この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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さあ今回のタイトルにある商人、いったい誰でしょうね(棒読み)


この謎の商人との出会いに祝福を?

「行くわよティアラ、ロトム ティアラのお勉強をお願い」

『了解ロト』

 

『♪♪♪』

 

 

「待ってくれアイリス!!違うんだ!!お兄ちゃんは変態じゃないんだ!!!」

 

「分かっています、ただズボンを履き忘れていただけで、お兄様が露出狂じゃないのは分かってますから!!」

 

「お兄ちゃん!!

 

お兄様も良いけど、お兄ちゃん呼びで頼むよアイリス!!」

 

「失礼します!!!」

 

『♪♪♪』

 

 

「アイリスぅぅ!!!!ティアラァァ!!!!」

 

 

『カズマ、お勉強のお手伝い頑張ってくるロト』

 

「チキショー!!!何でロトムは入っても良いんだ!!!

 

俺も入れろ!!!

 

はっ!!

 

よしだったら俺も勉強の手伝いを……しようと思いましたが辞めます、だからクレアさん剣しまってください……」

 

「お気持ちだけ受け取っておくので、さっさと自室にお帰りをカズマ殿」

 

 

朝食を食べ終えたカズマがアイリスとティアラに挨拶する為にベッドから出た際、ズボンを履くのを忘れている事に気付かず彼女達にパンツ姿を見せてしまい

 

ポケモンであり幼いティアラは全く気にしてないが、年頃の乙女のアイリスはそのせいで先までお兄ちゃん呼びだったのがお兄様呼びに変わり、早足でティアラを連れ勉強室に逃げられ、入ろうにもクレアから追い出されてしまい

 

朝っぱらからショックを受けてしまい自室の机にて眠るように顔を伏せるカズマであった

 

「…………………」

 

「カズマ!カズマ!」

 

「…………」

 

「カズマ!!!」

 

「…………」

 

 

「すぅぅ…………カズマぁぁぁ!!!!!」

 

「うるせぇぇよ!!!!」

 

「やっと起きた」

 

「寝てねえよ、ちょっと物思いにふけてたんだ」

 

『ピィカカカ♪』

 

(アクアみたいな笑い方しやがってこのネズミ野郎……)

 

 

「アイリスにお兄様呼ばわりされたの、そんなに嫌なの?」

 

「俺はお兄ちゃん呼びが良いんだ、お兄様じゃ何か距離置かれたみたいじゃねえか」

 

「仕方ないな、じゃあ……元気だしなよお兄ちゃん」

 

「…………はぁ?どうした急に?頭でも打ったのか?」

 

「俺パーティーじゃカズマの弟担当なんだろ?

 

だからアイリスの代わりに俺がお兄ちゃん呼びしようかなって」

 

「…………はぁ……お前は何も分かってねえなサトシ、弟からのお兄ちゃんと妹からのお兄ちゃんとじゃ天と地ほどの差があんだよ」

 

「性別が違うだけでそんなに差があるの?」

 

「足り前だ!!!!お前で言うなら野生のポケモンと戦うのと、トレーナーのポケモンと戦うのと同じくらい違う!!!」

 

「そんなにぃ!?」

 

「そうだ!!それぐらい俺にとっちゃ死活問題なんだよ!!」

 

「うっ……ゴメン軽々しく扱っちゃって」

 

「なぁに気にすんな、お前も俺ぐらいの歳になりゃ分かる事だから」

 

『ピカピ、ピィカピカ、ピィカァチュ』

 

「あっ!! ごめんピカチュウ

 

じゃあカズマ、アイリスにお兄ちゃんって呼んで貰う為にも早く見つけに行こうぜ」

 

 

「見つけに? 何をだ?」

 

 

「ラティ…ティアラのお兄ちゃんだよ」

 

「………………あっ」

 

 

昨夜アイリスのお兄ちゃん呼びでカズマはこの城に長期滞在すると心に決めたが、長期滞在はアクセルで待って居るセレナ達に流石に悪いとサトシが難色を示し

 

ならお前だけ帰れと言い掛けたカズマだったが、10歳の少年だけ帰らせて自分だけ王宮に暮らせばまた鬼畜だのクズマだのの悪評を広められる、しかも会食前に自分が王宮に住む時はお前も連れて行ってやると約束したのを思いだし、更にはアイリスもサトシの冒険話を聞きたいと願っているので何とか彼を説得する方法を必死に考え

 

アクセルから相当離れたこの王宮を拠点にしポケモン探しを行うがてら自分達でティアラことラティアスの兄であるラティオスを探そうじゃないかと案を出し、ポケモン大好きな彼を無事に言いくるめ事に成功

