好きな人には悪いですが、ライボルの大人達(特にフリード)が常に側に居るとリコロイドットの3人が成長しないんでサトシ時代みたいに子供達だけの旅になってくれて嬉しい
ザァァ!! ザァァ!!
「昨夜より強くなってやがる、こりゃ今日は家で堂々とノンビリ出来るな」
『………………ナマ』
ダクネスが実家に戻って4日目の朝、外は轟音が鳴り響く程の大雨が降っており
その為カズマパーティーの今日行う予定のクエストやポケモン探しはお休みとなり、屋敷で全員休む事に
「この凄まじい大雨は間違いなくカイオーガの仕業よ!!!
待ってなさいカイオーガ!!アタシの手持ちにしてあげるわぁぁ!!!!」
『アシマリマ!? アゥアゥ!!!』
約1名の女神と、女神の後を慌てて追い掛ける1匹の未来の神を除いて
「じゃあ私達は買い物に行ってくるわね」
「ちょむすけのブラッシングは頼みましたよカズマ」
「ほ~い」
そしてアークウィザードコンビとマフォクシーにバルスリンも大雨の中を外出する事に
「ホレホレちょむすけ~早く俺にお前の真の姿を見せておくれ」
『ンニャァ~』
『ちょむすけの真の姿ってどういう意味ロト?』
ソファーに座り首にナマケロを巻き、カズマは自分の膝に乗せたちょむすけをブラッシングしながら話し掛ける
「コイツは普通の猫じゃねえ」
『ポケモンやモンスターロトか?』
「さあそれは分からねえな、だが俺のセンサーにビンビンと来やがるんだ
コイツは語尾にニャを付ける猫耳の美少女、もしくは美女に違いねえ」
『フムフム、カズマには謎のセンサーが内蔵されている
データ更新ロト』
『ナママ、ナンマァナマケ』
「金髪でおしとやかな少女かもだぁ?
お前本当アイリスが好みなんだな」
『ナンマケ』
「まぁアイリスみたいなタイプでもありだな、ほらちょむすけ
俺やナマケロも見たいんだから早く真の姿になってくれよ」
『ンニャァァ~』
だがちょむすけはブラッシングをもっとしてくれと言わんばかりに鳴き、ブラシを持つカズマの手に体を擦り付ける
「おうおう可愛い奴め、もし真の姿になってもウチの4人娘と違って残念ヒロインにはならないでくれよ」
「残念ヒロインって?」
「そりゃあドMに爆裂娘に怪力ママに駄女神の4点セット………スンマセンでしたぁぁぁ!!!」
「わぁ!? どうしたのカズマ!?」
「あん?何だよサトシかよ!!
あぁビビった……めぐみんかセレナが帰って来たかと思ったぜ」
「ザンネンヒロインってのが良く分からないけど、あんまり皆の悪口言っちゃダメだよ」
「へいへい分かった分かった、んで?お前はダンベル持って何やってんだ?」
『さっきからピカチュウとリオルと一緒に、ダンベルを持ちながら屋敷の中を歩いてるロト』
「ダンベルを持ちながら家の中でジョギングしてる途中だよ、握力だけじゃなくて足腰も鍛えられるしね♪」
『なるほど!確かに1イシツブテ2ポッポロト』
「一石二鳥な………って、お前らの世界じゃそういう諺なんだな
てか、お前は筋力のステータスがカンストしてんだから別に鍛えなくても良くないか」
「カンストしててもマダ伸びるかも知れないし、体動かさないと落ち着かなくてさ
カズマも一緒にやらない?」
「お断りだ、こういう雨の日は家の中でノンビリするのが俺のルーティンだ
それに新商品の開発もあるしな」
『アチシもお手伝い中ロト』
「そっか、2人共お仕事お疲れ様♪
じゃあ続きをやって」
バタン!!!
トレーニングの続きに戻ろうとするサトシと同じタイミングで玄関のドアが勢い良く開かれる
「皆ぁ! 賞金首モンスターを狩ろう!!」
「『ダクネス!!』」
「…………はぁ……4日ぶりに帰って来たと思えば何なんだよ急に、親父さんの看病しに戻ったんだろ?
看病放っておいてモンスター狩りたぁ、お前一応は一人娘のお嬢様なんだからキチンと親孝行して来いよ」
「引きニートだったお前に親孝行をしろと言われる筋合いはない」
「あぁん!?」
『リオリオ! リオリオ♪』
2階にてダンベルを持ちながら歩いていたリオルが、ダクネスの元に向かい飛び降りる
「おっと! 4日も待たせてスマナイなリオル」
『リィオリオ♪』
「サトシもスマナイ、4日もリオルを任せてしまって」
「謝ることないよ、リオルと一緒にトレーニング出来たし楽しかったから♪」
『ピカピ!!』
リオルに続きピカチュウも2階から飛び降りる
「おっと! ピカチュウも楽しかったよな」
『ピィカァチュ♪』
「そうか……ありがとう」
『リオリオ! リオリィオ、リィオリル?』
「あぁ……………まだ少し咳き込んではいるが、お父様は大丈夫だぞ」
『リオリィ♪』
『ロト?
ダクネス、その手に持ってるチラシは何ロト?』
「さっき言った賞金首モンスターの情報だ」
「何々……クーロンズヒュドラ、巨大で鋼以上の硬度を持った体と8つの首を持ち、体内に蓄積した魔力を使い果たすと湖の底で眠りにつき周辺の大地から魔力を吸い上げ大地や草木を枯らせながら魔力が満タンになるまで決して目覚める事はない
討伐金…………10億エリスゥゥ!?」
『ピカァァァ!?』
「魔王軍の幹部達よりも高けぇじゃねえか!?」
「気性が荒く凶暴だが頭も良いという厄介なモンスターだからな、そのヒュドラの魔力が満タンになるには大体10年掛かるらしいんだが、王宮の軍勢が討伐こそ出来なかったが魔力を全て使わせて眠りに付いたのが今から10年前………つまり」
「このモンスターが……起きたって事?」
「まだ確認はしていないが、先日ヒュドラが眠っている湖の側に雑草が生えたらしい
なので魔力を吸い上げる必要が失くなった事を意味している、コレは目覚めの兆候とみて間違いない!」
「それで俺らで討伐しに行こう……ってか」
「あぁ!」
「やだね!!
