この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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ZA楽しみですね(因みに自分はワニノコ選ぶつもりです)


この素晴らしい王女様にポケモン達を

<王都 城下町>

 

時刻は深夜だというのに、今、城下町は大変な騒ぎとなっている

 

街の住民達は何事だと騒ぎ立て、全員が自宅から飛び出て王宮の方を見ていた

 

 

 

 

<王都の宿屋>

 

「ギャアァァァ!!!」

 

「いやぁぁぁあ!!!」

 

そんな住民達の様子に気付かない……否、それ所ではない程に追い詰められている者達の悲鳴が木霊する

 

 

「ダクネス!ダクネス!ダクネス!!!ごめんなさい!!!ちゃんとした訳があるの!!話すから離して!頭が!!頭蓋骨がぁぁ!!」

 

「お!俺らはクリスに頼まれただけだぁぁ!!!だから被害者だぁぁ!!なので離してくださいダクネスさんマジで死ぬぅぅぅ!!!!」

 

「ちょっと助手君なに言ってんの!?後半はあたしよりも君達の方がノリノリでやってたでしょおぉぉぉ!!!辞めて辞めてダクネス!!!」

 

 

 

『「ガタガタガタ」』

 

『メッ……メロッ』

 

『……………ナマ』

 

『リッ……リオリオ……』

 

 

あの爆発の後、幸運値の高さからか運良く家畜用の藁が積まれた場所に不時着し事なきを得た銀髪盗賊団は変装を解き

 

仲間達が王宮で合った事を説明に来るやもと急いで泊まっている宿屋に戻り部屋に入った一同を

 

アクアの治療で回復し、クレア達への詳しい事情の説明をめぐみんとセレナに任せたダクネスが無表情で出迎え、逃げようとしたクリスとカズマの頭を片手で持ち上げて力いっぱい握り始め

 

ソレを見せ付けられてしまい抱き合いながら震えるサトシとピカチュウ、メロエッタは顔色が青くなり、ベッドの下に隠れ自分は関係ないアピールをするナマケロ

 

 

そして全く事情が分からずダクネスが何故ブチギレているか分からず困惑するリオルであった

 

 

「なら訳をさっさと言え……内容によっては……覚悟は出来ているな」

 

 

「ダダダ…ダクネス……俺達にも…や……やるの?」

 

「ピカチュウとナマケロにはリオルにやって貰うとして、お前は私より体力があるんだ恐らく効かないだろう、だからお前の女装趣味をセレナ達にバラす」

 

 

「ソレだけは嫌だぁぁぁ!!! というかあの衣装は趣味じゃない!!!!」

 

「どうだサトシ……分かったか……お前がアイリスの部屋に深夜に侵入したり、もし女風呂に入ったらアイリスや女達に今のお前みたいな羞恥を感じせていたんだ」

 

「うぅ!! もう絶対そんな事やらないし言わない!!!」

 

「よっしゃあ教育成功!!ぎゃぁぁあ!!!」

 

「訳の分からん事をぬかす暇があるなら早く訳を言え!!!!」

 

カクカク シキジカ

 

カクカク メブキジカ

 

 

『リオリッ!? リオッル!!』

 

何故自分達が義賊として王宮に侵入したかの説明を終えると、義賊の正体がピカチュウ達である事を今やっと知り共学するリオルを余所に

 

「はぁ……」

 

攻撃から解放したが、反省の為に正座させられて横1列に並ぶ3人にダクネスは溜め息を吐く

 

 

「全くお前達は……何故私に相談してくれなかったんだ?

 

あんなバカな真似をしなくても私からアイリス様、もしくはクレア殿やレイン殿にネックレスの危険性を話したというのに」

 

 

「だって……あのネックレスの本当の力を王宮の人達に知られたら悪用されるから内緒にしようって……クリスが」

 

「ちょっサトシ!? あたしだけのせいにしないでよ!!!」

 

「実際お前が言うなって言っただろうが!!!

 

言っとくが俺は直ぐにクレア辺りに報告しに行こうとしたからな!!それを止めたのはお前じゃねえか!!!!」

 

「酷いよ君たち!! アレだけあたしの事をお頭って慕ってくれたのに、終わったら手のひら返しだなんて!!!!」

 

「こんな仲間割れしている賊に、王都の警備が突破されるとは……はぁ……

 

 

所で……」

 

再度溜め息を吐くと、ダクネスの目線がメロエッタの方に

 

「この子はお前のポケモンなのか?」

 

「う……うん、義賊活動してる時に偶然出会って手伝ってくれる事になったメロエッタだよ」

 

『メ……メロッ』

 

「ポケモンをゲットしたら会いに来てくれと約束したというのに………私との約束よりも、義賊活動の方が大事だったのか」

 

少し寂しそうな表情を見せるダクネス

 

「ごめん……神器集めを依頼してくれたのがエリス様だから早く集めないとって気合い入っちゃって、集め終わったら会いに行ってたよ!本当だよ!!」

 

「………分かった、エリス様の頼みなら優先するのは当然だ仕方ない

 

取りあえずクリス、王宮でアレだけ暴れまわったんだ

 

お前達と例のパスチャーなる男は世界中に指名手配されるだろうな、お前の銀髪は目立ちやすいからホトボリが冷めるまではおとなしくしておけ」

 

「そ……そうさせて貰うよ」

 

「それとカズマとサトシ、お前達は明日の昼に王宮に行け」

 

「自首させるつもりなのか!?」

 

「えぇぇ!?嫌だ嫌だ!!!」

 

「そんな訳あるか!! 2週間も滞在したんだぞ、アイリス様への別れの挨拶があるだろうが!!」

 

「いやソレは大事だし寧ろやらない方が嫌だけどよ、アイリスもお前と同じで俺らの正体に気付いてたみたいだし……いやアイリスなら正体を知っても何か理由があるんだって察して何も言わないだろうけど

 

もし万が一クレア辺りが……昨夜は姿が見えませんでしたがどちらに?

 

何て質問を、あの嘘付いたらチンチン鳴る魔道具の前でされたら」

 

「そ……そんな道具があるの……」

 

「あぁ…アレの前じゃ嘘はつけねえ……」

 

「じゃあ俺達はお留守番を」

 

「来なければバラす」

 

「「分かりました!!」」

 

『ピカアァァ!!!』

 

『……………ナマ』

 

 

「じゃ……じゃあ後は頑張ってね助手君、サトコ「もうその名前で呼ばないで!!!!!」相棒トリオ

 

 

行くよメロエッタ!」

 

『エッタァ!!』

 

駆け足で部屋から出ていく

 

 

「アイツら俺らに丸投げして真っ先に逃げやがった……」

 

「もう絶対義賊活動なんかやらないからね!!」

 

 

「所で相棒トリオと言っていたが、ピカチュウとナマケロと……消去法でロトムだと思うが

 

アイツは何処に行ったんだ?」

 

「それが宿屋に帰る前に、ヤル事があるって何処かに行っちゃった」

 

「あの野郎、ダクネスの気配を感じて1人で雲隠れしやがったな」

 

「私を猛獣扱いするな」

 

 

ガヤガヤ

 

ワヤワヤ

 

 

『リオリッ?』

 

「そういえば、さっきから外が騒がしいが何かあったのか?」

 

「何を他人事を……大方お前達やパスチャーという男を兵達が探しているんだろう」

 

 

「こんな夜中に?」

 

「ソレだけの事をヤラかしたんだお前達は」

 

 

 

 

{図に乗るな小娘!!!俺が低能だと!!!!}

 

 

 

「「「!?」」」

 

 

外からパスチャーの声が聞こえ慌てて窓を開ける一同

 

 

そんな彼らが見たものは

 

 

 

 

{見る目がないのか!!!脳ミソが空っぽなのか!!!

