この素晴らしいポケモン達の1日に祝福を 前編
「お似合いですララティーナお嬢様」
「そう……だろうか?」
「えぇ♪」
「凄くお綺麗です♪」
「ありがとう」
「お嬢様そろそろ式のお時間です、参りましょう」
「あぁ、頼むぞハーゲン
(皆……そしてダクネスとしての私よ
今日でサヨナラだ)」
《アクセル 冒険者ギルド》
「冒険者サトウカズマさん、今回アナタやパーティーメンバーに謝罪しなければなりません」
ギルド職員ルナはペコリと頭を下げる
「ギルド側の不都合で賞金首討伐の伝達が止まっていた様でして、なので1ヶ月以上遅くなってしまいました」
普段なら、そんなに待たせやがってふざけんじゃねえと
カズマやアクアかめぐみん辺りがイチャモンを付けそうだが
今は全員横一列に並び、ルナが手に持つ大きく膨らむ袋をガン見し全く気にしてはいない
「それではお受け取りくださいませ、此方が魔王軍幹部グロウキメラのシルビアの討伐報酬3億エリスとなります!」
「「「「「「うおぉぉ!!!」」」」」」
野次馬と化した周りの冒険者達から大歓声が上がる。
カズマ達が王都からアクセルに帰宅し2日が過ぎた頃、突如冒険者ギルドから呼び出しを食らい
今日は誰への御叱りの呼び出しかと夕飯のデザートをチップにしたメンバーの賭け事は、パンパンに膨らんだ複数の袋を持つルナを見て取り止めとなった
「おいおいお前ら、そんな騒ぐなよ見慣れた光景じゃないか俺達が大金を貰う所なんてよ」
「いや何回見ても痺れるぜ、まさか魔王軍の幹部を4人も倒しちまうなんてよ!!!」
「最初は何時お葬式に呼ばれるかなって思ってたけど、生き残る所か大物狩りの一流冒険者になるなんてビックリだわ!!」
「いいや!俺は最初からアイツらは凄い奴らだって思ってたぜ!!」
「嘘こけ!!お前先ず誰が死ぬかとか賭けの対象にしてたじゃねえか!!」
「おまっ!? アレは酔っ払ってたんだ!!!」
「おいっ!!」
等とお金を受けとるカズマ達の周りに集まる冒険者達が騒ぎ立て
「冗談だよ冗談!!」
「お前らがスゲーパーティーなのは知ってるよ!!
よっ! アクセル1の冒険者!!」
「カズマ様ぁぁ!!素敵ぃぃ!!お金持ちぃぃ!!」
「ったく………そんな褒めたって奢ったりなんか
するに決まってんだろうがぁぁ!!!
お姉さん!! 此処に居る奴らにシュワシュワとツマミをジャンジャン持って来てくれぇぇ!!!」
「「「いえぇぇい!!!!!」」」
周りの持ち上げにスッカリ気分が高揚し、手に入れた討伐報酬で宴会を初める
「フッフフ、討伐報酬を受け取ったこの時こそ冒険者としての私達の面目躍如を果たしたとヒシヒシと感じられますね
ジャリンジャリン
はぅ~大金です~コレで魔力を上げるアイテムを買えば更に爆裂魔法の威力が上がりますよ~」
『バケェ~バケェ~』
「今日は浴びるほど飲むわよ!!!お代わりカモーン!!!」
『アゥアゥ!! アシマリマ♪』
めぐみんとバルスリンは金が入った袋を頬ずりし、アクアとイブはアルコールと天然水をグビグビと飲みまくる
ギルド内はカズマの奢り宣言で盛り上がり、夜という事もあって皆羽目を外して浮かれまくっていた
「ダクネス」
「ん?
どうしたセレナ、サトシ」
テーブル席に座りダクネスがアルコールを飲んでいると、討伐報酬が入った袋を持ちながらサトシとセレナが彼女に近付く
「このお金ダクネス達で分けて頂戴」
「何故だ?
3億を6等分して1人5000万エリスの大金だぞ」
「その討伐した悪者って俺達が入る前に倒したんでしょ、だったら受け取れないよ」
「遠慮するこたぁねえ、小遣いだと思って受け取っとけ」
「そうだな、何かの活動や行動するにも金は必要不可欠だ持っていて損はないぞ」
「でも……なぁ」
「えぇ……金額も金額だし貰うのに何か抵抗が」
「良いから受け取れ………じゃねえと」
「おいおいカズマの奴、サトシとセレナには金渡さねえつもりだぞ」
「コレって虐待じゃねえか?