王宮の軍勢でも魔力を消費させて眠らせるのがやっとなぐらい強いんだろ、返り討ち食らってエリス様に呆れられるのが目に浮かぶんだよ
行くなら他の奴らと行け!!」
「貴様という奴は……年下のサトシやセレナにめぐみん達に行かせて、自分は屋敷で引きこもるだなんて情けないとは思わないのか!!!」
「あぁ情けなくないね、その3人は俺より強いんだ
俺は自分の身の丈に合った立場を理解してるんだ立派だろ!!」
「何処が立派だぁぁ!!」
「ダクネス、カズマは新しい商品の開発をしてるから引きこもって何かないよ
大丈夫! カズマの分まで俺や皆で頑張ってモンスターを倒すの手伝うから」
「どうだカズマ………お前にとってサトシは弟なんだろ、弟に気を使われて心が痛まないか……んん?」
「……………ふん
俺の故郷にはこういう言葉がある、兄より優れた弟など存在しない……ってな」
「良い言葉じゃないか、ならサトシよりも優れている所を見せてくれないか」
「いやコレ言った奴は弟にボロ負けしたから、俺はソレを反面教師として見習って素直に負けを認めプライドを全て捨てる事にした
頑張って来いよサトシ」
「任しといて♪」
『見事にプライドを捨ててるロト』
「貴様という奴は!! 貴様という奴はぁ!!!」
『ピカカ…………』
ドン引きしながらカズマを見てしまうピカチュウ
「それに今は大雨だろ、雨の日は家の中でノンビリするのが俺のルーティンだ邪魔するな」
『あっ! 雨が上がったロト』
「……………さあ洗濯するか」
『リオリオ! リィオリオ!リィオリオ!』
「リオル……手伝ってくれるんだな嬉しいぞ………カズマ!!
サトシだけでなくリオルまで何も不満や文句も言わず手を貸してくれるんだぞ」
「リオルはポケモンだ人間の俺より強いの当たり前だろ
そうだナマケロ、お前はモンスター退治に行きたいか?」
『グゥ……グゥ……』
「あららナマケロは寝たいんだってさ、ならトレーナーの俺もナマケロの気持ちに応えて屋敷でお前らの帰りを待つ事にするよ
いやぁ先の雨が嘘みたいに快晴になりやがって絶好の洗濯日和だなぁ~」
「いい加減にしろ!!
お前もこの町に住む冒険者の端くれなら町や土地を守りたいと思わないのか!!
さあ立ち上がれ勇者サトウカズマとパートナーのナマケロよ!!」
『グゥ……グゥ……』
「お前……俺らが勇者とか言われて目を輝かせながら
分かりました! ウォォォ行くぜ!!!
何て主人公みたいな事を言うキャラじゃないの分かるだろ、もっと俺らを焚き付ける起爆剤を出すとかしろよ」
「くぅぅ………分かった、ヒュドラを討伐出来たのなら」
頬を赤らめ拳を強く握り締める
「ほ………頬に…キ………キスを」
『ピカァァ!?』
ダクネスの出した条件にピカチュウの顔が真っ赤になる
「バカかお前、今時キスで命掛けられるか」
『グゥ………グゥ……』
「ニャァ!?」
だがカズマとナマケロには全く響かなかった
「お前自分の唇にどんな価値があると思ってんだよ引くわぁ……」
「ぐぐ……ぐぐぐ……」
『リオリオ!?』
「ロトム、キスってそんなに凄い事なのか?」
『アチシも良く分からないけど、異性にするのは凄く勇気が必要と聞いた事があるロト』
「ふーん………(じゃあ俺とピカチュウがカロスからカントーに帰る時に、セレナがキスしたのって………ん?また胸がドキドキしてきた………何なんだコレ?)」
「聞いたかちょむすけ、あの姉ちゃんな自分のキスを対価に命掛けろとか言ってくんだぜ
どんだけ自己評価高いんだろうな?」
『ニャァァ~』
「だよなあ~対価ならもっと他にあるよなぁ~」
「ちょむすけとナマケロを下ろせ…………ぶっ殺してやるぅぅぅ!!!!」
『リオリオ!!!』
『ピカピカ!!!』
「落ち着いてダクネス!!!!」
目を血走らせ今にもカズマに殴りかかりそうなダクネスを必死に止める
「てかアクアはどうか分からないが、めぐみんとセレナは絶対協力してくれるだろうし別に俺を誘わなくて良いだろ
火力なら爆裂トリオにサトシで十分だろうが」
「うっ………クーロンズヒュドラは10億の大物賞金首だ、全員の力を合わせなければ討伐など不可能だと……思って」
「なら諦めろ、そんなクソ強いモンスター………いやヒュドラならドラゴンだな
そんなヤバイ奴には関わらない方が良いって、もし目覚めたんならアイリスの部下達が討伐に来てくれるだろうし被害だって最小限で済むしよ」
「確かに……クーロンズヒュドラ復活の噂は既に王都に伝わっているから、数日後には王都から軍勢が来るが」
「なら俺らが討伐しなくて良いじゃねえか」
「しかし!! 私は……私はどうしても」
「あぁシツコイな、なら俺以外の奴を連れてけ!!」
「………くっ!!」
『リオリオ!?』
「待ってダクネス!」
リオル達の静止を振り切りダクネスがカズマの元にやって来る
「のわぁ!? なんだなんだ、何時もみたいに腕力に物を言わせて従わせようってか?
けっ!ヤるならヤりな、ヒュドラみたいなヤバイ奴と戦うぐらいならお前にブン殴られた方が………ま………し」
ポタポタ
「頼む…………手伝ってくれ………カズマ」
(な………泣き落としとは………アプローチが上手くなったじゃねえか!)
