この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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クーロンヒュドラの強さを結構盛っちゃいました


この恐ろしいヒュドラとのレイドバトルに勝利を 後編

ザァァ!! ザァァ!!

 

「カイオーガの気配を感じない……コレは只の雨だわ」

 

 

「前も感じるとか言って結局違うポケモンだったじゃねえか……

 

しかしマジで昨夜より強くなってやがる、こりゃ今日は家で堂々とノンビリ出来るな」

 

「そうだね」

 

「なに雨を見ながら黄昏てるんですか3人共!!!

 

今日こそヒュドラの討伐に出向きますよ!!」

 

「うっ……ゴメンめぐみん、俺達しばらくは外に出れなくて」

『ピカピカ』

 

「何でですか!!!

 

何時もは特訓をする為やポケモンゲットやクエストの為に喜んで外出していたのに、この2日間カズマやアクア達と一緒に引き籠るなんて!!まさか引きニート菌が移ったんですか!!!!」

 

アクセルにて銀髪盗賊団がお尋ね者となってから2日、その間カズマとサトシ達は屋敷で引き籠っていた

 

あの後ギルド職員がバニルに盗賊団の居場所を見通して欲しいと依頼した事を知り、彼にバレぬよう暫くの間バニルの見通しの邪魔になるアクアの側を離れず過ごす事となり

 

幸いにも彼女は元々ヒュドラの討伐に反対だったので一緒に屋敷で引き籠る事に難色を示す事はなかったが

 

「カズマも次こそヒュドラを倒す作戦を考えるとヤル気満々だったのに、引き籠るなんて何考えてんですか!!!!」

 

銀髪盗賊団絡みの事情を知らないめぐみんがソレを許さない

 

 

「そうは言っても……外に出ない間もずっとロトムとサトシと一緒に作戦を考えてるが、全然妙案が思い浮かばないんだよ」

 

『致命傷を与えても湖に逃げられるなら攻撃をする前にヒュドラの胴体を地上に引きずり出そうと考えたロトが、サトシのポケモン達に手伝って貰ってもアチシの計算では、あのヒュドラを地上に引きずり出すのは力不足ロト』

 

「だったら逃げられる前に私とセレナで爆裂魔法を、バルスリンはだいばくはつを連続でヒュドラにブチ込んで消滅させれば良いのですよ」

 

『連続って爆裂魔法は1日に1回しか撃てないし、だいばくはつも瀕死になるから1発しか撃てないロトよ?』

 

 

「御安心を、前にカズマのドレインタッチでアクアの魔力を吸って私に注ぐという方法により2発目の爆裂魔法を撃つ事が出来た事がありまして

 

あの方法を使えば我ら爆裂トリオは爆裂魔法とだいばくはつが撃ちたい放題なのですよ」

 

「い!や!よ!

 

あの時はデスロトイヤーが目の前に迫ってたから使わせてあげたけど、女神のアタシがドレインタッチだなんて汚らわしいリッチーのスキル2度と受けたくないわ!!!

 

カズマが脅そうがセレナがアタシの大好物の唐揚げを用意しようが絶対嫌よ!!!!

 

モグモグ」

 

「アクア素手で食べちゃダメでしょ、お箸を使いなさい!!」

 

「怒るとこソコじゃないでしょ!!

 

アクア!!交渉に応じる気が無いのに交渉用のブツを食べないでください!!!」

 

「…………モグモグモグモグ」

 

『バァケェ!? バケバケチャ!!!

 

モグモグ』

 

「2人だけで食べないでください!!!

 

私も食べます!!モグモグ」

 

 

「俺らの分も残しとけよ

 

 

 

で? お前はめぐみんやセレナ達引き連れて2日間ずっと外出してるが、まさかクーロンヒュドラの所に行ってんのか?」

 

「100………あぁ」

 

 

部屋の隅っこにてリオルと腕立て伏せをするダクネスが手を止める

 

 

「デコイとこのゆびとまれでヒュドラの注意を私とリオルに向けさせ、爆裂魔法とだいばくはつで奇襲を掛けているが……全く効いていない」

 

「お前らなぁ………あんまアイツを刺激すんなよ、今は大人しくしてんだから怒らせる様な真似しない方が良いぞ」

 

「魔力を消費させているんだ、奴を討伐する為にも魔力を全て使わせようとだな」

 

「ねえダクネス、どうしてそんなにクーロンヒュドラを自分の手で倒したいの?」

 

「そ…それは…………」

 

「何か事情があるなら話してよ」

『リオリオ! リィオリィ!!』

 

 

 

「…………事情なんて……ない、ただ単にダスティネス家の人間として町を守る使命感だ」

 

 

(分かりやすいぐらい嘘付いてんな……)

 

 

「ねえサトシ、カズマ

 

ダクネスを手伝ってあげてお願い」

『マフォクシ』

 

 

「うっ!! も……もう少しだけ待ってくれ……」

 

「どうして!?

 

何時ものサトシなら困ってる人が居たら必ず助けるのに、それにクーロンヒュドラみたいな強い相手と戦えるなんて喜んで挑むわ」

 

「えっと……その……」

 

 

『マッフォク!! フォクシ!!』

『ピッ………ピカァピ……』

 

 

女装して義賊をやっていた事がバレるかもしれないから外に出たくない等とは言えない為、サトシとピカチュウは詰め寄るセレナとマフォクシーから目を逸らす

 

 

「と……取りあえず、俺らは雨が止んだら本気出す」

 

 

『アゥ?』

 

『あっ! 雨が止んだロト』

 

 

「よーし洗濯だぁ!!!」

『ナマァァ!!!』

 

「俺も手伝うね!!!」

『ピカァァ!!』

 

 

「あぁちょっと!! 何なの一体?」

『フォクシ?』

 

 

「……………何としてでも……ヒュドラを討たねば」

 

 

『リオリオ……』

 

 

真剣な眼差しで鎧を磨くダクネスをリオルは心配そうに見つめる。

 

 

それから数日の間も

 

 

 

「さあ今日も行きますよ!!」

 

 

「「爆裂~♪ 爆裂~♪」」

『バケバケ~♪ バケバケ~♪』

『フォクフォク♪ フォクフォク~♪』

 

「今更なんだが皆……このスキップに何か意味があるのか?」

 

「意味は無いですよ」

 

「私も最初はスキップしながら移動する意味無いって思ったけど、やってる内に何だが楽しくなっちゃって♪」

『マフォマフォ♪』

 

「そ……そうか……」

 

『リオリオ! リオリィオ!』

 

「あぁ分かった」

 

 

「それでは改めて!」

 

 

「「「爆裂~♪ 爆裂~♪」」」

『バケバケ~♪ バケバケ~♪』

『フォクフォク~♪ フォクフォク~♪』

『リオリル~♪ リオリル~♪』

 

 

 

 

 

 

 

『アレ何やってるの?』

 

『俺が知るか……フワァァ~』

 

『何か楽しそう………アタシも交ざりたい』

 

『アチシもロト』

 

『『えっ!?』』

 

スキップで出掛けていく一同を屋敷の窓から眺めるピカチュウ達であった

 

 

こうしてカズマとサトシ達がアクアと共に引き籠る間も、残りのメンバー達はヒュドラ討伐に出掛けていた

 

そんな生活が3日続いた時

 

 

 

「アクア!!治療をお願い!!!」

 

屋敷に帰って来た瞬間、マフォクシーに背負われたセレナが慌てた様子でアクアを呼ぶ

 

「何々? うっ!?

