声だわ……」

 

『マリマ~♪ リィマア~♪』

 

「イブ……貴女はやはりアルセウスを越えて神になる存在よ、なんと言う美しい歌声……そして」

 

『マリリィ!』

 

 

「どや顔もきゃわゆいわぁ~♪」

 

 

手持ちにしたポケモン達との関係性も順調に進んでいた。

 

 

「もう30分経つのに飽きないわね皆」

 

『マフォフォ、マフォク!マフォクシー?』

 

「勿論、私はマフォクシーの事大好きよ♪」

 

『マフォク♪マフォクシー、マフォクマフォフォ♪』

 

「ありがとう♪」

 

「フフフ、皆さん仲良しさんですね

 

何だか羨ましいです」

 

手持ちポケモンを愛でる皆を見ながら、私も大好きと互いに言い合うセレナにマフォクシー

 

そんな彼女達を微笑ましく見ながら美女がお茶を飲んでいた、けしからんプロポーションを揺らしながら

 

 

「ならウィズさんもポケモンをゲットしてみますか?」

 

「良いんですか?」

 

「えぇ!」

 

 

何故ウィズがカズマの屋敷で茶を飲んでいるかというと

 

時間は前日に遡る。

 

 

 

 

{バザーで紅魔の娘にピッタリのメイド服を購入し、夜な夜なメイド服片手にあの娘が着ているのを妄想していたのがバレて2日間朝食抜きを言い渡された冒険者の小僧よ!!!

 

我輩が来てやったぞ!!!}

 

{帰れ……}

 

{フハハハ!!! よいではないか、今屋敷には貴様しか居ないのだ暇しているだろう}

 

{ナマケロが居るから心配ご無用だ

 

なぁナマケロ}

 

{……………}

 

{貴様の膝に寝転がってるだけではないか}

 

{コレがコイツのコミュニケーションなんだよ、そんで何の用だ?話し相手に来たんじゃないんだろ}

 

{うむ、実は預かり物を頼みたくてな}

 

{預かり物ってその木箱か? 何入ってんだ……って!ウィズ!?}

 

{うぅ!!うぅぅうぅ!!!!}

 

{おまバニル!! なにウィズをグルグル巻きにして猿轡までしてんだよ!?

 

まさか……う…売りに来たのか……買った!!いくらだ!!}

 

{うぅぅうう!?}

 

{あいにく金は欲しいが人身売買に手を出すほど困ってはおらん

 

というか預かり物と言ったであろう、貴様がアイデアを提供したライターなる物の試作品が完成したので我輩が確認に向かう事になった

 

なので2日ほど店を休むので、その間ウチの貧乏店主を貴様の屋敷に住ませてくれ}

 

{はぁ? ウィズも連れて行きゃ良いじゃねえか}

 

{断る、また出先で下らん物を買う恐れがある}

 

{うぅ? うぅぅ!!}

 

{なら普通に店番させりゃ……あっ}

 

{そう、我輩が往なぬ間に余計な借金を作るやもしれん}

 

{うぅ~!うぅぅ!!}

 

{とにかく2日ほど預かってくれ}

 

{構わねえけど、ウィズは旅行に連れて行けないから御近所に預けるペットかよ}

 

{躾れば言う事を聞く分ペットの方がマシだ}

 

{うぅぅ!?}

 

 

という訳で昨日から屋敷で預かる事に

 

 

 

 

「はい、このボールを野生のポケモンに投げて命中させるだけで良いんです」

 

「本当に宜しいんですか?

 

私が貰っても」

 

「カズマがかなり作ってくれましたし、それにウィズさん優しくて良い人ですからポケモンの事を皆みたいに大事にしてくれるかなって」

 

「良い人……フフ、私リッチーですけどね

 

でも凄く嬉しいです♪

 

ではお言葉に甘えて」

 

 

「あら? ボールを貰ったって事はウィズもトレーナーになるのかしら?」

 

「トレーナー……?

 

あぁ! 確かイブさん達ポケモンを使役する人の事をそう呼ぶのでしたね」

 

 

「もしなるならば、分からない事があれば先輩にして最強のトレーナーになる予定の我にご相談あれ」

 

「お前相談に乗れるぐらい知識あんのか?」

 

「勿論! セレナとサトシから大分教えられて来ましたからね、例えばポケモンは鍛えれば進化して姿が変わるのです」

 

「姿が変わるんですか!?」

 

「えぇ、私のマフォクシーも最初は……あった

 

フォッコってポケモンだったんです」

 

《フォッコ キツネポケモン ほのおタイプ

 

 

気持ちが昂りやすく、その際に200度を越える火炎を放つ、体温も上がり過ぎるので耳で放熱して冷静になる》

 

 

「本当だ……体型は違いますがマフォクシーさんと顔が似ています」

 

『マフォクシ!』

 

「懐かしいわねフォッコ時代、そして進化して次はテールナーに」

 

《テールナー キツネポケモン ほのおタイプ

 

 

 

木の枝を尻尾から引き抜くときに着火し、その炎を火種に 強力な炎技を繰りだす》

 

 

「見た目がマフォクシーさんにかなり近くなってます」

 

「こんな風に見た目が変わるだけじゃなくて強さや技、中には性格が変わる子も居るのが進化なんです」

 

「本当に不思議な生き物なんですねポケモンは、じゃあカズマさん達のナマケロさん達も進化するんですか?」

 

「おう、するみたいだぜ」

 

「その図鑑に書かれているようだが、我々は見ないようにしているんだ」

 

「何故ですか?」

 

「いやーだってよ、どんな姿になるか知らない方がワクワクすんだろ」

 

「知ってしまっては楽しみが減ってしまいますしね」

 

「ああ確かに、宝箱も何が入ってるか分からない方が開ける時にワクワクしますもんね」

 

「そうそう」

 

「まぁ私はイブの進化した姿は知ってるけどね

 

アシマリからオシャマリに、そして最後にアシレーヌに……楽しみだわ

 

ねえイブ」

『アシィィ~♪アァシィ~♪』

「天使……やはり天使よ!」

 

 

 

「きっとこの子が進化した姿は天を仰ぐドラゴンよりも巨大で、神や悪魔すら恐れを抱く神秘的な姿になるはずです

 

何故なら伝説と幻になるのですから!!ですよねバルスリン!!」

『バケケ…バッケェ』

 

「うぅぅ♪恥ずかしがってこの子ったらもう♪」

 

 

 

 

「私も楽しみだ、進化もだがこの子は教えた事をどんどん吸収していき確実に成長している

 

どれだけ立派なポケモンになるかも楽しみだぞ」

『リィィオッ!! リオリオ!』

 

「フフ♪」

 

 

「俺には分かる、こういう戦いに不向きや戦うのを好まない奴が最終的に一番の強キャラになるって事をな

 

だろナマケロ」

 

『スピィ……ナママ~』

 

「今……俺の名前言ってくれた!?

 

 

やっぱ」

 

「やはり」

 

「当然ですが」

 

「当たり前だけど」

 

 

 

「ナマケロが」

 

「リオルが」

 

「バルスリンが」

 

「イブが」

 

 

「「一番可愛い」」

「一番可愛いです」

「一番可愛いわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「あぁ?」」」」

 

 

 

 

「成長してるつってもパワーだけだろうが!!!!

 

肝心の命中率はどうなんだ、えぇ!俺の息子にメガトンパンチを食らわせてくれたララティーナさんよ!!!」

 

「力から鍛えるのが大事なんだ!!!

 

そしてララティーナって呼ぶニャァ!!!!」

 

「そもそもカズマと同じで寝てばかりのナマケロが、バルスリンと同じ土俵に立つのはお門違いじゃないでしょうか」

 

「そうだ!! リオルは何時も荷物持ちや調理の手伝いをしてくれるが、毎日食っちゃ寝 食っちゃ寝を繰り返すお前と………つぅ♪わ……私好みのダメ男のお前にそっくりなナマケロとリオルを比べるのは筋違いだ」

 

 

「ボール作ったりポケモン探しで歩いてんだろうが!!

 

あとお前らは知らないがナマケロだって働いてんだぞ、俺が調理担当の日に味見って仕事をな!!

 

 

というか興奮すんなぁ!!!」

 

「してニャい!!」

 

 

「3人共知ってるかしら、こういうのってどんぐりの背比べって言うのよ

 

まあ当たり前だけど他の子が同じレベルでイブは格上よ」

 

「はぃ?

 

ここ最近町中でバルーンを破裂させて騒ぎを起こしまくってるイブが、伝説と幻になるバルスリンより上だと言っているのですか」

 

「勿論よ、この子は伝説や幻よりも更に上のアルセウスを越えて神になるの

 

それに少なくともだいばくはつしか使えないバルスリンよりは確実に上だわ、プークスクス♪」

 

「イラッ

 

良いでしょうその挑戦受けて立ちましょう、バルスリン!エクスプ」

 

「止めろ!!」

「それはダメだ!!」

 

 

 

 

「自分のポケモンの事を好きになってくれるのは嬉しいけど、流石に喧嘩は止めて欲しいわね」

『マフォフォ』

 

「フフ、でも皆さん楽しそうですよ」

 

「…………お早う」

『………ピィカァ』

 

「あぁサトシさんピカチュウさん、お早うございます」

 

「お早う2人共、朝ごはんカズマが作ってくれてるわよ」

 

「………ああ」

 

「ん?

 

それにしても珍しいわね2人が寝坊だなんて」

 

『フォクッシ、マフォフォ』

 

「…………うん……悪い」

 

『………ピカ』

 

 

「サトシ……?」

『ママフォク?』

 

何時もの彼等らしく無い覇気の無い返事をし、ゆっくりとリビングに歩いて行く。

 

 

 

 

 

「サトシの様子が変?」

 

「うん」

 

 

 

 

『ルッチャ!』

ビシッ!

 

『チャァブ!』

ビシッ!

