この素晴らしい世界にポケモンを   作:ハリケーン改

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さあギルガルドの暴走を一体誰が止めるんだ(サブタイトルから目を反らしながら)


この素晴らしい波動の拳士への進化に祝福を

 

 

ある時、とある屋敷の主が1体のポケモンを長女のカレンという名の娘の為にゲットしました

 

その娘はポケモントレーナーとしては新米で知識も全くありません、本来なら父親である主や屋敷の使用人達が助力するもの

 

しかし父親は長女よりもトレーナーとしても跡継ぎとしても優秀な次女の教育に力を入れたく、自身や使用人達を長女の方に割り当てるのを渋っており

 

そんな時に強く頭の良い野生のポケモンを見つけ、そのポケモンに娘の教育係を頼むことを思い付いたのです

 

 

ポケモンの名はギルガルド、それも珍しい色違いの個体

 

早速娘にギルガルドを渡し父親は次女の方に向かいました

 

 

お嬢様を見たギルガルドは、彼女の美しさに見惚れてしまい

 

彼女が妹よりもトレーナーとして優秀になりたいと願っているのを知ったギルガルドは、彼女の為にパートナーとしてサポート

 

 

 

 

 

 

 

したかったですが、そのお嬢様には既にパートナーの小さなポケモンが居ました

 

その小さなポケモンは愛くるしい見た目をしており、お嬢様はとてもとても可愛がり

 

 

 

もすれば、小さなポケモンが何かミスをする度に怒鳴り散らしています

 

ギルガルドはその小さなポケモンの事が大嫌いでした、お嬢様は自分を滅多にボールから出さず出すのは荷物持ちやらの雑用の時だけ

 

なのにその小さなポケモンは常にボールから出し、側に置いていました

 

攻撃は全く敵に当たらない、カレンお嬢様の言う事を聞かず筋力トレーニングをしたり、自分とのバトルの時もゴーストタイプには意味の無いノーマルや格闘タイプの技ばかり打つ落ちこぼれのクソザコなのに自分よりもポケモンとしての扱いは上な事に不満を持っていたからです

 

そんなある日、お嬢様は何と小さなポケモンへの罰としてギルガルドに刃の体を突き刺せと命令を出したのです

 

ギルガルドは喜んで刃を突き刺し切り付けました、こんな扱いをされれば小さなポケモンが逃げると思ったからです

 

そんなお仕置きが始まってから5日後、遂に小さなポケモンは脱走を企てました

 

 

しかしお嬢様は小さなポケモンを逃がすまいと、脱走する小さなポケモンを捕らえたのです

 

その事にギルガルドは大層怒りを感じました、勿論お嬢様ではなく小さなポケモンに対して

 

どうして自分ではなくこんな奴をという感情を、ギルガルドは毎日小さなポケモンにぶつけながら虐めました

 

ギルガルドの怒りの理由はソレだけではありません、ギルガルドは切り付けた生き物を霊力で操る力があります

 

しかしその小さなポケモンには何度切り付けても操る事が出来ず、その力を使い小さなポケモンを操ろうとしたお嬢様に自分も役立たずと罵られ、原因を作った小さなポケモンを更に虐めました

 

そんな生活が1年経った時、遂にギルガルドの望みが叶いました

 

あの小さなポケモンをお嬢様が別のトレーナーに渡そうとしていたからです、コレで晴れてカレンお嬢様のパートナーとして自身の力で彼女に約束された勝利を提供出来るとほくそ笑みました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その喜びが絶望に変わるとも知らず

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな……ピカチュウとナマケロまで」

『マフォクシ!! マフォマフォ!!マフォフ!!』

 

 

 

「ピ……ピカチュウ」

 

『…………………』

 

「おい……嘘だろナマケロ」

 

『…………』

 

各々のパートナーの名を呼ぶが2体は返事を返さずボーと立ち尽くすだけであった

 

「さあ先ずはあのクソガキ人間からだ、行け!!!」

 

『ナマァァ』

 

「わぁ!?」

 

『ピィィカァ』

 

「うわぁぁぁぁ!!!!」

 

「「「サトシ!?」」」

 

『ピィィカァ』

 

<じごくづき>は交わせたが<10まんボルト>をモロに受け、更にピカチュウは止まる事なく電力を上げていきサトシの悲鳴が段々と強くなる

 

「くぅぅ!!ピカチュウ……うおぉぉ!!」

 

「あのクソガキ人間、10まんボルト浴びながら突撃するとかクソバカ過ぎだろ」

 

「ピカチュウ!!!」

 

電撃を浴びながら突進しピカチュウを捕まえる

 

「目を覚ましてくれピカチュウ!!!ピカチュウ!!!」

 

『ピィィカァ』

 

「うわぁぁ!!!」

 

だが説得は届かず、頭突きを食らわされ手を放してしまう

 

「おいイブ、アイツの手助けしに行くぞ!」

 

『アシマッ!!』

 

 

 

「私達も行くわよマフォクシー!!」

 

『マフォ!! フォ?』

 

サトシを助けに行こうとするセレナのマフォクシーの前に

 

 

「ゆんゆん……退いてゆんゆん!!このままじゃサトシが!!」

 

「ファイヤーボール」

 

「くっ! マジカルフレイム!!」

 

『マフォォォ!!』

 

立ちはだかるゆんゆんの火炎魔法を<マジカルフレイム>で相殺する

 

「地獄の業火よ焼き払え」

 

『キィルゥ!』

 

「キルちゃん!?」

 

ゆんゆんがインフェルノの呪文を唱え終える前に、キルちゃんの<マジカルフレイム>が命中する

 

『キ………キィルッ!!キルキッリ!』

 

『マフォ!? マフォマフォ!!』

 

「そうよ!そんなボロボロの体で……しかも相手は」

 

『キィルゥゥ!!!』

 

「キャアァァ!!!」

『マフォク!!!』

 

 

私に任せてと言ったにも関わらず、受け入れないセレナ達をサトシの方に蹴り飛ばしす

 

 

 

 

 

『全く私が幾ら声を掛けても無反応だと思ったら、次は操られてるなんて

 

何やってるんですかゆんゆん、最強のエスパータイプになる私のパートナー………いえ……友達が簡単に操られるなんて許しませんよ!!』

 

「ブレードオブウィンド」

 

『ひかりの…うぅ!?』

 

ギルガルドの<てっていこうせん>のダメージにより<ひかりのかべ>を発動出来ず、風の刃がキルちゃんに迫る

 

 

 

『ふぶき~』

 

『えっ!?』

 

そんな風の刃をユキメノコが<ふぶき>で凍らせる

 

『オ~ホッホッホッ!!風すらも凍らせるとは、ワタクシは本当に美しく強いですわ』

 

『……何で助けてくれたんですか、先もゆんゆんが目を覚まさないで動揺していた私を励ましてくれましたし……私の事嫌いなんじゃ』

 

『勘違いしない事ね、ワタクシは助けた訳でも励ましてもいません

 

このワタクシに黒星を与えた者の情けない姿を見たくないだけですわ、例えそれが大嫌いな御方でもね』

 

『………ふふ、そういう事にしておきますよ

 

で?もしや私と組んでくれるんですか?』

 

『まぁそんなボロボロのお姿ですしね、ましてや貴女のトレーナーが相手ですわ、お相手しづらいんじゃありません事?』

 

『別に、あの子とは良くトレーニングで一緒に戦ってるから関係ありませんよ

 

 

というか手を貸してくれるのは有り難いですが、前に貴女と戦った時には覚えていなかった炎の上級魔法というのを使って来ますが大丈夫ですか?』

 

『ワタクシに心配など要らぬお世話ですわ』

 

『そうでしたね……ではご協力お願いしますユキメノコ』

 

『えぇ、ご協力してあげますわキルちゃんさん』

 

 

『………さんは要りません』

 

 

 

 

 

「リオル!!