 

しかも

 

「ありがとうございます………お兄ちゃん♪」

 

『♪♪♪』

 

アイリスだけでなくティアラからの評価も爆上がりし人間状態の可愛い女の子姿でハグされ、妹が欲しい願いを満喫でき最高の気分でベッドで眠りこけるカズマであったが

 

いざ早速ラティオスを探しに行こうと部屋着からダクネスの屋敷で見つけた衣装に着替えて出掛ける気満々のサトシを見て

 

 

(ヤベェ……長期滞在する理由に俺そんな事言ったんだった、どうしよう………王都の周辺に出て来るモンスターとか絶対強そうだし、もしラティオス見つけても王都を襲ったボーマンダ達に出くわしたら………アクア居ないで死んだらマズイぞ)

 

等と勢いで言ってしまった事に後悔していた

 

 

『ナママ!!!』

 

「ナマケロ?」

 

だがネガティブモードのカズマと違いナマケロはヤル気満々で彼の足を引っ張り外に連れ出そうとしている

 

 

「気付いてなかったの?

 

ナマケロさっきからカズマを連れ出そうと足を引っ張てたんだよ」

 

「マジか!?

 

お前……そんなにアイリスに良い所見せたいのか」

 

『ナッマァ!!!』

 

(どうしましょう……動機はどうあれ、あのナマケロがこんかにヤル気満々になってんのに今更無理なんて言えねえぞ)

 

「お兄ちゃんが見つかったらティアラもアイリスも喜ぶだろうし、そうしたらカズマの事お兄ちゃんって呼んでくれるかもね♪」

 

「…………」

 

 

{ティアラ達が無事に再会出来て良かった、ありがとう……お兄ちゃん♪}

 

 

{ラティア、ティアラティアス♪}

 

{アタシをゲットしてカズマお兄ちゃんと言ってるロト}

 

 

「…………ふっ

 

しょうがねぇなあ!」

 

『………ピカピィカ』

 

単純な奴と呟いたピカチュウの声は誰にも聞こえてはいなかった。

 

 

《王都近くの森》

 

ラティオスとポケモン探しの為に、とある森を訪れたカズマとサトシ達に森に暮らしているモンスター達が牙を剥き襲い掛かるも

 

 

「ナマケロ! じごくづき!!」

 

『ナンマァァ!!!』

 

 

『キュゥゥ!!!』

『ギェェェ!!!』

『ピィィィ!!!』

 

『ピカピカ、ピィカァチュ!!』

「やるなぁナマケロ!!」

 

 

 

カズマの魔法やサトシとピカチュウのサポートも無く、ヤル気スイッチが入ったナマケロによって綺麗に返り討ちを食らっていく

 

 

 

 

「良いぞナマケロ!!」

 

『ナンマァ!』

 

「いや~まさかお前がこんなに強いとは

 

(こういう普段は戦いを好まない奴が強いって良くある展開だが、本当だったみたいだな)」

 

「ナマケロの戦ってる所、会食の時のポットデスぐらいしかなかったもんね

 

俺が見た感じでもかなり強いよ」

 

『ピカ、ピカピカチュウ!』

 

僕もだよとピカチュウが頷く

 

 

「最強コンビからのお墨付きを貰えるたぁ、良かったなナマケロ

 

 

 

よしコレからずっと俺の代わりに戦ってくれ、そうすりゃアイリスもお前の事をカッコいいポケモンだって惚れるぜ絶対」

 

『ナンマァ♪』

 

サトシとピカチュウには聞こえない小声でのお願いに任せろと胸を叩くナマケロ

 

 

こうして絶好調のナマケロのおかげで、並の冒険者ならば逃げ出すしかない強いモンスターばかりの王都周辺でも堂々と胸を張って歩くカズマ達だったが

 

夕方まで探索したがポケモンや肝心のラティオスは見当たらなかった。

 

 

《次の日》

 

「お早うございますカズマ様」

 

「今日の朝食はライスを頼むよセバスチャン」

 

「ハイデルです」

 

「頼むよハイデル」

 

 

 

 

《王宮の中庭》

 

 

「今日はお勉強がお休みなので、このゲームのお相手をして欲しいです」

 

日傘が添え付けられた椅子にアイリスとティアラが座り、テーブルにボードゲームを2つ置く

 

「コレ確かセレナと一緒にダクネスやめぐみんとやった事あるけど、俺だけ1回も勝てなかったんだよな……」

 

「ではサトシ様はティアラと戦ってください、ティアラも初心者ですから良い勝負になりますよ」

 

『!!!』

 

「って事は俺はアイリスとか、言っとくが俺はご機嫌取りでワザと負ける様な接待プレイはしないからな

 

やるからには本気で勝ちをもぎ取りに行くが、それでも構わないか?」

 

「はい! 寧ろ望む所です、王宮の方々は気を使ってかワタクシに対し誰も本気で相手をしてくれないので

 

是非全力でお相手してください」

 

「素晴らしい心意気だ、良~し負けても泣くなよ!!