 

 

『リィオッ……』

 

「凄い肉体美のポケモンだな」

 

「ルチャブルはリオルと同じ格闘タイプのポケモンだから」

 

召喚された格闘家が被るマスクの様な顔と立派な翼と肉体美を誇る“レスリングポケモン”ルチャブルが、独特の決めポーズを行いながら自慢の肉体美を同じ格闘タイプのリオルに見せる

 

 

「ルチャブル、リオルに何かアドバイスしてくれるか?」

 

『チャアブルゥ!!』

ビシッ!

 

「よしリオル、ご教授願うとしよう」

『リオッ!』

 

 

『アァァシィ~♪ アシィマア~♪』

『ワニャニャ!! ワニワニワ!!』

 

 

「イブの歌に合わせて行われるワニノコのダンス……コレはかなり映えだわ!

 

サトシ!アンコール!アンコールをお願いするわ!!」

 

「オッケー

 

ワニノコ、もう一回踊ってくれるか」

 

『ワニャニャ♪』

 

ルチャブルと同じく召喚された二足歩行で立つワニのような“おおあごポケモン”ワニノコ、踊るのが大好きな彼はイブの歌声に合わせて華麗なダンスを披露し

 

水タイプが大好きなアクアにクリーンヒットしアンコールを注文されていた

 

 

 

「別に変わった感じしないぞ、今日も自分のポケモン召喚して楽しそうにしてんじゃねえか」

 

「そうだけど……」

 

「でも確かに何時もなら元気にお早うと言ってくれるのに、今日はあまり覇気の無い挨拶でしたね」

 

「えぇ、それにピカチュウさんも」

 

 

『ピィカァ! ピィカァ! ピィカァ!』

 

 

「先からずっと腕立て伏せしてます……可愛いですね♪」

 

 

「別に腕立てやるのは普通だろ」

 

「でも何だか2人共様子が変な気がするのよ」

 

『フォクッシ』

 

「もしかしたらストレスが溜まってるんじゃないですか?

 

中々ポケモンが見付からなくて」

 

「あっ……あり得るなソレ」

「うん……」

 

サトシがポケモンを集める本当の理由を知るカズマとセレナは、中々ポケモンがわ見付からない事にサトシと、彼の一番の友であるピカチュウがストレスを感じているのではという めぐみんの考えに納得してしまう

 

 

「ならストレス解消にリフレッシュ効果のあるお茶を飲むのは如何でしょうか」

 

「そんなお茶があるのですか?」

 

「はい、最近ウチの店近くに新しくお茶屋さんが出来てですね

 

そこの店主さんが冒険者でして、世界中の様々な茶葉を集めたので店を開いたらしく

 

そこの看板メニューに、飲めばどれだけ疲れていてもイライラしてもリフレッシュ出来るお茶があるんです」

 

「まぁ物は試しだ、飲ませてみようぜ」

 

「うん」

 

ウィズの教えてくれた店に行こうとした時、屋敷の入口が勢いよく開かれる

 

 

「めぐみん!!」

 

「ゆんゆん?」

 

「はぁ……ゆんゆん、悪いですが今日は勝負をしてる場合ではないのでお帰り下さい

 

はい回れ右」

 

「今日は勝負しに来たんじゃないの!

 

あれ? なんで店主さんが此処に?」

 

「暫くお泊まりさせて貰ってるんです」

 

「お…お…お……お泊まり会!?

 

そんなハードなイベントをこなしてるなんて……流石です店主さん!!」

 

「………はい?」

 

「ソレで何だよ ゆんゆん、また遊びの誘いにでも来たのか?」

 

「それが……結局アルカンレティアで遊んだ事ってセレナの服を買ったぐらいだったんで、今度こそ皆と楽しく長く遊びたくてキルちゃんと一緒に念入りに何処に行くか考え過ぎて

 

最近……ロクに眠れてないんです」

 

「………マジかよ」

 

「だからキルちゃんが肩の上で寝てるんですね」

 

『グゥ……グゥ……』

 

「それでゆんゆんも隈が凄いのね……」

 

「そうなの……だから睡眠不足解消の為に、気持ち良く睡眠が出来るお茶を出してくれるお店の噂を聞いて買いに行ったんだけど」

 

「あぁ私のお店の近くに出来たお茶屋さんですね、実は私達も今から其所に行こうかと」

 

「それがやってないんですよ、そのお店」

 

「えっ?変ですね、年中無休って店主のオジサンが言ってたのに」

 

「その店主のオジサン実は一昨日から行方不明なんです」

 

「行方不明?」

 

「近所の人にお店が休みの理由を聞いたら、一昨日にお墓参りに行ったきり帰って来なくなったって

 

どうしても私たち睡眠不足解消のお茶が欲しくて、ソレで店主さんを探すのに協力して欲しくて……此処に」

 

「私達は、お悩み相談室じゃないんですよ」

 

「まぁ俺らもその店に用事あるし、店主探し手伝うぜ ゆんゆん」

 

こうして店主を探す事になり、ウィズを含めた全員でアクセルの町で聞き込みを初め

 

 

そして

 

 

《午後6時》

 

「まさか半日掛けて情報0とは」

 

朝から夕方まで休憩を挟み約半日掛けて情報集めを行ったが、お茶屋の店主の行方は分からず取りあえず屋敷に戻る事に

 

「きっと墓参りが終わった後、急に旅行にでも行きたくなったのよ

 

もしかしたらアタシが降臨した噂を聞き付けてアルカンレティアに行ったのかも、きっとそうだわ よしアルカンレティアに行こう」

 

「京都に行くノリで言うな、というか墓参り終わって急に旅行に行くってどういう心境の変化だよ

 

てか仮にそうでも、あんな街には行かねえぞ俺は!!!」

 

「何よあんな街って!!アタシを称える素晴らしい街に向かって!!!

 

サトシさんは行きたいわよねアルカンレティア、どうかしらアタシと店主のオジサンを探しにレッツゴー」

 

「………ごめんアクア……俺は良いや」

 

「あ…あらそう」

 

 

 

 

 

「確かにセレナの言う通り、サトシの様子…変ですね」

 

「あぁ、前は またアルカンレティアに行きたいと言っていたのにな……あの時は私と同じく目覚めたのかと思った」

 

「……………ま…まぁ、あんな事が合ったのにまた行きたいと言う方が変なんですけどね

 

 

普通は」

 

「サトシ………」

「うぅ……睡眠不足解消が……」

 

「別に睡眠不足を解消したいならホットミルクを飲むでも良いのよ、何なら作るわよ」

 

「本当!? ありがとうセレナ!!

 

この恩は必ず死ぬまでに返すわね!!だって友達だもの!!!」

 

「ホットミルク作るだけよ!!」

 

 

 

「それにしても何処に行ったんでしょうか店主のオジサン、これだけ探しても見付からないなんて」

 

「急用が出来たにしろ体調崩したにしろ、店前に休む理由を書いた貼り紙ぐらい貼るだろうし

 

考えられるとしたら何かの事件に巻き込まれた……とかじゃねえか」

 

「事件か……」

 

「何だよダクネス、なんかあんのか?」

 

「実はギルドで聞き込みをした時に受付嬢から聞いたのだが、6日前から他所の街でも冒険者の行方不明者が相次いでいるようなんだ

 

全員男性で、行方不明になる前に墓参りやアンデッドモンスター駆除のクエストを受けると言い残してから行方が分からなくなったらしい」

 

「アンデッドモンスターの駆除なら墓地に行ったって事ですね………カズマさん

 

確かお茶屋のオジサンも、お墓参りに行ったきり帰って来なくなったんでしたよね?」

 

「あぁ、つまり全員墓地に行ってから行方不明になってる訳か……こりゃ墓地に何かあんな

 

ウィズ、最近ヤバイアンデッドモンスターが暴れてるとか、そんな噂はねえのか?」

 

「いえ、そんな噂は聞いていません」

 

「取りあえず墓地に行ってみましょう、墓地に何かあるならアンデッド系のモンスターが関わっているのは間違いないでしょうし

 

此方にはアンデッド退治のプロとアンデッドのエキスパートが居ますからね」

 

めぐみんはそう言いながら、アクアとウィズを交互に見渡す

 

「へー店主さんってアンデッドに詳しいんですか?」

 

「え……えぇまあ」

 

「やっぱり凄いなぁ、凄腕の魔法使いでお泊まり会なんてハードモードのイベントをこなすだけでなくアンデッドにも詳しいなんて」

 

この中で唯一、ウィズがアンデッド達の王であるリッチーという事を知らない ゆんゆんが感心の声をあげる一方

 

もう1人のアンデッドモンスターのスペシャリストといえば

 

 

「えぇ?もうすぐ夜よ、今から墓場に行く何てめんどくさいわ明日にしましょ」

 

「少しは女神らしく行方不明の人間の安否を心配しろよ、だからオメェは駄女神なんだよ!!」

 

「ムキィィ!!!ナマケロの癖に生意気よ!!」

 

「ナマケロじゃなくてナマケモノだ!!