 

気持ちは分かるが皆戦っているんだ、私達も戦おう!!」

 

『リィ……リィオリィ……リィオリィ』

 

『バケケバケ?

 

バッケ! バケバケッ!』

 

嫌だ嫌だと震える声で訴えるリオル、何故こんなに彼女が怯えているのかと事情を知らないバルスリンは疑問に感じるが、ダクネスと同じく戦おうと促す

 

 

 

 

 

 

 

 

『フォォクッ!!!』

 

『ピィィカァ』

 

 

 

『アシィィィ!! アシィィィ!!』

 

『ナマァァ』

 

 

「サトシ!!」

 

「大丈夫か?」

 

「う……うん」

 

マフォクシーがピカチュウ、イブがナマケロの相手をしている間に

 

電撃で体が黒ずむサトシを起こし、セレナとカズマが安否を確認する

 

「なあお前ら、ギルガルドに操られてる奴はどうやったら目を覚ますんだ」

 

「霊力で操ってるなら、ギルガルド自身を倒すしかないと思うわ」

 

「やっぱそうだよな……」

 

「カズマもう一回矢を撃ってくれる、今度はフック付きのじゃなくて攻撃用のを連続で」

 

「構わねえが、俺の矢なんて当たってもアイツに効くか?」

 

「キルちゃんが受けた ていこうせんをアイツが撃ったんら、もうアイツの体力は殆ど残ってない

 

だから矢を1発でも食らっただけでも致命傷になるよ、てっていこうせんは撃ったポケモンの体力を大幅に消費する技だから」

 

「そうね、それにピカチュウとナマケロとバトルして体力が減ったって言ってたし

 

私達を操ろうとせず傍観してるのも、操る為の霊力が尽き掛けてるのかも」

 

「分かった

 

まあ出来る事はそれしかないみたいだしな、やってみる………ンソゲキ!ンソゲキ!ンソゲキ!ンソゲキ!ンソゲキ!」

 

リクエスト通り攻撃用の矢をありったけギルガルドの本体に連射する

 

 

しかし

 

 

「花鳥風月」

 

「アクア!?」

 

ギルガルドを守る為に前に立つアクアの体から噴出される水で矢は勢いが無くなり

 

「何時もより多く回っております」

 

無表情と抑揚の無い声で何時もの宴会芸を披露するというシュールな光景が始まる

 

 

「あの駄女神は何で普通の時は足引っ張んのに、敵になったら有能なんだよ!!!!」

 

 

 

 

 

 

「ボトムレス・スワンプ」

 

『ふぶき~』

 

ゆんゆんにより巨大な沼をキルちゃんの足元に出現させられたが<ふぶき>で氷付けにし、それにより出来た氷の床を

 

『ワイドフォース!!』

 

走る体力が残されていないキルちゃんが滑る事で、ゆんゆんの側に高速で近付き<ワイドフォース>をゼロ距離で命中させる

 

しかし

 

「……………ライトオブセイバー」

 

『わわっ!?』

 

倒れたゆんゆんは直ぐに立ち上がり、ダメージを全く受けていないのか上級魔法を平然と放ち慌ててキルちゃんが滑りながらユキメノコの元に向かう

 

 

『どうなってるんですか!?

 

間違いなく直撃した筈なのに』

 

『………恐らく、ギルガルドの霊力で操られているので体に幾ら攻撃しても操られている限りは何度でも立ち上がるのかと

 

だからギルガルドを持っているバルスリンさんのトレーナーの体にナマケロさんがあくびをしても眠らなかったのですわ』

 

『じゃあギルガルドを倒さないと……でもそれはゆんゆんや操られた皆が邪魔して来ますし、どうすれば』

 

『大丈夫です、ワタクシに作戦がありますわ』

 

『作戦?』

 

「地獄の炎よ荒れ狂え」

 

『はっ!? 逃げてくださいユキメわっ!!』

 

ユキメノコにとって致命傷では済まない炎の上級魔法インフェルノの呪文をゆんゆんが唱え始め、慌てたキルちゃんが逃げるように訴えるよりも先にユキメノコが彼女を突き飛ばす

 

「インフェルノ」

 

『うわぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

そして放たれた凄まじい火炎がユキメノコに命中し

 

 

ユキメノコの体は綺麗さっぱり無くなった

 

 

「ユキメノコ……………嘘ですよね……嘘だ……嘘だぁぁ!!!!」

 

「ライトオブ」

 

動揺するキルちゃんに、ゆんゆんは表情も変えず得意のライトオブセイバーで攻撃しようと彼女に近付く

 

 

『ふぶき~』

 

『ふぇ?』

 

キルちゃんの方に気が向いていたゆんゆんの体は、上空から現れたユキメノコの<ふぶき>によりカチコチの氷の人形に

 

 

『オ~ホッホッホ、幾ら操ろうとも体が凍らされたら身動きは出来ませんことよ』

 

『な……何で……確かに貴女の体は………あっ!?まさか!』

 

今も燃える炎に近付くと、僅かに綿が燃えているのが目に入る

 

『身代わり人形………もう!!ビックリしたじゃないですか!!心臓止まり掛けましたよ!!!』

 

『敵を騙すなら先ずは味方からと言うじゃありません事、素晴らしいリアクションありがとうございましたわよキルちゃんさん』

 

『さんは要りません!!!』

 

 

 

 

 

 

 

(ちっ……あのユキメノコとキルリア結構やりやがる)

 

 

『マフォォ!!!』

『アシマァァ!!』

 

(アイツらも思ったより粘りやがるし、マズイ……もう戦う体力も操る霊力も無いってのに)

 

「おぉぉいモンスター!!!

 

先からボケッとしおって!!貴様も戦わんか!!!」

 

「あぁん!?」

 

「あぁいや……戦ってください!!!」

 

「先も言っただろうが、あのクソチビ共のせいで体力がキツイってよ!!!!」

 

「なら前に居る女に回復して貰え……って下さい!!!」

 

アルダープは護衛の為にギルガルドが前に待機させているアクアを指差す

 

「んげっ!?あのオッサン余計な事を!!!」

 

 

「ほぉ、このクソ女人間そんな事が出来んのか

 

おい」

 

ギルガルドに呼ばれアクアが振り返り手を伸ばす

 

 

「マズイ!!アイツの体力が回復したら!!」

 

「こうなったら一か八かだ!!

 

 

窃盗!!」

 

ギルガルド本体を盗める事に掛けてスキル窃盗を発動する

 

 

『メッノォォ!!!!』

 

それと同時に、同じく回復を阻止しようとユキメノコがギルガルドの方に向かう

 

その為

 

「「「あっ?」」」

 

『メッ!? メッノォォォ!!!!!!』

 

ギルガルドではなくユキメノコの胴に巻いている赤い帯を盗み出してしまう

 

 

「うぉぉい邪魔すんな女王様!!!」

 

『メノメノ!!メンノォォ!!!』

 

 

 

「ヒール」

 

「おぉぉ!? 全快してやがる、ギ~ルギルギル!!良いアドバイスだったぞクソデブクソ金持ち人間!!!」

 

「ははぁ!!

