この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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何か原作以上に凄く重い話になってきたな……


この素晴らしいパーティーに亀裂を

「さあアクセルの皆様!!

 

アクセルの領主アルダープ様の結婚式が開かれますので是非ご参加を!!」

 

「お相手はダスティネス家のご令嬢、ダスティネス・フォード・ララティーナ様です!!

 

お美しい花嫁の姿を是非ご覧に来てくださいませ!!」

 

アルダープとダクネスの結婚式まで後1週間となり、今アクセルの町は大いに盛り上がりを見せていた

 

ケチで有名なアルダープがコレでもかと宣伝に力を入れ、結婚式が開かれるまで毎日有名な芸者のグループによるパフォーマンスを開いたり

 

アクセルに滞在する馬車を全て買い、御者やボディーガードとして冒険者達を大量に雇い、他所の町に暮らす貴族達を呼び寄せるなど

 

まるで花嫁に心変わりなどさせぬ様に着々と外堀を埋めていく

 

 

 

 

 

 

<カズマの屋敷>

 

「ナマケロ、その袋広げてくれ」

 

『ナンマァ』

 

「なに平然と品物を作ってるんですか!!!」

 

「さあカズマ!今日もダクネスのお屋敷に行きましょう

 

今度は皆でよ、全員で説得すればダクネスだって折れる筈だわ」

 

 

「前に俺が侵入したんだぞ警備の数が増えてるに決まってるだろ、それに全員で説得しても頑固者のアイツは絶対折れねえよ」

 

「じゃあ何、このままずっと屋敷に引き込もって品物作るつもりなの!!!」

 

「あぁ、アイツが泣きながら頭下げるまでは放置する」

 

「先ダクネスの事を頑固者と評していたじゃないですか、そんな事する訳ないと知っていて適当な事をホザイてるんですか!!!」

 

 

「本当に結婚したくないなら頑固者のアイツも泣きながら頭を下げる筈だ、もしそうしないんならアイツはこの結婚に同意って事……だったら俺ら外野がとやかく言う権利はねえだろうが」

 

めぐみんやセレナの方を全く見ず、ひたすらカズマは手に持つ品物の作成に力を入れる

 

するとそんな彼の隣にめぐみんが座る

 

「私の好きな人は……こんな時に何時も嫌そうに文句を言いながらも、しょうがねえなあと言って必ず仲間を助けに行く優しい人だと思っています

 

だからカズマ……一緒にダクネス……仲間を助けに行きましょう」

 

「お前、俺が好きな人とか優しい人とか煽てりゃ動くチョロい奴だと思ってんのか?

 

こんな時だけ仲間を強調しやがってよ

 

答えはNOだ、そんな下らない事やってる暇あんなら俺らかサトシとリオル達の手伝いでもしろ」

 

「フン!フン!フン!!」

 

『ナマァァァ!?』

 

「こらぁぁ!!!俺らの作ったプチプチを踏み潰すな!!!」

 

 

「分かりましたよ!!言われた通りリオルとバルスリンの手伝いをして来ます!!!」

 

バタン

 

そう吐き捨てめぐみんは外に向かう

 

「プチプチ踏み潰したら心が平穏になるってのに、アイツ無茶苦茶キレてんじゃねえかよ」

 

ガシャン

 

「熱ぅぅ!?

 

湯呑み茶碗を乱暴に置くな!!掛かったじゃねえか!!!」

 

「あらゴメンなさい、急いでめぐみんの後追いたいから置き方雑になっちゃったわ

 

じゃあお手伝い頑張ってねナマケロ」

 

バタン

 

冷めた声で説明を終え、めぐみんに続いてセレナも外に向かう

 

 

「何だよ…………どいつもコイツも」

 

『ナママ、ナンマァナ』

 

「分かってる、もう1回作り直すぞ」

 

再び作業を開始するカズマとナマケロの側にて

 

 

「今では世界中~~探しても見つからなぁい~~最高の~~「ウッセェェェ!!!」わぁ!?

 

何よ何よ!!この時間はゼル帝にお歌を聞かせてあげる時間って話したでしょ!!!」

 

卵を抱きながら歌うアクアに怒鳴り付けてしまう。

 

 

 

<アクセルの冒険者ギルド>

 

「ではサトシさん、此方が今回のクエストの達成金50万エリスとなります」

 

「あ…ありがとうございます、手伝ってくれてありがとな皆」

『ピカ……チュウ』

 

『フォク……フォクシィ』

『バケチャ……』

『アシマァ!!』

 

ここ最近サトシとピカチュウは、共にクエストをマフォクシー達と行いお金を稼いでいたのであった

 

 

『コレで一昨日からの分を入れて756万エリスが貯まったロト』

 

「結構貯まったな……ふぅ……」

 

『リオリ……リオリオリ!』

 

「あっ……次の依頼書貰って来たのか……良し……おっとと」

 

『リマァァァ!』

 

「ノワァァ!!!あ……ありがとイブ」

 

フラつき倒れそうなサトシをイブが<みずでっぽう>で起こす

 

 

『流石に朝からのクエスト4連チャンはキツイロト……休んだ方が良いロト』

 

『ピィカァ……ピィカァ…』

『マフォ……マフォ……』

『バケチャバ……』

 

 

『ピカチュウ達も限界ロト』

 

「そうだな……リオル、お前も休憩しようぜ」

 

『リオリ!! リオ……リオリィオ!!』

 

『無茶はダメロト、一番リオルの体力が限界に近いロト』

 

『リオッ!! リオ! リオリィオ!!!』

『アゥアゥ!? アゥゥ!!』

 

「ダメだリオル! イブはまだまだ元気みたいだけど、2人だけじゃ危ないぞ!!」

 

 

『リィィ……リオリオ、リィオリィ!!』

 

「お金を集めたい気持ちは分かるけど、だからって無茶はダメだ」

 

『ピカァチュ!!』

 