 

いやナマケモノでもねぇし!!!」

 

『……………ナマ』

 

「どっちも意味は一緒よ、それに私にはイブにご飯を上げて一緒にお風呂に入り一緒に寝るって大事な使命があるの、ねぇイブ」

『アゥアゥ!』

 

「良いのかねぇ~」

 

「何が?」

 

「自分のトレーナーが行方不明の人間の安否を気にしない駄女神って事をイブが知っちまったら~」

 

「うっ!?」

 

「しかもサボる理由が自分のお世話だとイブが知ったら気にすんじゃないかな~自分のせいでトレーナーのアクアが悪く言われちゃったって、落ち込むんじゃないかな~」

 

『アシィ?』

 

「なぁイブ、実はお前のトレーナーは」

 

「ちょ!?い……良いわよ!やってやろうじゃない!!」

 

「(チョロい奴)

 

よし、そんじゃ全員で墓地に行くぞ」

 

 

「「…………鬼畜だ」」

「流石だなカズマ、次は……ハァハァ……私に言っても…構わんぞ…ハァハァ」

 

「ウッセェ!! アンデッドのスペシャリストが大勢居る方が良いだろうが

 

あとダクネスお前には絶対言わない、言ってお前が悶えてるのを見たリオルにまた俺の息子を攻撃されたら、カズマ君がカズマちゃ~んになっちまうだろ」

 

アクア以外のパーティーの女性陣から冷たい目と欲情の目を向けられキレるカズマ

 

そんなカズマに先程から全く会話に参加していない少年が声を掛ける

 

 

「………カズマ」

 

「どうした?」

 

「俺とピカチュウは屋敷に残っていいかな……何か……気分が…乗らなくて」

『ピカカ………ピカチュウ』

 

「お……おう……構わねえけど俺ら全員で行くから屋敷にお前らしか居ないぞ、誰か1人残しておこうか?」

 

明らかに朝の時よりも元気が無くなっているサトシとピカチュウ、そんな彼らの様子にさしものカズマも「さしもは余計だ!」心配が勝り、屋敷に2人だけにするのは危ないので誰か残すかと案を出すも

 

「いいよ……店主のオジサンを探さないとイケないみたいだし皆はお墓に行って来て、晩ごはんだけ作ってくれたら後で食べるから」

 

「サトシ……」

 

「悪いセレナ、そっちは頼んだ」

 

「………うん」

 

 

『ピカァピカー、ピカピカァ……』

 

『マフォクッシ……』

 

疲れた表情で階段を登り部屋に向かうサトシとピカチュウを、セレナとマフォクシーはただ見つめるしか出来なかった

 

 

 

「サトシ君とピカチュウ、どうかしたんですか?」

 

「今朝から元気がないみたいで、めぐみんさんが言うにはポケモン集めが上手く行かなくてストレスが貯まってるんじゃないかって

 

だからお茶屋さんの名物商品のストレス解消のリフレッシュ効果のお茶を飲んで貰おうって事になったんです」

 

「そうなんだ……」

 

【緊急クエスト、行方不明事件の謎を追え】

 

 

《アクセルの町の墓地》

 

サトシとピカチュウの晩ごはんを作り終えた一同は、アクセルの町にある墓地へと足を運び

 

 

「ちょっとカズマさん野菜も食べなさいよね」

 

「前も言っただろ俺はこの世界の野菜は食いたくねぇんだよ」

 

墓地内で事が起きるまでの間、皆で晩ごはんにバーベキューを楽しんでいた

 

 

「しかし此処でバーベキューとは懐かしいな、ウィズと初めて会った時の事を思い出す」

 

「そうですね、もう1年も前ですか……あの時はアクア様に殺されそうでしたよ♪」

 

「えぇ!? アクアさん店主さんに何やろうとしたの!?」

 

「色々とあったのですよ、さあバルスリン沢山食べるのです、そして経験値を得て進化しましょう」

 

『モグモグ……バケチャ♪』

 

「その色々が気になるんだけど」

 

『キルキル!』

 

「はい! キルちゃん、お肉3野菜7の割合で盛り付けたわよ」

 

『キィルキゥル』

 

 

 

「パシリになってないか……ナマケロ、お前は進化しても今みたいに大人しいまま強くなってくれよ

 

ホレあーん」

 

『…………アーン』

 

「あと食べる時は首に巻き付くのは止めろよ」

 

 

『リオリオ!!』

 

「盛り付けありがとう、お前はもう食べ終わったのか?」

 

『リオリッ』

 

「まだ途中だったか

 

それにしても、初めて会ってから暫くはドレだけ止めても早食いだったが、ユックリ食べるようになったなリオル」

 

『リッ!? リオ……』

 

「いや、慌てて食べるよりユックリ食べる方が良いんだ気にしなくて良いぞ」

 

『リオリッ♪』

 

 

 

「はい、あーん」

 

『リマァ!!!プイッ』

 

 

「あらピーマンは嫌いなのかしら?

 

ならニンジンはどう」

 

『アゥ♪パクパク』

 

「お野菜をちゃんと食べて、何処かの誰かと違ってお利口さんねイブ♪」

 

 

「いやピーマン食わなかっただろ」

 

「玉ねぎとニンジンは食べたわ、野菜全てを食べたがらないカズマとイブは違うのよ」

 

「フフフ、神になるポケモンが好き嫌いがあるとは片腹痛いですね

 

その点バルスリンは何でも食べてお利口さんです」

 

『モグモグパクパク』

 

『キルゥ!?』

 

「ちょっとめぐみん! キルちゃんのお肉バルスリンが食べちゃったわよ!!」

 

「ふへ? これこれ流石に食べ過ぎですよ」

 

『バケェ?』

 

『キィィィ!! キルゥ……』

 

「マジカルフレイムはダメ!!!

 

ほら私のお肉分けてあげるから怒らないで」

 

 

「プークスクス♪

 

ガッツいて食べる様な子がお利口さんなのかしら~プークスクス♪」

 

 

「でもアクア様、好き嫌いはイケないのでイブさんにちゃんとピーマンを食べさせてあげた方が良いですよ」

 

「うっ……分かったわよ」

 

「セレナさんもマフォクシーさんも、サトシさんとピカチュウさんの事で気持ちがいっぱいなのは分かりますが、ご飯はキチンと食べないとダメですよ」

 

「そ……そうですね」

 

『フォクシィ……』

 

「まぁ本当にストレス貯まってんなら1人……いやアイツら何時も一緒に居るか、2人っきりでユックリしたくなる時もあんだ気にすんな」

 

「そういえばセレナやサトシ達がパーティーに加わりポケモン達も仲間になったから人数が増えた影響で、私達は必ず複数人で行動していたからな

 

確かに2人っきりに、なりたい時もあるかもしれん」

 

「だろ!」

 

「………そうね、サトシだってたまにはピカチュウと2人っきりになりたい時あるもんね」

 

『フォクシ、マフォク』

 

「そうそう、それにピカチュウは男の子ですからねヤキモチを焼かなくても大丈夫ですよ」

 

「今回はヤキモチ焼いてないわよ!!!」

 

「ほぉ~今回はですか、では前のはやはりヤキモチを焼いていたんですね~」

 

「しまっ……さあマフォクシー、バーベキュー食べましょ」

 

「今しまったって言い掛けましたね~いやはやセレナは本当可愛い乙女ですね~「イラッ」

 

なぁ!? なに私のお肉取ってるんですか!!」

 

「もうイラないのかと思ったの、ずっと私に話し掛けて来るから

 

はいマフォクシーにはちゃんと私が焼いたお肉と野菜をあげるわね、からかい下手のお喋りアークウィザードさんの食べ損ねたお肉は私が食べるから」

 

『マ…マフォク……』

 

「イラッ

 

バルスリン……セレナの前にある材料食べ尽くしてあげなさい」

 

『ガシガシ』

 

「あぁ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「フフ、前にカズマさん達とお会いした時より賑やかになってますね」

 

 

 

「まあ人数増えたからな」

 

「やっぱりバーベキューならシュワシュワが必要よね、カズマさんも飲む?」

 

「俺ら事件調べに来たんだぞアルコール飲むなよ」

 

「1杯なら大丈夫よ

 

ゴクゴク……プハァ!キンキンに冷えてて美味しい♪」

 

「お前どんどんオヤジ化してんな………ん?

 

それ屋敷から持って来たんだよな、結構時間経ったのに何でキンキンに冷えてやがる?」

 

「今冷蔵庫から出して来たの」

 

「冷蔵庫?」

 

「ほらアレ」

 

アクアの指差す先には小型サイズの冷蔵庫が置かれていた、因みにこの世界の家電製品は魔法で動かすので電気が無くても作動するのである

 

 

「本当に冷蔵庫ですね、しかもオーブンに洗濯機に芝刈機に扇風機まで」

 

「墓場に不法投棄たあ罰当たりな奴が居るもんだな」

 

「あのカズマさん、お墓でバーベキューをしている私達も十分罰当たりな気が」

 

「じゃあ ゆんゆんだけ別の場所で食うか?」

 

「………ごめんなさい、それだけは勘弁してください、本当にお願いします反省してます」

 

「冗談だよ……」

 

 

「先まであの冷蔵庫カチコチに氷ってたから、キンキンに冷えてくれて助かるわ」

 

「氷ってた?」

 

「うん他の物と一緒に、それで私が割ったの」

 

「いくら夜と言っても、この季節に氷ってるのは変ではないか」

 

「どうせ捨てた人がフリーズの魔法でも掛けたのよ、墓場に変な匂いをさせないように気を使ったんじゃないかしら」

 

「食品じゃねぇんだから冷凍保存しても意味ねえよ、てか家電から変な匂いもしねえし!!!」

 

 

「冷蔵庫……オーブン……洗濯機……芝刈機……そして扇風機」

 

『マフォク、マフォフォマフォクシ』

 

「うん、凄く聞き覚えのある組み合わせだわ」

 

 

 

 

「さあてもう1杯だけ飲もうかしら~

 

あれ? キンキンに冷えてない……ちょっと先まで動いてたでしょ!!頑張りなさいよ!!!」

 

ドンドン

 

『ロトォォ!?』

 

「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!」

 

「しかも動いてますよ!?」

 

『バケケッ!?』

 

突如冷蔵庫から電子音の様な声が聞こえ更に動き初め、怯えたバルスリンはめぐみんの頭に向かい帽子の中に隠れる

 

「ま……まさか……お墓でバーベキューして騒いでる私達に、お墓で眠ってる人達が怒ってるんじゃ!?」

 

「大丈夫よ ゆんゆん、心配いらないわ」

 

『フォクシー』

 

「えっ?」

 

「この子は幽霊じゃなくてポケモンだから」

 

「ポケモン!? この冷蔵庫が!?」

 

「正確には冷蔵庫の中に入ってる子ね、サトシから借りて来て良かった

 

この子は」

 

『ロト?