 

臭ぁぁ!!!」

『アゥゥ……』

 

 

「どうしたの!?

 

うっ!!!」

『ピッ!?』

 

 

「何だ何だ!?

 

んげぇ!!」

『ナンマァァ!!!』

 

 

玄関に皆が集まると、めぐみんを背負うダクネスの体にネバネバとした液体が纏まり付き酸っぱい臭いを漂わせており全員鼻を摘まむ

 

「アクア頼む!! リオルを治療してくれ!!!」

 

ポン

 

『リィ……リィオ……』

 

 

「リオル!?」

『ピカカ!?』

『どうしたロト!?』

 

めぐみんを下ろすと急いでダクネスがボールからリオルを出す、ボールから出た彼女の体には多数の傷が付き血が出ていた

 

「食べられたダクネスを助ける為にヒュドラに攻撃を仕掛けて返り討ちを食らったの……」

 

「オッケー任しときなさい!

 

忌々しい闇のドラゴンもどきに与えられし傷よ、この水の女神アクアの名において「すまないアクア!!早くやってくれ!!」

 

たまには決めさせてよ!!!……分かったわよ……ほらダクネス貴女も」

 

「私は良い、これはヒュドラから抜け出す時に浴びた奴の返り血だ」

 

『リオリオ、リィオリィ!!』

 

『ダクネス見せてロト……あっ!リオルの言った通り本当に右肩を負傷してるロト!』

 

「なら2人共、其所に座りなさいな」

 

『リィオリ』

「あぁ……」

 

 

 

「おい……爆裂魔法とだいばくはつを撃ち逃げするだけじゃなかったのか」

 

「連日の爆裂魔法とだいばくはつが応えたんでしょうね、ダクネスとリオルがデコイとこのゆびとまれを使う前に奇襲を仕掛けて来たんですよ

 

ダクネスが脱出したと同時に我々とマフォクシーの4人係で攻撃して、何とか逃げて帰って来れました」

 

「……危ねえから、もうアイツにケンカ売るのは辞めろ」

 

「…………はい」

 

「…………分かった」

 

『………フォクシィ』

 

 

「はいオッケーよ!」

 

『リオリ、リオリィオ♪』

 

「ありがとうアクア」

 

「取りあえずダクネス、その臭い落とす為にお風呂入って来なさいな

 

丁度イブがアタシの為に沸かせてくれたから」

 

『アゥアゥ』

 

 

「あぁ、リオルお前も一緒に入らないか?」

 

『リィオリィ!』

 

 

「私も着替えて来ますね……うぅ……ヌルヌルで臭いです」

 

 

 

 

<風呂場>

 

(これ以上クーロンヒュドラを刺激すればリオルや皆に負担が掛かる……ならば)

 

『リオリィオ?』

 

「あっ……もう大丈夫だ、お前こそ大丈夫なのか?」

 

『リィオリィ! リオリオ、リィオリオ!』

 

「私の様に丈夫だから平気か………そうだな、体の丈夫さだけでなく戦い方まで様になって来ている……本当に……成長したなリオル」

 

『リオ♪』

 

(サトシの元に数日居ただけで此処まで実力が上がったのに、私が一緒の時は…………私は……この子に……何もしていない処か傷付けてしまった……)

 

『リオリオ?』

 

 

「…………熱い湯だな……のぼせそうだ、すまないが先に上がらせてくれ」

 

『リオリ!』

 

「お前はもっと入って良いんだぞ」

 

『リオリィ!!』

 

「…………そうか、なら一緒に出よう」

 

互いに体を拭き居間に向かうと

 

 

 

「で~もね~母さんが~待っているわ~♪

 

パット入り~エリスは~見栄っ張り~♪」

 

 

『アゥゥゥ………』

 

布団に寝転がりながらゼル帝の卵を抱え妙な歌を口ずさむアクアに対し、イブが羨ましそうに睨む

 

 

「ハハハ……」

 

最近アクアが卵に熱心の為か、イブが嫉妬心を抱いている光景に苦笑いを浮かべてしまう

 

その側では

 

「俺のポケモンで一番の力持ちのメルメタルでクーロンヒュドラの首2本……頑張って3本を押さられるのがやっと、

 

そんな奴を地上に引き上げるとなると……」

 

『ダメロト、ドレだけ計算してもやっぱり人員不足ロト……』

 

「爆裂魔法とだいばくはつで湖の水を全て吹き飛ばすとかは?」

 

『あの湖は底が200メートルあるロト、いくら爆裂魔法とだいばくはつでも全ての水を吹き飛ばすのは難しいロト』

 

「「うーん………」」

 

『ピーカ………』

『マーフォ………』

 

「お前達、クーロンヒュドラの対策を考えてくれているのか?」

 

 

「えぇ、ここまで来たら私も何としてでも倒したくなったもの」

 

「だから作戦を考えてるんだ、ほとぼりが冷めたら俺とカズマ達も絶対手伝うからね」

 

 

「ほとぼりって?」

『フォク?』

 

 

「ギクッ

 

な……なんでも……ないよ」

 

「んん?」

『フォクゥ?』

 

 

『ピカピ………』

 

 

 

「…………………ありがとう」

 

 

『リィオリオ! リオリ!』

 

「邪魔してはダメですよリオル」

 

『バケチャバ、バッケチャバケ』

 

するとリオルが、部屋の隅にてダクネスの鎧を木槌で叩くカズマに近付き

それを見守っているめぐみんとバルスリンに注意される

 

 

「カズマ………何をやっているんだ?」

 

「今日はお前随分傷だらけで帰って来ただろ、だから修理してやってんだよ

 

もう壊すんじゃねえぞ」

 

「…………あぁ………しかし懐かしいな、まだサトシとセレナ達が入る前に皆でアルカンレティアの温泉に行った時以来だなお前に鎧を直して貰ったのは」

 

「そういやそうだったな」

 

「…………今度はリオル達も連れて、また温泉に行きたいものだ」

 

「やだぞ俺は、アルカンレティアには2度と行かねえ

 

アソコの奴等めぐみん並みに頭がアレな奴しか居ないんだぞ」

 

「おい! アレとは何か詳しく話を聞こうじゃないか!!」

 

 

「私も……アソコに行くのはちょっと……アクシズ教の人達の勧誘地獄なんて2度と味わいたくない」

 

「俺は行きたい!!」

 

『ピカピ!?』

『フォクシィ!?』

 

「何で!?」

 

 

「だって楽しかったじゃんか♪」

 

「全然楽しくないだろ!!!!