 

そんじゃあ試合前に挨拶だ、よろしくお願いします」

 

「よろしくお願いします」

 

 

《数時間後》

 

 

「うわぁあ!?また負けた!!!!」

 

『コレで開幕33連敗ロト』

 

『ピカピ……』

 

『♪♪♪』

 

同じ初心者でもアイリスから教わって来たティアラの腕前はかなりの物で、こういったテーブルゲームが苦手なサトシでは手も足も出なかった

 

 

そして頭の良いポケモンであるラティアスとはいえ、まだ幼いティアラのゲームスキルを上げるぐらい教えるのが上手いという事はアイリスの腕前もかなりの物

 

つまり

 

 

 

「あのお兄様………もう夕飯のお時間ですし、そろそろお開きに」

 

「ふざけんなぁ勝ち逃げなんか許さねえぞ!!!

 

やるからには全力でって言ってたじゃないか!!!

 

次! 次は絶対に勝てる!!」

 

「わ……分かりました、では後1戦」

 

「言っとくがワザと負けんじゃねえぞ、こちとらアイリス!お前さんの癖は見抜いたんだ手加減すんなよ!!」

 

「ワタクシから本気で相手をと言いましたが……お兄様はとても面倒臭い方です!!」

 

「うるせぇ!! ほらヤるぞ!!!」

 

《30分後》

 

「カズマ! ソコ!ソコ! そのコマを使えば良いんだよ」

 

『ピカピ!! ピィカァチュ! ピィカァピィ!!』

 

『2人共間違ってるロト、ここは一発逆転のテレポートを使うべきロト』

 

 

『………!!』

 

「ダメよティアラ、他のプレイヤーがコマを動かすのは反則よ」

 

『…………シュン』

 

『どうやらティアラはアチシと同じ意見みたいロト、やっぱりここはテレポートを使うロト』

 

『ピカァピィ!!!! ピィカァ!!』

 

「えぇ!? ロトムもピカチュウも違うよ、ここは」

 

 

「外野は黙ってろ!!!!!!!」

 

『……………グゥ……グゥ』

 

 

「夕飯の時間だというのにアイリス様がいらっしゃらないと思えば、やはり貴様か!!」

 

騒ぎを聞き付け血相を変えたクレアが駆け付ける

 

 

「うるせぇ!! 後もう少しで勝てそうなんだ」

 

「ならティアラやそのモンスターの言う通りさっさとテレポートを使え、それ以外に勝ち筋は0だ」

 

「ガーン!!!」

『ビーガ!!!』

 

『やっぱりアチシの計算通りロト』

『♪♪♪』

 

「嫌だね、俺はこのゲームで何回もめぐみんにテレポートを使われて勝ち確を負けか引き分けにされてイラッて来てんだ絶対使うかよ!!!」

 

「何だその下らないプライドは、ならさっさと負けを認めろアイリス様に迷惑を掛けるな」

 

「………はぁ~仕方ねぇ、クレアがウルサイから勝ち確だったけど今日はコレぐらいで勘弁しといてやんよ!!

 

だが次は絶対に負けないから覚悟しとけよ!」

 

「子供です!! お兄様はワタクシやティアラよりも子供です!!」

 

「全くです………ん?

 

お兄様!?

 

アイリス様!!私の聞き間違いでしょうか……今この男をお兄様と言いましたか!?」

 

「指差すんじゃねえよクレア」

 

「先も言っていたが、貴様に私を呼び捨てにする権利などないんだぞ!!!」

 

夕日に照らされる中庭にてカズマとクレアの罵詈雑言の言い合いが始まり1日がまたも経過する。

 

 

 

《次の日》

 

「ただかくれんぼするのはつまんないから、もしアイリスが誰も見つける事が出来なかったら俺達のお願いを何でも1つ叶えて貰う条件付きでやろうじゃねえか」

 

ラティオス探しから戻って来たカズマとサトシ達は、午後からは部屋を終えたアイリス達とかくれんぼをする事になり

 

全員を見つける事が出来なかったら叶えて貰うお願いでお兄ちゃん呼びをして貰おうと気合いを入れるカズマだったが

 