『リィ………リオ』

 

不服そうな顔を見せるが一応は納得し、リオルはイブの手を放し立ち止まる

 

 

『アゥ~アシマリィ』

 

『それにしても最近のイブは体力があるロト、全然バテて無いロト』

 

『アシマァ、アシマリマ!アゥアゥ!』

 

『未来の神になるのは関係無いと思うロト』

 

『アシィィィ!!!』

 

『ロトォォ!?アチシに水はダメロト!!』

 

「コラ!喧嘩はダメだよ!!」

 

「おやおや、すっかりお疲れさんの様ですね」

 

『バケバケ……』

 

「大丈夫マフォクシー?皆も?」

 

『フォク……マフォク…』

 

「あぁセレナ、めぐみん

 

もしかして手伝いに来てくれたのか?」

 

「えぇ! 私とめぐみんが変わりに受けて来るからサトシ達は休んでて」

 

 

「サンキュー……助かった……ふぅ……」

 

「体力MAXのサトシですらコレとは相当お疲れの様ですね……ゆっくり休んでください」

 

クエストの用紙を渡し、ホッと一息付き椅子に座る

 

そんなサトシ達の姿を見て

 

 

「貯まっていたクエストを消化してくれるの嬉しいですけど、クーロンヒュドラを倒して大金貰ったのに何でサトシ君達あんなにお金を欲しがってるんでしょうか?」

 

「決まってるじゃない……

 

お前みたいなガキに大金なんか勿体ねぇ!!!コレは全部俺が貰うぜぇぇ!!

 

カスマさんに所持金を奪われて彼にバレない様に生活費を稼いでるのよ、現にアレからギルドに来たメンバーカスマさんより年下の子達ばかりだし」

 

「うわぁ……流石は鬼畜のゲスマさんですね」

 

等とギルド職員達から風評被害を受けるカズマであった

 

「そこ!休憩時間じゃない上に暇じゃないんだから私語は厳禁よ!!」

 

「あわわ!?ごめんなさいルナ先輩!!」

「スミマセンでした!」

 

「全く……さあ仕事仕事」

 

 

「何かルナさんも様子が変よね?」

「ですね……風邪から復帰してから何かピリピリした雰囲気になったというか」

 

 

 

 

(沢山お金を稼いで、マラサダを沢山買ってコジロウさんのお店の売り上げに貢献しないと!!

 

そうしたら………ウフフ♪

 

今夜はコジロウさんが料理してくれるから楽しみだわぁ~♪)

 

アクセルにて銀髪盗賊団の捜索が打ち切られた為に、ロケット団は元通りマラサダ屋を開始する

 

もうルナの家に住む必要は無くなったが、出ていこうとするコジロウをルナが引き止め、それにタダ飯に宿の提供の誘惑に負けたムサシとニャースが便乗し今もルナの家にお世話になる事になったのであった。

 

 

ダクネスの結婚式まで……後6日

 

「よーし……後は固定すれば」

 

コンコン

 

「はーい!どちらさんですか?」

 

「失礼します」

 

「あれ?あんた確かダクネスの所の……」

 

「執事長を勤めるハーゲンです、今日はサトウ様にご相談に参りました」

 

「相談…?……そうか……全くアイツと来たら執事に代役を任せるとは、まあ代役でも良いぞ頭下げんのは」

 

「はい? 何の事で?」

 

「ダクネスの奴が謝りたいからアンタを寄越した………じゃねえのか?」

 

「いえ自分が相談したいのは………此方の件です」

 

「手紙?

 

何々……」

 

【ダスティネス家に告ぐ、来る結婚式当日に恐ろしい魔王軍の幹部が結婚式に爆裂魔法による襲撃を掛けるという情報を得た

 

即刻式を中断し、花嫁を幾つもの魔王軍の幹部を撃退して来た最強のアークウィザード兼ポケモントレーナーになる者の居るパーティーに戻し迎撃に備えよ

 

親切な魔法使いより】

 

「これに似た手紙を毎日当家のポストに、放置すればアルダープ殿の元に行く可能性があるのでサトウ様にご相談をと」

 

「すんませんした!!!

 

ナマケロ!!あの親切な魔法使いを呼んで来い!!!」

 

『ナマナマァ………』

 

綺麗なDOGEZAがハーゲンに向けられていた。

 

 

 

 

 

 

 

ダクネスの結婚式まで……後5日

 

 

 

「ねぇセレナ……辞めた方が」

 

「大丈夫よ

 

さあキルちゃん、お願いするわね」

 

『キッ………キルッ……』

 

「お願いするわね……じゃねえよ!!」

 

『キルア!?』

「カズマさん!?」

 

「……何で此処に?」

 

「お前が一昨日から必死にゆんゆんを探してたんでピンと来たんだよ、大方屋敷に侵入してキルちゃんのテレポートでダクネスを拐おうとって作戦だろ」

 

「………お仕事で忙しいんでしょ、だったら邪魔しないで」

 

「やだね、お前がダクネスの奴を誘拐したら俺にまで飛び火しちまう」

 

「大丈夫、私だってバレなきゃ良いわ」

 

「お前2度と自分の事をマトモ枠なんて抜かすんじゃねえぞ!!

犯罪者の思考じゃねえか!!」

 

「私はダクネスやリオルの為にやってるの!!

 

ママの命令よ邪魔しないで」

 

「…………昨日来た執事長の爺さんに聞いたんだが、俺が侵入したから警備の数を増やしたそうだ」

 

「…………変装して行こうかしら」

 

「警備の為に冒険者も雇ったみたいだが、そのリーダー格の奴がアクシズ教の熱心な信者らしい」

 

「ガクガクブルブル……………ゆんゆんもキルちゃんもありがとう」

 

 

「う……うん」

 

顔が青ざめ半泣きになりながら帰宅するセレナであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダクネスの結婚式まで……後4日

 

「レディース&ジェントルマン!!