 

アイツらの迷惑な勧誘なんか受けたくねぇ!!」

 

「そうかな? 色んな物くれる優しい人達だったけど」

 

「おいSSP、自分の主の危機管理能力をちゃんと鍛えろよ」

 

『ピカァ……』

 

「ちょっとアナタ達、アタシの可愛い教徒達の悪口は許さないわよ!!!

 

いい、あの子達は恋仲が深まるペアルック手袋を新商品として生み出すぐらいお利口ななのよ!!!

 

カズマみたいな奴に商品開発を頼む低能な悪魔の店と違ってね!!!」

 

「もう夏間近なのに手袋を売る奴等がお利口かよ………てか俺みたいな奴ってなんだ!!ケンカ売ってんのか!!」

 

「夏だからって手袋をしちゃダメだなんてアタシもエリスも決めてないわよ、というか取り消して!!アタシの可愛い教都達がめぐみん何かと同レベ扱いしたの取り消して!!!」

 

「……………バルスリン、クーロンヒュドラを討伐した記念爆裂はアクシズ教の場所でやりましょうか」

 

『バケェェ♪バケチャババケェ♪』

 

「ごめんなさいめぐみんさん!!爆裂テロは辞めて!!!

 

ゼル帝が産まれたら最初に子守唄を歌う権利上げるから勘弁して!!!」

 

 

『アゥゥ………』

 

 

『フォクシィ!! マフォク!

マフォクシー!!』

 

「貴女も先まで嫌がってたでしょ!!!ペアルック手袋で目の色変えないで!!!

 

アルカンレティアだけは絶対嫌!!」

『ピカカピカァ!!!』

 

『フォクシィ!! マフォクシー!!』

 

 

 

「俺は楽しかったのにな……」

 

『アチシもどんな町か気になるロト』

 

 

皆が各々言い合っている光景をダクネスは楽しげに眺め

 

 

「それでも………私は皆で遊びに行きたいな………」

 

 

『リオリオ?』

 

 

小声で呟いた言葉は、側に居るリオルにしか聞こえてはいなかった。

 

<翌日の早朝>

 

「すぅ~すぅ~すぅ~」

 

『すやぁ~すやぁ~すやぁ~』

 

ドンドン!!!ドドドン!!!!

 

 

ドドドドドドン!!!!!!!!

 

「わぁぁぁ!!なんだ!?」

『ナンマァ?』

 

時刻はまだ日がうっすらと昇り始めた早朝、そんな朝早くから部屋のドアを何度も勢いよく叩かれ目が覚めてしまう

 

 

『リオリリ!! リオオ!! リィオリィ!!!!』

 

「あぁ? その声はリオルか、何だよ朝っぱらから……ゲッ!?まだ6時じゃねえかよ」

 

ガチャリ

 

 

『リオオ!! リオリオ!!!リィオリオリィオ!!!』

 

『ナマッ!?

 

ナママ! ナマナマナンマァ!』

 

「ダクネスが部屋から消えた?

 

どうせ朝シャンだろ、それか外で鍛練とか」

 

 

『リオリ………リィオリィ!リィオリィ!!』

 

違うと首を横に振る

 

 

「………………まさか

 

 

おいリオル、お前は女子共起こしてこい

 

俺らはサトシとピカチュウを起こして来る!!」

 

『リオ!!』

 

 

 

 

<数十分後>

 

訳を聞いた一同は急いで着替えて屋敷内や周辺を探すもダクネスの姿は無かった

 

 

「十中八九クーロンヒュドラの元に向かったとみて間違いありませんね」

 

「うん……きっとリオルや私達にコレ以上危険な目に合って欲しくないから1人で……」

 

 

「あのバカ!!」

 

 

「とにかく湖に行こう!!」

 

『ピッカァ!!』

 

 

『サトシ、ピカチュウ良いロトか

 

例の事まだほとぼりが冷めて無いのに外出して』

 

「そんな事どうでも良い!!!!

 

ダクネス1人でクーロンヒュドラと戦ったら危ないだろ!!」

 

『ピッカァ!!』

 

『リィオリィ!!』

 

 

バァァアン!!!

 

「ちょっ!? サトシさんドア突き破らないで!!!!」

 

「私達も行きます!!」

 

『アシマァリ!!!』

『バケチャバケ!!』

 

「マフォクシー、私達も!!」

『フォク!!』

 

「待て」

 

「えっ? 何カズマ?」

 

 

「お前ら!! 俺らはやる事があるから、お前らだけでダクネスを止めろ

 

絶対ヒュドラと戦うなよ!!!」

 

「はい!!!」

 

「分かったわ!!!」

 

「ナマケロ、お前もあのバカクルセイダー止めて来てくれ」

 

『ナマァ!!』

 

サトシにめぐみんとアクアの後をナマケロも追い掛ける

 

 

 

『サトシとピカチュウは自分の事よりも他者の事を優先する、データ更新ロト

 

 

アチシもお手伝いするロト!!』

 

「待てロトム、お前とセレナとマフォクシーには俺の手伝いをしてくれ」

 

「『手伝い?』」

『フォクシィ?』

 

 

「お前らアクセルの連中には顔効くだろ」

 

「う……うん、買い物や皆の迷惑行為の苦情の件で良く話してるから」

 

『データ集めの為に沢山の住民や冒険者達とのコミュニティを広げてるロトが、それが何ロト?』

 

首を傾げる皆にカズマは財布から大量の札を渡す

 

「コレ使って知り合いの冒険者達に片っ端から交渉して来てくれ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<湖の側>

 

 

「何としてでもヒュドラを討伐し金を手にいれなければ………私は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