『…………ナマッ』
「(おいナマケロ、お前寝てたにしてはタイミングの良い目覚めだな…………はぁ)
しょうがねぇなぁ!!!!」
(前にナマケロが言ってたけど、本当に男は女の涙に弱いんだね………)
等と考え呆れるピカチュウであった。
<アクセルから離れた湖>
「いやぁぁぁぁ!!! 放してダクネス!!!ヒュドラ退治なんてアタシはいやぁぁぁぁ!!!」
「お願いだアクア!!お前の力も必要なんだぁぁ!!!」
「いやよ!!! 只でさえ今日はカイオーガだと思ったらポワルンだったガッカリ感を味わったのに、ヒュドラなんてヤバイモンスターと戦えだなんてぇぇ!!!!」
あの大雨は<てんきポケモン>ポワルンの仕業で、勢い良く降っていた雨が急に止んだのもアクアがポワルンをゲット
否、カイオーガで無い事にキレた彼女の八つ当たりで戦闘不能になったからである
そしてアクアの腰にあるボールを<みずでっぽう>でイブが飛ばしゲットしたのであった
「フハハハ!!!バルスリン!セレナ!
今回は私だけで止めを刺させて貰いますよ」
『バケェ!?』
「何で?」
「ヒュドラは亜種とはいえドラゴン、つまり倒せばドラゴンスレイヤーの異名を名乗れるのです!!
コレで私の名声が更に世界に轟く事に「ゼル帝が生まれたらドラゴンが家に済むのよ!!!なのにそんな物騒な異名欲しがらないでよ!!!」く…首……首をじめないでくだひゃぁい」
『バケェェッ!!!』
「グヘッ!?何故アクアではなく私を攻撃するのですかバルスリン!!!」
『バケェチャ!!! バケバケェ!!バンケェッ!!!』
「強いモンスターを美しい花火にするのは私ですって!?
遂に来てしまいましたか………どちらが真の爆裂使いかを決める日が」
『バッケェ………バケチャ』
バチバチ
『凄いロト! めぐみんとバルスリンから火花が出てるロト!!』
両者の間に火花が舞う
『フォクシ!!! マフォ!』
「私も居るの忘れないでね……」
「爆裂使い決戦何かよりアタシを早く家に帰してよママ!!」
「あの卵ならちゃんとバニルさん達に預かって貰ってるから安心して……って私はママじゃない!!!」
「何でリッチーと氷の女王(笑)とゴミを泥水で煮詰めたぐらいクソな悪魔に預けたのよ!!!
ドラゴンの卵はね親ドラゴンが抱いている期間が長いほど高い魔力と親の属性を引き継ぐの!!
このままじゃゼル帝が邪悪な闇の力を宿す暗黒のドラゴンになっちゃうじゃない!!!」
「安心しろ生まれてきても暗黒のヒヨコだ、そんなに早く帰りたいんならさっさとヒュドラを倒せば良いだろうが
サトシ達や爆裂トリオでもダメなら引き上げりゃ良いだけだしよ」
「うっ……何よカズマさん!!何時もならアタシと同じで帰りたがるのにヤル気出しちゃって、ナマケロもリオルと一緒に準備運動しちゃてるし何なのよ!!!」
『ナンマァ! ナンマァ!』
『リオッ! リオッ! リオッ!』
「リオル、もし攻撃が通用しないならお前は直ぐに避難するんだぞ」
『リオッ? リオリィ!リィオリオ!!』
「任せてって……」
「大丈夫だよダクネス、この4日間でリオルかなり強くなったんだから」
「そうなのか?」
「うん! リオル!!ダクネスにカッコいい所を見せてやろうぜ!!」
『リオ♪』
「はぁ………分かったわよ、皆がヤル気満々ならアタシも腹括るわよ………イブ手伝って」
『アゥアゥ!!』
覚悟を決めたアクアがイブと共に濁っている湖に飛び込み
「あれで湖の浄化をしてるの?」
『マフォマフォ?』
スイスイと湖を泳ぐと、次はバタフライで泳ぎ始める女神と未来の神
「水遊びしてる様にしか見えませんね……」
とてもクーロンズヒュドラを誘き寄せる為に、湖の水を綺麗に浄化する作業には見えなかった
『ピッ? ピカピ!』
「どうしたピカチュウ?」
何故か警戒心を強めるピカチュウ
『ナンマァ……』
「お前もどうした?」
そしてナマケロも辺りを警戒していた
ポワン ポワン
「なんだ?急に地面に草が生え出したぞ!」
「もしかして、そのクーロンズヒュドラってモンスターが目覚めたんじゃ!!」
「いえ、湖から魔力は感じないです」
バサァ!!
『ウホォォ!!!』
すると草むらから頭の部分が葉っぱに被われ、両手に木材で作られた棒を握り、まるでドラムの様な形をした切り株を持ったゴリラの様な生き物が勢い良く飛び出す
「ゴリラ!?」
『違うロト、あれはゴリランダーロト!!
ゴリランダー ドラマーポケモン くさタイプ
特別な切り株のパワーをドラミングでコントロールし、草やツタといった植物を操って戦うポケモン』
「って事はこの生えて来た草、ゴリランダーのとくせいグラスメイカーで生まれた物か」
『ウホォォ!!』
ポワン ポワン
<ドラマーポケモン>ゴリランダーが切り株で作られたドラムを叩くと地面に草が次々に生え始める
「じゃあ先日に生えた雑草もゴリランダーの物なんじゃ」
「ではクーロンズヒュドラは、まだ眠っているのか……」
「なら良かったじゃねえかコレで暫くはアクセルも安泰なんだろ、どうせなら王宮の軍隊が来てから目覚めてくれよ」
「そう……だな……あぁ、そっちの方が良いに決まっている」
『リオリオ?』
何故か辛そうに声を出すダクネスをリオルが心配する
『ピカピカ! ピィカァ?』
『ナマ………ナンマケェ……』
一方でピカチュウとナマケロはゴリランダーの姿を確認してからも、何故か不穏な気配を感じ互いに確認を取り合う
『ウホォォ!!』
「危ない! 皆避けて!!」
ゴリランダーが強くドラムを叩き地面から巨大な根っこを召喚し攻撃する<ドラムアタック>が一同に迫る、だがいち早く察知したサトシの号令で全員交わす
「危ねぇ……」
『ウホォホォ!!!ウホッ!!』
『どうやらアチシ達ポケモンを連れているから、皆を自分を捕まえて閉じ込めた人間の仲間だと思ってるロト』
「パスチャーの事ね、そのトレーナーは私達が必ず捕まえて二度と悪事を働かせない様にするわ!