 

って!?ワシを家来みたいに扱うな!!!!」

 

「よーし!!」

 

『ギルガァァ!!』

 

めぐみんの手から離れたギルガルドが

 

 

『ギルッ! ギルッ! ギルッ!』

 

倒れているアルダープの部下達を次々に切っていき

 

 

『ギィル、ギルガギルゥ!!!!」

 

号令を掛けると、倒れていた数百人のアルダープの部下達が一斉に立ち上がりサトシ達に襲い掛かる

 

 

「わぁぁ!!!」

 

「ふざんな卑怯だろこんなの!!!」

 

「ちょっと!?どど何処触って」

 

『ギィルガァァ!!』

 

グサッ

 

「しまっ……」

 

「セレナ!?」

 

『ふわぁぁ~』

 

「う………ぐぅ~ぐぅ~」

 

「サトシィィ!!!!」

 

『マフォク!? フォクシ!?』

 

『ギィルガァァ!!!』

 

グサッ

 

『マ………』

 

 

『アシィ……アシマァ……』

 

『ピカァァァ』

 

『リィィィ………リマリィ……』

 

セレナとマフォクシーはギルガルドに切られ、サトシはナマケロの<あくび>で眠らされイブはピカチュウの<10まんボルト>を食らい倒れてしまう

 

 

「ちくしょう!!!窃…なっ!?めぐみん」

 

再び窃盗を使いギルガルドを手元に引き入れようとしたカズマの前にめぐみんが立ちはだかる

 

「おい退けよ……退かないと窃盗食らわせるぞ……そうしたらまたパンツ盗むぞ……だから退いて下さいお願いします」

 

「ふん」

 

「ガハッ!?」

 

めぐみんの頭突きを食らい気を失う

 

 

『さあ後はクソニックネーム女とクソ金持ちクソ女クソ人間とクソ雑魚クソチビクソ落ちこぼれ女と………お前らだけだぜ、何なら降参でもするか~ギ~ルギルギル!!』

 

ギルガルドはキルちゃんとユキメノコの方を見ながら目を細めて笑い始める

 

『おあいにく様、私達の辞書に降参なんて言葉はありません!』

 

『その通り、貴方みたいな不細工面にワタクシ達が降参などありえませんわ』

 

『はぁ!?

 

おいクソユキメノコ………お前喋るんじゃねぇ』

 

『はい?』

 

『俺は……お前みたいな喋り方と一人称の女が大嫌いなんだよ!!!

 

てっていこうせん!!!』

 

 

『あられ!!』

 

先まで嘲笑っていたギルガルドが急に激昂し大技<てっていこうせん>を放つも、ユキメノコの降らした雪によりとくせい<ゆきがくれ>が発動し空振りに終わる

 

 

『オ~ホッホッホ!!お馬鹿さんですわね、リスクのある技をバカ正直に撃つなんて』

 

 

 

 

{さっさと運びなさい、全く荷物持ちならリオルの方が役に立ちますわ}

 

 

{どうしてリオルを操れないのよ!!このバカ!!役立たず!!!}

 

 

 

 

 

 

 

 

『止めろって言ってんだろ!!!!

 

ウォラァ!!ウォラァ!!ウォラァ!!ウォラァ!!』

 

辺り一面を切りまくるも<ゆきがくれ>で姿が消えているユキメノコには当たらない

 

『オ~ホッホッホ! 不細工なダンスですわね

 

 

キルちゃんさん、残りの方々を御守りして下さいませ』

 

 

『分かりました!』

 

ユキメノコの言う通りキルちゃんがダクネス達の元に滑りながら向かい、それを見届けたユキメノコは大きく息を吸う

 

 

『ふぅぅぅ……………ふぶきぃぃぃ!!!!!!!!!!』

 

今まで彼女が使って来た<ふぶき>は吐息の様な緩やかな物だったが、今の<ふぶき>は彼女の体力を大幅に消費し猛烈な風と冷気を凄まじい勢いで噴出しており

 

 

『バケェ……バケェ……』

 

「寒い……バルスリンお前もリオルと一緒に私の側に」

 

『キィィル!!!』

 

「むっ……寒気が収まった?

 

もしやキルちゃん……お前が?」

 

ダクネス達を<ふぶき>から守るよう、此方も残り体力を限界まで使い巨大な<ひかりのかべ>を生み出す

 

 

「どわぁぁあ何だコレはぁぁぁ寒い!!寒いぃぃ!!!」

 

『ちょっと待つロ……ト』

 

キルちゃんに守られているダクネス達と違い何の防寒対策も無いアルダープの体はあっという間に凍らされ、ギルガルドに操られている者達や気を失うカズマ達も凍らされていき

 

式場内はあっという間に銀世界へと変わる

 

 

『メノ………メノ………メノ……』

 

「す……凄いな……墓場で私達と戦った時より実力が上がっているな、流石の奴もコレ程のふぶきを受けては

 

 

ん?」

 

 

<ふぶき>を止め肩で息をするユキメノコを称え、ギルガルドも凍らされただろうと前を見るダクネスの目に黒と金色の巨大な盾が

 

「あの巨大な盾はギルガルドの………まさか!?」

 

「あぁ、そのまさかさ」

 

「ギルガルド!?」

『バケバケチャ!?』

 

 

盾が元のサイズに戻ると、後ろからめぐみんと彼女に持たせているシールドフォルム姿のギルガルドが現れる

 

 

「何故凍っていない!?

 

こんな威力のふぶきを盾で防ぐなど不可能だ!!!」

 

 

「ギ~ルギルギル!!

 

それが出来るんだよ、俺のキングシールドならな」

 

 

『メ~ノッノッノ!!

 

メンノメノッ、メノコッメ』

 

「確かにこれじゃ俺の攻撃は当たらねえな……なら炙り出すだけ」

 

するとギルガルドはめぐみんの体を操り彼女のポケットからナイフを取り出し首筋に付ける

 

「おいクソ高飛車女、出てこないとこのクソ女人間の首を切るぞ」

 

ピカチュウとナマケロを相手にした時に使っていた人質作戦を再度行う

 

『バケェ!?』

『キルッ!?』

 

「なんだと………止めろ!!卑怯だぞ貴様!!!」

 

「卑怯で結構、俺はどんな手を使ってでも勝ちたいんだ

 

さあ出て来いよクソ高飛車女、言っとくがハッタリじゃねえぞ

このクソ女人間が死んでも代わりは幾らでも居る、さっさと出て来い!!!!」

 

 

『バ……バケバケ………バケバケ……』

 

『………………メノッコメノ』

 

このままではめぐみんが危ないと動揺しているバルスリンの姿を見てしまい、ユキメノコは両手を上げて姿を現す

 

「おぉ出て来たか、おい其所のクソキルリア

 

マジカルフレイムでクソ高飛車女に攻撃しろ」

 

『キルッ!? キルアリ?』

 

「そうだ早くやれ」

 

『メノッコメノ、メノ』

 

『キルアリキ………キィィルッ!!!』

 

言われた通りキルちゃんの<マジカルフレイム>がユキメノコに命中する、だが炎に当たったユキメノコの体が段々と別の姿に変わっていく

 

 

「人形?」

 

「やっぱりみがわりを使ってたか、舐めた真似しやがってよ」

 

グサッ

 

めぐみんの肩と首の間にナイフを刺させる

 

『バァァ!?バケバケ!!!バンケェェ!!』

 

『リィ……リオリィ……』

 

止めてと叫ぶバルスリンの泣き声に、怯えていたリオルが意識を取り戻す

 

 

「や……止めろ……止めてくれ!!」

 

「ならさっさとクソ高飛車女、本体を出せ!!」

 

 

『メノ!! メンノメノッ!!!』

 

慌てて椅子の下からユキメノコが飛び出す

 

「クソ舐めた事してくれたな、そんじゃあ土下座でもして謝罪して貰うとするか」

 

『メノッメ……』

 

「早くやれ、さもないと」

 

 

『バケバケ!?』

 

 

『…………………メ………メノメノコ』

 

『キルアリキ……』

 

自分と同じプライドの高いユキメノコが土下座をしながら謝罪させられ、彼女の為にその姿を見ないよう目を反らすキルちゃん

 

「ギ~ルギルギル!!最高の気分だ!!