 

皆々様、今日もお越しいただきありがとうございます!

 

さぁさぁ今日の出し物は此方の鞄から何と巨大な初心者殺しが飛び出します」

 

「「「「おぉぉぉ!?」」」」

 

「では! 3 2 1」

 

「辞めんかこの宴会芸の女神!!!

 

ちょっと此方に来い!!」

 

「ちょっと!? 何するのよカズマ!!!

 

せっかくダクネスのお屋敷の関係者以外にも、こんなにもお客さんが来てくれてるのよ!!」

 

「だから俺が呼ばれたんだよ!!!

 

家の前で騒ぐわ警備の奴等の仕事の邪魔になるってな!!」

 

 

「おい姉ちゃん!!奇跡を見せてくれよ!!」

 

「早く! 頼むよ!!コレを見る為に仕事を休んできたんだ!!!」

 

「ほぅれぇ持ってけ泥棒!!」

 

 

「あっ!おひねりは止めてください、私は芸人でありませんし今日は相方のイブが居ませんから本芸ではないのでおひねりは止めてくださいませ」

 

「………お前のその謎の拘りは何なんだ、てかおひねり狙いじゃないなら

 

まさかダクネスの気を引こうと芸やってんのか?」

 

「当たり前じゃない、高校を出ていない無学のカズマさんは「うるせぇ!!」知らないでしょうけど

 

アナタの故郷日本には天の岩戸って話があるわ」

 

「それぐらい知ってるよ、アマテラスって神がスサノオって神の傍若無人っぷりに嫌気がさして雲隠れしてんのを他の神が芸やらで誘い出す話だろ………って!まさかダクネスがアマテラス役かよ!?」

 

「そうよ、見てごらんなさいあの部屋のカーテンが先からユラユラ揺れまくってるわ

 

きっとダクネスがアタシの芸を見てるのよ、さぁダクネス出てきなさい!!!

 

そして早くチーズを作りなさい!!!100年物のシュワシュワ飲まないで取ってるわよ!!!!

 

さあ今から初心者殺しを出すわよ!!良ぉぉぉく見てなさ「止めろ!!ほら帰るぞ!!!」ちょっと待ってよ!?こんなにお客さんが来てくれてるのに!!」

 

「だから迷惑だってダスティネス家から苦情来てんだよ!!!」

 

「待って!!!ダクネス!!!明日も来るわよ!!!絶対見に来なさいよね!!!!」

 

何時にもましてしつこく粘るアクアを懸命に引っ張り帰宅するカズマであった。

 

 

 

ダクネスの結婚式まで……後3日

 

「それじゃあ行って来るね」

 

「待て」

 

「わっ!?ビックリした……なにカズマ?急に肩掴んで」

 

「頼む……お前は暫くギルドに行くな」

 

「何で?」

 

「昨日材料の調達に町に行ったら……この腐れ外道!!人間の皮を被った悪魔!!ゲドウ・アクマと罵られたり

 

そんなにお金に困ってるなら是非アクシズ教に……ってやたらと勧誘されて、何事かと聞き込みしたら

 

俺がギャンブルで所持金0になったからお前に過労を命じてるって噂ができてんだよ!!!」

 

「えぇぇ!? 何でそんな噂が!?」

 

「お前とポケモン達が最近働きっぱなしなのが原因だとして、俺がギャンブルで金を摩ったって噂になる理由が分からねえ……サトシ……お前誰かに俺に働かされてる何て言ってねえよな」

 

「言ってないよ!

 

確かに何で最近そんなに働くのって聞かれたけど、身売りしない様にお金が必要何ですしか言ってないもん

 

ムグググ!!!痛い痛い!!!頬っぺたつねんないで!!!!」

 

「お前のせいじゃねえかこのバカぁぁ!!!ダクネスと領主の名前付けなかったらお前が俺に身売りされそうだから金稼いでるに聞こえるだろうか!!!!」

 

「……………………あっ」

 

「あっじゃねえ!!!この天然小僧!!!

 

おいSSP!!マフォクシー!!ロトム!!

 

お前らコイツのサポートしてくれよ!!」

 

『ピィカァ……』

 

『フォク……』

 

『バケェ……』

 

 

『アチシ達サトシがそんな事言ってるの……今初めて知ったロト………過労でそれ所じゃなかったロト……ロトト……ロトト』

 

「…………………ソイツは悪かった

 

 

じゃあリオルはソレ所じゃないとして、おいイブ!お前はやたらと元気だし未来の神なら一般人の俺の誤解を解けよ!!!」

 

 

『アシィマリ アシマリマ、アシシアゥ、アゥアシィ』

 

『えぇ……』

 

「へいロトム、お前のリアクション的にコイツが下らない事をほざいたのは分かるが通訳頼む」

 

『…………願いを叶えて欲しければ対価としてアクア様から奪った2000万エリスを返しなさいゲドウ・アクマよ』

 

「………俺は常に真の男女平等と種族平等を訴えってんだ、お前のこの鼻を引きちぎってやろうかぁぁぁ!!!!」

 

『アシィィィ!?アシマリマァァァ!!!!』

 

「アレは正真正銘俺の金だろうが!!!!」

 

「わわわ!?カズマ落ち着いて!!」

 

『ピカピ、ピィカァチュ』

 

「止めなくて良いって………良いの!?」

 

『マフォマフォ』

 

「とにかくサトシ、暫くはお前らだけでギルド行くの禁止だ!」

 

「う……うん分かった

 

あっ!? 待てよリオル!!」

 

 

『リィ……リオリオ……リオリオ!』

 

 

 

「カズマごめん! 俺達リオルを追わないと!!