 

 

ロトォォ!!!』

 

「わぁ!?」

 

冷蔵庫に向けセレナがポケモン図鑑を向けると、冷蔵庫から飛び出すオレンジの肌と避雷針の様な尖る頭をした小さなポケモンが図鑑の中に入っていく

 

「あら? 冷蔵庫が止まりました」

 

「何やら小さな生き物が出てきた様な」

 

 

 

『フゥ~やっと落ち着ける場所を見つけたロト』

 

「…………えっ」

 

可愛いらしい女の子の様な声が聞こえ、皆一斉にある場所を見る

 

 

『ムム、この図鑑のユーザー凄いロトね

 

殆どのポケモンに会ってるロト』

 

その声の主は両目が現れ、何故かセレナの手元から離れ浮かび上がるポケモン図鑑であった

 

「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!

 

って!

 

何か……凄く見覚えのある子ね」

 

 

「アクアは私達の暮らしていた国を見てたから知ってる筈よ、今じゃ殆どのトレーナーと一緒に居るポケモンだから

 

ねえロトム」

 

「あぁこの子がロトムね、こうやって図鑑に入ってる姿だったら見覚えあるわ」

 

『やっとアチシの事を知ってる人間達に会えたロト』

 

「ちょっと、あたしは人間じゃないわよ」

 

『???………ポケモンに見えないロト、どう見ても人間ロト』

 

「ポケモンでもないわ、女神よ」

 

『………………近くに病院はないロトか?あるなら行くのをオススメするロト』

 

「あら?

 

初めて会ったアタシの健康に気を使ってくれるなんて、良い子ねアナタ

 

大丈夫よアタシは女神だから病気にならないわ」

 

『???』

 

「スルーして良いわよ………」

 

「そんな有名なポケモンなのかコイツ?」

 

「えぇ、サトシのポケモン図鑑には入ってないけど

 

今はポケモン図鑑に必ずこの子達が入ってサポートしてくれるの」

 

『でも変な機械に入れられて目を覚ました場所で会った人間は、皆アチシの事知らないし他のロトムにも会えなかったロト』

 

「まあそうよね……ロトム、私はセレナ

 

私はアナタの事を知ってるけど他の皆は知らないから、アナタの事を教えてあげてくれるかしら」

 

『了解ロト

 

 

ロトム プラズマポケモン でんき ゴーストタイプ

 

プラズマで出来た体で様々な機械に潜りこみ操る事が出来るポケモン』

 

「機械……あぁだから冷蔵庫が動いていたんですね、この子が入っていたから」

 

 

『そうロト、本当は側にあったオーブンや洗濯機なども操作出来るロトが

 

どうもこの場所にある機械は操作しにくいロト』

 

 

(まあ電気じゃなくて魔法で動くシステムだからな)

 

『冷蔵庫だけはまだ少し操作出来たけどソレでも居心地が悪くて最悪だったロト、だからやっと住み心地の良い場所が見つかって良かったロト』

 

「そうだったの……」

『マフォフォ……』

 

 

図鑑はセレナ達の世界の機械なのでロトムにとって居心地が良いのは当然であった、そんな居心地の良い場所を探すまでにロトムが苦労した事を考えセレナとマフォクシーの表情が雲ってしまう

 

『アチシは運がないロト、周りは人間や見た事ない生き物ばかりでコレからどうしようかと思った時にやっとポケモンに会えたと思ったら

 

そのポケモン……氷の女王に冷蔵庫に閉じ込められて氷付けにされたロト』

 

「氷の女王!?」

 

「随分と御立派な2つ名ね」

 

『自分でそう名乗っていたロト』

 

 

「自称で氷の女王(笑)って随分痛いポケモンも居るもんなんだな」

 

 

「い……痛くは……ないと……お……思いますよ」

 

「店主さん? どうしたんですか顔色真っ赤ですよ」

 

「い…いえ…何でもありません」

 

何故か顔が真っ赤になっていくウィズ

 

 

「そういえばアクア、ロトムが入っていたという冷蔵庫は最初は氷っていたんだったな」

 

「えぇカチコチになってたわよ、まあ素手で壊せるぐらい薄い氷だったけど」

 

「閉じ込められたって言ってたけど、もしかしてその氷の女王を名乗るポケモンに?」

 

『そうロト、同じゴーストタイプだからワタクシに協力しろって誘われて、それを断ったら冷蔵庫に閉じ込められて氷付けにされたロト』

 

 

「協力って何の?」

 

『人間を捕まえる作戦ロト』

 

「なにっ!?」

 

「人間を捕まえるだぁ!?」

 

「もしや……その氷の女王(笑)を名乗るポケモンじゃないでしょうか、この行方不明事件の首謀者は

 

ゴーストタイプなら墓場の方が行動しやすいでしょうし」

 

「ロトムさん、その氷の女王さんは何時からその様な作戦を初めたんですか」

 

『分からないロト……でもアチシを誘ってきた1週間前には、その作戦を決行するメンバーをまだ探していたロト』

 

「となれば事を開始したのは少なくとも1週間前、そして冒険者達が行方不明になり初めたのは6日前……有り得る話だな」

 

 

「ねえロトム、何でそのポケモンは人間を捕まえようとしているの」

 

『アチシと同じ機械に閉じ込めた人間達に傷付けられたから、人間全員に復讐と言ってたロト』

 

「そうなんだ……可哀想に」

『マフォクシィ……』

 

そのポケモンは自分とサトシ達が追い込んだ組織の人間達に傷付けられた怒りで暴走している、そう感じたセレナとマフォクシーは助けられなかった申し訳なさから目に涙が

 

 

「セレナ………」

 

「………おい、そのポケモン何処にいんだ!!

 

傷ついてんならウチのアークプリーストが回復させてやるよ」

 

『アチシはソイツに閉じ込められてたから何処に居るか分からないロト、それに回復なんて無理だと思うロト』

 

「そんなに重傷なのか!?」

 

『だって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美しいワタクシを他のブサイクのポケモン達と同じ扱いするわ、最高級の氷で作ったかき氷を要求したのに安い氷とクソマズイシロップのかき氷を差し出されプライドが傷ついたわ

 

ってメチャクチャ怒ってたロト、プライドを回復するのはポケモンセンターでも不可能ロト』

 

「………………………」

 

「よ……良かったですねセレナ、傷は浅いみたいですよ」

 

 

『…………………』

 

「マフォクシーも……良かったわね」

『キル……キルキリ』

 

 

悲しんでいた自分って何だったんだと顔がロトム図鑑よりも真っ赤に変わっていき両手で顔を隠す彼女達をめぐみんとゆんゆん、そしてキルリアですら可哀想に思ったのか慰める

 

 

「確かに流石にアタシがどれだけ優秀なアークプリーストでもプライドを回復するのは無理ね」

 

「………と、取りあえずそのプライド高き氷の女王(笑)を探しに行かないとな

 

 

待てよ

 

一昨日お茶屋の店主を捕まえたんなら……その氷の女王(笑)まだ此処に居るんじゃ」

 

 

「あれ? こんな所にローソクなんて合ったっけ?」

 

ゆんゆんがふと足元を見ると、其所にはいつの間にかローソクが置かれている

 

それも不気味な紫色の炎を灯した

 

『モシィ』

 

「わっ!? 動いた!?」

 

『モシモシ』

 

「ポケモンか!」

 

「確かこの子……ヒトモシだったかしら?

 

どんなポケモンだったかな……」

 

「ん? 何か炎が段々強くなってねえか」

 

「良くみたら……可愛いこの子♪」

 

『キルッ!?』

 

突如ローソクの見た目をした<ローソクポケモン>ヒトモシがゆんゆんに抱き付く、中々に愛らしい顔で彼女に擦り寄り初め

 

その愛くるしさに ゆんゆんが思わず可愛いと呟いてしまい、それを聞いたキルちゃんが苛立った顔を浮かばせる

 

 

『離れるロト!!ソイツは氷の女王の手下ロト!!』

 

「なんだって!?」

 

 

『ヒトモシ ろうそくポケモン ゴースト ほのおタイプ

 

 

 

人やポケモンの生命力を吸い取る危険なポケモン、吸い取る命が若ければ若いほど頭の 炎は大きく燃え上がる』

 

「生命力を……吸う……」

 

どんどんとゆんゆんの顔色が悪くなっていく

 

 

『だから早く離れるロト!!』

 

「その子を離すのです ゆんゆん!!」

 

「ひぃぃぃ!!!」

 

 

『モシシッ!』

 

 

「悪い顔してるつもりかしら?」

 

「結構可愛いですね♪」

 

ゆんゆんから離れたヒトモシは、その愛くるしい表情を一生懸命悪人顔にしているが全く怖くなく寧ろ更に可愛さが増していた

 

 

「あ……あの………生命力を奪われた私は………どうなるの」

 

『寿命が縮まったから、早死にするかもロト』

 

「いやぁぁぁぁ!!! 友達100人まだ作れてないのに死にたくない!!!」

 

「ゆんゆん……」

 

「おいヒトモシと言ったな、ゆんゆんから奪った生命力を返すんだ」

『リオリッ!』

 

 

『ベー』

 

 

 

「アカンベーとか懐かしいわね」

 

「可愛いです♪」

 

 

『メ~ノノノ』

 

「な! 何だ!?

 

何故こんな季節に吹雪が!?」

 

「それに……何……今の声……?」

 

 

突如墓場内に猛烈な吹雪と怪しげな笑い声が響き渡る

 

『メノメ~ノ』

 

「見てください! モンスターです!!」

 

ヒトモシの真上に、白い着物の様な姿をした頭から美しい氷の結晶を生やす生き物が出現する

 

「あっ! あれってユキメノコ!!」

 

「ユキメノコ……おいロトム、名前や見た目からして氷とゴーストタイプかアイツ」

 

『そうロト

 

 

ユキメノコ ゆきぐにポケモン こおり ゴーストタイプ

 

気に入ったポケモンや人間を凍らせコレクションとして大事にする、特に若いオスを好む習性を持つ』

 

 

「間違いねえな……アイツが氷の女王(笑)か」

 

『そうロト! あいつロト!』

 

『フゥ~

 

メノメノ、メノォ』

 

吐息で凍らせた墓石にユックリと腰掛け<ゆきぐにポケモン>ユキメノコは手下のヒトモシを呼ぶ

 

『モシィモシ!』

 

『メノメノ』

 

『モシィ~♪』

 

顔をゆっくりと撫で回すよう触られヒトモシの目はハートマークに変わっていく

 

 

「間違いなく氷の女王(笑)ね」

 

「あぁ仕草が完全にアッチ系の女王だ………中々エロい手付きだな」

 

「カズマ……何か言いました」

 

「言ってない」

 

 

「ユキメノコ!」

 

『メノォ?』

 

「貴女なの?