だからアナタは自分の暮らしていた場所に帰りましょう!!」
『ウホォォ!!!ウホホォイ!!!』
「どうやら話し合いは不能らしいな」
『フォクシ!』
「えぇ!
私とマフォクシーが行くわ
ゴリランダーはくさタイプ、マフォクシーの火炎なら」
『リオッ!』
『フォク?』
「リオル?」
『リィオリオ! リオリィリオリオ!!』
『ボクに任せてって……大丈夫ロトかリオル
あのゴリランダーかなり強そうロトよ!』
「えぇ! 体格差もかなりありますよ」
『リオリィ!』
大丈夫と頷き前に出る
「なぁに体格差なら大丈夫だ、初めて会った頃でかいグソグムシャとヤり合って勝ってんだからよアイツ」
「あぁ!
あの時みたいに私がデコイで手伝う、行くぞリオル」
『リオリオ、リオッリィオリオ!』
「なっ!? 1人で戦うだと!?」
「おいマジか!! デコイ無かったらお前の攻撃は」
『リィィオ!!』
ゴリランダーに突撃する
「きっとリオルはダクネスに見て欲しいんだよ、強くなった自分を」
「私に?」
「だから応援してあげて」
「あ………あぁ!」
『リィィィオッ!!!!』
『ウホッ?』
「あぁやっぱり攻撃が外れてます!」
『バケバケチャ……』
リオルの<はっけい>がゴリランダーではなく隣の木に命中してしまう
バリバリ
『ウホォォ!?』
だが命中した木が一緒で粉々になり目を丸くするゴリランダー
『リィィィオッ!!!!』
バリバリ
『リィィィオッ!!!!』
バリバリ
連続で攻撃するも動きが止まっているゴリランダーには全く当たらず、代わりに攻撃が命中する木が次々に粉砕されていく
「相変わらずパワーはスゲーな………」
「でもせっかくのパワーも当たらなかったら」
「大丈夫」
『リィィィオ!!!』
『ウホッ……ウンホォ!!』
再び<はっけい>で攻撃するリオルに、彼女のパワーを目の当たりにし更には何処に拳が向かうか分からない為、ゴリランダーは根っこを体の周りに生み出し防御を固める
『リオッ!』
待ってましたとリオルが<はっけい>を中断し、根っこの隙間を通りゴリランダーの足元に近付き両足を掴み
『リィィィオッ!!!』
『ウホォォ!?』
「「「持ち上げた!?」」」
『マフォク!?』
『バケチャ!?』
身長2メートル越えのゴリランダーを小柄のリオルが楽々と持ち上げ
『リィィオッ!!!』
そのまま地面に叩き付ける
が
『ウンホォ!!』
『スティックを地面に刺してるロト!!』
「アレで衝撃を和らげたのか!」
両手に持つスティックを地面に突き刺し衝撃を殺した為、ゴリランダーはダメージを受けておず
『ウホォォ!!!!』
「リオル!?」
お返しと言わんばかりに、全身を使って猛アタックする技<10まんばりき>がリオルに向かう
『リオリィオ!』
『ウホ………ウホォォ!!』
リオルの腹目掛けて突撃していたゴリランダーの体が、リオルの掲げた右手の人差し指の方に向かい
『リオッ!!!』
来る場所が分かるので受け止める事に集中出来たリオルはゴリランダーの体を見事に受け止め
『リィイオッ!!!!』
『ウホォォォ!?』
突撃したゴリランダーの勢いを綺麗に流し、今度はスティックで衝撃を和らげさせぬよう背中を地面に叩き付ける綺麗な一本背負が決まり
『ウホッ………』
ゴリランダーは戦闘不能となる
『リィオッ!リオリオ!』
「あっ! 分かった!
ていやぁ!」
ボールを投げる様に頼まれ、出会った時に教えて貰った投げ方でゴリランダーに向かいダクネスがボールを投げ
パシュン
クイッ クイッ クイッ
カチッ
見事ゴリランダーのゲットに成功
『捕獲完了ロト!』
「なんちゅう鮮やかな一本背負いだよ……やるじゃねえかリオル!」
『マフォ!フォクシ!!』
『バケェチャバケ♪』
『リィオ!』
「あぁ! カッコ良かったぞリオル♪」
『リィオッ♪』
一番褒めて欲しい人物にカッコいいと言われ、最高の笑顔を浮かばせるリオル
「投げ技や向かって来る相手の力を利用して戦うスタイルを身に付けたのね」
「あぁ、この3日間プロレス技や投げ技が得意なガオガエンやルチャブル達にミッチリ鍛えて貰ったんだ
凄かったぜリオル♪」
『リオッ♪』
「くぅぅ……最強のポケモントレーナーの称号を奪うライバルが更に増えちゃいましたよ!!」
「クーロンズヒュドラの目覚めには立ち会えなかったが、お前の成長した姿に立ち会えて……嬉しいよ」
『リオリオ、リオッ♪』
「そんじゃあゴリランダーとアクアの奴がゲットしたっていうポワルンを教会に連れて行って、今日は帰るか」
「…………………そうだな」
「アクア! イブ! 帰るよ!!」
リオルがゴリランダーとバトルしている間も、湖の浄化作業を行っていたアクアとイブを呼ぶが
『「グゥ~グゥ~」』
「えぇ!? もしかして2人共寝てるの!!」
「水は綺麗になってるし、きっと浄化で疲れたのよ
まあ湖に浮かびながら寝るって中々にシュールな絵面だけど………」
「アクア!! イブ!! 起きてください!!帰りますよ!!!」
『バケチャバケ!! バケバケ!!』
『マフォク!!!』
『……あぅ? アシィマ!!』
「……ふぇ? あれぇ……ヒュドラはどうしたの?まさかもう討伐したの?」
「雑草生えたのゴリランダーってポケモンの影響だったんだよ、だからクーロンズヒュドラはまだ寝てるから帰るぞ
さっさと上がって来い!」
「何よせっかく腹を括ったってのに、帰りましょうイブ
早く帰って愚かな悪魔の手からゼル帝を取り返しに行かないと!」
『……………アゥ』
陸に向かい泳ぎ始める
「そんじゃあ帰るとする………って、どうしたナマケロ?