 

皆行くぞ!」

『ピッカァ!!』

『フォクシィ!!』

『バケチャバ!!』

 

1人だけでギルドの方に向かうリオルを慌てて追い掛けるサトシ達

 

「ちょと待て!? せめて頬っぺた引っ張った後を消してから……待ってくれぇぇ!!!」

 

 

『………アシィマァリ』

 

『天罰が下ったって……イブ、これ以上は本気でカズマが怒るロトよ』

 

その後ギルド職員達がサトシの頬っぺたに強く手で引っ張った後を見て、サトシに私の家に来ても構わないわよと同情の眼差しを送り

サトウ・カズマにゲスマやカスマに続くゲドウ・アクマという不名誉な異名が流行ったとか。

 

 

 

ダクネスの結婚式まで……後2日

 

「只今帰りました……」

 

「めぐみん!!」

『ピカピカ!!ピィカァチュ!?』

「大丈夫だったのめぐみん!?」

『フォクシィ!!』

『バケバケ……バケチャァ!!!』

 

「おっと!!

 

軽いお説教だけで済みましたよ、よしよし……心配掛けてスミマセンねバルスリン

 

で……何故ゆんゆんが居るのでしょうか?まさかタダ飯でも食らいに」

 

「貴女達が警察に捕まったって聞いたから駆け付けたのよ!!

 

というかタダ飯を食べに人の家に来るなんてしないわよ、めぐみんじゃないんだから!」

 

「一々昔の事を持ち出さないで下さい!!

 

というか、達って誰の事ですか?」

 

「そ……それにしても良く半日で許して貰えたわね、領主の家に脅迫状送ったのに」

 

「ダクネスが………家の人を寄越して、口利きで釈放してくれたんです」

 

「お前なぁ……ダクネス助けたいとか言っててアイツに助けられてどうすんだよ、何処ぞのママも今日アクシズ教の冒険者が居ない日を見計らってダスティネス家に浸入して御用になってアイツに助けられてるし」

 

「はい!? まさかセレナですか御用されたのは!?」

 

「うっ………まさか警備員が50人も居るなんて」

『フォクフォ……』

 

「私達に声掛けないで行ったからビックリしたんだからね!!」

「キルアキィ!! キルキルゥ!!」

 

「ゴメン……もし捕まったらゆんゆんとキルちゃんに悪いかなって」

 

「その気遣いを俺にも向けろ、アクアも今日はイブ連れて100%の全力芸を披露しに行きやがったし

 

 

………お前らいい加減家で大人しくしとけ」

 

「…………カズマ………手伝ってくれませんか………明後日にはダクネスは無理やり結婚させられるんですよ、もう私達だけじゃ限界なんです」

 

「…………アイツが泣きながら頭を下げて助けを求めて来たらな、ナマケロ!此処は引っ張ってくれ」

 

『ナマァ』

 

 

「くっ………この人でなし!!!

 

町ではクズマやカスマやゲドウ・アクマなどと言われていますが、カズマは決して困った仲間を見捨てる真似だけは絶対にしない男だと思ってましたよ!!」

 

「見捨ててねえだろ、こうやって新商品を作ってバニル売って金にすればダクネスの借金返済に「クーロンヒュドラの討伐金10億エリスでも返済出来ない金額なんですよ、あと2日で借金返済何て出来る訳ないじゃないですか!!!」………おい」

 

「め……めぐみん………」

 

『キルァキ………』

 

「何ですか!!」

 

バタッ

 

「へっ?」

 

紙束が床に落ちる音が聞こえ、めぐみんが音のする方を見ると

 

 

『リッ…………リオリィ………』

 

この数日死に物狂いでクエストに励み皆で稼いだ金を床に落とし、立ち尽くすリオルと目が合う

 

 

「あっ……リオル!今のは違います!!」

 

 

『リィ…………リィ………リィオォォォ!!!!!』

 

「待ってください!! リオル!!!」

 

「俺達が行くよ!! ピカチュウ!」

『ピッカァ!!』

 

泣きながら屋敷を飛び出して行くリオルをサトシとピカチュウが追い掛ける

 

 

 

 

 

 

「バルスリンとサトシが居る時点でリオルも屋敷に居る事に気付けよ、せっかくダクネス助ける手段として金を稼ぐって目的があるお陰でアイツの心が落ち着いてたってのに

 

どうすんだ?ダクネスの所から帰って来た後みたいに、アイツが飲み食いすらしなくなったらよ」

 

 

「………何ですか………私のせいだって言うんですか!!!!!」

 

『バケバケ!?』

 

「べ……別にそうは言ってねえだろ」

 

「そうとしか受け取れない言い方でしたよ!!!

 

分かりましたよ………アナタに言っても何もしてくれないなら………私がダクネスを助けてリオルを安心させて見せますよ!!!!」

 

目に涙を浮かべコレデモかと強く捲し立てめぐみんが部屋を飛び出す

 

 

「「めぐみん!!」」

 

『バケバケ!? バケチャ!』

 

「私1人でやるので留守番をお願いします!!

 

其所の最低男!!!目に物を見せてあげますから覚悟するんですね!!!!!」

 

「晩飯までには帰って来いよ」

 

「うるさい!!!!!」

 

バタン!!!

 

リオルとサトシ達に続き、めぐみんも屋敷の外に

 

 

「めぐみん!!

 

ちょっとカズマ!! 何もあんな言い方」

 

「実際リオルの地雷踏んだじゃねえか、なぁに大丈夫だ……どうせ晩飯の時間になったら帰って来るよ」

 

 

「………もう良い!!!!

 

マフォクシー!ゆんゆん!めぐみんを探しに行きましょう!!」

 

『フォクシィ!』

 

「うん! キルちゃん、バルスリン貴女達も」

 

『キルキィ!』

 

『バケ……バケバケ……』

 

残りのメンバーも屋敷の外に

 

 

「なんだよアイツらまで………ナマケロ、今日までに後5個は作……あん?