児相に報告するか?」
「えぇ!? 私たち虐待なんか受けてないですよ!!!」
「そうそう!!」
「うぅ……可哀想……嘘を言う様に脅されてるんだわ」
「流石はクズマね……」
「クズマ!」
「カスマ!」
「受け取ってくれ……」
「う……うん」
「分かったわ……」
「日頃の行いをもっと良くすれば、あんな風に言われなくて済むんだぞ」
「なら直ぐに言われなくなる、俺はアクセルに帰ってからアイリスとティアラの兄貴として立派に過ごす事を誓い生まれ変わったんだ
もうカスマやクズマだなんて言われねえよ、今日でお別れさクズマさんとカスマさんとはな」
「そっか
昨日魚屋さんのオジサンから、娘さんの着替えを茶髪で首に変な生き物を巻いた男に覗かれたって苦情が私の所に来てるんだけど
生まれ変わったあと、また直ぐに生まれ変わったのね……カスマさん」
「……………スンマセン」
「ダメだよカズマ覗きなんて!!」
「だ……だから謝ってんだろ……」
「おぉ! まさかサトシが覗きの事を注意するとは驚きですね!
前は、何で着替えを見るだけでそんなに怒るんだ?
と真顔で聞いていたのに」
「カズマに教えて貰ったんだ、覗きダメ絶対って」
あの過激な衣装による女装から、事ある毎にあの時の女装で感じた羞恥を引き合いにしサトシに異性関連の事を教育しているカズマであった
「それは良かったです、冗談抜きで何時か警察沙汰になる案件ですからね」
『マフォク! フォクシィ!』
「飲み物持って来てくれたの?
ありがとうマフォクシー♪」
「しかしサトシが覗きを悪い事と知ったのは貴女にとっては残念でしたね」
「何で? ゴクゴク
(美味しいけど随分変わった味のジュースね)」
「おや?
サトシになら自分の裸を覗かれても良いんじゃないですか?」
「ブゥゥ!!
そそそ!!そんな訳ないでしょ!!!」
飲んでいた飲み物を吹き出す
「全く教えた本人がダメ絶対と言った事をやっているとは………貴様という奴は」
「た……たまたま通り掛かったら見えたんだよ……つうか着替えんならカーテンしろよあのお姉さんも!!」
「被害者に逆ギレするな!!」
「そうよダクネス、言ってあげて」
「覗くなら……はぁ……はぁ……わ…私にしてみろ……久しぶりに貴様のケダモノの眼差しを……この目で……見たぃ」
『リオリオ?』
「バカかお前、覗けって言われた場所を覗いたって何にも楽しくないだろ
覗きはバレるかバレないかの瀬戸際を楽しむのも醍醐味だ、そんな事も知らないで説教かますな
つうか自分の体見ろとか痴女かよ、あぁ没落貴族になったらその道で食って行こうって事かぁぁぁぁ背骨がぁぁぁララティーナ辞めろぉぉ!!!」
「………………もう好きにしなさい
ゴクゴク」
「覗きってダメな事なのに醍醐味があるの!?
何か良く分かんなくなって来た……」
「まぁあまりカズマの言う事を真に受け過ぎなのも良くないですよ、それに確かに覗きは行けませんが特定の相手に対してなら私は良いと思いますよ」
「特定の相手って?」
「も~イヤですね~私に言わせるんですか」
『フォクシ~フォクフォク』
何故かニヤ付きながら体を小突いてくる
「な……何だよマフォクシーまで?