{………ご用件は}

 

{ダスティネス様にお会いして来ましたが、段々と体調が悪くなっていますな

 

アレでは後数週間……いや数日持つかどうか}

 

{アルダープ殿………早くご用件を}

 

{コレはコレは失礼

 

ではそろそろ返却をお願いのしたいのですが}

 

{…………今………持ち合わせが}

 

{でしょうなぁ、アレばお父上想いのララティーナ様なら直ぐに私に返しにいらっしゃる筈

 

ですが御安心を、先程ダスティネス様と話したのですが、どうやらこの屋敷を売るおつもりの様ですよ}

 

 

{なっ!?本当か!?}

 

{えぇ}

 

{ダメだ!!! この屋敷はダスティネス家が代々受け継いできた由緒ある屋敷

 

それにこの場所はお父様と亡くなられたお母様との大事な想い出が詰まった大切な場所だ……売るなど……絶対にダメだ!!!}

 

{私に怒鳴られても、決められたのはお父上の意思なのですから

 

ただ確かに由緒あるダスティネス家が屋敷を手放し没落するのは、長い付き合いの私も心が痛みます

 

 

なので、前に私が話した方法を選ばれては……如何でしょうか}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は………私はまだ……」

 

『リオリオ!!!!』

 

「ダクネス!!!」

『ピカピカ!!!』

 

「お前達………良いのか? アクアの側を離れてはバニルに見通されるぞ」

 

「確かに義賊をやった事や女装した事がバレたくないから引き籠ってたけど、ダクネスがそんなにクーロンヒュドラを倒したいなら、訳を言ってくれれば俺達やカズマも喜んで手伝うよ!!

 

バレたって構うもんか!!!」

 

「……………訳なら何回も言っただろ、ダスティネスの名において町を危険に晒すヒュドラを退治したいだけだと」

 

『リオリ!!! リオリィオ!!!』

 

「本当だ………それ以外に理由は」

 

『リオリオ!!』

 

「本当の訳を言いたくないなら……もうソレで良いよ、でも1人で行かないで!!

 

ダクネスは俺と同じかソレ以上に丈夫だしアクアが居るけど、ソレでもアイツと1人で戦うなんて危険だ!!!」

 

『ピカチュ!!!』

 

「危険な相手だからだ、コレ以上……皆を私のワガママに付き合わせる訳にはいかない」

 

『リオリオ!! リィオリィ、リオリィオ!!!』

 

「何度も言わせるな……私は丈夫なのが取り柄だ、あんなヒュドラの攻撃如きで致命傷など負わない

 

さあお前達は早く屋敷に帰れ」

 

ガシッ ガシッ

 

「ダメ!!」

『リオ!!』

 

ダクネスの手をサトシ、足はリオルが逃がさないように力強く掴む

 

 

「離せ!!!」

 

「離さない!!!」

『リィィィオ!!!』

 

 

「違う……………痛い……痛い痛い痛い!!!」

 

「あぁゴメン!!」

『リオリ!!』

 

「フッ!」

 

サトシとリオルが手を放した瞬間、ダクネスが鼻で笑い猛ダッシュで逃げ出す

 

「こんな簡単な嘘に騙されおって!!!」

 

「あぁぁ!? 嘘ついたな!!!」

『リオリオ!! リオリィオ!!!』

 

『ピカァチュウ!!!』

 

慌てて彼女を追い掛ける

 

 

「力だけでなく頭も鍛えた方が良いぞ!!!」

 

 

『ナンマァ!!』

 

「ムッ!? ナマケロか……」

 

だが先回りしていたナマケロがダクネスの前に立ちはだかる

 

 

「ありがとうナマケロ!」

 

『ピカピィカ!!』

 

 

『リオリオ!! リィオリィ!!!』

 

 

「残念だなリオル、私の辞書に諦めるなんて言葉はない!!!

 

えっ!? アイリス様、何故此処に!?」

 

 

「えっ!?アイリス!?」

 

『ピカピカチュ!?』

 

『ナマァァ!? ナマァ!! ナマァ!!』

 

全員がダクネスの向いた方を見るが、其所にはただ木が生えているだけであった

 

「お前の好みは既にお見通しだ!!!!」

 

 

『ナマァ!?』

 

「あぁ!?また騙された!!!」

 

 

ナマケロを振り切り、どんどんとクーロンヒュドラの眠る湖の元に

 

『リオリオ!!』

 

「ギャフン!!!」

 

付く前にリオルがダクネスの足に飛び付き転倒してしまう

 

 

「ふふ……お前は口車に引っ掛からなかったか……流石だなリオル」

 

『リオリオ……リオリ……リオリィオ!』

 

彼女を止めるため戦闘の体勢に入るリオル

 

 

「そういえば稽古による手合わせは何度もしたが、真剣勝負は初めてだったな………ハァ…ハァ……強くなったお前の拳や技を……是非体で味わいたいものだぁ~♪」

 

『リィオ?』

 

「フフフ………ハァ…ハァ……しゃあ……私を止めたいにゃら、激しいプレイを仕掛けて来いリオル!!私を楽しましぇてみろ!!!」

 

紅潮する顔にキマッてる目を浮かばせ仁王立ちでドッシリと構える

 

 

『…………ピィカァ』

『……ナマァナマ』

 

なに言ってんだコイツと、追い付いたピカチュウとナマケロは呆れているが

 

 

『リィ………リィオリィ……』

 

「ダクネス……凄い気迫だ……」

 

ダクネスの気迫(凄まじいパワーによるプレイへの欲求心)に圧され冷や汗を流すリオルとサトシであった

 

「追い付き………ました……はぁ……はぁ」

 

『バケ……バケ……』

 

「はぁ……はぁ……何で後から来たナマケロにアタシ達が追い抜かれるのよ!!」

 

『アシマァ!! アゥアウ!!』

 

「丁度良かった、めぐみん!アクア!ダクネスを止めるの手伝って!!」

 

「分かりました!!

 

てぇぇい!!」

 

勢い良くダクネスに抱き付くと、めぐみんは彼女のズボンに手を伸ばす

 

「ま!?待てめぐみん!!!ズボンを下ろすな!!