ピカチュウもさっきからキョロキョロしてよ」
『ナマ……ナマ…』
『ピィ………ピカ、ピカピ!
ピィカァ!ピカチュ!』
「えっ? さっきの気配はゴリランダーの物じゃない?」
ブクブク
「もしや他にもポケモンが居るのか?」
『ピィカァ……』
『ナンマケェ、ナンマナマ』
「ポケモンの気配じゃねえだと?」
ブクブク
「ビクッ!!
ね……ねえ………皆」
「どうした?」
「い……いま急に……す…凄い魔力を感じるの!」
「私もです! こんな莫大な魔力初めて感じます、一体何処から…………なっ!?
この魔力の出所この湖からです!!!」
「なんだって!?」
「うん……間違いない!!
しかも段々近付いて来てる!!」
『ピィカァ!? ピィカァピカチュ!!!』
『ナマァ! ナンマァナマ!!!』
『ピカチュウもナマケロも湖からヤバい気配がするって言ってるロト!!』
「ま……まさか!?
アクア!!イブ!!早く陸に上がって来い!!!」
「なに慌ててんのよダクネス?
言われなくても早く帰ってゼル帝のお世話したいんだから」
ブクブク ブクブク ブクブク
『リマ?』
「あら? 何かしら?」
ザバァァァン
「ギャァァァァァァ!!!!」
『アシィィィィィ!!!!』
湖の底から、全身が黒く鋭い目と尖った牙が特徴的の生き物が這い上がり
小島と間違えそうな程に巨大な胴体の上に居た為か、アクアとイブは持ち上げられてしまい情けない悲鳴を上げる
「い……一応聞くが……あれはポケモンか?」
「うんうん、俺は見た事ない」
『アチシも無いロト……』
「って………事は……」
「8つの首に……巨大なサイズ…間違いない、10年前に討伐に向かった騎士達が話していた特徴と一致している
アレがクーロンズヒュドラだ」
『『『『『『『『ツァァァァァァァ!!!!!!!!!』』』』』』』』
全長およそ10メートル以上はあるであろう長身から8つの首でカズマ達を見下ろし、凄まじい咆哮を上げるクーロンズヒュドラ
その長身と、まるで空気すら振動しているのではないかと錯覚する程の咆哮に一同の顔が引きつる
「コイツがクーロンズヒュドラ……………確かに強そうだ
へへ」
『ピィカァ』
約2名のバトル好きを除く
「助けてぇぇ!!!いやぁぁぁ食べられるぅぅぅ!!!」
一方、クーロンズヒュドラの首に囲まれ水の女神は完全にパニックになっていた
『リィ……アシマリマ!アゥアゥ!!
アシィィィィィ!!!!』
「わぁぁぁぁぁ!?」
アクアの背中にイブがくっ付き、アクアの逆方向に<みずでっぽう>を噴出し皆の元に飛んで行く
「アクア!!」
「うわぁぁぁん!!!ママぁぁぁ!!!」
「よしよし怖かったわね、ナイスよイブ」
『アシマ!』
アクアを受け止め怯える彼女の頭を撫でるセレナママ
「よ……よしアクアとイブは居なくなった、めぐみん!セレナ!それからバルスリン!!
お前らの誰でも良い! 爆裂魔法かだいばくはつをブチ込んでやれ!!」
「おお…お任せください!!!
バババ…バルスリン! セレナ!
こ……今回は相手が……ああ…あんなに巨大ですので、今回は我ら爆裂トリオ全員の攻撃を合わせ粉砕してやりましょう!!!ええそうしましょう!!!」
『バババ……バケチャ……バケバケチャ!!!』
「う……うん!!」
『マフォク、フォクシィ?』
「大丈夫! や…やってみる」
あまりにもクーロンズヒュドラが巨大生物の為、若干怯えが入るも杖を取りだし
『バケバケチャ! バケチャバッケ!!』
『アシマァ!?』
イブの<みずでっぽう>で自分をクーロンズヒュドラの頭上に飛ばしてくれと頼む
「なら呪文を唱え終えるまでの時間稼ぎは任せて、俺達がやるよ」
『ピィカァ!』
「お…おぉ頼む!
つうかヤル気満々だなお前ら」
「だってアイツメチャクチャ強そうだし、皆と一緒に戦うのレイドバトルみたいでワクワクするんだ♪」
「(やっぱりコイツの感性サイ○人だな……)
だがタダ爆裂魔法とだいばくはつを撃っても、こんなにデカイ奴相手じゃ1発で仕留められねえ
アイツらの首を1ヶ所に纏めて其所に撃ち込んでやんねえと倒せない筈だ」
「オッケー! 左は任せたぞピカチュウ!!!」
『ピカァァ!!』
『リオリオ!! リオリィ!』
「あぁ……私達も行こう!!」
「よ……よし行けお前ら!!」
『ナママ、ナンマァナ』
「俺もヤれだぁ!? 無茶言うなよ俺最弱職だぞ!!」
『ナマッ! ナンマァナマ!』
「あん? そうだな………ソレなら良いか………分かった、ヤルよヤル」
『ナンマァ
ナマァナマ! ナマナンマァ!!』
『フォクシ!!