なあセレナは分かるか?」
「わ…………分からない……ゴクゴク」
『ピィカァ、ピカピィ♪』
「さあさあピカチュウもトレーナーの成長を祝って、コレでケチャプでも飲んで来たらどうですか?」
『ピィカァ!? ピカピカ!ピィカァ?』
「どうぞ遠慮なく」
『ピィカァァッ♪ ピカカ!!』
『そんなに焦らなくてもケチャプは無くならないロト!!』
めぐみんから金を受けとり通訳のロトムを連れてケチャップの注文に向かう
そんなピカチュウや、今も言い合いをしているダクネスとカズマの様子を確認し終え
めぐみんがニヤリと笑う
「今ですよサトシ、口煩い3人が居ない内に私達も飲みましょう」
「オッケー♪」
「何を頼むの? ゴクゴク」
「シュワシュワを頼むんです」
「どんな味か気になっててさ、何時もピカチュウかカズマとダクネスに止められるから飲んでみたいなってめぐみんと話してたら
マフォクシーが3人の居ない時に頼んだらどうって」
『フォクシ、マフォマフォ』
「マフォクシーったら……辞めておいた方が良いわよ、王女様の部屋で水とアクアのシュワシュワを間違って飲んじゃったけど全然美味しくなかったわよ
しかも1口飲んだだけで頭がボーとしちゃったし」
「大丈夫、このジュースみたいなシュワシュワなら甘くて美味しいし酔いにくいってダストさんが教えてくれてさ」
「情報源が信用ならないわね……」
「いいえ今回に限っては正しい情報ですよ、それは貴女自身が証明してますから」
「私が? ゴクゴク」
「セレナ、いま何時?」
「えっ? 19時だけど」
「正解です、どうです今飲んでる飲み物は美味しいですか?」
「えぇ甘くて飲みや………まさか!?」
「すみませんお姉さん、彼女と同じ物を私達にも」
「私に毒味させてたの!?」
「ご……ごめん……1口飲んだ事があるセレナならキチンと味が分かるかなって」
「サトシまで……バレたら叱られちゃうわよ」
「1杯か2杯ぐらいならバレはしませんよ、それに沢山飲んだのに意識もしっかりしてますし何より美味しいんでしょ?
なら私達も飲みたいんです、バルスリン貴女も飲みますか?」
『バケッ、ガツガツ』
「おっと貴女は飲むより食べるでしたね」
「確かに美味しいけど
ゴクゴク
あっ!?無意識に手が!?」
『マフォク! フォクシーマフォク』
「飲んじゃいなって……ダメよ私達の年でコレを飲むのは……ゴクゴク
あっ!? また無意識に!?」
「もう無くなりそうだぞ、お代わり頼むか?」
「………………うん
ゴクゴク
(まあ2杯ぐらいなら大丈夫よね)」
『フォクシ……ニヤリ』
誰にも見えない所で怪しく笑うマフォクシー
《数十分後》
「全く、何故アイリス様は貴様の様な騒がしくて無神経な男を気に入ったのか……いや
物珍しさが加わっての一時の気まぐれだな……うん、そうに違いない」
「ゴクゴク
お前と違ってアイリスは人の目を見る才能があるな、つうかお前だってアイリスとの会食の時に俺を結構かってくれてたじゃねえか」
「あ…あの時は……その……アレだ、貴様の評価を上げねば仲間の私やダスティネス家の沽券に関わるからだ」
「ゴクゴク
おいおいタマには俺の事を素直に褒めてくれよララティーナ」
「なら素直に褒められる事をやれ!!そしてララティーナと呼ぶニャァァ!!!
今の私は冒険者のダクネスだぁぁ!!!」
「へいへい分かった分かった、はいお説教タイム終了
ゴクゴク
プハァ~」
「何故されている側が説教終了の宣言をする………というかソレは私の頼んだワインじゃないか!?勝手に飲むな!!」
「良いじゃねえか今日は俺の奢りだ!! お姉さんお代わり!!」
「説教中も飲みまくっていたというのにまだ飲むか………だが
酒に溺れどんどんとダメになっていく男……ハァ……ハア……良いものだなぁ~」
『リオリオ!?』
「わっ!?
どうしたリオル!?」
『リオリッ!! リオルッ!!』
「なんだ……何の集まりだアレは?」
リオルが指差す先にはギルド内のテーブルを囲む多数の冒険者の姿があり、ダクネスが何だと覗いて見ると
「サトヒ~だいしゅきぃ~」
「ホレも~フェレナだいしゅきぃさぁ~」
「ファッ!?」
セレナをサトシがお姫様抱っこする光景が目に入る
「ダッハハハ!!ママを抱っことは親孝行だなサトシ!」
「ママひゃないわよぉ~わひゃしはサトヒのワイフぅですぅ~♪」
「ワイフ…?
ひゃんか分からないけど、そうだぁ~フェレナはホレのワイフだぁ~」
「ヒュー 熱いぞオメェら!!」
「よっ!御両人!!」
「な……何だ一体……セレナもサトシも呂律が回っていないが……まさか酔っているのか!?」
『リオリ!?』
「グゥ~グゥ~グゥ~」
「おいめぐみん起きろ!!
まさかお前達」
『リオリッ?
クンクン
リオリオ!』
「クンクン
口元からシュワシュワの香り……やはり飲んだか、そこの店員」
「はい?」
「このテーブルの3人は何を注文しただろうか?」
「ええとソチラのお客様は………あっ! クリムネトロイドですね」
「クリムネトロイド?