 

ここ最近お墓で人間が行方不明になっている原因を作っているのは」

 

『メッノノノ~メッノコ!』

 

 

『マフォ! マフォクシィ!!』

 

「やっぱり、直ぐに行方不明にした人達を返しなさい」

 

『メノッ

 

メッ? メノメノ、メッノコ!』

 

首を横にし否定すると、ユキメノコはセレナとマフォクシーを無視しめぐみんに近付く

 

「な…何ですか?」

 

『メノメノ! メッノコ!』

 

『バッ……バケ……』

 

「バルスリンに何か話し掛けてるぞ」

 

『アチシの時と同じロト、同じゴーストタイプだから仲間になれって』

 

 

「ほぉ?我がバルスリンをスカウトするとは中々にお目が高い、しかし!!

 

氷の女王(笑)ごときが伝説と幻のポケモンになるバルスリンの仲間になるだなんて厚かましいにも程がありますね!!」

 

 

 

 

『………あの人間は何を言ってるロト?』

 

「理解しなくて良い」

 

 

『メ~ノノノノ♪ メノメノ、メッノォコォ』

 

 

『バケ……バケチャ!!』

 

「バルスリン?」

 

恥ずかしがり屋のバルスリンが突如帽子から飛び降りユキメノコの方を見る

 

 

「お……おい、まさか氷の女王(笑)の仲間になりたいとか?」

 

「えっ………嘘ですよね……バルスリン」

 

『メ~ノノノノ♪』

 

動揺するめぐみんと違い高笑いを初めるユキメノコ

 

『バケ……? バケ……?

 

バケチャ! ぺっ!!』

 

『メ~ノノ…メェッ!?』

 

『モシモシッ!?』

 

そんな高笑いするユキメノコに対し、バルスリンは地面を見渡し大きな石を探し当て、それを口に含みユキメノコに向かい吐き出し見事に高笑いするユキメノコの額に直撃する

 

 

「あれ? 仲間になりたいから帽子から出たんじゃねえのか」

 

『ユキメノコがそんなバカな事言うトレーナーより美しいワタクシの元に来なさいって言ったから、あのバケッチャ怒ったロト』

 

 

『バケバケ♪』

 

「………バルスリン」

 

ジャンプして胸元に向かってくるバルスリンを、めぐみんは嬉しそうに受け止め抱き抱える

 

 

『モシモシッ!?

 

モシシィ!モッシィ?』

『メッ………メッノォ』

 

『キルッ!!』

 

「………キルちゃん?」

 

『キルキリァ!!!! キルキル!! リアリアッ!!!!』

 

『アッシィ♪ アッシィ♪』

 

『メッノ……メッノォォォ!!!メッノコ!!!!』

 

 

 

 

スカウトを断られ更に石をぶつけられ身を震わすユキメノコに向かいキルちゃんが凄まじい怒号を浴びせ、更にはイブが両手を叩き笑いながら何かを言っており

 

それを受けたユキメノコが遂にブチ切れ、女王らしさなど微塵も感じない程に叫び初める

 

 

「もしや怒ってるんじゃないですか、ゆんゆんの生命力を奪った事に」

 

「うぅ……キルちゃん………そうよね…友達だもんね私達」

 

 

 

「バルスリンもキルちゃんも、トレーナーとの絆が深いのね」

 

「おい……セレナ」

 

「カズマ? どうしたの?」

 

何故か小声でカズマがセレナの名前を呼ぶ

 

「リオルとナマケロ以外のポケモン達を見てみろ」

 

「えっ?」

 

 

『バッ……バケェ……』

 

「バルスリン?何故また帽子に戻ったのですか?」

 

言われた通りの人選……いやポケ選を見てみると、マフォクシーを初め敵対しているヒトモシですらキルちゃんとイブに何故か引いていた

 

 

「ありゃ絶対変な事言ってんぞ」

 

「………ロトム、今あのキルリアとアシマリが何言ったのか私達だけに教えて」

 

『ゆんゆんは私の便利なアッシーとメッシーなのですよ、生命力を返しなさいこのアバズレ女

 

 

良いわよ~もっとあのババアに言っちゃえ~

 

 

 

あのキルリアもアシマリも口が悪いロト』

 

「…………ゆんゆんには黙っておきましょう」

 

「………おう」

 

まだ子供なので意味が分からないリオルとマイペースなナマケロ以外のポケモン達が引いた訳を知り、絶対ゆんゆんには黙って置こうと心に誓う2人であった

 

『因みにユキメノコは、黙りなさいこのブサイクのメスガキ共

 

って怒鳴ってるロト』

 

 

「アイツも口悪いな」

 

「と……とにかく!!

 

言って聞かないなら止めるまでよ、マフォクシー!だいもんじ!!」

 

『マァァフォ!!』

 

『モッシィィ!!』

 

ユキメノコに向けて放つ<だいもんじ>をヒトモシが受け止める

 

 

 

『モシシィ』

 

「マジか!? だいもんじって炎の技じゃ強い筈なのに無傷かよ!?」

 

「しまった! もしかしてあのヒトモシ」

 

『そうロト、炎技を無効にするもらいびがとくせいロト』

 

『マッフォ…!』

 

『メ~ノノノノ♪』

 

「部下を使って苦手な炎の対策は万全って所でしょうね」

 

 

「なら私達に任せろ!」

 

『モシ?』

 

「ダクネス?」

 

ヒトモシを捕まえたダクネスが、その手をリオルの方に向ける

 

『モシィィィ』

 

「また炎が強く……あっ!?

 

ダクネス!!生命力が吸われてるわ放して危ない!!!」

 

 

「心配無用、私の生命力はそう簡単には付きはしない!!

 

コイツを倒せばマフォクシーの炎技をユキメノコは防ぐ事は出来まい、行くぞリオル

 

デコイ!!」

 

『リッオ!』

 

 

「えっ!?」

 

「待ってくださいダクネス!! ヒトモシがバルスリンと同じゴーストタイプなら」

 

 

「はっけい!!!」

 

『リィィィオッ!!!』

 

スルリ

 

 

「ぐはぁぁぁぁ!!!!」

 

『リオリオ!?』

 

 

リオルの拳はヒトモシの体をすり抜け、捕まえているダクネスの手に命中し彼女を後方まで吹き飛ばしてしまう

 

 

『………モシ?』

 

残されたヒトモシは何が起きたのか分からず愛らしく首を傾げる

 

「ゴーストタイプにリオルの得意とする格闘やノーマル技は無効だって忘れたんですか!!!」

 

『リオッ!?』

 

「お前も忘れてたのか……」

 

『リオリオ!! リィオッリィ!?』

 

「あ……あぁ……大丈夫だ、良いはっけいだったぞリオル……ハァハァ……気持ち良かったぁ♪」

 

『リオリィ?』

 

『フゥ』

 

『リオッ!?』

「なっ!?」

 

「ダクネスさん!! リオルさん!!」

 

倒れ込むダクネスと、彼女を起き上げようとするリオルにユキメノコが<ふぶき>を食らわせ

 

 

「こ……凍らされてる……」

 

綺麗な氷人形が2体完成する

 

「マフォクシー! 2人を助けて」

 

『モシィ!!』

『マッフォ!?』

 

ダクネスとリオルを溶かそうと炎を出そうとするマフォクシーの前に炎を吸う為にヒトモシが再度立ちはだかる

 

 

 

「よしナマケロ、戦わなくても良いし1回だけで良いからあくびでヒトモシを眠らせてやれ」

 

『………ふわ』

 

『メノッ♥️ メノッ♥️』

 

めんどくさがりのナマケロに本格的なバトルはヤらなくて良いし1回だけで構わないと簡単な条件を提出し<あくび>でサポートしてと頼むと、遂にナマケロもヤル気になったのか口を開くが

 

その口が開ききる前にユキメノコがウインクをナマケロとカズマに放つ

 

 

「プークスクス♪

 

ウインクして今更可愛らしさをアピールして媚びる作戦だなんて、流石氷の女王(笑)ね

 

ほらカズマさん、さっさとあの氷の女王(笑)と配下を熟睡の女王と配下にしてあげなさい」

 

『………』

「………」

 

「ん? どうしたのアナタ達?」

 

 

『メッノ~メッノォ~』

 

「はい女王様、只今参ります♪」

『ナマァァ♪』

 

 

「はぁ?」

 

『メノノ~♪メノノ~♪』

 

「ははぁ~ありがとうございます女王様♪」

『ナマァ~♪』

 

 

「ちょ!? カズマ!?」

 

「何やってるんですかカズマさん!?」

『キルアッ!?』

 

墓石を凍らせて作った座椅子に座るユキメノコの両脇に、犬の様な体制で座りながら彼女に顎を撫でられカズマとナマケロは目をハートマークにし御礼を言う

 

 

「もしや……噂は本当だったんでしょうか……カズマさんがロリコンだけでなくショタコンやケモナーに目覚めたあの噂!!」

 

「いいえ、アレはメロメロ状態になってるんです」

 

「メロメロ?……やっぱりケモナーに」

 

「だから違います!!

 

異性に使えば相手を自分の虜に出来るポケモンの技なんです」

 

「それでカズマさんもナマケロもあんな風に」

 

『メノノ~♪メノノ~♪』

 

「ゴロニャァ~♪」

 

『ナマァァ~♪』

 

 

「カズマ!! しっかりして下さい!!目を覚ますのです!!」

 

「あぁ? 俺はちゃんと起きてるぞ」

 

「なら此方に戻って来てください!」

 

「断る」

 

「はい!?」

 

「そっちに行たってマトモなヒロイン枠はウィズだけじゃないか!!