 

 

 

そうだそうだそうだそうだ!!そうに違いない!!!}

 

 

{ああぁぁぁ!! ああぁ!!!}

 

 

 

月夜に映し出される先程の王宮で起きた出来事の映像であった

 

 

 

「おいアレ、アイリス様じゃないか?」

 

「何で頭を蹴られてんだ!?」

 

「何なんだあの男は!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「おいコレまさか……」

 

「ロトムだ……」

 

『ピィカ!? ピカピィ!ピィカァチュウ!』

 

「途中から下でカシャリやブーンって音が聞こえたって………撮影してたのかロトム」

 

 

 

 

 

 

{おのれぇ…舐めた真似を……あっ!?しまった……仮面……仮面!!}

 

 

 

 

 

「あらら……バッチリ素顔を撮られてやがるぜ、こりゃアイツの手配書には似顔絵じゃなくて顔写真が添付されんな」

 

 

 

 

 

 

 

{な!何だお前!?}

 

 

{銀髪盗賊団だよ}

 

 

 

{クリエイトウォーター!!!}

 

 

{アボボボボ!!!}

 

 

{フリーズ!!!}

 

{アボォォ!!}

 

 

 

{オエェェェ!!!!}

 

 

 

{止めは!!}

 

 

{アビラビラビラ!!!!!}

 

 

 

「ナマケロとピカチュウの声はカットしてるのかな?」

 

「正体がバレるかもしんねえしな」

 

『ピッカピッカ』

 

 

ナマケロとピカチュウの声だけでなく必要な部分以外をカットした映像が流れて行き

 

 

 

{ティオラァ!?}

 

 

{キャッ!!!}

 

 

サザンドラのラスターカノンからアイリスを庇うオーティスや

 

{なんグバァァアァ!!!!}

 

人質となったアイリスを助ける為に背中に乗せたベッドでパスチャーの顔面をブン殴り、アイリスを救出するティアラの映像が流されると

 

 

 

 

 

 

「おい、アレって先月暴れたモンスター達じゃ!」

 

「ええ……でもアイリス様を助けてるわ」

 

「もしかしてアイリス様が改心させて従わせてるんじゃねえか?」

 

「凶悪モンスターすら従わせるとは、流石はアイリス様じゃ」

 

 

 

 

「ムッ……」

 

「街の人間にはアイリスが説明する筈だ、今は好きに言わせてやれ」

 

「………分かった」

 

「おい……お前達……何を呑気にしているんだ……」

 

何故かダクネスの顔は青ざめていた

 

 

「どうしたの?」

 

「どうしたもこうしたもない!!早くロトムを止めろ!!!」

 

「俺ら変装してんだし別に映像に映っても良いじゃねえか、どのみち指名手配されるだろうしよ」

 

「お前は何時も妙に勘が鋭いのに何故肝心な時には頭が回らないんだ!!!

 

あの場に居なかったとされているロトムが、何故こんな場面を撮影出来ているんだと聞かれればどうする!!!」

 

 

「「あっ!?」」

『ピッ!?』

『ナッ!?』

 

「しかもお前達がパスチャーとかいう男に制裁を加えている時の映像だけアップで撮影されている、つまり間近で撮ったという事………あの時に奴の側に居たのは………一体誰だ」

 

 

バタン

 

 

「ロトムぅぅ!!!」

『ピカァァ!!!』

 

「上映を辞めろぉぉ!!!」

『ナンマァァ!!』

 

 

ドアを蹴破り、大急ぎで人だかりの出来ている夜の街に飛び込み大捜索を行う。

 

 

<次の日の昼 王宮 謁見の間>

 

 

「まさか、あのネックレスにその様な危険性があったとは……」

 

謁見の間に報告に来たダクネスが、あの後アクアの回復魔法により傷跡も後遺症も残る事が無く完治し玉座に座るアイリスや、その隣に立つクレアとレインに奪われたネックレスの真の力について話し始め

 

 

 

 

「大丈夫よ! アタシがちゃんと封印しておいたから、もうあのネックレスは只のアクセサリーよ」

『アシマリマ♪ アゥアゥ♪』

 

 

(コイツ、そのネックレスが自分が転生者に渡したチートアイテムだって事を知らないで良くもドヤ顔出来るな)

 

 

「流石はアクア殿です、コレで安心ですね……ホッ」

 

呆れているカズマに気付かず腰に手を当てドヤ顔を浮かばせるアクアに絶賛のエールを送るイブと、彼女のアークプリスートの力に信頼を寄せるレインがホッと肩の力を落とす

 

 

「きっと」

 

そこで今まで一言も話していなかったアイリスが口を開く

 

「あの方々はネックレスの力に気付き、ワタクシを助ける為に盗みに来たお優しい人達なんでしょうね♪」

 

 

『ナマァ♪』

 

カズマとサトシ達の方を見ながらニコリと笑い、それに対し皆に隠れて照れるメンバーの中、特にナマケロは満面の笑みだった

 

 

「例えアイリス様の言われた通りであっても王宮に盗みに入った事を見過ごす訳にはいきません、ロトム殿が撮影してくれた写真もあるので

 

銀髪盗賊団と名乗る者達とパスチャーなる愚か者と奴の仲間らしき男は即刻指名手配致しましょう」

 

「そういえばロトム、写真や昨夜流してた動画って何処で撮ったの?」

 

 

「「「ギクッ……」」」

『ピカッ……』

『ナマッ……』

『リオッ……』

 

 

『ア……アレは………その』

 

 

映像を上映しているロトムを見つけ、ダクネスとリオルを加えた皆は寝ないで言い訳を考えたが

 

疲れで直ぐに作戦会議は終了し目が覚めた時には約束の時間だったので、聞かれない事を祈っていた皆の期待は呆気なくセレナに打ち砕かれた

 

 

その時

 

 

「実は昨夜ワタクシ達の部屋にロトムが遊びに来ていたのです、そうしたら義賊の方々だけでなくティアラを誘拐しに来た者まで来てしまい怖くて部屋に隠れて居たのよねロトム?」

 

『そ……その通りロト!!