其所まで強い飲み物ではなかった筈だが、3人は合計何杯注文を?」
「30杯ですね」
「30!?
どうりでああなる筈だ……」
「ねぇ……サトヒ……ひゃんだがワヒャイ…熱くなってきちゃった……」
「ホレも………脱いじゃ~おっか」
「ひょうね~♪」
「なぁぁ!?
2人共ダメだぁぁ!!!」
『ピカピ!? ピカァァチュ!!!』
其所に口元を真っ赤に染めたピカチュウが騒ぎを聞いて駆け付ける
「おぉピカチュウ良い所に!!
私がセレナを止めるから、お前とリオルはサトシを止めろ!!」
『ピカッ!』
『リオッ!』
『フォクシィ!!!』
止めようとするダクネス達に向かいマフォクシーが<マジカルフレイム>を放つ
『ピッピカー!?』
「何をするマフォクシー!?」
『フォクシ! マフォクフォク!!!』
『リオ?』
『ピカァァ!?
ピカカピ!! ピィカァチュチュ!!!!』
『フォクシィ……マフォク!!!』
「何だ……ピカチュウまで怒ってるようだが
へいロトム」
『ソレがアチシにも理解不能な事を言ってるロト』
「良い、そのまま伝えてくれ」
『セレナにやっと来た春を邪魔しないでだってロト
全くもって意味不明ロト、もう直ぐ夏ロトよ?
それに季節は特定の個人に訪れぬ物でもないロト』
「もしやピカチュウは、まだ早いと怒ってるのか?」
『正解ロト!』
「ピカチュウに同意件だ!!!
10歳には早過ぎだぁぁ!!!」
言い争いするマフォクシーとピカチュウを無視し、ダクネスはサトシとセレナに飛び掛かる
『もう春の終わりかけなのに早い?
全くもって謎ロト???』
『リオリッ?』
《次の日 カズマの屋敷》
「「「頭が痛い………」」」
「当たり前だ、1人で10杯も飲めばそうなるに決まっているだろうが」
あの後何とか色々と脱いだ2人を止め、飲んだくれているカズマとアクアを置いて残りのメンバーを引き連れダクネスは屋敷に帰還
幸いにも周りの冒険者達も酔っていたので、2人のそれは見ていなかったらしくダクネスは心の奥から安堵する
そして次の日
飲み過ぎの影響で、起きてから青い顔でずっとソファーに倒れ込む3人であった
「ほ……本当は2杯で止めようとしたの……でも美味しくて、しかもマフォクシーが凄く勧めて来るからついお代わりしちゃて……ヴゥゥェ……ぎもぢ悪い」
「言い訳は聞かん、ソレよりも酔った後の事は覚えてないんだな」
「覚えでない……うぅ…」
「私も……」
「そうか………なら良い、うんソレが良い」
「所でダクネス……カズマとアクアは……うぅ……まだ寝てるんですか……」
「いいや……」
バタン!!!
「お早うお前らぁぁぁ!!!!」
「帰って来たわよぉぉ!!!!」
「見ての通り朝帰りだ」
「2人共……おぉえ……騒がないで……頭に響く……」
「何だぁお前らぁ酔ってんのかぁ!!ヒャハハハ!!情けねえなぁおい!!!」
「プークスクスwwww
やっぱりお子ちゃまねぇww」
「ばか笑いしないで……本当に気持ち悪く……うぅぅ」
「ヴゥゥェ……吐きそうです……」
「はぁ……コレではクエストもポケモン探しも無理だな、全員今日1日は大人しく寝ていろ」
こうして朝帰り組と二日酔い組全員、自分の部屋で休む事に
《1時間後》
「リオル、今夜は家に帰るから荷物の準備をしておくんだぞ」
『リオッリ!』
「では出掛けて来る、夕方まで留守番は任せたぞ皆」
『リオリオ! リオリィ!』
『バケバケチャ!』
『アゥアゥ!!』
ダクネスが外出し他のメンバーが寝ているため、屋敷の中は一気に静寂に
『何回言えば分かるんだよ、僕はサトシ達にはマダ早いって何時も言ってるよね!!!』
『愛に年齢なんて関係ない!!!
って私が何回も力説してるでしょ、いい加減分かりなさいよ!!!』
なる事はなかった
『まだ喧嘩してるのピカチュウもマフォクシーも?』
『昨夜からずっと続いてるわ、良く飽きないわね
バルスリン止めて来てちょうだい』
『えぇ!? なんでワタシが?』
『だってアタシ水タイプよ、ピカチュウの電気食らいたくないもの』
『で…でもワタシも草タイプだからマフォクシーさんの炎食らいたくない』
『バルスリン良く聞きなさいコレはお願いではなく未来の神からの命令よ、だから
早く行きなさい!!