「俺と隠れる場所を被らせんなよ!!共倒れになっちまったじゃねえか!!!」

『ピカカ!!ピィカァチュ!!ピイカピ!!』

「痛ってぇ!? 八つ当たりすんな!!!」

『八つ当たりじゃなくてカズマのくせに僕の真似しないでって怒ってるロト』

「この野郎遂に本性出しやがったな!!俺のくせにってのはどういう事だケチャチュウさんよ!!!」

『ピィカァァ!!!』

 

「御二人共ケンカはいけません、ナマケロお願い」

 

『ふわぁぁ~』

 

「………グゥ~グゥ~」

『……スヤァ~スヤァ~』

『ナンでアチシまで……スヤァ~スヤァ~』

 

「ありがとうナマケロ♪」

『♪♪♪』

『ナマァ♪』

 

「さて後はサトシ様ですね、何処に隠れたのでしょうか」

 

《数時間後》

 

「サトシ様!! ワタクシの降参です!!出て来てください!!」

 

「おーい今日のMVP……じゃなくてサトシ!!何処だ!!」

 

『ピカピ!!』

 

 

「どうかされましたかアイリス様?」

 

サトシを探していた一同の前に沢山の本や杖が入った箱を、部下なのか大量に持っているので顔が見えない人物と一緒に運んでいるレインが現れる

 

「実は皆様とかくれんぼをしていたんだけど、サトシ様が見付からなくて」

 

「えっ?

 

かくれんぼをしてたのですかサトシ様?」

 

「あっ!? 忘れてた!?」

 

後ろに居る大量の荷物を持つサトシが、箱の端からチョコンと顔を出す

 

『ピカピ!?』

「サトシ様!?」

「お前何で荷物持ちなんかしてんだ?」

 

「街の中で隠れてたらレインさんが1人で荷物運びしてるの見て、それでお手伝いしようかなって」

 

「お店で珍しい本や杖が売られていてつい買いすぎてしまい……おかげで凄く助かりました、しかしかくれんぼの最中だったとは」

 

「まあソレでも隠れてたには違いないんだし!!

 

つまり俺らの勝ちだ!!よしアイリス早速」

 

「いいえお兄様、かくれんぼを初める前のルールを忘れましたか?」

 

「ルール?」

 

『ピーピ?』

 

「隠れる場所は王宮の中か庭だけ、つまりサトシ様は反則負けです」

 

「……………あっ」

 

『ピカァァ!?』

『ナマァァ!?』

『そう言えばカズマがそんな事言ってたロト……』

 

 

「そうだった! ごめん忘れてたよ

 

ムギュウ ムギュウ

 

痛い痛い痛い!!! カズマ!?ピカチュウ!?頬っぺたつねらないで!!!」

 

『今回は流石のアチシも激おこロト!!

 

せっかくこの国の極秘文書を見せて貰おうと思ったのにロト!!

 

あやしいかぜ!』

 

「グハッ!!!」

 

 

『ナンマァ!!』

 

「グペッ!!!」

 

止めに怒りのナマケロが放つ<マッドショット>が顔面に命中する

 

「あぁぁ本がぁぁ!?」

 

「あわわ!皆さん!! ケンカはいけません!!!」

『♪♪♪』

 

騒ぎを聞き付けたクレアが来るまで、この乱闘騒ぎは続いたもよう

 

 

《次の日 王宮の中庭》

 

「ルガルガン! アクセルロックで近付け!!!」

 

『ガァルゥ!!』

 

「交わして、でんこうせっかで回り込めピカチュウ!!」

 

『ピッカァ!!』

 

「そのまま10まんボルト!!!」

 

『ピィィカァァチュュュウ!!!!』

 

「ストーンエッジ!!」

 

『ガルゥ!!!』

 

「岩で電撃を防いだのか!!

 

やるなカズマ!!」

 

「褒めてる場合かよ!アクセルロック!!」

 

『ガァルゥ!!』

 

「受け止めろ!!」

 

『ピィカァァ!!!』

 

「そのままアイアンテール!!」

 

「カウンターだ!!」

 

『ガルゥ!!』

 

『ニヤリ……ピッカァ!』

 

『ガル!?』

「しまった!?あん時のソーナンスにやったフェイントか!!」 

 

「10まんボルト!!」

 

『ピィィカァァチュュュウ!!!!』

 

 

『ガァルゥ!!!!