 

アチシはゴーストタイプだから消えて隠れてたロト、そうしたらアイリスの部屋で凄い事が沢山起きたんで…つい撮影しちゃったロト』

 

アイリスからの助け船に猛ダッシュで飛び乗るロトム

 

 

「そうなんだ」

 

「私達が部屋に来た時に出て来てくれたら守ってあげたというのに、まぁそのおかげてあの紅魔族の琴線に触れまくる素敵な仮面や衣装の方の写真や動画を撮影してくれましたけどね

 

はうぅ~やっぱり格好良いです♪」

 

ロトムから現像して貰った仮面の男の写真を見つめウットリするめぐみん

 

「あまり賊の事を褒めたくは無いですが、確かにあの仮面の賊の実力は抜きん出ていました

 

私を含め警備の半分以上は奴にやられてしまいましたし、賊で無ければ是非王宮の騎士としてスカウトしたかった」

 

 

(何だろ……別に正体バラしても良くね?

 

そりゃ立場的には犯罪者だけど義賊って所謂ダークヒーロー的な奴だし

 

何よりめぐみんや、あのクレアですら素敵と言ってくれてる……よし)

 

ガシッ

 

 

(ん?)

 

ニヤつきながら、実はアレ自分なんですとカミングアウトしようとするカズマの手を

 

 

 

「うぅ……」

 

涙目になりながら凄い力で押さえ込むサトシ

 

 

「大丈夫だ、10歳なら笑って許して貰える趣味の筈だ」

 

 

「ブンブンブン」

 

凄い勢いで首を横に振る

 

 

「サトシ殿?カズマ殿?

 

どうかなさいました?」

 

 

「いえ何でもないです!!」

 

「しかし、もしサトシ殿があの時に王宮に居れば戦況が変わっていたかも知れないのが惜しい事だ

 

どこぞの男がイジケて宿屋に戻らねばサトシ殿も王宮に居たというのに、自分だけでなく仲間の戦果を上げる事すらもさせぬとは………はぁ」

 

(あの仮面の義賊は俺だよぉぉ!!

 

って言ってアイツの鼻を明かしてぇぇ!!

 

 

だがサトシだけじゃねえ)

 

 

『ピカ』

 

「ギロリ」

 

(ピカチュウとダクネスまで邪魔する気満々だな……ナマケロは)

 

『……………』

 

(興味無さそう、なら辞めとくか正体バラすの)

 

 

 

 

 

 

「確かに義賊の方々とても格好良かったですね、ワタクシ……ファンになっちゃいそうです♪」

 

 

『…………ナママ』

 

(あぁ分かってるぜ相棒、俺達はコレから義賊として生きよう

 

よーしダクネスにはドレインタッチで、サトシとピカチュウには……頼むぞ)

 

『コクリ』

 

 

「特にお頭の銀髪の殿方……凄く美形で格好良かったです♪」

 

 

 

(俺達は真面目に生きよう)

 

『コクリ』

 

あっさり義賊へのジョブチェンジを辞める似た者同士達であった

 

「所でアイリス、ティアラとオーティスはどうしてる?」

 

「今は別室で2人っきりにさせてます、久しぶりに再会出来ましたからね♪」

 

「そっか……良かった♪」

『ピカチュウ♪』

 

 

「あれサトシ、あのラティオスのニックネーム何故ご存知なのですか?」

 

「えっ!? ダ!ダクネスだよ!!ダクネスに昨夜教えて貰ったんだよ!!

 

ティアラのお兄ちゃんがオーティスって名前を名乗って義賊と一緒に王宮に来たって!!

 

ねえ!!」

 

 

「あ…あぁそうそう、そうだったな!!」

 

(絶対いつかコイツのせいでバレそうだな……)

 

 

「アイリス様やセレナ殿とめぐみん殿から詳しい話を聞きましたが、記憶に無いと思い違和感はありましたがやはり先月のモンスター騒動の時にティアラちゃんとお兄さんは何も破壊行為はしていなかったんですね

 

寧ろ城下町の人達を助けてくれただけでなく昨夜はアイリス様までお守りしてくれましたし、そんな2人を凶悪モンスター扱いし攻撃していた何て……心が痛みます」

 

「私もだ……まさかモンスターに対して申し訳ないという感情を抱く事になるとは」

 

「それだけクレアさんとレインさんがティアラの事を大事にしてるんだなって思います、だから悪者扱いしていた事が辛いんじゃ……ないかなって」

 

「大事に………か……確かにそうかもしれない」

 

「そうですね」

 

サトシの考えにクレアとレインが納得し賛同すると

 

 

バタン

 

『………』

 

ドアが開き人間の姿のティアラと

 

『失礼する』

 

同じく人間の姿のオーティスの兄妹が謁見の間に

 

 

 

「あっ! オーティ『ピィカァ!ピカピ』あぁそうだった

 

 

も…もしかして……お…おまえがティアラのおにいちゃんか」

 

『あ……あぁそうだ』

 

 

『ピカピ……』

(クソ棒読み過ぎだろ……冗談抜きで本当にバレんじゃねえかコレ、ダクネスも頭抱えてやがるしよ

 

 

あれ?)

 

嘘を付くのが苦手なサトシに呆れていると、何故かティアラの様子が元気が無いことに気付く

 

 

『アイリス王女、話の途中に割り込む形となり申し訳ない』

 

「構いませんよ、お体の方はもう大丈夫そうですね」

 

 

『えぇ、貴女のおかげて体力も気力も完治しました』

 

「ちょっと……アナタを回復したのアタシなんだけど、何で王女様に御礼言ってんのよ!!先ずはアタシでしょ!!」

 

『アシマリマ!! アシッマァ!!!』

 

『勿論感謝している、だが確かにお前に治療はして貰ったが

 

私に最も効果的な治療を施してくれたのはアイリス王女だ、先ずは彼女に礼を言わせて欲しい』

 

「ワタクシ治療等していませんよ?」

 

『いえ貴女は私にとって最も効果的な治療である宇宙1可愛い妹と2人っきりで一緒に居られる時間をくれた、どんな薬や魔法よりも効果てきめんでした本当に感謝します』

 

「そ……そうですか……よ…喜んで貰えて良かったです」

 

「プークスクス♪なにコイツ自分の妹を宇宙1可愛いとかどんだけシスコンなのよww」

 

『お前ぇぇ!!!!!!』

 

「ひゃ!? 何よ!?」

 

『ウチの妹が可愛いくないと言いたいのか!!!!

 

初めて飛んだ時、初めてご飯を食べた時、初めてオネショした時、初めて手を繋いでくれた時、初めて一緒に寝た時、初めて人間に変身した時、初めて1人で木の実を取った時、初めて背中に持たれて来てうたた寝した時と沢山の癒しと感動をくれる妹が可愛いくないと抜かすか!!!!』

 

「す……すみません……」

 

整っている顔が崩れ血走った目で睨まれながら超早口でまくし立てられ、さしものアクアもヤバいと察したのか直ぐに謝罪する

 

 

「おい……アレは本当に伝説のポケモンなのか、只のシスコンの人間にしか見えんぞ」

 

小声で隣に居るカズマに声を掛けるダクネス

 

そんな彼女に対して

 

 

「分かる分かるぞ、昼寝中に背中に持たれてくる妹とか劇かわ物だもんな」

 

「…………聞く相手を間違えた」

 

無視してオーティスの考えに賛同していた

 

 

「あの……ティアラちゃんのお兄さん、ティアラちゃんどうしたんですか?