みずでっぽう!』
『あわわぁぁ!!』
<みずでっぽう>を背中に打ち込まれピカチュウとマフォクシーの元に飛ばされる
『おっと!!
バルスリン何か用?』
『えっと、あの2人共……そろそろ喧嘩は止めようよ』
『喧嘩じゃないわ、意見の食い違いによる討論よ』
『討論なら屋敷の中で技使わないでぇ!!』
『丁度良いやマフォクシー、皆の意見も聞こうじゃないか!』
『良いわねそれ』
『うわぁ……アタシ達にまで飛び火して来た』
『意見って何の事?』
『サトシのベッドにセレナを連れて行って良いかについて』
『はーい』
『あら早いわね、イブどうぞ』
『どうでも良いに一票』
『10まんボルト!!!!』
『ギャアァァァ!!!!』
『ふざけた意見を出したら私かピカチュウの攻撃を受けて貰うわね』
『罰ゲームあるの!?』
『それだけ僕達は真剣なの!』
『はーい!』
『はいリオル』
『ベッドに入るって一緒に寝るって事だよね?』
『そうよ』
『じゃあ大丈夫だよ♪
ベッドは大きいからサトシとセレナが一緒に寝ても落ちる事ないから、だから有り』
『『………………』』
『どうしたの? ボク何か変な事言っちゃった?』
『いや良いんだよ、リオルはまだ小さいから知らなくても仕方ないから』
『貴重な意見ありがとう』
『うん♪』
『それじゃ最後は』
『あわわ……えっと……いきなりだと2人共ビックリしちゃうし、何より酔っているみたいだから後日の方が』
『マジカルフレイム!!』
『キャァァァァ!?
ワタシふざけた事言ってないよ!?』
『わざわざ2人とも酔わせたのに後日にしたらとか、ふざけてるの?』
『理不尽!?』
『ちょっと待って、やっぱり昨日ワザと酔わせたんだね!!』
『そうよ!! 昨日サトシとめぐみんがしゅわしゅわ飲みたいなって話してるの聞いた時に
ホウエンに居た頃、セレナとホテルに泊まった時に隣の部屋の男女が酔った勢いでピィィィをピィィィしてピィィィが聞こえたの思い出してね
酔ってるんだから気付いても互いに罪悪感なんか感じない筈よ、そしてそのまま
あら?イブなんでリオルの耳を塞いでるの?』
『リオルまだ小さいんだから、そんなピぃぃぃな話しないであげなさいよ』
『ねぇ何の話してるの?』
『知らなくても良い事だよ、そもそもだけどさ
前に王都で勝手にベッドに連れて行ったら許さないわよって、僕達の前でセレナが言ってなかった?』
『………………あっ』
討論終了のお知らせ
『うっ……私はセレナに……あの子に早くサトシと付き合って貰いたかったの』
『べ……別に焦らなくても良いんじゃ、サトシさんもセレナさんもまだ子供だし』
『いいえ!!
ハルカってトレーナーの子に聞いたわ、サトシって今まで色んな女の子と旅して来たんでしょ!!』
『まあね、アローラの子達やコハルとは旅して無いけど基本は一緒に居たよ』
『つまりライバルが大勢居るって事でしょ!!