 

 

 

 

ルガァ………』

 

サトシのポケモンである<オオカミポケモン>ルガルガン<たそがれの姿>を貸して貰い、庭にて行われたサトシとカズマのポケモンバトルはサトシの勝ちに終わる

 

「チキショー負けか!!!

 

ご苦労さんルガルガン」

 

「ルガルガンまたスピード上がったな、凄いアクセルロックだったぜ♪」

『ピィカァチュ!』

 

『ガルゥ……』

 

「カズマも凄かったよ!!

 

トレーナーとのバトル初めてなのに、凄く慣れた感じがしてて」

 

「こっち来る前はモンスター同士で戦わせるゲームとかヤリまくってたからな、ポケモンの特徴や技の種類や効果を覚えちまえば何とかなるもんさ………まあ負けたけどよ」

 

「じゃあ俺のポケモンじゃなくて、カズマと息が合うナマケロでバトルしたらメチャクチャ面白いバトルになりそう♪」

 

「コイツがヤル気出したらな」

 

『……………ナマァ』

 

 

このポケモンバトルはアイリスからのお願いや彼女の為でもないので、カズマの首にぶら下がり平常任務を行うナマケロ

 

 

「そんでお前らはどうなんだ、ワクチンは効いたか?」

 

「勿論スッキリしたよ♪」

『ピィカァ♪』

 

「そいつは良かったぜ、王宮でまたあんな無気力状態になられたら堪ったもんじゃねえ」

 

最後にポケモンバトルをしたロケット団との戦いから1週間以上は経過したので、またポケモンバトル欠乏症になるやもしれないのでワクチンと称したカズマとのバトルでご満悦のサトシとピカチュウであった

 

 

 

「御二人共!!」

 

勉強を終えたアイリスが、ティアラやロトムと共にサトシとカズマの元に

 

「アイリス、勉強もう終わったの?」

 

「はい、丁度先程終わったばかりでして

 

 

それで御二人は何をやっていたのですか?

 

ピカチュウと狼の様なモンスターが戦っていましたが」

 

『あれはポケモンバトルロト』

 

「確かワタクシと同姓同名の方がチャンピオンをされているポケモンを戦わせる競技でしたね、この様な庭でも出来るのですか?」

 

「ポケモンが居れば何処でも出来るよ」

 

「そうなのですか

 

あれがポケモンバトル……あのサトシ様、ワタクシもポケモンバトルをヤれるでしょうか?」

 

「アイリスが?」

 

「はい、御二人共スゴく楽しそうでしたのでワタクシも仲間に入れて欲しいなと」

 

「勿論良いよ、ポケモンバトルの仲間が多い方が俺もピカチュウも嬉しいし

 

じゃあ俺が召喚出来るポケモンが後1人居るから、ソイツとアイリスが『!!!』ティアラ?」

 

するとティアラがアイリスの前に立つ

 

「どうしたのティアラ?」

 

『!!!』

 

『アタシが王女様と一緒にバトルするって言ってるロト』

 

「うーん………俺もピカチュウもティアラと戦いたいけど、流石に此処じゃ

 

ゴメンなティアラ」

 

『ガーン』

 

庭の周りには兵が沢山居るので、彼女をラティアスの姿にさせる訳には行かないので断られてしまい落ち込んでしまう

 

「ゴメンなさいティアラ、お城の人達に貴女の姿を見られる訳にはいかないの」

『シュン』

「その代わり今日の夕食のデザートをあげるわ」

『♪♪♪』

 

「そんじゃアイリス、ナマケロでバトルやってみろよ」

 

「ナマケロですか?」

 

『ナンマァ!!』

 

「ホレ、今ならコイツやる気満々だぜ

 

(アイリスに良い所見せたいだろうから本気の本気だなコイツ)」

 

「分かりました、ナマケロよろしくお願いね」

 

『ナンマァ!!!!』

 

『凄いロト!! ナマケロからオーラが見えるロト』

 

今まで見た事がないぐらいナマケロに気合いが入っており、体からオーラの様な物を発していた

 

「ヤル気満々のナマケロ相手なら楽しいバトルになりそうだなピカチュウ」

 

『ピィカァ!!』

 

「ソレじゃあアイリス、俺とピカチュウとバトルやる前に

 

ちょっとお願いがあるんだ」

 

「お願い?」

 

「俺が勝ったらお願いを聞いて欲しいんだ、お金の掛かる事じゃないから安心して」

 

「別に構いませんよ、ならその代わりに本気でお相手してください」

 

「勿論! 俺もカズマと同じで勝負には手加減なんかしたくないからね」

 

「そうだ勝負事に手なんか抜くのは失礼だ

 

(にしてもサトシの奴が自分が勝ったらお願いを聞けって注文するとは珍しい、何頼むんだアイツ?