 

何だか元気がありませんが?」

 

『………』

 

「お兄さんがあんな態度だから疲れたんじゃないですかね」

 

「しぃ……聞こえたら怒られるわよめぐみん」

「おっと!」

 

慌てて自分の口を塞ぐ

 

 

 

 

『アイリス王女やお前達と別れるのを寂しがっているんだ』

 

「えっ……別れる………?」

 

アイリスだけでなく、皆驚きの反応を見せる

 

『別れるって、もしかして帰るロトか?』

 

『あぁ、お前達の知り合いに私達を故郷に返す方法があると聞いたが本当か?

 

本当なら直ぐにでも頼みたいのだが』

 

頷くとオーティスは昨夜クリスから聞いた事が本当かを、彼女と一緒に行動していたカズマとサトシ達に問う

 

「いや本当だけど……マジで帰るのか?

 

もう誰もお前らを凶悪モンスター扱いはしてねえんだし、俺らがポケモン集めて、あのクソヒステリック野郎を捕まえるまでは堂々と王宮に居たら良いじゃねえか

 

まあまだ偏見持ってる奴は居るかもしんないが、そこはアイリスが説明してくれるんだし……何よりいきなり別れるとか………その」

 

チラリとアイリスを見ると、彼女はまるで時が止まったかのように固まっていた

 

 

『そのパスチャーなる人間が逃走した以上また私達を捕まえに来るかもしれないだろう

 

そうなったらアイリス王女や、この国の人間達に迷惑が掛かる』

 

「いや……そうかもしんねえけど」

 

『1ヶ月もラティアスを匿ってくれた王女、そして王女の頼みとは言え身元が分からぬ幼子を受け入れてくれた王宮の人間達にコレ以上は迷惑を掛けたくはない……分かって欲しい』

 

「あ……あぁ……」

 

ティアラの事を可愛い妹と思うので本当は居て欲しい、そして自分以上に彼女を可愛い妹だと思っているアイリスの為にも残ってやれと言いたいカズマだったが、オーティスの言っている事に納得が行き口ごもってしまう

 

 

「…………あの」

 

すると固まっていたアイリスの口が開く

 

 

「アナタ達の故郷は遠いと……サトシやカズマお兄様から聞きました

 

ど……どれくらい……遠いんですか」

 

『そ……それは』

 

「かなりよ、多分もう2度と会えないんじゃないかしら」

 

 

「ちょっアクア!」

 

「お前な!!流石に此処は空気読めよ!!!!」

 

「何よ何よ! 本当の事教えてあげたのに何で叱られるよ!!!」

 

 

「本当ですか……お兄様」

 

 

「あっ!?……その……………う……うん」

 

「そう……ですか…………分かりました、ならオーティスさん

 

少しだけ……せめて夕方まではティアラと一緒に居てもよろしいですか?

 

彼女の大好きな絵本を最後まで読んであげたいので」

 

『ええ、構いませんよ』

 

「アイリス……本当に良いのか?」

 

「はい、人も生まれ育った場所に帰りたいと考えるのが…当然ですから……仕方ないですよ♪」

 

「…………」

 

「アイリス様……」

 

明らかに無理をして笑っているアイリスに、カズマだけでなくクレアも何も言えない顔を浮かばせてしまう

 

 

「なあオーティス、俺はポケモンの決めた事は間違えていたり誰かに迷惑を掛ける事以外は否定しない

 

だからお前とティアラがアイリス達に迷惑を掛けたくない理由で故郷に帰るんなら止めはしないよ、帰る方法教えてあげるね」

 

『すまない』

 

「でもさ……お前からは帰る理由は聞いたけど、ティアラからはまだ聞いてないから聞いても良いか?」

 

『あぁ』

 

「なあティアラ、お前は本当に帰りたいって考えてるのか?」

 

『………コクリ』

 

「理由はオーティスと同じか?」

 

『ティア……ティアラティ、ラティアティ

 

ティアティ、ティラティ……ティアラ』

 

 

『そうだよだってロト、お姉ちゃんをまたあんな目に合わせたくないし

 

クレアとレインに迷惑は掛けたくないって』

 

「えっ……」

 

「私達の名前……覚えていてくれたの?」

 

『ティアラティ、ラティアティアラ』

 

『2人だけじゃなく王宮で暮らしてる間にお世話になった人は皆覚えてるみたいロト、それだけ此所で暮らしていて楽しかったって

 

だからそんな大好きな皆に迷惑は掛けたくないって』

 

『ティアラティ……』

 

 

「そっか………それが本当にティアラの本音なら、俺には止める権利はないや」

 

『ティア?』

 

「オーティス、夕方また迎えに来るね

 

カズマ、夕方まで皆で時間潰そ」

 

「あ……あぁ、行くぞナマケロ」

 

『ナマァ……』

 

 

「良いんですかねコレで……王女様もティアラも何だか無理してるんじゃ」

『バケチャ……』

 

「仕方ないわ、コレはティアラとオーティスの兄妹や王女様の問題だから……私達が口を挟む訳にはいかないの」

『フォクシィ』

 

 

 

 

「ティアラ、さあ…絵本を読みに行きましょう」

 

『ティアラティ……』

 

王宮の外で時間を潰そうと室内を出ようとするサトシ達に続き、ぎこちない様子で互いに手を取り合い昨夜の事があるのでアイリスの部屋は今清掃中の為、別室で絵本を読みに行こうとした時

 

 

 

「迷惑ではないぞ」

 

 

クレアが口を開く

 

 

『ティ?』

 

「クレア?」

 

「昨夜の出来事に対し確かに私達は迷惑と感じたが、それはパスチャーという男に対してだ

 

お前や兄に対し迷惑などといった感情を抱いてなどいないぞ」

 

『ティアティ?』

 

「もし帰りたいではなく、迷惑だから自分は居なくならなければならないと考えているなら安心してちょうだい

 

アイリス様だけでなく、私達も貴女の事が大好きなのよティアラちゃん♪」

 

 

『ティラティ……』

 

「レイン……」

 

 

『気持ちは嬉しいが、あの男がまたこの国に来る恐れが』

 

「元々この国は魔王軍の連中の襲撃が盛んに起きている、襲撃グループが1つ増えたぐらいで何の苦にもならん」

 

「それに昨夜の出来事を国王様にお伝えした所、警備を20倍に増やせとご伝達があったので」

 

「20倍!?

 

お…王都の警備を更に20倍など……国2つは滅ぼしかねん兵力になるのでは!?」

 

「そんなにぃ!?」

 

「ええ、でも国王様のご命令ですからね直ぐに集まりますよ

 

だからもう誘拐犯や義賊は侵入させません」

 

(だろうな!! 誰がそんな大軍の中に飛び込むか!!!