 

ナマケロ?ナマケロ!?」

 

先まで共に作業していたナマケロが何時の間にか居なくなっていた

 

 

『ナマケロならリオルが出て行った後に飛び出したロト』

 

 

「……………チッ……どいつもコイツも勝手な事ばっかり、じゃあロトム!お前手伝ってくれ」

 

 

『カズマ……』

 

「何だ?」

 

『ダクネスが居なくなってから……皆がバラバラになってる様に感じるロトが……アチシの気のせいロトか』

 

「………………何言ってやがる、元から俺らは纏まりの薄いバラバラパーティーじゃねえかよ」

 

『そんな事無いロト、アチシは元の世界で色んな人間が仲間と行動してるのを見てたロトが

 

カズマやサトシ達は皆とてもバランスの取れたパーティーロト』

 

「………………ふん……お前のコンピューターバグってるんじゃねえか、それより手伝ってくれ」

 

『…………分かったロト』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ダクネス…………』

 

 

{それに、お前は私と居るよりアイツと居る方が強くなる……実際そうだっただろう?}

 

 

『違う………ボクが強くなれたのはサトシのおかげじゃない………』

 

 

{素晴らしい攻撃だったぞ!

 

鎧を着ている私の体にコレ程のダメージを与えるとは……ハァハァ……素晴らしいパワーだ♪}

 

『ダクネスのおかげなんだよ………』

 

{大事な存在だから……お前や皆を巻き込みたくないんだ……分かってくれ………リオル}

 

 

『うっ…………うぅ………』

 

 

「早くするアマス!!」

 

「は!はい申し訳ありません!!」

 

「全くコレだから庶民の店は対応が遅いだえ!!」

 

「本当! アルダープ殿に誘われなければ、こんな片田舎の町なんかに来なくて済んだというのに

 

ほらお釣りは要らないわ、チップとしてくれてやるアマス!」

 

「ははぁ~ありがたや~ありがたや」

 

 

 

(凄い………お金があんなに沢山…………アレだけのお金があったら……ダクネスを

 

 

あのお金さえ………アレば………)

 

ガシッ!!

 

『ハッ!?』

 

攻撃の構えを取る自分の手を何者かに掴まれ我に返る

 

 

「凄いな!あんなにお金持ってるなんて、きっとあの人達もダクネスと同じで貴族だろうな」

 

『リィ………リオリ…』

 

「でも幾らお金持ちの貴族でも、お金を盗られるのは嫌だと思う……だからダメだよリオル」

 

『ピィカァ!ピカピィカ、ピッピピカチュウ』

 

 

『リオリィオ!!!リオリオリィオ!!リィオリ!!!』

 

サトシの手を振り払い睨み付けながら捲し立てる

 

 

「お前が強盗みたいな事をして得たお金で助かってもダクネスは喜ばない、お前なら分かるだろ!!」

 

『リィ………リッ………リッッ………リォォォォォ!!!』

 

『…………………ふわぁぁ~』

 

『リッ…………ぐぅ~ぐぅ~ぐぅ~』

 

最早パニック状態となり泣きじゃくるリオルに、何時の間にか背後を取っていたナマケロが<あくび>で眠らせお姫様抱っこの体勢で抱える

 

「ありがとナマケロ」

『ピィカァピ!』

 

『ナマナマナ』

 

「リオル……ごめんな……俺……何も力になってあげれなくて」

 

眠りに付くリオルを悲しげな目で見守り、屋敷に戻ろうとした時

 

 

「どうかされましたか?」

 

「あぁいえ何でも……あっ! 貴方は確か……テルさん?」

 

落ち込む自分を心配し声を掛ける商人の姿をした人物、王都にて出会ったイチョウ商店という店の店員テルの名を呼ぶ

 

「ご名答、お連れの方から聞かれたのですね

 

して本当に大丈夫でしょうか?

 

アナタもですが、お連れの子達も何やらお疲れの様ですが」

 

「えぇ……ちょっと体を動かし過ぎただけなんで」

『ピィカァ……』

 

 

「それはいけませんね、幾らお若いからといっても過労はいただけませんよ

 

暫く休まれた方が懸命です」

 

「そうさせて貰います、スミマセン……前に会った時にテルさんのお店に行くって約束したのに、まだ行けそうにないです」

 

「構いませんよ、アクセルの領主様の結婚式が終わるまではアクセルから発車する馬車はありませんし

 

結婚式が終われば直ぐに女神エリスの祭りもありますので私も店には帰りませんから」

 

「テルさんも忙しそうですね」

 

「商売人としては忙しい方が幸せですよ、それに私よりも今は領主様の方が忙しいでしょうしね」

 

「アルダープさんが?」

 

「せっかくの結婚式だというのに色々な手続きやら儀式をスッ飛ばすなど、何か他に用事でもあるのでしょうかね?」

 

「あぁ………カズマ……俺と一緒に居た仲間が、ダクネスの気が変わらない内に早く式を挙げたいからじゃないかって」

 

「おや?ダクネスとは確か花嫁の別名でしたね、呼び捨てにするとは

 

もしや親しいお関係なのですか?」

 

「………ダクネスは俺達の仲間なんです」

『ピカッ』

 

「何と!?

 

それはそれは、おめでとうございます」

 

「あ……ありがとうございます………あんまり良かったって思えないですけどね」

 

「おや何故ですか?