マフォク! マフォクシマフォ!』
「気を付けてねマフォクシー!!」
ナマケロと共にマフォクシーもクーロンズヒュドラの首に向かう
『ピカァァァチュウ!!!』
『フォクシィィ!!!』
『グルルル!!!!』
『ピカァ!?』
『フォクシ!?』
<10まんボルト>や<だいもんじ>をヒュドラの首に放つも全く効いていない
『フワァァ~』
『グルルル!!』
『ナマァ……』
ならば眠らせようと<あくび>するが、体に大量の魔力を宿しているヒュドラには状態異常の耐性もあり此方も全く効いてはいなかった
「(眠らせるのも遠距離攻撃もダメなら、パワーで押さえ付ける)
いでよメルメタル! カビゴン! ウオノラゴン!」
『メタァ!』
『カンビィ!』
『ウノォォ!!!』
ピカチュウ達の技が通用しないのが見え、ヒュドラの首達を力で押さえ付けようと
<ナットポケモン>メルメタル<いねむりポケモン>カビゴン<かせきポケモン>ウオノラゴンを繰り出す
「皆! あの生き物の首を押さえ付けるの手伝ってくれ!!!」
『メタァル!!』
『カンビィィ!!』
『ウノウノォ!!!』
『グルルル!!』
『ウノォォ!!』
顎の力が強いウオノラゴンは首に噛み付き動きを封じ
『グルルル!!』
『カンビィ~』
ポケモンの中でも重い部類に入るカビゴンは自分に向かって来たヒュドラの首にのし掛かり動きを封じ
『『グルルル!!』』
『メタァァル!!!』
力自慢のメルメタルは片手でヒュドラの首を1体ずつ怪力で押さえ付ける
「よし! リオル!サトシ!
私達も続くぞ!!」
『リオッ!!』
「オッケー!!」
『『『グルルル!!』』』
『リィィ……リオォォ!!』
「「ウォォォ!!!」」
(アイツらが本当に同じ人間か怪しくなって来たぜ)
必死にヒュドラの首を押さえ付けているダクネスとサトシのパワーに引きながらも、カズマはナマケロに言われた通り潜伏スキルを使い気配を消しピカチュウとナマケロとマフォクシーが戦うヒュドラの首に弓矢を構え
『スピーカーモードに変更
皆ぁぁ!!!!!! 爆裂魔法の準備出来たロト!!!!!!』
「よし!!
ンソゲキィ!」
『グルルル!?』
ロトムの合図を引き金にし放った矢がヒュドラの目に刺ささる
「ンソゲキィ! ンソゲキィ!」
連続で矢を皆が押さえ付けるヒュドラの目に命中させ
『『『『『『『『グルルルゥゥゥ!!!!!』』』』』』』』
8つの首全てが痛がり悶え始める
「頼むぜお前ら!!」
「「せえぇぇのぉ!!!」」
『リィィィオ!!!』
『ウノォォ!!』
『カンビィィッ!!!』
『メタァァル!!!』
全員各々自分が押さえ付ける首を湖に浮かぶクーロンズヒュドラの体に投げ
残った最後の首は
『フォクシィィ!!!』
バァァン!!
『ナンマァ!!』
『ピカァァ!!』
マフォクシーが地面に放った<だいもんじ>の爆発を利用してナマケロとピカチュウが最後の首目掛け大ジャンプし
『ナンマァァ!!!!』
『ピカァァァッ!!!!』
落下するスピードが加わった<じごくつき>と<アイアンテール>を食らわせ他の首と同じく胴体に叩き付ける
『バケバケチャ!!』
『アゥアゥ………アァシィィィ!!!』
それを確認し、バルスリンの背中に捕まりながら<みずでっぽう>を放ちクーロンズヒュドラの真上に向かい
『リマァァァ!!!』
バルスリンを投下しイブは急いで避難する
「行きますよ!!」
「うん!!」
「「エクスプロージョン!!!!」」
『バァァァァケェェェ!!!!』
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
耳を塞がなければ確実に鼓膜が破れる爆音と水飛沫が辺りに鳴り響く
「や………やったわ………やったわよ皆!!!」
『勝ったロト!!』
クーロンズヒュドラの首は全て消え巨大な胴体だけが湖にプカプカと浮かび
勝利した事を喜ぶアクアとロトム図鑑
「はぅ………や……やったわね」
「えぇ……アクア……バルスリンをボールに」
「オッケー!!」
「ありがとな皆」
『メタァ♪』
『カビィ!』
『ウノォォ!!』
「わぁぁ!?ウオノラゴン!!噛み付きはダメだって!!!」
『リオリオ、リオリィ♪』
「あぁ……良かった」
「ふぅ……案外上手く行くもんだな……」
『フォクシィ♪
マフォク!? フォクシィィ!!』
「どうしたマフォクシー?」
『ピカァァァッ!!!』
『フォク!!!』
先ほど<アイアンテール>で攻撃する為に大ジャンプしたピカチュウは、爆発魔法と<だいばくはつ>の爆風で更に上昇し今やっと地上へと落下して来たが何とかマフォクシーが受け止める
そしてピカチュウが落下して来たという事は
『ナマァァ!!!』
ドォォン!!
ピカチュウと違いナマケロは地面に激突してしまう
「あっ?
そういや最後はお前を受け止める算段だったな………ゴメンねぇ♪テヘペロ」
『ナマァァァ!!!』
「だぁぁ悪かった!!本当に悪かった!!!ゴメンなさい謝るから爪を首に掛けないでくれぇぇ!!!」
「えぇと……バルスリンは………と……」
『アシマリマ!』
『バケェ~バケェ~』
「あぁ居た! お疲れ様よバルスリン、ボールで休んでて!」
ニヤニヤと笑いながら湖にプカプカ浮かぶバルスリンを見つけ、彼女をボールの中に入れる
「しかし討伐金が10億だからどんなヤバイ凶悪モンスターかと思ったけど大した事無かったわね」
『アシマリマ!アゥアゥ!!』
「そうね、女神と未来の神であるアタシ達が居るんだもの負ける訳『グルルル』ないも…………ん?」
『アシィ?』
『グルルル!!!!』
「ギャァァァァ!!!」
『リマァァァァァ!!!』
「なっ!? 何でまだ首があんだよ!?
確かに8つ全部消し飛ばしただろ!!」
シュルルル
『グルルル!!』
シュルルル
『グルルル!』
胴体から次々にクーロンズヒュドラの首が生えて来る
「ま………まさか………」
シュルルル
『グルルル』
シュルルル
『グルルル』
「コイツ………再生能力持ちかぁぁ!?」
『『『『『『『『グルルルゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!』』』』』』』』
「「「「「「嘘ぉぉぉ!?」」」」」」
8つの首全てが復活し咆哮を上げるクーロンズヒュドラとカズマ達の悲鳴に近い叫びが綺麗にハモる
バシャン!!!