なら早くゴールインさせないと……それに、もしかしたら此方の世界の女の子にも好意を持たれるかもしれないし』
『めぐみんはカズマさんだから大丈夫よ』
『知ってるわよ、見てたら丸分かりだもの』
『仕方ないわね、アタシが良い方法を教えてあげるわ』
『どんな方法?』
何処からかイブは1枚の紙を取り出す
『迷えるポケモンよ、汝にアクシズ教への入信をオススメするわ
偉大なる女神アクア様に祈りとお金を捧げなさい、さすれば願いが叶うでしょう
さあ入信書にサインを』
『マジカルフレイム!』
『燃やさないでよ!! この罰当たり!!!』
『マフォクシーの気持ちも分かるけど、だからって僕達が無理矢理くっ付けてもダメだよサトシとセレナの意思で決めないと』
『うっ………そうね……確かに恋は当事者達でやってこそ華だもの』
『そうそう
それに最近サトシ、やっと異性に対する知識を少しだけど知って来たし意識する様にもなって来てるしね
前にセレナに指輪渡そうとしたマクラギって人にヤキモチし掛けてたし、ちゃんとゴールインするよ』
『キャァァ!! ヤキモチ焼くなんてサトシさん可愛いぃぃ♪』
(ヤキモチか………ボクは黄粉を掛けたのが良いな♪)
『じゃあコレにてマフォクシーの討論は終了ね、次はアタシの番よ』
『イブも何か議題があるの?』
『えぇあるわよ、アクシズ教の入信者を効率的に増やす方法についてアナタ達の意見を是非聞かせて欲しいわ
さあ下々のポケモン達よ、未来の神に知識を授けなさい』
『ソロソロお昼ご飯食べようか』
『ご飯………食べたい!食べたい!食べたい!』
『僕の分まで食べないでよ』
『今日はダクネスが作ってくれたよ』
『じゃあ普通の味ね』
『ダクネスが一生懸命作ったんだから普通じゃないの!!』
『本当にアクア様のバチが当たるわよアンタ達!!!』
《リビング》
『モグモグ
やっぱり普通の味ね』
『普通じゃない!!』
『ガツガツ! ムシャムシャ!』
『本当……バルスリンって食べる時と爆発の事を話す時はポケモンが変わるね』
『ちょっ!?ピカチュウだめよ!!』
『バルスリンに爆発の話したらヤバイわよ!!』
『あっ!?』
『爆発の話がしたいの!?
そうかピカチュウさんも遂に爆発の良さが分かったのね良いよね爆発って自分の体力を犠牲に放つ時の解放感に薄れている意識で爆破して跡形もなく粉々となった岩に木に建造物を眺めながら焼け焦げた空気を嗅ぐはぁ~たまらない~やっぱり爆発は芸術だわ特に昨日めぐみんが爆破した空家となっているウッドハウスや周りの森林がめぐみんの爆裂魔法に飲み込まれていく眺めは絶景だったわピカチュウさんも一緒にレッツ爆裂しに行く?』
ノンストップで語り終わるまで約10秒の出来事である
『…………丁重にお断りさせていただきます』
『バ…バルスリン、今はご飯の途中だから』
『あぁそうね、沢山食べて栄養取らないと美しい爆発は生み出せないもん
ガツガツムシャムシャ!』
『相変わらず爆発オタクね……』
『モグモグ
ごちそうさまでした』
『そんなバルスリンよりアンタの方が早く食べ終わるのが本当に謎だわ、リオルもっとユックリ食べなさいよ』
『あっ!? ボクまた早食いしてた?』
『してたわ、でもイブが来る前に比べたら大分ユックリ食べる様になってるわよ』
『そうそう、最初の頃は数十秒で食べ終えようとしてたもんね』
『数十秒!?
喉に詰まって危ないわよソレじゃ』
『ははは……ダクネスにも良く言われたよ』
『そんなに早食いするなんて、アナタ此方に来る前はフードファイターか何かだった訳?』
『うんうん違うよ………コレは……』
{何時までチンタラ食べてるのかしら、トレーニングの時間に遅れるわよ!さっさと食べなさい!!!}
『…………ただの癖だよ』
『あぁ癖なのね
だったら是非アクシズ教に入信しましょう、今なら飲めばどんな癖でもたちまち消し去るポーションを無料配布キャンペーン中よ』
『ご飯が不味くなる話は食事中にしないでくれるかな』
『ねえピカチュウ、アンタ本当に何時かアクア様のバチが当たるわよ!!!』
『ははは……そういうイブは此方に来る前は何をやってたの?』
『ゾロアークと当てもなく旅をしてたわ、今はアクア様のおかげで目的に向けて歩めるようになったけど』
『目的って?』
『神になる事よ!!』
両手を腰に当て、ふんぞり返るイブ
『そ……そっか……頑張ってね』
『凄いイブ!!本当に神を目指すんだ!!
ボク応援するね♪』
『リオル貴女には幸福が訪れるわ、未来の神のアタシが保証してあげる』
『はいはい……バルスリンは何やってたの?』
『ワタシもイブさんと似た様なものかな、でもワタシってアガリ症だから1人でコソコソ旅をしてたの』
『そうなんだ……じゃあ今は1人じゃなくて良かったね』
『うん、でも1人の時も悪くなかったわよ
警備の人間やポケモンが沢山居る場所に忍びこんで、だいばくはつするのは仲間が大勢居たら直ぐに見つかっちゃうから1人の時じゃないと出来ない事だし』
『何やってんのアンタ!?』
『それ普通に犯罪よ!?』
『どうして?