 

確かにあの領主様からはあまり良い噂は聞きませんが、名家のダスティネス家のご令嬢と御結婚なさるなら所詮噂は噂と思いましたが」

 

「ちょっと……訳ありでして」

 

「ほぅ…………訳ありですか………もしやあの噂は本当だったのか」

 

「噂?」

 

 

「じつは先月商品を売りに領主様の王都の屋敷に伺った際に、新しく手に入れた立派な剣と盾の事を自慢されまして」

 

「剣と盾……ですか」

 

「領主様ご本人は大層気に入られてましたが………実は領主様の所の使用人さんが

 

あの剣と盾は呪われていると話してくれましてね」

 

「呪い!?」

 

『ピッカァ!?』

 

 

『……………ケッ』

 

驚くサトシとピカチュウと違い、リオルが抱っこするナマケロは下らないと舌打ちする

 

 

 

「何でも手に持った人の気を狂わせる呪いが掛かっている様でしてね、その使用人さんの話では領主様はその剣と盾を他者に持たせ操って居ると………まぁその使用人さんは領主様に給料をカットされてご立腹でしたし、領主様の評判を下げる為の嘘かと思っていましたが

 

アナタがダスティネス家のご令嬢の結婚に、あまり良い感情をお持ちでないので……もしや噂の剣と盾を使ったのかと」

 

「あぁいや……ごめんなさい、コレはあまり他人にペラペラ話すなってカズマや皆に止められてるので詳しくは言えませんが剣や盾は関係無いんです」

 

「そうですか………まぁでしょうね、持たせるだけで人の気を狂わせる剣や盾など本当にあれば今頃あの方は何処かの国の王になっているでしょうから

 

所詮噂は噂でしたか、もし領主様のお側で剣と盾を持って様子がおかしい人物が居れば話は別ですがね」

 

「そうですね」

 

 

 

『ピィカァ?』

 

『ナマァ……』

 

 

 

「おっと失礼、ゆっくり休みなさいとアドバイスしたのに下らない長話に付き合わせてしまいましたね」

 

「いいえ、ちょっと息抜き出来たんで助かりました♪」

 

「そう言って戴けて光栄です、では女神エリスの祭りが終わった際には是非ヒスイ村にお越しくださいませ

 

お待ちしていますよ♪」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おいピカチュウ、先の奴……なんか妙じゃねえか』

 

『う……うん……サトシは全く何も聞いてないのに、何であんなに剣と盾の話をして来たんだろ』

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、屋敷を飛び出しためぐみんは

<アクセルのアルダープ邸>

 

「おぉぉ!!!遂に完成したか!!」

 

「はい、何とか結婚式までには」

 

「良くやったぞお前達」

 

 

「ありがとうございます

 

してアルダープ様、予定よりも早く完成させましたので……その……チップ等はありませんでしょうか」

 

「そんな物やる訳がなかろう!

 

ワシの為に働くのがお前達の仕事だ、贅沢を抜かす暇があるなら次は式の準備に取り掛かれ!!!」

 

「そんなぁ~!!!」

 

 

パワハラ紛いの態度を部下達に見せるアルダープを

 

「思った通りやはり新居に出向いて来ましたか、フッフフフ

 

せっかく完成した新居を破壊されれば、暫く立ち直るのは不可能な筈

 

なれば結婚式は延長される」

 

新居の壁際に隠れ監視していた

 

 

「その間にお金を稼ぎダクネスの借金を返済すれば

 

 

ん?」

 

すると部下達に指示を送るアルダープの元に1人の人物が向かうのが目に入る

 

「むぅ? なぁぁ!?何の用だ貴様!!」

 

(何でしょうか……凄く慌てていますね)

 

 

その人物の姿を見たアルダープの表情が焦りを浮かばせた物に変化していた

 

 

「コイツが指名手配されて行動しにくいんだ!!!別の奴を寄越しな!!」

 

「そんなもんワシではなくパスチャーに頼め!!!」

 

「あのクソ野郎がお前に聞けって言うから来たんだよ」

 

「知るか!!!

 

それより2度とワシの前に姿を見せるなとパスチャーに伝えろ!!勿論貴様もだ!!

 

お尋ね者がワシの側に来るんじゃない!!!」

 

「あぁ?おいクソテブ……なに偉そうにしてんだ、言ったよな……俺はお前みたいな金持ちの人間に命令されんのが嫌いだってよ

 

その首切り落としてやろうかぁ、それとも人形になりてのか……あぁん!」

 

「なぁぁ!? ばばばバカな事を言うな!!

 

そんな事してみろ!!確実に死刑が待っているぞ!!」

 

「バカかお前

 

何も知らない奴らが死刑にすんのはコイツだ、俺は何の罪にもなんねぇよ

 

ギ~ルギルギル!!!」

 

「ぐぅぅ………おっ!

 

ふん! バカはお前だ、ワシとパスチャーの手助けをしろ、そうすれば故郷に返してやると頼まれたのを忘れたのか!!」

 

「…………ちっ!クソテブ人間のくせに記憶力は一丁前だな」

 

 

(何の話をしてるんでしょうか……しかしお尋ね者………それにパスチャーって、確か先月王都で暴れセレナとサトシの国からポケモンを連れ去ったヒステリック男

 

 

むむ!? 良く見たらあの男、あのカッコ良くて素敵な仮面の盗賊団の方達と争っていた奴じゃないですか!!!)

 

今アルダープの目の前に居るのは、王都にて銀髪盗賊団からパスチャーを助け出したマノールであった

 

 

(もしや私……飛んでもない事を聞いたんじゃありませんか、王女に暴行を働き誘拐しようとした男とその仲間と領主に繋がりがあった

 

 

 

閃きました!!

 

この情報を警察に渡せば、あの領主は只ではすまない……そうなれば結婚は中止になる

 

いえそれ以前に、あの男は5000万エリス、ヒステリック男は20億エリスの懸賞金が掛けられています

 

奴らを一網打尽にすればダクネスの借金も返済でき……また……皆で一緒に暮らす事が

 

 

よし!)

 

帽子を深く被り、勢い良く飛び出す

 

「聞きましたよ!この悪徳領主!!」

 

「今度は何だ……ってぇぇ!?

 

貴様はあの小僧の所の紅魔の娘ぇぇ!!!!」

 

「そんな長ったるい名ではありません

 

我が名はめぐみん!最強の攻撃呪文、爆裂魔法を操り、未来の最強のポケモントレーナーになる者です」

 

「ワシが言ったのより長いではないか!!