 

だから俺は女王様のシモベになって女王様をヒロインにする!!」

 

「えっ……ちょっと待ってカズマ……私マトモ枠よね……このパーティーの」

 

「はぁ?

 

お前は爆裂魔法を極めたいですって言い始めたから、もうマトモ枠な訳ねえだろ

 

そもそも自分の事をマトモだって言う奴がマトモな訳ねえだろ何言ってんだ」

 

「…………………チッ」

『マフォク!?』

 

「大体お前はママポジションだ、ヒロインじゃねえ!!」

 

「あのカズマさん……私も自分ではマトモだと思ってたんですけど……違うんですか」

 

「流石にボッチが行き過ぎてマトモ枠から除外した」

 

「………………」

『キルキル……』

 

「そんで残りはトラブルを引き起こす事に全てを捧げてる駄女神と、何時になったらその慎ましいボディラインが成長するか分からねえロリっ子

 

だから俺は女王様のシモベになる、何故なら

 

 

雪女は最強のヒロイン属性だからだぁぁ!!!」

 

 

「ちょっとセレナ!!! あれ本当に技で操られてるんですよね!?思いっきり素で喋ってませんかあの男!!!」

 

「そうなんじゃない」

 

「否定して下さいよ!!」

 

 

 

 

「ねぇねぇめぐみん、聞いても良いかしら」

 

「はぁ? 何をですかアクア」

 

「雪女に寝取られて今どんな気持ち?」

 

「寝取られじゃない!!!!

 

こうなったら目を覚まさせてあげますよ、我が爆裂魔法でね!!」

 

 

『メッノ?』

 

「暁の命よ、紅魔の命よ今……えっ!?」

 

爆裂魔法の呪文を唱え初めるめぐみんだったが、その詠唱を止めてしまう

 

何故なら

 

「めぐみん」

 

「カ……カズマ!?」

 

先までユキメノコの真横に居た筈のカズマに押し倒されてしまう、しかも目はハートから通常に戻り声色は落ち着いた物に変わっている

 

 

「めぐみん」

 

「な…なんですか……?

 

へっ!?ちょちょ!?どど何処触ってるんですか!?

 

だ…駄目です……そ……そ…そこぁぁ!!!」

『バァ~バケケ~』

 

 

『一体あの人間達は何をしてるロト?

 

アチシのデータには無くて理解不能ロト』

 

「「あわ……あわわ……」」

 

『マ……マフォ……』

『リィア……キルアッ……』

 

『何で皆顔が真っ赤ロト?』

 

 

「イブは見ちゃダメよ、まだ早いわ」

『アゥ?』

 

「カズマさん……だ…大胆です」

 

 

 

「カズマぁ……こ…こういうのは…誰も居ない所で」

 

「ドレインタッチ」

 

「あびょぉぉぉぉ!!!!」

 

胸元に手を入れウィズから教えて貰ったリッチーのスキルであるドレインタッチでめぐみんの体力と魔力の吸収を初める

 

「爆裂魔法は撃たせねえぞ!!

 

 

女王様!! 俺が押さえておくので今の内に俺ごと凍らして下さい、大丈夫です俺の事は心配しな『フゥ』」

 

返事を待たずカズマとめぐみん、そしてめぐみんの帽子の中で事の一部始終に恥ずかしがっていたバルスリンの3人を凍らせる

 

 

「「めぐみん!?」」

 

『メ~ノノノノ♪』

 

 

 

 

『どんどんヤラれてるロト、大丈夫なんだロト?』

 

「平気よ大丈夫、向こうはカズマが居なくなったから3人……いえ」

 

『……スピィ…スピィ』

 

「メロメロになってもナマケロはナマケロね、もう活動時間の限界を迎えたようだわ

 

向こうは2人、そして此方はロトム アナタを入れてまだ8人も居るわ

 

数で圧倒的有利、しかもその内の2人は女神と神になるポケモン、勝てるビジョンしか見えないわね」

 

 

「あの……アクアさん」

 

 

「氷の女王(笑)様、この場所に相応しく墓穴を掘ったわね

 

カズマを凍らせないで手下として残しておけば、まだ何とかなったかもしれないのに」

 

「アクア……お願いだから……」

 

 

「たった2人で女神と未来の神のコンビとその他を相手にするなんて、何が氷の女王(笑)よ

 

女王様なら沢山の部下を引き連れて座椅子にふんぞり返ってなさいよね、それが出来ないとか氷の女王(笑)なんて看板下ろした方が身の為よ

 

プークスクス♪」

 

『マーシシシシ♪』

 

 

「「お願いだからフラグを立てないで!!!」」

 

 

『メッノォ~』

 

「えっ? なにかしら? 地震?」

 

バン! バン! バン!

 

ダン! ダン! ダン!

 

 

『デ……データに無い生き物がイッパイ現れたロト!?』

 

大量のアンデッドモンスターが墓石を押し倒し地面から這い上がって来る

 

 

その数およそ100体

 

 

「えっと……皆さんは何の御用で地上に」

 

 

『メッノォ♪』

 

『ウォォォン~』

『グオオォ~』

 

先程のカズマと同じく、座椅子に座るユキメノコの両脇に大量のアンデッドモンスター達が並び頭を下げる

 

 

 

「ま……まさかこのモンスター達も……メロメロに」

 

 

『メッノ、メノコッ!!!』

 

『ウォォォン!!』

 

 

座椅子にふんぞり返りながら放つユキメノコの号令でアンデッドモンスター達は一斉にアクア達の方に向かい走り出す

 

「アクアがフラグを立てるから!!」

「どうするんですか!?あんなに沢山!!

 

うわぁぁ追いかけて来る!!!」

 

『怖いロト!!』

 

 

全速力で逃げ出す

 

「な…何よ……アタシのせいだって言うの!?

 

どうせ放っておいてもアイツ手下呼んでたわよ!!」

 

「皆さん! 私気付いちゃいました!!」

 

「ウィズさん?」

 

「もしかしてこの状況の打開策ですか?」

 

「流石よウィズ、今晩はイブの子守唄を聴かせて貰える権利をあげるわ

 

それで何に気付いたのかしら?」

 

「このアンデッドモンスターの方々、全員男の人ですね

 

メロメロは異性を虜にする技ですから、やっとポケモンの技というモノが分かってきました♪」

 

「「「…………」」」

 

ウィズは天然であった

 

 

 

『キィルッ!! キルリィア!!!キルッアリ!!!!』

 

『逃げないで何とかして下さい、だから駄女神呼ばわりされるんですよ

 

???……キルリア混乱してるロトか?』

 

「うぅ……遂にポケモンにまで駄女神呼ばわりされた………分かったわよヤれば良いんでしょヤれば!!!」

 

逃げる足を止め迫り来るアンデッドモンスター達の方を振り向く

 

「見せてあげるわ、皆に隠れて練習していた女神と未来の神のコンビが放つ合体技を」

『アゥアゥ!』

 

両手を前に翳すと、アクアの頭の上に乗るイブも同じ構えを取り初める

 

 

「セイクリッド」

『アウ~』

 

「ムーン」

『ゥゥ~』

 

「アンデッドフォース!!」

『シィィ!!』

 

魔法陣から放出される光でアンデッドモンスターを消滅させるセイクリッド・ターン・アンデッドに、アシマリの放つ<ムーンフォース>が合体した事で光の輝きが増した事で

 

 

『ギェェェェ!!!』

『ビャァァァァ!!!』

 

 

『す……凄いロト!!あの不気味な生き物達、皆居なくなったロト!!』

 

アンデッドモンスター100体は全て跡形もなく消滅した。

 

 

「オッホホホ♪

 

コレが女神と未来の神の力よ!」

『アッシシシ♪ アゥアウ、アシッマァ!』

 

『フゥ』

 

 

「アクア!?」

『マフォ!?』

 

腰に両手を当て、どや顔を浮かばせる女神と未来の神の氷人形が完成する。

 

 

「アクア様達まで氷の人形に」

 

「で……でもアンデッドのモンスター達は居なくなったわ、後はユキメノコと……」

 

『モシシ!』

 

 

「ヒトモシが大人しくしてくれたら、マフォクシーの炎技で何とか出来るのに」

『マフォ!』

 

マフォクシーの炎技を警戒してか、ヒトモシはずっとマフォクシーの前に立ち炎を今か今かと待ち望む

 

 

「ならセレナとマフォクシーはこのままヒトモシを押さえていて、あのユキメノコは私とキルちゃんが戦って捕まえてみせる」

 

「分かった、頼むわね ゆんゆん」

 

「…………任せて!! 友達からのお願いは絶対応えるわ!!

 

キルちゃん、行きましょう」

『キルアッ!』

 

ゆんゆんにキルちゃんが手を翳し、そして2人は一斉に座椅子に座るユキメノコの元に走り出す

 

 

「ライトオブ」

 

『メ~ノノノノ~♪フゥ』

 

バカ正直に真っ正面から迫って来る事に嘲笑い<ふぶき>でゆんゆんを凍らそうとするも

 

「セイバー!!!」

 

『メノ!? メッノォ!!!』

 

何故か凍らず巨大な光の刃を振りかざす、だがユキメノコはその攻撃を交わし上空へ避難

 

「マジカルフレイム!」

 

『キィィルッ!!』

 

『メッノォ!?』

 

 

だが避難した瞬間キルちゃんの放つ<マジカルフレイム>が直撃してしまう

 

 

「ファイヤーボール!」

『キィィルッ!!』

 

『メノッ!? メノッ!?

 

 

メノメノ!!』

 

追い討ちに2人同時に次々に炎を繰り出し、その猛追を交わし続けるも苦手な炎攻撃に段々と焦りを見せるユキメノコが手下のヒトモシを呼びつける

 

 

 

『モシッ!? モシシ』

 

「マフォクシー、何時でもだいもんじを撃てる様に待機してね」

 

『マフォ!』

 

『モシッィ!?