 

クリスに会ったら絶対王宮には2度と盗みに行くなと教えてやんねえと)

 

 

「あくまでもお前が居たいと願うなら私達は拒みはしないという事を伝えたかった、だが本当に帰りたいなら無理強いはせん

 

お前が決めてくれティアラ」

 

 

『ティ………ティア……』

 

 

「アイリス様もですよ」

 

「ワタクシも…?」

 

「先ほどのアイリス様は王女としての考えでティアラちゃんとお兄さんが帰る事を素直に受け入れましたね、王族だからと権力を使い嫌がる民を従わせるのは嫌だとお考えのアイリス様らしいです

 

 

でもティアラちゃんは民ではなく貴女を慕っている友人………いえ、私もクレア様もアイリス様の妹だと思っています

 

 

なので王女ではなく、ティアラちゃんのお姉さんとしてのアイリス様に決断していただきたいのです

 

本当にお別れしてもよろしいのですか?」

 

 

「……ワ…ワタクシは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{???}

{このお洋服は此所から袖を通すのよ

 

まぁ……凄く可愛い♪}

{♪♪♪}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{ティアラ! 今はお勉強中よ、ボール遊びは後でやってあげるから今はお部屋で待ってて}

 

{!!!}

 

{フフフ♪ どうやらまだ遊び足りない様ですね、でもティアラちゃんお勉強は大事な事なのでお休みには出来ないの

 

だから今日のお勉強は特別にティアラちゃんにも分かる歴史のお勉強に変更しましょう}

 

{♪♪♪}

 

{もう……}

 

 

 

 

 

 

 

 

{どうしたティアラ、そんな所で塞ぎこんで}

 

{………}

 

{その頭にあるのはアイリス様の髪飾りだな、随分汚れているが……もしかしてアイリス様に黙って自分に付けて汚してしまったのか?}

 

{コクリ……}

 

{なるほど、それで先アイリス様が怒っていた訳か

 

安心しろ、もう怒っていなかったぞ

 

寧ろ今はお前が居なくなって心配されている}

 

{???}

 

{本当だ、だが勝手に人の物を盗ったんだキチンと謝るんだぞ}

{!!!}

 

{だそうですよアイリス様}

 

{!?}

 

{ティアラ……先は強く言い過ぎて……ごめんなさい}

{………!!!}

 

{仲直り出来て良かったですね2人共}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{ティアラ、明日は少しの間お出掛けするからお留守番していてね}

{♪♪♪}

 

{本当は貴女とララティーナに直接会って欲しいけど、貴女の正体を知ったらクレアとレインが………いいえ……何でもないわ、ゴメンね}

{???}

 

{ワタクシは大丈夫よ王族は強いんだから、さあもうお休みの時間よ}

{ZZZ}

 

(ララティーナならきっと大丈夫、ティアラの正体を知っても敵意など向けずに分かってくれる、そしてあの青色のモンスターの行方を探す手助けもしてくれるわ

 

 

早く

 

 

 

ティアラの事情を知って協力してくれる仲間が欲しいな……)

 

 

 

 

 

 

 

ポタポタ

 

 

「ティアラと…………別れたくない!!」

 

『ティアラティ……ティア………ティ』

 

ポタポタ

 

 

『ティアラ!!!!

 

ティアティ! ティラティ!』

 

泣きながら互いに抱き合うと、ティアラはアイリスの後ろに居るクレアとレインを呼ぶ

 

「どうしたわぁ!?」

 

『ティアティ!!

 

ティラティ!! ティアラ……ティラティラ!!!』

 

「ティアラちゃん………」

 

 

クレアに抱き付き、その後はレインに泣きながら抱き付き始め

 

2人の目柱が段々と熱くなる

 

この光景を見ればティアラが何を言ったかなどロトムの通訳がなくとも誰にでも分かる

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヘイロトム、ティアラ何て言ったの?」

 

約1名分からない女神が居た

 

 

「嘘でしょ……嘘ですよねアクア」

「お前………マジか……」

 

めぐみんとカズマがドン引きしてしまう

 

 

「な…何よ!?

 

言っとくけど分かってるわよ単純に答え合わせがしたいの!!!」

 

『お姉ちゃんやクレアとレインと一緒に居たいってロト』

 

「…………やっぱりね、だと思ったわ」

 

「何ですか今の間は!?」

 

「お前マジで分からなかったのか!!!」

 

「わわ分かってたわよ!!!!」

 

「皆静かにしなさい!! 何でこんな良い場面で水刺すのよ!!!」

 

「待て待て!?皆って俺らも入ってんのか!?」

 

「私とカズマは水刺してないじゃないですか!!!」

 

「スルーしたら良いのにアクアの空気の読めなさに深追いしたじゃないの!!」

 

「ね……ねえ………今ナチュラルにアタシの事KY扱いした?

 

アタシ本当に分かってわよ!!答え合わせしたかっただけなの!!

 

KY扱いしないでママぁぁ!!!」

 

「ママって言わないでぇぇ!!!」

 

 

「ス……スミマセン……仲間達が……ムードを壊してしまって」

 

 

「「………………」」

「………オホン、す……少し私も感情的になってしまいました」

 

『ティア?』

 

目や鼻だけでなく段々と顔全体が赤くなっていくアイリス達と違い、何が起きたか分からずティアラは首を傾げる

 

 

 

そんな中、無言で妹を見ているオーティスにサトシが近付く

 

「なあオーティス、ティアラはアイリス達と別れたくないみた」

『ピッカァ、ピカピィ』

 

『………お前は私と同じ世界のトレーナーだったな』

 

「うん」

 

『なら分かってくれる筈だ、この世界ではポケモンの様な生き物に対し人間は敵意しか持っていない危険な世界だと』

「そうだな」

『だから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パスチャーというトレーナーのポケモン達から逃れ助けを求めた先が、こんなにもラティアスを慕ってくれる心優しい人間達の元に辿り着けた私達は幸福だなと……思うか?』

 

「勿論♪」

『ピカッ♪』

 

『そうか……では、この幸福に便乗させて貰おう』

 

優しくティアラを眺め終え、オーティスが彼女の元に

 

 

『ラティアス』

 

『ティオティア……ティアラ……ティラ』

 

『分かっている、残りたいんだろ?』

 

『ティア』

 

『構わない、但しあのトレーナーの役目が終わる迄の間だけだぞ』

 

『ラティア!!ティオティア!』

 

『いや、私は別の場所に行く

 

時々だがお前の様子を見に来る』

 

『ティア?』

 

「何故ですか!?

 

オーティスさんもティアラと一緒に居てあげてください、お兄様なのですから!!」

 

『流石に兄妹両方世話になる訳にはいきません、パスチャーという人間の事だけではなくタダで王宮で暮らすのは迷惑になります』

 

「心配は無用だ、タダで王宮に暮らし何の戦果も上げず、あわよくば今も王宮に滞在するのを望む厄介者を1週間も住まわせて居たんだ

 

今更迷惑など感じん」

 

「おぉぉい!それって誰の事だぁ!!!あぁん!?」

 

「自分の胸に手を当てながら鏡でも見ろ」

 

「ではこういうのはどうでしょうか?

 

見ていましたがティアラちゃんのお兄さんとてもお強いですし、兵達の稽古相手として滞在するのはどうでしょうか?