人やポケモンに沢山美しい爆発を見せてあげてるのに』
『やってる事が爆破テロだよ!!!』
『良く人に捕まらなかったね……』
『捕まったよ、だから私この世界に居るんだから
ポケモンを沢山集めてる人が居ると聞いて、その人達の後を付けて基地に侵入して
その人達の作ってる大きな物の近くでだいばくはつして、気を失った所を捕まっちゃったの……結局あの大きな物は壊せなかったし………悔しいわ』
『お願いだからボク達と一緒の時は無闇に爆発しないでね』
『そ……そういうリオルはどうだった?』
『ボク?』
{さあリオル今日の特訓はスペシャルメニューよ}
ポン!
{ギルガァ!}
{お父様がワタクシの為に捕まえた、この珍しい色違いのギルガルドと戦いなさい
言っとくけど負けたら晩御飯は無しよ、捕まえたばかりのポケモンにワタクシがキチンと育てた貴女が負ける訳何てないものね}
『ボクは変わった事なんかないよ、1人で筋トレしたり正拳付きの練習してただけだもん』
『そうなんだ』
『何か普通でつまんないわね~』
『バルスリンが特別なだけで、普通はリオルみたいに普通に過ごすのが当然なのよ』
『ワタシが特別………エヘヘ♪』
『マフォクシーは別に褒めたんじゃないと思うわよ……』
『でも今は普通じゃないよ、ボクはダクネスのポケモンになれたから』
『確かにダクネスのポケモンになったんなら普通の生活は送れないね』
『ちょっとピカチュウ!?』
『あっ……も…も勿論良い意味でだよ!!』
本当はマゾだもんねと思ったピカチュウだったが、マゾの意味は恐らくリオルには分かっては居ないが純粋にダクネスを慕う彼女の為に慌てて誤魔化す
『分かってるよ、あんなお金持ちのお嬢様で優しい人間だもん普通じゃないもんね♪』
『そうそう!!僕もそう言いたかったんだよ!!!』
誤魔化せて良かったと心の中でガッツポーズする
『ダクネスのパパもお屋敷の人達も皆優しいんだよ、だから明日のお誕生日はボクもお祝いしてあげ………あっ!?』
『お誕生日?』
『えっと……ただの言い間違いだよ』
『リオル、未来の神に向かって嘘を付いたら貴女だけじゃなくダクネスや周りの皆にも不幸が訪れるわ……正直に言いなさい』
『そんなぁ!?』
『怖がらせるのは止めなさい!』
『だって気になるじゃい、さあ誰のお誕生日かしら正直に懺悔なさい』
『うっ……実は明日ダクネスのパパのお誕生日で、ダクネスとボクとお屋敷の人達だけでお祝いしようって』
『あぁ、だから今夜自宅に返るって話してたのね』
『うん……パパには内緒でお祝いするの、だからパパには明日まで別の場所に行って貰う為に今ダクネス自宅に帰ったの』
『お誕生日……お祝い……ごちそう……ジュルリ
リオルさん……是非ワタシも』
『こうなるからダクネスには内緒にしてって言われたのに……』
『良いじゃないの!
お金持ちのお祝い何だから招待客をバンバン集めないと
早速アクア様にお知らせしないと♪
へいロトム!!』
『ロトムならデータ集めに外出中だよ』
『あら居ないんだ、帰って来たら直ぐにアクア様にこの事をお知らせしないとね』
『ちょっと本当に皆で行くつもりなの』
『良いじゃない、偉大なる水の女神様と未来の神にお誕生日を祝って貰えるのよダクネスのパパさんも喜ぶわ』
『流石に全員は邪魔になるわよ、それにこういう時は家族水入らずで……
(待って……お誕生日のお祝いって事は正装するわね、セレナが前に着たドレスも綺麗で良かったけど
もっと布面積が少ないのを着せたら……サトシもドキドキして……そのまま………)
リオル、やっぱり私達も参加させてちょうだい』
『マフォクシー!?』
『あら? 家族水入らずじゃなかったの?』
『忘れたの、私達は家族だってカズマが言ってたでしょ
だからお願いよ』
『えぇ……ボクには決められないよ……ダクネスに聞かないと』
『ではロトムさんとダクネスさんが帰って来たら早速相談しましょ!!…………ごちそう~』
『断られても文句言っちゃダメだからね』
こうして食事を終えた皆は各々の自由な時間を過ごす事に
『97……98……99……100!