 

ってそんな事はどうでも良い!!

 

まさか貴様……ワシがコイツと話した事を立ち聞きしたのか!?」

 

「えぇ聞きましたよ、アナタが王女に暴行を働き誘拐しようとした犯罪者とその仲間の知り合いだと

 

こんな話を結婚式に集まっている貴族達が聞いたら、きっと盛り上がりますね」

 

 

「貴様らぁぁ!!あの娘を捕まえろ!!!」

 

「し……しかしアルダープ様…」

 

「あの娘は例の頭がおかしいと噂の爆裂娘です……捕まえようとしたら何をされるか」

 

 

「フッフフフ……頭がおかしいという単語は聞き逃してあげますよ、私は今最高に滾ってますからね

 

 

そこの剣と盾を持った男、アナタの上司か仲間かは分かりませんが、あのヒステリック男を今すぐ此処に連れて来るのです

 

さもなくば最強の爆裂魔法を食らう事になりますよ」

 

「待てぇぇい!!!こんな所で爆裂魔法など撃ったら、せっかく建て直したワシの屋敷がまた粉々になるではないかぁ!?」

 

「知りませんねそんな事、さあ早く」

 

「…………ギルギルギル!!

 

こりゃ斬りがいのあるチビが来たぜ」

 

マノールはニヤリと笑いながら黒剣と、黒と金色の配色をした盾を構える

 

「ほう……剣と盾で我が爆裂魔法とヤり合おうとは、良いでしょう

 

5000万エリス戴きますよ!!」

 

それに応える様にめぐみんも杖を構える

 

 

 

 

そして、その日の晩

 

めぐみんが屋敷に帰る事は無かった。

 

 

 

 

ダクネスの結婚式まで……後1日

 

 

「めぐみん……何処に行ったんだろうな」

 

『ピッカァ……』

 

『セレナが凄く心配してるロト……それにリオルだけじゃなくてバルスリンも、昨日から何も食べなくなったロト…………心配ロト』

 

「…………そうだ!甘い物を持って帰って皆で食べよう、そうしたらきっと元気になるよ

 

リオルもバルスリンだって食べてくれるよ絶対」

 

『ピカ、ピカピカチュ』

 

『確かに糖分はイライラや不安を抑える効果があるロト、アチシも賛成ロト』

 

 

「それじゃあアソコに行こうかな」

 

『ピカァ?』

 

「ルナさんが教えてくれたんだけど、美味しいマラサダを売ってるお店があるんだって

 

マラサダってこの世界にもあるんだって、話を聞いて驚いたよ」

 

『………ピカチュウ、もしやそのお店って』

 

『………ピカ』

 

 

 

<マラサダ屋>

 

「はい、ありがとうございました」

 

「此方ハニー味とシュガー味でございます」

 

『マンネェ~マンネェマネ~♪』

 

 

 

『指名手配騒ぎも収まったし、お店も完全に軌道に乗ってるし、結婚式が開かれるからか人が沢山来てるし

 

良い事づくめニャのニャ♪』

 

『ソォォナンスゥ!!!』

 

 

「スミマセン」

 

「はいはい、何に致し……まぁぁぁ!?」

 

「えっと………うーん……いっぱいあるな、オススメってどれですか?

 

あれ? もしもし!店員さん!」

 

 

 

 

 

「コジロウ大変よ!! ジャリボーイが攻め込んで来たわ!!」

 

「なにぃ!?」

『マネィ!?』

 

『ニャハハ大丈夫ニャ、ニャア達はご覧の通り変装して……あっ!? しまったニャ!!ピカチュウにはニャア達が此処で営業してるの知られてるのニャア!!!』

 

「なんですって!?」

 

 

「あの~注文したいんですけど」

 

 

「ちょっとお待ちを!!!

 

でもジャリボーイの奴、何か気付いてなさそうじゃないか」

 

「もしかしてピカチュウ、話てないんじゃないの」

 

「かもな………そもそも俺達、マラサダ屋に関しては真面目に仕事してるだけなんだし

 

ジャリボーイやピカチュウが何を言ってこようが、俺らは極々普通のマラサダ屋さんだビク付く必要なんかない」

 

『ソォォナンスゥ!!!』

 

 

「それもそうね」

 

 

「あの~~他にもお客さんが居ますよ~何かあったんですか?」

 

「あぁはいはい! 今行きます!!」

 

<数分後>

 

「楽しみだなピカチュウ、ロトム、この世界のマラサダがどんな味か」

 

『ピカッ!

 

 

ピィカァァチュ……』

 

サトシに返事を返し直ぐにロケット団が良からぬ事をしていないかを睨むように監視を始める

 

『アチシはたまに覗いてたロトが、特に怪しい事はしてなかったロトよ』

 

『ピカピカ、ピィカァピカ』

 

『ロケット団は信用ならない……余程今まで嫌な目に会ったんだロト』

 

 

「ハニー味とプレーン味にカレー味とシュガー味を2個ずつのお客様お待たせしました、それではお会計を」

 

「てぇぇい!!」

 

バシッ!!

 

「わぁ!?」

 

「どけ!! どけぇぇ!!!」

 

 

サトシの前に注文していた男性が金を受け取ろうとしたコジロウを押し倒し、マラサダの入った袋を持って逃走する

 

 

「ちょ!? 食い逃げよ!!!」

 

 

「行くぞピカチュウ!」

 

『ピカッ!』

 

 

「お前らどけぇ!!ブッ飛ばすぞ!!」

 

「じゃあブッ飛ばしてみなよ!!」

 

「あん? わぁぁ!?」

 

「捕まえたぁぁ!! ピカチュウ!」

 

『ピッカァ!!』

 

『ナイスキャッチロト!!』

 

猛スピードで逃走するマスクと帽子姿の男にアッサリ追い付き、飛び掛かり男を捕獲

 

その際に宙に浮かぶマラサダの入った袋をピカチュウが華麗にキャッチする

 

 

「はい!盗まれたマラサダ返しますね」

 

「あぁすまねぇ、ありがとなジャリボぅぅぅ!!」

 

「ジャリボぅぅぅ?」

 

「サンキューボーイって言い掛けたんですよ……オホホホ」

 

「そ……そうです……(足踏まなくても良いだろ!!!)」

 

「そんな対した事してないですよ、さあ泥棒したんだからお巡りさんの所に来てもら……あれ?」

 

『ピッ?』

 

『ロト!?