咆哮を上げたクーロンズヒュドラだが、攻撃するではなく、その巨体を水に沈め湖の底に向かう
「に………逃げた……のか?」
<アクセルの町>
ヒュドラが逃走してしまい、仕方なく町へと帰還した一行はポワルンとゴリランダーのボールを教会に預け
めぐみんはカズマ、セレナはサトシが背負いながらクーロンズヒュドラが目覚めた事や再生能力がある事を伝えにギルドに向かう
その道中にて
「奴は体内に溜め込んだ魔力を使って体を再生させていました……なのでアレを退治するには再生が追い付かない火力で首や胴体を破壊するか、体内の魔力を全て消費させてから致命傷を負わせるしかありませんね」
「ウチの最大火力のダブル爆裂魔法とだいばくはつ以上の威力なんて無理だろ………それに魔力の消費も、アイツの体内にまだまだヤバイ量の魔力が合ったんだろ?」
「えぇ…」
「うん……多分まだ8割ぐらいはあると思う」
「そんなに!?」
『ピカァ……』
『フォクシィ!?』
「アレだけやって2割の消費かよ……王都の軍勢がアイツを打ち倒せない理由が分かった、ありゃ強いからってのもあるが再生しまくって止めを刺せないから魔力を削って眠らせるしか方法がなかったんだ」
『それに止めを刺そうとしたら先みたいに湖に潜られたら手詰まりロト……』
「…………お手上げだなコリャ」
『ナンマァ……ナマナマ……』
「ダクネス……ゴメンね、倒すって約束したのに破っちゃって」
最後尾にて明らかに元気を無くしながら歩くダクネスに向かいサトシが振り返り謝罪する
「謝らないでくれ、10億の高額モンスターだ……一筋縄でいかなくて当然だ……」
『リオリオ……リオリィ……』
「だから謝らないでくれ、お前や皆も頑張ってくれたんだからな」
「そうね皆よく頑張ったんだもの!!
アタシとイブも頑張ったわよ、暫くアイツを湖から出てこれなくしたんだから」
『アゥアゥ!!』
「何をやったんですか?」
「アイツを誘き出す為に湖を浄化したから、当分は湖を症気で汚染する作業に入るから
その間に王都の軍勢が着くでしょうし、後は彼らに任せましょうよダクネス」
「………あぁ」
だがダクネスは明らかに納得していない様子であった
「………………はぁ
今日はダメだったけどよ、次にあのヒュドラと戦うまでに入念な準備と作戦立てるぞお前ら」
「「えっ!?」」
「当然です!!
ドラゴンスレイヤーの称号、必ずやこの手に!!」
「うん! 今度こそ絶対倒そう!!」
『ピカッピカ!!』
「ダクネスとの約束もだけど、このまま終わるの悔しいものね!!」
『フォクシィ!!』
『あのヒュドラの対抗策のデータ集めなら任せるロト!!』
「ちょっとカズマさんも皆も何言ってるの、アタシ言ったわよねアタシ達は大人しくしてても大丈夫って!!」
「アクアの言う通り……もう良いんだ、後は王都の軍に」
「おい言い出しっぺが何言ってんだ、散々俺に町の為に立ち上がれって発破かけといて自分は引き下がんのかよ
あぁ腰抜けクルセイダーさんよ!!」
「なっ!?誰が腰抜けだ!!!!
よーし見てろ!!!
アクセルの町の安全はダスティネス家が守るのが使命、ダスティネスの名の元にあのヒュドラを必ずブッ殺してやるぅぅ!!!!」
『リオリオ♪』
何時ものダクネスに戻り喜ぶリオル
「ダクネスまで………イブ!!貴女はアタシの味方よね!!!」
『アシィ!?
リィ……』
『リオリオ!! リィオルッ!!』
『フォクシィ、マフォク!』
ガタガタ
イブがチラ見するのは、他の女性陣達のヤル気満々の(バルスリンはボールの中だか、やりましょうとボールを動かす)姿である
『ア……アシマリマ……アゥ、アシマァリィ…』
「貴女まで!?」
心酔する女神ではなく同姓達との関係性を選ぶ未来の神であった
<ギルド内>
「すんません!」
「はい、ようこそサトウさん
モグモグ」
「へいどうも」
「今日は何の御用でしょうか
モグモグ」
「ちょっと報告がありまして」
「今度は何をヤラかしたんですか?
モグモグ」
「いや今回は本当に何も悪い事してないッス……てかお姉さん、美味そうにドーナツ食べてますね」
「あっ………失礼しました!!
美味しいからつい無意識で食べちゃいまして」
「は……はぁ……そうッスか」
「報告はカズマがしてくれますし、その間に私達は「言っておくがシュワシュワはもうダメだぞ」分かってますよ、流石に前ので凝りました
お姉さん!! ジャイアントトードの唐揚げ2人前とレモネード!!!」
「晩御飯前よ」
「コレぐらい小腹ですよ」
「あ……あの俺も同じのを」
「サトシまで……」
「アタシはシュワシュワをじゃんじゃん持ってきなさい!!!」
「卵買ったから今お金持ってないでしょ」
「ツケよツケ!!
今は飲まないとやってられないのよ!!!」
『アシマリマ……』
ルナとカズマが話してる間、ギルド内にて腰を下ろすサトシ達に
「何だお前ら、随分お疲れじゃねえか?」
「何かデカイクエストでもこなして来たのか?」
他の冒険者達が近付く
「えぇ凄いモンスターと戦って来ました、でも逃げられちゃって」
「へぇ~カズマの所が全員揃ってんのに逃げられるとはな、どんな奴と戦ったんだ?」
「クーロンズヒュドラですよ、今度こそ必ず討伐しドラゴンスレイヤーの称号を」
「なぁぁぁにぃぃ!?」
「クーロンズヒュドラだと!?」
「へっ!?」
「本当ですかサトウさん!?」
「は……はい……そうですけど」
冒険者達と恐らく同じ事をカズマから聞いたルナの叫びが綺麗にシンクロする
「おいおいマジかよ……」
「クーロンズヒュドラですって」
「ですがクーロンズヒュドラは湖の底で眠ってる筈ですよ、それに確か湖を浄化しない限りは起きていても浮上しないはず…………あっ!