 

高飛車な女に土下座させて謝罪させるって何て気分が良いんだ、初めて会ったコイツでコレならアイツにさせれば天にも昇る様な気分を味わえるぜ~ギ~ルギルギルギルギル!!!

 

 

てっていこうせん」

 

『メノォォォ!!!!!!』

 

 

「ユキメノコ!!!」

 

『リィ……』

 

 

『メノ……メノ……』

 

放たれた<てっていこうせん>をモロに受けてしまい戦闘不能になってしまう

 

「はぁ……はぁ……流石に2発目は……キツイな」

 

 

『キィィル!!』

 

『バケェェ!!』

 

疲れを見せるギルガルドにキルちゃんとバルスリンは攻撃しようとするも

 

 

「おっとクソキルリア、クソニックネーム女、それと其所のクソ金持ちクソ女クソ人間も動くなよ

 

じゃないと」

 

刺さっているナイフを再びめぐみんに握らせる

 

 

『キル……キィィ……』

 

『バケバケ…』

 

「そうそうソレで良い………ふん!」

 

 

グサッ グサッ

 

『キィ!?』

 

『バッ!?』

 

キルちゃんとバルスリンの体を切り付け

 

「さあお前のマジカルフレイムで凍らされた奴らを溶かせ

先ずは青髪のクソ女人間からだ、お前はクソ金持ちクソ人間が余計な事をしないよう見張れ」

 

『…………キィィルッ』

 

『………バケチャ』

 

あれ程ギルガルドを許せないと怒っていたキルちゃんもバルスリンも、素直にギルガルドの命令を聞き<マジカルフレイム>で凍らされたアクアを溶かしダクネスを見張る

 

 

「クソ女人間、回復しろ」

 

「ヒール」

 

「ギ~ルギルギル!!本当に便利な能力だぜ

 

さてと」

 

残るダクネスに体を向ける

 

 

「くっ! 

 

私も操ろうと言うのか、やるならヤれ!!だが皆は元に戻せ!!」

 

「いいやお前は操るなと、あのクソデブクソ金持ち人間が言ってたんだやらねえよ」

 

「そうして操った私の体を痛め付け……ハァ……ハァ……どうだ~下僕扱いされてるのに逆らう事も出来ない人形にされた気分は、顎を持ち上げ私の顔を見下ろしながらイヤらしい目付きで煽るのだな」

 

「はぁ?」

 

「そしてその後は」

 

「おい待て」

 

「こんなイヤらしい体しやがってよ、ギ~ルギルギル!!たっぷり可愛がってやるぜぇ~と服を脱がし私を押し倒すつもりだなこの変態ポケモンが!!」

 

「しねぇよ!!!俺はそんなクソみたいな趣味なんかねえ!!!!」

 

「私の体は好きに使っても良い……ハァ…ハァ……だから皆は元に戻せ………ハァ…ハァ……私だけが……味わいた…ゴホン…受けりゅ!!」

 

 

「何だコイツ……クソ気持ち悪……」

 

 

「ならんララティーナ……へっくしゅん!!!」

 

其所に氷が溶けたアルダープがやって来る

 

「お前の自我はちゃんと残さねばならん、へっくしゅん!!!」

 

「どうして残すんだ、操れば絶対服従の人形になるってのによ」

 

「ふん!モンスターには分かるまい、自我を残しながら絶対服従を誓わせる……ぐふふ…この快感が分からんとはな

 

それにお楽しみの際に無関心ではつまらんだろうが」

 

 

「…………クソ金持ちクソ人間の感性は理解出来ねえ」

 

下らないと吐き捨てるギルガルドを無視しアルダープはダクネスの手を乱暴に掴む

 

 

「さあララティーナよ、さっさと式を挙げるぞ」

 

「あぁ結婚はしてやる、だがお前に渡した30億エリスをカズマや皆に返すんだ、そして皆を元に戻せ!!!」

 

「ソイツは出来んな、あの金は偶然拾った物……まあ仮に奴らの金だとして庶民の金を貴族のワシが搾取して何が悪い

 

それにコイツらは貴族の結婚式を邪魔したんだ、女共はワシのコレクションとし手中に納めモンスター共と小さな小僧は売り物として高く売り飛ばし

 

あの小僧は処刑だ!!」

 

「この……外道が……」

 

「ならあのクソアシマリも処刑させろ、あのクソ茶髪クソ人間とアイツは俺の体を引き千切ろうとしやがったんだ!!絶対にブッ殺す!!!」

 

「まあ1匹ぐらい構わん好きにしろ」

 

「ほらよ」

 

気を失うイブを同じく気絶するカズマの所に放り捨てる

 

 

「フミツブス」

 

ギルガルドにより操られたアルダープが雇った巨人は、ゆっくりと倒れるカズマとイブに近づく

 

「さて最後は」

 

グサッ

 

カズマの横で眠るサトシの体を切り付ける

 

 

「さあ起きな、其所に居たら死ぬぜ」

 

「……………」

 

「あぁん?」

 

グサッ

 

「起きろ」

 

「…………」

 

「なんだ? 何故操れない?」

 

 

『リィ……』

 

 

「まぁ良い、恨むんなら起きなかった自分を恨め」

 

「カズマ!!!サトシ!!!イブ!!!早く起きて逃げろ!!!!

 

止めさせろアルダープ!!!」

 

「ふん! 別に庶民の小僧1人が死のうがワシには関係ない」

 

「なら貴様と結婚などせん、貴様ら2人共……ブッ殺しぐぅぅ!? バルスリン……セレナ……?」

 

アルダープに掴みかかろうとするダクネスを操られているバルスリンとセレナが押さえ付ける

 

「ララティーナよまだ分からんか、お前にはワシと取引する権利も拒否権も無い事を

 

お前の仲間達は今やワシの手の中、お前が素直にならねば……どうなるかは分かるな

 

グッフフフ!!」

 

「くっ………くぅ……皆目を覚ませ!!!このままでは……くぅ………くそ」

 

『リオリオ……』

 

「どうだ見たか、自我を残して従わせる快感は堪らんだろう」

 

「知るか、クソ金持ちクソ人間の感性なんかよ」

 

『リィ………リオリ……リオリ!!!!』

 

「リ……リオル……」

 

足を震わせながら立ち上がり、アルダープとギルガルドに拳を向ける

 

「何だこの小さなモンスターは、先まで怯えておったのに急に立ち上がりおって

 

邪魔だ退け、コレからワシとララティーナは式を挙げワシの物となるんだ」

 

『リオリィ!! リオ……リオ!』

 

「そうはさせない……ね、何時からお前はそんな偉そうな事が言える様になったんだ……あぁ?このクソ雑魚!クソチビ!クソ落ちこぼれポケモンがよ!!」

 

{さっさと逃げな!!このクソ落ちこぼれポケモンが!!!}

 

 

 

 

『リィ……リィ……リィィ!!

 

リィィオッ!!!』

 

恐怖心を押さえる為か目を閉じてギルガルドに突撃する

 

「おいおい遂に頭までクソバカになったのかぁ!!」

 

『リォォ!!!』

 

「リオル!?」

 

向かってくるリオルをギルガルドが蹴り飛ばす

 

『リィ……リィィ』 

 

「そうそう、お前はそうやって地べたに這いつくばりブルブル震えてんのがお似合いなんだよ!!」

 

『リォォ!!!』

 

再度蹴り飛ばされ壁に激突してしまう

 

 

「リオル………恐怖心を捨てろ!!恐れる事はない!!!」

 

『リィ?』

 

「お前がギルガルドを怖がる気持ちは分かる、だが今のお前ならソイツに勝てる!!怯えずに戦うんだ!!!!」

 

『リオリオ……』

 

「私は知っているぞ、お前は優しくて勇敢で強い波動の勇者なのを

 

だから戦うんだ……恐れず戦えリオル!!」

 

「バカかテメェ、こんなクソ雑魚が怯えなかった程度で俺に勝てる訳ねえだろ」

 

「なら戦ってみろ、もしお前が勝てば私は何も文句も言わずカズマ達とも2度と会わずアルダープと結婚し永遠に妻としてこの身を捧げる事を誓う

 

ダスティネスの名に置いて宣言してやる」

 

『リオリオ!?』

 

「ギ~ルギルギル!!!コイツは本物のバカだぜ!!