 

ピピピ……顔認識システム作動………合致率……100%!!間違いないロト!!』

 

マラサダを店員に返し食い逃げ犯を警察に連れて行こうとした際、さっき飛び掛かった反動で男のマスクや帽子が外れ素顔が現れた

 

その素顔とは

 

 

 

 

 

 

 

<カズマの屋敷>

 

 

「サトシ!!」

 

「あぁセレナ、ゆんゆんも来てたんだ」

 

「うん!一緒にめぐみんを探してたから、それで本当なのサトシ君?

王都で王女様を誘拐しようとした人の仲間を捕まえたって」

 

「う……うん………多分」

 

 

「「多分?」」

 

『警察の人達の取り調べの風景を撮影したロトが……』

 

{何故あんな真似をしたんだね?}

 

{知らねえよぉ!!何で俺が指名手配になってんのか俺が聞きてえよ!!!}

 

ロトムの画面に、先月王都で一悶着あったパスチャーを助け逃げた男マノールが映し出されるが

 

『キルッ? キルキァキィ?』

 

「う……うん……確かに5000万エリスの賞金首にしては、何だか迫力がないわね」

 

画面に映し出されるマノールの姿は、取り調べを行う警察官に対しベソをかきながら駄々っ子の様に机を叩きまくっており

 

とても5000万という高額な賞金が掛けられた犯罪者には見えなかった

 

『マフォク……フォクフォ?』

 

「そうね確かに顔は一緒だけど……とても落ち着いて義賊の人達の攻撃を剣や盾で受け流していた人と同一人物には見えないわね」

 

「だろ、あの時感じた威圧感も全く感じないんだ」

 

「えっ? あの時サトシ王宮に居たっけ?」

 

「………ロトムの画面越しだよ!!!画面越しで威圧感を感じたんだよ!!なあピカチュウ!!!」

 

『ピカピカ!!!!』

 

 

「そ……そうなの?」

 

『マフォク……フォクシ、マフォマフォ?』

 

『ピィカァピカ!!!』

 

マフォクシーが何か合ったのと聞くがピカチュウは直ぐに話を誤魔化し、映像を流すロトムの方を指差す

 

{本当なんだ信じてくれ!!

 

何時もみたいに酔って帰ってただけなんだよ、そうしたら気づいたら1ヶ月以上は過ぎてるし指名手配されてるし

 

それで逃げてて腹減ってたからドーナツを盗んだのは認めるけど、王女に暴行働くなんて自殺行為する奴なんか知らねえよ!!!仲間になる訳ねえよ!!!!}

 

『こんなに強く否定してるから警察もまだ逮捕出来ず、懸賞金は保留って言われたロト』

 

「残念ね、5000万エリスあったらダクネスさんの借金を返済出来たかもしれないのに」

 

「お前ら」

 

すると作業中のカズマが口を挟む

 

 

「金は手に入らないし、あのヒステリック野郎の居場所も分からないんならそんな無駄な話どうでも良いだろ

 

さっさとサトシが買って来てくれたマラサダ食ってみろ、メチャクチャ美味かったぞ」

 

「うん、2人とも食べてみなよ

 

じゃあカズマ、俺達まだ警察の人に話をしないといけないから行ってくるね」

 

「あぁ……」

 

「セレナもゆんゆんも、今日はゆっくりしとくんだぞ

 

一日中めぐみん探して疲れてるだろうから」

 

「………うん」

 

こうして事情聴取の為サトシとピカチュウとロトムは再び警察の元に向かい、屋敷の中には黙々と新商品の開発を行うカズマと、そんな彼を睨むセレナ

 

 

「えっ……えっと……その………あ…あのカズマさん、アクアさんとイブは」

 

この気まずい空気をどうしようとアタフタするゆんゆんが残され、何とか空気を変えようと話題を振る

 

「アイツらならダクネスの屋敷の前で芸やってる、今日でフィナーレだから全てのネタを披露すんだってよ………止めても聞きもしねぇ……本当何やってんだかな

 

芸やったぐらいでダクネスが出てくる訳ねえだろうが」

 

「…………何もしないアナタより、やってるアクアの方が立派だわ」

 

「………あぁ?」

 

「セレナ!?」

 

「文句言いたかったらアナタもダクネスの為に何かしなさいよ!!」

 

「………品物作ってんだろうが」

 

「そういうのじゃない!!!!

 

それに何でめぐみんを探しに行かないの……心配じゃないの」

 

「どうせ明日の結婚式の妨害しようとするのを俺に邪魔されないように雲隠れしてんだ探す必要がねえ、アイツだってそこそこ金は持ってんだから宿にでも泊まって飯食ってるに決まってんだ心配も無用だ」

 

「……………そう…………そうなんだ………分かった、マフォクシー!ゆんゆん!私達だけで食べましょう!!」

 

「は……はい!!」

『キルキル……』

『マフォク………』

 

マフォクシーとゆんゆんの手を引き、部屋から出ていくセレナ

 

 

「………………ナマケロ」

 

『ナマァ?』

 

「……………何でもねえ……さあもう少しで完成だ、頑張るぞ」

 

『………………ナマ』

 

 

 

 

 

 

 

 

こうしてまた1日が過ぎ

 

遂にダクネスの結婚式当日を迎えるのであった。




途中に出てきた貴族の語尾は某海賊漫画が元ネタです
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