ふぅ……遅いなリオル、一緒に筋トレとバトルの特訓しようって言ったのに』
『あれ? あれ? あれ?』
『あぁリオル………って
どうしたの? 何かキョロキョロしてるけど』
『明日のダクネスのパパさんにあげるプレゼントを部屋に置いてたのに、今見に行ったら失くなってるの!!』
『えぇ!?』
『どうしたの?』
『何の騒ぎよ?』
『ダクネスのパパにあげるプレゼントが失くなったんだって』
『大変じゃない!私達も探してあげるわ』
『ありがとう……』
『それでプレゼントって何なの?』
『お花だよ、ダクネスのパパが大好きなお花をブーケにした奴』
『お花………まさかと思うけど、そのお花ってオレンジ色?』
『うん!! オレンジ色の花!!
バルスリン見たの!!何処にあるの!?』
『えっと……実はさっきナマケロさんがオレンジ色のお花を持って自分の部屋に入るのを見て』
『ナマケロが?』
『何でアイツが花なんか盗むのよ?』
『取りあえず行って見ましょう!』
全員でナマケロ(カズマ)の部屋の前に移動する
コンコン
『ナマケロ! 入るよ!』
『お花なんか持って行って何やって』
『会える………会えない………会える………会えない……会える…………会………会えな……い
うぅ……アイリスに会いたい………』
『花占いやってたの!?』
『しかもアイリスに会えるかの!?』
『なにバカな事に誕プレ使ってんのよ!!!』
『んん………なんだお前らか……帰れ……俺もうヤル気ない……寝る……夢の中でアイリスに会う』
『寝てる場合じゃないよ!!
今ナマケロが花占いに使ったのリオルがダクネスのパパに渡すプレゼントだよ!!』
『……………………はぁ?』
『う…………うぅ……』
ポタポタ
『あわわ! リオルさん泣かないで!!』
『………………ヤバ』
『ダクネスと………一緒に選んだ……大事な……大事な……お花だったのに………
はっけい!!!!』
『あぁ待ってリオル!?』
ドバァァァァン!!!
「ギャアァァァァァ!!!!!」
『あっ!?』
泣きながらナマケロに向かって放たれたリオルの拳は、綺麗にナマケロを通り越し寝ているカズマに当たってしまい、彼を床に叩き付け更にベッドを破壊してしまう
「…………」
『わぁあ!!ごめんなさいカズマ!!』
『大丈夫だよリオル、カズマはこれで誰にも邪魔されず永遠に眠れるから寧ろ喜んでるよ♪』
『なに爽やかな笑顔で物騒な事言ってんのよピカチュウ!?』
「………ガガ……ガ」
『生きてるわ!!』
『………………チッ』
『辞めてピカチュウ、貴方がそんな顔して舌打ちするのは色んな所から怒られるから!!!』
『どうせアクアに生き返らせて貰えるんだから良いんじゃないの旅立っても』
『お前……本当カズマには……塩対応……だな』
『僕はサトシにやらせた例の事を今だに許してないからね』
『おぉ~怖い~怖い~
で?…………俺がアイリスに会えない何てふざけた結果を叩き出した花………本当に誕生日プレゼント……なのか?』
『そうだよ』
『うぅ………せっかく買ったのに……』
『そりゃあ………悪い………事………した………グゥグゥ』
『『『『寝るなぁぁぁ!!!!』』』』
『おぉ! 悪い悪い……そんじゃあ……買いに行くしかねえな』
『買いにって……誰が?』
『今日は誰も居ないんだろ………だから俺らでだよ……ふわぁぁ……眠いけど仕方ねえな』
『そうだね、確かにソレしかないや』
『でもお金は?』
『お金ならあるわよ、ホラ』
『それカズマさんの財布!?』
『いいえ違うわ、コレはきっとアクア様や未来の神であるアタシ達へ納める為に貯めたお金よ
だから好きに使っていいの♪』
『んな訳ないでしょうが! 返しなさい!』
『いや………花を買う分だけ……取ってくれ……後でロトムに通訳して貰って……訳をカズマに話す……からよ』
『そうだねカズマなら分かってくれるよ、リオル!お花は幾らだった?』
『1万エリスだよ』
『オッケー
良し、じゃあお花を買いに行こうか』
『その前にピカチュウ、今財布から多めに取ったわね
そのケチャップ代を早くお財布に戻しなさい』
『…………チッ』
『だからそんな顔で舌打ちしない!!』
こうして全員で花を買いに外出する事に。
ピカチュウ やんちゃ
マフォクシー せっかち
ナマケロ きまぐれ
イブ むじゃき
リオル がんばりや
バルスリン てれや
な性格のイメージです(サトシのピカチュウはゲームの配布個体が やんちゃだった筈)