 

こんなクソ雑魚ポケモンに自分の人生掛けるなんてよ」

 

「分からんのか、ソレだけ私はこの子の実力を信頼しているんだ」

 

『リオッ………』

 

「もしリオルが勝てば皆を元に戻せ金も返せ、そして私や皆に金輪際近づくな

 

だから今すぐあの巨人を止めろ!!」

 

「グッフフフ……ソイツは無理だな、あの小僧はワシをおちょくり過ぎた」

 

「なら結婚は」

 

「忘れたかララティーナよ、お前がワシに交換条件を叩き付けられる立場なのか?

 

モンスター同士の戦いなどせずとも、お前はもうワシの物になる道しか残されていない」

 

「貴様…………おいギルガルド!!お前はどうなんだ!!

 

リオルと戦ってみたいと思わないのか、元々は一緒に暮らしていた関係者なんだろ?ならこの子が強くなった姿を見たくないのか!!」

 

「ふん! そんな安い挑発に乗るか、俺もあのクソ茶髪クソ人間はブッ殺したいんだ

 

というか興味ねえな、クソ雑魚クソ落ちこぼれクソちびポケモンは一生そのままなんだしよ」

 

「…………負けるのが怖いのか?」

 

「はぁ?」

 

「お前はリオルに敵わないと怖がってるんだろ、その子はお前と違い卑怯な事をせず正々堂々戦い勝って来たんだ……昔は知らんが今ならリオルの方が強いに決まっている」

 

 

「………………リオルの方が……だと」

 

 

 

 

 

 

 

 

{ちょっと傷付いたけど良いわよね}

 

 

{構いませんよ}

 

 

{ギ~ルギルギル!!

 

ざまぁないぜクソ雑魚ポケモン、安心しなお前の代わりに俺がカレンお嬢様に勝利と栄光をもたらせてやっからよ}

 

{あぁそうだ、ついでにギルガルドも持って行って}

 

{…………えっ?}

 

{構わないですが、色違いのギルガルドなど珍しいというのによろしいので?}

 

{良いわよ、図鑑に切った生き物を自由に操る事が出来るって書いてたのに

 

何回もリオルを切ったのに1度もこの子を操れないのよ、だからこの子もリオルと同じで役立たずなの}

 

{し……しかしカレンお嬢様……俺は……俺はソレ以外は何もミスはしていません!!

 

お嬢様の荷物持ちにお迎え、それにバトルでもリオルと違って全て勝ってきました……カレンお嬢様の願いを完璧にこなして来ました!!}

 

 

{まぁ見た目は色違いで珍しいけど、ハッキリ言って不気味なのよねギルガルドって

 

 

 

なのにこの子を手元に置いていたらワタクシの品性を疑われそうですわ、コレならまだノーコンですがリオルの方がマシですわね}

 

{……………カレン……お嬢様……}

 

{だから持って行って頂戴}

 

{分かりました}

 

{じゃあ今までありがと、さようならリオル}

 

{…………………………………………クソ……………クソ…………クソ…クソ…クソ…クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ

 

 

 

クソ人間がぁぁぁぁぁ!!!!!!}

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「寧ろ、人質を使わねば勝てないお前の方がクソ雑魚なんじゃないのか!!!」

 

「黙れぇぇ!!!!」

 

グサッ!!

 

めぐみんの体に刺しているナイフを抜きダクネスの体に刺すが

 

「何で刺さらない!?」

 

「なぁぁ!? 何をする貴様ぁ!!!ワシのララティーナを傷物にするつもりか!!!」

 

「うるせぇぇ!!!」

 

「のわぁぁ!! 放せ!!放さんか!!!」

 

操られた兵隊達がアルダープを押さえ付ける

 

「どんだけ筋肉があんだよこのクソ金持ちクソ筋肉ダルマクソ女クソ人間!!!!」

 

「筋肉ダルマ言うなぁぁあ!!!」

 

「こうなったら」

 

体の何処を刺してもダクネスの体にはナイフは全く刺さらず痛がる様子を見せない、ならばとギルガルドはナイフを彼女の目に向ける

 

 

「幾ら体が筋肉ダルマでも目ん玉は柔らかいよなぁ、グシャグシャにしてやろうかぁ~それともエグってやろうかぁ

 

嫌だよな? なら謝れ!!取り消せ!!あのクソ雑魚クソチビクソ落ちこぼれポケモンが俺に勝てるだなんて寝言をよ!!!」

 

 

『リオリオ……』

 

「…………フッ、やりたいならヤれ

 

私は本当の事を言っているんだ訂正する覚えはない」

 

「あぁそうかい」

 

 

 

 

 

 

 

『や………止めろ………』

 

 

「じゃあ永遠なく」

 

 

『止めろ……止めろ……うっ!?』

 

{このクソ落ちこぼれがよ!!}

 

『うぅ……うぅ……』

 

{お前は何も出来ないクソ雑魚ポケモンだ!!!}

 

『ボクは……』

 

{お前みたいなクソ落ちこぼれポケモンに何が出来んだ!!!!}

 

『………ボクは』

 

 

 

 

{さっさと逃げ出しな!!!}

 

 

 

 

 

 

 

 

{私は知っているぞ、お前は優しくて勇敢で強い波動の勇者なのを

 

だから戦うんだ……恐れず戦えリオル!!}

 

 

 

 

『ダクネスを………』

 

 

{ありがとうリオル、私の友……いや家族になってくれて♪}

 

 

 

 

 

 

 

『ダクネスを守るんだぁぁぁぁ!!!!!』

 

 

 

「な……なんだこの光?」

 

「なっ!?……まさか!?」

 

突然リオルの体が光輝き、更には段々とその体が大きくなっていく

 

そして光が収まると、其所にはリオル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ルッカァ!!』

 

 

「なんだ!? あの小さなモンスターの姿が変わっただと」

 

 

「姿が変わった……まさかコレは」

 

「ちっ! ルカリオに進化しやがったか」

 

「進化………ルカリオ………」

 

<はどうポケモン>ルカリオが降臨した

 

 

「ふっ!進化したからって何だってんだ、お前のトレーナーは今此所でブッ殺す!!」

 

「ハッ!? リオル!! いやルカリオ!!

 

私の事は良い!! それよりもカズマとサトシとイブを!!」

 

「フミツブス」

 

巨人がカズマ達を踏み潰す寸前なのを見てしまい、自分ではなく仲間を助けるように指示を出すが

 

 

『…………』

 

 

ルカリオは片手を前に付き出すだけでカズマ達どころかダクネスの救助にも行かない

 

 

「ルカリオ?」

 

【大丈夫だよ】

 

「えっ!?」

 

 

 

 

【波動は我にあり!

 

 

はぁぁぁぁぁぁ!!!!】

 

 

リオルの体から放たれる青色のオーラが一瞬で式場内を包み込む

 

 

「死ねぇぇ

 

 

 

 

あれ? 私………今まで何を」

 

『ギルッ!?』

 

ダクネスの目にナイフを突き刺す手前でめぐみんの意識が戻り、握られているギルガルドの1つ目が丸くなる

 

 

「めぐみん……元に戻ったのか?」

 

「ダクネス!? 何でダクネスが目の前に?