 

コレならタダではないですよ」

 

『うむ………しかし』

 

ピタッ

 

 

『ん? 何だラティアス?』

 

どうするかと考えるオーティスの手をティアラが掴む

 

 

『ティオティア……ティアラ……ティアラティア♪』

 

『っ!?』

 

 

(あ……アレは俺が伝授した、涙目からの上目遣いによるオネダリコンボ!!

 

全然上手く行かなかったから王宮滞在の2日目で打ち切ったが……自主連してたのかティアラ………チキショォォ!!俺にやって欲しかった!!!

 

 

って願望は置いといて、妹に何教えてんだってオーティスの野郎キレるんじゃ)

 

 

 

『うん分かった♪お兄ちゃんも一緒に居てあげるよ♪』

 

「………えっ?」

 

 

『ティアラ♪』

 

『おぉそんなに嬉しいかぁ~♪上目遣いでお願いだ何て、やっぱり可愛いなぁラティアス~♪

 

ヨシヨシ~ヨシヨシ~』

 

『ティラティラ♪』

 

 

(そうだアイツ大のシスコンだったわ)

 

 

 

「……………あの子キャラ変わりすぎじゃない」

『アゥ……アゥアゥ…』

 

アクアとイブですら引き気味で、ティアラを抱っこしてデロデロとした表情と声で彼女の頭を撫でるオーティスの変わり様を見ていた

 

 

 

「本当に伝説のポケモンなのか………只の妹バカにしか見えんぞ」

 

「でもティアラは喜んでるし、やっぱり仲良いんだなラティアスとラティオスは♪」

 

『ピカ………ピィ……』

 

流石にアレはやり過ぎと言いたいが、ティアラ本人は満足しているのでサトシに対して何も言わないピカチュウであった

 

 

『よ~しそれじゃあ一緒に

 

 

 

アイリス王女』

 

「は……はい!!」

 

デロデロになっていた顔と声が一瞬で真面目な物に変わる

 

 

『兄妹共々、お世話になります』

 

『ティアラティ♪』

 

「えぇ! 喜んで♪」

 

「…………ふっ

 

 

ティアラ! オーティス!」

 

明るく笑っているアイリスやティアラにカズマは思わず口角が上がってしまう、そして腰から取り出したモンスターボールをオーティスとティアラの兄妹に手渡す

 

 

「暫く滞在するならボールに入った方が良いんじゃないか?特にオーティスはデカイしよ」

 

『でもカズマ、ティアラはボールが嫌いだって言ってたロトよ

 

だからお兄さんのオーティスも……』

 

「あっ……そういやそうだったな」

 

「別にボールに入らなくても良いと思うよ、ピカチュウだって嫌だもんな」

 

『ピカチュウ!』

 

『いや、何かあった時の避難先にモンスターボールは良い隠れ場所になる

 

使わせて貰いたい』

 

『でもティアラはボールが嫌いって』

 

『私達が見てきた人間は、私達を伝説や珍しいポケモンだから欲しいと願う邪な心を持つ者ばかりだった

 

だからゲットされる事が嫌になっただけで、私達を純粋に慕ってくれる人間になら喜んでゲットされたい』

 

『ピカカ、ピィカァチュピ』

 

「ちょっ!?ピカチュウ!」

 

「ロトムに聞かなくても分かるぞ……どうせ

 

 

だったらカズマにはゲット出来ないピカね

 

とかだろ?」

 

『最後のピカ以外は完璧ロト』

 

「だろうな!お前は俺に喧嘩売るの好きだもんなケチャチュウさんよ!!!」

 

『ピーカカカ!』

 

「その耳障りなアクア笑いは止めろ!!「アタシの笑い方あんなんじゃないわよ!!!」

 

そもそも俺に邪な気持ちが無くても、この状況でこの2人をゲットすんのは俺じゃない事ぐらい分かってらあ

 

 

ティアラ、オーティス

 

お前らがトレーナーになって欲しいと思う奴にボール渡して来な」

 

『ティア!』

 

『あぁ!』

 

カズマからボールを受け取ったティアラとオーティスは、人間の姿からラティアスとラティオスの姿に戻り真っ直ぐある人物の元に向かいボールを渡す

 

『ティアラティ♪』

 

『ティオ』

 

「ええ………行くわよ2人共

 

 

それ!」

 

 

 

パシュン パシュン

 

 

 

アイリスの投げた2つのボールは綺麗にティアラとオーティスに命中し

 

 

 

クイッ クイッ クイッ

 

 

 

カチッ

 

 

同時にボールが止まる

 

 

 

《数十分後 王宮 城門前》

 

『ナマナマ!!! ナマナマ!!!』

 

「お前1人残す訳には行かない、さあ一緒にアクセルに帰ろうな相棒♪」

 

『………ふわぁぁ「クリエイトウォーター!」ガボガボ!!』

 

「お前の行動パターンはお見通しだ!

 

お前だけ天国に残す訳ねえだろうが、いい加減に腹括れ」

 

『ナマナマ!!』

『リィィオッ!!!!』

 

 

「ナマケロ、何時かまた遊びに来てねワタクシ待ってるわ♪」

 

『ガーン!!!

 

 

ナマァ……』

 

『リオリオ! リオリッオ!』

 

「やっと折れたか、手伝ってくれてあんがとよリオル」

 

『リオリッ』

 

「うーん……」

 

「どうしたのダクネス?」

 

「ナマケロが似てきたのか……カズマが似てきたのか……どっちなのだろうかと考えていた」

 

「………答えはCの最初から似た者同士だと思うわ」

 

「おぉ!そっちのパターンがあったか」

 

「おいお前ら何話してんだ……」

 

 

「カズマ! それよりも」

 

「分かってるよ」

 

「アイリス、クレアさん、レインさん

 

2週間お世話になりました」

 

『ピィカァチュ!』

 

「お世話になりました」

 

「……………はぁ」

 

(おっ?

 

クレアの奴タメ息ついてんじゃねえか、何だかんだ言って俺とは結構話したもんな寂しいってか

 

結構可愛い所あんじゃねえか)

 

「年下に言われて別れの挨拶をするとは………お前は最後まで本当に変わらなかったな」

 

(やっぱコイツはムカつく女だ)

 

 

「また何時か遊びに来てくださいね」

 

「はい♪」

 

「へーい

 

 

ん? どうしたアイリス?」

 

「お兄様……サトシ……ワタクシ、御二人に2つお願いがあります」

 

「お願い?」

 

「何だ?」

 

「御二人はお強いです、だから御二人なら魔王を倒せるはずだとワタクシは思いました

 

だから魔王退治を頑張って下さい♪」

 

「えっ……えっと俺は……魔王って人を倒すのが目的じゃないから……約束は出来ないかな」

 

「そうなのですか?

 

サトシもピカチュウもお強いので、お兄様とナマケロと一緒なら魔王を倒せると思ったのですが」

 

「じゃあ仕方ねえ俺がやってんやんよ、まあ俺が本気出せば魔王にだって勝てるトオモウ

 

頑張ってみるさイツカヤルキニナッタラ」

 

 

「…………フッ」

 

(アイツまじで男女平等パンチ食らわせてやろうかぁぁ!!!)