 

つぅぅ!! こんな屋外で仲間に身ぐるみを剥がされるなんて何だこの新感覚は!!!!」

 

めぐみんを引き剥がそうとするが、コレはコレで良いかもと感じたのか彼女を引き剥がそうとする手に全く力が入って居なかった

 

「フフフ!まだまだお楽しみはコレからですよ、バルスリン!!やっちゃってください!!」

 

『バケェ!? バ……バケチャァ!!』

 

一瞬バルスリンは戸惑うも、めぐみんが脱がそうと開いた隙間に侵入し

 

「あぁドコを触ってるバルスリン!?しょこは…ハァ…ハァ……らめぇぇ!!!」

 

 

 

 

「ピカチュウ何で目を塞ぐんだよ!?

 

ダクネスどうなったんだ!?何か叫んでるけど!!!」

 

『リオリリ!! リオリオリィオ!?リィオリィ!?』

 

『ピィカァピカ……』

 

『ナマナンマァ……』

 

 

「15歳以下は見ちゃダメよ」

 

『アゥアゥ』

 

「はぁ?」

『リォ?』

 

 

<数分後>

 

 

「ハァ………ハァ………うぅ……」

 

紅潮しヨダレを垂らしながら地面に横たわるダクネス

 

 

「さあダクネス、このまま大人しく帰れば今の続きをしてあげますよ」

 

『バケチャ~バケ』←やっている内にノリノリになった様子

 

「ハァ……ハァ……わ……私は……この様な……快楽に……く……屈しない!!!」

 

「だぁぁコラ待ちなさい!!」

 

立ち上がり湖に向かう彼女の手を掴む

 

「離してくれ!!」

 

「離しませんね、ヒュドラを討伐したいのなら私達全員でやれば良いのに何で1人で行くのですか!!」

 

「昨日のリオルの様に皆がケガをしたらどうする!!

 

私は皆を犠牲にしてまで金など欲しくない!!!」

 

「アレは不意打ちでしたし私達パーティーが全員揃ってなかったからです!!」

 

『リオリオ!! リィオリィ!!!』

 

「だが……」

 

「討伐方法もカズマが考えてくれています、カズマの悪知恵の良さや私達の事………仲間の力が信じられないのですか!!!」

 

「そんな事ない!!!」

 

「だったらカズマが来るまで待機だよ!!!」

 

「わわわ!?」

 

 

『ピカピ!?』

「ちょ!? 何やってんですかサトシ!?」

 

めぐみんから離れようとするダクネスに飛び付き彼女を押し倒す

 

 

「ダクネスが逃げないよう押さえてるんだよ!!」

 

「それは見てたら分かりますが、絵面を考えてください!!」

『バケェチャ!!!』

『ピィカァピカ!!!ピカピ! ピィカァ!!!』

 

 

「ハァ……ハァ……仲間に身ぐるみ剥がされ体を弄くられるだけでなく、年下の男子に押し倒される……ハァ…ハァ……きょ……今日は新感覚のプレイばかりで実に僥倖だぁぁ!!!」

 

「何言ってるか分かんないけど、カズマ達が来るまで暫くこうしてるよ!!!」

 

『ナマァ?

 

 

ナマナァマ!! ナママナンマ!!』

 

『ピッ!? ピカピ!! ピカチュウ!!!』

 

カズマの気配を感じたナマケロからピカチュウに、そしてサトシに伝言が伝わる

 

「もうカズマ達が来たのか!!よーしならもう少しの間押さえてないと!!」

 

「いえカズマ達が来たのならもう離れてください、でないと……さ……流石にコレを見たら……とんでもない修羅場になりますから」

 

「シュラバ?」

 

「確かにコレをマフォクシーやセレナが見たら大変よね

 

でも…………修羅場ってんのちょっと見たいかも、昼ドラみたいなドロドロした奴」

 

『アシッ!?』

 

「ヒルドラとは何か分かりませんが辞めてくださいねアクア」

 

「やーね冗談よ、流石に可哀想だもの辞めとくわ」

 

『ピカピ!! ピィィカァ!!!』

 

 

ピカチュウがサトシを離れさせると、代わりにめぐみんとアクアがダクネスの手をリオルが足を持ち逃がさないようにする

 

 

「良いですかダクネス、先のは言わないでくださいね」

 

「わ……分かっている」

 

「あら? 確かにカズマとセレナにロトムの姿が見えて来たけど………何か………他にも居ない?」

 

「本当だ……誰を連れて来たんだろカズマ達」

 

カズマ達の姿が見えると同時に、その後ろに居る

 

「おぉぉ居た居た!!」

 

「待たせたなララティーナ!!」

 

「手伝いに来たわよダクネスちゃん!!!」

 

 

大量の冒険者達が手を振る

 

 

 

「セドル……ヘインズ……ガリル…何故此処に?」

 

「手伝いに来たんだよ、クーロンヒュドラ討伐に」

 

「手伝いって……まさか全員でか!?」

 

『クーロンヒュドラを倒すにはどうしても人員が足りなかったロト、だから皆に協力を頼んだロト』

 

「そして結果は見ての通りだ、喜べよダクネス声掛けた全員が協力してくれるってよ」

 

「セレナちゃんから聞いたわよララティーナちゃんが無茶してるって、アタシ達にも手伝わせて!」

 

「お前1人に美味しい役目を取らせねえぜ」

 

 

「皆………私の為に……」

 

「そうよダクネス、しかも皆無償で手伝ってくれるって…………約2名は違うけど」

 

 

 

「良いかお前ら!!クーロンヒュドラに止めさしたら倍の金額が貰えるんだ!!!気合い入れて行くぞ!!!!」

 

「おいダスト、倍払うなんて俺言ってねえぞ」

 

「硬い事言うなよ、お前金持ってんだろうが!!!

 

お前ら!!ヒュドラの止めはアクセルの支配者であるダスト様に譲れよな!!!」

 

 

「ゴメンねカズマ、今どうしてもお金が欲しいみたいで……アイツだけお金受け取って」

 

「いや良いよ、リーンも大変だな」

 

 

『メッノォ、メノメノッ』

 

 

『カズマ、ユキメノコがアタクシもお金を倍にしろって』

 

「へいへい分かりましたよ氷の女王様(笑)、活躍次第ですが考えさせていただきます」

 

 

 

 

 

『キィルウ、キルアリィ』

 

「おや、キルちゃんとオマケも来てくれたのですね」

 

「誰がオマケよ!!」

 

「まあまあ、ゆんゆん落ち着いて!」

 

「丁度良いわめぐみん、久しぶりの戦いのお題はどっちがヒュドラ討伐に貢献出来たか対決にしましょう」

 

「良いですよ、何ならハンデをあげましょうか

 

初見の貴女と違い、私はヒュドラと何度もやり合ったアドバンテージがありますし」

 

「いらないわ、実力で貴女に勝たないと意味がないもの

 

それに今回は絶対に負ける訳にはいかないの……セレナに手伝って欲しいって真っ先に頼まれたんだから

 

任せてねセレナ、お友達の為なら私命掛けで戦うから!!!」

 

「いや……命は大事にして」

 

『フォクフォク……』

 

 

『キルキル、キルアリィ』

 

「ありがとうキルちゃん!