 

というか何処ですか此所!?私は確か領主の屋敷に」

 

「う……うん……あれ?」

 

『バケッ?』

 

『マフォ?』

 

「おっ!! セレナ達も!」

 

「えっ? 何で私達ダクネスの体を……ハッ!?もしかして私達ギルガルドに操られてた?」

 

「あぁ」

 

 

「ギルガルド?」

 

「あっ!! めぐみん……良かった目が覚めたのね」

 

「はい?」

 

「めぐみん!!」

 

「あっ! ゆんゆん!!」

 

「ねえ一体何があったの?

 

めぐみんの偽物に切られたのは覚えてるんだけど……それに」

 

『キルキル……』

 

「キルちゃんが先から抱っこしてって甘えるんだけど……」

 

「はい?何故ゆんゆんやセレナまで此所に『バケェェェ!!』ウォォォ!!どうしたんですかバルスリン何故泣いているんですか!?

 

というか……何か異様に肩が痛いんですが」

 

「ちょっ!?めぐみん肩から血が!!」

 

「はい!?」

 

 

 

「皆説明は後だ、それよりもカズマとサトシとイブを助けないと」

 

 

ズドォォン!!!

 

 

「うわぁぁぁぁ!? なに今の音!?」

 

音のする方を見ると巨人がカズマ達の近くで倒れている姿が目に入る

 

「う………うぅ………何だ」

 

「ふわぁぁ………あれ……俺なんで寝てたんだ?」

 

『ナママ!』

 

『ピカピ!』

 

「おぉナマケロ」

 

「ピカチュウ! じゃあ……あっ!皆元に戻ってる♪」

 

 

 

その音が切っ掛けで気絶するカズマと眠らされていたサトシが目を覚まし、各々の相棒を首と肩に乗せる

 

 

 

「無事だったか………だが何故急に皆が元に」

 

【波動だよ】

 

(ルカリオ?)

 

【波動で皆を操っているギルガルドの霊力を遮断したんだ】

 

(そんな事まで出来るのか波動は?)

 

【ボクをアレだけ切ったのに操れなかったのと、サトシも操られなかったのを見たからもしかして波動は霊力を受け付けないのかなって…………当たって良かった】

 

(そう……だったか………ハハハ……ありがとう……ルカリオ)

 

 

 

 

「あぁぁぁぁ!!!!」

 

「どうしたのアクア?」

 

「イブゥゥゥ!!!何が会ったの!?何で黒焦げになってんの!?」

 

『アゥ………アゥ……』

 

「あぁえっと……それは」

 

『ピカチュ?』

 

当然操られてた間の記憶は無いので、イブを黒焦げにした張本人は何故サトシがしどろもどろになっているのだと首を傾げてしまう

 

 

 

「き……きっとギルガルドの仕業よ」

 

『フォクシィ! マフォクッ!!』

 

「ギルガルド?」

 

「先も言ってましたが何ですかソレ?」

 

「今めぐみんが持っている奴の事だ」

 

「私が?

 

おや?何故剣なんて持ってるんですか私?」

 

『ギ……ギル……』

 

「ギャァァァァ!!!!剣が喋りましたぁぁぁぁ!!!」

 

『ギルゥゥ!?』

 

床に叩き付けられてしまう

 

「なになに!?呪いの剣なの!!!」

 

「ポケモンだよ、お前らの記憶が無いのもコイツに操られてたんだ」

 

「あっ………カズマ……」 

 

「あん? 何だよめぐ……あっ?」

 

めぐみんと喧嘩別れした事を思いだし慌てて目を逸らす

 

「…………此所は教会、そして花嫁姿のダクネスが私達の側に居るという事は……やっぱり何だかんだ言って仲間の為に行動してくれる人なんですねカズマは」

 

「言っとくが俺はダクネスに借りを返しに来ただけだ、ソイツの借金は俺らが作ったんだ返すのが筋ってもんだろうが!!」

 

「ふふ……そういう事にして起きましょう、さてとパーティーの亀裂も解消した事ですし

 

 

良くも我を操ってくれましたね」

 

ポキポキ

 

「良くもアタシの可愛いイブをこんな目に合わせてくれたわね、聖なる拳骨を食らわせてあげるわ」

 

『キィルキルキル……キルアリィ』

 

「キ……キルちゃんから凄い殺気が!?」

 

 

シュンシュン

 

『ナンマナマァ』

 

ビリビリ

 

『ピカァピカ』

 

 

「皆だけじゃなくてナマケロもピカチュウも気合い入ってるね」

 

「まあ操られてたからな

 

おいオッサン!!!コレだけの人数相手にギルガルドだけじゃ打つ手ねえだろ、もうダクネスや俺らに2度と関わらないって誓えるなら許してやるぜ!!!」

 

めぐみん達は意識がある状態で操られてたが、アルダープの部下達は全員気を失った状態で操られていたので今では全員が床に倒れ込んでおり

 

カズマの言う通り最早彼の兵力はギルガルドだけであった

 

 

「ふ……ふざけるな!!!

 

せっかく此所まで順調に事が進んで来たというのに、もう少しでララティーナをワシの物に出来る所まで来て諦められるか!!!」

 

「フッフフフ、残念ですが例えダクネスと結婚出来たとして貴方は終わりですよ悪徳領主様」

 

「何でなのめぐみん?」

 

「あの領主、王都で暴れたお尋ね者のパスチャーと繋がっています」

 

「「パスチャーと!?」」

 

「本当かそれ?」

 

「間違いありません、マノールというパスチャーの仲間の男に対してワシとパスチャーの手助けをしろと助力を求めていたのをハッキリと聞きました」

 

「違う!!

 

ソレはワシの言う事をこのモンスターが聞く為に、条件としてパスチャーが提案……うぅぅ!!!」

 

慌てて口を塞ぐアルダープだったが

 

「おやおや、そうなのですか……しかし領主様である貴方が犯罪者がそんなやり取りを行っているのを知っているという事は……黒ですね」

 

「プークスクスwwwwこんな簡単にゲロっちゃうとかチョロ過ぎでしょwww」

 

「うぐ……ぐぐぐ!!!」

 

 

「そうか……捕まったマノールの様子が変だったのは王都の時はギルガルドに操られてたからなのね、じゃあこの事をアイリス王女様に報告すれば」

 

「王女に暴行して誘拐しようとした奴の仲間となりゃあのオッサンは破滅、ダクネスとの結婚は白紙だな」

 

「やったぁ♪」

『ピッカァ♪』

 

 

「ふ……ふん!!バカか貴様ら!!!

 

お前達が王宮で今の話をして誰が信用する!!

幾ら貴様らとアイリス様が知り合いだとして何の証拠も無い話を鵜呑みにする訳がない!!!」

 

『それはどうロトか』

 

「そうだ、どうロト……ん?」

 

突然頭の上から声が聞こえ間の抜けた声を出すアルダープ

 

『カズマ、もう良いロトよね?』

 

「あぁ十分だ、あんがとな」

 

『ふぅ……熱かったロト』

 

アルダープの被っていた王冠に付いた妙な飾り物の正体は、金粉をコレでもかと付け王冠の飾り物に変装していたロトムであった

 

 

「なぁ!? 貴様は確か何時も宙に浮いているモンスター!!」

 

『アチシはロトム、もしくはロトム図鑑と呼ぶロト!!』

 

「何故そんな金粉まみれになってるんですか?」

 

「カズマの作戦なんだ」

 

「作戦?」

 

『あのオジサンの体臭はキツいしユキメノコに凍らされたけど中々に楽しかったロト、特にリオルがルカリオに進化する場面は胸熱だったロトよ♪』

 

このロトムの発言で、皆の視線はギルガルドを見つめるリオル……ではなくルカリオの方に

 

「えっ……あぁぁぁ本当だ!!ルカリオに進化してる!!!」

 

「マジで!?