 

モシッ……モシッ……』

 

ユキメノコを助けに行こうにも、向かえばマフォクシーへの抑止力が無くなってしまいヒトモシの方も焦りを見せる

 

 

『凄いロト、あの人間 炎や剣を出したロト』

 

「ゆんゆんさんは優秀な魔法使いですからね、それにしても氷を防ぐ魔法なんてあったかしら?」

 

『あれは ひかりのかべって相手の遠距離攻撃の威力を減らす技ロト、ユキメノコの方に向かう時にキルリアがあの人間に使っていたロト』

 

「まぁ、ポケモンの技には魔法と同じで攻撃だけでなくサポートまであるんですね」

 

 

 

「凄いわねマフォクシー」

 

『マフォクシ、マフォマフォ』

 

 

「キルちゃん!

 

ライトオブ」

『キルキル!』

 

『メッノ!?メッノ?メッノ?』

「セイバー!!」

 

『メッノォ!!!』

 

<テレポート>でゆんゆんをユキメノコの背後に移動させ、光の刃で地上に叩き落とす

 

 

「ゆんゆんもキルちゃんも、あんな綺麗に連携が取れてるなんて

 

何だかんだ言ってキルちゃんも ゆんゆんをちゃんと信頼してるのね♪」

『フォクシー♪』

 

「アソコまで追い込んだんなら勝てるわ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あっ……フラグ……立てちゃったかも」

 

 

 

 

『メッ…………フゥゥゥ!!!』

 

またも<ふぶき>を放つユキメノコだが、ゆんゆんでもキルちゃんでもなく上空に向かって

 

 

「何をしてるんでしょう?」

 

「痛っ!? なにコレ……霰?」

 

『まずいロト!?ユキメノコ霰を降らし始めたロト!!』

 

天候を変える技<あられ>により現在の天気は鋭利に尖った霰が降り注ぐ最悪なものに

 

『キルッ!?』

「痛っ!? うぅ…霜焼けになりそう……早くユキメノコを捕まえないと

 

あれ? ユキメノコ……何処に行ったの?」

 

『フゥ』

 

「キャァァ!?」

 

『キルキル!?『フゥ』キィィルッ!?』

 

 

「ゆんゆん!?」

『マフォフォ!?』

 

突然何も無い空間からキルちゃんとゆんゆんに<ふぶき>が放たれ、呆気なく氷人形となる

 

「なに……何が起きたの……」

 

『ユキメノコのとくせいのゆきがくれロト、霰が降ってる間ユキメノコの姿は誰にも見えなくなるロト!!』

 

『メ~ノノノノ♪』

 

ユキメノコの高笑いが聞こえるが、その姿は何処にも見当たらない

 

『マフォ』

 

『モシシ!』

 

ゆんゆんとキルちゃんが居なくなった事でヒトモシは再びマフォクシーの前に堂々と立ちはだかる

 

 

「この霰を消さないとユキメノコに攻撃もボールも当てられない、でもその前にヒトモシも何とかしないと……待てよ……そうだ!

 

ウィズさん!」

 

「はい!」

 

「ヒトモシを抱っこして逃げられないようにして貰っても良いですか?」

 

「抱っこですか? 構いませんよ、では早速」

 

『モシッ?

 

モシシ! モシィィィィ』

 

自分を抱っこする女から生命力を奪えると、可愛いらしい悪い顔をしながらヒトモシの火はどんどんと燃え上がる

 

 

「霰が降ってて寒いので暖かくて助かります♪」

 

『モシッ!? モシィィィィ』

 

十分な生命力を吸収した筈なのに、自分を抱く女は苦しまない所か強まる火で暖炉を取れて喜ばれ焦り更に生命力を吸収するも

 

 

「大丈夫ですか? そんなに火が強いと溶けちゃいますよ?」

 

『ヒ……ヒ……』

 

「あら?」

 

ウィズは倒れず、逆に彼女の手の中でヒトモシが倒れてしまう

 

 

「やっぱり、ウィズさんはリッチーだから生命力は無限よね

 

マフォクシー、霰は私が何とかするわ、時間稼ぎとユキメノコへの止めは任せるわね」

 

『マフォク! マフォクッ!!』

 

『フゥ』

 

『マッフォォ!!』

 

 

『メッノ!?』

 

姿は見えぬとも、セレナを凍らせようとするユキメノコの声が聞こえる場所に<マジカルフレイム>を放ち<ふぶき>を相殺する

 

 

「暁の命よ、我らの爆炎に理を与えたまえ」

 

『フゥ』

『マッフォォ!!』

 

『フゥ』

『マッフォォ!!』

 

 

『メッノォ!!!!』

 

 

 

『ユキメノコがイラついて来てるロト』

 

「マフォクシーさんも立派な魔法使いですね、お見事な火炎魔術です」

 

 

「森羅万象なる力、今此処に解き放つ

 

 

エクスプロージョン!!!」

 

 

ドガァァァァァァン!!!!!!!

 

 

リーンから新たに貰い受けた杖で放つ爆裂魔法は、天高く向けられ上空に作られた雪雲を粉々に吹き飛ばす

 

 

『メノッ? メッノォォォ!?』

 

霰が止まり自分の姿が露となり始めユキメノコは焦りを見せる、その姿を見て爆裂魔法のデメリットで仰向けに倒れるセレナを庇うように前に立つマフォクシーの杖が真っ赤に燃えあがり

 

『マァァフォォ!!!』

 

『メノォォォ!!!!!

 

 

メノォ……』

 

<だいもんじ>によりユキメノコは戦闘不能に

 

 

「ありがとうマフォクシー」

 

『マフォク♪』

 

勝利のハイタッチを行う

 

 

「爆裂魔法を雪雲だけに狙うようにコントロールするとは、セレナさんも立派な魔法使いですね♪」

 

「ありがとうございます……倒れてなかったらもっと格好いいんですけどね

 

それよりウィズさん、ユキメノコを捕まえてくれませんか……私は暫く動けないから」

 

「そうでしたね! まさかこんなに早くポケモンをゲット出来るなんてドキドキします~♪

 

あれ? セレナさん、ユキメノコさんが居ないんですけど」

 

「えっ……?」

『マフォ?』

 

「その代わりに、お人形が落ちてます」

 

『コレ!!みがわりの人形ロト!!』

 

「みがわりの人形?」

 

「みがわり……ま……まさか」

 

 

『メ~ノノノノ♪』

 

「ユキメノコ…!?」

 

最初に座っていた座椅子に座り、全くダメージも受けていない元気満々のユキメノコが高笑いを上げる

 

 

「そんな……あれ…みがわりだったの」

 

『フゥゥゥゥ』

 

『マフォォ!?』

 

「マフォクシー!?」

 

『フゥ』

 

「しま…」

 

セレナを、そして炎タイプのマフォクシーには念入りに強めの<ふぶき>でカチコチの氷人形へと変える

 

 

「セレナさん!? マフォクシーさん!?」

 

『もうダメロト!!

 

ユキメノコはキルリアと戦う前にみがわりを使っていたみたいロト、あいつ本当に強いロト!!!』

 

『メッノォ!メノッコ!!』

 

『ロトォォ』

 

 

みがわりは体力の数割を消費して自らの分身体の人形を生み出す技、ゆんゆんやキルリアの攻撃を受けてもみがわりの人形が壊れない、つまりそれだけユキメノコは体力がある強いポケモンである事にロトムは怯え初めてしまい

 

喧しいと怒鳴るユキメノコを恐れウィズの後ろに隠れる

 

『メノォ』

 

「っ!」

 

ユキメノコは怯えるロトムは放置し、最後に残ったウィズに近付く

 

来るかとウィズも小さくたどたどしく戦闘の構えを取る

 

 

『メッノォ』

 

「あれ?」

 

ウィズをスルーし、氷人形にしたセレナ達全員を浮かばせ自分の座椅子の前に並ばせる、そして大量の氷人形も出現し並ばしていく

 

「あっ! お茶屋の店主さん!?

 

もしかして……この人達が行方不明になった冒険者の皆さん!?」

 

『メノッ! メ~ノノノノ♪』

 

並んだ氷人形を見ながら高笑いを上げるユキメノコ

 

「あ……あの……私には攻撃しないんですか?」

 

『メッノメ、メノメノ メッノォメッ』

 

『ワ…ワタクシの次に貴女は美人だから……見逃してあげるってロト』

 

「……はい?」

 

『メノメノ、メノッコ!メ~ノノノノ~♪』

 

『ワタクシが氷人形にしたいのはブサイクな奴ら、美しいワタクシの美貌を氷の中で永遠に見せ付け自慢する為らしいロト

 

 

アイツ本当に性格が悪いロト』

 

『メッノォ!?』

 

『ヒィィ!? 何でもないロト!!!』

 

「美人と言ってくれるのは嬉しいですけど、皆さんはブサイクじゃありませんし他人をブサイク呼ばわりはイケないですよ!!」

 

『メノメノ! メノォ~メノッコ

 

メ~ノノノノ♪』

 

『本当の事でしょ、直ぐに世界中のブサイクな生き物や人間達を全員氷人形にしてワタクシの美貌を永遠に見せつけてやるわ

 

って』

 

「人間全員…………つまり冒険者ではない……力を持たない一般人も貴女は氷の人形にするつもりですか」

 

『メッノォ!

 

メノメノ、メッノォメノッコ……メノッ?