 

勝負よめぐみん!!」

 

「ふん! 返り討ちにしてあげましょう」

 

バチバチ

 

 

 

 

『あっ!?』

 

『おや?

 

誰かと思えば私に負けたのがショックでピカチュウに鍛えて貰ってる氷の女王様(笑)じゃないですか』

 

『……オッホホ!鍛えて貰ってるじゃなくて鍛えさせてあげてるの間違いですわ、それよりも今からとんでもなく恐ろしい生き物と戦うので

 

可愛いお嬢ちゃんは早くお帰りになって、ママのミルクでも飲んだら如何かしら』

 

『…………そういうオバ様こそ帰って店番でもしたらどうですか、それともソコまでしてお金が欲しいのですか?

 

プププ! 氷の女王様(笑)の行動理由がお金目当てとは、何と落ちぶれた事やら』

 

『……………ふぶき!!』

『マジカルフレイム!!』

 

ビリビリ

 

『あっちも対抗意識を燃やしてるロト』

 

『ねえロトム、マフォクシー』

 

『なにロト?』

 

『どうしたのピカチュウ?』

 

『ロケット団には声掛けなかったの?

 

今度はニャースだけじゃなく全員をピッピ人形にしようと思ったのに』

 

『それが私がマラサダ屋さんに行ったら、暫く休みますってチラシが貼ってたの』

 

『休み?』

 

『………変装してたとはいえロケット団も指名手配されてたロト、きっとほとぼりが冷めるまで雲隠れしてるロト』

 

『そういやそうだったね』

 

『何ひそひそ話してるの?』

 

『あぁいや何でもないよ!』

 

『こっちの事ロト!!』

 

 

 

 

 

「まあ理由はどうアレ、皆お前の為に集まってくれたんだ良かったな………って

 

 

お前………泣いてんのか?」

 

 

「にゃいてない!!!」

 

「おい皆見ろ!!!ララティーナが皆が来てくれて感動して泣いてるぞ!!!」

 

「貴様ぁぁ!!こういう時は黙っているのが男だろうが!!!」

 

「おあいにく様、俺はそういう常識に囚われない男なんだよ!!!」

 

「おうおう可愛い所あんじゃねえかよララティーナ!!」

 

「ララティーナちゃん可愛い♪」

 

 

 

「良かったねダクネス、皆コレだけダクネスの事が好きなんだよ♪」

 

「人気者じゃないの♪」

 

『アシマァリ♪』

 

「つぅぅぅ……嬉しいが……こういう辱しめは好みじゃない!!!」

 

 

「よーし皆さん!! 泣き虫なララティーナお嬢様の為に頑張ってクーロンヒュドラを討伐するぞぉぉぉ!!!」

 

 

「「「おぉぉぉ!!!!」」」

 

 

こうしてカズマパーティー&アクセルの冒険者連合軍によるクーロンヒュドラ討伐作戦が始まる。

 

<湖>

 

湖にてアクアと助手のイブによる水の浄化が行われている間に

 

 

『盗賊職の皆!! ワイヤーは用意出来てるロトか!!』

 

「おうよ!!」

 

「アーチャー職!! フックとロープ付きの矢の用意は?」

 

「オッケーだよ!!」

 

後方にて、ロトムとカズマが盗賊職とアーチャー職に用意を頼んだ武器の確認を行う

 

 

「魔法使い職!!

 

何時でも攻撃出来る様に最大威力の魔法の準備頼むぞ!!!」

 

 

「わかった!!」

「はい!!」

「任せてください!!!今度こそ爆裂魔法で憎きヒュドラを打ち倒してみせましょう!!」

 

火力要因の魔法使い達に確認を終えた時

 

『『『『『『『『グルルルル!!!!』』』』』』』』

 

「わぁぁぁ出た!!!!」

 

『アシマリマ!! アシィィィ!!!』

 

湖からクーロンヒュドラが現れ、急いでアクアはイブの<みずでっぽう>で避難する

 

 

「アクアお疲れ様! 次は皆に運が上がる魔法を掛けてあげて」

 

「ハイハイ分かったわよ、ブレッシング!ブレッシング!ブレッシング!」

 

幸運値を上げるブレッシングの魔法を全員に掛ける

 

 

「ダクネス囮は任せた、あっさり負けんじゃねえぞ」

 

「安心しろ、防御では私は誰にも負けない」

 

「へっ、知ってるよ!

 

リオル! 今回囮役は1人じゃないとダメだ、お前はサトシと一緒に自慢のパワーで手伝ってくれ!」

 

『リオ!! リオリオ! リィオリオ!!』

 

「あぁ!前方は任してくれ、後方は頼むぞリオル」

 

『リオ!!』

 

 

「ブレッシング!ブレッシング!ブレッシング!ブレッシング!ブレッシング!ブレッシング!ブレッシング!」

 

 

『グルルルル!!』

 

ヒュドラの首の1つがアーチャー職達の方に向かう、それを見て

 

 

「行ってくれ!!」

 

 

「任された!! デコイ!!!!」

 

 

アーチャー職に向けられた首や他の首も全てダクネスの方を向く

 

 

「ブッ殺してやりゅゅゅう!!!!」

 

ヒュドラの間近まで走り出すと、1本でも並の冒険者なら御陀仏となるヒュドラの攻撃を8本全て受けても

 

 

「うおぉぉぉ!!!」

 

ダクネスには全く堪えずヒュドラの攻撃を真正面から受け止め

 

その際に、8本の首がダクネス目掛けて一ヵ所に集まった瞬間

 

「今だ!!!」

 

 

「「「バインド!!!!」」」

 

 

カズマの号令で盗賊職達が持っているワイヤーが8本の首を締め付ける

 

 

『あのワイヤーの位置からして………最も引っ掛けやすいのは………分かったロト

 

 

アーチャー職の皆!! 左から3番目の首付近のワイヤーを狙ってロト!!』

 

 

「「「狙撃!!!」」」

 

今度はロトムの号令でアーチャー職が一斉にフックとロープが付いた矢を放ち、言われた通り左から3番目の首付近のワイヤーに全て引っ掛かる

 

 

 

「よし!