 

 

「頑張って下さいお兄様♪」

 

 

「お……おう任せとけ」

 

「ちょっと待ちなさい!!!

 

最後の最後までお兄様!お兄様と!!

 

貴女には本物のお兄様の王子が居るでしょうが!!いい加減お兄様呼びを止めるべきです!!!」

 

「めぐみん?」

 

「それに残念ながら魔王を倒すべき運命を受けたのは私とバルスリンですので、カズマもサトシも出る幕はありませんよ残念ですね」

『バケッ!?』

 

 

「なっ……何ですか!!ワタクシはお兄様とサトシ達に魔王を倒して欲しいのです!!

 

お兄様とサトシはワタクシの兄弟なのですから!!身内の話題にペットは引っ込んでいてください!!!」

 

「ぬわぁぁんですって!!私に喧嘩売ってんですか!!!良いでしょう買ってあげますよその喧嘩!!!」

 

「やる気ですか!! 王族は強いんですよ!!!」

 

 

「ストップ!! どうしたのめぐみん急に!!王女様も落ち着いて!!」

 

「「お母〔様〕さんは引っ込んでてください!!!」」

 

 

「だから………私は2人より年下なんだからお母さんじゃない!!!!!」

 

「めぐみんもセレナも落ち着け!!!」

 

 

「あらら? 何々あの子達なにじゃれあってんの?

 

ポリポリ」

『アゥアゥ♪』

 

「急に喧嘩始まったんだよ、てか城門の前でクッキー溢すなよ……」

 

「な……なあアイリス、お願いって2つあるんだろ

 

あと1つって何なんだ?」

 

 

「あっ……あと1つは

 

 

ロトムに教えて貰いましたが、ポケモンバトルには2体2で戦うルールがあるのですよね」

 

「うん、ダブルバトルって名前のね」

 

『1体1よりも数が多い分、複雑な戦いが出来るからダブルバトルの方が盛んな場所もあるぐらいロト』

 

「魔王退治は御二人に任せます、古来より魔王退治は冒険者の役目ですから

 

 

でも」

 

ポン ポン

 

『ティア♪』

 

『ティオス』

 

「ポケモントレーナーとしてなら負けはしません

 

 

今度お会いした時にダブルバトルでワタクシとティアラとオーティスとバトルをやってください、サトシとピカチュウにリベンジしたいですから」

 

 

「あぁ!! 勿論大歓迎だよ♪」

 

『ピィカァチュ!!』

 

 

「よし、そん時はオーティスの相手は俺とナマケロがやる

 

間違ってもティアラはぶつけないでくれよ……頼むから……なあアイリス」

 

「えっ?」

 

「ちょっと待つのです!!!」

 

「ムゥ! またですか!!今度は何ですか!?」

 

「残念ながら魔王退治だけでなく最強のポケモントレーナーと最強のポケモンの座をサトシとピカチュウから奪うのも我々の宿命なのです、だから先ずは私とバルスリンを打ち倒すんですね

 

 

まあ打ち倒せたらの話ですが」

 

『バッケケッ!! バッケバ!』

 

「えぇ構いませんよ! 返り討ちにしてあげます!!!」

 

「フン! 背丈に反して態度が大きいですね王女様は」

 

「ムゥ!!身長ならワタクシと貴女にソコまで差はないじゃないですか!!!」

 

 

 

 

『マフォク?』

 

「もう止めないわ、またママ扱いされるわ絶対」

 

 

 

 

 

「ティアラ、オーティス

 

またな♪」

『ピッカァ! ピカチュウ!』

 

『街の人達もアチシの動画で2人が悪いポケモンじゃない事を知ったロト、コレからは堂々と元の姿でも人間の姿でも出歩けるロトね』

 

 

【色々世話になったな、本当にありがとう】

 

「良いって事よ、ティアラだけじゃなくアイリスも頼んだぞ」

 

【ああ、彼女は私のトレーナーだ

 

キチンと守るさ……まあ守る必要があるかは謎だが】

 

「あはは……アイリス強いもんね」

 

「それでもだ頼むぞ、ティアラも……ん?どうした?」

 

『ティアラ!ティアラ!』

 

「俺とカズマに用事かな?」

 

「おぉ!もしかしてティアラもアイリスと同じで俺とサトシに何かお願いが」

 

チュ

 

チュ

 

「ふえっ………」

 

「ん…………」

 

 

『ティアラティ♪』

 

 

『ピカァ!?』

『ロト? 今ティアラは2人の唇に何をしたロト?』

 

『ピカア! シィー』

 

『ロト? 今の誰にも内緒ロトか?』

 

『ピィカァ!! ピカァチュウ!!!』

 

 

『嵐が起きる? 今のをセレナとめぐみんに話したらそんな事が起きるロトか?』

 

『ピカァ』

 

『ムムム……不思議な事が起きるんだロト、じゃあ今のはアチシとピカチュウとオーティスの秘密ってロトな』

 

『ピカァ

 

 

 

ピッ…………ピカァァ!?』

 

『今度はどうしたロトピカチュウ?

 

あれ? ティアラ、サトシとカズマとオーティスは何処ロト?』

 

『ティアラ!』

 

『上? 空を飛んでるロトか?』

 

『ピカピ……ピカカ…………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ……あの……オーティス」

 

「何で急に俺ら持ち上げて空飛ぶのかな………ていうか凄く……高い……く……雲を……み…み見下ろせるぐらい……高い」

 

 

【選ばせてやる

 

 

此処から落ちるか、賊なのを仲間や王宮の皆にバラされるか……選べ】

 

「どっちも嫌だぁぁぁ!!!」

 

「やだなサトシ安心しろ、冗談に決まってんだろ………あのオーティスさん……目……怖い……冗談に聞こえないですよ」

 

【わ……わ………私ですらまだされてないチューを………しかも唇に……羨ま死ね!!!!!】

 

「「羨ま死ね!?」」

 

 

 

 

 

 

《アクセル カズマの屋敷》

 

レインのテレポートの魔方陣が消え、一同は久しぶりの本拠地に懐かしみを感じ

 

「「……………」」

 

る事もなく床に横たわるカズマとサトシ

 

 

「ちょっと貴方達しっかりしなさいよね、ちょっと高いスカイダイビングしただけでしょ」

 

「何処がちょっとなの!?」

 

「パラシュートもないスカイダイビングがあるかぁ!!!」

 

 

「スカイダイビングとやらは知らんが、あの後直ぐにオーティスに助けて貰ったんだ良かったじゃないか」

 

「良くないよ!!! あんな高さから落とされたんだよ!!!

 

あぁ……今もドキドキする」

 

「脅かすだけで本気で落とす訳なかろうとか言って途中で拾ってきたがよ……アイツだけ凶悪モンスターのレッテル貼ったままで良くないか!!」

 

「そもそも2人はオーティスに何をやったんですか?