 

コイツがあの小さかったリオルなのか?」

 

「えぇ! 進化したのね、おめでとうルカリオ♪」

 

「でも確かにリオルの面影があるわ」

「コレが進化なのですか!?」

「間違いないわ、水タイプじゃないけどルカリオは見た事あるから」

 

 

『バケチャバ!バケチャバケッ♪』

『リオッ、ルカリィ♪』

 

バルスリンや皆からおめでとうとエールを貰い、ありがとうと笑みを見せるルカリオに

 

『………ナマナ、ナンマナッナマ』

 

『リオッ!』

 

ナマケロが口にした言葉に強く頷き、空中に浮かび動揺しているギルガルドに近づく

 

 

 

「よーしピカチュウ、リベンジマッチと行こうぜ!!」

『ピカピ、ピッカァチュ』

「えっ? やらないのか?」

 

「そうでしょうそうでしょう、きっとピカチュウはこの私とバルスリンのコンビにリベンジの機会を譲ってくれるのでしょ?」

『ピィカァ』

「違うんですか!?」

 

「アタシに決まってるわよね!!!女神を操るわ未来の神イブをあんな黒焦げにするなんて絶許なんだから!!!」

『ピィカァ』

「アタシでもないの!?」

 

 

「皆すまない、皆もあのギルガルドに散々な目に会わされただろうが

 

此所はルカリオに譲ってくれないか?」

 

『ピカピィカ』

 

どうぞとピカチュウが頷く

 

 

「そ………そうだララティーナ!!!

 

お前さっき、モンスター同士の戦いでその犬が負ければワシの妻となると言ったな!!」

 

「あぁ、無駄な抵抗などせず身も心も貴様に捧げてやる」

 

「ダクネスさん!?」

 

「何言ってるんですか!?」

 

「お前……また勝手な事を」

 

「すまない、だが先は皆を助ける為にこう言うしかなかったんだ」

 

「よ……よーし、ならその案を受け入れようではないか」

 

先と状況が変わり、もうダクネスを従わせる手札が無いのでアルダープは先ほど断ったルカリオとギルガルドの戦いの案に乗る

 

「但しアルダープ、もしギルガルドが負ければ30億エリスを返し2度と私や皆に関わるな

 

貴族同士の約束事を反故にすれば、どうなるかは分かってるな」

 

「あぁ分かってるとも、良いだろう承諾する」

 

 

「すまないなルカリオ、お前にこんな大事な役割を授けて」

 

『ルカリ、リオリオ ルッカリィ』

 

「あぁ……頼んだぞ♪」

 

『リオ!』

 

 

 

 

「おぉぉいモンスター!!!!死ぬ気で勝利をもぎ取れ、但し死のは勝利をつかんでからだ良いな!!!!!」

 

『ギッ……』

 

舌打ちしルカリオを睨む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前はつくづくトレーナー運が無いな、クソ金持ちクソバカクソ女クソ人間の次はポケモンバトルの勝敗に自分の人生掛けるクソイカれ女とは』

 

『……………』

 

『どうした、トレーナーの人生掛かってビビってんのか!!

 

ギ~ルギルギル!!』

 

『トレーナー運なら、お前の方が無いのに良く笑えるねって驚いただけだよ』

 

『…………………図に乗るなよ………進化したぐらいで、お前みたいなクソ雑魚クソ落ちこぼれクソポケモンが俺を煽るなぁぁ!!!』

 

<せいなるつるぎ>で切りかかるギルガルドを

 

 

『なっ!?』

 

両手で受け止める

 

『はぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

『グハァァァァ!?』

 

そのまま地面に叩きつけ、体が床に刺さってしまう

 

 

『コレで身動きが取れないね』

 

『けっ! だが俺に有効打なんかお前に無いだろ、ノーマルとかくとうタイプの技しかねえお前にはよ!!

 

それはそうと早く脱出だぁぁ!!』

 

必死に手で床を押し脱出しようとするギルガルドに拳を構える

 

 

『進化した事で新しい技を覚えたよ』

 

構える拳が一瞬で鋼の硬度に変わる

 

 

『なっ!?』

 

それを見て慌てて脱出しようとするも

 

 

『コメット……パンチィィ!!!!!』

 

進化した事で新しく習得した<コメットパンチ>がギルガルドに

 

 

 

 

 

 

 

 

『ん?』

 

『あっ!?』

 

は当たらず別の場所を殴ってしまい、その反動でギルガルドさ地面から脱出に成功する

 

 

 

 

 

「ノーコンなの変わってないのかよ!?」

 

「なに敵を助けてるんですか!?」

 

 

 

 

 

 

 

『ギ~ルギルギルwwww相変わらずノーコンじゃねえかよwwww

 

お前は本当にクソ雑魚のクソ落ちこぼれのクソポケモンだな!!ギ~ルギルギルwwww』

 

『………………』

 

『おっ!泣くのか!!

 

だよな、進化してもお前はクソ泣き虫のクソポケモンなんだからよ!!!』

 

 

『………………何でだろう』

 

『あぁ? 何がだ?』

 

『前だったらバトル中に期待に応えられなかったり………お前に煽られたら悲しくて泣いてたのに………今は全然悲しくないし

 

 

 

 

 

 

 

 

ハァ……ハァ…ハァ

 

 

 

 

何だか………凄く気分が生き生きして来る……何でだろう』

 

『……………はい?』

 

 

 

 

『『『『『あっ……』』』』』

 

頬を赤らめて胸を押さえるルカリオ、その姿に仲間のポケモン達の血の気が引く

 

 

 

 

「ルカリオ何だか様子が変だね」

 

「いや確かに変だけど………凄く見覚えがあるぞ……あの様子」

 

「うん………」

 

「えっ?」

 

「良いぞルカリオ!!それでこそ私の家族だ!!!」

 

 

 

 

 

 

『力が段々みなぎって来るし……何なのかなコレ』

 

『し……知るか!!! 俺が知ってる訳ねえだろクソ気色悪い!!!』

 

『ハァ……ハァ……また波動が高まって来た!!

 

 

コメット!!パンチィィィ!!!!』

 

先よりも輝きが増す<コメットパンチ>を打ち込むも、ギルガルドには当然当たらず壁にめり込んでしまう

 

『驚かしやがって……進化しようがクソな趣味に目覚め様が、お前がクソ雑魚なのは変わら』

 

ピキ

 

『ん?』

 

ピキピキ

 

『何だ?』

 

 

 

 

 

 

 

 

「何の音かしら?」

 

『マフォ?』

 

「なぁ……皆……」

 

『ピカピ?』

「なんだ?」

「どうしたのサトシ君?」

 

「教会の壁や床……割れてないかな」

 

「えっ!?」

 

良く見ると教会の壁や床にひびが入り始め、しかも段々と勢いが早く侵食していく

 

『ロト!?

 

建物が損壊してるロト』

 

「まさか……今のルカリオのパンチで……」

『キッ……キル』

 

 

「ねぇ皆……アタシ凄く嫌な予感がするの、女神の勘よ間違いない………この教会崩れるわ!!!!!」

 

ピキピキピキ

 

「デカイ声出すな!!!」

 

「貴方も出してるじゃない!!!!」

 

ドンガラガッシャァァン

 

 

アクアの叫び声が止めとなりエリス教会は崩れ落ちる

 

 

 

 

 

『う……嘘だろ………確かにコイツ無駄に筋トレばっかりしてたが………こ…この巨大な建物……パンチでブッ壊しやがった』

 

 

 

「な……なんだあの犬のモンスターは」

 

 

 

「み………見事だぞルカリオ」

 

「見事じゃねえよ!!!」

 

「せっかくパーティーの亀裂が修復したばかりなのに全滅し掛かったじゃないですか!!!」

 

 

 

 

 

 

『こ……この……クソ……ク………力自慢女!!!』

 

煽れば強くなるので、最早ギルガルドは悪口にすらなっていない言葉を叫ぶ

 

 

『パンチでコレなら投げ技ならどうなるかな……よーし』

 

 

『ヒッ!?