 

ブルブル……メノ?メッノ?』

 

そうと頷き返し、氷人形にした者達に再度視線を戻すユキメノコだったが

 

突如寒気を感じ体を震わせる、氷タイプの自分が何故寒気を感じるんだと不思議がるユキメノコがふと並ばれた氷人形の後ろを見ると

 

この寒気の理由を知る

 

 

「冒険者は」

 

『メッ…?』

 

先まで話していた女が異様な程に冷たい冷気を放出し、冷たい眼差しで自分を睨んでいたからであった

 

「モンスターの命を刈り取っています、だから返り討ちをくらい命を落とす覚悟は持たなくてはいけません

 

ですが……カースドクリスタルプリズン」

 

 

『メッノォ!?』

 

氷タイプの自分の半身を凍らされ焦り始める

 

 

「戦う力を持たない一般人を危険な目に会わせる真似は……許さない」

 

『メッ……メッ……メノッ』

 

「ちょっと……お灸を据えてあげますよ」

 

『メッノォ!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

【行方不明事件 解決?につきクエスト達成?】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「セレナ! セレナ!」

 

「そろそろ起きてください!」

 

「ゆんゆん……めぐみん……あれ?

 

何で2人とも……それに私も凍らされた筈じゃ

 

えっ!? 此所…私の部屋?」

 

ユキメノコの<ふぶき>で凍らされた筈が、いつの間にか溶けている2人や自分、そして墓地に居た筈なのにカズマの屋敷の自分の部屋に居る事に戸惑ってしまう

 

「目が覚めましたかセレナさん」

 

「ウィズさん……えっ!?」

 

自分が起きた事に安心しているウィズを見た瞬間セレナに衝撃が走る

 

 

『メッノメェ~メノメノ~』

 

「タオルありがとうございます、ユキメノコさん♪」

 

先まで戦っていたユキメノコが、笑いながら持って来たタオルをウィズに手渡していたのであった

 

「ユキメノコ!?

 

何で此所に!?タオルを運んで!?何で!?何で!?」

 

「落ち着いてください」

 

「仕方ないわよ、私達も最初は驚いたんだから

 

実はユキメノコを店主さんがゲットして、しかも手持ちになったみたいなの」

 

「えぇ!?」

 

「あの後、人を凍らせて飾る何てダメですよって

 

ちょっと軽くお説教したら」

 

『メノメノ~メッノメェ』

 

「私に懐いてくれまして♪

 

「それに、このままセレナさん達の国に帰って、また悪い事をするかもしれませんし

 

完全に反省するまでは私と一緒の方が良いかなと、ですよねユキメノコさん♪」

 

『メノメノ~メノメノ~』

 

 

両手を擦りながらウィズに対し姿勢正しく頭を下げる仕草から氷の女王らしさは全く無く、どう見てもご機嫌取りをする為に上司にゴマを擦る部下であった

 

「そ……そうなんですか……ウィズさんなら安心ですね」

 

「あの様子で分かると思いますが、我々を解放しろとユキメノコとヒトモシにウィズが頼み、ゆんゆんの生命力も戻り無事に事件は解決しましたよ」

 

「本当良かったわ、友達を100人集まるまでは死にたくないもの!!」

 

「もっと別の理由を見つけなさい!!

 

あぁそうだ、コレは別に報告しなくても良いと思いますが

 

あの操られていたのか素なのか分からない男には、取り敢えずお仕置きを食らわせておいたので勘弁してあげてくださいね」

 

拳をグーにしながら話す

 

「オッケー、私よりめぐみんの方が被害の規模は大きいし めぐみんが許すならコレ以上は言わないでおくわ」

 

「あとヒトモシはちゃんと教会に届けておきましたよ」

 

「何から何までありがとう

 

あれ? ロトムは?」

 

 

『アチシは此所ロト』

 

「わっ!?」

 

「図鑑の中が気に行っちゃった様で、一緒に居させてだって」

 

『この図鑑は色んなデータが入ってて住み心地が抜群ロト、それに此所は人間が炎や剣を出したり物を爆発させたりと中々に刺激的な場所ロト

 

色んなデータが欲しいアチシには最高の場所だから残るロト』

 

「良いんじゃないですか、普通の図鑑と違って我々と共に行動してくれるのでポケモンの事を直ぐに教えてくれて助かりますよ」

 

「そうね、じゃあロトム

 

よろしくね♪」

 

『よロトしくロト♪

 

 

早速アドバイスを上げるロト』

 

「何?」

 

「戴きましょうか」

 

『ユキメノコをゲットした女の人には逆らわない事をオススメするロト、軽くお説教って言ってたけど……正直言って……怖かったロト』

 

「「「………………」」」

 

3人のアークウィザード達は無言で一斉に室内から出ようとする話題の人物を見る

 

 

「さあユキメノコさん、マフォクシーさん達を回復しているアクア様にもタオルを渡しに行きましょう」

 

『メノメノ~メッノメェ~』

 

 

 

 

 

「「「アドバイスありがとう」」」

 

『どう致しましてロト、それでこの図鑑の持ち主のユーザーサトシは何処ロト?

 

持ち主にはちゃんと挨拶しないとダメロト』

 

「サトシなら……あっ?

 

そう言えばお茶屋さんは?」

 

 

「それも大丈夫、店主さんがストレス解消用と睡眠不足解消の茶葉を貰ってくれて」

 

「今ダクネスが淹れてくれてます」

 

「ゆんゆん、例の茶が出来……おっ!セレナも目を覚ましたか

 

例のストレス発散の茶も出来た、サトシとピカチュウに持って行ってやれ」

 

 

「ありがとうダクネス♪

 

早速行ってくるわね」

 

 

 

「で ゆんゆん、それをキルちゃんと飲んだら宿屋に帰るんですか?」

 

「ええ」

 

「なら……もう遅いですし……今晩は……泊まって行ったらどうですか」

 

「えっ………良いの!?

 

やったぁぁぁお泊まり会よ!!!

 

 

めぐみん!!バルスリンとセレナやマフォクシーとキルちゃん6人で枕投げしましょう!!トランプもやりましょう!!」

 

「睡眠不足解消したい気持ちは何処へ行ったんですか!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

「…………あれ?……セレナ……帰ってたのか」

 

「サトシ、あのねコレ飲んでくれないかしら?

 

ピカチュウも」

 

「ピカチュウも………分かった………ピカチュウ」

 

『………ピィカァ?』

 

「このお茶ね、ストレスや疲れを解消する効果があるみたいなの

 

2人とも最近疲れてたみたいだから……だから」

 

「そっか………ありがとう……じゃあ早速

 

ゴクゴク」

 

『ピカカ……ゴクゴク』

 

「………どう?」

 

「………ふぅ………美味しいぜ、ありがとな」

 

『……ピィ……ピカカ、ピカチュ』

 

「良かった♪」

 

「心配かけてゴメンな……」

 

「良いよ気にしなくて、リフレッシュしたから眠くなったでしょ

 

また明日ね、お休み2人とも」

 

「あぁ………お休み」

『ピカ………ピカカ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《王都のとある屋敷》

 

 

「居たか!!」

 

「申し訳ございません、逃げられました!!」

 

「おのれぇぇ!!!我輩の屋敷に賊が侵入されたなど他の貴族達に知られれば何を言われるか!!!

 

もう1度探せ!!草の根分けても探すんだ!!!」

 

「かしこまりました!!!」

 

 

 

 

「この屋敷にも無かったか……明日は3番エリア街の方に行ってみるか」

 

『メロッ』

 

「ん? どうしたの?」

 

『メロッ! メロメメロ、メロエッ!』

 

「………繋いでくれる」

 

『エッタ!!』

 

 

「お久しぶりですアルセウスさん

 

えぇ、私を手伝ってくれて彼女には凄く感謝しています

 

それでご用件は?

 

 

 

えっ? 本当なのですか!?

 

まさか例の兵器を、ソチラの人間がまた使用したのですか?

 

はい……はい……分かりました……明日サトシさんとセレナさんに報告して来ます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《とある場所》

 

 

 

 

 

 

「此所が例の異世界って奴か」

 

『ソォォォナンス!!!』

 

「あんまりアタシ達の世界と変わらないわね」

 

『ソォォォナンス!!!』

 

『で、先ずはどうするニャ?』

 

「取り敢えず情報集めだろ、あと金をどうするかだな」

 

『ソォォォナンス!!!』

 

『だニャ、やはりオマンマが食えニャにいのは辛いのニャ』

 

『ソォォォナンス!!!』

 

「うるさい!!!ほんじゃ行くわよアンタ達」

 

「おう!」

 

『オッケーニャ!』

 

「待ってなさい……ジャリボーイ……ピカチュウ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《次の日》

 

『マフォク! マフォクシ♪』

 

「そうね♪ 元気になったサトシとピカチュウに今日は美味しい朝ごはん食べて貰いましょう」

 

ガチャ

 

「あっ! サトシ ピカチュウ お早う!」

 

『マフォク! マフクゥシ! マフマフォ!』

 

 

「……………」

『…………』

 

 

「えっ…………サトシ?」

『マフクゥシ?』

 

「…………あっ……お早う……」

『……ピィ……』

 

「………………」

『マフォク……』

 

昨日より覇気もなく自分達を横切るサトシとピカチュウの背を、セレナとマフォクシーは只見る事しか出来なかった

 




ウィズがゲットしたのはユキメノコとなります

何故ユキメノコにしたかと言うと、ウィズは冒険者時代は氷の魔女と言われるぐらい氷系の魔術の使い手、そして今はリッチーつまりお化け(的な存在)なので氷とゴーストタイプのユキメノコにしたというシンプルな理由です

そして書くの忘れてましたが、ゆんゆんのポケモンが何故キルリアにしたかと言う理由は単純にサーナイト系統が魔法使いっぽい見た目なのとトレーナーの心や考えを見れる力があるので優しいゆんゆんにしました
僕の書き方が下手なので皆さんには全然そう見えないかも知れませんが、キルちゃんは口や行動でゆんゆんをパシリやアッシーメッシー扱いしてますが、本当はパートナーとしてちゃんと慕っていますし大事に思ってます

恐らく今回の投稿が今年ラスト、もしくは次がラストになるかもですが一応此所で言わせて貰います
自分の小説を見てくれお気に入りやコメントしてくれる皆様ありがとうございました、来年もよろしくお願いします

次の話が終われば、いよいよ原作のストーリー(アイリスの城に行く話)にポケモンキャラが加わり原作改編が始まりますが、どうかお付き合いをお願いします

それでは良いお年を
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