 

 

待てよ……アイツ何だかんだで人に気を使う所あるし、もしかしてアイリスに俺をお兄ちゃんって呼んであげてくれって頼むとか

 

コレがアクアの奴なら実は違う事をお願いするって流れだが、サトシならそんな事はないだろ)」

 

 

 

「よし、そんじゃあやろうぜ」

『ピカピカァ!』

 

「はい!」

『ナンマァ!!!』

 

 

「アイリス様!!!」

 

いざバトルを初めようとする一同の前に、大急ぎで駆け付けたクレアが現れる

 

「どうしたのクレア?」

 

「隣国の大臣からの一報です、隣国の国王様が昨夜病気で亡くなられたと」

 

「えっ!?

 

そう……かなりのお歳だったものね」

 

「ソレで今夜葬儀があるので、不在の国王様やジャスティス様の代わりにアイリス様にご参加をとの事で」

 

「分かったわ、隣国の国王様とはお爺様からの付き合いですもの出席しないと」

 

「では参加すると知らせて来ますので、アイリス様はお出掛けのご用意を

 

直ぐに出発致しますので」

 

「あっ………うん、分かった」

 

「さて、アイリス様が帰って来るのは恐らく夜になる

 

その間我々も留守にする、まあサトシ殿は大丈夫として……城内で騒ぎを起こすな、ティアラに余計な事は吹き込む様な真似はするな、大人しくしていろ分かったな」

 

(俺だけに言ってやがんなこの女!!!

 

というか折角アイリスにお兄ちゃん呼びして貰えるチャンスだったのに水差しやがって!!!!)

 

明らかにカズマ個人を睨みながらクレアが去ると、悲しそうな表情を浮かばせたアイリスが口を開く

 

 

「申し訳ありませんサトシ様、せっかく勝負を受けてくれたのに」

 

「仕方ないよ知り合いの人が亡くなったんなら、俺達ならいつでも相手になるから気にしないで」

『ピッカァ!』

 

「ありがとうございます

 

ゴメンなさいナマケロ、折角一緒に戦ってくれると言ってくれたのに」

 

『ナンマァ……』

 

『アレだけ溢れていたオーラが綺麗サッパリ無くなってるロト』

 

「この勝負はワタクシの不戦敗なので約束のお願いを聞き入れます、お願いとは一体何でしょうか?」

 

「今回は良いよ、それはちゃんとバトルした時に「いいや待った!!!」わぁ!?」

 

「不戦敗でも勝ちは勝ちだ、王族としてちゃんと約束は守らないとな

 

だろアイリス」

 

「えっ? えぇ……そうですね」

 

「ほらアイリスも良いって言ってるぞ!!

 

さっさとお願い言っちまいなサトシ!!!」

 

「う……うん!」

 

カズマに押される形で2人は納得してしまう

 

 

「えっと、お願いってのは呼び方の事なんだけど」

 

「呼び方?」

 

(しゃあぁぁ!!!!あんがとよサトシ!!!!)

 

 

「俺の様付けを辞めて欲しいんだ」

 

「……はぁ?」

 

「様付けをですか?」

 

「うん!最初はピカチュウ達にも様付けだったけど今は呼び捨てだろ、だから俺も呼んで欲しいかなって

 

それにカズマの事をお兄様って呼んでるなら、俺にとっちゃアイリスはお姉ちゃんになるから様付けって呼ばれるの何か恥ずかしいかなって」

 

「お姉ちゃん………ワタクシが?」

 

「うん、だって俺パーティーじゃカズマの弟だから

 

でしょカズマ」

 

「えっ!?あぁいや!!」

 

 

「なるほど家族ごっこをしているのですね、フフフ♪お兄様本当に子供っぽいです♪」

 

(アイツらの前では堂々と言えたが……改めて考えると、俺おままごとの延長線みたいな事やってたじゃねえか!!!

 

ヤベェ!!コレじゃアイリスに引かれる……)

 

「お姉ちゃん……フフフ♪良い響きです♪

 

お兄様、ワタクシとティアラもご家族に入らせて頂きます」

 

「ふぇ?」

 

「喜んでお姉ちゃんになります!!

 

改めてよろしくお願い致しますサトシ♪」

 

「うん♪」

 

『じゃあティアラはアイリスの友人ロトね、アチシ達ポケモンはカズマ一家の友人担当ロト』

 

「いいえ、ティアラはワタクシの妹です」

 

『???』

 

「ワタクシずっと欲しかったんです、弟や妹が!!