 

リオル!皆も、思いっきり引っ張るぞ!!!」

 

『リィオリオ!!!』

 

「おうよ!!」

 

「へへ、任しときな!!!」

 

 

「せーの!!!」

 

 

「「「うおぉぉぉ!!!」」」

 

 

矢に付いたロープの端をサトシとリオル、そして50人以上は居るであろう力自慢の冒険者達により綱引きの如く引っ張りクーロンヒュドラを湖から引きずり出す

 

 

「そんじゃ俺らも行くか、テレポート頼むぜキルちゃん」

 

『キルア! キルアリィ!!』

 

キルちゃんの肩に手を乗っけると、彼女の<テレポート>により

 

 

「おうおう、めぐみんやセレナの言う通り本当にエグい量の魔力が入ってんな

 

こりゃ吸いがいがあるってもんだぜ」

 

クーロンヒュドラの本体の上に移動し体に触れ

 

「ドレインタッチ」

 

魔力を吸い上げるドレインタッチを使う

 

『『『『『『『『グルルルル!?グルルルル!!』』』』』』』』

 

目の前にて仁王立ちするダクネスから目を離さないで居たが、自身の体から魔力を吸いとられている事に気付くヒュドラであったが

 

首に巻き付くワイヤーのせいで動けず、ならばと唯一動かせる胴体を動かしカズマを振り落とそうとするも

 

 

『キルアリィ!』

 

「はい残念でした、俺なら此処だよ」

 

キルちゃんの<テレポート>により一瞬でダクネスの横、つまりヒュドラの前に移動する

 

 

『グルルルル!!』

 

『キルアリィ!』

 

「ドレインタッチ!!」

 

胴体を動かすのを止めた瞬間、再び<テレポート>でヒュドラの胴体の上でドレインタッチを使い

 

『グルルルル』

 

「キルアリィ!」

 

胴体を動かせば<テレポート>で避難、動かさなくなれば<テレポート>からのドレインタッチと完全に翻弄する

 

 

『グルルルル!!!!』

 

流石に焦りを感じたのか何とかワイヤーを引き千切ろうと首に目一杯の力を入れるヒュドラに対し

 

 

 

『ピカピカァ!!』

 

『スバァァ!!』

 

『ナンマァナ!!』

 

『ホロォォォ!!!』

 

 

 

サトシが召喚した<ツバメポケモン>オオスバメと<プライドポケモン>ケンホロウに乗ったピカチュウとナマケロ

 

 

そして

 

 

「まさか鳥に乗って空を飛べるなんて、お願いねムクホーク」

『ホォォク!!』

 

唯一近距離用の魔法を使えるゆんゆんが、同じくサトシの召喚した<もうきんポケモン>ムクホークの背に乗りピカチュウとナマケロと共にクーロンヒュドラに近付き

 

 

「行くわよ2人共!!

 

ライトオブ! セイバー!!!」

 

 

『ピカァァァ!!!!』

 

『ナマァァァ!!!!』

 

 

ワイヤーを引き千切ろうとするヒュドラの首にライトオブセイバーに<アイアンテール>と<じごくづき>を食らわせ大人しくさせる

 

 

「首を切り落とすつもりでやったのに……なんて固さなの……」

 

『キルキル!!! キルアリィキルゥ!!!』

 

「そうね! 応援ありがとうキルちゃん!!

 

親友からのエールを受けた以上………絶対切り落としてあげるわぁ!!

 

ライトオブセイバー!!!!」

 

 

ドレインタッチやピカチュウとナマケロとゆんゆんによってヒュドラは魔力や体力がどんどん消費して行く合間に、ヒュドラの体はどんどん地上に近付き

 

「よーし胴体が湖から出た!!

 

頼むぜユキメノコ!!」

 

『メッノォ!!

 

 

ふぅぅ』

 

ヒュドラの退路を断つ為、湖をユキメノコの<ふぶき>で氷付けにする

 

 

 

「このダダっ広い湖を全部氷付けとはスゲーな!!」

 

「流石は店主さんの使い魔だ!!!」

 

 

『メノォ♪メノォ♪

 

 

メッノノノ~♪』

 

『イラッ

 

キィィル』

 

「おい……多分煽られたんだと思うが、だからってせっかく凍らせた湖溶かすなよ」

 

『キッ!?

 

キィィィィ!!!』

 

「安心しろお前もテレポートで活躍してっから!!だから地団駄踏むな揺らさないでくれ!!」

『メッノノノ~♪』

「お前も煽んな!!!」

 

 

 

「おっ?おいキース!クーロンヒュドラの奴かなり弱って来てんじゃねえか!!!」

 

「あぁ、確かにロープで引っ張り返す力が弱くなってる」

 

 

「だったら!!」

 

「えっ? おいダスト何処行くんだ!!!」

 

「ちょっとダスト!? 何やるつもりよ!!!」

 

 

「力も弱まって身動きも止められてる大物が居るならやる事は1つ!!!

 

止めを刺したらカズマからの依頼金だけじゃねえ、ヒュドラの討伐金も俺の物だぜ!!!!」

 

「こんな時に何考えてんのよ!!!!」

 

クーロンヒュドラの首を討ち取ろうと、ダストがナイフを持ちながら単身ヒュドラに向かって突撃する

 

 

『キルッ!?』

『メノッ!?』

「おぉいダスト辞めろ!!お前それ王道な死亡フラグの台詞と行動だ!!!」

 

「安心しな!!俺はそんなフラグ何かヘシ折れる男だぁぁ!!」

 

『グルルルル!!!』

 

ドォォォン

 

「あっ……」

 

またもや余計な死亡フラグを立てたダストに、ヒュドラの口から放つエネルギー波が迫る

 

 

「つぅぅ!!!」

 

だが間一髪ダクネスがダストの前に立ちエネルギー波を代わりに受ける

 

「あ………ありがとう……」

 

「礼は構わない、だが報酬の独り占めはイカンぞ」

 

腰を抜かすダストに爽やかに笑いながら余裕を見せる

 

 

 

『グルルルル!!』

 

今度は別の首からエネルギー波を放つ、その方角はカズマとキルちゃんとユキメノコの居る場所

 

 

『メノォォォ!?』

『キルッ!? キルアリィ!!』

 

バァァァン!!!