 

少しムキになってましたよ彼」

 

「何もやってないよ!! ティアラが俺とカズマに『ピカピ!!』『ダメロト!!』ムグッ!?」

 

「ど……どうしたのピカチュウもロトムも?」

 

「まあ……アレだ、兄貴の嫉妬だ」

 

 

「はぁ?」

 

 

「そういうめぐみんもだ、何をあんなに急にムキになってアイリス様に食い掛かったんだ」

 

「魔王も最強のポケモントレーナーの座も我の物になるのですからね、宣戦布告という奴ですよ

 

それに……結局冒険者の様な激しいケンカをさせてあげれなかったですし、最後にお願いを叶えてあげたのですよ……まぁまぁ楽しい遠征でしたから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《同時刻 王都の上空》

 

「どうクレア! レイン!

 

空の散歩は?」

 

「最高です!! まさか空を飛べる日が来るとは!!

 

クレア様も嬉しいで……クレア様?」

 

「ガクガクガク」

 

「クレア様……もしや高所恐怖症なのですか、さっきから私の背中にしがみついていますよ」

 

「コレだけ高ければ普通は恐れるだろうが!!!」

 

「そうですか? 私はまだ高くても平気ですよ」

 

【ならもっと高く上がれば良いか?】

 

「是非♪」

 

「待てぇぇ!?」

 

「レインが高い所が好きだなんて初めて知ったわ、ワタクシ達も行きましょうティアラ♪」

 

『ラティアティ?』

 

「嬉しくて当然よ、だってまたお願いが叶ったんだもの」

 

『ティアラ?』

 

「昨日空を飛んだ時に天に願ったの

 

ティアラとオーティス、そして……お兄ちゃんの体ではない本当のワタクシの体で皆と空を飛びたいって

 

まさか直ぐに叶うなんて、幸運の女神エリス様に感謝しないとね」

 

『ティアラティ! ラティアティ♪』

 

「さあティアラ、明日からはお勉強だけでなくポケモンバトルの練習もしましょうね

 

必ずサトシとピカチュウにリベンジよ!」

 

『ティアラ♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アルダープ邸》

 

 

「ふざけるなぁ!!!」

カビ臭く日が全く当たらない地下室にて家主のアルダープの怒号と何かを蹴る音が響く

 

 

「ヒュー……ヒュー……ゴメンよアルダープ……」

 

整った顔だが不気味な程に真顔の青年を、アルダープは殴るわ蹴るとあらゆる暴行を働く

 

「謝罪などいらんわ!!!

 

何故盗まれた神器の場所が分からんのだ!!!アレを盗んだ義賊の居所でも良いからさっさと教えろ!!!」

 

 

「ヒュー……無理なんだ……神器は凄い力に封印されてるし……ヒュー……義賊の正体を探ろうとしたら銀色の光が邪魔して……ヒュー……見れないんだ」

 

 

「そんな事も出来んのか貴様は!!!パスチャーといい貴様といいドイツもコイツも役立たず共が!!!

 

一体何時になったらワシの前にララティーナを連れてくるんだ!!

 

ララティーナ……ララティーナ……ワシが唯一手に入れる事が出来なかった女の生き写し……忘れ形見のアイツが欲しい……欲しいんだ!!!」

 

「ヒュー……ヒュー……素晴らしいよアルダープ……悪魔が好きな欲望の感情が溢れ出てる……僕はそんな君が好きだよアルダープ♪

 

ヒュー……早く君の願い……叶えて……対価が欲しいな……さあ願いを言ってアルダープ……ヒュー」

 

「言っているだろうが!!ワシの願いは………待てよ

 

 

おいマクス! 貴様誰かに呪いを掛ける事は出来るか」

 

「ヒュー……出来るよ……どんな呪いだい?

 

ただ痛みを感じさせるだけの呪い?

 

体の部位が腐っていく呪い?

 

それとも」

 

「殺す呪いだ!!

 

それも即効性はなくユックリと体を蝕み寿命を削っていく病気の様な物がいい……どうだ可能か!!!」

 

「ヒュー………可能だよ………」

 

「よし! ではソイツを……………

 

 

 

分かったな」

 

 

「ヒュー……任せてアルダープ♪」

 

「グフフフ……フハハハ!!

 

待っていろララティーナ……お前はワシの物だぁぁ!!

 

 

よーしマクス、後は任せたぞ!!」

 

 

地下室の階段を登り、自室にて座椅子にふんぞり返りアルダープは1枚の写真をニヤニヤと見つめる

 

「もうすぐだ……お前の生き写しの娘はワシの物になるのだ」

 

 

バタン

 

 

「ア……アルダープ……様」

 

「フン!パスチャーか……何のようだ」

 

「申し訳ありません、なにぶん喉や舌が凍傷を起こしていて……回復するのに時間が掛かり帰還にラグが」

 

「そんな事は聞いとらん!!

 

ワシの屋敷に何をしに来たこのお尋ね者が」

 

「お尋ね者!? わ…私が!?」

 

「当たり前だろうが!!! 王女を人質にし暴行を働いた人間なのだぞ貴様は!!!」

 

「で……では……屋敷にて雲隠れさせてください」

 

「ふざけるなぁ!!! 何故ワシが貴様の様な役立たずのケツを拭かねばならん!!!

 

貴様がぁぁ……貴様が義賊を追い払っていれば神器を封印される事など無かったのだ!!!」

 

「しかし先ずはラティオスとラティアスの確保を」

 

「だからモンスターなどイランと言っただろうが!!!

 

それに貴様の使うパラなんとかモンスターも負けたではないか!!!

 

ワシの目指す魔王軍すら滅ぼせる、ワシによるワシの為のハーレム王国の建築計画は台無しだぁぁ!!!」

 

「ですので……次は」

 

「もう貴様には用はない、さっさとワシの屋敷から消えろ!!!

 

お尋ね者にうろつかれるとワシの評判にヒビが入るわ!!!出ていけぇぇ!!!!」

 

「のわぁぁ!!!」

 

玄関から叩き出され地面に横たわる

 

 

「もし次ワシの屋敷に入ってみろ、貴様を警察に付きだしてくれるわ!!!」

 

バタン!!!

 

 

 

「……………あのデブ親父がぁぁ………見付けたら覚悟しておけ

 

 

ん? おや貴方ですか……見ての通り、あのデブ親父に追い出されましたよ、まだ見つかってないというのにね………それにしても、いつの間にそんなポケモンをゲットしたんですか……そのおかげで王宮から脱出する事が出来ましたが」

 

パスチャーは向かいに居る、王都に侵入し自分を逃がした男

 

 

 

 

ではなく、その男の隣の人物に話を振り

 

話を振られた人物はニコリと口角をあげ

 

TO BE CONTINUED




第1章 完

でもお話はまだまだ続くんじゃ!!

因みにアイリスの手持ちをラティ兄妹にした訳ですが、まあ説明不要ですよね

妹だからです(笑)

あと原作だとカズマがアイリスから指輪を盗んじゃってカズアイフラグが立ちますが、この小説はカズめぐエンドを目指してますのでカズアイ好きな人には申し訳ありませんがカットさせてもらいました
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