 

だからティアラ、ワタクシの事をお姉ちゃんと呼んでちょうだい」

 

『♪♪♪』

 

『お姉ちゃんって言ってるロト』

 

「まぁ♪」

 

「(ラッキー!! 引かれない所かノリノリで受け入れてくれた!!!

 

よーし、ならこの流れで)

 

ではアイリス、俺の家族になるなら我が家のルールに従って貰うぞ

 

我が家はお兄ちゃん呼びしか受け付けないんだ、なので」

 

「申し訳ありませんお兄様、ワタクシお兄ちゃん呼びは恥ずかしいので遠慮します」

 

「ガァァン!!!!」

 

 

「ではサトシ、お兄様

 

ワタクシはお出掛けの用意をして来ますので、帰って来るまでティアラと一緒に居てください

 

フフフ♪お姉ちゃん♪お姉ちゃん♪」

 

お姉ちゃん呼びに受かれたのかアイリスはスキップしながら王宮に着替えに行き、そのまま隣国に向かうのであった。

 

 

《城下町》

 

「カズマ、歩くなら前見ないと危ないよ」

 

「お兄ちゃん呼び嫌……嫌……俺……嫌われた」

 

『サトシの力でも止められないとは、無気力状態のカズマ凄いロト』

 

『ピーカカカ♪』

 

『♪♪♪』

 

『スヤァ……スヤァ』

 

「ピカチュウもティアラも笑ってないでカズマを止めるの手伝って!

 

このままじゃ誰かにぶつかっちゃうよ!!」

 

ドォン!!

 

「おっと!?」

「グハッ!!」

 

「ほら!! 大丈夫カズマ!?」

 

「んん…此所はどこ?私は誰?」

 

「しっかりして!!」

 

高速でカズマの体を揺さぶる

 

「あれ? 何だよ、どうしたサトシ?」

 

「あぁ良かった目が覚めた、この人にカズマがぶつかったんだよ、早く謝って!!」

 

「なに?」

 

「申し訳ありません、自分が余所見していたばかりに」

 

カズマとぶつかった商人の姿をした金髪の男性が頭を下げる

 

「いえ、コッチこそゴメンなさい」

 

「何か前後の記憶が抜けてんで実感ないッスけど、俺ぶつかったみたいで……スンマセン」

 

「いえいえ、自分も余所見していましたしお気になさらず

 

それにしても前は互いに交わせましたが、今回は綺麗にぶつかってしまいましたね」

 

「前?

 

カズマの知ってる人?」

 

「いいや……あの……いつお会いしましたっけ?」

 

「ハハハ

 

覚えていませんか、まあホンの一瞬でしたからね

 

2週間ほど前にアクセルの魔道具店で貴方とぶつかり掛かった者です」

 

「アクセルの魔道具店ってウィズの店だよな………あぁ!!思い出した!

 

入口開けた時に俺とぶつかり掛かった!!」

 

「ああ!! 俺も思い出した!!」

『ピッカァチュ!!』

 

「思い出してくれましたか」

 

 

『2週間前ならアチシと会う前に出会った人みたいロトね』

 

「おや? 此方の機械、もしやあの店主さんに自分が売った商品では」

 

「えっ? は…はい、元々は俺の物だったんで仲間に買って貰ったんです

 

というかお兄さんだったんですか、俺のポケモン図鑑をウィズさんに売ったの!?」

 

「ポケモン図鑑……」

 

「どうしたんッスか?」

 

「いえ変わった名前の商品名だなと

 

そうでしたか貴方の物だったとは、移動中に偶然拾って中を広げたら珍しいモンスター達が沢山映る機械だったので売り物にしようと持ち帰ったのですが……どうやら貴方にはご迷惑をお掛けしたようで」

 

「いいえ、お兄さんが拾ってくれたおかげで俺の所に図鑑が帰って来れたんで、寧ろ拾ってウィズさんに売ってくれてありがとうございました」

 

「まさか礼を言われるとは……所持品を売り物にされ買わされたというのに、お優しいのですね貴方」

 

「えへへ♪」

 

「それにしても改造でもしたのですか?