 

だがキルちゃんがユキメノコとカズマの体に触れ<テレポート>で移動し事なきを得る

 

 

「あ……危ねぇ………口から溶解液みたいに何でも溶かすビーム出すとか、アイツ見た目通り怪獣だな

 

つうかアレを受けたのに五体満足って……ウチのクルセイダーやっぱヤベェ」

 

エネルギー波がぶつかった大地や岩がドロドロに溶かされており、その威力と攻撃を浴びたにも関わらず無傷を誇る仲間の固さにビビるカズマであった

 

 

『グルルルル!!!』

 

「わわわ!?」

『ホォォク!?』

 

『スバァァ!?』

『ピカカァ!? ピッカァ!!』

 

『ホロッ! ホロォォ!!』

 

『ナマァ……』

 

「あの野郎、追い詰められてヤケクソに攻撃しまくってやがんな!!

 

 

ナマケロ!!ピカチュウ!!ゆんゆん!! お前らも距離取れ!!!危ないぞ!!」

 

「分かりました!!!!」

 

 

残りの首もワイヤーで束ねられた状態からエネルギー波を連続で撃ち始め、側に居たピカチュウとナマケロ達はカズマの指示通り慌てて距離を取る

 

 

「カズマ!!!

 

クーロンヒュドラから、もう全く魔力を感じないわ!!」

 

「もう撃っちゃっても良いですか!?」

 

「ああ!! 頼む!!」

 

 

「では皆の者、攻撃開始」

 

『グルルルル!!』

 

「てぇぇ!?此方に来てます!!!」

 

「だいもんじ!!」

 

『フォクシィィ!!!!!』

 

ドガァァァン!!!

 

「た……助かりました……ありがとうございますマフォクシー」

 

『フォクシィ……マフォ!!』

 

 

魔法使い達にヒュドラのエネルギー波が向かうも、何とかマフォクシーの<だいもんじ>がエネルギー波の威力を殺す事に成功

 

 

だが

 

 

『『『『『『『『グルルルル!!!』』』』』』』』

 

「まずい!!ワイヤーが!!!」

 

『リィオ!?』

 

その隙にピカチュウとナマケロの妨害が無くなり、首を巻き付けていたワイヤーを力ずくで外す事に成功したクーロンヒュドラの8つの首が

 

『『『『『『『『グルルルル!!!』』』』』』』』

 

魔法使い達に向けられる

 

 

『マフォク……フォクシ……』

「マズイ……流石に8本の攻撃は防ぎきれない」

 

「くっ……全員避難を!!!」

 

 

 

 

「ヤベェ!!このままじゃめぐみんとセレナ達が!!」

 

 

「ど……どうしよう……キルちゃんのテレポートは体に触れてる人しか移動出来ないから、魔法使いの人達全員を避難させる事は……」

 

『キッ………キルゥ……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい!急いでリーン達の元に行った方が良いぞ……って!?」

 

 

 

「何勝手な事やってんのよバカ!!!」

 

「目の前に金の成る木が転がってたら飛び付くだろうが!!!」

 

 

「もう避難していたか………さて」

 

振り返った時には既にダストはリーン達の元に避難しており、ダクネスは苦笑いを浮かべながら両手を横にする

 

 

「皆は………私が守る!!!

 

デコイ!!!」

 

 

『『『『『『『『グルルルル!!!!』』』』』』』』

 

魔法使い達に向けられた首は全てダクネスに向き、エネルギー波8つ分が

 

 

「うわあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

見事に直撃し彼女の悲鳴が響き渡る

 

「ダクネス!?」

 

『リオリオ!?』

 

 

 

(こ……これは………さ……流石に……た………耐え………れな………)

 

 

『リ……リオリオ!!!!!』

 

「えっ?………この感覚………まさか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

(あれ……何故だ……もう力が入らない筈なのに………何故……私はまだ立って居られるんだ?)

 

【ダクネス!!】

 

(そ その声………リオルか?)

 

【僕も手伝うよ!!】

 

(手伝う…………んん!!な…なんだ!?

 

こ……この力が沸き出る感覚は……)

 

 

 

 

 

 

 

 

「お……おいダクネス……」

「ダクネスさん………」

 

『ピカピカァ!!!』

『ナマナマァ!!!』

『キルキルゥ!!!』

 

 

 

「「ダクネス!!!」」

 

『マフォクッ!!!』

 

 

 

 

「うそでしょ……ダクネスが」

『アゥアゥ……』

『バケバケチャ!!!』

『う……嘘ロト……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くぅぅぅぅぅ!!!!うおぉぉぉ!!!!」

 

 

「「「「『攻撃投げ返したぁぁぁ!?』」」」」

 

「遂に人外になっちゃったわ……何か青いオーラ出てるし」

 

クーロンヒュドラの放つエネルギー波をダクネスが両手で受け止め、更にソレを逆にヒュドラに投げ返す

 

 

『『『『『『『グルゥゥゥゥゥ!!!!!!!』』』』』』』

 

 

『グルゥゥ!?』

 

 

跳ね返したエネルギー波を何とか避けた1つの首以外は全てドロドロに溶けていき、再生する事はなかった

 

 

 

 

 

 

「間違いない……アレは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

波動だ」

 

 

 

 

 

「おぉ!? リオルの言う通りにしたら……ほ…本当に……な……投げれ………あぁ……ち……力が……抜け……バタン」

 

 

【ゴ……ゴメンね、今使える様になったばかりだから負担が大きい波動しか送れなかった】

 

「あが………ががが」

 

 

 

「何やったんだアイツ?」

 

『ナンマァ………』

 

 

 

『グルルルル!!』

 

「あっ!? 氷が!!」

 

残されたヒュドラの首は湖にエネルギー波を放ち氷を破壊し

 

 

『グルル!! グルルルル!!!』

 

急いで湖に向かう

 

 

「あの野郎逃げるつもりか!!!

 

 

めぐみん!!!セレナ!!!」

 

 

「分かってます!!!」

 

「任せて!!!ダクネスが此処まで追い込んでくれたんだもの、絶対逃がさない!!!」

 

 

 

 

 

 

『バケチャ!!』

 

『アゥアゥ』

 

「良いイブ!! バルスリンを投下したら直ぐに帰って来るのよ!!!怪我しないでね!!!」

 

『アシマリマァァ………アシマリィ!!!』

 

 

 

 

 

「「同胞より授かりし強き意思、今ここにて厄災招きし魔の龍に我らの裁きと共に今受けよ!!!

 

エクスプロージョン!!!!」」

 

 

 

『アァァシィィ!!!!』

 

 

『バケェェ………チャァァァァァ!!!!!!』

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!

 

『グルル………グルゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 

今この瞬間、長きに渡り土地を枯らし人間達を苦しめてきた大物賞金首クーロンヒュドラは永遠の眠りに付いた。

 




2章は今のところは後5か6話で終わる予定です
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