まさかアクアさんが……?」
「えぇ、アイツとお供のイブに浄化させましたよ」
「おいおいアクアの姉ちゃん何やってんだ!!」
「迷惑はアクシズ教の勧誘だけで勘弁してくれよ!!!」
「な……何よ!! アクシズ教の勧誘の何処が迷惑なのよ!!!」
「迷惑に決まってんだろうが!!」
「「「それは同意」」」
「ヒク……ヒク………うわぁぁぁ!!!カズマとめぐみんとママがイジメる!!!!」
『アシマリマ……アゥアゥ』
イブにヨシヨシと慰められる
「クーロンズヒュドラが目覚めちまったぁぁぁ!!!」
「手配書だ!! ヒュドラが目覚めた事を至急他の奴等にも知らせろ!!!」
「何故皆こんなに騒ぐんだ?
私達が起こさなくても遅かれ早かれクーロンズヒュドラの目覚めは近かったんだぞ、それに王都の軍勢が来るまでの繋ぎとしてヒュドラの討伐クエストを発注したんだろ!!」
「それがですね、実は王都の方で大事件があった様で
その犯人達の捜索に力を入れているらしくヒュドラ討伐の軍勢が来るのが遅くなると今朝伝達が……」
「なんだと!?」
『ナマァァ!?』
「ちょっと待て!!! 今王都で大事件が起きた!!!」
「もしかしてアイリスに何か合ったんですか!!!
それともティアラやオーティスですか!!!」
『ピカァピカ!! ピカチュウ!!!』
「あ……アイリスって第一王女のアイリス様の事ですよね……?
何でサトシさんが呼び捨てに」
「そんな事はどうでも良いから俺の可愛い妹達に何かあったのか教えてくれ!!!!」
『ナマァ!!ナンマァ!!!ナマナマァ!!!!』
「えぇと呼び捨てにしてるわ妹達って何の事か分かりませんし、ナマケロ君がこんなに元気に動いてるの私初めて見てビックリもしてますが
大事件と言っても数週間前の事です、何でもアイリス様に暴行を加えアイリス様の遊び相手の少女を拐おうとした犯人探しに兵達や騎士団に多数の冒険者達を駆り出しているみたいでして」
「なんだあのヒステリック野郎探しの事か……はぁ…良かった」
『ナンマァ……』
「本当、皆に何か合ったのかって焦っちゃったよ」
『ピィカァ……』
アイリスやティアラやオーティスの兄妹に何か合った訳ではなく、ホッと肩の力を落とす
「何をそんなに安心してるかは分かりませんが、王都なら大丈夫ですよ
さっき言った王女様の遊び相手の子のお兄さんが最近王宮の軍に入ったみたいですが、その人たった数分で王都を襲撃した魔王軍の軍勢を消滅させたみたいですよ、しかも1人で」
『オーティスの事ロト』
「流石は俺の兄弟だ、可愛い妹達の為に頑張ってくれよ」
「今日からその犯人と共犯者の手配書を貼るので、もし見付けたら是非捕まえてくださいね」
ルナが手に持つのはパスチャーと、彼を連れて行った男の写真と名前が書かれた手配書であった
「あの剣と盾を持ってた奴、マノールって名前なんだ」
『ピィィカ』
「えぇ……ただ信じられないんですよね、数ヶ月前まではアクセルにも良く顔を出してましたが何処にでも居るような普通の人でクラスも冒険者でパッとしない人だったのに
5000万エリスなんて高額な懸賞金掛けられるなんて」
「金にでも困ってたんじゃないッスか
おうおう、あのヒステリック野郎は20億かよ
ヒュドラの倍だが、まあ可愛い妹達にあんな事したんだ当然だな」
『ナンマナンマ』
「ルナさん! あともう2枚手配書ありました」
「はいはい」
後輩らしき職員からルナが受け取った手配書を見て
「「「『ぶぅぅぅ!!!!』」」」
『ピィィィ!!!!』
『ナァァァ!!!!』
一斉に吹き出す
「この銀髪盗賊団って義賊達も凄かったみたいですよ、王宮の兵や凄腕の冒険者達を知りのけて王女様のネックレスを盗み出したんですから」
金髪の少女に怪しげな仮面男に黄色の肌をした小柄の少年、そして中央に銀髪の少年のイラストが描かれ
懸賞金の欄に1人2億エリスと書かれていた
「あと同じグループかは分かりませんが5人組の盗賊団もあります」
それは変装しているが、間違いなくあの時に共同戦線を張ったロケット団のイラストであり懸賞金は1人に付き3000万エリスと書かれていた
「どど……どうしようカズマ……」
「あ…あ焦るな、変装してんだ……バレる訳ねえ」
「2億……4億……6億……8億……いや3人並んでいるから12億エリス……」
『ピカピカ!?』
「ちょっ!?ダクネス……なんでこっち見るの……しかもそんな血走った目で!?」
「お前……マジで辞めろよ、笑えねえからなそんな冗談……辞めてください!!」
『ナンマァ』
パシュン
『あぁ!!ナマケロズルいロト!!』
「という訳でして、捕まえたい犯罪者が多数出現したが為に王都からの応援が遅れる事になりまして
ですが御安心を、紅魔の里付近のギルドに連絡し紅魔族1の占い師に犯人の行方を依頼した所
なんと銀髪盗賊団ともう1つのグループがアクセルに居る事が分かりまして、さっきから皆さん犯人探しをしています!!!」
「そ………そうッスか……」
「なのでサトウさんもサトシさんもご協力お願いします♪」
満面の笑みでルナから頼まれたが
ほとぼりが冷めるまで暫くの間、自宅に引き籠る事を決意するお頭不在の銀髪盗賊団のメンバーであった。
原作だとヒュドラに殺されたカズマさんですが、サトセレにナマケロや皆のポケモンが加入した事で生存しました