 

空を飛んで喋る用にするとは素晴らしい腕前の職人に頼んだのですね」

 

『改造じゃないロト、アチシが中に入ってるロト』

 

図鑑から顔だけを出すロトム

 

 

「なんと、モンスターが入って操作していたのですか?」

 

『その通りロト』

 

「前にお会いした時も感じましたが、モンスターと行動を共にするとは珍しいですねアナタ方は」

 

「まあコイツら普通のモンスターと違って人間に対して友好的なんで」

『………ナマ』

 

「確かに貴方にそうやって身を預けているのを見れば人に対し友好的なのは間違いなさそうですね、いや……寧ろ信頼されてると表した方が良さそうだ

 

モンスターに信頼され、しかも複数使役されているのを見るに腕の立つ冒険者なのでしょう……実に興味深い♪

 

ならば」

 

すると商人の男性は鞄から2枚の紙を取り出し、サトシとカズマに手渡す

 

 

「是非自分の所属する店にお越し下さい」

 

「「店?」」

 

「当店ではモンスターに関わるアイテムを販売していまして、なのでモンスターをお連れのアナタ方にどうかとお誘いを」

 

 

「へぇ~何処にあるんですか?

 

俺達しばらくこの街に居るから、何時でも見に行けます」

 

「残念ながら王都ではなく別の場所でして、此所からだと馬車で2日、アクセルからだと4日は掛かる遠い北の地の集落で商売する小さな店ですが品揃えには自信がありますので

 

詳しい場所はそのチラシに書かれているので、時間が出来た際には是非お越しください

 

ポケモン図鑑……でしたね、そちらを売り物にしてしまった御礼を兼ねてサービスさせて戴きますので」

 

「は……はぁ、お心遣いどうも

 

なになにイチョウ商店……場所はヒスイの村……(って、俺ら地名聞いてもピンと来ねえわ

 

めぐみんかダクネスが居ればな……)」

 

(ヒスイ……何か聞き覚えが……それにこの人の顔……どこかで)

 

「では自分はまだ仕事があるのでコレで、次は商売人と客としてお会いしましょう

 

 

あぁそうだ! そちらのお嬢さん」

 

『???』

 

「この方々から離れてはいけませんよ、王都は大都市ですから悪どい事を考える輩が沢山居ますので貴女の様な愛らしい女性なら誘拐される恐れがあります

 

お気をつけを♪」

 

『!!!』

 

軽く会釈しながら去る男性にティアラはバイバイと手を振る

 

 

『親切な店員さんだったロト』

 

「そうか?

 

俺はいけ好かない奴としか感じられなかったぞ」

 

『何故ロト?

 

ティアラに誘拐されないように気を付けろって教えてくれたロトよ」

 

「俺はああいう爽やかでスカした野郎は生理的に受け付けられないんだ」

 

『なるほど、カズマは爽やかなイケメンが大嫌いだから僻みやすい

 

データ更新ロト』

 

 

「僻んでねえし!!

 

そんで………お前ら先から頭抱えてどうした?」

 

「さっきの店員さん、何処かで見覚えがあるんだよ」

『ピィカ……ピィカ……』

 

 

「だからウィズの店の前で」

 

「違う違う、それよりも前」

 

「それよりも前?

 

そんじゃあ俺の屋敷に来る前か?」

 

「どうだったかな……」

 

『ピィカ………』

 

「じゃなかったら俺の屋敷に来る前っていや、自分の居た世界で会った奴になるぞ

 

まさか例の兵器作って此方の世界に来た悪党……じゃねえな、だったらお前に話し掛ける訳ないもんな」

 

「うん、それにソイツ……えっと確か名前は」

 

 

『確か手下達からパスチャー様って呼ばれてたロト』

 

「あぁそうそうパスチャーだ、ソイツの顔はちゃんと覚えてるからあの人とは違うよ」

 

「そういや名前聞いてなかったな

 

そんで、クリスが言うにはソイツ手持ちのポケモン連れて来てるみたいだがどんなポケモン連れてんだ?」

 

「それがアイツ、手下のトレーナー全員を俺とセレナに倒されて動揺したからなのかなポケモン出さなかったんだ、だからどんな手持ちポケモンが居るか知らない」

 

「まあ手下やられだけで動揺する様な肝の小さい奴なんだろ、だったら大した事ねえよ

 

コッチには最強のチャンピオン様が居るしな」

 

「だからチャンピオンって言うの辞めてよ恥ずかしい……ん?チャンピオン………」

 

『ピィカ!! ピカピ!!!』

 

「ピカチュウも思い出したか!!」

 

「なんだ? さっきの商人の男が誰か思い出したのか?」

 

「うん!

 

会ったのはウィズさんのお店の前が初めてだけど知り合いにソックリなんだ、その人と性別が違うから中々思い出せなかったよ

 

 

 

あの人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンオウ地方って場所のチャンピオンのシロナさんにソックリなんだ」




まだ名前出してないのでボカした言い方になりますが、何故彼が此所に居るかの理由の説明は、まだまだ先になります
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