 

(な……なにビビってんだ、俺が……あんなクソ雑魚クソ落ちこぼれポケモンに……ビビる訳……)

 

『はぁぁぁぁ!!!』

 

『わぁぁぁ!?』

 

掴み掛かってくるルカリオから、情けない声を出しながら空中に避難する

 

 

 

『調子乗ってんじゃねえぞこのクソ雑魚クソ落ちこぼれクソ怪力クソ女クソホゲ……痛ぇぇ!!』

 

長すぎて舌を噛んでしまう

 

 

 

『…………ぷぷ』

 

『いま笑いやがったな………お前みたいな……お前みたいなクソ雑魚が…俺を笑うなぁぁぁ!!!

 

 

てっていこうせん!!!』

 

大技の<てっていこうせん>を放つが、何故かルカリオとは違う方向に

 

 

「プークスクスwww何々アイツもノーコンなのwww」

 

 

「いや違う!?」

 

「あっ!? ユキメノコ!?」

 

ギルガルドの<てっていこうせん>の先には戦闘不能になっているユキメノコが

 

 

『はっ!?

 

 

このゆびとまれぇ!!!

 

うわぁぁぁぁ!!!!』

 

<てっていこうせん>を<このゆびとまれ>で引き寄せ食らってしまうルカリオに

 

 

『せいなるつるぎ!!!』

 

追い討ちとばかりに<せいなるつるぎ>で切り付ける

 

 

 

「ユキメノコ!!」

『マフォクシ!?』

 

今の内にセレナとマフォクシーがユキメノコを回収する

 

 

「卑怯よ!!あんな手を使うなんて!!!」

 

『キィルッ!!! キルアリ!!』

 

『ナママッ!!!』

『ピカチュ!!!』

 

乱入しようとするキルちゃんをピカチュウとナマケロが止める

 

 

『お前が!!!俺に!!!勝てる訳!!!ないんだ!!!!』

 

ガシッ!!

 

 

『なぁ!?』

 

連続で切り付ける刃が体をルカリオが受け止め、鋭い目で睨み付ける

 

 

『ボクを悪く言ったり傷付けるのは構わない………でも皆を操り……あんな状態のユキメノコを攻撃したのは……絶対に許さない』

 

右手に力を籠めると、教会を破壊した時よりも波動のエネルギーが高まり青から赤のオーラに変化する

 

 

 

(あ……当たる訳ない……コイツはこんな近距離でも外すノーコンだ……当たる訳……訳ない……)

 

だが脳裏に教会を破壊した<コメットパンチ>が過り、もし命中したらと恐怖する

 

 

『波動全開!!! コメット!!!!』

 

『キ……キングシールド!!!!!!!』

 

ブレードフォルムからシールドフォルムにチェンジし、自慢の盾がコレでもかと巨大化する

 

『パンチィィィィ!!!!!!!!』

 

 

 

 

 

 

 

「当たった!!!」

 

『でもダメロト!! キングシールドはどんな攻撃も寄せ付けない鉄壁の技ロト』

 

「大丈夫だ」

 

『ロト? 何が大丈夫ロトかダクネス?』

 

「あの子の……波動の勇者

 

 

いや」

 

 

 

『くぅぅぅ』

 

 

「波動の拳士の拳があんな悪党の盾に」

 

 

 

『うぉぉぉぉ』

 

 

 

「阻まれる訳ない!!!」

 

 

 

 

 

 

 

『ギ~ルギルギル!!!

 

初めてだぜお前のパンチが当たるのを見るのは、まあ残念だが俺の鉄壁のキングシールドには通用しないが』

 

ピキ

 

 

『えっ?』

 

ピキピキ

 

 

『ま…』

 

ピキピキピキ

 

『まさか……』

 

 

パリィィン

 

 

『お……俺の……俺の……俺の盾がぁぁぁぁぁ!?』

 

跡形も無くギルガルド自慢の盾が粉々になっていく

 

 

 

『あり得ないロト!!!キングシールドはどんな攻撃も寄せ付けない鉄壁の技なのに!!!』

 

「それだけルカリオのパワーが凄いって事だよ、ハハハ♪凄いなピカチュウ」

 

『ピ………ピィカァ……』

 

 

 

 

 

 

 

『嘘だ!嘘だ!嘘だぁぁぁ!!

 

俺のキングシールドが破られるなんて……しかも……お……お前に……お前なんかに……お前みたいな………クソ雑魚に……あ…あり得ない………ヒィィィ!!!』

 

 

 

 

『この勝負もう終わりだな、あの野郎ルカリオにビビって盾だけでなく戦意も砕けてやがる』

 

ナマケロの言う通りギルガルドはガクガク体を震わせ、距離を縮めるルカリオから遠ざかる

 

 

『わ……悪かった……俺の……負けだ』

 

『ロト!ギルガルドが負けを認めたロト』

 

「おやおや、何だか偉そうにしていたのに土下座して降参とは随分情けないですね」

 

「降参なんか受け付けないわよ!!!アタシを操ってイブをこんなにした責任はキチンと取って貰わないと!!!」

 

「い……良いじゃないですかアクアさん、勝ちは勝ちなんですから」

 

 

「ルカリオ! ありがとう♪」

 

『リオリオ、リオ』

 

「えっ?」

 

振り返り此方側に向かうルカリオに近付こうとするダクネスに、何故か待ったを掛ける

 

 

 

「ふざけるなぁぁ!!! 散々ワシに偉そうにしておいて何だこのザマは!!!

 

降参などするな!!死ぬ気でやれ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

(うるせぇよクソデブクソ金持ちクソオヤジ……俺が負ける訳ねえだろうが!!

 

コレは公式のポケモンバトルじゃねえ、ルールなんかねえんだ

 

今アイツは油断してやがる、撃てば俺は間違いなく倒れるが、それはアイツも同じ……つまり引き分けだ)

 

土下座をしながら剣の先をルカリオの背に向ける

 

『(お前みたいなクソ雑魚のクソ落ちこぼれのクソポケモンが……俺に勝つなんて許せねえ!!!)

 

てっていこうせん!!!』

 

 

全ての力を込めた<てっていこうせん>を放ちルカリオに向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『このゆびとまれ』

 

背を向けながら指を掲げたルカリオは高速で移動する、其所は

 

 

『なっ!?』

 

アルダープの真後ろである

 

「な?なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

<このゆびとまれ>により軌道を変えられた<てっていこうせん>は、ルカリオの前に居るアルダープに直撃する

 

 

 

 

 

「な……なんだ?何が起きた?」

 

「あ……あのギルガルド……不意打ちでてっていこうせんを撃ってきたわ!!」

 

「えぇぇ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

『な……何でだ!?』

 

『お前は昔からボクの事を下に見てたからね、だから絶対降参なんかする訳ないと思っただけだよ』

 

『チ……チ……』

 

『あの人間にダクネスやパパや皆がいっぱい苦しめられたから、最後に痛い目に会わせられて良かったよ

 

 

手伝ってくれてありがとう、ギルガルド♪』

 

満面の笑顔をギルガルドに見せる

 

 

『チク……チクショウ………』

 

バタン

 

心の底から妬み恨みながら叫ぶと<てっていこうせん>の反動によりギルガルドは戦闘不能になる。




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